JPH0646885Y2 - スタッカークレーンの昇降台の昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は自動倉庫等において使用されるスタッカーク
レーンの昇降台の昇降装置に関する。

（従来技術） 従来この種昇降装置として以下の如きものは知られてい
る。即ち、中空状のマストに昇降台が昇降自在に設けら
れ、この昇降台を含んでエンドレスとなされた、チェー
ン等の吊持帯がスタッカークレーンの上下部に回転自在
に設けられたホイールに掛け渡されて、吊持帯の一部が
マスト内において上下に亙るようになされており、前記
吊持帯を駆動することによって昇降枠を昇降させるよう
にしたものは知られている。

（従来技術の欠点） 前記従来の昇降装置には以下の如き欠点があった。即
ち、上下部のホイールに掛け渡された、中空状のマスト
内のチェーン等の吊持帯が昇降台の昇降時等に振れ動い
て騒音が発生するという欠点があった。

（考案の目的） この考案は、上記欠点を解消した昇降装置を提供するこ
とを目的とするものである。

（実施例） 以下にこの考案を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。なお、この明細書において、前とは第１図紙面表側
を、後とは同裏側をいい、右とは第１図右側を、左とは
同図左側をいう。

床面１に、上下・左右に多数の物品収納棚２を有するラ
ック３が設けられ、このラック３の前方に、左右方向に
亙る上下一対のガイドレール４が設けられ、これらが上
下のガイドレール４にスタッカークレーン５が、それに
設けられた所要個の車輪11によって左右動自在に案内さ
れるようになされている。前記スタッカークレーン５
は、水平断面矩形の中空状の１本（要すれば所定間隔を
あけて立設された２本）のマスト６を有しており、この
マスト６に、以下の如き機構によって、前後動自在なス
ライドフォーク７を有する昇降台８が、昇降自在に案内
されるようになされている。マスト６の前後側面には、
それに沿う上下方向に長い前後一対のガイドレール９が
設けられ、これらガイドレール９に昇降台８に回転自在
に設けられた所要個のローラー10が摺接している。前記
スタッカークレーン５の上下部にホイール13が軸14を介
して回転自在に設けられている。また、スタッカークレ
ーン５の下部にモーター15が設けられ、このモーター15
の回転軸16に駆動ホイール17が嵌め止められ、これらホ
イール13、17に昇降台８を含んでエンドレスとなされた
チェーン・タイミングベルト等の吊持帯18が掛け渡され
て、吊持帯18の一部がマスト６内において上下に亙るよ
うになされている。なお、吊持帯18の、駆動ホイール17
に対する巻き掛け角を大きくするため、スタッカークレ
ーン５には一対の遊びホイール19が回転自在に設けられ
ている。

前記マスト６内に、その高さ方向に所定間隔をあけて、
枢軸22がそれら軸心を前後方向に向けるようにして設け
られ、これら枢軸22に、吊持帯18の振れを防止する、合
成樹脂製の振れ止めローラー21が、吊持帯18にそれと直
交する状態で当接するようにして、回転自在に設けられ
ている。

（考案の効果） この考案は、前記した如き構成によって、以下に記載の
効果を奏するものである。

マスト内に、吊持帯にそれと直交する状態で当接して、
吊持帯の振れを防止する振れ止めローラーが設けられて
いるので、中空状のマスト内の吊持帯が昇降台の昇降時
等に振れ動かないようにして、騒音が発生するのを防止
することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであって、第１図は
一部破砕正面図、第２図は第１図II-II線拡大断面図で
ある。 ６……マスト、８……昇降台、13……ホイール、18……
吊持帯、21……振れ止めローラー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】中空状のマストに昇降台が昇降自在に設け
   られ、この昇降台を含んでエンドレスとなされたチェー
   ン等の吊持帯がスタッカークレーンの上下部に回転自在
   に設けられたホイールに掛け渡されて、吊持帯の一部が
   マスト内において上下に亙るようになされたスタッカー
   クレーンの昇降台の昇降装置において、前記マスト内
   に、吊持帯にそれと直交する状態で当接して、吊持帯の
   振れを防止する振れ止めローラーが設けられているスタ
   ッカークレーンの昇降台の昇降装置。
2. 【請求項２】前記振れ止めローラーが合成樹脂製である
   請求項１記載のスタッカークレーンの昇降台の昇降装
   置。