JP3005553U - 駐車装置の昇降用調速ガイド - Google Patents

駐車装置の昇降用調速ガイド

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JP3005553U
JP3005553U JP1994008700U JP870094U JP3005553U JP 3005553 U JP3005553 U JP 3005553U JP 1994008700 U JP1994008700 U JP 1994008700U JP 870094 U JP870094 U JP 870094U JP 3005553 U JP3005553 U JP 3005553U
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Japan
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guide
pallet
parking device
sprockets
vehicle body
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JP1994008700U
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Inventor
登良太 藤井
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技研開発株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレットの下面側に左右方向に横設した回転
軸の左右両端側に一体的に設けられたガイドスプロケッ
トと、各支柱に上下方向に設けられたガイドチェーン又
はガイドラックとの噛み合いによって、車体を搭載した
パレットの昇降時に、該パレットが左右に振れながら又
は傾きながら昇降するのを確実に防ぐ。 【構成】 上方に駐車する車体aが搭載されるパレット
2を、少なくとも左右側面の前後部側に合計で4基立設
された支柱3によって昇降自在に支持する駐車装置1に
おいて、パレット2の下面側の前後部側に各々回転軸1
0を回転自在に横設し、前後部側の各回転軸10の両端
側にガイドスプロケット11を各々一体的に設け、回転
軸10を介して同一に回転する各ガイドスプロケット1
1と噛み合うガイドチェーン12を上記各支柱3に上下
方向に配設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車を上下に多段的に駐車できる駐車装置に係り、特に、車体を搭 載したパレットの昇降時に、該パレットが左右に傾きながら昇降するのを防ぐ駐 車装置の昇降用調速ガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車を上下二段或いは上下三段以上の多段的に駐車できる二段式又は多段 式の駐車装置が知られている。これらの駐車装置の中には、上方に駐車する車体 が搭載されるパレットが垂直に昇降する構造になっているものがある。
【0003】 パレットが昇降する駐車装置においては、車体を搭載したパレットの昇降時に 、該パレットが左右に傾きながら昇降するのを防ぐために、パレットの左右に夫 々ローラーが上下に設けられた所謂ローラー方式の構造が知られている。
【0004】 このローラー方式の構造にあっては、ローラーがパレットの左右に上下方向に 垂直に設けられた平坦なガイド面に沿って上下に転動することによって、パレッ トが左右に傾きながら昇降するのを防ぐようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の所謂ローラー方式の構造にあっては、ローラーがパレッ トの左右に上下方向に垂直に設けられた平坦なガイド面に沿って上下に転動する 構造であるため、片方側のローラーが平坦なガイド面に沿って滑ったりして、車 体を搭載したパレットは、その昇降時に、左右に振れながら昇降することがあっ た。
【0006】 この考案は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたもの であって、その目的とするところは、パレットの下面側に左右方向に横設した回 転軸の左右両端側に一体的に設けられたガイドスプロケットと、各支柱に上下方 向に設けられたガイドチェーン又はガイドラックとの噛み合いによって、車体を 搭載したパレットの昇降時に、該パレットが左右に振れながら又は傾きながら昇 降するのを確実に防ぐことのできる駐車装置の昇降用調速ガイドを提供すること にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項1の考案は、上方に駐車する車体が搭載 されるパレットを、少なくとも左右側面の前後部側に合計で4基立設された支柱 によって昇降自在に支持する駐車装置において、パレットの下面側の前後部側に 各々回転軸を回転自在に横設し、前後部側の各回転軸の両端側にガイドスプロケ ットを各々一体的に設け、回転軸を介して同一に回転する各ガイドスプロケット と噛み合うガイドチェーンを上記各支柱に上下方向に配設した構成よりなるもの である。
【0008】 また、請求項1の考案は、上方に駐車する車体が搭載されるパレットを、少な くとも左右側面の前後部側に合計で4基立設された支柱によって昇降自在に支持 する駐車装置において、パレットの下面側の前後部側に各々回転軸を回転自在に 横設し、前後部側の各回転軸の両端側にガイドスプロケットを各々一体的に設け 、回転軸を介して同一に回転する各ガイドスプロケットと噛み合うガイドラック を上記各支柱に上下方向に配設した構成よりなるものである。
【0009】 ここで、好ましい態様として、ガイドラックはピンラックからなるのがよく、 また、各支柱はパレットの側面に対して横断面H型からなり、ガイドチェーン又 はガイドラックは各H型断面の内面の外側寄りに各々設けられているのが好まし い。
【0010】
【作用】
以上のような構成を有するこの考案は、次のように作用する。 すなわち、車体を搭載したパレットが上昇又は下降すると、回転軸の両端に各 々一体的に設けられたガイドスプロケットは支柱に夫々設けられたガイドチェー ンと噛み合い、これによって、パレットの左右は水平状態を維持して上昇又は下 降するようになる。つまり左右のガイドスプロケットは同一の回転軸に夫々設け られているため、左右のガイドスプロケットは、同一の回転速度で回転する。こ の為、パレットの左右は、同一の速度で上昇又は下降することになり、しかも、 ガイドスプロケットは、ガイドチェーンと噛み合う構造になっているため、従来 のローラー方式と異なり、ガイドスプロケットがガイドチェーンに対し滑りを生 じることがなく、確実に噛み合いながら上昇又は下降し、パレットが左右に傾い たり、左右に振れながら昇降するのを確実に防ぐように作用する。
【0011】
【実施例】
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの考案をより具体的に説明する。 ここで、図1は駐車装置の全体斜視図、図2は昇降用調速ガイドの部分斜視図 、図3はパレット下面側の概略平断面図、図4はパレット下面側の概略側断面図 、図5(A)は図4のA−A矢視概略断面図、図5(B)は図4のB−B矢視概 略断面図である。
【0012】 図において、駐車装置1は、上方に駐車する車体aが搭載されるパレット2、 及びこのパレット2を左右側面の前後に立設された支柱3から構成されている。 各支柱3には、例えば断面H型の型鋼が使用されている。断面H型の各支柱3は 、パレット2の側面に対してH型向きになるように夫々取り付けられている。
【0013】 パレット2の左右側面の前後に合計で4基立設された支柱3のうち、その1基 の支柱3の上端には、モーター収納ボックス3aが設けられている。このモータ ー収納ボックス3a内には、パレット2を昇降させる図示しない駆動用のモータ ーが内装されている。モーター収納ボックス3aから、その前方側に設けられて いる他の支柱3の上端に向かって、従動軸3bが前方に向かって延設されている 。
【0014】 この従動軸3bは、その一端がモーター収納ボックス3a内の図示しないモー ター軸に連動連結されている。また、従動軸3bは、その他端がその前方の支柱 3の上端の収納ボックス3c内に延びており、その収納ボックス3c内には昇降 スプロケット4が2個内装されている。
【0015】 2個内装された昇降スプロケット4の回転中心部に従動軸3bの先端が連結さ れており、収納ボックス3c内の昇降スプロケット4は、従動軸3bによってモ ーター収納ボックス3a内の図示しないモーター軸に連動連結されていて、モー ターの駆動によって回転する。即ち、モーター収納ボックス3a内の図示しない モーターの駆動力により、従動軸3bを通じて、収納ボックス3c内の昇降スプ ロケット4は駆動する構造になっている。
【0016】 またモーター収納ボックス3a内にも同様に昇降スプロケット4が2個設けら れており、2個の昇降スプロケット4の回転中心には、従動軸3bの一端側が連 結されている。この様に、前後支柱3の上端に設けられた前後の昇降スプロケッ ト4は、従動軸3bを通じて一体的に連動連結されている。
【0017】 モーター収納ボックス3a及び収納ボックス3c内に内装された昇降スプロケ ット4には、昇降チェーン5が夫々噛み合い回装されている。この昇降チェーン 5は、昇降スプロケット4と噛み合って、支柱3のH型内面に沿って下方に延び 、パレット2の下面に設けられている後述の角型パイプ6内を通って、その反対 側に設けられている支柱3側に延び、その支柱3の内面に沿って上方に延び、支 柱3の上端に設けられているボックス3d内にその先端は連結されている。
【0018】 車体aが搭載されるパレット2の下面の前後部側には、角型パイプ6が左右方 向に横設されている。角型パイプ6は、左右の支柱3の取付け位置に対応する箇 所に夫々設けられている。即ち、パレット2の下面の前部側、及び後部側に横設 されている。
【0019】 パレット2の下面に左右方向に横設された前後部側の各角型パイプ6の左右両 端側には、夫々支持板7が設けられている。支持板7は、角型パイプ6を両側か ら挟むように取付けられている。支持板7は、パレット2の下面から左右側方側 に突出するように設けられている。パレット2の側方に突出した左右の各支持板 7には昇降スプロケット4が2個夫々設けられている。
【0020】 この2個の昇降スプロケット4には、2個の昇降チェーン5が夫々噛み合う様 になっており、この昇降スプロケット4によって上下方向の昇降チェーン5は、 水平方向にその向きが変えられるようになっている。2個の昇降スプロケット4 は、支持軸7aによって支持板7に回転自在に軸支されている。
【0021】 左右の支持板7の片面には、断面L型のアングル材8が夫々取り付けられてい る。このアングル材8には、ピローブロック9が夫々一体的に取り付けられてい る。そして、アングル材8及びピローブロック9を貫通して回転軸10がパレッ ト2の左右方向に取り付けられている。
【0022】 即ち、回転軸10は、左右の支持板7にアングル材8を及びピローブロック9 を介して、回転自在に取り付けられている。回転軸10はそのピローブロック9 を貫通しているが、ピローブロック9には、その内部にベアリングが設けられて おり、ピローブロック9内の内部に設けられているベアリングによって、回転軸 10は回転自在にピローブロック9によって支持されている。
【0023】 パレット2の下面に左右方向にアングル材8及びピローブロック9を介して設 けられた回転軸10の左右両端側には、ガイドスプロケット11が夫々一体的に 設けられている。ここで一体的とは、即ちガイドスプロケット11は回転軸10 に固設されている。
【0024】 一方、パレット2の左右側面の前後に夫々設けられた断面H型支柱3の内面に は、上記ガイドスプロケット11と噛み合うガイドチェーン12が上下方向に取 り付けられている。この実施例においては、ガイドチェーン12はH型断面の内 面の外側寄りに夫々設けられている。
【0025】 ガイドスプロケット11はこのガイドチェーン12と噛み合うことに依って、 パレット2が昇降する場合、パレット2が左右に振れたり、傾いたりするのを防 ぐ機能を果たす。そして、上記の回転軸10、ガイドスプロケット11及びガイ ドチェーン12などによって、昇降用調速ガイド13が構成される。
【0026】 左右のガイドスプロケット11が同一の回転軸10の両端に夫々一体的に取り 付けられているため、左右のガイドスプロケット11は、同一の回転速度で回転 する。しかもこの場合、ガイドスプロケット11は夫々ガイドチェーン12に噛 み合いながら昇降する為、昇降用調速ガイド13によって、パレット2が昇降す る場合に、左右に傾いたり、揺れたりするのが確実に防がれる。
【0027】 なお、昇降用調速ガイド13の一部を構成するガイドチェーン12に代えて、 ガイドラックや、あるいはピンラックを使用することも可能である。
【0028】 次に上記実施例の構成に基づく作用について以下説明する。 車体aを搭載したパレット2が上昇又は下降すると、回転軸10の両端に各々 一体的に設けられたガイドスプロケット11は支柱3の断面H型内面の外側寄り に夫々設けられたガイドチェーン12と噛み合う。
【0029】 上下方向に設けられたガイドチェーン12と回転軸10の左右両端に設けられ た各ガイドスプロケット11が噛み合うことによって、パレット2の左右は水平 状態を維持して上昇又は下降するようになる。つまり、この場合、左右のガイド スプロケット11は同一の回転軸10に夫々設けられているため、左右のガイド スプロケット11は、同一の回転速度で回転する。この為、パレット2の左右は 、同一の速度で上昇又は下降することになり、パレット2が昇降する際に、左右 に傾いたり左右に振れたりすることが確実に防がれる。
【0030】 即ち、ガイドスプロケット11は、ガイドチェーン12と噛み合う構造になっ ているため、従来のローラー方式と異なり、ガイドスプロケット11がガイドチ ェーン12に対し滑りを生じることがなく、確実に噛み合いながら上昇又は下降 する。この為、パレット2が左右に傾いたり、左右に振れながら昇降するのを確 実に防ぐことができる。
【0031】 同様に、パレット2は、左右側面の前後の4基の支柱3によって、昇降自在に 支持されており、しかも4基の支柱3には、夫々ガイドチェーン12が上下方向 に設けられ、又、この上下方向に設けられたガイドチェーン12と噛み合うよう にガイドスプロケット11が夫々設けられている。この為パレット2は左右方向 、並びに、前後方向に対しても傾いたり振れたりすることもなく、水平状態を維 持して上昇又は下降することができるのである。
【0032】 パレット2の上昇または下降は、支柱3の上端に設けられたモーター収納ボッ クス3a内のモーターの駆動によって行われる。即ち、モーター収納ボックス3 a内の図示しないモーターが、例えば上昇方向に回転するとその駆動力は従動軸 3bを通して前方にも伝達され、パレット2の後部側及び前部側はこの従動軸3 bを通じて同一の速さで上昇または下降されるようになる。
【0033】 この場合、従動軸3bの両端側に夫々もうけられている昇降スプロケット4が 回転し、この昇降スプロケット4と噛み合うチェーンが送り出されて、長くなる 場合には、パレット2は下降するのである。一方、昇降スプロケット4と噛み合 う昇降チェーン5が、この噛み合いによって、巻き戻される様になって、その昇 降チェーン5が短くなるとパレット2は上昇する様になる。このようにして、昇 降チェーン5と昇降スプロケット4の噛み合いによって、パレット2は上昇又は 下降するのである。
【0034】 なお、この考案は上記実施例に限定されるものではなく、この考案の精神を逸 脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0035】
【考案の効果】
以上の記載より明らかなように、請求項1又は2の考案に係る駐車装置の昇降 用調速ガイドによれば、パレットの下面側に左右方向に横設した回転軸の左右両 端側に一体的に設けられたガイドスプロケットと、各支柱に上下方向に設けられ たガイドチェーン又はガイドラックとの噛み合いによって、車体を搭載したパレ ットの昇降時に、該パレットが左右に振れながら又は傾きながら昇降するのを確 実に防ぐことができる。これにより、車体を搭載したパレットは、水平状態を維 持して昇降できるので、昇降時にパレット上の車体がパレットの振れ又は傾斜に 起因して移動することがなく、安全に昇降させることができる。
【0036】 また、請求項4の構成の場合には、左右前後側の各ガイドスプロケットをガイ ドチェーン又はガイドラックで前後から挟むようにして噛み合うようになるので 、各ガイドスプロケットがガイドチェーン又はガイドラックから外れるのを防ぐ ことができる等、極めて実用的有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す駐車装置の全体斜視図
である。
【図2】この考案の実施例を示す昇降用調速ガイドの部
分斜視図である。
【図3】この考案の実施例を示すパレット下面側の概略
平断面図である。
【図4】この考案の実施例を示すパレット下面側の概略
側断面図である。
【図5】(A)は図4のA−A矢視概略断面図である。 (B)は図4のB−B矢視概略断面図である。
【符号の説明】
1 駐車装置 2 パレット 3 支柱 3a モーター収納ボックス 3b 従動軸 3c 収納ボックス 3d ボックス 4 昇降スプロケット 5 昇降チェーン 6 角型パイプ 7 支持板 7a 支持軸 8 アングル材 9 ピローブロック 10 回転軸 11 ガイドスプロケット 12 ガイドチェーン 13 昇降用調速ガイド a 車体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に駐車する車体が搭載されるパレッ
    トを、少なくとも左右側面の前後部側に合計で4基立設
    された支柱によって昇降自在に支持する駐車装置におい
    て、パレットの下面側の前後部側に各々回転軸を回転自
    在に横設し、前後部側の各回転軸の両端側にガイドスプ
    ロケットを各々一体的に設け、回転軸を介して同一に回
    転する各ガイドスプロケットと噛み合うガイドチェーン
    を上記各支柱に上下方向に配設したことを特徴とする駐
    車装置の昇降用調速ガイド。
  2. 【請求項2】 上方に駐車する車体が搭載されるパレッ
    トを、少なくとも左右側面の前後部側に合計で4基立設
    された支柱によって昇降自在に支持する駐車装置におい
    て、パレットの下面側の前後部側に各々回転軸を回転自
    在に横設し、前後部側の各回転軸の両端側にガイドスプ
    ロケットを各々一体的に設け、回転軸を介して同一に回
    転する各ガイドスプロケットと噛み合うガイドラックを
    上記各支柱に上下方向に配設したことを特徴とする駐車
    装置の昇降用調速ガイド。
  3. 【請求項3】 ガイドラックはピンラックからなる請求
    項2記載の駐車装置の昇降用調速ガイド。
  4. 【請求項4】 各支柱はパレットの側面に対して横断面
    H型からなり、ガイドチェーン又はガイドラックは各H
    型断面の内面の外側寄りに各々設けられている請求項
    1,2又は3の何れかに記載の駐車装置の昇降用調速ガ
    イド。
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