JPH0646859Y2 - 二液混合容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は二液混合容器に関する。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 例えば、毛染め等の整髪における用剤は異種の液状調剤
を混合して用いるが、混合した状態で保存すると化学反
応を起し効力を失うため、使用時に混合して用いられ
る。

この種の液は従来別々の容器に収納され、使用時に第三
の容器に各液を注入混合して使用するのが一般的である
が、第三の容器への移し替えに手間がかかり、又混合液
を撹拌するに当っても面倒が伴う。

本考案は極めて簡単な操作で二液の混合、撹拌、注出を
行うことのできる二液混合容器を提供することを目的と
するものである。

「課題を解決するための手段」 口頸部６を起立してなる第１容器体２と、上記口頸部６
外周に着脱可能に嵌合する周壁９の上端より頂壁８を延
設するとともに、該頂壁８外周縁より上方に収納筒部10
を立設してなる接続筒３と、上記収納筒部10の上端内周
に周壁12外周下端を着脱可能に嵌合するとともに周壁下
端より延設した底壁13の中央より垂設した錐形状ノズル
14下端の注出孔26を上記接続筒３の頂壁８上面中央に突
設した突起11に嵌合して装着される第２容器体４と、該
容器体４の周壁上端から延設した外向きフランジ15の外
周縁より立設した嵌合筒16に着脱可能に嵌合されるキャ
ップ５とからなり、上記第１容器体口頸部６の周壁上端
開口及び第２容器体４の周壁12上端開口をアルミシール
7,24で各々封止するとともに、第２容器体４内の底壁13
より切断刃25を立設し、上記第２容器体４の嵌合筒16を
第１容器体２の口頸部６外周に嵌合可能に構成してな
る。

「作用」 第１図に示す状態からまず第１容器体２と接続筒３の嵌
合を外し、次いでキャップ５を取り外す。次に第２容器
体４を倒立して該容器体４の嵌合筒16を第１容器体２の
口頸部６外周に螺合する。この際、第２容器体４の切断
刃25が回動しながら下降する為、第１容器体２及び第２
容器体４の各アルミシール7,24が切断され、各第２容器
体４内の液が第１容器体２内の液と混合される（第２
図）。次いで、容器全体を振って各液を均一に混合す
る。この際ノズル14の注出孔26は突起11に嵌合している
為、容器を振っても内容液が漏出する虞はない。次い
で、接続筒３を取り外し注出孔26より混合液を注出して
使用する。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。

第１図及び第２図は本考案二液混合容器の一実施例を示
すもので、図中１は二液混合容器を示す。該容器１は第
１容器体２と、接続筒３と、第２容器体４と、、キャッ
プ５の四つの部材から構成される。

第１容器体２は口頸部６を起立するとともに、該口頸部
６周壁上端開口をアルミシール７で封止している。（当
然アルミシール７の封止は内容液充填後に行う。） 又、接続筒３が頂壁８外周縁より下方に周壁９を垂設
し、上方に収納筒部10を立設しており、頂壁８上面中央
には突起11を突設している。

第２容器体４は、その周壁12下端から延設した底壁13の
中央より錐形状のノズル14を延設し、その下端に注出孔
26を設けており、周壁12上端からは外向きフランジ15を
延設しており、更に該フランジ15外周縁より嵌合筒16を
立設している。

この嵌合筒16内周には、螺条17が施されており、該螺条
17を第１容器体２の口頸部６外周に施された螺条18と螺
合可能に構成して嵌合筒16が口頸部６に嵌合可能に構成
している。

又、第２容器体４の周壁12上端開口もアルミシール24で
封止している。更に、第２容器体４内の底壁13より切断
刃25を立設している。

キャップ５は、底壁19外周縁より周壁20を立設し、該周
壁20上端から外向きフランジ21を介して周壁22を垂下し
た形状を有し、内側の周壁20外周に上記嵌合筒16の螺条
17と螺合する螺条23を形成している。

上記の様に構成した各部材は以下に示す如く結合して本
考案容器１を形成している。

即ち、第１容器体２の口頸部６外周に接続筒３の周壁９
内周を嵌合し、次いで第２容器体４の周壁12外周下端と
接続筒３の収納筒10内周上端とを螺合するとともに、ノ
ズル14下端の注出孔26を突起11に嵌合して、第２容器体
４を装着し、次いでキャップ５を第２容器体４の嵌合筒
16に螺合して二液混合容器１が得られる。

「考案の効果」 以上説明した如く、本考案二液混合容器は実用新案登録
請求の範囲の欄に記載した如くの構成を有する為、第１
容器体と接続筒の嵌合を外した後、キャップを外して、
倒立した第２容器体を第１容器体に嵌合するという簡単
な操作で、各容器体内の二液を混合することが出来る。

又、上記の状態で、内容液を充分攪拌混合するために容
器全体を振ってもノズルの注出孔が接続筒に設けた突起
に嵌合している為、内容液が漏出する虞もない。又、混
合液を注出する際は、接続筒を外すだけで容易に注出が
行え、二液の混合、攪拌、注出を極めて簡単な操作で行
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案二液混合容器の一実施例を示す要部縦断
面図、第２図は第１図の容器を使用する場合の要部縦断
面図である。 ２……第１容器体、３……接続筒 ４……第２容器体、５……キャップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】口頸部６を起立してなる第１容器体２と、
   上記口頸部６外周に着脱可能に嵌合する周壁９の上端よ
   り頂壁８を延設するとともに、該頂壁８外周縁より上方
   に収納筒部10を立設してなる接続筒３と、上記収納筒部
   10の上端内周に周壁12外周下端を着脱可能に嵌合すると
   ともに周壁下端より延設した底壁13の中央より垂設した
   錐形状ノズル14下端の注出孔26を上記接続筒３の頂壁８
   上面中央に突設した突起11に嵌合して装着される第２容
   器体４と、該容器体４の周壁上端から延設した外向きフ
   ランジ15の外周縁より立設した嵌合筒16に着脱可能に嵌
   合されるキャップ５とからなり、上記第１容器体口頸部
   ６の周壁上端開口及び第２容器体４の周壁12上端開口を
   アルミシール7,24で各々封止するとともに、第２容器体
   ４内の底壁13より切断刃25を立設し、上記第２容器体４
   の嵌合筒16を第１容器体２の口頸部６外周に嵌合可能に
   構成してなることを特徴とする二液混合容器。