JPH0646444Y2 - ポンプ注液式液体容器 - Google Patents

ポンプ注液式液体容器

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JPH0646444Y2
JPH0646444Y2 JP1990010965U JP1096590U JPH0646444Y2 JP H0646444 Y2 JPH0646444 Y2 JP H0646444Y2 JP 1990010965 U JP1990010965 U JP 1990010965U JP 1096590 U JP1096590 U JP 1096590U JP H0646444 Y2 JPH0646444 Y2 JP H0646444Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エアーポンプからの加圧空気によって容器本
体内の液体を外部へ注出し得るようにしたポンプ注液式
液体容器に関するものである。
(従来技術) 従来公知のポンプ注液式液体容器の中には、容器本体内
における内容器の肩部上方の空所に環状のエアーポンプ
を設置して、比較的利用されていない上記空所を有効利
用するようにしたものが知られている(例えば、実開昭
62-47330号公報)。
上記公知例(実開昭62-47330号公報)のポンプ注液式液
体容器においては、エアーポンプからの空気吹込通路
は、ポンプ吐出口から、給液口を閉塞する蓋体内を通し
て内容器内へ連通させている。又、この空気吹込通路
は、内容器内の熱湯から発生する蒸気の逃がし通路とな
り、該内容器内で発生する蒸気を蓋体中を通して外部へ
放出させるようになっている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記公知例の如く、エアーポンプからの空気
吹込通路を、蓋体内を通して内容器内に連通させるよう
にしたポンプ注液式液体容器では、空気吹込通路(蒸気
逃がし通路を兼用する)の構造が複雑となり、しかも蓋
体が開閉されるために空気吹込通路の気密保持のための
構造が必要となるとともに、蓋体中に内容器内と連通す
る空気吹込通路が形成されているので、蓋体による内容
器内の液体に対する保温作用が低下するという問題があ
った。
本考案は、上記公知のポンプ注液式液体容器の問題点に
鑑み、空気吹込用と蒸気逃がし用となる空気通路の構造
を簡単にでき、且つ肩部材内の余剰空所を、上記空気通
路及び該空気通路を空気吹込み用と蒸気逃がし用に切換
える弁等の設置スペースとして有効利用でき、しかも保
温性を向上させることができるようにしたポンプ注液式
液体容器を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、容器本体内に内容器を設け、且つ容器本体の
肩部材内に環状のエアーポンプを設け、さらに容器本体
の給液口を閉塞する蓋体を備えたポンプ注液式液体容器
において、肩部材内の空所に内容器内と連通する空気通
路を形成する一方、該空気通路はエアーポンプ内と外気
とに連通し、さらに該空気通路に弁を設けるとともに、
エアーポンプの空気吹込操作に連動して作動せしめられ
る弁操作手段により弁を作動させて空気通路を外気に対
して遮断するようにしたことを特徴としている。
(作用) 本考案のポンプ注液式液体容器では、容器本体の肩部材
内にエアーポンプを設け、且つ該肩部材内の空所にエア
ーポンプからの空気吹込通路と内容器内で発生する蒸気
の逃がし通路となる空気通路を形成しているので、蓋体
側に空気吹込通路や蒸気逃がし通路などの空気通路を形
成する必要がなくなる。
又、本考案のポンプ注液式液体容器では、上記空気通路
に弁を設けて、該弁により空気通路を空気吹込み側と蒸
気逃がし側とに切換え得るようにしており、さらに該弁
は弁操作手段によりエアーポンプの作動に連動して開閉
せしめ得るようにしている。従って、ポンプ休止時に
は、該弁が空気通路における蒸気逃がし通路を開放して
内容器内で発生する蒸気(圧力)を外気中に放出させる
ことができるとともに、該弁が空気通路における空気吹
込通路を閉塞して内容器内で発生する蒸気がエアーポン
プ内に侵入しないようになる。又、エアーポンプの作動
時には、弁が空気通路の空気吹込通路を開放するととも
に空気通路の蒸気逃がし通路を閉塞して、エアーポンプ
からの加圧空気が内容器内に吹き込まれるようになる。
(考案の効果) 本考案のポンプ注液式液体容器によれば、次のような効
果がある。
(a)エアーポンプを肩部材内に設け、且つ肩部材内の
空所にエアーポンプからの空気吹込通路と内容器内で発
生する蒸気の逃がし通路となる空気通路を形成している
ので、蓋体側にそれらの空気通路を形成する必要がなく
なり、該空気通路の構造が簡単になるとともに、エアー
ポンプと内容器内とが近いので空気通路の長さを短くで
き、該空気通路をより一層コンパクトに構成することが
できる。
(b)空気通路は、ポンプ操作と連動して作動せしめら
れる弁によって空気吹込み側と蒸気逃がし側とに切換え
得るようになっているので、内容器内への連通を簡単な
構成で且つ自動的に切換えることができる。
(c)上記弁は肩部材内に形成した空気通路に設け、且
つエアーポンプも肩部材内に設けているので、上記エア
ーポンプ、空気通路、通路切換え用の弁等が肩部材内に
集約して設置され、該肩部材内の余剰空所をエアーポン
プや空気通路や通路切換弁の設置スペースとして有効利
用できるとともに、それによって液体容器全体をコンパ
クトにできる。
(d)蓋体内に空気通路がないので、蓋体で給液口を密
閉でき、蓋体による内容器内の保温作用が向上する。
(実施例) 第1図ないし第9図を参照して本考案の好適な実施例を
説明すると、第1図ないし第8図には本考案の第1実施
例、第9図には同第2実施例が示されている。
第1図ないし第8図に示す第1実施例のポンプ注液式液
体容器は、容器本体1と、該容器本体1の上部にあって
容器本体1の給液口を密閉する蓋体2とを備えて構成さ
れている。
容器本体1は、板金製の外ケース4内に真空二重瓶製の
内容器5を収容し、さらに外ケース4の上部に環状の肩
部材6を載置固定するとともに、内容器5内を加圧する
ためのエアーポンプ8と、該エアーポンプ8を駆動する
ためのポンプ駆動手段9と、一連の液体注出通路10と、
把手27を備えている。
内容器5は、その胴径に比して上部開口5aをかなり細口
としており、該内容器5の上部外周部に逆漏斗状の肩部
51が形成されている。
肩部材6のほぼ中央部には給液口11が形成されている。
給液口11の口縁部11a下面と内容器5の上部開口縁52と
の間には、環状の周壁7が設けられている。この実施例
では、該周壁7は、肩部材6とは別体に成形されたもの
が使用されている。尚、周壁7内は内容器5内と連通し
ている。
エアーポンプ8は、環状に形成されている。このエアー
ポンプ8は、内容器5の肩部51と外ケース4と肩部材6
とによって囲われた環状の空所S内に設置されている。
又、このエアーポンプ8は、それぞれ環状のポンプ上板
41とポンプ下板42の間に同じく環状のベロフラム43を介
設し、さらにポンプ下板42及びベロフラム43の外側を断
面形で環状のケース40で被覆して構成されている。ポ
ンプ上板41は、この第1実施例では、前記周壁7に一体
成形によって形成されている。ベロフラム43は、ゴムな
どの柔軟な薄膜材を断面形で環状に成形したものを使
用している。このベロフラム43は、その内外両壁の各上
端部をケース40の内外各壁の上面とポンプ上板41の下面
との間で挟着して取付けられている。又、該ベロフラム
43の下面には、第1図及び第3図に示すように首部と大
径頭部を有する突起49が周方向に所定間隔をもって複数
個(図示例では合計5個)形成されており、他方、ポン
プ下板42には、該ベロフラム43の各突起49,49・・と対
応する位置にそれぞれ各突起49の外径よりやや小径の穴
48,48・・が形成されていて、該各突起49,49・・を該各
穴48,48・・内に無理嵌めすることによって、ベロフラ
ム43の下面とポンプ下板42とを一体化させている。ケー
ス40は、第1図に示すようにポンプ上板41に対してビス
50(周方向に複数箇所ある)で固定されている。ポンプ
下板42には吸入口44が、又ポンプ上板41には吐出口45が
それぞれ形成されている。この吸入口44と吐出口45は相
互に上下対応位置に設けられている。又、吸入口44には
吸入弁46が、吐出口45には吐出弁47がそれぞれ設けられ
ている。吸入弁46は、容器本体1の前後方向とは水平直
角方向の一方側位置において、通常開弁状態で設けられ
ており、後述するポンプ駆動手段9の操作時に押圧レバ
ーの先端部によって閉弁操作されるようになっている。
吐出弁47は、その下面側に吐出口45を開閉する下面側パ
ッキン47aと、上面側に後述する蒸気逃がし用の連通口1
8を開閉する上面側パッキン47bとを有している。
肩部材6内の空所には、エアーポンプ8からの空気吹込
通路と内容器5内の蒸気逃がし通路となる空気通路14、
14Aが形成されている。尚、空気吹込通路は符号14部分
で構成されており、他方蒸気逃がし通路は該符号14部分
と符号14A部分とで構成されているが、以下の説明で
は、便宜上、符号14を空気吹込通路といい、符号14Aを
蒸気逃がし通路という。
エアーポンプ8からの空気吹込通路14は、ポンプ吐出口
45に接続されている基部側通路部材15と、前記周壁7に
一体成形している筒穴16と、ゴム管などの接続管17とで
構成されている。基部側通路部材15は、ポンプ吐出口45
を開閉する吐出弁47の外側を囲う筒状の弁収容部15aの
側壁部分に接続口15bを形成している。尚、この第1実
施例では、吐出弁47が実用新案登録請求の範囲中の弁に
相当する。
周壁7に形成した筒穴16は、給液口11の口縁より下方位
置において該周壁7を内外方向に貫通するようにして形
成されている。接続管17は、基部側通路部材15の接続口
15bと筒穴16とを接続している。
この空気吹込通路14は、内容器5内の熱湯から発生する
蒸気を外部へ放出するための蒸気逃がし通路14Aに兼用
している。即ち、蒸気逃がし通路14Aは、肩部材6の皿
状部6aに上下に貫通する如く形成した穴19と、該穴19の
下面側において前記基部側通路部材15の弁収容部15aの
上壁に形成した連通口18と、弁収容部15a内と、接続口1
5bと、接続管17と、筒穴16とで構成されている。吐出口
45と連通口18とは、吐出弁47によって択一的に開閉され
るが、該吐出弁47の動作は後述する。
液体注出通路10は、内容器5内に挿し込まれる縦長の液
体汲上管71と、内容器5外において略横向き外方に延出
された液体注出管72と、該液体汲上管71及び液体注出管
72を接続する接続部73と、液体注出管72の下端に接続さ
れる吐出管74とで構成されている。この液体注出通路10
の接続部73は、前記周壁7に一体形成されていて、液体
汲上管71上部の横向き管部71aを接続する横向きの穴73a
と液体注出管72の基端部を接続する上向き開口の周壁部
73bとを有している。液体汲上管71上端の横向き管部71a
は接続部73の横向き穴73aに対して着脱自在に接続され
る。液体注出管72の基端部は接続部73の周壁部73bの上
端部に無理嵌めによって連結されている。又、該周壁部
73b内には液体容器転倒時の止水弁75が収容されてい
る。
肩部材6には、液体注出管72の先部寄り及び吐出管74の
外側をカバーするカバー部76が一体成形されている。
エアーポンプ8を操作するためのポンプ駆動手段9は、
前記カバー部76の両側壁に弧回動自在に枢支された操作
レバー81と、エアーポンプ8を押圧駆動する押圧レバー
82と、操作レバー81の回動運動を押圧レバー82に伝達す
るための連係レバー83とから構成されている。操作レバ
ー81と連係レバー83とは軸84で連結されている。押圧レ
バー82は、エアーポンプ8の吸入弁46を押し上げるべく
構成された二股状の押圧部82a,82aと、液体注出管72の
両側を挟む如く構成された二股状の連係部82b,82bとを
有している。この押圧レバー82は、ポンプケース40の下
面に設けた2つのブラケット85,85にそれぞれ軸86,86で
枢支して取付けられている。尚、ポンプケース40の底板
には、ポンプ駆動手段9の操作時に各押圧部82a,82aが
ケース底板に干渉しないようにするための切欠87,87が
形成されている。そして、このポンプ駆動手段9は、操
作レバー81を回動操作すると、連係レバー83を介して押
圧レバー82の各押圧部82a,82aを上動させるようになっ
ている。
エアーポンプ8の吸入弁46は、ポンプ伸長用スプリング
55によって下動開弁方向に付勢されている。又、吸入弁
46と吐出弁47との間には、吸入弁46が上動せしめられた
ときに圧縮されて吐出弁47を上動開弁方向に付勢する吐
出弁開放用スプリング56が設けられている。さらに、吐
出弁47の上面と基部側通路部材15の上壁下面との間に
は、ポンプ伸長時において吐出弁47を下動閉弁方向に付
勢する吐出弁閉塞用スプリング57が介設されている。
尚、この実施例では、吐出弁開放用スプリング56と吐出
弁閉塞用スプリング57とで実用新案登録請求の範囲中の
弁操作手段を構成している。そして、ポンプ伸長状態で
は、第2図に示すように吸入弁46はポンプ伸長用スプリ
ング55に押圧されて下動開弁状態となり、且つ吐出弁47
は吐出弁閉塞用スプリング57により下動閉弁状態に維持
されている(吐出弁開放用スプリング56はほぼ伸び切っ
ていて開弁作用はない)。この状態(第2図)では、吐
出弁47が吐出口45を閉塞し且つ連通口18を開放してい
て、空気吹込通路14が遮断されているとともに、蒸気逃
がし通路14Aが外気と連通している。又、ポンプ駆動手
段9の操作レバー81を操作すると、押圧レバー82の各押
圧部82a,82aが上動して、第5図に示すように吸入弁46
を閉弁させた状態でエアーポンプ8を圧縮させ、そのと
き吐出弁開放用スプリング56により吐出弁47を上動させ
て吐出口45を開放させるとともに該吐出弁47で連通口18
を閉塞するようになる。この状態(第5図)では、蒸気
逃がし通路14Aが遮断されているとともに空気吹込通路1
4がエアーポンプ8内と連通している。
第1図において、符号12は液量表示管である。該液量表
示管12の下端側は、内容器5の底部に形成した開口(図
示省略)に接続され、又該液量表示管12の上端側は、周
壁7部分から内容器5内に連通させている。
肩部材6の外側面上端寄り部分には、液体容器吊り持ち
用の把手27が取付けられている。この把手27は、肩部材
6の外側面の外径とほぼ同径かそれよりやや小さい外径
をもつ半円形に形成されている。又、この把手27の両端
部にはそれぞれ内向きの軸部27a,27aが形成されてい
る。他方、肩部材6の外側面上端寄り部分には、把手27
を倒したときに該把手27を収容するための把手嵌め入れ
部78が約半周(容器本体1の後端部を中心として左右に
それぞれ角度約90°の範囲)に亘って形成されている。
そして、把手27は、その各端部の軸部27a,27aを、把手
嵌め入れ部78の左右両端部の側壁に形成した軸穴78a,78
aにそれぞれ嵌合させて装着されている。この把手27
は、その倒伏状態では、第1図及び第4図に示すように
把手外面が肩部材6の外側面及び上面より外側にはみ出
さないようになっている。又、肩部材6の後端側外側面
には、把手27への指掛け用の切欠き部79は形成されてい
る。
蓋体2は、上板21と下板22との間に断熱材23を収容して
形成されている。この蓋体2は、その後部を容器本体1
の上部後側において蝶番装置3で枢着するとともに、蓋
体前部を蓋ロック装置60でロックして装着されている。
又、蓋体2の閉塞状態においては、蓋体上面が肩部材6
の上面とほぼ面一状になるようにしている。
前記把手27は、その横倒し状態(把手嵌め入れ部78に収
容した状態)において、第8図に示すように蓋体2の最
大開放時の位置決め用として兼用させている。即ち、蓋
体2を蝶番装置3で枢着した状態で閉塞姿勢位置から第
8図に示す最大開放姿勢位置まで上方に弧回動させたと
きに(蓋体2の重心が蝶番軸34の位置より外側にあ
る)、蓋体2の上面寄り後端部2aが横倒し状態で収容さ
れている把手27の上面27bに衝合して、該蓋体2がそれ
以上後側に倒れないように設計されている。このように
すると、把手27を単なる吊持ち用だけでなく、蓋体開放
時の位置決め用として有効利用できるようになる。
蝶番装置3は、蝶番台31に形成したブラケット32と蓋体
2の後端部に形成したブラケット33とを軸34で枢支して
構成されている。又、蝶番台31には、その内面側にU形
に曲げられたレバー部35が一体形成されている。このレ
バー部35は、蝶番台31の基部31aに対して近接・離間方
向に弾性を有している。又該レバー部35の外面には外向
きの爪36が形成されている。他方、肩部材6の後側上面
には、蝶番台31を挿し込んで保持することができる凹室
37と、該凹室37内に蝶番台31を挿し込んだときにレバー
部35の爪36が係止される爪受部38がそれぞれ形成されて
いる。そして、蝶番台31は、その下半部分を肩部材6の
上方から凹室37内に挿し込めば、レバー部35の爪36が自
動的に爪受部38に係止されて該肩部材6の上部後側に固
定されるようになっている。又、この蝶番台31は、第8
図に示すように蓋体2を大きく開放させた状態でレバー
部35を外方に押圧(符号F)すると、該レバー部35を鎖
線35′で示すように外方に撓ませて爪36を爪受部38から
外すことができ、その状態で蓋体2とともに上方に抜き
出すことができるようになっている。このように蓋体2
を蝶番台31とともに容器本体1から分離させることがで
きるようにすると、内容器5内の残液排出時あるいは内
容器5内の洗浄時に作業がし易くなる。又、この蝶番台
31は、前記した把手27の回動に邪魔にならないように、
肩部材6の外側面より適宜寸法だけ内方寄り位置に設置
されている。
前記液体汲上管71の横向き管部71aの上面には、縦向き
管部の直上方に位置する部分に開口71bが形成されてい
る。他方、蓋体2の下板22における閉蓋時に前記液体汲
上管71の開口71bに対応する位置には、該開口71bを閉塞
するパッキン26が設けられている。そして、閉蓋時に
は、第1図に示すように該パッキン26が該開口71bを閉
塞し、又開蓋時には該開口71bが開放されるようになっ
ている。この開口71bは、内容器5内の残液を排出する
際に、液体汲上管71内に入っている液体が液体注出管72
側に流れることなく該開口71bから給液口11を経て外部
に排出し得るようにするためのものである。尚、この開
口71bのない従来の液体汲上管においては、液体容器を
上下逆にすると、該液体汲上管内に入っていた液体が液
体注出管側に流入することがあり、さらに吐出管の先端
から外部に流出するおそれがあるが、図示のように液体
汲上管横向き管部71aの上面に開口71bを設けることによ
り、上記問題を改善することができるようになる。
蓋ロック装置60は、第1図及び第6図に示すように、蓋
体2をロックするロック部材61と該ロック部材61を操作
する操作部材66とを有している。ロック部材61は、側面
視において略三角形状に成形されていて、その上部に蓋
体2の前部に設けた爪受部25を係止する爪63が形成さ
れ、又下部に前記液体注出管72を左右両側から跨ぐこと
のできる2つの側壁64,64が形成されている。このロッ
ク部材61は、その各側壁64,64の下辺内方側端部に形成
した軸穴62a,62aを、液体注出管72の左右各側面に横向
きに突出形成した軸62,62で枢支することにより、鉛直
面内で前後方向に揺動自在なる如く取付けられている。
又、このロック部材61の各側壁64,64の下辺外方側端部
には、それぞれ外方に向けて突出する横向き突起64a,64
aが形成されている。このロック部材61は、フックバネ6
5によってロック方向に付勢されている。他方、操作部
材66は、その上部に操作部68が形成され、又下部に液体
注出管72を左右両側から跨ぐことのできる2つの側壁6
9,69が形成されている。そして、この操作部材66は、そ
の各側壁69,69の下辺外方側端部に形成した軸穴67a,67a
を、液体注出管72の左右各側面に横向きに突出形成した
軸67,67で枢支することにより、鉛直面内で上下方向に
揺動自在なる如く取付けられている。この操作部材66の
操作部68は、蓋体2の前部側上面に形成した窓穴77から
出没自在となっている。又該操作部材66の左右両側壁6
9,69における各下辺内側端部寄りの下面69a,69aは、ロ
ック部材61の左右横向き突起64a,64aの上面に載せられ
ている。そして、この蓋ロック装置60においては、蓋体
2を閉じれば、該蓋体2の爪受部25がロック部材61の爪
63で係止されて蓋体が自動的にロックされる。又、蓋体
ロック状態から操作部材66の操作部68を押し下げると、
第7図に示すように該操作部材66が下方に弧回動するこ
とにより、側壁下面69a,69aでロック部材61の各横向き
突起64a,64aを押し下げ、該ロック部材61の爪63を前方
側に後退させてロック解除させることができるようにな
っている。
この蓋ロック装置60のロック部材61及び操作部材66は、
液体容器の組立てに際して、予めそれぞれ液体注出管72
に装着させておき、該ロック部材61及び操作部材66を液
体注出管72の組付けと同時に所定位置に装着させること
ができるようになっている(ロック部材61と操作部材66
の組付けが簡単となる)。
尚、図示例では、ロック部材61及び操作部材66をそれぞ
れ液体注出管72に装着しているが、他の実施例では、ロ
ック部材61と操作部材66のうちの一方を液体注出管72に
装着し、他方を肩部材6側に装着することも可能であ
る。このように、蓋ロック部材60として、ロック部材61
とその操作部材66の2つの部材を備えたものにおいて、
ロック部材61と操作部材66のうちのいずれか一方のみを
液体注出管72に装着した場合であっても、該両部材(6
1,66)をそれぞれ液体注出管72に装着した場合に比して
その組立作業がいくらか面倒になるものの、該ロック部
材61と操作部材66をそれぞれ肩部材6側に装着する場合
に比してそれらの部材(61,66)の組立作業が簡単とな
る。
容器本体1側と蓋体2との間には、蓋ロック解除時に蓋
体2を所定角度だけ自動開放させるための蓋体自動開放
手段13が設けられている。この蓋体自動開放手段13は、
この実施例では、蓋体2の後端部と蝶番台31との間にフ
ックバネを介設して構成している。即ち、このフックバ
ネ13は、第1図の蓋ロック状態からロック解除操作した
ときに、第7図に示すように蓋体2を例えば角度10〜20
°程度だけ強制的に開放せしめ得るような弾発力を有し
ている。このように、蓋体自動開放手段13を備えると、
閉蓋時において蓋体2の上面が肩部材6の上面と面一状
となるようにしたものであっても、蓋体開放操作時(蓋
体上方弧回動操作時)において該蓋体2を指でつまみ易
くなるとともに、蓋ロック装置60のロック解除操作後に
その操作した指を離しても再ロックされることがなくな
る。尚、この図示例では、蓋体自動開放手段13は、蓋体
ロック解除時に蓋体2を例えば角度10〜20°程度の比較
的小角度だけ開放せしめ得るようなバネ力に設定されて
いるが、他の実施例では第8図に示すように蓋体2を最
終開放角度まで自動的に開放せしめ得るようなバネ力の
強いものを採用することもできる。
この第1実施例のポンプ注液式液体容器においては、第
1図及び第2図に示す閉蓋状態では、給液口11が蓋体2
下面のパッキン24で閉塞されており、しかも蓋体2には
蒸気逃がし通路や空気吹込通路などは形成されていない
ので、該蓋体2による保温作用が良好となる。又、この
閉蓋状態では、吐出弁47がポンプ吐出口45を閉塞してい
ることにより、空気吹込通路14は遮断され且つ蒸気逃が
し通路14Aが外気に対して開放されていて、内容器5内
の熱湯から発生する蒸気が該空気逃がし通路14Aを通っ
て外方に放出されるようになっている(該蒸気がエアー
ポンプ8内に侵入することがない)。又、この閉蓋状態
で、ポンプ駆動手段9の操作レバー81を操作すると、エ
アーポンプ8が圧縮されると同時に第5図に示すように
吐出弁47が上動して、空気吹込通路14が開放されるとと
もに蒸気逃がし通路14Aが遮断されるようになり、エア
ーポンプ8からの加圧空気が内容器5内に吹き込まれる
ようになる(内容器5内の液体が一連の液体注出通路10
を通って外部へ注出される)。又、閉蓋状態から、蓋ロ
ック装置60の操作部材66の操作部68を押圧すると、ロッ
ク部材61がロック解除されるとともに、それと同時に蓋
体自動開放手段(フックバネ)13により蓋体2が所定角
度だけ自動で開放されるようになる(第7図)。又、第
8図に示すように蓋体2を大きく開放させると蝶番台31
のレバー部35が押圧操作可能となり、該レバー部35を押
圧して外方に撓ませた状態で蓋体2を引き上げることに
より、蝶番台31とともに蓋体2を容器本体1から分離さ
せることができる。
又、このポンプ注液式液体容器では、エアーポンプ8、
空気通路(空気吹込通路14,空気逃がし通路14A)、通路
切換え用の弁47等が肩部材6内の空所に集約して設置さ
れており、該肩部材6内の余剰空所をエアーポンプや空
気通路や通路切換え用の弁等の設置スペースとして有効
利用できるとともに、空気通路の長さを短くでき、さら
に液体容器全体をコンパクトにできる。
第9図に示す第2実施例のポンプ注液式液体容器では、
給液口11の口縁部11aの下部に設けた周壁7を上部周壁7
Aと下部周壁7Bに2分割している。下部周壁7Bにはポン
プケース40を一体形成している。又、エアーポンプ8の
ベロフラム43の内周側上端部には、上部周壁7Aと下部周
壁7Bとの間に介設されるパッキン91を一体形成してい
る。ポンプ上板41は、周壁7とは分離して単独で成形さ
れている。ポンプ吐出口45を開閉する吐出弁47と、蒸気
逃がし通路14Aの出口となる連通口18を開閉する弁92と
は別体に形成されている。尚、この第2実施例では、吐
出弁47ともう1つの弁92とで実用新案登録請求の範囲中
の弁を構成している。又、該連通口18内には、液体容器
転倒時に内容器5内の液体が蒸気逃がし通路14Aを通っ
て外部へ流出するのを防止するためのボール弁からなる
止水弁93が収容されている。又、蓋体2内に収容されて
いる断熱材23の上部には、蓋94がかぶされている。この
蓋94は、断熱材23を蓋体下板22上の所定位置に設置した
後、該蓋体下板22に対して超音波接着等の適宜の手段で
固定されている。尚、この第2実施例におけるその他の
構造は、第1実施例のものとほぼ同様に構成されてお
り、第1実施例の説明を援用する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の第1実施例にかかるポンプ注液式液体
容器の縦断面図、第2図は第1図のII-II断面図、第3
図は第1図のIII-III矢視図、第4図は第1図のポンプ
注液式液体容器の外観斜視図、第5図は第1図のエアー
ポンプ部分の状態変化図、第6図は第1図の蓋ロック装
置の分解斜視図、第7図は第1図のポンプ注液式液体容
器における蓋体自動開閉機構の作用説明図、第8図は第
1図の蝶番装置部分の作用説明図、第9図は本考案の第
2実施例にかかるポンプ注液式液体容器の一部縦断面図
である。 1……容器本体 2……蓋体 3……蝶番装置 5……内容器 6……肩部材 7……周壁 8……エアーポンプ 9……ポンプ駆動手段 10……液体注出通路 11……給液口 13……蓋体自動開放手段 14……空気通路(空気吹込通路) 14A……空気通路(蒸気逃がし通路) 18……連通口 45……ポンプ吐出口 47,92……弁 31……蝶番台 56,57……弁操作手段 60……蓋ロック装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体(1)内に内容器(5)を設け、
    且つ容器本体(1)の肩部材(6)内に環状のエアーポ
    ンプ(8)を設け、さらに容器本体(1)の給液口(1
    1)を閉塞する蓋体(2)を備えたポンプ注液式液体容
    器であって、前記肩部材(6)内の空所に前記内容器
    (5)内と連通する空気通路(14,14A)を形成する一
    方、該空気通路(14,14A)は前記エアーポンプ(8)内
    と外気とに連通し、さらに該空気通路(14,14A)に弁
    (47,92)を設けるとともに、前記エアーポンプ(8)
    の空気吹込操作に連動して作動せしめられる弁操作手段
    (56,57)により前記弁(47,92)を作動させて前記空気
    通路(14,14A)を外気に対して遮断するようにしたこと
    を特徴とするポンプ注液式液体容器。
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