JPH075791Y2 - 液体容器 - Google Patents

液体容器

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JPH075791Y2
JPH075791Y2 JP1990010966U JP1096690U JPH075791Y2 JP H075791 Y2 JPH075791 Y2 JP H075791Y2 JP 1990010966 U JP1990010966 U JP 1990010966U JP 1096690 U JP1096690 U JP 1096690U JP H075791 Y2 JPH075791 Y2 JP H075791Y2
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勉 新田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、容器本体の上部に蓋体を弧回動自在に枢支し
且つ容器本体に吊持ち用の把手を備えた液体容器に関す
るものである。
(従来技術) この種の液体容器の一例として、第9図に示すようなポ
ンプ注液式液体容器が知られている(実開昭63−12343
号公報)。
第9図に示す公知の液体容器では、容器本体101の上部
に載置される蓋体102を、後部において蝶番装置103で枢
着し且つ前部において蓋ロック装置160でロックして装
着している。そして、この蓋体102を開放させる際に
は、蓋ロック装置160を指でロック解除操作し且つその
ロック解除操作状態のままで蓋体102を上方に弧回動さ
せて行われる。又、この蓋体102は、容器本体101に対し
て蝶番装置103部分で分離不能に結合されており、例え
ば内容器105内の残液を排出するときあるいは内容器105
内を洗浄するときなどには、蓋体102を容器本体101に結
合したままで行われる。
又、この第9図に示す液体容器には、吊持ち用の把手27
が取付けられている。この把手27は、実線図示する横倒
し位置と鎖線127′で示す立起し位置との間で弧回動自
在となっている。又、この把手127は、容器本体101の外
側面101aより若干外側において弧回動し得るようになっ
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、第9図に示す公知の液体容器では、蓋体開放
操作時に、蓋ロック装置を指でロック解除操作し、その
ロック解除操作状態のままで蓋体を上方に弧回動させな
ければならず、もし蓋ロック装置をロック解除操作した
後にその操作部から指を離すと蓋ロック装置が再ロック
されてしまい、蓋体開放操作が面倒であるという問題が
あった。
本考案は、上記の如き公知の液体容器の問題点に鑑み、
蓋体開放操作を簡単に行えるようにするとともに、把手
を吊持ち用のほかに蓋体開放時の蓋体位置決め用として
有効利用し得るようにした液体容器を提供することを目
的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、容器本体と蓋体とを該容器本体の上部後側に
おいて蝶番装置で枢支し、且つ前記蓋体の前部を蓋ロッ
ク装置でロックするとともに、前記容器本体に把手を立
起し位置と横倒し位置との間で上下方向に弧回動自在に
枢着した液体容器において、前記蓋ロック装置の操作部
は容器本体側に設け、前記蓋体と容器本体または蝶番装
置との間に前記蓋ロック装置のロック解除時に蓋体を容
器本体に対して所定角度だけ開放せしめる作用をする蓋
体自動開放手段を設け、前記把手が横倒し状態で且つ前
記蓋体が開放姿勢状態において該蓋体が把手に当接して
蓋体が開放姿勢で位置決めされる如く構成したことを特
徴としている。
(作用) 本考案の液体容器によれば、把手を横倒しにした状態
で、蓋ロック装置の操作部を指で押圧してロック解除操
作すると、蓋体自動開放手段により蓋体が容器本体に対
して自動的に所定角度だけ上方に弧回動せしめられ、該
操作部から指を離しても蓋ロック装置が再ロックされる
ことがなくなり、しかも蓋体外側部を手でつかみ易くな
る。又、蓋ロック装置をロック解除操作すると、上記の
ように、蓋体が蓋体自動開放手段により上方に弧回動せ
しめられるが、蓋ロック装置の操作部は容器本体側に設
けられているので、該操作部を操作した指が蓋体開放動
作の邪魔になることがない。
さらに、本考案によれば、把手横倒し状態で蓋体を開放
状態位置まで上方に弧回動させたときに、該蓋体が把手
に当接し、該把手によって蓋体が開放姿勢状態で位置決
めされるようになる。
(考案の効果) 従って、本考案の液体容器によれば、次のような効果が
ある。
まず、把手を立起し位置と横倒し位置の間で上下方向に
弧回動自在としたものにおいて、把手横倒し状態で、蓋
ロック装置の操作部を一度ロック解除操作すれば、蓋体
自動開放機構により蓋体が所定角度だけ自動開放される
ので、ロック解除操作後にその操作部から指を離しても
再ロックされることがなくなり、且つ蓋体を上方に弧回
動開放させる際に蓋体の外側部がつかみ易くなって蓋体
開放操作が容易に行える。
又、蓋ロック装置の操作部が容器本体側に設けられてい
るので、該蓋ロック装置の操作部をロック解除操作した
指が蓋体開放動作の邪魔になることがなく、蓋体開放動
作が確実に行われる。
さらに、蓋体開放姿勢状態で蓋体が把手に当接し、該蓋
体を把手により開放姿勢状態で位置決めし得るようにな
っているので、把手を単に吊持ち用だけでなく蓋体開放
時の蓋体位置決め用として有効利用できる。
(実施例) 第1図ないし第8図を参照して本願考案の好適な実施例
を説明すると、この実施例では液体容器としてポンプ注
液式液体容器が採用されている。
第1図ないし第8図に示す実施例のポンプ注液式液体容
器は、容器本体1と、該容器本体1の上部にあって容器
本体1の給液口を密閉する蓋体2とを備えて構成されて
いる。
容器本体1は、板金製の外ケース4内に真空二重瓶製の
内容器5を収容し、さらに外ケース4の上部に環状の肩
部材6を載置固定するとともに、内容器5内を加圧する
ためのエアーポンプ8と、該エアーポンプ8を駆動する
ためのポンプ駆動手段9と、一連の液体注出通路10と把
手27を備えている。
内容器5は、その胴径に比して上部開口5aをかなり細口
としており、該内容器5の上部外周部に逆漏斗状の肩部
51が形成されている。
肩部材6のほぼ中央部には給液口11が形成されている。
給液口11の口縁部11a下面と内容器5の上部開口縁52と
の間には、環状の周壁7が設けられている。この実施例
では、該周壁7は、肩部材6とは別体に成形されたもの
が使用されている。尚、周壁7内は内容器5内と連通し
ている。
エアーポンプ8は、環状に形成されている。このエアー
ポンプ8は、内容器5の肩部51と外ケース4と肩部材6
とによって囲われた環状の空所S内に設置されている。
又、このエアーポンプ8は、それぞれ環状のポンプ上板
41とポンプ下板42の間に同じく環状のベロフラム43を介
設し、さらにポンプ下板42及びベロフラム43の外側を断
面形で環状のケース40で被覆して構成されている。ポ
ンプ上板41は、この実施例では、前記周壁7に一体成形
によって形成されている。ベロフラム43は、ゴムなどの
柔軟な薄膜材を断面形で環状に成形したものを使用し
ている。このベロフラム43は、その内外両壁の各上端部
をケース40の内外各壁の上面とポンプ上板41の下面との
間で挟着して取付けられている。又、該ベロフラム43の
下面には、第1図及び第3図に示すように首部と大径頭
部を有する突起49が周方向に所定間隔をもって複数個
(図示例では合計5個)形成されており、他方、ポンプ
下板42には、該ベロフラム43の各突起49,49・・と対応
する位置にそれぞれ各突起49の外径よりやや小径の穴4
8,48・・が形成されていて、該各突起49,49・・を該各
穴48,48・・内に無理嵌めすることによって、ベロフラ
ム43の下面とポンプ下板42とを一体化させている。ケー
ス40は、第1図に示すようにポンプ上板41に対してビス
50(周方向に複数箇所ある)で固定されている。ポンプ
下板42には吸入口44が、又ポンプ上板41には吐出口45が
それぞれ形成されている。この吸入口44と吐出口45は相
互に上下対応位置に設けられている。又、吸入口44には
吸入弁46が、吐出口45には吐出弁47がそれぞれ設けられ
ている。吸入弁46は、容器本体1の前後方向とは水平直
角方向の一方側位置において、通常開弁状態で設けられ
ており、後述するポンプ駆動手段9の操作時に押圧レバ
ーの先端部によって閉弁操作されるようになっている。
吐出弁47は、その下面側に吐出口45を開閉する下面側パ
ッキン47aと、上面側に後述する蒸気逃し用の連通口18
を開閉する上面側パッキン47bとを有している。
エアーポンプ8からの空気吹込通路14は、ポンプ吐出口
45に接続されている基部側通路部材15と、前記周壁7に
一体成形している筒穴16と、ゴム管などの接続管17とで
構成されている。基部側通路部材15は、ポンプ吐出口45
を開閉する吐出弁47の外側を囲う筒状の弁収容部15aの
側壁部分に接続口15bを形成し、且つ弁収容部15aの上壁
部に後述する蒸気逃し用の連通口18を形成している。周
壁7に形成した筒穴16は、給液口11の口縁より下方位置
において該周壁7を内外方向に貫通するようにして形成
されている。接続管17は、基部側通路部材15の接続口15
bと筒穴16とを接続している。
この空気吹込通路14は、内容器5内の熱湯から発生する
蒸気を外部へ放出するための蒸気抜き通路を兼用してい
る。即ち、肩部材6の皿状部6aには上下に貫通する穴19
が形成されており、該穴19の下面側に前記基部側通路部
材15の弁収容部15aの上壁に形成した連通口18を接続さ
せている。吐出口45と連通口18とは、吐出弁47によって
択一的に開閉されるが、該吐出弁47の動作は後述する。
液体注出通路10は、内容器5内に挿し込まれる縦長の液
体汲上管71と、内容器5外において略横向き外方に延出
された液体注出管72と、該液体汲上管71及び液体注出管
72を接続する接続部73と、液体注出管72の下端に接続さ
れる吐出管74とで構成されている。この液体注出通路10
の接続部73は、前記周壁7に一体形成されていて、液体
汲上管71上部の横向き管部71aを接続する横向きの穴73a
と液体注出管72の基端部を接続する上向き開口の周壁部
73bとを有している。液体汲上管71上端の横向き管部71a
は接続部73の横向き穴73aに対して着脱自在に接続され
る。液体注出管72の基端部は接続部73の周壁部73bの上
端部に無理嵌めによって連結されている。又、該周壁部
73b内には液体容器転倒時の止水弁75が収容されてい
る。
肩部材6には、液体注出管72の先部寄り及び吐出管74の
外側をカバーするカバー部76が一体成形されている。
エアーポンプ8を操作するためのポンプ駆動手段9は、
前記カバー部76の両側壁に弧回動自在に枢支された操作
レバー81と、エアーポンプ8を押圧駆動する押圧レバー
82と、操作レバー81の回動運動を押圧レバー82に伝達す
るための連係レバー83とから構成されている。操作レバ
ー81と連係レバー83とは軸84で連結されている。押圧レ
バー82は、エアーポンプ8の吸入弁46を押し上げるべく
構成された二股状の押圧部82a,82aと、液体注出管72の
両側を挟む如く構成された二股状の連係部82b,82bとを
有している。この押圧レバー82は、ポンプケース40の下
面に設けた2つのブラケット85,85にそれぞれ軸86,86で
枢支して取付けられている。尚、ポンプケース40の底板
には、ポンプ駆動手段9の操作時に各押圧部82a,82aが
ケース底板に干渉しないようにするための切欠87,87が
形成されている。そして、このポンプ駆動手段9は、操
作レバー81を回動操作すると、連係レバー83を介して押
圧レバー82の各押圧部82a,82aを上動させるようになっ
ている。
エアーポンプ8の吸入弁46は、ポンプ伸長用スプリング
55によって下動開弁方向に付勢されている。又、吸入弁
46と吐出弁47との間には、吸入弁46が上動せしめられた
ときに圧縮されて吐出弁47を上動開弁方向に付勢する吐
出弁開放用スプリング56が設けられている。さらに、吐
出弁47の上面と基部側通路部材15の上壁下面との間に
は、ポンプ伸長時において吐出弁47を下動閉弁方向に付
勢する吐出弁閉塞用スプリング57が介設されている。そ
して、ポンプ伸長状態では、第2図に示すように吸入弁
46はポンプ伸長用スプリング55に押圧されて下動開弁状
態となり、且つ吐出弁47は吐出弁閉塞用スプリング57に
より下動閉弁状態に維持されている(吐出弁開放用スプ
リング56はほぼ伸び切っていて開弁作用はない)。この
状態(第2図)では、吐出弁47が吐出口45を閉塞し且つ
連通口18を開放していて、空気吹込通路14は、外気と連
通している。又、ポンプ駆動手段9の操作レバー81を操
作すると、押圧レバー82の各押圧部82a,82aが上動し
て、第5図に示すように吸入弁46を閉弁させた状態でエ
アーポンプ8を圧縮させ、そのとき吐出弁開放用スプリ
ング56により吐出弁47を上動させて吐出口45を開放させ
るとともに該吐出弁47で連通口18を閉塞するようにな
る。この状態(第5図)では、空気吹込通路14はエアー
ポンプ8内と連通しているとともに外気に対して遮断さ
れるようになる。
第1図において、符号12は液量表示管である。該液量表
示管12の下端側は、内容器5の底部に形成した開口(図
示省略)に接続され、又該液量表示管12の上端側は、周
壁7部分から内容器5内に連通させている。
肩部材6の外側面上端寄り部分には、液体容器吊り持ち
用の把手27が取付けられている。この把手27は、肩部材
6の外側面の外径とほぼ同径かそれよりやや小さい外径
をもつ半円形に形成されている。又、この把手27の両端
部にはそれぞれ内向きの軸部27a,27aが形成されてい
る。他方、肩部材6の外側面上端寄り部分には、把手27
を倒したときに該把手27を収容するための把手嵌め入れ
部78が約半周(容器本体1の後端部を中心として左右に
それぞれ角度約90°の範囲)に亘って形成されている。
そして、把手27は、その各端部の軸部27a,27aを、把手
嵌め入れ部78の左右両端部の側壁に形成した軸穴78a,78
aにそれぞれ嵌合させて装着されている。この把手27
は、立起し位置と横倒し位置との間で上下方向に弧回動
自在となっており、その横倒し状態では、第1図及び第
4図に示すように把手外面が肩部材6の外側面とほぼ同
一面となっている。又、肩部材6の後端側外側面には、
把手27への指掛け用の切欠き部79が形成されている。
蓋体2は、上板21と下板22との間に断熱材23を収容して
形成されている。この蓋体2は、その後部を容器本体1
の上部後側において蝶番装置3で枢着するとともに、蓋
体前部を蓋ロック装置60でロックして装着されている。
又、蓋体2の閉塞状態においては、蓋体上面が肩部材6
の上面とほぼ面一状になるようにしている。
蝶番装置3は、蝶番台31に形成したブラケット32と蓋体
2の後端部に形成したブラケット33とを軸34で枢支して
構成されている。又、蝶番台31には、その内面側にU形
に曲げられたレバー部35が一体形成されている。このレ
バー部35は、蝶番台31の基部31aに対して近接・離間方
向に弾性を有している。又該レバー部35の外面には外向
きの爪36が形成されている。他方、肩部材6の後側上面
には、蝶番台31を挿し込んで保持することができる凹室
37と、該凹室37内に蝶番台31を挿し込んだときにレバー
部35の爪36が係止される爪受部38がそれぞれ形成されて
いる。そして、蝶番台31は、その下半部分を肩部材6の
上方から凹室37内に挿し込めば、レバー部35の爪36が自
動的に爪受部38に係止されて該肩部材6の上部後側に固
定されるようになっている。又、この蝶番台31は、第8
図に示すように蓋体2を大きく開放させた状態でレバー
部35を外方に押圧(符号F)すると、該レバー部35を鎖
線35′で示すように外方に撓ませて爪36を爪受部38から
外すことができ、その状態で蓋体2とともに上方に抜き
出すことができるようになっている。このように蓋体2
を蝶番台31とともに容器本体1から分離させることがで
きるようにすると、内容器5内の残液排出時あるいは内
容器5内の洗浄時に作業がし易くなる。又、この蝶番台
31は、前記した把手27の回動に邪魔にならないように、
肩部材6の外側面より適宜寸法だけ内方寄り位置に設置
されている。
前記把手27は、その横倒し状態(把手嵌め入れ部78に収
容した状態)において、第8図に示すように蓋体2の最
大開放時の位置決め用として兼用させている。即ち、蓋
体2を蝶番装置3で枢着した状態で閉蓋姿勢位置から第
8図に示す最大開放姿勢位置まで上方に弧回動させたと
きに(蓋体2の重心が蝶番軸34の位置より外側にあ
る)、蓋体2の上面寄り後端部2aが横倒し状態で収容さ
れている把手27の上面27bに衝合して、該蓋体2がそれ
以上後側に倒れないように設計されている。このように
すると、把手27を単なる吊持ち用だけでなく、蓋体開放
時の位置決め用として有効利用できるようになる。
前記液体汲上管71の横向き管部71aの上面には、縦向き
管部の直上方に位置する部分に開口71bが形成されてい
る。他方、蓋体2の下板22における閉蓋時に前記液体汲
上管71の開口71bに対応する位置には、該開口71bを閉塞
するパッキン26が設けられている。そして、閉蓋時に
は、第1図に示すように該パッキン26が該開口71bを閉
塞し、又開蓋時には該開口71bが開放されるようになっ
ている。この開口71bは、内容器5内の残液を排出する
際に、液体汲上管71内に入っている液体が液体注出管72
側に流れることなく該開口71bから給液口11を経て外部
に排出し得るようにするためのものである。尚、この開
口71bのない従来の液体汲上管においては、液体容器を
上下逆にすると、該液体汲上管内に入っていた液体が液
体注出管側に流入することがあり、さらに吐出管の先端
から外部に流出するおそれがあるが、図示のように液体
汲上管横向き管部71aの上面に開口71bを設けることによ
り、上記問題を改善することができるようになる。
蓋ロック装置60は、第1図及び第6図に示すように、蓋
体2をロックするロック部材61と該ロック部材61を操作
する操作部材66とを有している。ロック部材61は、側面
視において略三角形状に成形されていて、その上部に蓋
体2の前部に設けた爪受部25を係止する爪63が形成さ
れ、又下部に前記液体注出管72を左右両側から跨ぐこと
のできる2つの側壁64,64が形成されている。このロッ
ク部材61は、その各側壁64,64の下辺内方側端部に形成
した軸穴62a,62aを、液体注出管72の左右各側面に横向
きに突出形成した軸62,62で枢支することにより、鉛直
面内で前後方向に揺動自在なる如く取付けられている。
又、このロック部材61の各側壁64,64の下辺外方側端部
には、それぞれ外方に向けて突出する横向き突起64a,64
aが形成されている。このロック部材61は、フックバネ6
5によってロック方向に付勢されている。他方、操作部
材66は、その上部に操作部68が形成され、又下部に液体
注出管72を左右両側から跨ぐことのできる2つの側壁6
9,69が形成されている。そして、この操作部材66は、そ
の各側壁69,69の下辺外方側端部に形成した軸穴67a,67a
を、液体注出管72の左右各側面に横向き突出形成した軸
67,67で枢支することにより、鉛直面内で上下方向に揺
動自在なる如く取付けられている。この操作部材66の操
作部68は、肩部材6の前部側上面に形成した窓穴77から
出没自在となっている。又該操作部材66の左右両側壁6
9,69における各下辺内方側端部寄りの下面69a,69aは、
ロック部材61の左右横向き突起64a,64aの上面に載せら
れている。そして、この蓋ロック装置60においては、蓋
体2を閉じれば、該蓋体2の爪受部25がロック部材61の
爪63で係止されて蓋体が自動的にロックされる。又、蓋
体ロック状態から操作部材66の操作部68を押し下げる
と、第7図に示すように該操作部材66が下方に弧回動す
ることにより、側壁下面69a,69aでロック部材61の各横
向き突起64a,64aを押し下げ、該ロック部材61の爪63を
前方側に後退させてロック解除させることができるよう
になっている。
この蓋ロック装置60のロック部材61及び操作部材66は、
液体容器の組立てに際して、予めそれぞれ液体注出管72
に装着させておき、該ロック部材61及び操作部材66を液
体注出管72の組付けと同時に所定位置に装着させること
ができるようになっている。尚、図示例では、ロック部
材61及び操作部材66をそれぞれ液体注出管72に装着して
いるが、他の実施例では、ロック部材61と操作部材66の
うちの一方を液体注出管72に装着し、他方を肩部材6側
に装着することも可能である。このように、蓋ロック部
材60として、ロック部材61とその操作部材66の2つの部
材を備えたものにおいて、ロック部材61と操作部材66の
うちのいずれか一方のみを液体注出管72に装着した場合
であっても、該両部材(61,66)をそれぞれ液体注出管7
2に装着した場合に比してその組立作業がいくらか面倒
になるものの、該ロック部材61と操作部材66をそれぞれ
肩部材6側に装着する場合に比してそれらの部材(61,6
6)の組立作業が簡単となる。
容器本体1側と蓋体2との間には、蓋ロック解除時に蓋
体2を所定角度だけ自動開放させるための蓋体自動開放
手段13が設けられている。この蓋体自動開放手段13は、
この実施例では、蓋体2の後端部と蝶番台31との間にフ
ックバネを介設して構成している。即ち、このフックバ
ネ13は、第1図の蓋ロック状態からロック解除操作した
ときに、第7図に示すように蓋体2を例えば角度10〜20
°程度だけ強制的に開放せしめ得るような弾発力を有し
ている。このように、蓋体自動開放手段13を備えると、
閉蓋時において蓋体2の上面が肩部材6の上面と面一状
となるようにしたものであっても、蓋体開放操作時(蓋
体上方弧回動操作時)において該蓋体2を指でつまみ易
くなるとともに、蓋ロック装置60のロック解除操作後に
その操作した指を離しても再ロックされることがなくな
る。尚、この図示例では、蓋体自動開放手段13は、蓋体
ロック解除時に蓋体2を例えば角度10〜20°程度の比較
的小角度だけ開放せしめ得るようなバネ力に設定されて
いるが、他の実施例では第8図に示すように蓋体2を最
終開放角度まで自動的に開放せしめ得るようなバネ力の
強いものを採用することもできる。
この実施例のポンプ注液式液体容器においては、第1図
及び第2図に示す閉蓋状態では、給液口11が蓋体2下面
のパッキン24で閉塞されており、しかも蓋体2には蒸気
抜き通路や空気吹込通路などは形成されていないので、
該蓋体2による保温作用が良好となる。又、この閉蓋状
態では、吐出弁47がポンプ吐出口45を閉塞していること
により、空気吹込通路14はエアーポンプ8内とは遮断さ
れ且つ外気に対して開放されていて、内容器5内の熱湯
から発生する蒸気が空気吹込通路14を通って外方に放出
されるようになっている(該蒸気がエアーポンプ8内に
侵入することがない)。又、この閉蓋状態で、ポンプ駆
動手段9の操作レバー81を操作すると、エアーポンプ8
が圧縮されると同時に第5図に示すように吐出弁47が上
動して、空気吹込通路14とエアーポンプ8内とを連通さ
せるとともに外気に対して遮断するようになり、エアー
ポンプ8からの加圧空気が内容器5内に吹き込まれるよ
うになる(内容器5内の液体が一連の液体注出通路10を
通って外部へ注出される)。又、閉蓋状態から、蓋ロッ
ク装置60の操作部材66の操作部68を押圧すると、ロック
部材61がロック解除されるとともに、それと同時に蓋体
自動開放手段(フックバネ)13により蓋体2が所定角度
だけ自動で開放されるようになる(第7図)。このと
き、操作部材66の操作部68は、容器本体1側に設けられ
ているので、該操作部68を操作した指が蓋体2の上動開
放動作の邪魔になることがなく、該蓋体2が確実に所定
角度だけ自動開放されるようになる。さらに、蓋体2を
第8図に示す最大開放姿勢位置まで上方に弧回動させる
と、蓋体2の上面寄り後端部2aが、横倒し状態で収納さ
れている把手27の上面27bに衝合して、蓋体2がそれ以
上後側に倒れないようになっている。このようにする
と、把手27を単なる吊り持ち用だけでなく蓋体開放時の
位置決め用として有効利用できる。又、第8図に示すよ
うに蓋体2を大きく開放させると蝶番台31のレバー部35
が押圧操作可能となり、該レバー部35を押圧して外方に
撓ませた状態で蓋体2を引き上げることにより、蝶番台
31とともに蓋体2を容器本体1から分離させることがで
きる。又、把手27は、その横倒し状態において把手外面
が容器本体1の外側面とほぼ同一面となるようにしてい
るので、該把手27を横倒し状態にしておけば例えば液体
容器の梱包時などに該把手27が邪魔になることがない
(液体容器全体をコンパクトにできる)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる液体容器の縦断面図、
第2図は第1図のII−II断面図、第3図は第1図のIII
−III矢視図、第4図は第1図の液体容器の外観斜視
図、第5図は第1図のエアーポンプ部分の状態変化図、
第6図は第1図の蓋ロック装置の分解斜視図、第7図は
第1図の液体容器における蓋体自動開閉手段の作用説明
図、第8図は第1図の蝶番装置部分の作用説明図、第9
図は従来のポンプ注液式液体容器の一部縦断面図であ
る。 1……容器本体 2……蓋体 3……蝶番装置 5……内容器 6……肩部材 8……エアーポンプ 10……液体注出通路 11……給液口 13……蓋体自動開放手段 27……把手 31……蝶番台 60……蓋ロック装置 78……把手嵌め入れ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体(1)と蓋体(2)とを該容器本
    体(1)の上部後側において蝶番装置(3)で枢支し、
    且つ前記蓋体(2)の前部を蓋ロック装置(60)でロッ
    クするとともに、前記容器本体(1)に把手(27)を立
    起し位置と横倒し位置との間で上下方向に弧回動自在に
    枢着した液体容器であって、 前記蓋ロック装置(60)の操作部(68)は、前記容器本
    体(1)側に設け、 前記蓋体(2)と容器本体(1)または蝶番装置(3)
    との間に、前記蓋ロック装置(60)のロック解除時に蓋
    体(2)を容器本体(1)に対して所定角度だけ開放せ
    しめる作用をする蓋体自動開放手段(13)を設け、 前記把手(27)が横倒し状態で且つ前記蓋体(2)が開
    放姿勢状態において該蓋体(2)が把手(27)に当接し
    て蓋体(2)が開放姿勢で位置決めされる如く構成し
    た、 ことを特徴とする液体容器。
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JPH0431008Y2 (ja) * 1987-05-15 1992-07-27
JPH0428536Y2 (ja) * 1988-02-29 1992-07-10

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