JPH0642206B2 - コンカレント処理命令を有するマイクロプロセツサ - Google Patents

コンカレント処理命令を有するマイクロプロセツサ

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JPH0642206B2
JPH0642206B2 JP60288495A JP28849585A JPH0642206B2 JP H0642206 B2 JPH0642206 B2 JP H0642206B2 JP 60288495 A JP60288495 A JP 60288495A JP 28849585 A JP28849585 A JP 28849585A JP H0642206 B2 JPH0642206 B2 JP H0642206B2
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博 水口
宰司 国平
俊彦 堺
豊 太田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なマイクロプロセッサの命令セットの構成
に関し、特に、データ処理効率の高いマイクロプロセッ
サを実現するものである。
従来の技術 近年、ノイマン方式のマイクロプロセッサはあらゆる方
面で多用されており、その構成としては、順次実行され
る命令群からなるプログラムを格納するプログラム格納
手段と、ディジタルデータの読み書きが可能なデータ格
納手段と、ディジタルデータの演算を実行する演算手段
と、前記データ格納手段の入出力端子と前記演算手段の
入出力端子を接続するデータバスと、前記プログラム格
納手段から送出される命令に基づいて前記データ格納手
段と前記演算手段の動作をコントロールするコントロー
ル手段と、命令の実行タイミング信号を発生するタイミ
ングジェネレータと、前記タイミングジェネレータの出
力に基づいて前記プログラム格納手段に格納された特定
の命令を選択する命令選択手段を備えていることに特徴
づけられる。また、その代表的な構成が特公昭58-33584
号公報(以下、文献1と略記する。)に示されている。
発明が解決しようとする問題点 ところで、前記文献1に示されるようなノイマン方式の
マイクロプロセッサはあらかじめ定められた順序にした
がってデータの処理を実行していくために、プログラム
が膨大になるにつれて非同期で入力される外部データの
取り込みやそれに基づくデータの処理のサイクルが長く
なるという問題を有している。このような問題に対し
て、従来は割り込みという手段を用いたり、データフロ
ーマシンに代表されるような非ノイマン方式のプロセッ
サが用いられてきた。しかしながら、割り込み手段を用
いる方法では、割り込みチャンネル数が増加するほどプ
ロセッサ自身が割り込みサービスルーチンを開始するた
めの手続き処理に多くの時間を費やすことになり、デー
タの処理効率が悪化する。また、データフローマシンで
は、一般に、数値データに処理情報が付加されて巡回す
るためにシステムが大規模化する。
問題点を解決するための手段 前記した問題点を解決するために本発明のコンカレント
処理命令を有するマイクロプロセッサは、プログラム格
納手段に格納された命令を逐次選択して第1の処理ルー
プを形成する第1の命令選択手段と、前記プログラム格
納手段に格納された命令を逐次選択して前記第1の処理
ループに対してコンカレントな関係にある第2の処理ル
ープを形成する第2の命令選択手段と、前記第2の処理
ループ内の複数のアドレス情報が格納されるアドレス格
納エリアと、前記アドレス格納エリアに格納されたアド
レス情報を前記第2の命令選択手段に供給する実行開始
アドレス供給手段と、前記第1の処理ループ内で実行さ
れ、前記アドレス格納エリアに前記第2の処理ループ内
のアドレス情報を格納する命令と、前記第2の処理ルー
プ内で実行され、前記アドレス格納エリアに格納された
アドレス情報に基づいて次のプログラムを実行する命令
を備えている。
作用 本発明では前記した構成によって、データ処理効率の高
いマイクロプロセッサを得ることができる。
実施例 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明
する。
第1図Aは本発明の一実施例におけるマイクロプロセッ
サの構成図を示したものであり、順次実行される命令群
からなるプログラムが格納されるプログラマブルロジッ
クアレイ(図中においてPLAなる略記号で示されてい
る。以下、PLAと略記する。)100と、ディジタルデ
ータの読み書きを行うランダムアクセスメモリ(図中に
おいてRAMなる略記号で示されている。以下、RAM
と略記する。)200およびレジスタファイル250と、ディ
ジタルデータの算術および論理演算を実行する第1の演
算器(一般にはALUなる略記号で示される。)300お
よび第2の演算器350と、前記RAM200および前記レジ
スタファイル250の共通の入出力端子と前記演算器300,
350の入出力端子を接続するデータバス400と、前記PL
A100から送出される命令に基づいて前記RAM200,レ
ジスタファイル250と前記演算器300,350の動作をコン
トロールするコントロールバス450と、外部クロック入
力端子10に供給されるクロック信号をもとに命令の実行
タイミング信号を発生するタイミングジェネレータ(図
中においてTGなる略記号で示されている。)500と、
前記タイミングジェネレータ500の出力に基づいて前記
PLA100に格納された特定の命令を選択する第1のプ
ログラマブルカウンタ(図中においてPC1なる略記号
で示されている。)600と、前記第1のプログラマブル
カウンタ600による命令の選択に続いて前記タイミング
ジェネレータ500の出力に基づいて前記PLA100の特定
の命令を選択する第2のプログラマブルカウンタ(図中
においてPC2なる略記号で示されている。)650と、
前記第2のプログラマブルカウンタ650によって選択さ
れて実行されるプログラムの開始位置が前記第1のプロ
グラマブルカウンタ600によって選択された命令によっ
て格納されるウインドウ700を備えている。また、前記
タイミングジェネレータ500の出力信号がクロック信号
として供給される16ビットのカウンタ800と、前記カウ
ンタ800のカウント値を前記データバス400に送出するた
めのスイッチ回路900と、前記カウンタ800の特定のビッ
ト出力信号と前記第1のプログラマブルカウンタ600の
特定のカウント値を示す出力信号(例えば、[000・・・0
0]をデコードする出力信号。)の周波数比較を行っ
て、プログラムが無限ループに突入したときなどに前記
第1のプログラマブルカウンタ600と前記第2のプログ
ラマブルカウンタ650をリセットする周波数比較器1000
を備えている。さらに、前記タイミングジェネレータ50
0の出力信号をクロック信号とし、外部信号入力端子20
に印加される信号のエッジが到来したときもしくはプロ
グラムによってスタートさせられたときに動作するタイ
マー1100と、前記タイマー1100の出力信号によってマス
ターラッチ部のデータがスレイブラッチ部に転送される
マスタースレイブ型式の出力ポート1200と、前記データ
バス400に送出されるデータを取り込んでアナログ電圧
に変換するD−Aコンバータ1300と、前記コントロール
バス450に送出される指令にしたがって前記データバス4
00に特定のデータを送出する読みだし専用メモリ(図中
においてROMなる略記号で示されている。以下、RO
Mと略記する。)1400と、前記RAM200および前記レ
ジスタファイル250のアドレスを選択する(前記RAM2
00および前記レジスタファイル250はたがいに異なるア
ドレス上に配置されている。)アドレスデコーダ1500な
らびに前記ROM1400のアドレスを選択するアドレスデ
コーダ1600を備えている。なお、入力コントローラ1700
は、外部信号入力端子30,40,50,60,70,80に印加さ
れる入力信号のエッジが到来したときに、その時点のカ
ウンタ800のカウント値をレジスタファイル250の中の特
定のレジスタに転送される(同時に複数の入力信号のエ
ッジが到来したときには、複数のレジスタが選択され
る。)とともに、図示されてはいない入力信号受け付け
フラグをセットする機能を有している。
つぎに、第1図Bは、PLA100と第1のプログラマブ
ルカウンタ600および第2のプログラマブルカウンタ650
ならびにウインドウ700の接続関係を示したブロック構
成図で、PLA100は第1のプログラマブルカウンタ600
と第2のプログラマブルカウンタ650によって交互にア
ドレッシングされ、前記PLA100からのコントロール
信号とアドレス選択信号はローカルバス150を介してウ
インドウ700と前記第1のプログラマブルカウンタ600お
よび前記第2のプログラマブルカウンタ650に供給され
る。前記ウインドウ700は第1および第2のアドレス格
納エリア710,720(以後の説明ではこれらを総称してア
ドレス格納ブロックという。)と、これらのいずれかを
選択するポインタ730と、アドレス格納ブロックに空き
エリアがなくなったときにそれ以上のアドレスの格納を
拒否するリジェクションフラグ740を有している。な
お、前記ポインタ730によって選択されたアドレス格納
エリアからのアドレス情報はウインドウバス750を介し
て前記第2のプログラマブルカウンタ650に供給され
る。
以上のように構成されたマイクロプロセッサについて、
第1図A,Bに示した構成図と、第2図に示した主要部
のタイミングチャートによりその動作を説明する。
まず、第2図Aは第1図Aの外部クロック入力端子10に
供給されるクロック信号波形を示したものであり、第2
図Bはタイミングジェネレータ500を介してカウンタ800
およびタイマー1100,入力コントローラ1700に供給され
るクロック信号波形を示したものであり、第2図C,D
はそれぞれタイミングジェネレータ500を介して第1,
第2のプログラマブルカウンタ600,650に供給されるク
ロック信号波形を示したものである。また、第2図Eは
PLA100からコントロールバス450に送出される命令の
実行サイクルを表している。さらには、第2図Fはデー
タバス400に送出されるデータの切換えサイクルを表し
ている。
つまり、第1のプログラマブルカウンタ600によってP
LA100の特定の命令が選択されて、第2図EのM記号
を付したタイミングにおいてコントロールバス450にそ
の命令が送出された後に、第2のプログラマブルカウン
タ650によって選択された命令が、第2図EのS記号を
付したタイミングにおいてコントロールバス450に送出
されることになる。第2図Fに示されたデータバス400
の切り換え期間が第2図Eに示されたコントロールバス
450のそれに比べて半分になっているのでは、第2図B
の信号波形がアクティブレベルにある期間を入力コント
ローラ1700によるカウンタ800のカウント値のレジスタ
ファイル250への転送に割り当てているためである。な
お、第1,第2のプログラマブルカウンタはそれぞれ第
2図C,Dの矢印を付したエッジにおいてカウント値を
更新させられるが、第2図Eにおいて、実際に命令がコ
ントロールバス450に送出されるタイミングが半周期遅
らされているのは、PLA100での遅延マージンを考慮
したためである。
さて、第2図のタイミングチャートは従来からも実施さ
れている2系統のコンカレントな処理ループ、つまり、
厳密な意味での並列処理ではないが、データバスを共用
するために時分割による異なるプログラムの同時処理を
示しているが、本発明の特徴は、第2のプログラマブル
カウンタ650によって選択されて実行されるプログラム
の開始位置、すなわち開始アドレスが第1のプログラマ
ブルカウンタ600によって選択された命令によって決定
され、前記第1のプログラマブルカウンタ600は前記第
2のプログラマブルカウンタク650によって選択されて
実行されるプログラムの終了を待つことなく次の命令を
選択せしめる特別の命令を有している点にある。
本発明によるマイクロプロセッサにおけるデータ処理の
概念を第3図に示したデータ処理フローに基づいて説明
する。
第3図は、第1のプログラマブルカウンタ600によって
選択されて実行される命令群と第2のプログラマブルカ
ウンタ650によって選択されて実行される命令群の連鎖
関係を図式化したものであり、m1,m2,m3,m
4,m5,m6はそれぞれ第1のプログラマブルカウン
タ600によって実行される命令群であり、s2,s4,
s5,s6はそれぞれ第2のプログラマブルカウンタ65
0によって実行される命令群である。
さて、第1のプログラマブルカウンタ600によるプログ
ラムの実行が第3図のa点からスタートしたとすると、
まず、命令群m1が実行され、処理は命令群m2に移行
するが、命令群m2において、あたかも従来のサブルー
チンコールのような形で第2のプログラマブルカウンタ
650によって命令群s2が起動される。ただ、従来のサ
ブルーチンコールと異なるのは、第1のプログラマブル
カウンタ600は命令群m2において命令群s2を起動さ
せた後に命令群s2における処理の完了を待たずに残り
の命令を実行し、続く命令群m3での処理に移行する点
である。同様にして、命令群m4,m5,m6において
命令群s4,s5,s6が呼び出されるが、これらの命
令群における処理を待つことなく第1のプログラマブル
カウンタ600による命令の実行は一巡してa点に戻る。
これによって、比較的多くの処理時間を必要とする処理
を命令群s2〜s6からなる外側のループに配置してお
けば、命令群m1〜m6からなる内側のループにおける
処理は短い時間で一巡する。したがって、外部信号のエ
ッジが到来したか否かのセンス処理などの即断性を要す
る処理を内側のループで行えば、短い巡回サイクルで判
断処理が次々と実行できることになる。
ただ、このようなデータ処理フローでは必然的に外側の
ループの処理に多くの時間を要することになるので、外
側のループでのデータ処理速度が内側でのそれに比べて
十分に高くないと、全体としてのデータの処理効率は低
下する。例えば、外側のループでのデータ処理速度が内
側でのそれと同等であれば、命令群s2を実行している
間に内側のループでの処理が何回も繰り返されることに
なるが、内側のループにおいて命令群m6の実行が完了
した直後に命令群s2の実行が完了したとすると、命令
群m1の実行が行われている間は外側での処理は休止状
態となって処理効率が低下するだけでなく、命令群m2
において再び命令群s2が起動された場合には、命令群
s4,s5,s6を一度も実行することなく命令群s2
を続けて2回実行してしまうことになる。
第1図に示した本発明のマイクロプロセッサでは第2の
プログラマブルカウンタ650によって次に実行されるプ
ログラムの開始位置をアドレス格納ブロックに格納して
おくとともに、その空きエリアがなくなったときには以
後の新たなアドレスの格納を拒否するリジェクションフ
ラグ740を用意することによって前記した問題を解決し
ている。
すなわち、PLA100において無条件ジャンプ命令や条
件ブランチ命令が選択されたときには、ローカルバス15
0を介して第1,第2のプログラマブルカウンタ600,65
0に直接アドレス選択信号が送出されるが、第3図の内
側の処理ループを実行する第1のプログラマブルカウン
タ600によって外側の処理ループの命令群が起動された
とき、ローカルバス150を介してPLA100から送出され
るアドレス選択信号はウインドウ700に導かれ、第2の
プログラマブルカウンタ650が動作中でなければ、その
ままウインドウ700を通過して第2のプログラマブルカ
ウンタ650のプリセットデータとなるが、第2のプログ
ラマブルカウンタ650が動作中の場合には、ポインタ730
の指す側のアドレス格納エリアにアドレス情報を格納し
たうえでポインタ730の出力を反転させる。なお、この
とき、ポインタ730の指した側のアドレス格納エリアに
は既にアドレス情報が格納されている場合にはリジェク
ションフラグ740がセットされて以後のアドレス選択信
号の受付が拒否される。
一方、第3図の外側のループを構成する各命令群の最後
には終了命令が置かれるが、PLA100からこの終了命
令が送出されると、第2のプログラマブルカウンタ650
には第1,第2のアドレス格納エリア710,720のうち古
い方のアドレス情報(ポインタ730とリジェクションフ
ラグ740の出力状態から判別できる。)が転送され、そ
のデータが[00・・・000]でなければプリセットされたう
えで、転送したアドレス情報を格納していたアドレス格
納エリアがクリアされ、さらに、リジェクションフラグ
740はリセットされる。
このようにして、第3図の外側の処理ループにおける各
命令群の実行に多くの時間を要したとしても、第2のプ
ログラマブルカウンタ650は内側の処理ループから起動
された順序にしたがった各命令群を次々と実行していく
ことができる。なお、第1図Bに示した例ではウインド
ウ700がアドレス格納エリアを2ヶ所しか有していない
ので、現在実行中の命令群も含めて3種類の命令群のバ
ッファリング能力しかないが、多くの場合、外側の処理
ループに配置される命令群は、一度処理が終われば続い
て起動されることは少なく(第3図のデータ処理フロー
そのものが、リアルタイム性を要求される命令群を内側
の処理ループに配置することを示している。)あまり支
障はない。また、バッファリング能力を高めるために、
ウインドウ700のアドレス格納ブロックのエリアを増加
させたり、第3図の外側の処理ループと同様の第3,第
4の処理ループを増設することも可能である。
さて、第1表は第1図に示したマイクロプロセッサに適
用される命令セットの一覧表を示したものであるが、こ
こでは、[NOP],[LOOP],[AND],[OR],[SH
R],[ADD],[JMP],[JZ],[JNZ],[JC],
[JNC]などのスタンダードな命令については最も一般
的なニーモニックの呼称(インテル社の16ビットマイク
ロプロセッサ8086のニーモニックに準じている。)を用
いている。
第1表において、[FCAL]命令が第2の処理ループ、す
なわち第3図の外側の処理ループに特定のプログラムの
実行を委託する命令であり、具体的にはこの命令が選択
されると、第1図のウインドウ700を構成するアドレス
格納ブロックに空きエリアがあれば命令コードの第1の
バイトの下位4ビットを第2のバイトによって生成され
るアドレスを第1図Bのポインタ730の指す側の空きエ
リアに格納し、空きエリアがなければリジェクションフ
ラグ740をセットする。
これに対して[SCAL]命令は外側の処理ループに特定の
プログラムの実行を委託する点においては[FCAL]命令
と同じであるが、この命令が選択されると第1図の内側
の処理ループの進行はその時点で停止し、ウインドウ70
0を構成するアドレス格納ブロックに予約されている全
てのプログラムの実行が終了した時点で[SCAL]の命令
コードの第1バイトの下位4ビットと第2バイトによっ
て生成されるアドレスに配置されたプログラムを実行
し、[SCAL]命令によって開始されたプログラムが終了
した時点に内側の処理ループの進行が再開される。した
がって、[SCAL]命令は一般のサブルーチンコール命令
と同等の扱いをすることができ、また[SCAL]命令はア
ドレス格納ブロックの空きエリアの有無に関わらず必ず
実行されるので内側の処理ループと外側の処理ループの
同期をとるために利用することもできる。
なお、[END]命令は[FCAL]あるいは[SCAL]命令に
よって開始されるプログラムの最後に置かれる命令で、
第2のプログラマブルカウンタ650によってこの命令が
選択されるとアドレス格納ブロックにその開始アドレス
が格納されている次のプログラムの実行に移行するとと
もにポインタ730の出力状態を反転させる。
このように[FCAL]命令とその実行手段を備えることに
よって、それぞれがマスター、スレイブの関係にある2
系統の処理ループに配置された別々のプログラムをコン
カレントに実行させることができる。もちろん、第1図
に示されたシステムはワンチップICとして実現できる
ので、システムの規模を大きくすることなく容易にコン
カレント処理のできるプロセッサシステムを構築するこ
とができる。
なお、第1図Aに示した構成図において、演算器300と
演算器350の2個の演算器が用意されているが、前記演
算器300は、第3図の内側の処理ループにおいて主とし
てデータの加算および減算を行い、前記演算器350は外
側の処理ループにおいて乗算を主体にした演算を行う。
内外の処理ループのためにそれぞれほぼ専用の演算器を
用意しているのは、加算器を用いた乗算などを実行する
ときに外側の処理ループで頻繁に加算器を使用した場合
にデータのシフト操作やキャリーの処理が複雑となり、
それに伴ってハードウェアの負担が重くなるのを回避す
るためである。
なお、実施例においては前記プログラム格納手段として
唯一のPLA100を用い、前記第1,第2の命令選択手
段としてそれぞれ第1,第2のプログラマブルカウンタ
600,650を用いているが、前記第1の命令選択手段によ
って命令が選択される第1のプログラム格納手段と、前
期第2の命令選択手段によって命令が選択される第2の
プログラム格納手段を用いてもよく、さらに、命令選択
手段は第1のプログラマブルカウンタ600による方法だ
けでなくアドレスラッチと加算器の組み合わせなどによ
っても構成できる。
発明の効果 本発明のコンカレント処理命令を有するマイクロプロセ
ッサは、以上の説明からも明らかなように、プログラム
格納手段100に格納された命令を逐次選択して第1の処
理ループを形成する第1の命令選択手段(第1のプログ
ラマブルカウンタ600)と、前記プログラム格納手段に
格納された命令を逐次選択して前記第1の処理ループに
対してコンカレントな関係にある第2の処理ループを形
成する第2の命令選択手段(第2のプログラマブルカウ
ンタ650)と、前記第2の処理ループ内の複数のアドレ
ス情報が格納されるアドレス格納エリア700と、前記ア
ドレス格納エリアに格納されたアドレス情報を前記第2
の命令選択手段に供給する実行開始アドレス供給手段
(ウィンドウバス750)と、前記第1の処理ループ内で
実行され、前記アドレス格納エリアに前記第2の処理ル
ープ内のアドレス情報を格納する命令(FCAL命令)と、
前記第2の処理ループ内で実行され、前記アドレス格納
エリアに格納されたアドレス情報に基づいて次のプログ
ラムを実行する命令(END命令)を備えているので、従
来のサブルーチンに相当する複数のプログラムの処理を
主となる処理ループから従となる処理ループに委託でき
るという格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるマイクロプロセッサ
の構成図、第2図は第1図の主要部のタイミングチャー
ト、第3図は本発明によるマイクロプロセッサでのデー
タ処理フローである。 100……PLA、200……RAM、300……演算器、350…
…演算器、400……データバス、450……コントロールバ
ス、500……タイミングジェネレータ、600……第1のプ
ログラマブルカウンタ、650……第2のプログラマブル
カウンタ、710……アドレス格納エリア、720……アドレ
ス格納エリア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−14243(JP,A) 特公 昭48−43461(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次実行される命令群からなるプログラム
    を格納するプログラム格納手段と、ディジタルデータの
    読み書きが可能なデータ格納手段と、ディジタルデータ
    の演算を実行する演算手段と、前記データ格納手段の入
    出力端子と前記演算手段の入出力端子を接続するデータ
    バスと、前記プログラム格納手段から送出される命令に
    基づいて前記データ格納手段と前記演算手段の動作をコ
    ントロールするコントロール手段と、命令の実行タイミ
    ング信号を発生するタイミングジェネレータと、前記タ
    イミングジェネレータの出力に基づいて前記プログラム
    格納手段に格納された命令を逐次選択して第1の処理ル
    ープを形成する第1の命令選択手段と、前記タイミング
    ジェネレータの出力に基づいて前記プログラム格納手段
    に格納された命令を逐次選択して前記第1の処理ループ
    に対してコンカレントな関係にある第2の処理ループを
    形成する第2の命令選択手段と、前記第2の処理ループ
    内の複数のアドレス情報が格納されるアドレス格納エリ
    アと、前記アドレス格納エリアに格納されたアドレス情
    報を前記第2の命令選択手段に供給する実行開始アドレ
    ス供給手段と、前記第1の処理ループ内で実行され、前
    記アドレス格納エリアに前記第2の処理ループ内のアド
    レス情報を格納する命令と、前記第2の処理ループ内で
    実行され、前記アドレス格納エリアに格納されたアドレ
    ス情報に基づいて次のプログラムを実行する命令を備え
    たコンカレント処理命令を有するマイクロプロセッサ。
JP60288495A 1985-12-20 1985-12-20 コンカレント処理命令を有するマイクロプロセツサ Expired - Lifetime JPH0642206B2 (ja)

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JPS62145435A JPS62145435A (ja) 1987-06-29
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Cited By (1)

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