JPH0641026A - 3,5−ジフルオロアニリンの製造方法 - Google Patents

3,5−ジフルオロアニリンの製造方法

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JPH0641026A
JPH0641026A JP5060461A JP6046193A JPH0641026A JP H0641026 A JPH0641026 A JP H0641026A JP 5060461 A JP5060461 A JP 5060461A JP 6046193 A JP6046193 A JP 6046193A JP H0641026 A JPH0641026 A JP H0641026A
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JP5060461A
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Thomas Dr Schach
トーマス・シヤツハ
Theodor Dr Papenfuhs
テーオドール・パーペンフース
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/30Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds
    • C07C209/32Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds by reduction of nitro groups
    • C07C209/36Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds by reduction of nitro groups by reduction of nitro groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings in presence of hydrogen-containing gases and a catalyst
    • C07C209/365Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by reduction of nitrogen-to-oxygen or nitrogen-to-nitrogen bonds by reduction of nitro groups by reduction of nitro groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings in presence of hydrogen-containing gases and a catalyst by reduction with preservation of halogen-atoms in compounds containing nitro groups and halogen atoms bound to the same carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 技術的に管理するのが容易である製法段階で
工業的に入手が容易可能な原料から高い収率で3,5−
ジフルオロアニリンを合成する。 【構成】 2,4,5−トリクロロニトロベンゼンを極
性非プロトン性溶剤の存在下にまたは不存在下に約10
0〜250℃でアルカリ金属弗化物と反応させ、そして
沈澱した塩を濾去してから粗製溶液を分別蒸留した後、
得られた5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼ
ンをルイス酸またはその他の塩素化触媒の不在下に約8
0〜250℃で無水塩素ガスを使用して、脱ニトロ化と
ともに塩素化し、この化合物を発煙硫酸ガス中で混酸で
約15〜80℃でニトロ化し、この化合物をパラジウム
および塩基の存在下に約40〜250℃で水素で還元す
ることによって,5−ジフルオロアニリンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2,4,5−トリクロ
ロニトロベンゼンから出発し、そして5−クロロ−2,
4−ジフルオロニトロベンゼン、1,3−ジクロロ−
4,6−ジフルオロベンゼンおよび2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼンを介して進行する
3,5−ジフルオロニトロアニリンを製造する新規の方
法に関する。
【0002】3,5−ジフルオロアニリンは、医薬製品
の合成における成分として重要な役割を果たすだけでな
く、植物保護の分野における中間体としても必要とされ
ている。
【0003】
【従来の技術】しかしながら、アミノまたはニトロ官能
基に対して3位と5位への2個の弗素置換基の導入は非
常に困難である。この目的のため、精巧でかつ非常に高
価なBalz−Schiemann反応を使用する合成
変法が考慮され、そして中間体としてのトリニトロベン
ゼンを介する別の進行経路も考慮される。そして、不都
合な弗素収率で非常に多量の副生成物もこれらの方法で
予測され、一方加えて、精巧な安全注意が必要となりが
ちである(ドイツ特許第2400418号明細書)。更
に別の合成変法は、多段階反応配列で3,5−ジフルオ
ロアニリンにほんの穏やかな収率でしか変換できない
2,4−ジフルオロアニリンを介して進行する(Fin
ger G.C.;J.Am.Chem.Soc.,第
73頁,第153〜155頁)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、技術的に管理
するのが容易である製法段階に基づいており、そして工
業的に入手が容易であり高い収率で所望の3,5−ジフ
ルオロアニリンを合成を可能とする出発原料を使用する
新規の経路に対する要求がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、3,5
−ジフルオロアニリンを、(1)2,4,5−トリクロ
ロニトロベンゼンを極性非プロトン性溶剤、例えばジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、テトラメチレンスルホキシド、ジメチルス
ルホン、ジフェニルスルホキシド、ジフェニルスルホ
ン、スルホラン、N−メチルピロリドンまたは1,3−
ジメチルイリダゾリン−3−オンの存在下にまたは不存
在下に、相間移動触媒の存在下にまたは不存在下に約1
00℃ないし約250℃、好ましくは約160℃ないし
約200℃の温度でアルカリ金属弗化物、例えば弗化リ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムまたはセシ
ウムあるいはこれらの混合物と反応させ、そして沈澱し
た塩を濾去してから粗製溶液を分別蒸留した後、(2)
その結果生成した5−クロロ−2,4−ジフルオロニト
ロベンゼンをルイス酸またはその他の塩素化触媒の不在
下に約80℃ないし約250℃、好ましくは約100℃
ないし約220℃の温度で無水塩素ガスを使用してニト
ロ化とともに塩素化して1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンとし、そして(3)この化合物を発煙
硫酸ガス中で混酸(硫酸/硝酸)で約15℃ないし約8
0℃、好ましくは約20℃ないし約50℃の温度でニト
ロ化して2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロ
ベンゼンとし、そして(4)この化合物を触媒としての
パラジウムの存在下におよび無機または有機塩基の存在
下に約40℃ないし約250℃、好ましくは約70ない
し約150℃の温度において水素で還元することによっ
て有利にかつ良好な収率で製造することができるという
ことを見出した。
【0006】2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロベ
ンゼンの3,5−ジフルオロアニリンへの転化に関する
最後の第(4)段階についてのより詳細を以下に記載す
る。触媒として使用するパラジウムを担持材料上で使用
するのが好都合である。好適な担持材料の例は、炭酸セ
シウムまたは硫酸バリウムおよび好ましくは活性炭であ
る。
【0007】この触媒(パラジウム)は、使用する担持
材料に基づいて約0.5ないし約30重量%である。こ
の触媒を2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロ
ベンゼンから除去すべき塩素1モル当り約0.001な
いし約50mモルのパラジウムの量を使用するのが好ま
しい。
【0008】生成する塩化水素を結合させるのに使用さ
れる無機塩基は、アンモニアまたはアルカリ金属または
アルカリ土類金属の水酸化物、酸化物または炭酸塩ある
いはこれらの混合物、例えばナトリウム、カリウム、カ
ルシウムまたはマグネシウム化合物である。
【0009】使用できる有機塩は、窒素塩基、例えばト
リアルキル(C1 〜C20)アミン(但し、アルキル基が
同一であっても異なっていてもよい)、例えばトリエチ
ルアミンである。
【0010】塩基の量は、任意である。約5ないし約5
0%の使用塩基の濃度を有する水溶液が好ましい。これ
に関連して、塩基の濃度を得られる塩化アンモニウム、
アルカリ金属塩化物またはアルカリ土類金属塩化物が操
作温度で溶液中になおも残存するように選択するのが好
都合である。
【0011】水素を還元剤として使用するのが好まし
い。しかしながら、水素供与体として作用するその他の
還元剤、例えばヒドラジンヒドレート、グリコール、例
えばエチレングリコール、多価アルコール、例えばグリ
セロール、一価アルコール、例えばメタノールおよびエ
タノールあるいはホルメートも使用できる。
【0012】後者の反応(第4段階)は、大気酸素の存
在下にまたは不存在下に行うことができる。水素を還元
剤として使用する場合には、反応を圧力下で水素雰囲気
中で行うことができる。この場合、好ましい水素圧は、
約0.1ないし約50バールである。
【0013】還元は、約40℃ないし約250℃で行う
ことができるが、約70ないし150℃の温度が好まし
い。低過ぎる温度ではゆっくりとした不完全な反応とな
ってしまい、一方高過ぎる温度は、弗素の除去を導く。
【0014】特に反応の終了に対して生じる上記の弗素
除去をできる限り低く保持するために、反応を90ない
し95%転化後に終了させるのが好ましく、そしてこの
ようにして得られた粗製溶液を分別蒸留する。不完全反
応中間体を次いで引き続いての反応に再使用する。
【0015】反応により生じた使用済触媒を更に処理す
ることなしに使用することができあるいは公知の精製
法、例えば上記を使用する方法により精製することがで
きる。より好都合な触媒効率は、先ず表示温度範囲内で
そして塩基なしに比較的に低い温度でニトロ基をアミノ
基に還元し、引き続いて先ず表示温度範囲内で高温で塩
基を添加することによって塩素の除去を開始することに
よる段階還元によって達成することができる。
【0016】3,5−ジフルオロ−2,6−ジクロロニ
トロベンゼン以外に、異なるジクロロジフルオロニトロ
ベンゼンの混合物、特に1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンから生じた混合物を還元における出発
化合物として使用することもできる。
【0017】還元後に得られた粗製溶液の精製は、水蒸
気蒸留および/または分別蒸留により操作するのが好ま
しく、場合により精製に続いて結晶化させる。3,5−
ジフルオロアニリンの中間先駆体2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼンに基づく収率は非常
に良好である。
【0018】1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベ
ンゼンのニトロ化により、2,6−ジクロロ−3,5−
ジフルオロニトロベンゼンは、良好な収率(75〜95
%)および選択率(87:12;3,5−ジフルオロ−
2,6−ジクロロニトロベンゼン:2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロニトロベンゼン)で第3段階の後に
利用できる(Trans.I11.State Aca
d.Sci.65(1972年)第75〜80頁も参照
のこと)。
【0019】純粋な1,3−ジクロロ−4,6−ジフル
オロベンゼンと同様に、1,3−ジクロロ−4,6−ジ
フルオロベンゼンと1,3−ジクロロ−2,4−ジフル
オロベンゼンとの混合物もニトロ化の出発混合物として
使用できる。1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベ
ンゼンのニトロ化に使用するのが好ましい発煙硫酸、H
2 SO4 およびHNO3 は、95〜100%濃度の硫酸
が反応の終了時に精製するような方法で計算されたもの
である。ニトロ化により生じた生成物(2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン)は、約30な
いし約45℃の温度で硫酸を希釈した後に液相として分
取することができる。分離の前に、有機相を付加的な溶
剤に取り出すことが好都合である。このために好適な溶
剤は、例えばトルエン、キシレン、低級アルカン、エー
テル、エーテルおよびポリエーテルである。中性にまで
洗浄した後、このようにして得られた粗製溶液を更に予
備処理することなしに引き続いての段階に更に予備処理
することなしに利用するのが好ましい。しかしながら、
分別蒸留による生成した異性体の分離も可能である。
【0020】このニトロ化の出発化合物として必要とさ
れる1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベンゼン
は、第2段階(ルイス酸の不存在下での5−クロロ−
2,4−ジフルオロニトロベンゼンに対する塩素の作
用)により非常に良好な収率で製造することができる。
これに関連して、塩素を5−クロロ−2,4−ジフルオ
ロニトロベンゼン単独にまたは後者化合物と3−クロロ
−2,4−ジフルオロニトロベンゼンとの混合物(重量
%で85:14)に作用させることができる。(脱ニト
ロ)塩素化は、回分式にまたは連続的に行うことができ
るが連続的(脱ニトロ)塩素化が好ましい(5−クロロ
−2,4−ジフルオロニトロベンゼンまたは上記混合物
の連続添加および生成した1,3−ジクロロ−4,6−
ジフルオロベンゼンの連続除去)。
【0021】第1段階(2,4,5−トリクロロニトロ
ベンゼンとアルカリ金属弗化物との極性非プロトン性溶
剤中での反応)に使用できる相間移動触媒は、てテトラ
アルキル(C1 〜C18)アンモニウムクロライドまたは
ブロマイド、テトラアルキル(C1 〜C18)ホスホニウ
ムクロライドまたはブロマイド、テトラフェニルホスホ
ニウムクロライドまたはブロマイドまたは〔(フェニ
ル)m アルキル(C1 〜C18n ホスホニウムクロライ
ドまたはブロマイド(式中、m=1〜3であり、n=3
〜1であり、そしてm+n=4である)である。
【0022】第1段階で得られた5−クロロ−2,4−
ジフルオロベンゼンも、例えば4801g(30.2モ
ル)の2,4−ジフルオロベンゼンを82gのFeCl
3 と混合し、反応溶液を80℃に加熱し、塩素をこの溶
液に通過させ、78時間後に反応を停止し、反応溶液を
亜硫酸ナトリウム溶液で抽出し、水で中性にまで洗浄
し、そして分別蒸留することによって工業的規模で入手
できる2,4−ジフルオロニトロベンゼンを塩素化する
ことによっても製造することができる。
【0023】また、第2段階でえられた1,3−ジクロ
ロ−4,6−ジフルオロベンゼンも1,3−ジフルオロ
ベンゼンまたは1−クロロ−2,4−ジフルオロベンゼ
ンを塩素化することによって製造することができる。
【0024】
【実施例】以下の実施例は、本発明を限定することなし
に本発明を説明する役割を果たす。
【0025】実施例1 5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼンの製造 452.8g(2.0モル)の2,4,5−トリクロロ
ニトロベンゼン、232.4g(4.0モル)の弗化カ
リウム、60.8g(0.4モル)の弗化セシウムおよ
び632gのスルホランを、内部温度計、パドルミキサ
ーおよび還流冷却管を備えた2リットルの3つ口フラス
コに導入する。反応懸濁液を160℃に加熱し、そして
この温度で8時間激しく攪拌する。引き続いて、これを
室温にまで冷却し、沈澱した塩を吸引下に濾出し、そし
てこの粗製混合物を分別蒸留する。
【0026】理論量の69%に相当する267.1gの
5−クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼンが得ら
れる。 実施例2 1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオロベンゼンの製造 3kg(15.5モル)の鉄のない、乾燥5−クロロ−
2,4−ジフルオロニトロベンゼンを攪拌機、滴下漏斗
およびガス導入管および上部に還流冷却管を備えたカラ
ムを備えた2リットルの4つ口フラスコに導入する。反
応溶液を200℃に加熱した後、塩素をこの溶液に15
/時の速度で通過させる。4〜6時間後、この溶液は沸
騰し、そして更に2〜4時間後、生成した1,3−ジク
ロロ−4,6−フルオロベンゼンをカラムの頂部から取
り出す。同時に、新たな5−−クロロ−2,4−ジフル
オロニトロベンゼンを、除去した生成物の量に応じて加
える。
【0027】実施例3 2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン
の製造 475.7g(2.6モル)の1,3−ジクロロ−4,
6−ジフルオロベンゼンをパドルミキサー、還流冷却管
および500ml滴下漏斗を備えた2リットル4つ口フ
ラスコ中で981.8gの発煙硫酸(20%SO2 )に
懸濁させる。引き続いて、595.7gの混酸(66%
2 SO4 /34%HNO3 )をゆっくりと4時間かけ
て反応温度が30℃を越えない速度で滴下する。添加が
完了した後、反応溶液の攪拌を30〜40℃で更に2時
間続け、次いでこの溶液を1500gの氷に加えて40
℃とし、そして有機相を分離する。引き続いて有機相を
100gのトルエンと混合し、Na2 CO3 溶液で処理
し、そして中性に水洗する。このようにして得られた粗
製溶液を更に処理することなしに引き続いての段階に使
用する。
【0028】633.0gの粗製溶液が得られ、そのう
ち547.0gは粗製生成物である(そのうちの86%
は2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼ
ンであり、11%は3,5−ジクロロ−2,6−ジフル
オロニトロベンゼンである)。
【0029】2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニ
トロベンゼンの収率は、理論量の79.4%である。 実施例4 3,5−ジフルオロアニリンの製造 200gのトルエン中の547gの粗製2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン(86%の2,
6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼンおよ
び13%の3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロニト
ロベンゼンを含有)および25gのPd/C(5%濃
度,50%含水率)を反応容器(オートクレーブ)に導
入する。反応成分の混合物を45℃に加熱する。次い
で、この温度で水素による対応するアミンへの還元を行
う。更に水素の取込みが観察できなくなった際に、反応
溶液を同一温度で更に1時間攪拌し、次いで室温に冷却
し、そして1064gの水酸化ナトリウム溶液(20%
濃度)と混合する。80℃に加熱した後、還元による脱
塩化を更に水素が観察できなくなるまで行う。引き続い
て、触媒を吸引下に反応混合物から濾別し、そして有機
相を分離し、そして分別蒸留する。
【0030】184.4gの3,5−ジフルオロアニリ
ン(収率:理論量の69.2%)および19.8gの
2,6−ジフルオロアニリン(収率:理論量の58.2
%)が得られる。
【0031】実施例5 3,5−ジフルオロアニリンの製造 100gのトルエン中の547gの粗製2,6−ジクロ
ロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼン(86%の2,
6−ジクロロ−3,5−ジフルオロニトロベンゼンおよ
び13%の3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロニト
ロベンゼンを含有)を17.5gのPd/C(5%濃
度,50%含水率)および450gの水中の104.8
gのMgO と一緒に反応容器(オートクレーブ)に導
入する。反応成分の混合物を45℃に加熱し、そしてこ
の温度で水素により対応するアミンに還元する。反応が
おさまるに従って、温度が徐々に120〜130℃に上
昇し、その結果水素の取込みが再び増加し、そして存在
する塩素が還元除去される。反応が完了した後、この温
度で攪拌を更に1時間続け、次いで粗製溶液を室温に冷
却し、そして水蒸気蒸留し、そして得られた有機相を分
離して、分別蒸留する。 収量(収率): 29.1g(80.1%) 2,6−
ジフルオロアニリン。
【0032】237.8g(89.9%) 3,5−ジ
フルオロアニリン。 実施例5に基づいて、最後の3段階を通した収率は、理
論量の63.8%である。
【0033】実施例5に基づいて、全ての段階を通した
収率は、理論量の44%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 209/36 // C07B 61/00 300

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)2,4,5−トリクロロニトロベ
    ンゼンを極性非プロトン性溶剤の存在下にまたは不存在
    下に約100℃ないし約250℃の温度でアルカリ金属
    弗化物と反応させ、そして沈澱した塩を濾去してから粗
    製溶液を分別蒸留した後、(2)その結果得られた5−
    クロロ−2,4−ジフルオロニトロベンゼンをルイス酸
    またはその他の塩素化触媒の不在下に約80ないし約2
    50℃の温度で無水塩素ガスを使用して、脱ニトロ化と
    ともに塩素化して1,3−ジクロロ−4,6−ジフルオ
    ロベンゼンとし、そして(3)この化合物を発煙硫酸ガ
    ス中で混酸(硫酸/硝酸)で約15ないし約80℃の温
    度でニトロ化して、2,6−ジクロロ−3,5−ジフル
    オロニトロベンゼンとしそして(4)この化合物を触媒
    としてのパラジウムの存在下におよび無機または有機塩
    基の存在下に約40ないし約250℃の温度において水
    素で還元する、3,5−ジフルオロアニリンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 第1段階における反応をリチウム、ナト
    リウム、カリウム、ルビジウムまたはセシウムの弗化物
    あるいはこれらの混合物を用いて行う請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 第1段階における反応を約160ないし
    約200℃の温度で行う請求項1および2の少なくとも
    1つの方法。
  4. 【請求項4】 第1段階における反応を極性非プロトン
    性溶剤としてのジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
    アミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホ
    キシド、ジメチルスルホン、ジフェニルスルホキシド、
    ジフェニルスルホン、スルホラン、N−メチルピロリド
    ンまたはまたは1,3−ジメチルイリダゾリン−2−オ
    ン中で行う請求項1ないし3の少なくとも1つの方法。
  5. 【請求項5】 第1段階における反応を相間移動触媒と
    してのテトラアルキル(C1 〜C18)アンモニウムクロ
    ライドまたはブロマイド、テトラアルキル(C1
    18)ホスホニウムクロライドまたはブロマイド、テト
    ラフェニルホスホニウムクロライドまたはブロマイドま
    たは〔(フェニル)m アルキル(C1 〜C 18n ホスホ
    ニウムクロライドまたはブロマイド(式中、m=1〜3
    であり、n=3〜1であり、そしてm+n=4である)
    の存在下に行う請求項1ないし4の少なくとも1つの方
    法。
  6. 【請求項6】 第2段階における脱ニトロ塩素化を約1
    00ないし約220℃で行う請求項1ないし5の少なく
    とも1つの方法。
  7. 【請求項7】 第2段階における脱ニトロ塩素化を連続
    的に行う請求項1ないし6の少なくとも1つの方法。
  8. 【請求項8】 第3段階におけるニトロ化を発煙硫酸中
    の66%H2 SO4および34%HNO3 を用いて行う
    請求項1ないし5の少なくとも1つの方法。
  9. 【請求項9】 第3段階におけるニトロ化を約20ない
    し50℃の温度で行う請求項1ないし8の少なくとも1
    つの方法。
  10. 【請求項10】 グリコール、多価アルコール、一価脂
    肪族アルコールまたはホルメートを第4段階における還
    元剤として使用する請求項1ないし9の少なくとも1つ
    の方法。
  11. 【請求項11】 第4段階における反応を水素を還元剤
    として使用する場合、圧力下の水素雰囲気中で行う請求
    項1ないし10の少なくとも1つの方法。
  12. 【請求項12】 水素を還元剤として使用する場合約
    0.1ないし約50バールの圧力下に水素雰囲気中で反
    応をに行う請求項1ないし11の少なくとも1つの方
    法。
  13. 【請求項13】 第4段階においてパラジウムを担持材
    料上で使用する請求項1ないし12の少なくとも1つの
    方法。
  14. 【請求項14】 第4段階において担持材料としての炭
    酸カルシウム、硫酸バリウムまたは活性炭上でパラジウ
    ムを使用する請求項1ないし13の少なくとも1つの方
    法。
  15. 【請求項15】 第4段階において除去すべき塩素1モ
    ル当り約0.001ないし約50ミリモルの量でパラジ
    ウムを使用する請求項1ないし14の少なくとも1つの
    方法。
  16. 【請求項16】 第4段階において使用される担体材料
    に基づいて約0.5ないし約30重量%の濃度でパラジ
    ウムを使用する使用する請求項1ないし15の少なくと
    も1つの方法。
  17. 【請求項17】 第4段階における還元をアンモニアま
    たはアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化
    物、酸化物または炭酸水素塩あるいはこれらの混合物の
    存在下に行う請求項1ないし16の少なくとも1つの方
    法。
  18. 【請求項18】 第4段階における還元を90ないし9
    5%の転化率後に停止し、そしてこのようにして得られ
    た粗製溶液を分別蒸留する請求項1ないし17の少なく
    とも1つの方法。
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