JP3203067B2 - 2,4−ジクロロフルオロベンゼンの製造方法 - Google Patents

2,4−ジクロロフルオロベンゼンの製造方法

Info

Publication number
JP3203067B2
JP3203067B2 JP27204092A JP27204092A JP3203067B2 JP 3203067 B2 JP3203067 B2 JP 3203067B2 JP 27204092 A JP27204092 A JP 27204092A JP 27204092 A JP27204092 A JP 27204092A JP 3203067 B2 JP3203067 B2 JP 3203067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitration
chlorine
crude
carried out
nitrofluorobenzene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27204092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05301833A (ja
Inventor
テオドール・パーペンフース
ゲオルク・フォルツ
ラルフ・プフィルマン
Original Assignee
クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング filed Critical クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング
Publication of JPH05301833A publication Critical patent/JPH05301833A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3203067B2 publication Critical patent/JP3203067B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/08Preparation of nitro compounds by substitution of hydrogen atoms by nitro groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C25/00Compounds containing at least one halogen atom bound to a six-membered aromatic ring
    • C07C25/02Monocyclic aromatic halogenated hydrocarbons
    • C07C25/13Monocyclic aromatic halogenated hydrocarbons containing fluorine

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最終生成物だけは分別
または溶融結晶化により精製するが、しかし各中間生成
物は粗製のままで次の処理に付すという3段階法によっ
て、高収率、高純度で2,4−ジクロロフルオロベンゼ
ンを製造する方法に関する。そしてこの場合、費用のか
かる各中間生成物中の異性体類の分離は不必要なものと
して回避される。なぜなら、生成した異性体類は、同一
の最終生成物に転化されるからである。所望の最終生成
物は、最終の分別による単離の前にほんの2%の2,6
−ジクロロフルオロベンゼンを不純物として含むにすぎ
ないからである。
【0002】
【従来の技術】2,4−ジクロロフルオロベンゼンは、
本発明により経済的に製造することができるようになる
が、このものはキノロンカルボン酸系の殺菌剤の製造に
おける貴重な中間生成物である。このものは、アシル化
および引き続いての酸化(DE(ドイツ特許)第343
5392号明細書;同第3925036号明細書;EP
(ヨーロッパ特許)第411252号明細書)により
2,4−ジクロロ−5−フルオロ安息香酸に転化するこ
とができ、そしてこのものは文献に開示された方法によ
りキノロンカルボン酸誘導体に転化することができる
(DE第3702393号明細書;同第3615767
号明細書;同第3601567号明細書;同第3600
891号明細書;同第3522406号明細書;同第3
517535号明細書;同第3641312号明細
書)。2,4−ジクロロ−5−フルオロアセトフェノン
はアシル化によって得ることができるが、このものもま
た、殺菌活性化合物の合成のベースとして直接使用でき
る(EP第131839号明細書)。2,4−ジクロロ
フルオロベンゼンを臭素化し、引き続いて臭素−シアナ
ミド交換および弗素化して2−クロロ−4,5−ジフル
オロベンゾニトリルとすることも可能であり、そしてこ
のものは2−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸に転
化され(EP第433124号明細書)そしてキノロン
カルボン酸誘導体のより好適な先駆体となる(EP第3
42849号明細書;同第321191号明細書;同第
303291号明細書)。2,4,5−トリフルオロ安
息香酸もまた、この方法で製造することができ、そして
このものは、同じ方法で殺菌活性化合物に転化すること
ができる(J.P.Sanchez,J.M.Doma
gala,S.E.Hagen,C.L.Heifet
z,M.P.Hutt,J.B.Nichols,A.
K.Trehan,J.Med.Chem.31(19
88年),第983〜991頁;EP第227088号
明細書;DE第3600891号明細書;同第3420
743号明細書;特開昭60−72885号公報;EP
第191185号明細書)。ホスゲンを使用して2,4
−ジクロロフルオロベンゼンをアシル化して2,4−ジ
クロロ−5−フルオロベンジルクロライドとすることも
可能であり(特開平−1−226851号公報)、次い
でこのものを間接的加水分解により(前記特開平−1−
226851号明細書)2,4−ジクロロ−5−フルオ
ロ安息香酸に転化するか、あるいは塩素−弗素交換反応
およびアルカリ加水分解により(DE第3420796
号明細書)2,4,5−トリフルオロ安息香酸に転化す
ることも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、2,4−ジクロ
ロフルオロベンゼンは、3−クロロ−4−フルオロアニ
リンを使用するSandmeyer反応により製造され
ていた(Houben−Weyl−Mueller,M
ethods in Organic Chemist
ry,第5/3巻)1963年),第846〜853
頁)。しかしながら、Sandmeyer反応は、常に
低い空時収量を伴い、そして排水の高い汚染を伴ってし
まう。3−クロロ−4−フルオロアニリンは、3−クロ
ロ−4−フルオロニトロベンゼンの還元により製造され
ているが、このものは精製することを必要とせずそして
異性体的に純粋な4−フルオロニトロベンゼンの塩素化
(EP第307481号明細書,前記;van de
Lande Rec. Trav. Chim. Pa
ys−Bas,51(1932年),第98〜101
頁);Rinkes,Chemisches Zent
ralblatt(1914/II),第1432頁)
によるかあるいはo−ジクロロベンゼンのニトロ化によ
り容易に得ることができそして既に多量に工業的に入手
可能である3,4−ジクロロニトロベンゼンからのha
lex(塩素、弗素)反応により(DE第293893
9号明細書;US(米国特許)第4229365明細
書)製造することができる中間生成物として本発明によ
る方法で製造される。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)約50ないし約9
0%濃度、好ましくは約65ないし75%濃度の硫酸約
35ないし約65重量部、および約95ないし約98%
濃度の硫酸の約35ないし約55重量部と約96ないし
約98%濃度の硝酸約45ないし約65重量部とからな
るニトロ化用酸約35ないし約65重量部からなる混合
物を使用して(但し、フルオロベンゼン1モル当り約
0.8ないし約2.0当量、好ましくは約0.9ないし
1.2当量のニトロ化剤NO2 + を使用することを条件
として)、フルオロベンゼン1モルを約20ないし約9
0℃、好ましくは約50ないし約70℃の温度で、場合
により溶剤または希釈剤の存在下に、ニトロ化してニト
ロフルオロベンゼンを形成させ、(2)環塩素化触媒の
存在下に、場合により希釈剤の存在下に、約20ないし
約100℃、好ましくは約50ないし約70℃の温度の
この方法で得られた粗製ニトロフルオロベンゼン混合物
100g当りに対して約25gないし約150g、好ま
しくは約27gないし約33gの塩素または当量の塩素
放出剤を作用させ、そして(3)環塩素化触媒の除去
後、場合により希釈剤の存在下にそして場合により脱水
剤および/または弗化物掃去剤の存在下に、約110℃
ないし約220℃、好ましくは約175ないし約190
℃の温度で、得られた粗製クロロフルオロベンゼン混合
物100g当りに対して約18gないし約203g、好
ましくは約22gないし約81.2g、特に好ましくは
約22gないし約40.6gの塩素または当量の塩素放
出剤を作用させ(脱ニトロ塩素化)、次いで2,4−ジ
クロロフルオロベンゼンを分別蒸留または溶融結晶化に
より単離することによって生成した異性体の中間分離を
することなしに3段階法で高い収率でかつ高い純度で
2,4−ジクロロフルオロベンゼンが製造し得るという
ことを見出した。
【0005】以下に個々の製造段階をより詳細に説明す
る。 第1段階(フルオロベンゼンのニトロ化):上記の硫酸
と上記のニトロ化用酸および存在する溶剤または希釈剤
からなるエマルジョン中で上記フルオロベンゼンをニト
ロ化することが好都合である。この際に使用する溶剤ま
たは希釈剤は、例えばニトロベンゼン、塩素化ニトロベ
ンゼン、弗素化ニトロベンゼン、例えば本発明の方法で
製造されたような粗製ニトロフルオロベンゼン混合物、
ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタンおよび低級パラフィン、例
えばn−ヘキサン、オクタン等であることができる。ニ
トロ化は、不連続(回分式)にまたは連続して行うこと
ができる。連続的に操作する場合、上記ニトロ化用酸
は、フルオロベンゼン1モル当り約1.0ないし約1.
1当量のニトロ化剤(NO2 + )を使用するような量で
使用するのが好ましい。
【0006】加えて、3ないし5個のタンクからなるカ
ースケード系で操作するのが好都合である。不連続(回
分式)ニトロ化の場合、未反応フルオロベンゼンを比較
的に大過剰のニトロ化用酸により掃去するかあるいは未
反応材料の蒸留の後に分離しそして本発明方法段階に戻
すことができる。第1段階における全収率は、使用する
フルオロベンゼンに対して回分式に操作した場合95%
以上であり、そして連続的に操作した場合99%以上で
ある。
【0007】EP第307481号明細書に記載された
方法とは対照的に、ここで製造される異性体は分離され
ず(この分離は沸点の差が少ないので分別のためにかな
りの労力を要する)、混合物として第2段階に供される
(塩素または塩素放出剤を使用する塩素化)。好適な塩
素放出剤は、例えば五塩化アンチモン、三塩化沃素、二
塩化硫黄、二塩化二硫黄または四塩化マンガンあるいは
これらの混合物である。
【0008】塩素化(本発明による方法の第2段階)
は、環塩素化触媒、例えば鉄、塩化鉄(II)、塩化鉄
(III)、沃素、三塩化沃素、五塩化沃素、三塩化ア
ンチモン、五塩化アンチモンまたは塩化アルミニウム
(III)あるいはこれらの混合物の存在下で、好まし
くは塩化鉄(III)の存在下で行われる。この反応の
第2段階における塩素化は、希釈剤の不存在下に行うの
が好ましい。しかしながら、これは、不活性溶剤、例え
ば四塩化メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン、発煙硫酸、硫酸またはクロロスルホン酸の存在下で
行うこともできる。第2段階で得られた生成物混合物
は、3−クロロ−4−フルオロニトロベンゼン約87
%、2−フルオロ−3−クロロニトロベンゼン約11%
および2−フルオロ−3−クロロベンゼン約2%からな
る。第2段階における塩素化の際に更に反応しない2,
4−ジニトロフルオロベンゼンのようなその他の成分
が、全体の0.1%未満の量で存在する。この段階にお
いて(混合物の全収率は90%以上である)、収率は9
5%以上である。得られた化合物の分離は行わない。環
塩素化触媒の分離は、存在する希釈剤を予め除去した後
に相分離および洗浄によりあるいは蒸留により、有機相
を数回水および/または希水酸化ナトリウム溶液での洗
浄により行う。底部に残存する触媒から第2段階で製造
された生成物混合物を単なる蒸留によって分離すること
も可能である。生成物混合物の沸点範囲は、4mbar
で約75ないし100℃である。
【0009】純粋な化合物を使用する場合、生成物とし
ての2,4−ジクロロフルオロベンゼンについても、脱
ニトロ塩素化に関して、文献中に数例記載されている
(N.N.Voroshtov,G.G.Yakobs
on,N.I.Krizhechkovskaya,
A.I.D’yachenko,I.V.Shikan
ova,Zh.Obshch.Khim.31(4),
第1222〜1226頁(1961年),CA 55
(1961年),24605i;N.N.Vorosh
tov,G.G.Yakobson,N.I.Kriz
hechkovskaya,Khim.Nauka i
Prom.3(1958年),第404〜405頁,
CA 52(1958年)19987h;V.A.So
lenko,N.N.Voroshtov,G.G.Y
akobson,Izv.Sibirsk.Otd.A
kd.Nauk SSSR(1962/10),第87
〜90頁,CA 59,1507b;L.C.Kun,
K.G.Lo,P.G.Pil,C.J.Pung,H
wahak Kwa Hwahak Kongop(1
972/5),第251〜253頁,CA 79(19
73年),31599n;EP第163230号明細
書;同第355719号明細書;同第180057号明
細書;同第150587号明細書)。しかしながら、先
の2つの段階で精製されていない粗製の生成混合物がこ
れほどスムーズに反応し、そして連続的に転化できる
(不純物の存在下には常に可能ではない)ということは
驚くべきことである。
【0010】第3段階における塩素によるニトロ基の置
換は、約110ないし約200℃の温度で行われる。1
75ないし195℃の温度がカラムの底部において好ま
しい。なぜなら、次いで2,4−ジクロロフルオロベン
ゼンを粗製生成物として均一に除去できるからである。
連続的に操作する際の塩素の好ましい使用量は、約50
ないし約200ml/g・hである。しかしながら、こ
の最終段階は、準化学量論量(約20ないし約30%)
で塩素を導入し、引き続いて低沸点生成物を留去するこ
とによって不連続(回分式)に行うこともできる。純粋
な化合物と比較して本発明による粗製生成混合物の使用
により増加する弗化水素による汚染を防止するために塩
素化底部成分に脱水剤および/または弗化物掃去剤を添
加することが好都合である。カルシウム塩、例えば塩化
カルシウム、硫酸カルシウムまたは水酸化カルシウムお
よび二酸化珪素が弗化物掃去剤として好ましい。使用す
ることができる脱水剤は、五酸化燐または五塩化燐であ
る。
【0011】使用するフルオロベンゼンに対する2,4
−ジクロロフルオロベンゼンの全体( overall)
の収率は、85ないし90%である。蒸留した粗製生成
物の純度は、97%以上である。約2%の量で生成する
2,6−ジクロロフルオロベンゼン(沸点:179℃)
と他の少量の成分(方法に関する記載を参照のこと)
は、所望の生成物(沸点:171℃)(常圧)の後に沸
騰により除去される成分として分別の際に分離すること
ができる。
【0012】しかしながら、分別は、減圧(真空)下で
も行うことができる。沸点の差の減少は、より多数の分
離段階を用いたカラムの使用により補償されるべきであ
る。主要な不純物が所望の生成物(−25℃以下)より
もかなり高い固化点である41℃を有しているので溶融
結晶化により異性体混合物を分離することも可能であ
る。
【0013】
【実施例】以下の実施例は、本発明を限定することなし
に本発明方法を説明するものである。 a)フルオロベンゼンのニトロ化 硝酸(96%,204g/h)および硫酸(98%,1
75g/h)によるエマルジョン中のフルオロベンゼン
(288g/h,3mol)を、3個の攪拌されている
装置からなるカスケード系中で45ないし50℃(第1
のタンク)、50ないし55℃(第2のタンク)および
55ないし60℃(第3のタンク)の温度でニトロ化す
る。平均滞留時間を約3時間に設定する。このエマルジ
ョンを72%濃度の硫酸を392g/hで添加すること
によって保持する。毎時1057gのニトロ化用の混合
物を除去し、これは、423gのニトロフルオロベンゼ
ン異性体を約625gの72%濃度の硫酸および約9g
の硝酸の他に含有している。有機上相を250gの水、
250gの2.5%濃度の炭酸水素ナトリウムおよび再
び250gの水で中性となるまで洗浄し、そして残留酸
の下相を必要に応じリサイクルする。0.3%のm−ニ
トロフルオロベンゼン、85.7%のp−ニトロフルオ
ロベンゼンおよび0.4%の2,4−ジニトロフルオロ
ベンゼンを含有する420g(318ml)の有機相
(ニトロフルオロベンゼン、フルオロベンゼンに対して
99.2%)が残存する。この混合物をこのままの状態
で引き続いての反応に使用する。
【0014】ニトロ化を回分式で約20ないし約80
℃、好ましくは約50ないし約70℃の温度で行う場
合、過剰のニトロ化用酸の量をフルオロベンゼンが残ら
ないように選択するか、あるいはその少過剰を使用する
場合、未転化フルオロベンゼンをニトロ化用の混合物か
ら単純な蒸留により除去しリサイクルしても同一の結果
が得られる。 b) 粗製ニトロフルオロベンゼン混合物の塩素化 段階a)から得られた量の粗製ニトロフルオロベンゼン
混合物(420g)を、3gの鉄旋削で処理する。次い
で、塩素を60℃でニトロフルオロベンゼンがもはやG
Cにより検出できなくなるまで(一般に9ないし11時
間後)導入する。有機相を水(250g)および5%濃
度水酸化ナトリウム溶液(250g)で洗浄することに
よってこの触媒を除去する。更に処理することなしに段
階c)において使用するクロロフルオロニトロベンゼン
の有機混合物518gが残存する。この混合物は、85
ないし87%の3−クロロ−4−フルオロニトロベンゼ
ン、10ないし12%の2−フルオロ−5−クロロニト
ロベンゼン、1ないし3%の2−フルオロ−3−クロロ
ニトロベンゼンおよび0.3%未満の3−フルオロニト
ロベンゼンからの塩素化生成物、例えば2−クロロ−5
−フルオロニトロベンゼン、3−クロロ−5−フルオロ
ニトロベンゼン、3−フルオロ−4−クロロニトロベン
ゼンおよび2−クロロ−3−フルオロニトロベンゼンを
含有している。二塩化物の含量も0.3%未満であると
思われる。
【0015】鉄旋削の代わりに、5.5gの塩化鉄(I
II)または3gの塩化アンチモン(V)または1gの
三塩化沃素または6gの三塩化アンモニウムあるいは好
適なモル比におけるこれらの触媒の混合物を使用する場
合、本質的に同等の結果が得られる。塩素化を50℃
(70℃)で行う場合、出発化合物は、15(7ないし
8)時間後にはもはや検出されない。異性体の比率は、
この範囲における温度にほとんど依存しないが、収率は
高温下では約3%(70℃)または6%(90℃)だけ
低下する。残留触媒からの完全な分離を確実にするため
に、粗製生成物混合物を減圧下に蒸留してもよい(40
0Paに対応する4mバールにおいて75ないし100
℃の沸点範囲)。 c)脱ニトロ塩素化 方法段階b)で得られた量の粗製混合物(518g)を
180℃にまで加熱する。塩素ガス流を、7l/hの速
度でこの混合物に通過させる。約2時間後に、十分な生
成物が生成し、そしてこれをガラスコイルで満たされた
40cmカラム上で留去する(沸点範囲:165ないし
175℃)。さらなる回分式環塩素化バッチ(方法段階
b)から得られた原料を、連続操作を保証するために該
生成物混合物除去する速度で(45g/l)添加する。
従って、約43g/lの生成物混合物が強酸性水相およ
び窒素酸化物を含有する気体とともに回収される。この
相の経時的な分離の後、有機相を水(2回,50g)お
よび10%濃度水酸化ナトリウム溶液(50g)で中性
に洗浄する。約97ないし98%の2,4−ジクロロフ
ルオロベンゼン、約2%の2,6−ジクロロフルオロベ
ンゼンおよび0.2%未満の他の少量成分、例えば3,
4−および3,5−ジクロロフルオロベンゼンからなる
有機相を30段カラム上で常圧下で分別する。前フラク
ションをまず165ないし170℃(底部における温
度:180ないし185℃)で通過させる。171ない
し172℃において、2,4−ジクロロフルオロベンゼ
ンが99.5%以上の純度で得られる。より高純度は、
多量の前フラクションを除去することによってあるいは
高速のリフラックスでの分別によって得ることができ
る。次に、所望とする生成物である2,6−ジクロロフ
ルオロベンゼンが179℃で通過し、得られた混合フラ
クションがリサイクルされる。脱ニトロ塩素化段階から
の2,4−ジクロロフルオロベンゼンの収率は、粗製混
合物に対して89%であり、そして第1段階に使用され
たフルオロベンゼンに対して86.5%である。反応器
の底部において、トリクロロフルオロベンゼン異性体の
混合物が凝集しており、そしてこのものは200時間の
連続操作時間の後に除去される。これは、容器の内容物
の分別により行われ、次いで蒸留残留物が捨てられる。
【0016】5gの塩化カルシウムまたは8gの二酸化
珪素を添加した場合、同一の結果が得られるが、使用さ
れた装置における腐蝕のための物質除去が非常に軽減で
きる。
【0017】洗浄された粗製生成物を分別する代わり
に、約−15℃で溶融結晶化することによって不純物を
ほぼ完全に除去することができる。液相は、99.8%
の純度を有する2,4−ジクロロフルオロベンゼンであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲオルク・フォルツ ドイツ連邦共和国、フランクフルト・ア ム・マイン、ラウエンターラー・ヴェー ク、32 (72)発明者 ラルフ・プフィルマン ドイツ連邦共和国、グリースハイム、カ ールシュトラーセ、1ツェー (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 17/093 C07C 25/13 CA(STN)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成した異性体を中間分離をすることな
    く、3段階法で高い収率、かつ高い純度で2,4−ジク
    ロロフルオロベンゼンを製造する方法であって、 (1)50ないし90%濃度の硫酸35ないし65重量
    部と、95ないし98%濃度の硫酸35ないし55重量
    部及び96ないし98%濃度の硝酸45ないし65部と
    からなるニトロ化用酸35ないし65重量部とからなる
    混合物を使用して(但し、フルオロベンゼン1モル当り
    0.8ないし2.0当量のニトロ化剤NO2 + を使用す
    ることを条件として)、フルオロベンゼン1モルを20
    ないし90℃の温度で、場合により溶剤または希釈剤の
    存在下に、ニトロ化してニトロフルオロベンゼンを生成
    させ、 (2)25gないし150gの塩素または当量の塩素放
    出剤を、20ないし100℃の温度で環塩素化触媒の存
    在下、そして場合により希釈剤の存在下、得られた粗製
    ニトロフルオロベンゼン混合物100g当りに対して作
    用させ、そして (3)環塩素化触媒を除去した後、場合により希釈剤の
    存在下および場合により脱水剤および/または弗化物掃
    去剤の存在下に、110℃ないし220℃の温度におい
    て、得られた粗製クロロフルオロベンゼン混合物100
    g当りに対して18gないし203gの塩素または当量
    の塩素放出剤を作用させ(脱ニトロ塩素化)、次いで
    2,4−ジクロロフルオロベンゼンを分別蒸留または溶
    融結晶化により単離させる、上記方法。
  2. 【請求項2】 ニトロ化のために使用される硫酸とニト
    ロ化用酸とからなる混合物が65ないし75%濃度の硫
    酸を含有する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 使用されるニトロ化用酸とともに、フル
    オロベンゼン1モル当り0.9ないし1.2当量のニト
    ロ化剤NO2 + が使用される請求項1および2記載のい
    ずれか一つの方法。
  4. 【請求項4】 ニトロ化を連続的にまたは回分式に行う
    請求項1および2のいずれか一つの方法。
  5. 【請求項5】 連続的ニトロ化の場合、使用されるニト
    ロ化用酸とともに、フルオロベンゼン1モル当り1.0
    ないし1.1当量のニトロ化剤NO2 + を使用する請求
    項1、2および4記載のいずれか一つの方法。
  6. 【請求項6】 ニトロ化を50ないし70℃の温度で行
    う請求項1ないし5記載のいずれか一つの方法。
  7. 【請求項7】 ニトロ化を、溶剤または希釈剤としての
    ニトロベンゼン、塩素化ニトロベンゼン、弗素化ニトロ
    ベンゼン、本発明の方法で製造されたような粗製ニトロ
    フルオロベンゼン混合物、ジクロロメタン、トリクロロ
    メタン、テトラクロロメタン、1,2−ジクロロエタン
    または低級パラフィンの存在下で行う請求項1ないし6
    記載のいずれか一つの方法。
  8. 【請求項8】 連続的ニトロ化の場合、3ないし5個の
    タンクからなるカースケードでニトロ化を行う請求項1
    ないし7記載のいずれか一つの方法。
  9. 【請求項9】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフル
    オロベンゼン混合物の塩素化を、鉄、塩化鉄(II)、
    塩化鉄(III)、沃素、三塩化沃素、五塩化沃素、三
    塩化アンチモン、五塩化アンチモンまたは塩化アルミニ
    ウム(III)あるいはこれらの混合物の存在下で行う
    請求項1ないし8記載のいずれか一つの方法。
  10. 【請求項10】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物100g当りに対して、27gな
    いし50gの塩素または当量の塩素放出剤を作用させる
    請求項1ないし9記載のいずれか一つの方法。
  11. 【請求項11】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物100g当りに対して、27gな
    いし33gの塩素または当量の塩素放出剤を作用させる
    請求項1ないし9記載のいずれか一つの方法。
  12. 【請求項12】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物に、塩素または塩素放出剤を50
    ないし70℃の温度で作用させる請求項1ないし11記
    載のいずれか一つの方法。
  13. 【請求項13】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物を、四塩化メタン、1,2−ジク
    ロロエタン、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロス
    ルホン酸、発煙硫酸または硫酸の存在下で塩素化する請
    求項1ないし12記載のいずれか一つの方法。
  14. 【請求項14】 脱ニトロ塩素化を175ないし190
    ℃の温度で行う請求項1ないし13記載のいずれか一つ
    の方法。
  15. 【請求項15】 第2段階で得られる粗製クロロフルオ
    ロニトロベンゼン混合物100g当りに対して22gな
    いし81.2gの塩素または当量の塩素放出剤を作用さ
    せる請求項1ないし14記載のいずれか一つの方法。
  16. 【請求項16】 第2段階で得られる粗製クロロフルオ
    ロニトロベンゼン混合物100g当りに対して22gな
    いし40.6gの塩素または当量の塩素放出剤を作用さ
    せる請求項1ないし15記載のいずれか一つの方法。
  17. 【請求項17】 脱ニトロ塩素化を脱水剤としての五酸
    化燐または五塩化燐の存在下で行う請求項1ないし16
    記載のいずれか一つの方法。
  18. 【請求項18】 脱ニトロ塩素化を弗化物掃去剤として
    の塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム
    または二酸化珪素の存在下で行う請求項1ないし17記
    載のいずれか一つの方法。
  19. 【請求項19】 脱ニトロ塩素化を連続的または回分式
    に行う請求項1ないし18記載のいずれか一つの方法。
JP27204092A 1991-10-11 1992-10-09 2,4−ジクロロフルオロベンゼンの製造方法 Expired - Fee Related JP3203067B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4133689:5 1991-10-11
DE4133689 1991-10-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05301833A JPH05301833A (ja) 1993-11-16
JP3203067B2 true JP3203067B2 (ja) 2001-08-27

Family

ID=6442489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27204092A Expired - Fee Related JP3203067B2 (ja) 1991-10-11 1992-10-09 2,4−ジクロロフルオロベンゼンの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5227545A (ja)
EP (1) EP0539765B1 (ja)
JP (1) JP3203067B2 (ja)
CA (1) CA2080315A1 (ja)
DE (1) DE59200298D1 (ja)
ES (1) ES2059184T3 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010058421A2 (en) * 2008-11-18 2010-05-27 Aditya Birla Science & Technology Co. Ltd. A process for synthesis of 2, 4-dichloro-5- fluoroacetophenone (dcfa)
CN102617360B (zh) * 2012-03-01 2013-11-06 江西吉翔医药化工有限公司 3,5-二氯-2,4-二氟苯胺的合成方法
CN104974009A (zh) * 2015-06-05 2015-10-14 朱卫 二氯氟苯的合成方法
CN106631811A (zh) * 2016-11-23 2017-05-10 山东友帮生化科技有限公司 一种3‑氯‑4‑氟硝基苯的制备方法
CN113582805A (zh) * 2020-04-30 2021-11-02 浙江省常山长盛化工有限公司 一种以邻二氯苯为原料生产高纯度2,4-二氯氟苯的生产工艺
CN113248353B (zh) * 2021-07-01 2022-02-25 山东国邦药业有限公司 一种2,4-二氯-5-氟苯乙酮的制备方法
CN113248354B (zh) * 2021-07-07 2022-04-22 山东国邦药业有限公司 一种氟氯苯乙酮的合成方法
CN113429254A (zh) * 2021-07-22 2021-09-24 浙江解氏新材料股份有限公司 一种基于陶瓷填料塔的2,4-二氯氟苯的高效合成方法
CN115650855A (zh) * 2022-11-03 2023-01-31 山东东岳高分子材料有限公司 用微反应器制备对氟硝基苯和2,4-二硝基氟苯的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL130521C (ja) * 1962-12-19
WO1988007519A1 (en) * 1987-03-25 1988-10-06 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Process for preparing 3-chloro-4-fluoronitrobenzene
DE68919584T2 (de) * 1988-08-26 1995-06-01 Asahi Glass Co Ltd Verfahren zur Herstellung von Chlorfluorbenzolen.
US5157169A (en) * 1992-03-26 1992-10-20 Mallinckrodt Specialty Chemicals Company Preparation of 3-halo-halobenzenes and 1-halo-3,5-dihalobenzenes

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05301833A (ja) 1993-11-16
ES2059184T3 (es) 1994-11-01
US5227545A (en) 1993-07-13
EP0539765B1 (de) 1994-07-20
EP0539765A1 (de) 1993-05-05
DE59200298D1 (de) 1994-08-25
CA2080315A1 (en) 1993-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3203067B2 (ja) 2,4−ジクロロフルオロベンゼンの製造方法
JPH0641026A (ja) 3,5−ジフルオロアニリンの製造方法
JPS584011B2 (ja) 4− ヒドロキシ −3,5− ジブロムベンズアルデヒドノセイゾウホウ
US4155940A (en) M-Bromo-benzotrifluorides
JPH07110827B2 (ja) テトラブロムビスフエノ−ルaの製造方法
JPH069535A (ja) 2,4,5−トリフルオロベンゾニトリルの製造方法
JPH072751A (ja) 2,3−ジフルオル−6− ニトロベンゾニトリル及び2−クロル−5,6− ジフルオルベンゾニトリル(2,3− ジフルオル−6− クロルベンゾニトリル) とその製造方法、及び2,3,6−トリフルオル安息香酸を製造するためのそれらの使用方法
US4898996A (en) Process for producing 3-chloro-4-fluoronitrobenzene
US4755621A (en) Process for the preparation of 2,3,5,6-tetrafluorobenzoic acid, and the new compounds 2,3,5,6-tetrachloro-4-trifluoromethyl-benzoyl chloride and 2,3,5,6-tetrafluoro-4-trifluoromethyl-benzoyl fluoride
JP2992289B2 (ja) ピバロイルクロライドおよびアロイルクロライドの連続製造方法
JPS5842865B2 (ja) ベンゼンスルホニルクロライドの製造法
EP0657407B1 (de) Verfahren zur Herstellung von 3-Fluor-4,6-dichlortoluol
US6333434B1 (en) Preparation of trifluoromethylanilines
JP3952514B2 (ja) 7−メチル−2−ナフタレンカルボニトリルの製造方法
JPS604145A (ja) 4−フルオロフエノ−ルの精製方法
RU2801058C1 (ru) Способ получения октафтортолуола
JPS6253500B2 (ja)
JP2826576B2 (ja) 2―クロルテレフタロイルクロライドの製法
JPS61126042A (ja) 3−クロロ−4−フルオロベンゾトリフルオライドの製造方法
EP0111863B1 (de) Verfahren zur Herstellung von beta,4-Dichlor-propiophenon
JPH04149143A (ja) フルオロベンゾトリクロリド類の新規製造方法
FR2602764A1 (fr) Composes dichlorotrifluoromethyltoluenes et procede de preparation de ces composes
JPH07330663A (ja) 2−クロロテレフタル酸クロライドの製造方法
JP4029447B2 (ja) 2−クロロ−1,4−ビストリクロロメチルベンゼンの製造方法
SU566450A1 (ru) Способ получени дихлормальсинового ангидрита

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010515

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees