JPH05301833A - 2,4−ジクロロフルオロベンゼンの製造方法 - Google Patents

2,4−ジクロロフルオロベンゼンの製造方法

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JPH05301833A
JPH05301833A JP4272040A JP27204092A JPH05301833A JP H05301833 A JPH05301833 A JP H05301833A JP 4272040 A JP4272040 A JP 4272040A JP 27204092 A JP27204092 A JP 27204092A JP H05301833 A JPH05301833 A JP H05301833A
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nitrofluorobenzene
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テオドール・パーペンフース
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    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
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    • C07C25/00Compounds containing at least one halogen atom bound to a six-membered aromatic ring
    • C07C25/02Monocyclic aromatic halogenated hydrocarbons
    • C07C25/13Monocyclic aromatic halogenated hydrocarbons containing fluorine

Abstract

(57)【要約】 【構成】 硫酸約35〜65重量部とニトロ化用の酸約
35〜65重量部との混合物を使用して、フルオロベン
ゼンを約20〜90℃でニトロ化してニトロフルオロベ
ンゼンを生成させ、環塩素化触媒の存在下約20〜10
0℃で粗製ニトロフルオロベンゼン混合物各100gに
対して塩素約25〜150gまたは当量の塩素放出剤を
作用させ、そして約110〜220℃で、粗製クロロフ
ルオロベンゼン混合物各100gに対して塩素約18〜
203gまたは当量の塩素放出剤を作用させ、2,4−
ジクロロフルオロベンゼンを分別蒸留または溶融結晶化
により単離させることによって2,4−ジクロロフルオ
ロベンゼンを製造する。 【効果】 生成した異性体を中間分離をすることなく、
3段階法で高収率・高純度で2,4−ジクロロフルオロ
ベンゼンを製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最終生成物だけを分別
または溶融結晶化により精製するが、しかし各中間生成
物を更に粗製の形態で加工するという3段階法で高収率
で、高純度で2,4−ジクロロフルオロベンゼンを製造
する方法に関する。この場合、高価となり得る中間生成
物の異性体の分離は不必要として回避される。なぜな
ら、生成した異性体は、同一の最終生成物に転化される
からである。所望の最終生成物は、分別の前に不純物と
してほんの2%の2,6−ジクロロフルオロベンゼンし
か含有しない。
【0002】
【従来の技術】2,4−ジクロロフルオロベンゼンは、
本発明により経済的に製造することができるが、このも
のはキノロンカルボン酸系の殺菌剤の製造における貴重
な中間生成物である。このものは、アシル化および引き
続いての酸化(DE第3435392号明細書;同第3
925036号明細書;EP第411252号明細書)
により2,4−ジクロロ−5−フルオロ安息香酸に転化
することができ、そしてこのものは文献に開示された方
法によりキノロンカルボン酸誘導体に転化することがで
きる(DE第3702393号明細書;同第36157
67号明細書;同第3601567号明細書;同第36
00891号明細書;同第3522406号明細書;同
第3517535号明細書;同第3641312号明細
書)。2,4−ジクロロ−5−フルオロアセトフェノン
はアシル化によって得ることができるが、このものもま
た、殺菌活性化合物の合成のベースとして直接使用でき
る(EP第131839号明細書)。2,4−ジクロロ
フルオロベンゼンを臭素化し、引き続いて臭素−シアナ
ミド交換および弗素化して2−クロロ−4,5−ジフル
オロベンゾニトリルとすることも可能であり、そしてこ
のものは2−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸に転
化され(EP第433124号明細書)そしてキノロン
カルボン酸誘導体のより好適な先駆体を表す(EP第3
42849号明細書;同第321191号明細書;同第
303291号明細書)。2,4,5−トリフルオロ安
息香酸もまた、この方法で製造することができ、そして
このものは、殺菌活性化合物に同一の方法にて転化する
ことができる(J.P.Sanchez,J.M.Do
magala,S.E.Hagen,C.L.Heif
erz,M.P.Hutt,J.B.Nichols,
A.K.Trehan,J.Med.Chem.31
(1988年),第983〜991頁;EP第2270
88号明細書;DE第3600891号明細書;同第3
420743号明細書;JP許第60072885号公
報;EP第191185号明細書)。ホスゲンを使用し
て2,4−ジクロロフルオロベンゼンをアシル化して
2,4−ジクロロ−5−フルオロベンジルクロライドと
することも可能であり(JP第01226851号公
報)、次いでこのものを間接的加水分解により(JP第
01226851号明細書,前記)2,4−ジクロロ−
5−フルオロ安息香酸に転化するか、あるいは塩素−弗
素交換反応およびアルカリ加水分解により(DE第34
20796号明細書)2,4,5−トリフルオロ安息香
酸に転化することも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、2,4−ジクロ
ロフルオロベンゼンは、3−クロロ−4−フルオロアニ
リンを使用するSandmeyer反応により製造され
ていた(Houben−Weyl−Mueller,M
ethods in Organic Chemist
ry,第5/3巻)1963年),第846〜853
頁)。しかしながら、Sandmeyer反応は、常に
低い空時収量を伴い、そして排水の高い汚染を伴ってし
まう。3−クロロ−4−フルオロアニリンは、3−クロ
ロ−4−フルオロベンゼンから還元により製造されてい
るが、このものは精製することを必要とせずそして異性
体的に純粋な4−フルオロニトロベンゼンの塩素化(E
P第307481号明細書,前記;van de La
nde Rec. Trav.Chim. Pays−
Bas,51(1932年),第98〜101頁);R
inkers,Chemisches Zentral
blatt(1914/II),第1432頁)による
かあるいはo−ジクロロベンゼンのニトロ化により容易
に得ることができそして既に多量に工業的に利用可能で
ある3,4−ジクロロニトロベンゼンからのhalex
(塩素、弗素)反応により(DE第2938939号明
細書;US第4229365明細書)製造することがで
きる中間生成物として本発明による方法で製造される。
【0004】
【課題を解決するための手段】2,4−ジクロロフルオ
ロベンゼンが、(1)約50ないし約90%濃度、好ま
しくは約65ないし75%濃度の硫酸約35ないし約6
5重量部および約95ないし約98%濃度の硫酸と約4
5ないし約65部の約96ないし約98%濃度の硝酸約
35ないし約55重量部とからなるニトロ化酸約45な
いし約65重量部からなる混合物を使用して(但し、フ
ルオロベンゼン1モル当り約0.8ないし約2.0当
量、好ましくは約0.9ないし1.2当量のニトロ化剤
NO2 + を使用することを条件として)、フルオロベン
ゼン1モルを約20ないし約90℃、好ましくは約50
ないし約70℃の温度で、場合により溶剤または希釈剤
の存在下に、ニトロ化してニトロフルオロベンゼンを形
成させ、(2)環塩素化触媒の存在下に、場合により希
釈剤の存在下に、約20ないし約100℃、好ましくは
約50ないし約70℃の温度で得られた粗製ニトロフル
オロベンゼン混合物各100gに対して約25gないし
約150g、好ましくは約27gないし約33gの塩素
または当量の塩素放出剤を作用させ、そして(3)環塩
素化触媒の除去後、希釈剤の存在下にそして場合により
脱水剤および/または弗化物掃去剤の存在下に、約11
0℃ないし約220℃、好ましくは約175ないし約1
90℃の温度で、得られた粗製クロロフルオロベンゼン
混合物各100gに対して約18gないし約203g、
好ましくは約22gないし約81.2g、特に好ましく
は約22gないし約50.6gの塩素または当量の塩素
放出剤を作用させ(脱ニトロ塩素化)、次いで2,4−
ジクロロフルオロベンゼンを分別蒸留または溶融結晶化
により単離することによって生成した異性体の中間分離
をすることなしに3段階法で高い収率でかつ高い純度で
製造し得るということを見出した。
【0005】以下に個々の製造段階をより詳細に説明す
る。 第1段階(ニトロベンゼンのニトロ化):上記の硫酸と
上記のニトロ化酸および存在する溶剤または希釈剤から
なるエマルジョン中で上記フルオロベンゼンをニトロ化
することが好都合である。この際に使用する溶剤または
希釈剤は、例えばニトロベンゼン、塩素化ニトロベンゼ
ン、弗素化ニトロベンゼン、例えば本発明の方法で製造
されたような粗製ニトロフルオロベンゼン化合物、ジク
ロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、
1,2−ジクロロエタンまたは低級パラフィン、例えば
n−ヘキサン、オクタン等であることができる。ニトロ
化は、不連続(回分式)にまたは連続して行うことがで
きる。連続的に操作する場合、上記ニトロ化酸は、フル
オロベンゼン1モル当り約1.0ないし約1.1当量の
ニトロ化酸(NO2 + )を使用するような量で使用する
のが好ましい。
【0006】加えて、3ないし5個のタンクからなるカ
ースケード内で操作するのが好都合である。不連続(回
分式)ニトロ化の場合、未反応フルオロベンゼンを比較
的に過剰のニトロ化酸により掃去するかあるいは未反応
材料の蒸留の後に分離しそして本発明方法段階に戻すこ
とができる。第1段階における全収率は、使用するフル
オロベンゼンに対して回分式に操作した場合95%以上
であり、そして連続的に操作した場合99%以上であ
る。
【0007】EP第307481号明細書に記載された
方法とは対照的に、ここで製造される異性体は分離され
ず(この分離は沸点の差が少ないので分別においてかな
りの労力を要するであろう)、混合物として第2段階に
供される(塩素または塩素放出剤を使用する塩素化)。
好適な塩素放出剤は、例えば五塩化アンチモン、三塩化
沃素、二塩化硫黄、二塩化二硫黄または四塩化マンガン
あるいはこれらの混合物である。
【0008】塩素化(本発明による方法の第2段階)
は、環塩素化触媒、例えば鉄、塩化鉄(II)、塩化鉄
(III)、沃素、三塩化沃素、五塩化沃素、三塩アン
チモン、五塩アンチモンまたは塩化アルミニウム(II
I)あるいはこれらの混合物の存在下で、好ましくは塩
化鉄(III)の存在下で行われる。この反応の第2段
階における塩素化は、希釈剤の不存在下に行うのが好ま
しい。しかしながら、これは、不活性溶剤、例えば四塩
化メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、発
煙硝酸、硫酸またはクロロスルホン酸の存在下で行うこ
ともできる。第2段階で得られた生成物混合物は、3−
クロロ−4−フルオロニトロベンゼン約87%、2−フ
ルオロ−3−クロロニトロベンゼン約11%および2−
フルオロ−3−クロロベンゼン約2%からなる。第2段
階における塩素化の際に更に反応しない2,4−ジニト
ロフルオロベンゼンのようなその他の化合物は、全体の
0.1%未満の量で存在する。この段階において(混合
物の全収率は90%以上である)、収率は95%以上で
ある。得られた化合物の分離は行わない。環塩素化触媒
の分離は、存在する希釈剤の予めの除去の後に相分離お
よび洗浄によりあるいは蒸留により、有機相を数回水お
よび/または希水酸化ナトリウム溶液での洗浄により行
う。底部に残存する触媒から第2段階で製造された生成
物混合物を蒸留によって分離することも可能である。生
成物混合物の沸点範囲は、4mバールで約75ないし1
00℃である。
【0009】純粋な化合物を使用する場合、生成物とし
ての2,4−ジクロロフルオロベンゼンについても、脱
ニトロ塩素化に関して、文献中に数例記載されている
(N.N.Voroshtov,G.G.Yakobs
on,N.I.Krizhechkovskaya,
A.I.D’yachenko,I.V.Shikan
ova,Zh.Obshch.Khim.31(4),
第1222〜1226頁(1961年),CA 55
(1961年),24605i;N.N.Vorosh
tov,G.G.Yakobson,N.I.Kriz
hechkovskaya,Khim.Nauka i
Prom.3(1958年),第404〜405頁,
CA 52(1958年)19987h;V.A.So
lenko,N.N.Voroshtov,G.G.Y
akobson,Izv.Sibirsk.Oud.A
kd.Nauk SSSR(1962/10),第87
〜90頁,CA 59,1507b;L.C.Kun,
K.G.Lo,P.G.Phil,C.J.Pung,
Hwahak Kwa Hwahak Kongop
(1972/5),第251〜253頁,CA 79
(1973年),31599n;EP第163230号
明細書;同第355719合明細書;同第180057
号明細書;同第150587号明細書)。しかしなが
ら、先の2つの段階で精製されていない粗製混合物がこ
れほどスムーズに導入し、そして連続的に転化できる
(不純物の存在下には常に可能ではない)ということは
驚くべきことである。
【0010】第3段階における遠祖によるニトロ基の置
換は、約110ないし約200℃の温度で行われる。1
75ないし195℃の温度がカラムの底部において好ま
しい。なぜなら、次いで2,4−ジクローンフルオロベ
ンゼンを粗製生成物として均一に除去できるからであ
る。連続的に操作する際の塩素の好ましい使用量は、約
50ないし約200ml/g・hである。しかしなが
ら、この最終段階は、準化学量論量(約20ないし約3
0%)で塩素を導入し、引き続いて低沸点生成物を留去
することによって不連続(回分式)に行うこともでき
る。純粋な化合物と比較して本発明による粗製混合物の
使用により増強される弗化水素による汚染を防止するた
めに塩素化底部に脱水剤および/または弗化物掃去剤を
添加することが好都合である。カルシウム塩、例えば塩
化カルシウム、硫酸カルシウムまたは水酸化カルシウム
および二酸化珪素が弗化物掃去剤として好ましい。使用
することができる脱水剤は、五酸化燐または五塩化燐で
ある。
【0011】使用するフルオロベンゼンに対する2,4
−ジクロロフルオロベンゼンの全体の収率は、85ない
し90%である。蒸留した粗製生成物の純度は、97%
以上である。約2%の量で製造される2,6−ジクロロ
フルオロベンゼン(沸点:179℃)(方法に関する記
載を参照のこと)は、所望の生成物(沸点:171℃)
(常圧)の下に沸騰により除去される成分として分別の
際に分離することができる。
【0012】しかしながら、分別は、真空下でも行うこ
とができる。沸点の差の減少は、多数の分離段階を用い
たカラムの使用により補正されるべきである。主要の不
純物が所望の生成物(−25℃以下)よりもはるかに高
い固化点41℃を有しているので溶融結晶化により異性
体混合物を分離することも可能である。
【0013】
【実施例】以下の実施例は、本発明の限定を表すことな
しに本発明方法を説明する役目をする。 a)フルオロベンゼンのニトロ化 硝酸(96%,204g/h)および硫酸(98%,1
75g/h)によるエマルジョン中のフルオロベンゼン
(288g/h,3mol)を、3個の攪拌されている
装置からなるカースケード中で45ないし50℃(第1
のタンク)、50ないし55℃(第2のタンク)および
55ないし60℃(第3のタンク)の温度でニトロ化す
る。平均滞留時間を約3時間に設定する。このエマルジ
ョンを72%濃度の硫酸を392g/hで添加すること
によって保持する。毎時1057gのニトロ化用の混合
物を除去し、これは、423gのニトロフルオロベンゼ
ン異性体を約625gの72%濃度の硫酸および約9g
の硝酸の他に含有している。有機上相を250gの水、
250gの2.5%濃度の炭酸水素ナトリウムおよび再
び250gの水で中性となるまでの洗浄し、そして残留
酸の下相をリサイクルすることができる。0.3%のm
−ニトロフルオロベンゼン、85.7%のp−ニトロフ
ルオロベンゼンおよび0.4%の2,4−ジニトロフル
オロベンゼンを含有する420g(318ml)の有機
相(ニトロフルオロベンゼン、フルオロベンゼンに対し
て99.2%)が残存する。この混合物をこの形態で引
き続いての反応に使用する。
【0014】ニトロを回分式で約20ないし約80℃、
好ましくは約50ないし約70℃の温度で行う場合、過
剰のニトロ化用の酸をフルオロベンゼンが残らないよう
に選択するかあるいは少過剰を使用する場合、未転化フ
ルオロベンゼンをニトロ化用の混合物から単純な蒸留に
より除去しリサイクルする場合に同一の結果が得られ
る。 b) 粗製ニトロフルオロベンゼン混合物の塩素化 段階aから得られた量の粗製ニトロフルオロベンゼン混
合物(420g)を、3gの鉄旋削で処理する。次い
で、塩素を60℃でニトロフルオロベンゼンがもはやG
Cにより検出できなくなるまで(一般に、9ないし11
時間後)導入する。有機を水(250g)および5%濃
度水酸化ナトリウム溶液(250g)で洗浄することに
よってこの触媒を除去する。更に処理することなしに段
階Cにおいて使用するクロロフルオロベンゼンの混合物
518gが残存する。この混合物は、85ないし87%
の3−クロロ−4−フルオロニトロベンゼン、10ない
し12%の2−フルオロ−5−クロロニトロベンゼン、
1ないし3%の2−フルオロ3−クロロニトロベンゼン
および0.3%未満の3−フルオロニトロベンゼンから
の塩素化生成物、例えば2−クロロ−5−フルオロニト
ロベンゼン、3−クロロ−5−フルオロニトロベンゼ
ン、3−フルオロ−4−クロロニトロベンゼンおよび2
−クロロ−3−フルオロニトロベンゼンを含有してい
る。二塩化されたフラクションも0.3%未満であると
評価される。
【0015】鉄旋削の代わりに、5.5gの塩化鉄(I
II)または3gの塩化アンチモン(V)または6gの
三塩化アンモニウムあるいは好適なモル比におけるこれ
らの触媒のの混合物を使用する場合、本質的に同等の結
果が得られる。塩素化を50℃(70℃)で行う場合、
出発化合物は、15(7ないし8)時間後にはもはや検
出されない。異性体の比率は、この範囲における温度に
ほとんど依存しないが、収率は、高温下では約3%だけ
(70℃)または6%(90℃)だけ落ちる。残留触媒
からの完全な分離を確実とするために、粗製生成物混合
物を真空下に蒸留してもよい(400Paに対応する4
mバールにおいて75ないし100℃の沸点範囲)。 c)脱ニトロ塩素化 方法段階bで得られた量の粗製混合物(518g)を1
80℃にまで加熱する。塩素気流を、7l/hの速度で
この混合物に通過させる。約2時間後に、十分な生成物
が生成し、そしてこれをガラスコイルで満たされた40
cmカラム上で留去する(沸点範囲:165ないし17
5℃)。さらなる回分式環塩素化バッチ(方法段階b)
から得られた原料を、連続操作を保証するために該生成
物混合物除去する速度で(45g/l)添加する。従っ
て、約43g/lの生成物混合物が強酸性水相および窒
素酸化物を含有する気体とともに回収される。この相の
経時的な分離の後、有機相を水(2回,50g)および
10%濃度水酸化ナトリウム溶液(50g)で中性に洗
浄する。約97ないし98%の2,4−ジクロロフルオ
ロベンゼン、約2%の2,6−ジクロロフルオロベンゼ
ンおよび0.2%未満のマイナー成分、例えば3,4−
および3,5−ジクロロフルオロベンゼンからなる有機
相を30段カラム上で常圧下で分別する。予備フラクシ
ョンをまず165ないし170℃(底部における温度:
180ないし185℃)で通過させる。171ないし1
72℃において、2,4−ジクロロフルオロベンゼンが
99.5%以上の純度で得られる。より高純度は、長い
予備フラクションを除去することによってあるいは高速
のリフラックスでの分別によって得ることができる。次
に、所望とする生成物である2,6−ジクロロフルオロ
ベンゼンが179℃で通過し、混合フラクションがリサ
イクルされる。脱ニトロ塩素化段階からの2,6−ジク
ロロフルオロベンゼンの収率は、粗製混合物に対して8
9%であり、そして第1段階に使用されたフルオロベン
ゼンに対して86.5%である。反応容器の底部におい
て、トリフルオロベンゼン異性体の混合物が凝集してお
り、そしてこのものは200時間の連続操作時間の後に
除去される。これは、容器の内容物の分別により行わ
れ、次いで蒸留残留物が捨てられる。
【0016】5gの塩化カルシウムまたは8gの二酸化
珪素を添加した場合、同一の結果が得られるが、使用さ
れる装置における腐蝕のために原料除去が非常に軽減で
きる。
【0017】洗浄された粗製生成物を分別する代わり
に、約−15℃で溶融結晶化することによって不純物を
ほぼ完全に除去することができる。液相は、99.8%
の純度を有する2,4−ジクロロフルオロベンゼンであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 201/08 6917−4H 205/12 6917−4H (72)発明者 ラルフ・プフィルマン ドイツ連邦共和国、グリースハイム、カー ルシュトラーセ、1ツェー

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成した異性体を中間分離をすることな
    く、3段階法で高い収率、かつ高い純度で2,4−ジク
    ロロフルオロベンゼンを製造する方法であって、(1)
    約50ないし約90%濃度の硫酸約35ないし約65重
    量部と、約95ないし約98%濃度の硫酸約35ないし
    約55重量部と約96ないし約98%濃度の硝酸約45
    ないし約65部のからなるニトロ化用の酸約35ないし
    約65重量部とからなる混合物を使用して(但し、フル
    オロベンゼン1モル当り約0.8ないし約2.0当量の
    ニトロ化剤NO2 + を使用することを条件として)、フ
    ルオロベンゼン1モルを約20ないし約90℃の温度
    で、場合により溶剤または希釈剤の存在下に、ニトロ化
    してニトロフルオロベンゼンを生成させ、(2)約25
    gないし約150gの塩素または当量の塩素放出剤を、
    約20ないし約100℃の温度で環塩素化触媒の存在
    下、そして場合により希釈剤の存在下、得られた粗製ニ
    トロフルオロベンゼン混合物各100gに対して作用さ
    せ、そして(3)環塩素化触媒を除去した後、場合によ
    り希釈剤の存在下および場合により脱水剤および/また
    は弗素化物掃去剤の存在下に、約110℃ないし約22
    0℃の温度において、得られた粗製クロロフルオロベン
    ゼン混合物各100gに対して約18gないし約203
    gの塩素または当量の塩素放出剤を作用させ(脱ニトロ
    塩素化)、次いで2,4−ジクロロフルオロベンゼンを
    分別蒸留または溶融結晶化により単離させる、上記方
    法。
  2. 【請求項2】 ニトロ化のために使用される硫酸とニト
    ロ化用の酸とからなる混合物が約65ないし約75%濃
    度の硫酸を含有する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 使用されるニトロ化酸とともに、フルオ
    ロベンゼン1モル当り約0.9ないし約1.2当量のニ
    トロ化剤NO2 + が使用される請求項1および2のいず
    れか一つの方法。
  4. 【請求項4】 ニトロを連続的にまたは回分式に行う請
    求項1および2のいずれか一つの方法。
  5. 【請求項5】 連続的ニトロ化の場合、使用されるニト
    ロ化酸とともに、フルオロベンゼン1モル当り約1.0
    ないし約1.1当量のニトロ化剤NO2 + を使用する請
    求項1、2および4のいずれか一つの方法。
  6. 【請求項6】 ニトロ化を約50ないし約70℃の温度
    で行う請求項1ないし5のいずれか一つの方法。
  7. 【請求項7】 ニトロを、溶剤または希釈剤としてのニ
    トロベンゼン、塩素化ニトロベンゼン、弗素化ニトロベ
    ンゼン、本発明の方法で製造されるような粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物、ジクロロメタン、トリクロロメ
    タン、テトラクロロメタン、1,2−ジクロロエタンま
    たは低級パラフィンの存在下で行う請求項1ないし6の
    いずれか一つの方法。
  8. 【請求項8】 連続的ニトロ化の場合、3ないし5個の
    タンクからなるカースケード内でニトロ化を行う請求項
    1ないし7のいずれか一つの方法。
  9. 【請求項9】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフル
    オロベンゼン混合物の塩素化を、鉄、塩化鉄(II)、
    塩化鉄(III)、沃素、三塩化沃素、五塩化沃素、三
    塩化アンチモン、五塩化アンチモンまたは塩化アルミニ
    ウム(III)あるいはこれらの混合物の存在下で行う
    請求項1ないし8のいずれか一つの方法。
  10. 【請求項10】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物各100gに対して、約27gな
    いし約50gの塩素または当量の塩素放出剤を作用させ
    る請求項1ないし9のいずれか一つの方法。
  11. 【請求項11】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物各100gに対して、約27gな
    いし約33gの塩素または当量の塩素放出剤を作用させ
    る請求項1ないし9のいずれか一つの方法。
  12. 【請求項12】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物に、塩素または塩素放出剤を約5
    0ないし約70℃の温度で作用させる請求項1ないし1
    1のいずれか一つの方法。
  13. 【請求項13】 ニトロ化の際に得られる粗製ニトロフ
    ルオロベンゼン混合物を、三塩化メタン、1,2−ジク
    ロロエタン、クロロホルム、ジクロロメタン、クロロス
    ルホン酸、発煙硝酸または硫酸の存在下で塩素化する請
    求項1ないし12のいずれか一つの方法。
  14. 【請求項14】 脱ニトロ塩素化を約175ないし約1
    90℃の温度で行う請求項1ないし13のいずれか一つ
    の方法。
  15. 【請求項15】 第2段階で得られる粗製クロロフルオ
    ロニトロベンゼン各100gに対して約22gないし約
    81.2gの塩素または当量の塩素放出剤を作用させる
    請求項1ないし14のいずれか一つの方法。
  16. 【請求項16】 第2段階で得られる粗製クロロフルオ
    ロニトロベンゼン各100gに対して約22gないし約
    40.6gの塩素または当量の塩素放出剤を作用させる
    請求項1ないし15のいずれか一つの方法。
  17. 【請求項17】 脱ニトロ塩素化を脱水剤としての五酸
    化燐または五塩化燐の存在下で行う請求項1ないし16
    のいずれか一つの方法。
  18. 【請求項18】 脱ニトロ塩素化を弗化物掃去剤として
    の塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム
    または二酸化珪素の存在下で行う請求項1ないし17の
    いずれか一つの方法。
  19. 【請求項19】 脱ニトロ塩素化を連続的または回分式
    に行う請求項1ないし18のいずれか一つの方法。
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