JPH0640122U - 折返端縁を備えた鋼板パネルの接続構造 - Google Patents

折返端縁を備えた鋼板パネルの接続構造

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JPH0640122U
JPH0640122U JP085722U JP8572292U JPH0640122U JP H0640122 U JPH0640122 U JP H0640122U JP 085722 U JP085722 U JP 085722U JP 8572292 U JP8572292 U JP 8572292U JP H0640122 U JPH0640122 U JP H0640122U
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JP
Japan
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steel plate
panels
shaped cross
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JP085722U
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玲 榎本
義親 田中
篤 榧谷
Original Assignee
株式会社イナックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場における施工の容易な鋼板パネルの接続
構造を提供する。 【構成】 枠組みされたフレーム4の表面にステンレス
製鋼板等からなる表面材2が取り付けられて成る鋼板パ
ネル1のフレーム4どうしを断面H型の接合部材5で接
続し、隣接する鋼板パネル1の表面材2における側面後
縁部に形成した各折返端縁20それぞれへ断面コ字型の
連接部材21を嵌着すると共に、連接部材21を貫通さ
せて前記接合部材5に螺合させたビス22により当該連
接部材21を固定したうえで、当該連接部材21の表面
に断面コ字型の目地部材23を装着する。 【効果】 従来の如き、シリコンコーキング材等による
目地詰め作業が不要となるから、施工能率が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、浴室の壁面などを構築するためのパネル材であって、表面材をステ ンス製鋼板としたいわゆる鋼板パネルどうしを接続するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室を施工するにあたり供される壁パネルには、タイルを表面材としたタイル パネルのほか、表層に塩化ビニル樹脂の被膜を形成したステンレス製鋼板を表面 材とする鋼板パネルが従来使用されている。
【0003】 鋼板パネルは、鋼板の四周を折り曲げて薄い箱型に形成した表面材の裏面に、 プラスターボード等の裏打ち材を貼着して剛性を高めたものが一般に用いられて いる。この鋼板パネルで浴室などの壁面を構築するには、施工現場にて、壁面構 築位置に鉄又はアルミニウム等からなる枠組みしたフレームを立設し、このフレ ームの表面に上記裏打ち材を接着剤で貼着することにより、鋼板パネルを取り付 けるという手法が採用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述のようにして鋼板パネルにより壁面を構築したならば、通常、各鋼板パネ ル間に形成される目地間隙をシリコンコーキング材などを用いて充填する。しか しながら、この目地詰め作業は手間を要するため、施工能率が悪いという欠点を 有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、施工能率に優れた新規な鋼板パネルの接続構造を提供するものであ って、その特徴とするところは、枠組みされたフレームの表面にステンレス製鋼 板等からなる表面材が取り付けられて成る各鋼板パネルのフレームどうしを断面 H型の接合部材で接続し、隣接する鋼板パネルのうちの少なくとも一方の表面材 における側面後縁部に表面側へ折り曲げてなる折返端縁を形成し、該折返端縁へ 断面コ字型の目地部材を嵌着したことである。
【0006】 また、接続構造をより強固なものとするには、隣接する鋼板パネルのうちの少 なくとも一方の表面材における側面後縁部に形成した折返端縁へ断面コ字型の連 接部材を嵌着すると共に、連接部材を貫通させて前記接合部材に螺合させたビス により当該連接部材を固定したうえで、当該連接部材の表面に断面コ字型の目地 部材を装着すればよい。
【0007】
【作用】
本考案に係る鋼板パネルの接続構造によれば、隣接する鋼板パネルのうちの少 なくとも一方の表面材における側面後縁部に形成した折返端縁に、断面コ字型の 目地部材を嵌着することにより、各鋼板パネルの表面材どうしの間に形成される 目地間隙を閉塞して、裏面側のフレームや接合部材が表面側から見えないように することができるから、従来の如き、シリコンコーキング材などによる目地詰め 作業が不要となる。
【0008】
【実施例】
図1及び図2に、本考案に係る接続構造に供する鋼板パネル1の一例を示す。 当該鋼板パネル1は、塩化ビニル樹脂の被膜からなる表層を備えたステンレス製 鋼板の四周を折り曲げて薄い箱状に成形した表面材2と、この表面材2の裏面に 貼着されたプラスターボード等の裏打ち材3と、この裏打ち材3が表面へ貼着さ れる枠組みされたフレーム4とから成る。表面材2の側面後縁部には、表面側へ 折り曲げてなる折返端縁20が形成されている。また、本実施例では、表面材2 の上端後縁部に固定片2aが起立形成され、この固定片2aに適宜間隔で穿設し た各透孔2bに挿通させたネジ10を、フレーム4の所定高さ位置に設けた横桟 4aへ螺合させることにより、当該表面材2をフレーム4へ止め着けて一体化し 、両者が容易に分離しないようにしてある。
【0009】 次に、上述の如く構成された鋼板パネル1,1どうしを面一に接合する場合の 手順を、図3に基づいて説明する。 まず、鋼板パネル1(1A),1(1B)それぞれのフレーム4,4どうしを 、断面H状の接合部材5で接続する。これは、各フレーム4における左右縦枠4 b,4bの側面に設けた凸部4c,4cを、両者の間に介装した断面H状の接合 部材5へそれそれ嵌合せしめることによりなされる。
【0010】 続いて、鋼板パネル1A,1Bの各表面材2の側面後縁部に形成した折返端縁 20それぞれへ、図4の(A)に示す如き、断面コ字型の連接部材21を嵌着し たのち、ビス22を貫通させて裏面側の接合部材5へ螺合せしめる。これにより 、連接部材21が接合部材5に固定されるから、強固な接続状態が得られる。さ らに、この連接部材21の表面側に、図4の(B)に例示するような、断面コ字 型で長尺な目地部材23を装着して、鋼板パネル1A,1Bの各表面材2,2間 に形成される目地間隙dを閉塞する。
【0011】 なお、連接部材21は、表面が長尺の目地部材23により覆蓋されて露出する ことがないから、美観性を考慮する必要がない。依って、長尺のものを使用する 必要性はなく、図4の(A)に例示するような、長さの短いものを1又は複数使 用することができる。
【0012】 なお、本実施例では、表面材2を、上端の固定片2aを貫通させたネジ10に よりフレーム4へ止め着けて両者を一体化したので、比較的、堅固な構造を備え ている。それ故、実施の状況に応じては、鋼板パネル1どうしの接続に際して、 前記連接部材21の使用を省略することも可能である。すなわち、図5に示すよ うに、鋼板パネル1A,1Bの各表面材2,2それぞれの折返端縁20,20に 、化粧用に長尺の目地部材23のみを嵌着して、目地間隙dを閉塞する構造を採 用してもよい。
【0013】 次に、鋼板パネル1A,1Bどうしを直角に接合する場合を、図6を参照して 説明する。同図に例示する如く、この実施例においては、接合部材7として、断 面形状がほぼ直角W字状であって両外側面にフレーム4,4の凸部4c,4cと の嵌合部7a,7aを備えたものが使用される。また本実施例では、直角に接合 される鋼板パネル1A,1Bのうち、一方の鋼板パネル1Aの表面材2だけに折 返端縁20を形成し、他方の鋼板パネル1Bは、表面材2が折返端縁を持たない ものとした。但し、他方の鋼板パネル1Bの表面材2は、側端面2cがフレーム 4の凸部4cよりも外側であって且つ接合状態において前記一方の鋼板パネル1 Aの裏打ち材3とフレーム4との境界に位置するように設定してある。
【0014】 本実施例における鋼板パネルどうしの接続要領は、次のとおりである。まず、 一方の鋼板パネル1Aの折返端縁20に、連接部材21を嵌着すると共に、これ を貫通させて接合部材7に螺合せしめたビス22により当該連接部材21を固定 する。次いで、他方の鋼板パネル1Bを、そのフレーム4を接合部材7へ嵌合さ せることにより取り付ける。最後に、目地部材23を、鋼板パネル1A,1B間 に形成される目地間隙d内へ押し込んで装着すればよい。
【0015】 なお、鋼板パネルどうしを直角に接続する場合、図7の構造も可能である。こ の実施例では、他方の鋼板パネル1Bの表面材2に、側部前端縁から表面側へ折 り曲げてなる折返端縁24を形成した。従って、鋼板パネル1A,1Bの各折返 端縁20,24に、連接部材21及び目地部材23の両方を嵌着させることがで きるので、より堅固な接続構造を得ることができる。
【0016】 更に、鋼板パネル1,1どうしを直角に接合して出隅部を形成する場合の実施 例を、図8を用いて説明する。この場合、鋼板パネルの一方には、その側端部に 表面材2を直角に折曲してなる出隅部2cを有する出隅部用の鋼板パネル1Aを 用いる。鋼板パネル1A,1Bどうしの接続手順は、前記図3の実施例に準ずる 。すなわち、鋼板パネル1A,1Bのフレーム4どうしを断面H状の接合部材5 で接続したのち、各表面材2の側面後縁部に形成した折返端縁20それぞれへ、 断面コ字型の連接部材21を嵌着し、ビス22を貫通させて裏面側の接合部材5 へ螺合せしめる。さらに、この連接部材21の表面側に、断面コ字型の目地部材 23を装着して、鋼板パネル1A,1Bの各表面材2,2間に形成される目地間 隙dを閉塞する。
【0017】 その他、本考案に係る鋼板パネルの接続構造は、実施の態様に応じた種々の変 更を妨げるものではない。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、鋼板パネルどうしの間に形成される目地間隙を、表面材に形 成した折返端縁へ目地部材を嵌着することにより閉塞することができるので、従 来の如き、シリコンコーキング材等による目地詰め作業が不要となる。依って、 施工能率の向上がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る接続構造に供する鋼板パネルの一
例を示すものであって、表面材とフレームとを分解して
示す斜視図である。
【図2】図1の鋼板パネルを示すものであって、(A)
は正面図、(B)は右側面断面図、(C)は平面図であ
る。
【図3】本考案に係る鋼板パネルの接続構造の一実施例
を示すものであって、鋼板パネルどうしを面一に接続し
た場合における要部の平面断面図である。
【図4】図(A)は、本考案に係る接続構造に供する連
接部材の斜視図、図(B)は本考案に係る接続構造に供
する目地部材の一部省略斜視図である。
【図5】本考案に係る鋼板パネルの接続構造の異なる実
施例を示すものであって、鋼板パネルどうしを面一した
場合における要部の平面断面図である。
【図6】本考案に係る鋼板パネルの接続構造の別の実施
例を示すものであって、鋼板パネルどうしを直角に接続
した場合における要部の平面断面図である。
【図7】本考案に係る鋼板パネルの接続構造のさらに別
の実施例を示すものであって、鋼板パネルどうしを直角
に接続した場合における要部の平面断面図である。
【図8】本考案に係る鋼板パネルの接続構造の他の実施
例を示すものであって、鋼板パネルどうしを直角に接続
して出隅部を形成した場合における要部の平面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 鋼板パネル 2 表面材 3 裏打ち材 4 フレーム 4b 縦枠 4c 凸部 5 接合部材 20 折返端縁 21 連接部材 22 ビス 23 目地部材 d 目地間隙

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠組みされたフレームの表面にステンレ
    ス製鋼板等からなる表面材が取り付けられて成る鋼板パ
    ネルどうしを接続するための構造であって、各鋼板パネ
    ルのフレームどうしが断面H型の接合部材で接続され、
    隣接する鋼板パネルのうちの少なくとも一方の表面材に
    おける側面後縁部に表面側へ折り曲げてなる折返端縁が
    形成され、該折返端縁へ断面コ字型の目地部材が嵌着さ
    れていることを特徴とする折返端縁を備えた鋼板パネル
    の接続構造。
  2. 【請求項2】 枠組みされたフレームの表面にステンレ
    ス製鋼板等からなる表面材が取り付けられて成る鋼板パ
    ネルどうしを接続するための構造であって、各鋼板パネ
    ルのフレームどうしが断面H型の接合部材で接続され、
    隣接する鋼板パネルのうちの少なくとも一方の表面材に
    おける側面後縁部に表面側へ折り曲げてなる折返端縁が
    形成され、該折返端縁へ断面コ字型の連接部材が嵌着さ
    れると共に連接部材を貫通させて前記接合部材に螺合さ
    せたビスにより当該連接部材が固定され、当該連接部材
    の表面に断面コ字型の目地部材が装着されていることを
    特徴とする折返端縁を備えた鋼板パネルの接続構造。
JP085722U 1992-10-29 1992-10-29 折返端縁を備えた鋼板パネルの接続構造 Pending JPH0640122U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036222A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Itoki Corp 間仕切パネルにおけるブロックパネルの取付装置

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