JPH0639961Y2 - 射出成形機の射出圧力制御装置 - Google Patents

射出成形機の射出圧力制御装置

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JPH0639961Y2
JPH0639961Y2 JP1989009544U JP954489U JPH0639961Y2 JP H0639961 Y2 JPH0639961 Y2 JP H0639961Y2 JP 1989009544 U JP1989009544 U JP 1989009544U JP 954489 U JP954489 U JP 954489U JP H0639961 Y2 JPH0639961 Y2 JP H0639961Y2
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pressure
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和成 立石
陽一 磯島
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は射出成形機の射出圧力制御装置に関し、特
に、射出シリンダに作用させる圧力を高圧と低圧に切り
換えて制御する射出成形機の射出制御装置に関するもの
である。
〔従来技術およびその問題点〕
従来、一般に、射出成形機の射出工程においては、射出
圧力を高圧と低圧との2段階に切り換え制御して射出を
行なうようになっており、その場合の射出圧力を制御す
る射出圧力制御装置の油圧回路が第2図に示されてい
る。
すなわち、第2図に油圧回路を示す射出圧力制御装置
は、射出シリンダ16に高圧を作用させるように働いた
り、あるいは低圧を作用させるように働いたりする装置
であって、この装置は、油圧ポンプ11から発生された油
圧(圧力)を所定の圧力に制御する電磁リリーフ弁13
と、この電磁リリーフ弁13の設定圧を設定するアンプ14
と、前記油圧ポンプ11から発生された油圧(圧力)を射
出シリンダ16に作用させる回路の開閉をする方向切り換
え弁15とから構成されている。
そして、前記のように構成される射出圧力制御装置を具
えた射出成形機によって射出成形を行なう場合には、ま
ず、前記電磁リリーフ弁13の設定圧をアンプ14を操作す
ることによって高圧に設定し、油圧ポンプ11から発生さ
れた油圧(圧力)をその電磁リリーフ弁13の設定圧(高
圧)に制御する。
次に、油圧ポンプ11と射出シリンダ16との間に設けられ
ている方向切り換え弁15の図中左側のソレノイド15aに
通電して回路を開き、前記高圧に制御された油圧(圧
力)をこの方向制御弁15を介して射出シリンダ16の図中
左方室に作用させ、それによって射出シリンダ16を作動
させて型締めされた型のキャビティ内に成形材料の射出
を開始する。
そして、射出が進行して型のキャビティ内への成形材料
の充填が完了する直前に、今度は前記電磁リリーフ弁13
の設定圧をアンプ14を操作することによって高圧から低
圧に切り換え、それによって回路内の油圧(圧力)を低
圧に制御して射出シリンダ16に作用させる油圧(圧力)
を高圧から低圧に切り換える。
そして、その低圧によって射出シリンダ16を作動させて
成形材料に保圧を行ない、その低圧による保圧は成形材
料が完全に固化するまで続けるようになっている。
しかし、上述の従来技術においては、成形時の射出圧力
の変化および射出完了後の保圧の変化のような緩やかな
切り換えは、1個の電磁リリーフ弁で多段に切り換える
ことが可能であるが、リリーフ弁による急速な圧力の切
り換えは圧力変動が発生し、この変動が設定圧力値に収
斂するまでに時間がかかるので、成形品にバリが発生し
てしまう。また、前記電磁リリーフ弁13の設定圧を高圧
から低圧に切り換えてから射出シリンダ16に作用する油
圧(圧力)が高圧から低圧に切り換わるまでに若干の応
答遅れ(0.29秒程度)が生じてしまい、そのために射出
が完了する時間(早いもので0.3秒〜0.5秒、遅いもので
2秒〜3秒)に追随できずに成形品にバリ等が発生して
しまう等の問題点を有していた。
本考案は、上述のような問題点を解決するものであつ
て、射出成形の完了時点で成形圧力によりバリが発生し
ようとするが、バリが生成するよりも速く成形圧力をバ
リの発生しない低圧に切り換えて、バリの発生を防止で
きるようにした射出圧力制御装置にある。
[課題を解決するための手段] 本考案は上述の課題を解決するためになされたものであ
つて、その課題を解決するための手段は、以下のように
構成されている。即ち、成形型のキャビテイ内に成形材
料を射出する射出シリンダに設定圧力作動流体を供給す
る射出成形機の射出圧力制御装置であつて、射出シリン
ダに連通する前進作動回路と後退作動回路とに連通して
作動流体の流れを切り換える方向切り換え弁と方向切り
換え弁に連通し且つ作動圧設定リリーフ弁を有する射出
圧力制御回路とを備えると共に、前進作動回路へ連通す
る回路に低圧設定回路を備え、低圧設定回路には切り換
え弁と切り換え弁に連通する低圧設定リリーフ弁とを有
することにある。
[作用] 本考案は上記の技術的手段を有することによつて、この
内の作動圧リリーフ弁が、圧力制御(アンプ4)により
制御され、射出成形中の材料挙動に応じ成形圧力を多段
に対応させる。そして、射出成形完了時点で、前進作動
回路へ連通する回路に設けられた切り換え弁が急速に切
り換えられ、低圧設定リリーフ弁の低圧設定値を成形圧
力に置き換える。したがつて、成形品にバリが生成する
ことなく成形される。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図にはこの考案による射出成形機の射出圧力制御装
置の実施例を示す油圧回路が示されており、この射出成
形機の射出圧力制御装置は、射出成形中の射出圧力挙動
を制御する射出圧力制御回路Aと、射出成形完了時の射
出圧力挙動(オーバラン時間とオーバラン量)を制御す
る低圧設定回路Bとを備えている。
前記射出圧力制御回路Aは、油圧ポンプ1から発生され
た油圧を高圧に制御する1次圧力設定電磁リリーフ弁3
と、この1次圧力設定電磁リリーフ弁3の設定圧を制御
するアンプ4とからなり、一方、前記低圧設定回路B
は、その回路を開閉する切り換え弁7と、前記射出圧力
制御回路Aによって高圧に制御された油圧(圧力)を低
圧に切り換える2次圧力設定電磁リリーフ弁8と、この
2次圧力設定電磁リリーフ弁8の設定圧を設定するアン
プ9とからなるものである。
また、前記射出圧力制御回路Aと前記射出シリンダ6と
は方向切り換え弁5を介して接続されており、この方向
切り換え弁5を開閉させることによって油圧ポンプ1か
らの油圧(圧力)を射出シリンダ6に作用させたり、作
用を停止したりするようになっている。
さらに、前記低圧設定回路Bは前記射出シリンダ6と前
記方向切り換え弁5との間に接続され、前記射出圧力制
御回路Aによって高圧に制御された油圧(圧力)を低圧
に切り換えられるようになっている。
次に前記のものの作用について説明する。
まず、射出圧力制御回路A内の1次圧力設定電磁リリー
フ弁3の設定圧をアンプ4を操作することによって高圧
に設定するとともに、低圧設定回路B内の2次圧力設定
電磁リリーフ弁8の設定圧をアンプ9を操作することに
よって低圧に設定する。
次に、油圧ポンプ1を作動させて油圧を発生させるとと
もに、この油圧ポンプ1から発生された油圧(圧力)を
前記射出圧力制御回路A内の1次圧力設定電磁リリーフ
弁3とアンプ9とにより設定射出圧力に制御する。
そして、油圧ポンプ1と射出シリンダ6との間に設けら
れている方向切り換え弁5の図中左側のソレノイド5aに
通電して回路を開き、前記高圧に制御された油圧(圧
力)をこの方向切り換え弁5を介して射出シリンダ6の
図中左方室に作用させ、それによって射出シリンダ6を
作動させて型締めされた型のキャビティ内に成形材料の
射出を開始する。
その後、射出が進行して型のキャビティ内への成形材料
の充填が完了する直前に、今度は前記低圧設定回路B内
の切り換え弁7のソレノイド7aに通電して第2次圧力設
定回路Bを開き、前記射出圧力制御回路Aによって高圧
に制御されている回路とこの低圧設定回路Bとを連通さ
せる。
そして、高圧に制御されている回路内の油圧(圧力)を
この低圧設定回路Bの切り換え弁7を介して低圧設定回
路B内に導くとともに、2次圧力設定電磁リリーフ弁8
から逃すことによって、回路内の油圧(圧力)を2次圧
力設定電磁リリーフ弁8の設定圧力すなわち低圧に切り
換わる。この低圧への切り換え時間は、電磁リリーフ弁
8(低圧設定リリーフ弁)が既に切り換わつて待機して
いるから、切り換え弁の切り換え速度によつて決められ
る。その切り換え時間は0.07秒以下にすることが可能で
ある。
そして、この低圧に制御された油圧(圧力)によって型
のキャビテイ内の成形材料が完全に固化するまで保圧を
続けることとなる。
上記のように構成される本考案による射出成形機の射出
圧力制御装置にあっては、射出圧力を高圧から低圧に切
り換える場合、低圧設定回路B内の切り換え弁7を開放
させることによって高圧に制御されている回路内の油圧
(圧力)をこの切り換え弁7を介して低圧設定回路B内
に導くとともに、その油圧(圧力)を低圧設定回路B内
の低圧に設定してある2次圧力設定電磁リリーフ弁8か
ら逃すことによって回路内の油圧(圧力)は2次圧力設
定電磁リリーフ弁8の設定圧すなわち低圧に急速に切り
換えることが可能となる。その結果、従来のように1つ
の電磁リリーフ弁によつて射出圧力の切り換え制御を行
なう場合には、電磁リリーフ弁の作動時間(この作動時
間を速くすると、圧力変動して、結局、設定値に達する
までの時間が大きくなる。さらに、圧力変動に伴う不良
も発生する)とアンプの応答時間等が伴うから、成形品
にバリが成形される時間内に切り換えることが不可能で
あつた。しかし、本考案の低圧設定回路に有する低圧設
定リリーフ弁はこの作動時間と応答時間等が伴わないか
ら、切り換え弁の切り換え作動時間のみによつてバリが
成形品に生成されるよりも速く設定された低圧値に切り
換えることができる。なを、サーボ機構やコンピユータ
を利用して切り換えを行うことも考案可能であると思わ
れるが、この部品だけで射出成形機本体に匹敵する費用
がかかるので、射出成形機用としては採用することがで
きない。
〔考案の効果〕
本考案の射出圧力制御装置には射出圧力制御回路と低圧
設定回路とを有する。このうち、1方の射出圧力制御回
路は、成形条件が厳しい成形材料のために射出成形圧力
挙動が複雑であつても、射出圧力制御回路に有する多段
に制御可能な第1次圧力制御回路によつて、その挙動に
応じ圧力を制御する事が可能である。その結果、成形条
件が厳しくとも品質に優れた成形品をうることができ
る。しかし、前述のごとく、射出圧力制御回路は射出成
形材料の挙動に応じて射出圧力を多段に制御できる反
面、成形品にバリが発生するよりも速く切り換えること
は不可能である。これに対し、他方の前進作動回路に連
通された低圧設定回路には、切り換え弁と低圧設定リリ
ーフ弁とを有するため、射出圧力制御回路によつて成形
が完了すると同時にバリが発生するよりも速く高圧の射
出圧力状態からバリの発生しない低圧状態へ切り換える
ことが可能である。それは、低圧設定リリーフ弁が既に
設定状態に保持されているので、切り換え弁のみの速度
により決定されるからである。この切り換え弁の作動速
度は(0.07秒以下)、バリが発生するよりも速く切り換
えが可能である。したがつて、成形におけるバリの発生
を防止することができる。しかも、低圧設定回路に有す
るリリーフ弁は低圧状態に保持されているから、切り換
え時に圧力変動が発生せず、成形不良になることがな
い。また、低圧設定値は、前もつて設定でき、しかも、
低圧設定リリーフ弁の変更のみによつて、微小な設定値
を容易に選択する事が可能である。このことは粘度特性
によるバリのバラツキをも防止できる。その結果、射出
圧力制御回路は成形材料の挙動に応じて射出圧力を対応
させて成形し、同時に、バリの発生を防止する急速な低
圧の切り換えは低圧設定回路により確実に行うことが可
能であり、射出圧力制御装置の回路としては優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による射出成形機の射出圧力制御装置
の実施例を示す油圧回路図、第2図は従来の射出成形機
の射出圧力制御装置を示す油圧回路図である。 1、11……油圧ポンプ 2、12……モータ 3……1次圧力設定電磁リリーフ弁 4、9、14……アンプ 5、15……方向切り換え弁 5a、5b、7a、15a、15b……ソレノイド 6、16……射出シリンダ 7……切り換え弁 8……2次圧力設定電磁リリーフ弁(低圧設定リリーフ
弁) A……射出圧力制御回路 B……低圧設定回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型のキャビテイ内に成形材料を射出す
    る射出シリンダ(6)に設定作動流体圧を供給する射出
    成形機の射出圧力制御装置であつて、前記射出シリンダ
    (6)に連通する前進作動回路と後退作動回路に連通し
    て作動流体の流れを切り換える方向切り換え弁(5)と
    前記方向切り換え弁(5)に連通し且つ作動圧設定リリ
    ーフ弁(3)を有する射出圧力制御回路(A)とを備え
    ると共に、前記前進作動回路と連通する回路に低圧設定
    回路(B)を備え、前記低圧設定回路(B)には切り換
    え弁(7)と前記切り換え弁(7)に連通する低圧設定
    リリーフ弁(8)とを有することを特徴とする射出成形
    機の射出圧力制御装置。
JP1989009544U 1989-01-30 1989-01-30 射出成形機の射出圧力制御装置 Expired - Lifetime JPH0639961Y2 (ja)

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