JP3142718B2 - ディスク成形機の制御方法 - Google Patents

ディスク成形機の制御方法

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幸三 日比
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中心開口を有するディス
ク成形品の成形機制御に関するものであり、特には金型
内部で中心開口を穿孔するためのオスカッタとメスカッ
タが異常成形時に損傷するのを防止するための制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1において射出終了後に金型閉鎖状態
でオスカッタ10とメスカッタ6によって中心開口を穿
孔するのであるが、成形機が自動運転の場合は射出終了
後予め決められた時間に、従来はいかなる場合でも必ず
オスカッタが前進作動したのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近のディスク成形で
はスプルとノズル間の所謂糸ひき現象を避けるため、ノ
ズルの温度を必要最低限度まで下げたり、ノズル孔を細
くする。また不要な樹脂の節約と成形サイクルの短縮の
ためスプルを出来るだけ小さくするため結果的にノズル
を長くする必要があった。これらのことがノズル部での
樹脂温度低下を引起こし、ノズル孔が固化した樹脂で閉
塞される所謂ノズル詰まりが発生する。
【0004】ノズル詰まりが発生した場合、溶融樹脂は
スプル孔5およびゲート部13には到達せずスクリュ2
3は正常な射出前進位置まで前進出来ないのである。こ
の状態では前記ゲート部13周辺には溶融樹脂がなく、
中心開口を穿孔するためオスカッタ10が前進してその
エッジ部10aがメスカッタ6のエッジ部6aと嵌合し
たとき、溶融樹脂による潤滑作用がないためメスカッタ
とオスカッタは金属接触となりカッタを損傷することに
なる。
【0005】メスカッタは固定側金型1に、オスカッタ
は可動側金型7にそれぞれ組みつけられ型閉じしてカッ
タを構成するのであり、またそれらの構成部品の寸法誤
差や温度差による熱膨張の違いなどは避けることが不可
能であるから、エッジ部10aとエッジ部6aとは過度
の金属接触を起こし溶融樹脂による潤滑作用がない場合
にはカッタの損傷は避けられないのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、ディスクに中心
開口を穿孔するためのオスカッタおよびメスカッタを備
えた金型と、射出装置におけるスクリュ位置を検出する
位置検出器と、射出充填時間設定器および射出保持圧切
換位置設定器を含む制御装置と、前記オスカッタを駆動
する油圧ピストンへの圧油を選択切換えするための電磁
方向切換弁とを有するディスク成形機において、前記射
出充填時間設定器の設定時間が経過時、スクリュ位置が
射出保持圧切換位置に達していない場合はオスカッタ前
進駆動用の前記電磁方向切換弁への通電を禁止するよう
にしたのである。
【0007】
【作用】溶融樹脂がなく潤滑作用が無い状態を、スクリ
ュが所定時間内に所定のスクリュ位置に到達していない
ことによって検出し、オスカッタの前進作動を禁止する
のでカッタの損傷を未然に防止することが出来るのであ
る。
【0008】
【実施例】以下添付した図面に従って本発明を詳細に説
明する。図1は光学ディスクを成形するための金型要部
概略断面と射出装置の一部およびディスクの中心開口を
穿孔するための制御装置の概要を示している。図1にお
いて、1は固定側金型であり、固定側鏡面板2、固定側
鏡面板取付板3、スプルブッシュ4、スプルブッシュを
内挿するメスカッタ6、などから成っており、5はスプ
ルブッシュ4に設けたスプル孔である。7は可動側金型
であり、可動側鏡面板8、可動側鏡面板取付板9、オス
カッタ10、スプル突出しピン11、オスカッタ作動用
油圧ピストン15、などから成っている。12は固定側
金型1と可動側金型7が型合わせ面14で密着したとき
に形成されるキャビティであり、13は同じく形成され
るゲートである。なお、図示した金型装置は、本発明の
説明のために簡略化して示したもので、具体的な構成に
ついては公知の範囲内で各種のものがあることは言うま
でもない。
【0009】16および17は電磁方向切換弁であり、
作動油タンク20内の作動油を油圧ポンプ19により吐
出し18のリリーフ弁で所定圧力以下になった高圧油を
油圧ピストン15に選択供給する。電磁方向切換弁16
が励磁されたときは油圧ピストン15は右に移動しオス
カッタ10が前進する。また電磁方向切換弁17が励磁
された時はオスカッタ10は後退する。
【0010】ノズル21、加熱筒22およびスクリュ2
3は射出装置の一部を構成しており、ノズル21は射出
時にスプルブッシュ4にノズルタッチし、スクリュ23
の前方に蓄積した溶融樹脂はスクリュ23によってスプ
ル孔5、ゲート部13を通ってキャビティ12へ充填さ
れる。
【0011】24はスクリュの位置検出器であり、スク
リュ23が回転自在に挿着したラックと噛み合うピニオ
ンなどの装置によってスクリュの往復移動と同期変位し
てスクリュ位置を電気的に検出するエンコーダまたはポ
テンショメータなどからなるものである。25は成形機
を制御するマイクロコンピュータなどからなる制御装置
でありスクリュ位置検出器24からの信号を入力する一
方、電磁方向切換弁16および17への励磁信号を出力
する。また制御装置25には射出充填終了を規制する射
出充填時間設定器26、および該射出充填時間設定器と
並列条件でスクリュ位置によって射出充填終了を規制す
る射出保持圧切換位置設定器27を有している。その
他、制御装置25にはすべての成形制御に伴う図示しな
い設定器、検出器および電磁方向切換弁などの機器が接
続されているが、本願発明の説明に必要なものに限って
図示した。
【0012】次に図2に示す流れ図に基ずいて作動を説
明する。ステップS1において、射出が開始するとスク
リュ23が溶融樹脂をキャビティ12に充填すべく前進
すると同時に、制御装置25にある射出充填時間タイマ
が計時を開始する(ステップS2)。正常なとき、つま
りノズル詰まりなどが無い射出充填時は、射出充填時間
設定器に設定した時間内にスクリュは射出保持圧切換位
置設定器に設定した位置に到達するように、射出充填時
間設定器を実際の充填時間より僅か長い時間に設定して
おくので、射出成形の制御工程は射出保持圧切換位置設
定器の設定によって充填工程から保持圧工程へと進んで
行く。
【0013】異常射出時、つまりノズル詰まりなどが発
生したときには、スクリュは射出充填時間設定器の設定
時間内に射出保持圧切換位置設定器の設定位置まで到達
しないので、射出充填時間タイマの計時が射出充填時間
設定値に到達するのである(ステップS3)。この場合
はステップS4に進み、スクリュ位置が射出保持圧切換
位置設定値に達しているかどうかを比較し、達していれ
ばオスカッタ用電磁方向切換弁16の回路をONにし
(ステップS5)、達していなければオスカッタ用電磁
方向切換弁16の回路をOFFにして(ステップS6)
オスカッタの前進を禁止するのである。
【0014】図2における処理は制御装置25において
マイクロコンピュータのプログラムにより行うのが一般
的であり、流れ図のステップS5あるいはS6の結果は
制御装置25のシーケンス制御部に取り込まれる。そし
てその出力であるオスカッタ用電磁方向切換弁16の制
御回路をONまたはOFFにするのである。
【0015】
【発明の効果】本発明の制御方法によれば、ノズル詰ま
りなどの異常成形時に溶融樹脂による潤滑作用の無い状
態でオスカッタが作動して、オスカッタおよびメスカッ
タが損傷するのを防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学ディスクを成形するための金型要部概略断
面と射出装置の一部およびディスクの中心開口を穿孔す
るための制御装置の概要を示す図である。
【図2】本願発明の制御方法を説明する流れ図である。
【符号の説明】
1 固定側金型 4 スプルブッシュ 5 スプル孔 6 メスカッタ 7 可動側金型 10 オスカッタ 12 キャビティ 13 ゲート部 14 型合わせ面 15 油圧ピストン 16、17 電磁方向切換弁 18 リリーフ弁 19 油圧ポンプ 21 ノズル 22 加熱筒 23 スクリュ 24 スクリュ位置検出器 25 制御装置 26 射出充填時間設定器 27 射出保持圧切換位置設定器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに中心開口を穿孔するためのオ
    スカッタおよびメスカッタを備えた金型と、射出装置に
    おけるスクリュ位置を検出する位置検出器と、射出充填
    時間タイマ、射出充填時間設定器および射出保持圧切換
    位置設定器を含む制御装置と、前記オスカッタを駆動す
    る油圧ピストンへの圧油を選択切換えするための電磁方
    向切換弁とを有するディスク成形機において、 射出充填中に前記射出充填時間設定器の設定時間が経過
    完了時、スクリュ位置が射出保持圧切換位置に到達して
    いない場合はオスカッタ前進駆動用の前記電磁方向切換
    弁への通電を禁止することを特徴とするディスク成形機
    の制御方法。
  2. 【請求項2】 正常な射出充填工程においては、前記射
    出充填時間タイマが計時中であって、その計時が前記射
    出充填時間設定器の設定値まで到達しない時に、スクリ
    ュが前記射出保持圧切換位置設定器の設定値に到達する
    ように射出充填時間設定器および射出保持圧切換位置設
    定器の設定をなすことを特徴とする請求項1に記載した
    ディスク成形機における制御方法。
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