JPH0638921Y2 - 地下構造物用蓋体の位置規定装置 - Google Patents

地下構造物用蓋体の位置規定装置

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JPH0638921Y2
JPH0638921Y2 JP12952589U JP12952589U JPH0638921Y2 JP H0638921 Y2 JPH0638921 Y2 JP H0638921Y2 JP 12952589 U JP12952589 U JP 12952589U JP 12952589 U JP12952589 U JP 12952589U JP H0638921 Y2 JPH0638921 Y2 JP H0638921Y2
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博高 長島
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長島鋳物株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はマンホール等地下構造物の蓋体の位置を規定す
る装置に関するものである。
(従来の技術) この種の蓋体を旋錠する装置は公知であり、例えば実公
昭60-19159号はじめ多種多様な機構が開発されている。
しかし従来の旋錠装置は錠部材自体を外部操作で外すた
め、工具を押込む小開口が不可欠であった。このような
構造では例えば解錠と開蓋の2作業を同時的にしなけれ
ばならないとか、解錠の方法が比較的容易に察知されて
しまう、或いは小開口を通じて水が内部へ流入し、また
内部の臭気が外へ漏れるなどという問題を生じた。
(技術的課題) そこで本考案の考案者はさきに、蓋体を回動させる操作
で解錠することができる錠装置を開発し、出願した。同
出願は蝶番装置により結合された構造のマンホールカバ
ーについても言及していたが、本来錠装置の考案である
ため、蝶番側の最適構造についてはは未完成の部分もあ
った。
本考案は前記の点を解決するものでその目的は蓋体を回
動させる操作により解錠する錠装置とこれに適する蝶番
装置とを備えた地下構造物にあって、蓋体が押上げられ
たときに回動してしまわないように、蓋体を正規の位置
に保持するための地下構造物用蓋体の位置規定装置を提
供することにある。
(技術的手段) 前記目的は、枠体1に設けられた開口の一側に位置し、
前記開口を閉じる蓋体2の下面縁部に吊設された鉤部材
3と、これが係合する枠体側の鉤止縁4からなる錠装置
Rと、前記開口の他側に位置し、蓋体2の下面縁部に吊
設された蝶番金具5を受入れ、蓋体2を枠体1に対して
反転乃至旋回可能に結合するための抜止環6を有する蝶
番装置Hとを有し、かつ閉じた蓋体2を枠体1に対して
回動することにより鉤部材3と鉤止縁4との係合を外す
構成を備えており、蓋体2に押上げ力が働いたときに、
持上がる蝶番金具5の係合部7と係合し、蓋体2を錠装
置Rの係合位置に保持する係合相手8を枠体側に設けた
ことにより達成することができる。
(実施例) 以下図面を参照して説明すると、例示された円形のマン
ホールに於て、蓋体2は枠体1の開口11に嵌合され、蝶
番装置Hを中心に開閉することができる。蝶番装置Hか
ら最も離れた蓋体2の下面縁部に、鉤部材3が上端の支
軸12によって内外方向へ揺動可能に吊設されており、該
部材3は外向きのフック13を先端部に備えている。14は
支軸12の取付部で、蓋体2の縁部下側に設けられてい
る。支軸取付部14を設けた箇所の近くに、上部が蓋体表
面側にのみ開口した袋穴状の挿込口15が設けられてお
り、挿込口15の縁部は開蓋工具Tの係止が可能な係止部
16を構成する。
鉤止縁4は枠体開口11より相対的に内方へ突出するよう
に設けられており、吊下状態のフック13の上位にあって
このまま蓋体2が引上げられるとフック13が係合する。
13aはフック部13の下部外側の斜面で、閉蓋時鉤止縁4
に当ると鉤部材3を内方へ後退させる。
解錠手段は、鉤部材3を操作せずに解錠状態とするもの
で鉤止縁4の側方つまりフック13が係合している旋錠位
置I′から、周方向へ離れた解錠位置II′にかけて設け
られる。解錠手段の第1の例は第3図(a)、(b)並
びに第10図、第11図に示されているように、解錠位置I
I′に於る枠体1の鉤止縁4の下部に突設されたカム突
部17であり、旋錠位置I′から解錠位置II′へ蓋体2を
回動させたときに、フック13を内方へ押す斜面18を有す
る。解錠手段の第2の例は第4図(a)、(b)に示さ
れており、解錠位置II′に於る鉤止縁4に形成された、
フック13の通過が可能な切欠19である。
蝶番装置Hは蓋体2を旋錠位置I′から解錠位置II′ま
で回動させかつ停止させるために、錠装置Rとは略180
度離れた箇所に取付けられている(第10図、第11図参
照)。該装置Hは蓋体の下面に枢軸21によって軸支され
た蝶番金具5と、それを取付けるため枠体1の開口内側
に形成された抜止環6とを備え、蝶番金具5は抜止環6
の金具受け口22に挿入係止される(第6図)。金具受け
口22は、従来のヒンジ機構と同様に蝶番金具5を内外方
向へ移動可能とするため半径方向へ延長され、かつ蝶番
金具5を旋錠位置Iから解錠位置IIへ回動できるように
周方向へも幅広く形成されている(第5図)。このため
蝶番金具5は錠装置Rの旋錠位置I′に対応する旋錠位
置I、解錠位置II′に対応する解錠位置II、さらに蓋体
反転時の位置IIIの間を移動し得る。23は蝶番金具下端
部の抜止め突起を示す。
このような構成を有するマンホールカバーに於ても、蓋
体2に水圧が下から働き、これを浮上させる力が加わる
と、蓋体2が回動する虞れが生ずる。そこでこの回動を
防止するため、枠体1の内突縁24の下面に、蝶番金具5
の係合部7を係合させ旋錠位置Iに保持する係合相手8
が設けられている。蝶番金具5を前記位置Iに保持、規
定する手段として、例示のものは係合部7が蓋体2の押
上げに伴なって係合相手8へ導入されるように傾斜した
案内部9を併有している。その例として示された3形態
の内第7図のものは、係合部7の平坦な係合面101と係
合する平坦な係合相手81に向って比較的急な傾斜を持つ
案内部91の例、第8図は一部平坦、残部傾斜の係合面10
2と係合する係合相手82につづく傾斜の案内部92の例、
第9図は全部傾斜の係合面83を導入するため係合相手83
と略同様に比較的緩い傾斜にした案内部93の例である。
なお案内部9で案内された蝶番金具5が、さらに同方向
へ回動しようとするときは、抜止環6の直部25で阻止さ
れる。
上記のような蓋体2又は枠体1の一方又は双方には、旋
錠位置I、I′、解錠位置II、II′を示す目印20が適宜
設けられる。
(作用) このような構成を有する本案装置を設けた地下構造物で
は、蓋体2が閉じられかつ旋錠位置I、I′にあると
き、錠装置R部分では枠体1の鉤止縁4の直下に鉤部材
3のフック13が位置しているので、蓋体2を通常の方法
で開こうとして持ち上げてもフック13が鉤止縁4に係合
するため開くことはできない(第10図参照)。このとき
蝶番装置H部分では蝶番金具5の係合部7が係合相手8
の直下に位置し、係合し得る状態にある。このため内部
から蓋体2を押上げる力が作用しても、フック13と係合
部7の係合面10が夫々鉤止縁4、内突縁24に係合するか
ら、押上げられた蓋体2が外れることはない。蓋体2が
押上げられるケースは水位や空気圧の上昇の際等に起り
得る。しかしそのような押上げ力は蓋体2を回動させる
力に転ずる場合があるが、本考案によれば押上げ時蝶番
金具5は案内部9によって係合相手8に導かれ、蓋体2
は旋錠位置に保持されるので、偶然解錠されるとか、蓋
体2が持上げられ外されるとかいうこともない。
また開蓋するときは開蓋工具Tを挿込口15に挿込んで係
止部16に工具先端鈎を係止し、蓋体2を周方向へ回動さ
せる。この回動により鉤部材3が解錠位置II′に位置す
るので(第11図参照)、その結果第1の例ではフック13
が斜面18に押されて内方へ後退し鉤止縁4から外れた態
勢になり(第3図)、第2の例ではフック13が切欠19の
真下に移動して同様に鉤止縁4に係合しない状態となる
(第4図)。
そこで開蓋工具Tの先端鉤を係止部16に掛けてこじる
と、蓋体2を枠体1上にずり上げることができ、さらに
蓋体2を横へずらせて、或いは起して反転させることに
より開蓋作業が完了する。このとき蝶番金具5は第5図
中、I、II、IIIと動き、蓋体2の移動を規制する。
蓋体2を閉じるときはこれを枠体1の開口11にかぶせ、
位置がずれていたなら蓋体2を旋錠位置I、I′に戻
し、鉤部材3のフック13を鉤止縁4の下に位置させれば
良い。なお、フック下面13aは彎曲乃至傾斜しているの
で、閉蓋操作中鉤止縁4に当ると内方へ押されてから元
へ戻り、自動的にロック状態になる。故に、目印20を正
確に合わせなくても旋錠でき、かつ押上げ力に対して前
記作用を期待することができるが、合わせれば錠装置
R、蝶番装置Hの作用はより確実化する。
(効果) 本考案は以上の如く構成されており、閉じている蓋体2
を周方向へ僅かに回動させて解錠し、その後解錠されて
いる蓋体2をこじあけて開くことができるものであるか
ら、従来のように解錠しながら開蓋するという熟練が不
要で確実性があり、また蓋体2を回動させる作業が必要
なので簡単に解錠されず、しかも解錠方法が分りにくい
特徴がある。そしてこのロック状態つまり旋錠位置に蓋
体位置が保持される構成を有するから、蓋体2を押上げ
る力がる作用しても偶然に解錠されることがなく、従っ
て高い開蓋防止効果が得られる。また蓋体2を回動して
開錠する方式であるから鉤部材3の操作のために貫通孔
を設ける必要がなく、従って防水型の蓋体にも適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例に関するもので、第1図は本案装
置を実施したマンホールカバーの斜視図、第2図は断面
図、第3図(a)と(b)は錠装置の第1実施例の部分
平面図と部分断面図、第4図(a)と(b)は同じく第
2実施例の部分平面図と部分断面図、第5図は蝶番装置
の平面図、第6図は同上の断面図、第7図〜第9図は係
合相手の3形態を示す第5図VII-VII線に沿う断面図、
第10図、第11図は本考案の作用を示す平面説明図であ
る。 1……枠体、2……蓋体、3……鉤部材、4……鉤止
縁、5……蝶番金具、6……抜止環、7……係合部、8
……係合相手、9……案内部、10……係合面。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体1に設けられた開口の一側に位置し、
    前記開口を閉じる蓋体2の下面縁部に吊設された鉤部材
    3と、これが係合する枠体側の鉤止縁4からなる錠装置
    Rと、前記開口の他側に位置し、蓋体2の下面縁部に吊
    設された蝶番金具5を受入れ、蓋体2を枠体1に対して
    反転乃至旋回可能に結合するための抜止環6を有する蝶
    番装置Hとを有し、かつ閉じた蓋体2を枠体1に対して
    回動することにより鉤部材3と鉤止縁4との係合を外す
    構成を備えており、蓋体2に押上げ力が働いたときに、
    持上がる蝶番金具5の係合部7と係合し、蓋体2を錠装
    置Rの係合位置に保持する係合相手8を枠体側に設けた
    ことを特徴とする地下構造物用蓋体の位置規定装置。
  2. 【請求項2】抜止環6は施錠時に蝶番金具5が配置され
    る位置Iと、解錠時に蝶番金具5が回動配置される位置
    IIを囲んで設けられており、蝶番金具5の係合相手8が
    前記施錠位置Iに設けられ、かつ蓋体2の押上げに伴な
    って解錠位置IIの方向から金具係合部7が係合相手8へ
    導入されるように傾斜した案内部9が設けられている請
    求項第1項記載の地下構造物用蓋体の位置規定装置。
  3. 【請求項3】係合相手8が、案内部9と同様に傾斜した
    形状を有し、蝶番金具5の係合部7も同様に傾斜した係
    合面10を有する請求項第2項記載の地下構造物用蓋体の
    位置規定装置。
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