JPH0637612B2 - ゴムと繊維との接着剤組成物 - Google Patents

ゴムと繊維との接着剤組成物

Info

Publication number
JPH0637612B2
JPH0637612B2 JP27149086A JP27149086A JPH0637612B2 JP H0637612 B2 JPH0637612 B2 JP H0637612B2 JP 27149086 A JP27149086 A JP 27149086A JP 27149086 A JP27149086 A JP 27149086A JP H0637612 B2 JPH0637612 B2 JP H0637612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
monomer
rubber
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27149086A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63125587A (ja
Inventor
豊田  泰
三郎 三柴
利恭 西岡
彰 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Polycarbonate Ltd
Original Assignee
Sumitomo Dow Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Dow Ltd filed Critical Sumitomo Dow Ltd
Priority to JP27149086A priority Critical patent/JPH0637612B2/ja
Publication of JPS63125587A publication Critical patent/JPS63125587A/ja
Publication of JPH0637612B2 publication Critical patent/JPH0637612B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビニルピリジンを含む共重合体ラテックスと
レゾルシン−ホルマリン樹脂とからなるゴムと繊維との
接着剤組成物に関する。更に詳しくは、タイヤ、ベル
ト、ホース等のゴム製品に含まれる補強用繊維とゴムと
の接着に供される改良された接着剤組成物に関するもの
である。
〔従来の技術〕
現在、ゴム補強用繊維はスチールコードを除けばほとん
どがナイロン繊維およびポリエステル繊維が用いられて
いる。これらの繊維とゴムとの接着には、すでにブタジ
エン−スチレン−ビニルピリジン共重合体ラテックスと
レゾルシン−ホルマリン樹脂からなる接着剤(以下RF
Lと称する)が広く使用されている。その共重合体ラテ
ックスの単量体組成は、エマルジョンラテックスハンド
ブック(大成社発行第188頁)などから明らかなとお
り、ブタジエン70重量%、スチレン15重量%、2−
ビニルピリジン15重量%が一般的なものとなってい
る。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
従来のブタジエン−スチレン−ビニルピリジン共重合体
ラテックスは、安定性が劣っている。このため、ラテッ
クス製造業者は安定剤の増量などの手段により安定性改
良に努めているが、未だ不充分であり、安定性を改良す
ることが望まれている。
また、ポリエステル繊維は、ナイロン繊維と比較して伸
びが少なく、かつ強度および寸法安定性に優れているた
め、ゴム補強用繊維として今日では広く用いられている
が、ポリエステル繊維については耐熱性に劣るため高温
履歴後の繊維/ゴム間の接着力の低下が激しく、かつゴ
ムとの接着性にも劣るため初期接着力も低く、これらの
改良が望まれていた。
本発明者らは、かかる問題点を解決するため、ビニルピ
リジンを含む共重合体ラテックスについて研究を行った
結果、ラテックス、RFLの安定性が良好でしかもゴム
とポリエステル繊維との高温履歴後の接着力にも優れた
接着剤組成物を見い出し、本発明を完成するに至った。
ロ.発明の構成 〔本発明の構成〕 すなわち本発明は、 (A) ブタジエン60〜80重量%、ビニルピリジン8
〜32重量%、スチレン0〜32重量%およびこれらと
共重合可能な、エチレン系不飽和カルボン酸単量体を除
く他のモノオレフィン系単量体0〜20重量%から構成
される共重合体(a)80〜99重量部の存在下に、エチ
レン系不飽和カルボン酸単量体1〜100重量%および
これと共重合可能な、ビニルピリジンを除く他の単量体
0〜99重量%から構成される単量体(b)1〜20重量
%部を重合して得られる共重合体ラテックス100重量
部(ただし、(a)および(b)の合計量は100重量部であ
る)、および (B) レゾルシン−ホルマリン樹脂10〜30重量部を
主要構成成分とするゴムと繊維との接着剤組成物 を提供するものである。
以下、本発明に関し詳細に説明する。
(共重合体(a)) 共重合体(a)に用いられるブタジエンの使用量は、60
〜80重量%の範囲であり、この範囲を外れると接着力
が低下するので好ましくない。また、ビニルピリジンの
使用量は、8〜32重量%の範囲であり、この範囲から
外れると接着力が低下するので好ましくない。スチレン
の使用量は0〜32重量%の範囲である。スチレンの使
用量が32重量%を超えると接着力が低下するので好まし
くない。更に、これらの単量体と共重合可能な、エチレ
ン系不飽和カルボン酸単量体を除く他のモノオレフィン
系単量体を0〜20重量%用いることができるが、20
重量%を越えると接着力が低下するので好ましくない。
該モノオレフィン系単量体としては、α−メチルスチレ
ン、4−ビニルトルエン、ジビニルベンゼン等のスチレ
ンを除く芳香族ビニル系単量体;メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のエチ
レン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体;β−
ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチル
メタクリレート等のエチレン系不飽和カルボン酸ヒドロ
キシアルキルエステル単量体;アクリルアミド等があげ
られ、これらは1種または2種以上併用して使用するこ
とができる。
以上の単量体から構成される共重合体(a)は、80〜9
9重量部にて用いられるが、この範囲から外れるとラテ
ックスの安定性が劣り、かつ接着力も低下するので好ま
しくない。
((b)成分) (b)成分に用いられるエチレン系不飽和カルボン酸単量
体は、1〜100重量%であり、1重量%未満ではラテ
ックスの安定性が劣り、かつ接着力も低下するので好ま
しくない。エレチン系不飽和カルボン酸単量体としては
アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸等が
あげられ、これらは1種または2種以上併用して使用す
ることができる。また、これと共重合可能なビニルピリ
ジンを除く、他の単量体0〜99重量%を用いることが
できるが、99重量%を越えるとラテックスの安定性が
劣り、かつ接着力が低下するので好ましくない。
該単量体としては、1,3−ブタジエン、2−メチル−
1,3−ブタジエン等の脂肪族共役ジエン系単量体、α
−メチルスチレン、4−ビニルトルエン、ジビニルベン
ゼン、スチレン等の芳香族ビニル系単量体;メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート
等のエチレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル単量
体;β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキ
シエチルメタクリレート等のエチレン系不飽和カルボン
酸ヒドロキシアルキルエステル単量体;アクリルアミド
等があげられ、これらは1種または2種以上併用して使
用することができる。
以上の単量体から構成される共重合体(b)は、1〜20
重量部にて用いられるが、1重量部未満では接着力が劣
り、また20重量部を越えるとラテックスの安定性が劣
り、かつ接着力も低下するので好ましくない。
(接着剤組成物(RFL)) 共重合体ラテックス(A)は、レゾルシン−ホルマリン樹
脂(B)と混合されて接着剤組成物に供されるが、(A)の一
部をスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスまたは変
性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスに代替する
ことは、本発明の効果を妨げない限り、有効に採用でき
る。
レゾルシン−ホルマリン樹脂(B)の使用量は、共重合体
ラテックス(固形分)100重量部に対して10〜30
重量部であり、この範囲から外れると接着力が低下する
ので好ましくない。
本発明の接着剤組成物には、イソシアネート、ブロック
ドイソシアネート、エチレン尿素、ポリエポキシド、変
性ポリ塩化ビニルなどを用いることもできる。
本発明の接着剤組成物が使用できる繊維は、特に限定さ
れないが、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド
繊維などがあげられる。
実施例 以下に、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例によって何ら制限されるものでは
ない。
なお、実施例中の部および%は断りのない限り全て重量
部および重量%を意味する。
共重合体ラテックス(A)の製造 水130部にポリオキシエチレンラウリルエーテル8部
を加え溶解させる。これに表−1に示した1段目の単量
体混合物を添加し、さらにt−ドデシルメルカプタン
0.5部を加え乳化させる。過硫酸カリウム0.5部を
加え、全体を50℃に保って重合を行った。単量体の重
合転化率が94%に達した時点で重合を停止した。得ら
れたラテックス中の未反応単量体を減圧により除去し
た。得られたテラックスと表−1で示した2段目の単量
体とを混合し、さらにt−ドデシルメルカプタン0.3
部、過硫酸カリウム0.1部を加え、全体を50℃に保
って重合を行った。単量体の重合転化率が97%に達し
た時点でハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止し
た。得られたラテックス中の未反応単量体を減圧により
除去し、共重合体ラテックス(A)A〜Hを得た。
実施例−1 共重合体ラテックスA〜Hを各々50g採り、マロン式
機械的安定性試験により荷重10kgで10分間回転させ
た時に発生する凝固物の乾燥重量を測定し共重合体ラテ
ックス固形分100gあたりの重量%に換算した。
結果を表−2に示した。
実施例−2 水333.5部に水酸化ナトリウム1.3部、レゾルシ
ン16.6部、37%ホルマリン14.6部を加え、2
5℃にて2時間熟成することによりレゾルシン−ホルマ
リン樹脂を得た。次いで、共重合体ラテックスA〜Hの
各々100部(固形分)の中に得られたレゾルシン−ホ
ルマリン樹脂の全量を添加し、25℃で20時間反応さ
せRFLを得た。次いでバルカボンドE(ICI Vulnax社
製品、2,6−ビス(2′,4′−ジヒドロキシフェニ
ルメチレン)−4−クロロフェノール)を25部添加し
た。この水溶液を固形分濃度15%に調整した後、試験
用シングルコードディッピングマシンを用いてポリエス
テルタイヤコード(1500D/2)の浸漬処理を行っ
た。この処理されたタイヤコードを表−4の配合処方に
より製造したゴム配合物ではさみ、140℃で30分間
および170℃で30分間プレス加硫した。ASTM
D 2138−67(H Pull Test法)により接着力を
測定し、高温履歴による接着力の低下を評価した。結果
を表−2に示した。
実施例−3 水239部に水酸化ナトリウム0.3部、レゾルシン1
1部、37%ホルマリン16.2部を加え、25℃にて
6時間熟成することによりレゾルシン−ホルマリン樹脂
を得た。次いで、共重合体ラテックスA〜Hの各々10
0部(固形分)の中に得られたレゾルシン−ホルマリン
樹脂の全量を添加し、25℃で18時間反応させてRF
Lを作成した。このRFLを用いて試験用シングルコー
ドディッピングマシンにてナイロンタイヤコード(18
90D/2)の浸漬処理を行った。この処理されたタイ
ヤコードを表−4の配合処方により製造したゴム配合物
ではさみ、145℃30分間プレス加硫し、ASTM
D2138−67(H Pull Test法)により接着力を測
定した。結果を表−2に示した。
実施例−4 NER−010A(グリセリンのジグリシジルエーテル
長瀬産業社製)2.22部、10%炭酸ナトリウム水
溶液0.37部、スルフォサクシネート系分散剤(Aero
sol OT,日本アエロジル社製5%水溶液)0.56
部、水96.85部を混合した液にアラミドタイヤコー
ド(デュポン社製 ケブラー 1500D/2)を試験
用シングルコーディッピングマシンを用いて浸漬処理し
た。
次いで、実施例−3で作成したRFLにて浸漬処理し
た。
この処理されたタイヤコードを表−4の配合処方により
製造したゴム配合物ではさみ、140℃30分間プレス
加硫し、ASTM D2138−67(H Pull Test
法)により接着力を測定し、結果を表−2に示した。
比較例−1 表−1に示した単量体混合物を用いて、共重合体ラテッ
クス(A)と同様にして共重合体ラテックスI〜Oを得
た。実施例1〜4と同様の試験を行い、結果を表−3に
示した。
比較例−2 水130部にポリオキシエチレンラウリルエーテル8部
を加え溶解させる。これに、ブタジエン66.5部、ス
チレン14.25部、2−ビニルピリジン14.25
部、アクリル酸5部、およびt−ドデシルメルカプタン
0.5部を加え、乳化した。
過硫酸カリウム0.5部を加え、全体を50℃に保ち重
合を行った。単量体混合物の重合転化率が95%となれ
ば、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止した。
未反応単量体を減圧により除去し、ラテックスPを得
た。ラテックスPを用いて実施例1〜4と同様の試験を
行い、結果を表−3に示した。
比較例−3 実施例−2で得られた共重合体ラテックスAからなるR
FL液のレゾルシン−ホルマリン樹脂の含有量を表−3
に示すとおり変更する以外は、実施例−3と同様の試験
を行い、ナイロンタイヤコードでの接着力を測定した。
結果を表−3に示す。
ハ.発明の効果 〔本発明の効果〕 本発明にて用いられる共重合体ラテックス(A)は安定性
に優れており、また本発明にて得られる接着剤組成物は
ゴムとナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維
などとの接着力、ならびにポリエステル繊維について
は、高温履歴後の接着力が優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ブタジエン60〜80重量%、ビニル
    ピリジン8〜32重量%、スチレン0〜32重量%およ
    びこれらと共重合可能な、エチレン系不飽和カルボン酸
    単量体を除く他のモノオレフィン系単量体0〜20重量
    %から構成される共重合体(a)80〜99重量部の存在
    下に、エチレン系不飽和カルボン酸単量体1〜100重
    量%およびこれと共重合可能な、ビニルピリジンを除く
    他の単量体0〜99重量%から構成される単量体(b)1
    〜20重量部を重合して得られる共重合体ラテックス1
    00重量部(ただし、(a)および(b)の合計量は100重
    量部である)、および (B)レゾルシン−ホルマリン樹脂10〜30重量部を主
    要構成成分とするゴムと繊維との接着剤組成物。
JP27149086A 1986-11-13 1986-11-13 ゴムと繊維との接着剤組成物 Expired - Fee Related JPH0637612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27149086A JPH0637612B2 (ja) 1986-11-13 1986-11-13 ゴムと繊維との接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27149086A JPH0637612B2 (ja) 1986-11-13 1986-11-13 ゴムと繊維との接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63125587A JPS63125587A (ja) 1988-05-28
JPH0637612B2 true JPH0637612B2 (ja) 1994-05-18

Family

ID=17500775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27149086A Expired - Fee Related JPH0637612B2 (ja) 1986-11-13 1986-11-13 ゴムと繊維との接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0637612B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4221293A1 (de) * 1992-06-29 1994-01-05 Basf Ag Formmasse mit matter Oberfläche

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63125587A (ja) 1988-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0110374B1 (en) Oxazoline latex for tire cord adhesion
JP5481225B2 (ja) 接着剤用共重合体ラテックス
US4861820A (en) Adhesive composition
JP3379561B2 (ja) ラテックス組成物及びその製造法
JPS582370A (ja) ゴムと繊維の接着剤
JPH0662921B2 (ja) ゴムと繊維との接着剤組成物
JPH0637612B2 (ja) ゴムと繊維との接着剤組成物
JPS6096674A (ja) ゴム補強用接着剤
JP2627554B2 (ja) ポリエステル繊維の処理方法及びポリエステル繊維とニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとの接着方法
JP2514433B2 (ja) ゴムと繊維との接着剤組成物
JPH075871B2 (ja) ゴムとポリエステル繊維との接着剤組成物
JPH1192730A (ja) ゴムとポリエステル繊維の接着剤用共重合体ラテックス
JP4295961B2 (ja) ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス
JPH08209087A (ja) ゴムと繊維との接着剤組成物
JP7304753B2 (ja) 接着剤用共重合体ラテックスおよび接着剤組成物
JPH075870B2 (ja) ゴムと繊維との接着剤組成物
JPH1121414A (ja) ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス
JP2529582B2 (ja) ポリエステル繊維とゴムとの接着方法
JP2694464B2 (ja) ラテックス組成物及び接着剤組成物
JPH0819388B2 (ja) ゴムと繊維との接着剤組成物
JPH1129755A (ja) ゴムとポリエステル繊維の接着剤用共重合体ラテックス
JPH082972B2 (ja) ポリエステル繊維とゴムとの接着方法
JPH0699487B2 (ja) 共重合体ラテツクスの製造方法
JPH075752B2 (ja) ゴムと繊維の接着剤組成物
JPH07107109B2 (ja) ラテックス組成物及び接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees