JPH1192730A - ゴムとポリエステル繊維の接着剤用共重合体ラテックス - Google Patents
ゴムとポリエステル繊維の接着剤用共重合体ラテックスInfo
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- JPH1192730A JPH1192730A JP27809397A JP27809397A JPH1192730A JP H1192730 A JPH1192730 A JP H1192730A JP 27809397 A JP27809397 A JP 27809397A JP 27809397 A JP27809397 A JP 27809397A JP H1192730 A JPH1192730 A JP H1192730A
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Abstract
2−ビニルピジン5〜20重量%およびスチレン5〜5
5重量%を乳化重合して得られる共重合体ラテックスで
あって、ゲル含有量が40重量%以下であり、かつ、ゾ
ル部分の重量平均分子量が7万以上の共重合体ラテック
スをゴムとポリエステル繊維の接着剤に用いる。 【効果】 高温加硫後のコード強力の低下が少なく、ゴ
ムとポリエステル繊維との良好な接着力が得られる。
Description
ル繊維との接着剤用共重合体ラテックスに関するもので
ある。さらに詳しくは、タイヤ、ベルト、ホース等のゴ
ム製品に含まれるポリエステル繊維とゴムとの接着に適
した、改良された接着剤用共重合体ラテックスに関する
ものである。
して伸びが少なく寸法安定性に優れているため、ラジア
ルタイヤのカーカス用コード等の用途を中心にゴム補強
用繊維として広く用いられている。
繊維はナイロン繊維やレーヨン繊維に比べゴムとの接着
に不活性であるため、通常加硫後の繊維/ゴム間の接着
力(初期接着力)が低いという問題がある。このため、
ブタジエン−スチレン−ビニルピリジン共重合体ラテッ
クス単独またはそれとブタジエン−スチレン−共重合体
ラテックスとの混合物、およびレゾルシン−ホルマリン
樹脂(RFレジン)からなる接着剤組成物(RFL)を
用いて接着処理するだけでは、実用的な接着力が得られ
ず、あらかじめポリエステル繊維をエポキシ樹脂やイソ
シアネート化合物で前処理した後RFL処理したり、R
FLにP−クロロフェノール、ホルムアルデヒド、レゾ
ルシノールの縮合物のアンモニア溶液(ナガセ化成工業
社製:デナボンド)等の接着助剤を添加した接着処理液
を用いる等して実用に供されている。
め、高温加硫後や高温履歴後の繊維/ゴム間の接着力
(耐熱接着力)および繊維強度(コード強力)の低下が
激しいという問題がある。
ついても改良がなされており、例えば、特公平7−58
71号公報では、特定の共重合体ラテックスをRFLに
使用することが提案されている。
タイヤの高性能化に対応するためや、或いは、タイヤの
生産性向上を目的とした高温加硫など、ますます耐熱接
着力に対する品質要求は厳しくなっており、さらなる改
良が望まれている。即ち、高温加硫後のコード強力の低
下が少なく、また、初期接着力、耐熱接着力にも優れた
ゴムとポリエステル繊維との接着剤用共重合体ラテック
スが求められている。
維が有する上記の問題を解決するために鋭意検討を重ね
た結果、本発明を完成するに至った。
エン系単量体40〜75重量%、(b)ビニルピリジン
5〜20重量%および(c)これらと共重合可能な他の
単量体5〜55重量%(ただし、(a)+(b)+
(c)=100重量%)を乳化重合して得られる共重合
体ラテックスであって、該共重合体ラテックスの乾燥フ
ィルムのトルエン不溶部が40重量%以下であり、か
つ、該共重合体ラテックスの乾燥フィルムのテトラヒド
ロフランに可溶なゾル部分の重量平均分子量が7万以上
であることを特徴とするゴムとポリエステル繊維の接着
剤用共重合体ラテックスを提供するものである。
する。本発明の共重合体ラテックスに使用される(a)
脂肪族共役ジエン系単量体としては例えば、1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられ、これらを
1種もしくは2種以上使用することができる。これらの
中で1,3−ブタジエンが好ましい。
(a)脂肪族共役ジエン系単量体が40重量%未満では
初期接着力が低下し、75重量%を越えると耐熱接着力
とコード強力が低下する。好ましくは45〜70重量%
である。
(b)ビニルピリジンとしては、2−ビニルピリジン、
3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル
−5−ビニルピリジン等があげられ、これらを1種もし
くは2種以上使用することができる。これらの中で2−
ビニルピリジンが好ましい。
(b)ビニルピリジン5重量%未満では初期接着力およ
び耐熱接着力共に低下し、20重量%を越えると初期接
着力が低下する。好ましくは8〜18重量%である。
とのできる(c)これらと共重合可能な他の単量体とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、モノクロロスチ
レン等の芳香族ビニル系単量体、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体、アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸等のエチレ
ン系不飽和カルボン酸単量体およびメチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート等のエチレン系不飽和カルボン酸ア
ルキルエステル系単量体、β−ヒドロキシエチルアクリ
レート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート等のヒド
ロキシアルキル基を含有する不飽和単量体およびアクリ
ルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミ
ド単量体等が挙げられ、それぞれ1種もしくは2種以上
使用することができる。
55重量%使用されるが、5重量%未満では、耐熱接着
力が低下し、55重量%を超えると初期接着力、耐熱接
着力共に低下する。
ムのトルエン不溶部(以下、ゲル含有量という)は40
重量%以下であることが必要である。ゲル含有量が40
重量%を越えると、初期接着力が低下する。好ましくは
5〜35%である。
は、共重合体ラテックスを乾燥し、重量既知の共重合体
ラテックスフィルムをトルエンに浸漬後濾過して、乾燥
重量を秤量し、共重合体ラテックスフィルムの乾燥重量
に対する、共重合体ラテックスフィルムのトルエン不溶
部の乾燥重量の割合を計算することにより求められる値
である。
ムのテトラヒドロフランに可溶なゾル部の重量平均分子
量は7万以上であることが必要である。重量平均分子量
が7万未満では初期接着力、耐熱接着力が共に低下す
る。重量平均分子量が10万以上であることが、特に好
ましい。
ィルムのテトラヒドロフランに可溶なゾル部の重量平均
分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
によって測定した値である。具体的には、室温乾燥で共
重合体ラテックスからフィルムを作製し、該フィルムを
テトラヒドロフランに漬浸した後に、テトラヒドロフラ
ンに可溶なゾル部をゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーによって測定したポリスチレン換算の重量平均分
子量である。
子径が80〜180nmであることが好ましい。重量平
均粒子径が80nm未満では、ラテックス粘度が上が
り、ラテックスの輸送やRFL作製時に支障をきたす可
能性がある。また、180nmを越えると共重合体ラテ
ックスの製造時に凝集物を発生させやすく、安定に重合
することが困難となる。共重合体ラテックスの重量平均
粒子径は、90〜160nmであることがさらに好まし
い。
度(ML1+4 100℃)は、130以下であること
が好ましい。ムーニー粘度が130を越えると、初期接
着力が低下する傾向にある。本発明の効果を上げるため
には、ムーニー粘度が110以下であることが更に好ま
しい。
る単量体の添加方法としては、従来公知の方法、例えば
一括添加方法、二段階添加方法、パワーフィードのいず
れでもよいが、特に二段階添加方法が好ましい。
ては、乳化剤として、ロジン酸石鹸、脂肪酸石鹸、高級
アルコールの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩、脂
肪族スルホン酸塩、脂肪族カルボン酸塩、非イオン性界
面活性剤の硫酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤あ
るいはポリエチレングリコールのアルキルエステル型、
アルキルフェニルエーテル型、アルキルエーテル型等の
ノニオン性界面活性剤が挙げられ、これらを1種又は2
種以上使用することができる。
に際しては、従来公知の連鎖移動剤、重合開始剤、電解
質、重合促進剤、キレート剤等、さらには炭化水素系溶
剤を使用することができる。
イマー、n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメル
カプタン、t−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメ
ルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ステアリ
ルメルカプタン等のアルキルメルカプタン、ジメチルキ
サントゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲ
ンジサルファイド等のキサントゲン化合物、ターピノレ
ンや、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチ
ルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド等のチウラム系化合物、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等の
フェノール系化合物、アリルアルコール等のアリル化合
物、ジクロルメタン、ジブロモメタン、四臭化炭素等の
ハロゲン化炭化水素化合物、α−ベンジルオキシスチレ
ン、α−ベンジルオキシアクリロニトリル、α−ベンジ
ルオキシアクリルアミド等のビニルエーテル、トリフェ
ニルエタン、ペンタフェニルエタン、アクロレイン、メ
タアクロレイン、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、2
−エチルヘキシルチオグリコレート等が挙げられ、これ
らを1種または2種以上使用することができる。
0重量部に対して0〜10重量部にて使用される。共重
合体ラテックスフィルムのテトラヒドロフランに可溶な
ゾル部の重量平均分子量は、この連鎖移動剤量により調
整できる。
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重合開
始剤、レドックス系重合開始剤、過酸化ベンゾイル等の
油溶性重合開始剤を適宜用いることができる。特に水溶
性重合開始剤の使用が好ましい。
ン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプ
タン等の飽和炭化水素、ペンテン、ヘキセン、ヘプテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテ
ン、4−メチルシクロヘキセン、1−メチルシクロヘキ
セン等の不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素などの炭化水素化合物を使用して
も良い。
ゾルシン−ホルマリン樹脂と混合することにより接着剤
組成物(RFL)として使用される。該接着剤組成物に
おける共重合体ラテックスとレゾルシン−ホルマリン樹
脂の使用比率は特に限定されないが、通常、共重合体ラ
テックス100重量部(固形分)に対してレゾルシン−
ホルマリン樹脂を5重量部〜100重量部(固形分)使
用することが好ましい。
する接着剤組成物には、イソシアネート、ブロックドイ
ソシアネート、エチレン尿素、2,6−ビス(2,4−
ジヒドロキシフェニルメチル)−4−クロロフェノー
ル、一塩化イオウとレゾルシンの縮合物及びレゾルシン
−ホルマリン縮合物との混合物などの変性レゾルシン−
ホルマリン樹脂、ポリエポキシド、変性ポリ塩化ビニ
ル、カーボンブラックといった接着助剤、充填剤、架橋
剤、加硫剤、加硫促進剤等を必要に応じて配合しても差
し支えない。
着剤組成物が使用されるポリエステル繊維はコード、ケ
ーブル、織物、帆布、短繊維等いずれの形態であっても
良い。
する接着剤組成物で処理された繊維と接着に供されるゴ
ムとしては、天然ゴム、SBR、NBR、クロロプレン
ゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、更に
はそれらの各種変性ゴム等が挙げられるが、特にこれら
に限定されるものではない。
て、必要に応じて、スチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックス、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラ
テックス、カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックス、イソ
プレンラテックス等に代替しても良いが、それらは本発
明の共重合体ラテックス100重量部に対して、100
重量部未満であることが好ましく、さらに好ましくは6
0重量部未満である。
明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限される
ものではない。なお、実施例中の部および%は断りのな
い限り全て重量部および重量%を意味する。
きオートクレーブに、水90部、ナフタレンスルホン酸
ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウム
0.1部とロジン酸カリウム3.5部を加え溶解させる。
これに、さらに1,3−ブタジエン37.0部、2−ビ
ニルピリジン7.0部、スチレン26.0部とt−ドデ
シルメルカプタン0.35部を仕込み、乳化させる。次
いで、過硫酸カリウム0.4部を加え、全体を50℃に
保ち重合を行う。重合転化率が仕込み単量体の83%に
達したならば、1,3−ブタジエン10.0部、2−ビ
ニルピリジン7.0部、スチレン13.0部とt−ドデ
シルメルカプタン0.2部及びロジン酸カリウム1.2
部、過硫酸カリウム0.2部、水40部を仕込み、重合
を継続した。重合転化率が、全単量体の94%に達した
ら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止させ
る。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留により未反
応単量体を除去し、共重合体ラテックス1を得た。
きオートクレーブに、水130部、ナフタレンスルホン
酸ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウ
ム0.2部とロジン酸カリウム4.5部を加え溶解させ
る。これに、さらに1,3−ブタジエン30.0部、2
−ビニルピリジン14.0部、スチレン13.0部、ア
クリロニトリル3.0部とt−ドデシルメルカプタン
0.45部を仕込み、乳化させる。次いで、過硫酸カリ
ウム0.5部を加え、全体を55℃に保ち重合を行う。
重合転化率が上記仕込み単量体の66%に達したなら
ば、1,3−ブタジエン20.0部、スチレン20.0
部とt−ドデシルメルカプタン0.1部を仕込み、重合
を継続した。重合転化率が、全単量体の94%に達した
ら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止させ
る。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留により未反
応単量体を除去し、共重合体ラテックス2を得た。
表−1、2に示したt−ドデシルメルカプタン量
(部)、単量体(部)を用いる以外は、共重合体ラテッ
クス1と全く同様にして、共重合体3、6、7を得た。
示したt−ドデシルメルカプタン量(部)、単量体
(部)を用いる以外は、共重合体ラテックス2と全く同
様にして、共重合体4を得た。
きオートクレーブに、水100部、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル6.0部と1,3−ブタジエン60.
0部、スチレン6.0部、アクリロニトリル2.0部、
アクリル酸2.0部、t−ドデシルメルカプタン0.3
5部、および水酸化ナトリウム0.2部、エチレンジア
ミン四酢酸ナトリウム0.05部、過硫酸カリウム0.
3部を仕込み、全体を50℃に保ち重合を行う。重合転
化率が仕込み単量体の74%に達したならば、1,3−
ブタジエン10.0部、2−ビニルピリジン8.0部、
スチレン12.0.部、t−ドデシルメルカプタン0.
12部及び、ポリオキシエチレンラウリルエーテル1.
5部、水40部を仕込み、重合を継続した。重合転化率
が、全単量体の94%に達したら、ハイドロキノン0.
1部を加え、重合を停止させる。得られた共重合体ラテ
ックスは減圧蒸留により未反応単量体を除去し、共重合
体ラテックス5を得た。
きオートクレーブに、水130部、ナフタレンスルホン
酸ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウ
ム0.2部とロジン酸カリウム4.5部を加え溶解させ
る。これに、さらに1,3−ブタジエン80.0部、2
−ビニルピリジン15.0部、スチレン5.0部とt−
ドデシルメルカプタン0.60部を仕込み、乳化させ
る。次いで、過硫酸カリウム0.5部を加え、全体を5
5℃に保ち重合を行う。重合転化率が、全単量体の94
%に達したら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を
停止させる。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留に
より未反応単量体を除去し、共重合体ラテックス8を得
た。
きオートクレーブに、水90部、ナフタレンスルホン酸
ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウム
0.1部とロジン酸カリウム3.5部を加え溶解させる。
これに、さらに1,3−ブタジエン50.0部、2−ビ
ニルピリジン10.0部、スチレン15.0部とt−ド
デシルメルカプタン0.10部を仕込み、乳化させる。
次いで、過硫酸カリウム0.4部を加え、全体を50℃
に保ち重合を行う。重合転化率が仕込み単量体の94%
に達したならば、1,3−ブタジエン10.0部、スチ
レン12.0部、メチルメタクリレート3.0部とt−
ドデシルメルカプタン0.05部及びロジン酸カリウム
1.2部、過硫酸カリウム0.2部、水40部を仕込
み、重合を継続した。重合転化率が、全単量体の93%
に達したら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停
止させる。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留によ
り未反応単量体を除去し、共重合体ラテックス9を得
た。
表−2に示したt−ドデシルメルカプタン量(部)、単
量体(部)を用い、重合中の温度を65℃に保ち重合を
行う以外は、共重合体ラテックス9と全く同様にして、
共重合体10、11を得た。
付きオートクレーブに、水90部、ナフタレンスルホン
酸ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウ
ム0.1部とロジン酸カリウム3.0部を加え溶解させ
る。これに、さらに1,3−ブタジエン55.0部、2
−ビニルピリジン15.0部、スチレン5.0部、アク
リロニトリル10.0重量部とt−ドデシルメルカプタ
ン0.10部を仕込み、乳化させる。次いで、過硫酸カ
リウム0.4部を加え、全体を50℃に保ち重合を行
う。重合転化率が仕込み単量体の94%に達したなら
ば、2−ビニルピリジン10.0部、スチレン5.0部
とt−ドデシルメルカプタン0.2部及びロジン酸カリ
ウム1.0部、過硫酸カリウム0.2部、水40部を仕
込み、重合を継続した。重合転化率が、全単量体の93
%に達したら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を
停止させる。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留に
より未反応単量体を除去し、共重合体ラテックス12を
得た。
定)室温乾燥で共重合体ラテックスからフィルムを作製
する。その後フィルム約1gを正確に秤量後400cc
のトルエンに入れ48時間放置浸せきする。その後あら
かじめ精秤した300メッシュの金網で濾過し、金網に
残った残留物を秤量する。さらに充分乾燥した後、金網
に残った残留物を秤量する。次式により共重合体ラテッ
クスのゲル含有量を求める。 ゲル含有量(%)=(トルエン浸せき後の金網残留物の
乾燥重量)÷(トルエン浸せき前のフィルムの重量)×
100 前述の方法で測定した共重合体ラテックスのゲル含有量
を表−1、2示す。
定)室温乾燥でラテックスからフィルムを作製した。フ
ィルムをテトラヒドロフランに溶解した後に0.45ミ
クロンのフィルターで濾過し、GPC(ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー)用のサンプルとした。ポリ
スチレンを用いて作製した較正曲線を用い、テトラヒド
ロフランを移動相とし、検出器としては紫外吸収検出器
を用いて測定を行い、重量平均分子量を得た。前述の方
法で測定した共重合体ラテックスのゾル部の分子量を表
−1、2示す。
測定)共重合体ラテックスの重量平均粒子径を動的光散
乱法により測定した。尚、測定に際しては、LPA−3
000/3100(大塚電子製)を使用した。前述の方
法で測定した共重合体ラテックスの重量平均粒子径を表
−1、2示す。
定)共重合体ラテックスから凝固、乾燥して回収した共
重合体を用いてJIS K―6300に従って、ムーニ
ー粘度(ML1+4 100℃)を測定した。前述の方
法で測定した共重合体ラテックスのムーニー粘度を表−
1、2示す。
41部を加え攪拌後、65%のレゾルシン−ホルマリン
樹脂(住友化学工業社製:スミカノール700S)2
4.2部を加え攪拌後、さらに37%ホルマリン6.3
部を加え攪拌混合し25℃にて4時間熟成することによ
り、RFレジンを作成する。次いで、表−1、2に示す
共重合体ラテックスそれぞれ100部(固形分)中に、
得られたRFレジンを18.5部と、25%アンモニア
水14部を加え、水にて固形分20.0%に調整後、2
5℃にて40時間熟成させる。その後、P−クロロフェ
ノール、ホルムアルデヒド、レゾルシノールの縮合物の
アンモニア溶液(ナガセ化成工業社製:デナボンド)を
50部添加し、表−3に示すRFL液A−1〜A−12
を得た。
び接着力測定)試験用シングルコードディッピングマシ
ンを用いて、得られたRFL液にて各々、ポリエステル
・タイヤコード(1500D/2)を浸漬処理し、12
0℃で120秒間乾燥したのち、230℃で60秒間、
焼き付けを行った。浸漬処理された各々のタイヤコード
を表―4のゴム配合処方に基くゴム配合物ではさみ、1
70℃で30分間の条件にて加硫プレスした。加硫され
たゴム配合物からタイヤコードを取り出し、JIS L
―1017に従いコード強力を測定した。結果を表―3
に示す。また、浸漬処理されたタイヤコードを表−4の
配合処方に基づくゴム配合物ではさみ、160℃で20
分、および170℃で100分の各々の条件にて加硫プ
レスした。ASTM、D2138−67(H Pull
Test)に従い初期接着力および高温覆歴による接
着力を測定した。結果を表−3に示す。また、第1図に
示すように表−4のゴム配合物1の表層に処理コード2
を等間隔にて4本埋め込み、180℃、60分間の条件
にて加硫プレスし、耐熱剥離接着力測定用の試験片を作
製した。この試験片を用いて、第2図に示すようにコー
ド4本の先端を粘着テープ3にて固定し、ゴム配合物1
より矢印の方向に剥離し、耐熱剥離接着力を測定した。
また、剥離後のコードへのゴム付着状態を肉眼にて判定
し、優れるもの5点〜劣るもの1点として相対的に評価
した。結果を表−3に示す。
ェンアミド
S−1(日華化学社製)1.7重量部とデナコールEX
−611(ナガセ化成社製)6.0重量部を加え攪拌
後、27%SU−125F(明成化学社製)60.0重
量部を加え攪拌し、さらに表−1、2に示す共重合体ラ
テックス100重量部(固形分)を加え、攪拌混合し前
処理液を作成する。
酸化ナトリウム0.41部を加え攪拌後、65%のレゾ
ルシン−ホルマリン樹脂(住友化学工業社製:スミカノ
ール700S924.2部を加え攪拌後、さらに37%
ホルマリン6.3部を加え攪拌混合し25℃にて4時間
熟成することにより、RFレジンを作成する。次いで、
表−1、2に示す共重合体ラテックスそれぞれ100部
(固形分)中に、得られたRFレジンを18.5部と、
25%アンモニア水14部を加え、水にて固形分20.
0%に調整後、25℃にて40時間熟成させ表−5に示
すRFL液B−1〜B−12を得た。
び接着力測定〉試験用シングルコードディッピングマシ
ンを用いて、得られた前処理液にて各々、ポリエステル
・タイヤコード(1500D/2)の浸漬処理を120
℃で60秒間乾燥したのち、230℃で120秒間、焼
き付けを行った。その後、前処理されたポリエステル・
タイヤコード(1500D/2)を得られたRFL液に
て浸漬処理し、120℃で120秒間乾燥したのち、2
30℃で60秒間、焼き付けを行った。浸漬処理された
各々のタイヤコードを表―4のゴム配合処方に基くゴム
配合物ではさみ、170℃で30分間の条件にて加硫プ
レスした。加硫されたゴム配合物からタイヤコードを取
り出し、JIS L―1017に従いコード強力を測定
した。結果を表―5に示す。また、浸漬処理されたタイ
ヤコードを表−3の配合処方に基づくゴム配合物ではさ
み、160℃で20分、および170℃で90分の各々
の条件にて加硫プレスした。ASTM,D2138−6
7(H−PullTest)に従い接着力および高温覆
歴による接着力を測定した。結果を表−5に示す。ま
た、第1図に示すように表−4のゴム配合物1の表層に
処理コード2を等間隔にて4本埋め込み、180℃、4
0分間の条件にて加硫プレスし、耐熱剥離接着力測定用
の試験片を作製した。この試験片を用いて、第2図に示
すようにコード4本の先端を粘着テープ3にて固定し、
ゴム配合物1より矢印の方向に剥離し、耐熱剥離接着力
を測定した。また、剥離後のコードへのゴム付着状態を
肉眼にて判定し、優れるもの5点〜劣るもの1点として
相対的に評価した。結果を表−5に示す。
従来のものに比べて高温加硫後のポリエステル繊維の強
力低下が少なく、かつゴムとポリエステル繊維との間に
良好な接着力を与える。
である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】(a)脂肪族共役ジエン系単量体40〜7
5重量%、(b)ビニルピリジン5〜20重量%および
(c)これらと共重合可能な他の単量体5〜55重量%
(ただし、(a)+(b)+(c)=100重量%)を
乳化重合して得られる共重合体ラテックスであって、該
共重合体ラテックスの乾燥フィルムのトルエン不溶部が
40重量%以下であり、かつ、該共重合体ラテックスの
乾燥フィルムのテトラヒドロフランに可溶なゾル部分の
重量平均分子量が7万以上であることを特徴とするゴム
とポリエステル繊維の接着剤用共重合体ラテックス。 - 【請求項2】共重合体ラテックスの重量平均粒子径が8
0〜180nmであり、かつ、ムーニー粘度が130以
下である請求項1に記載のゴムとポリエステル繊維の接
着剤用共重合体ラテックス。 【0001】
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114040931A (zh) * | 2019-07-02 | 2022-02-11 | 日本A&L株式会社 | 粘接剂用共聚物胶乳以及粘接剂组合物 |
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-
1997
- 1997-09-24 JP JP27809397A patent/JP3978267B2/ja not_active Expired - Fee Related
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