JPH1121414A - ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス - Google Patents
ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックスInfo
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- JPH1121414A JPH1121414A JP19487897A JP19487897A JPH1121414A JP H1121414 A JPH1121414 A JP H1121414A JP 19487897 A JP19487897 A JP 19487897A JP 19487897 A JP19487897 A JP 19487897A JP H1121414 A JPH1121414 A JP H1121414A
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Abstract
ブタジエン70重量%、スチレン15重量%からなる単
量体(A)60重量部を乳化重合したのち、2−ビニル
ピジン13重量%、1,3−ブタジエン25重量%、ス
チレン62重量%からなる単量体(B)40重量部を乳
化重合して得られる、ゲル含有量が16重量%、SIが
50の共重合体ラテックスとレゾルシン−ホルマリン樹
脂とをゴムと繊維の接着剤として用いる。 【効果】 熱処理後のコード強力の低下が少なく、ゴム
と繊維との良好な接着力が得られる。
Description
剤用共重合体ラテックスに関するものである。さらに詳
しくは、タイヤ、ベルト、ホース等のゴム製品に含まれ
る繊維とゴムの接着に適した、改良されたゴムと繊維の
接着剤用共重合体ラテックスに関するものである。
繊維は、従来よりゴム補強用繊維として、タイヤ、ベル
ト、ホース等のゴム製品に広く用いられている。
それ自身ではゴムに対する接着性に乏しく、ビニルピリ
ジン−ブタジエン系共重合体ラテックス単独またはそれ
と他のゴムラテックスとの混合物およびレゾルシン−ホ
ルマリン樹脂(以下、RFレンジと称する。)からなる
接着剤組成物(以下、RFLと称する。)を用いて接着
処理され、実用に供されているのが一般的である。
ブタジエン系共重合体ラテックスとしては、2−ビニル
ピリジン15重量%、1,3−ブタジエン70重量%、
スチレン15重量%を重合して得られる共重合体ラテッ
クスが一般的なものとなっている。
ても、ゴムとの良好な接着力を得ようとする場合、繊維
をRFLに浸漬、乾燥後、ナイロン繊維で170℃以
上、ポリエステル繊維やアラミド繊維では220℃以上
の高温にて、熱処理する必要があるが、この工程におい
て、処理前に持っていた繊維自身の強度が低下するとい
う問題がある。
て、比較的低温にて熱処理すればゴムとの接着力、特に
剥離接着力や剥離後の繊維へのゴム付着率が低下し、逆
により高いゴムとの接着力を得ようと、より高温で熱処
理すれば繊維の強度が低下する。このため、熱処理後の
繊維の強度低下が少なく、かつ高い接着力が得られる接
着剤用共重合体ラテックスの開発が望まれていた。
ジン−ブタジエン系共重合体ラテックスの改良検討が行
われており、特公平1−49308号公報、特公平1−
49309号公報、特公平2−24314号公報などで
は、特定の構造を有する共重合体粒子からなる共重合体
ラテックスが提案されている。
スをRFLに用いても、接着力と繊維強度とを共に満足
できなかった。
するために鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。
0重量%、脂肪族共役ジエン系単量体X重量%、および
これらと共重合可能な他の単量体5〜45重量%からな
る単量体(A)20〜80重量部を重合して得られる共
重合体の存在下、ビニルピリジン5〜20重量%、脂肪
族共役ジエン系単量体Y重量%、およびこれらと共重合
可能な他の単量体20〜75重量%からなる単量体
(B)20〜80重量部(ただし単量体(A)と(B)
の合計100重量部)を重合して得られる共重合体ラテ
ックスであって、XとYの値が、50≦X≦75、20
≦Y≦60、10≦|X−Y|、該共重合体ラテックス
の乾燥フィルムのトルエン不溶分が5〜80重量%、か
つ、該共重合体ラテックスの乾燥フィルムのトルエンに
不溶なゲル部分のスウェリングインデックス(SI)が
10以上であることを特徴とするゴムと繊維の接着剤用
共重合体ラテックスを提供するものである。
する。共重合体(A)に用いられる単量体のうち、ビニ
ルピリジンが5重量%未満では初期接着力、耐熱接着力
共に低下し、20重量%を越えると初期接着力が低下す
る。好ましくは7〜18重量%である。
ち、脂肪族共役ジエン系単量体(X)が50重量%未満
では初期接着力が低下し、75重量%を越えると耐熱接
着力が低下する。好ましくは、50〜70重量%であ
る。
のうち、ビニルピリジン5重量%未満では初期接着力お
よび耐熱接着力共に低下し、20重量%を越えると初期
接着力が低下する。好ましくは7〜18重量%である。
ち、脂肪族共役ジエン系単量体(Y)が20重量%未満
では初期接着力が低下し、60重量%を越えると耐熱接
着力が低下する。好ましくは、25〜55重量%であ
る。
共役ジエン系単量体X重量%と、共重合体(B)に用い
られる脂肪族共役ジエン系単量体Y重量%の間には、|
X―Y|≧10の関係を満足させることが必要である。
|X―Y|の値が10未満では接着力とコード強度の改
善効果が小さい。ここで、|X−Y|は、XとYの差の
絶対値を示す。
ビニルピリジンとしては、2−ビニルピリジン、3−ビ
ニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−
ビニルピリジン等があげられ、これらを1種もしくは2
種以上使用することができる。特に2−ビニルピリジン
が好ましい。
脂肪族共役ジエン系単量体としては例えば、1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられ、これらを
1種もしくは2種以上使用することができる。特に1,
3−ブタジエンが好ましい。
とのできる他の共重合可能な単量体としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、モノクロロスチレン等の芳香
族ビニル系単量体、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル等のシアン化ビニル系単量体、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、フマル酸等のエチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト等のエチレン系不飽和カルボン酸アルキルエステル系
単量体、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒド
ロキシエチルメタクリレート等のヒドロキシアルキル基
を含有する不飽和単量体およびアクリルアミド、メタク
リルアミド等の不飽和カルボン酸アミド単量体等が挙げ
られ、それぞれ1種もしくは2種以上使用することがで
きる。
たはこれと他の単量体から選ばれた1種以上の単量体と
の組合せが好ましく、さらにはスチレン単独またはスチ
レンとα−メチルスチレン、アクリロニトリル、アクリ
ル酸、イタコン酸、メチルメタクリレートから選ばれた
単量体との組合せが特に好ましい。
(A)において5重量%未満では耐熱接着力が低下し、
45重量%を超えると初期接着力、耐熱接着力共に低下
する。また、これら共重合可能な単量体が、共重合体
(B)において20重量%未満では耐熱接着力が低下
し、75重量%を超えると初期接着力、耐熱接着力共に
低下する。
重合体(B)の重量比(A)/(B)は20〜80/8
0〜20である。この範囲外では耐熱接着力の改善効果
が小さい。好ましくは25〜75/75〜25である。
フィルムのトルエン不溶分(以下、ゲル含有量という)
は5〜80重量%であることが必要である。ゲル含有量
が5重量%未満ではRFLの機械的安定性が低下するた
め、含浸処理工程で凝集物を発生するなど安定した操業
に支障をきたすおそれがあり、80重量%を越えると、
初期接着力が低下する。好ましくは5〜65重量%以下
である。
は、共重合体ラテックスを乾燥し、重量既知の共重合体
ラテックスフィルムをトルエンに浸漬後濾過して、乾燥
重量を秤量し、共重合体の乾燥重量に対する、共重合体
のトルエン不溶部分の乾燥重量の割合を計算することに
より求められる値である。
エンに不溶なゲル部分のスウェリングインデックス(以
下、SIという)は10以上であることが必要であり、
SIが20以上であることがさらに好ましい。SIが1
0未満では初期接着力が低下する。
合体ラテックスを乾燥し、重量既知の共重合体ラテック
スフィルムをトルエンに浸漬後濾過して、湿潤重量を秤
量し、その後、乾燥重量を秤量して、その湿潤重量に対
する乾燥重量の割合を計算することにより求められる値
である。
均粒子径は80〜180nmであることが好ましい。数
平均粒子径が80nm未満では、ラテックス粘度が上が
り、ラテックスの輸送やRFL作製時の作業性に支障を
きたす可能性がある。また、180nmを越えると共重
合体ラテックスの重合中に凝集物を発生させやすく、安
定な重合が困難になる。更に好ましくは90〜160n
mである。
段重合方法などにより製造されるが、重合に際し用いら
れる単量体(A)および(B)にの添加方法については
特に制限はなく、一括添加方法、分割添加方法、連続添
加方法等いずれも採用できる。
て得られた共重合体の存在下に、単量体(B)を重合す
ることが必要である。この場合、単量体(A)の重合転
化率が80重量%(さらに好ましくは90重量%)以上
に達した後、単量体(B)の重合系内への添加を開始し
て乳化共重合することが好ましい。
ては、乳化剤として、ロジン酸石鹸、脂肪酸石鹸、高級
アルコールの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩、脂
肪族スルホン酸塩、脂肪族カルボン酸塩、非イオン性界
面活性剤の硫酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤あ
るいはポリエチレングリコールのアルキルエステル型、
アルキルフェニルエーテル型、アルキルエーテル型等の
ノニオン性界面活性剤が挙げられ、これらを1種又は2
種以上使用することができる。
に際しては、従来公知の連鎖移動剤、重合開始剤、電解
質、重合促進剤、キレート剤等、さらには炭化水素系溶
剤を使用することができる。
イマー、n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメル
カプタン、t−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメ
ルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ステアリ
ルメルカプタン等のアルキルメルカプタン、ジメチルキ
サントゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲ
ンジサルファイド等のキサントゲン化合物、ターピノレ
ンや、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチ
ルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド等のチウラム系化合物、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等の
フェノール系化合物、アリルアルコール等のアリル化合
物、ジクロルメタン、ジブロモメタン、四臭化炭素等の
ハロゲン化炭化水素化合物、α−ベンジルオキシスチレ
ン、α−ベンジルオキシアクリロニトリル、α−ベンジ
ルオキシアクリルアミド等のビニルエーテル、トリフェ
ニルエタン、ペンタフェニルエタン、アクロレイン、メ
タアクロレイン、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、2
−エチルヘキシルチオグリコレート等が挙げられ、これ
らを1種または2種以上使用することができる。
0重量部に対して0〜10重量部にて使用される。
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重合開
始剤、レドックス系重合開始剤、過酸化ベンゾイル等の
油溶性重合開始剤を適宜用いることができる。特に水溶
性重合開始剤の使用が好ましい。
ン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプ
タン等の飽和炭化水素、ペンテン、ヘキセン、ヘプテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテ
ン、4−メチルシクロヘキセン、1−メチルシクロヘキ
セン等の不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素などの炭化水素化合物を使用して
も良い。
−ホルマリン樹脂により、ゴムと繊維の接着剤組成物が
得られる。共重合体ラテックスとレゾルシン−ホルマリ
ン樹脂の使用比率は特に限定されなが、通常、共重合体
ラテックス100重量部(固形分)に対してレゾルシン
−ホルマリン樹脂を5〜100重量部(固形分)を使用
することが好ましい。
ート、ブロックドイソシアネート、エチレン尿素、2,
6−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニルメチル)−4
−クロロフェノール、一塩化イオウとレゾルシンの縮合
物及びレゾルシン−ホルマリン縮合物との混合物などの
変性レゾルシン−ホルマリン樹脂、ポリエポキシド、変
性ポリ塩化ビニル、カーボンブラックといった接着助
剤、充填剤、架橋剤、加硫剤、加硫促進剤等を必要に応
じて配合しても差し支えない。
剤組成物が使用される繊維としては、ナイロン繊維、ポ
リエステル繊維、アラミド繊維等が挙げられるが、特に
これらに限定されず、また、これらの繊維はコード、ケ
ーブル、織物、帆布、短繊維等いずれの形態であっても
良い。
と接着に供されるゴムとしては、天然ゴム、SBR、N
BR、クロロプレンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイ
ソプレンゴム更にはそれらの各種変性ゴム等が挙げられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
接着剤組成物を製造するに際して、本発明の共重合体ラ
テックスの一部を必要に応じて、スチレン−ブタジエン
共重合体ラテックス、カルボキシ変性スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス、アクリルニトリル−ブタジエ
ン共重合体ラテックス、カルボキシ変性アクリルニトリ
ル−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテ
ックス、イソプレンラテックス等に代替しても良いが、
それらは本発明の共重合体ラテックス100重量部中5
0重量部未満であることが好ましく、さらに好ましくは
30重量部未満である。
明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限される
ものではない。なお、実施例中の部および%は断りのな
い限り全て重量部および重量%を意味する。
きオートクレーブに、水130部、ナフタレンスルホン
酸ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウ
ム0.5部とロジン酸カリウム4部を加え溶解させる。こ
れに、さらに1,3−ブタジエン42.0部、2−ビニ
ルピリジン9.0部、スチレン9.0部とt−ドデシル
メルカプタン0.36部を仕込み、乳化させる。次い
で、過硫酸カリウム0.5部を加え、全体を50℃に保
ち重合を行う。重合転化率が仕込み単量体の90%に達
したならば、1,3−ブタジエン10.0部、2−ビニ
ルピリジン5.2部、スチレン24.8部とt−ドデシ
ルメルカプタン0.08部を仕込み、重合を継続した。
重合転化率が、全単量体の93%に達したら、ハイドロ
キノン0.1部を加え、重合を停止させる。得られた共
重合体ラテックスは減圧蒸留により未反応単量体を除去
し、共重合体ラテックス1を得た。単量体(A)と単量
体(B)のそれぞれの重量%は、表1に示したとおりで
ある。
きオートクレーブに、水80部、ナフタレンスルホン酸
ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウム
0.4部とロジン酸カリウム2.8部を加え溶解させ
る。これに、さらに1,3−ブタジエン42.0部、2
−ビニルピリジン9.0部、スチレン9.0部とt−ド
デシルメルカプタン0.28部を仕込み、乳化させる。
次いで、過硫酸カリウム0.5部を加え、全体を55℃
に保ち重合を行う。重合転化率が仕込み単量体の95%
に達したならば、1,3−ブタジエン10.0部、2−
ビニルピリジン5.2部、スチレン24.8部とt−ド
デシルメルカプタン0.12部及び、ロジン酸カリウム
1.2部、水40部を仕込み、重合を継続した。重合転
化率が、全単量体の95%に達したら、ハイドロキノン
0.1部を加え、重合を停止させる。得られた共重合体
ラテックスは減圧蒸留により未反応単量体を除去し、共
重合体ラテックス2を得た。単量体(A)と単量体
(B)のそれぞれの重量%は、表1に示したとおりであ
る。
きオートクレーブに、水100部、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル6.0部と1,3−ブタジエン48.
75部、2−ビニルピリジン11.25部、スチレン1
5.0部、t−ドデシルメルカプタン0.26部、およ
びエチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.05部、過硫
酸カリウム0.3部を仕込み、全体を50℃に保ち重合
を行う。重合転化率が仕込み単量体の94%に達したな
らば、1,3−ブタジエン12.5部、2−ビニルピリ
ジン3.75部、スチレン4.0部、α−メチルスチレ
ン2.0部、アクリロニトリル2.0部、メチルメタク
リレート0.75部とt−ドデシルメルカプタン0.1
1部及び、ポリオキシエチレンラウリルエーテル1.5
部、水40部を仕込み、重合を継続した。重合転化率
が、全単量体の95%に達したら、ハイドロキノン0.
1部を加え、重合を停止させる。得られた共重合体ラテ
ックスは減圧蒸留により未反応単量体を除去し、共重合
体ラテックス3を得た。単量体(A)と単量体(B)の
それぞれの重量%は、表1に示したとおりである。
5、20、21の製造)表1及び表2に示したt−ドデ
シルメルカプタン量(部)、ロジン酸カリウム量(部)
及び、単量体(各単量体の重量%と単量体の仕込み部数
で規定された部数)を用いる以外は、共重合体ラテック
ス1と全く同様にして、共重合体ラテックス4、5、1
2、15、20、21を得た。
造)表1及び表2に示したt−ドデシルメルカプタン量
(部)、ロジン酸カリウム量(部)、水量(部)及び、
単量体(各単量体の重量%と単量体の仕込み部数で規定
された部数)を用いる以外は、共重合体ラテックス2と
全く同様にして、共重合体ラテックス6、16、17を
得た。
3、14、19の製造)表1及び表2に示したt−ドデ
シルメルカプタン量(部)、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル量(部)、水量(部)及び、単量体(各単量
体の重量%と単量体の仕込み部数で規定された部数)を
用いる以外は、共重合体ラテックス3と全く同様にし
て、共重合体ラテックス7、9、10、13、14、1
9を得た。
きオートクレーブに、水140部、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル4.0部と1,3−ブタジエン24.
0部、2−ビニルピリジン2.8部、スチレン8.0
部、α−メチルスチレン2.0部、アクリロニトリル
2.0部、イタコン酸1.2部、t−ドデシルメルカプ
タン0.15部、およびエチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウム0.05部、過硫酸カリウム0.3部を仕込み、全
体を50℃に保ち重合を行う。重合転化率が仕込み単量
体の90%に達したならば、1,3−ブタジエン18.
0部、2−ビニルピリジン9.0部、スチレン33.0
部とt−ドデシルメルカプタン0.23部を仕込み、重
合を継続した。重合転化率が、全単量体の95%に達し
たら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止させ
る。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留により未反
応単量体を除去し、共重合体ラテックス8を得た。単量
体(A)と単量体(B)のそれぞれの重量%は、表1に
示したとおりである。
表2に示したt−ドデシルメルカプタン量(部)、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル量(部)及び、単量体
(各単量体の重量%と単量体の仕込み部数で規定された
部数)を用いる以外は、共重合体ラテックス8と全く同
様にして、共重合体ラテックス11、18を得た。
の測定方法)室温乾燥で共重合体ラテックスからフィル
ムを作製する。その後フィルム約1gを正確に秤量後4
00ccのトルエンに入れ48時間放置浸漬する。その
後あらかじめ精秤した300メッシュの金網で濾過し、
金網に残った残留物を秤量する。さらに充分乾燥した
後、金網に残った残留物を秤量する。次式により共重合
体ラテックスのゲル含有量、SIを求める。 ゲル含有量(%)=(トルエン浸漬後の金網残留物の乾
燥重量)÷(トルエン浸漬前のフィルムの重量)×10
0 SI=(トルエン浸漬後の金網残留物の湿潤重量)÷
(トルエン浸漬後の金網残留物の乾燥重量)
定方法)数平均粒子径を動的光散乱法により測定した。
尚、測定に際しては、LPA−3000/3100(大
塚電子製)を使用した。前述の方法で測定した共重合体
ラテックスのゲル含有量とSIおよび数平均粒子径を表
1及び表2に示す。
0.3部、レゾルシン11部および37%ホルマリン1
6.2部を加え、25℃にて6時間熟成を行い、RFレ
ジンを作成する。次いで、表1及び表2に示す共重合体
ラテックスそれぞれ70部(固形分)およびスチレン−
ブタジエン共重合体ラテックス(住化A&L社製J−9
049)30部(固形分)の中に、得られたRFレジン
を全量添加し、水にて固形分濃度を20%に調整し、2
5℃にて18時間熟成させ、RFL液を得た。
たRFL液N−1.2.4.7.10.12.15.1
6.21の機械的安定性をJIS K6387−198
2に参考として示された方法に従い、荷重5kg、回転
時間5分の条件で測定し、求められた凝固率(%)に応
じて下記の3段階評価を行い、その結果を表3に示し
た。 ○:0.2%未満 △:0.2%以上2%未満 ×:2%以上
び接着力測定)試験用シングルコードディッピングマシ
ンを用いて、得られたRFL液にて各々、6−6ナイロ
ンタイヤコード(1260D/3)を浸漬処理し、12
0℃で60秒間乾燥したのち、200℃で120秒間、
焼き付けを行った。処理された各々のタイヤコードをJ
IS−L1017に従いコード強度を測定した。結果を
表3に示す。
4の配合処方に基づくゴム配合物ではさみ、140℃で
45分間加硫プレスした。ASTM、D2138−67
(H Pull Test)に従い接着力を測定した。
結果を表3に示す。
41部を加え攪拌後、濃度65%のレゾルシン−ホルマ
リン樹脂(住友化学工業社製:スミカノール700S)
24.2部を加え攪拌する。さらに37%ホルマリン
6.3部を加え攪拌混合し25℃にて4時間熟成するこ
とにより、RFレジンを作成する。次いで、表1及び表
2に示す共重合体ラテックス1〜21をそれぞれ100
部(固形分)中に、得られたRFレジンを18.5部添
加し、25%アンモニア水14部を加え、水にて固形分
濃度を20%に調整後、25℃にて40時間熟成させ
る。その後、P−クロロフェノール、ホルムアルデヒ
ド、レゾルシノールの縮合物のアンモニア溶液(ナガセ
化成工業社製:デナボンド)を37部添加し、表5に示
すRFL液P−1〜P−21を得た。
び接着力測定)試験用シングルコードディッピングマシ
ンを用いて、得られたRFL液にて各々ポリエステル・
タイヤコード(1500D/2)を浸漬処理し、120
℃で60秒間乾燥したのち、230℃で120秒間、焼
き付けを行った。浸漬処理された各々のタイヤコードを
JIS−L1017に従い、コード強度を測定した。結
果を表5に示す。
の配合処方に基づくゴム配合物ではさみ、140℃で4
5分、および170℃で90分の各々の条件にて加硫プ
レスした。ASTM、D2138−67(H Pull
Test)に従い接着力および高温覆歴による接着力
の低下を測定した。結果を表5に示す。
1の表層に処理コード2を等間隔にて4本埋め込み、1
70℃、100分間の条件にて加硫プレスし、耐熱剥離
接着力測定用の試験片を作製した。
ード4本の先端を粘着テープ3にて固定し、ゴム配合物
1より矢印の方向に剥離し、耐熱剥離接着力を測定し
た。また、剥離後のコードへのゴム付着状態を肉眼にて
判定し、優れるもの5点〜劣るもの1点として相対的に
評価した。結果を表5に示す。
41部を加え攪拌後、65%のレゾルシン−ホルマリン
樹脂(住友化学工業社製:スミカノール700S)2
4.2部を加え攪拌後、さらに37%ホルマリン6.3
部を加え攪拌混合し、25℃にて4時間熟成することに
より、RFレジンを作成する。次いで、表1及び表2に
示す共重合体ラテックスそれぞれ100部(固形分)中
に、得られたRFレジンを18.5部添加し、25%ア
ンモニア水14部を加え、水にて固形分濃度を20%に
調製後、25℃にて40時間熟成させる。その後、P−
クロロフェノール、ホルムアルデヒド、レゾルシノール
の縮合物のアンモニア溶液(ナガセ化成工業社製:デナ
ボンド)を37部添加し、表6に示すRFL液A−1〜
A−21を得た。
力測定)該RFL液にて、トワロン1001(アクゾ社
製:アラミド繊維コード、接着性付与仕上処理品)(1
680D×2)を浸漬処理し、120℃で60秒間乾燥
したのち、240℃で120秒間焼き付けを行った。こ
の処理されたコードを表4の配合処方に基づくゴム配合
物ではさみ、140℃で45分間加硫プレスした。AS
TM、D2138−67(H−Pull Test)に
従い接着力を測定した。結果を表6に示す。また、処理
された各々のタイヤコードをJIS−L1017に従い
コード強度を測定した。結果を表6に示す。
着剤組成物は、従来のものに比べて熱処理後のコードの
強度低下が少なく、かつゴムと繊維との間に良好な接着
力を与える。
の斜視図を示す。
片の斜視図を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 ビニルピリジン5〜20重量%、脂肪族
共役ジエン系単量体X重量%、およびこれらと共重合可
能な他の単量体5〜45重量%からなる単量体(A)2
0〜80重量部を重合して得られる共重合体の存在下、
ビニルピリジン5〜20重量%、脂肪族共役ジエン系単
量体Y重量%、およびこれらと共重合可能な他の単量体
20〜75重量%からなる単量体(B)20〜80重量
部(ただし単量体(A)と(B)の合計100重量部)
を重合して得られる共重合体ラテックスであって、Xと
Yの値が、50≦X≦75、20≦Y≦60、10≦|
X−Y|、該共重合体ラテックスの乾燥フィルムのトル
エン不溶分が5〜80重量%、かつ、該共重合体ラテッ
クスの乾燥フィルムのトルエンに不溶なゲル部分のスウ
ェリングインデックス(SI)が10以上であることを
特徴とするゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス。 - 【請求項2】 共重合体ラテックスの数平均粒子径が8
0〜180nmである請求項1に記載のゴムと繊維の接
着剤用共重合体ラテックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19487897A JPH1121414A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19487897A JPH1121414A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1121414A true JPH1121414A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16331827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19487897A Pending JPH1121414A (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1121414A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154126A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Nippon A & L Kk | ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス |
JP2011231434A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Asahi Kasei Chemicals Corp | ゴム・繊維用接着剤組成物 |
JP2014231608A (ja) * | 2014-07-28 | 2014-12-11 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 水性接着剤 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP19487897A patent/JPH1121414A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154126A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Nippon A & L Kk | ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス |
JP2011231434A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Asahi Kasei Chemicals Corp | ゴム・繊維用接着剤組成物 |
JP2014231608A (ja) * | 2014-07-28 | 2014-12-11 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 水性接着剤 |
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