JP2007186585A - エチレン−プロピレン系ゴムと繊維の接着剤用ラテックス組成物 - Google Patents
エチレン−プロピレン系ゴムと繊維の接着剤用ラテックス組成物 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 脂肪族共役ジエン系単量体50〜80重量%、ビニルピリジン系単量体5〜30重量%およびこれらと共重合可能な他の単量体0〜45重量%を乳化重合して得られる共重合体ラテックス(A)10〜90重量部(固形分換算)とポリイソプレンラテックス(B)10〜90重量部(固形分換算)からなる(但し、共重合体ラテックス(A)とポリイソプレンラテックス(B)の合計は100重量部)エチレン−プロピレン系ゴムと繊維の接着剤用ラテックス組成物。
【選択図】なし
Description
ゴム補強用に用いられるこれらの繊維は、それ自身ではゴムに対する接着性に乏しく、ビニルピリジン−ブタジエン系共重合体ラテックス単独またはそれと他のゴムラテックスとの混合物およびレゾルシン−ホルマリン樹脂(以下、RFレジンと称する。)からなる接着剤組成物(以下、RFLと称する。)を用いて接着処理され、実用に供されているのが一般的である。
また、このRFLに使用されるビニルピリジン−ブタジエン系共重合体ラテックスとしては、2−ビニルピリジン15重量%、1,3−ブタジエン70重量%、スチレン15重量%を乳化重合して得られる共重合体ラテックスが一般的である。
また、繊維の強度低下を最小限にとどめようとして、比較的低温にて熱処理すればゴムとの接着力が低下し、逆により高いゴムとの接着力を得ようと、より高温で熱処理すれば繊維の強度が低下する。このため、熱処理後の繊維の強度低下が少なく、かつ高い接着力が得られる接着剤用共重合体ラテックスの開発が望まれていた。
これらの連鎖移動剤は、通常、単量体100重量部に対して0〜10重量部にて使用される。
攪拌機付きオートクレーブに、水130部、ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ホルマリン縮合物1部、水酸化ナトリウム0.5部とロジン酸カリウム4部を加え溶解させる。次に、1,3−ブタジエン75.0部、2−ビニルピリジン10.0部、スチレン15.0部とt−ドデシルメルカプタン0.6部を仕込み、乳化させる。次いで、過硫酸カリウム0.5部を加え、全体を50℃に保ち重合を行い、重合転化率が全単量体の95%に達したら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停止させる。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留により未反応単量体を除去し、共重合体ラテックスA−1を得た。
表1に示した単量体(部)を用いた以外は共重合体ラテックスA−1と全く同様にして、共重合体ラテックスA−2〜A−4、A−6〜A−8を得た。
攪拌機付きオートクレーブに、水170部、水酸化ナトリウム0.1部とロジン酸ナトリウム2.0部を加え溶解させる。次に、1,3−ブタジエン100部とt−ドデシルメルカプタン2.0部を仕込み、乳化させる。次いで、過硫酸カリウム0.3部を加え、全体を70℃に保ち重合を行い、重合転化率が全単量体の50%に達したら水10部とロジン酸カリウム1部を溶解したものを3時間かけて連続添加し、重合転化率が全単量体の95%に達したら、重合を停止させる。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留により未反応単量体を除去し、共重合体ラテックスA−5を得た。
(RFL液の調整)
水320部に10%水酸化ナトリウム13部を添加し攪拌後、レゾルシン16.6部および37%ホルマリン14.6部を加え攪拌混合して、25℃にて2時間熟成を行い、RFレジンを作成する。
次いで、共重合体ラテックス(A)とポリイソプレンラテックス(B)「セポレックスIR−100K(住友精化株式会社製)を使用」を表2に示した比率(固形分)で混合したラテックス組成物それぞれ100部(固形分)の中に、得られたRFレジン全量と固形分濃度が14.7%になるように水を添加し撹拌混合後、25℃にて24時間熟成させる。
その後、20%P−クロロフェノール、ホルムアルデヒド、レゾルシノールの縮合物のアンモニア溶液(ナガセ化成工業社製:デナボンド)を275部添加し撹拌混合後、固形分濃度が5%になるように水を添加し、撹拌混合してRFL液a−1〜a−12を得た。
試験用シングルコードディッピングマシンを用いて、得られたRFL液にて各々、6−6ナイロンタイヤコード(1890D/2)を浸漬処理し、120℃で120秒間乾燥したのち、220℃で60秒間、焼き付けを行った。
浸漬処理された各々のタイヤコードをJIS−L1017に従いコード強力を測定した。結果を表2に示す。
また、浸漬処理したコードを5mm間隔に6本並べ、表3に示す配合の未加硫状態のゴム組成物に埋め込み、120N/cm2 のプレス圧力下で160℃×20分間加硫し、試験片を作成した。得られた試験片からコードを掘り起こし、50mm/分の速度でコードとゴムを剥離するに要した力を測定しこれを初期接着力とした。
結果を表2に示す。
応用例−1と同様にしてRFL液a−1〜a−12を得た。
(タイヤコード浸漬処理、コード強力および接着力測定)
試験用シングルコードディッピングマシンを用いて、得られたRFL液にて各々、ポリエステルタイヤコード(前処理糸1500D/2)を浸漬処理し、120℃で120秒間乾燥したのち、245℃で60秒間、焼き付けを行った。
浸漬処理された各々のタイヤコードをJIS−L1017に従いコード強力を測定した。結果を表4に示す。
また、浸漬処理したコードを5mm間隔に6本並べ、表3に示す配合の未加硫状態のゴム組成物に埋め込み、120N/cm2 のプレス圧力下で160℃×20分間加硫し、初期接着力試験用の試験片を作成した。また、120N/cm2 のプレス圧力下で160℃×50分間加硫し、耐熱接着力の試験片を作成した。
得られた試験片からコードを掘り起こし、50mm/分の速度でコードとゴムを剥離するに要した力を測定し、これを初期接着力及び耐熱接着力とした。
結果を表4に示す。
Claims (1)
- 脂肪族共役ジエン系単量体50〜80重量%、ビニルピリジン系単量体5〜30重量%およびこれらと共重合可能な他の単量体0〜45重量%を乳化重合して得られる共重合体ラテックス(A)10〜90重量部(固形分換算)とポリイソプレンラテックス(B)10〜90重量部(固形分換算)からなる(但し、共重合体ラテックス(A)とポリイソプレンラテックス(B)の合計は100重量部)ことを特徴とするエチレン−プロピレン系ゴムと繊維の接着剤用ラテックス組成物。
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JP2006005553A JP2007186585A (ja) | 2006-01-13 | 2006-01-13 | エチレン−プロピレン系ゴムと繊維の接着剤用ラテックス組成物 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2006
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