JPH11158289A - ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス - Google Patents

ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス

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JPH11158289A
JPH11158289A JP34052497A JP34052497A JPH11158289A JP H11158289 A JPH11158289 A JP H11158289A JP 34052497 A JP34052497 A JP 34052497A JP 34052497 A JP34052497 A JP 34052497A JP H11158289 A JPH11158289 A JP H11158289A
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copolymer latex
weight
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rubber
latex
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JP34052497A
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Akira Kamimura
彰 上村
Toshitaka Nishioka
利恭 西岡
Wataru Fujiwara
渡 藤原
Takashi Takenaka
俊 竹中
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SUMIKA ABS LATEX KK
Original Assignee
SUMIKA ABS LATEX KK
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 1,3−ブタジエン20〜50重量%、
2−ビニルピジン5〜20重量%およびスチレン30〜
75重量%を乳化重合して得られる共重合体ラテックス
(A)10〜90重量部と1,3−ブタジエン60〜7
8重量%、2−ビニルピジン5〜20重量%およびスチ
レン2〜35重量%を乳化重合して得られる共重合体ラ
テックス(B)10〜90重量部の混合物からなる共重
合体ラテックスをゴムと繊維の接着剤に用いる。 【効果】 高温加硫後のコード強力の低下が少なく、ゴ
ムと繊維との良好な接着力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムと繊維の接着
剤用共重合体ラテックスに関するものである。さらに詳
しくは、タイヤ、ベルト、ホース等のゴム製品に含まれ
る繊維とゴムの接着に適した改良された接着剤用共重合
体ラテックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナイロン、ポリエステル、アラミド等の
繊維は、従来よりゴム補強用繊維として、タイヤ、ベル
ト、ホース等のゴム製品に広く用いられている。
【0003】ゴム補強用に用いられるこれらの繊維は、
それ自身ではゴムに対する接着性に乏しく、ブタジエン
−スチレン−ビニルピリジン共重合体ラテックス単独ま
たはそれと他のゴムラテックスとの混合物およびレゾル
シン−ホルマリン樹脂(以下、RFレンジと称する。)
からなる接着剤組成物(以下、RFLと称する。)を用
いて接着処理され、実用に供されているのが一般的であ
る。
【0004】このRFLに使用されるビニルピリジン−
ブタジエン系共重合体ラテックスとしては、2−ビニル
ピリジン15重量%、1,3−ブタジエン70重量%、
スチレン15重量%を重合して得られる共重合体ラテッ
クスが一般的なものとなっている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年
のタイヤの高性能化に対応するためや、或いは、タイヤ
の生産性向上を目的とした高温加硫など、ますます耐熱
接着力に対する品質要求は厳しくなっており、さらなる
改良が望まれている。即ち、高温加硫後のコード強度の
低下が少なく、また、初期接着力、耐熱接着力にも優れ
たゴムと繊維との接着剤用共重合体ラテックスが求めら
れている。
【0006】このため、RFLに用いられるビニルピリ
ジン−ブタジエン系共重合体ラテックスの改良検討が行
われており、特公平1−49308号公報、特公平1−
49309号公報、特公平2−24314号公報などで
は、特定な構造を有する共重合体粒子からなる共重合体
ラテックスが提案されている。
【0007】しかしながら、これらの共重合体ラテック
スをRFLに用いても、繊維強度と接着力とを共に満足
することはできず、さらなる改良が求められている。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明者等は、上記問題を解決
すべく鋭意検討した結果、特定の2種類の共重合体ラテ
ックスを特定の割合で混合して得られた共重合体ラテッ
クスを用いることで上記問題を解決することを見出し本
発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、脂肪族共役ジエン系単量体20
〜50重量%、ビニルピリジン5〜20重量%、および
芳香族ビニル系単量体30〜75重量%を乳化重合して
得られる共重合体ラテックス(A)10〜90重量部
(固形分換算)と脂肪族共役ジエン系単量体60〜78
重量%、ビニルピリジン5〜20重量%、および芳香族
ビニル系単量体2〜35重量%を乳化重合して得られる
共重合体ラテックス(B)10〜90重量部(固形分換
算)からなる(ただし、(A)と(B)の合計は100
重量部)ことを特徴とするゴムと繊維の接着剤用共重合
体ラテックスを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳しく説明
する。原則として、共重合体ラテックス(A)および共
重合体ラテックス(B)の間で異なる点はその旨を明示
し、共通する点は同時に説明する。
【0011】本発明の共重合体ラテックスに使用される
脂肪族共役ジエン系単量体としては例えば、1,3−ブ
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられ、これらを
1種もしくは2種以上使用することができる。特に1,
3−ブタジエンが好ましい。
【0012】共重合体ラテックス(A)に用いられる単
量体のうち、脂肪族共役ジエン系単量体が20重量%未
満では初期接着力が低下し、50重量%を越えるとコー
ド強度および耐熱接着力が低下する。好ましくは、ナイ
ロン繊維の場合には30〜45重量%、ポリエステルお
よびアラミド繊維の場合には25〜45重量%である。
【0013】また、共重合体ラテックス(B)に用いら
れる単量体のうち、脂肪族共役ジエン系単量体が60重
量%未満では初期接着力が低下し、78重量%を越える
とコード強度および耐熱接着力が低下する。好ましく
は、ナイロン繊維の場合には65〜72重量%、ポリエ
ステルおよびアラミド繊維の場合には65〜75重量%
である。
【0014】本発明の共重合体ラテックスに使用される
ビニルピリジンとしては、2−ビニルピリジン、3−ビ
ニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−
ビニルピリジン等があげられ、これらを1種もしくは2
種以上使用することができる。特に2−ビニルピリジン
が好ましい。
【0015】共重合体ラテックスに用いられる単量体の
うち、ビニルピリジンが5重量%未満では初期接着力、
耐熱接着力共に低下し、20重量%を越えると初期接着
力が低下する。好ましくは7〜18重量%である。
【0016】本発明の共重合体ラテックスに使用するこ
とのできる芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、モノクロロスチレン等が挙げら
れ、それぞれ1種もしくは2種以上使用することができ
る。
【0017】芳香族ビニル系単量体が、共重合体ラテッ
クス(A)において30重量%未満では耐熱接着力が低
下し、75重量%を超えると初期接着力、耐熱接着力共
に低下する。また、共重合体ラテックス(B)において
2重量%未満ではコード強度および耐熱接着力が低下
し、35重量%を超えると初期接着力、耐熱接着力共に
低下する。
【0018】本発明の共重合体ラテックスの共重合体ラ
テックス(A)と共重合体ラテックス(B)の重量部
(固形分換算)の比率は(A)/(B)=10〜90/
10〜90(ただし、(A)と(B)の合計は100重
量部)である。この範囲外ではコード強度、初期接着力
および耐熱接着力の改善効果が小さい。好ましくは30
〜70/30〜70(ただし、(A)と(B)の合計は
100重量部)である。
【0019】本発明の共重合体ラテックスは、公知の方
法で製造される。すなわち、重合に際し共重合体ラテッ
クスに用いられる単量体の添加方法に特に制限はなく、
一括添加方法、分割添加方法、連続添加方法等いずれも
採用できる。
【0020】本発明にて用いられる共重合体ラテックス
の重合に際しては、乳化剤として、ロジン酸石鹸、脂肪
酸石鹸、高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルスル
ホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、脂肪族カルボン酸塩、
非イオン性界面活性剤の硫酸エステル塩等のアニオン性
界面活性剤あるいはポリエチレングリコールのアルキル
エステル型、アルキルフェニルエーテル型、アルキルエ
ーテル型等のノニオン性界面活性剤が挙げられ、これら
を1種又は2種以上使用することができる。
【0021】また、本発明の乳化重合法においては、従
来公知の連鎖移動剤、重合開始剤、電解質、重合促進
剤、キレート剤等、さらには炭化水素系溶剤を使用する
ことができる。
【0022】連鎖移動剤としてはn−ヘキシルメルカプ
タン、n−オクチルメルカプタン、t−オクチルメルカ
プタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメル
カプタン、n−ステアリルメルカプタン等のアルキルメ
ルカプタン、ジメチルキサントゲンジサルファイド、ジ
イソプロピルキサントゲンジサルファイド等のキサント
ゲン化合物、テトラメチルチウラムジスルフィド、テト
ラエチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラム
モノスルフィド等のチウラム系化合物、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノー
ル等のフェノール系化合物、アリルアルコール等のアリ
ル化合物、ジクロルメタン、ジブロモメタン、四臭化炭
素等のハロゲン化炭化水素化合物、α−ベンジルオキシ
スチレン、α−ベンジルオキシアクリロニトリル、α−
ベンジルオキシアクリルアミド等のビニルエーテル、ト
リフェニルエタン、ペンタフェニルエタン、アクロレイ
ン、メタアクロレイン、チオグリコール酸、チオリンゴ
酸、2−エチルヘキシルチオグリコレート、α−メチル
スチレンダイマー、ターピノレン等が挙げられ、これら
を1種または2種以上使用することができる。
【0023】これらの連鎖移動剤は、通常、単量体10
0重量部に対して0〜10重量部にて使用される。
【0024】重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重合開
始剤、レドックス系重合開始剤、過酸化ベンゾイル等の
油溶性重合開始剤を適宜用いることができる。特に水溶
性重合開始剤の使用が好ましい。
【0025】また、重合に際して、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプ
タン等の飽和炭化水素、ペンテン、ヘキセン、ヘプテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテ
ン、4−メチルシクロヘキセン、1−メチルシクロヘキ
セン等の不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素などの炭化水素化合物を使用して
も良い。
【0026】本発明の接着剤組成物(RFL)における
共重合体ラテックスとレゾルシン−ホルマリン樹脂の使
用比率は特に限定されないが、通常、共重合体ラテック
ス100重量部(固形分)に対してレゾルシン−ホルマ
リン樹脂を5重量%〜100重量部(固形分)を使用す
ることが好ましい。
【0027】また、この接着剤組成物には、イソシアネ
ート、ブロックドイソシアネート、エチレン尿素、2,
6−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニルメチル)−4
−クロロフェノール、一塩化イオウとレゾルシンの縮合
物及びレゾルシン−ホルマリン縮合物との混合物などの
変性レゾルシン−ホルマリン樹脂、ポリエポキシド、変
性ポリ塩化ビニル、カーボンブラックといった接着助
剤、充填剤、架橋剤、加硫剤、加硫促進剤等を必要に応
じて配合しても差し支えない。
【0028】本発明の接着剤組成物が使用される繊維と
しては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊
維等が挙げられるが、特にこれらに限定されず、また、
これらの繊維はコード、ケーブル、織物、帆布、短繊維
等いずれの形態であっても良い。
【0029】また、本発明の接着剤組成物で処理された
繊維と接着に供されるゴムとしては、天然ゴム、SB
R、NBR、クロロプレンゴム、ポリブタジエンゴム、
ポリイソプレンゴム更にはそれらの各種変性ゴム等が挙
げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0030】また、本発明のRFLを製造するに際し
て、本発明の共重合体ラテックスの一部を必要に応じ
て、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、カルボ
キシ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、ア
クリルニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、カル
ボキシ変性アクリルニトリル−ブタジエン共重合体ラテ
ックス、クロロプレンラテックス、イソプレンラテック
ス等に代替しても良いが、それらは本発明の共重合体ラ
テックス100重量部中50重量部未満であることが好
ましく、さらに好ましくは40重量部未満である。
【0031】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限される
ものではない。なお、実施例中の部および%は断りのな
い限り全て重量部および重量%を意味する。
【0032】(共重合体ラテックス(A)−1〜7、
(B)−1〜7の製造)攪拌機付きオートクレーブに、
水130部、ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ホルマ
リン縮合物1部、水酸化ナトリウム0.5部とロジン酸
カリウム4部を加え溶解させる。次に、表1に示した単
量体とt−ドデシルメルカプタン0.55部を仕込み、
乳化させる。次いで、過硫酸カリウム0.5部を加え、
全体を50℃に保ち重合を行う。重合転化率が、全単量
体の95%に達したら、ハイドロキノン0.1部を加
え、重合を停止させる。得られた共重合体ラテックスは
減圧蒸留により未反応単量体を除去し、共重合体ラテッ
クス(A)−1〜7、(B)−1〜7を得た。
【0033】
【表1】
【0034】(共重合体ラテックス(A)−8、9、
(B)−8の製造)攪拌機付きオートクレーブに、水8
0部、ナフタレンスルホン酸ナトリウム・ホルマリン縮
合物1部、水酸化ナトリウム0.4部とロジン酸カリウ
ム2.8部を加え溶解させる。次に、表2に示した1段
目単量体とt−ドデシルメルカプタン0.35部を仕込
み、乳化させる。次いで、過硫酸カリウム0.5部を加
え、全体を52℃に保ち重合を行う。仕込んだ単量体の
重合転化率が表2に示した値に達したならば、表2に示
した2段目単量体とt−ドデシルメルカプタン0.15
部及び、ロジン酸カリウム1.2部、水40部を仕込
み、重合を継続した。重合転化率が、全単量体の95%
に達したら、ハイドロキノン0.1部を加え、重合を停
止させる。得られた共重合体ラテックスは減圧蒸留によ
り未反応単量体を除去し、共重合体ラテックス(A)−
8、9、(B)−8を得た。
【0035】
【表2】
【0036】実施例−1 (RFL液の調整)水242部に10%水酸化ナトリウ
ム3部を添加し攪拌後、レゾルシン11部および37%
ホルマリン16.2部を加え攪拌混合して、25℃にて
6時間熟成を行い、RFレジンを作成する。次いで、共
重合体ラテックス(A)と共重合体ラテックス(B)を
表3に示した比率(固形分)で混合したゴムと繊維の接
着剤用共重合体ラテックスをそれぞれ65部(固形分)
およびスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(住化
A&L社製J−9049)35部(固形分)の中に、R
FL液の固形分濃度が17%になるように水を添加し攪
拌後、得られたRFレジン全量と25%アンモニア水1
2.6部を添加し攪拌混合して、25℃にて18時間熟
成させ、RFL液a−1〜a−6を得た。 (タイヤコード浸漬処理、コード強度および接着力測
定)試験用シングルコードディッピングマシンを用い
て、得られたRFL液にて各々、6−6ナイロンタイヤ
コード(1260D/3)を浸漬処理し、120℃で1
20秒間乾燥したのち、200℃で60秒間、焼き付け
を行った。浸漬処理された各々のタイヤコードを表4の
配合処方に基づくゴム配合物ではさみ、180℃で60
分間加硫プレスした。加硫されたゴム配合物からタイヤ
コードを取り出し、JIS−L1017に従いコード強
度を測定した。結果を表3に示す。また、浸漬処理され
た各々のタイヤコードを表4の配合処方に基づくゴム配
合物ではさみ、160℃で20分間加硫プレスした。A
STM,D2138−67(H Pull Test)
に従い接着力を測定した。結果を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】 *:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルースル
フェンアミド
【0039】実施例−2 (RFL液の調整)水229部に10%水酸化ナトリウ
ム4.1部を加え攪拌後、65%のレゾルシン−ホルマ
リン樹脂(住友化学工業社製:スミカノール700S)
24.2部を加え攪拌し、さらに37%ホルマリン6.
3部を加え攪拌混合し25℃にて4時間熟成することに
より、RFレジンを作成する。次いで、共重合体ラテッ
クス(A)と共重合体ラテックス(B)を表5に示した
比率(固形分)で混合したゴムと繊維の接着剤用共重合
体ラテックスをそれぞれ100部(固形分)中に、RF
L液の固形分濃度が20%になるように水を添加し攪拌
後、得られたRFレジン全量と25%アンモニア水14
部を加え攪拌混合して、25℃にて40時間熟成させ
る。その後、P−クロロフェノール、ホルムアルデヒ
ド、レゾルシノールの縮合物のアンモニア溶液(ナガセ
化成工業社製:デナボンド)を50部添加し、表5に示
すRFL液b−1〜b−9を得た。 (タイヤコード浸漬処理、コード強度および接着力測
定)試験用シングルコードディッピングマシンを用い
て、得られたRFL液にて各々ポリエステル・タイヤコ
ード(1500D/2)を浸漬処理し、120℃で12
0秒間乾燥したのち、230℃で60秒間、焼き付けを
行った。浸漬処理された各々のタイヤコードを表4の配
合処方に基づくゴム配合物ではさみ、170℃で30分
間加硫プレスした。加硫されたゴム配合物からタイヤコ
ードを取り出し、JIS−L1017に従いコード強度
を測定した。結果を表5に示す。また、この処理された
タイヤコードを表4の配合処方に基づくゴム配合物では
さみ、160℃で20分、および170℃で90分の各
々の条件にて加硫プレスした。ASTM,D2138−
67(H Pull Test)に従い接着力および高
温覆歴による接着力の低下を測定した。結果を表5に示
す。また、図1に示すように表4のゴム配合物1の表層
に処理コード2を等間隔にて4本埋め込み、170℃、
100分間の条件にて加硫プレスし、耐熱剥離接着力測
定用の試験片を作製した。この試験片を用いて、図2に
示すようにコード4本の先端を粘着テープ3にて固定
し、ゴム配合物1より矢印の方向に剥離し、耐熱剥離接
着力を測定した。また、剥離後のコードへのゴム付着状
態を肉眼にて判定し、優れるもの5点〜劣るもの1点と
して相対的に評価した。結果を表5に示す。
【0040】
【表5】
【0041】実施例−3 (前処理液の調製)水974部に10%炭酸ナトリウム
4.0部と70%サンモールGS−1(日華化学社製)
0.43部を加え攪拌後、デナコールEX−313(ナ
ガセ化成工業社製)22.0部を加え、攪拌混合し前処
理液を作成する。 (2浴目RFL液の調整)水229部に10%水酸化ナ
トリウム4.1部を加え攪拌後、65%のレゾルシン−
ホルマリン樹脂(住友化学工業社製:スミカノール70
0S)24.2部を加え攪拌して、さらに37%ホルマ
リン6.3部を加え攪拌混合し、25℃にて4時間熟成
することにより、RFレジンを作成する。次いで、共重
合体ラテックス(A)と共重合体ラテックス(B)を表
6に示した比率(固形分)で混合したゴムと繊維の接着
剤用共重合体ラテックスをそれぞれ100部(固形分)
中に、RFL液の固形分濃度が20%になるように水を
添加し攪拌後、得られたRFレジン全量と25%アンモ
ニア水14部を加え、25℃にて40時間熟成させ表6
に示すRFL液c−1〜c−9を得た。 (タイヤコード浸漬処理、コード強度および接着力測
定)試験用シングルコードディッピングマシンを用い
て、得られた前処理液にて各々アラミド・タイヤコード
(1500D/2)を浸漬処理し、120℃で120秒
間乾燥したのち、240℃で60秒間、焼き付けを行っ
た。その後、前処理された各々アラミド・タイヤコード
を得られたRFL液にて浸漬処理し、120℃で120
秒間乾燥したのち、240℃で60秒間、焼き付けを行
った。この処理された各々のタイヤコードを表4の配合
処方に基づくゴム配合物ではさみ、170℃で60分間
加硫プレスした。加硫されたゴム配合物からタイヤコー
ドを取り出し、JIS−L1017に従いコード強度を
測定した。結果を表6に示す。また、この浸漬処理され
たコードを表4の配合処方に基づくゴム配合物ではさ
み、160℃で20分間加硫プレスした。ASTM,D
2138−67(H−Pull Test)に従い接着
力を測定した。結果を表6に示す。
【0042】
【表6】
【0043】
【発明の効果】本発明の共重合体ラテックスを含有する
接着剤組成物は、従来のものに比べて高温加硫後の繊維
コードの強度低下が少なく、かつゴムと繊維との間に良
好な接着力を与える。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における耐熱剥離接着力測定用の試験片
を示す斜視図である。
【図2】本発明における耐熱剥離接着力測定に供された
試験片を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ゴム配合物、2…処理コード、3…粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 俊 愛媛県新居浜市菊本町2丁目10番2号 住 化エイビーエス・ラテックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族共役ジエン系単量体20〜50重
    量%、ビニルピリジン5〜20重量%、および芳香族ビ
    ニル系単量体30〜75重量%を乳化重合して得られる
    共重合体ラテックス(A)10〜90重量部(固形分換
    算)と脂肪族共役ジエン系単量体60〜78重量%、ビ
    ニルピリジン5〜20重量%、および芳香族ビニル系単
    量体2〜35重量%を乳化重合して得られる共重合体ラ
    テックス(B)10〜90重量部(固形分換算)からな
    る(ただし、(A)と(B)の合計は100重量部)こ
    とを特徴とするゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテック
    ス。
JP34052497A 1997-11-25 1997-11-25 ゴムと繊維の接着剤用共重合体ラテックス Pending JPH11158289A (ja)

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