JPH06375B2 - ポリオレフィン系樹脂発泡成形体の製造方法及び金型 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂発泡成形体の製造方法及び金型

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JPH06375B2
JPH06375B2 JP61145078A JP14507886A JPH06375B2 JP H06375 B2 JPH06375 B2 JP H06375B2 JP 61145078 A JP61145078 A JP 61145078A JP 14507886 A JP14507886 A JP 14507886A JP H06375 B2 JPH06375 B2 JP H06375B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はポリオレフィン系樹脂発泡成形体の製造方法及
び金型に関し、更に詳しくは成形体の局部的な融着不良
の問題を解消したポリオレフィン系樹脂発泡成形方法及
びそれに用いられる金型に関するものである。
「従来技術と問題点」 従来から、発泡ポリスチレンの予備発泡ビーズを型内発
泡成形機の所望の形状に成形することが行われている。
近年は、発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂の予備発泡ビーズによる型内発泡成
形も盛んになってきている。
ポリオレフィン系樹脂はポリスチレンと同様な成形方
法、即ち、型内に樹脂ビーズの充填−加熱−冷却−離型
という一連の操作によって成形される。しかし乍ら、ポ
リオレフィン系樹脂の場合はポリスチレンに比して熱融
着性が悪い。例えば第1図に示した如き底面部(1)に
設けた中仕切り板の如き突出部(2)を有する箱形成形
体を成形する場合、第2図に示した如き金型が一般的に
採用される。
第2図において、金型はキャビティ金型(3)とコア金
型(4)とからなり、両金型により形成される型窩内に
充填機(5)により樹脂ビーズ(6)が充填される。
次に蒸気がコア側蒸気弁(10)から供給され、蒸気孔
(8)を通じてコア金型(4)からキャビティ金型
(3)に通過してキャビティ側ドレン弁(11)より排
出され(逆一方加熱)、次いでキャビティ側蒸気弁
(7)から蒸気が供給され、蒸気孔(8)を通じてキャ
ビティ金型(3)からコア金型(4)に通過してコア側
ドレン弁(9)より排出される(正一方加熱)。更に、
キャビティ側ドレン弁(11)及びコア側ドレン弁
(9)を閉じた状態でキャビティ金型及びコア金型の両
方から同時に加熱される(両面加熱)。
上記の如き金型に使用される蒸気孔の構造としては、ポ
リスチレンの場合は一般に直径6〜10mmのコアベント
が40〜50mmのピッチで配設される。
しかし乍ら、ポリオレフィン系樹脂の場合は前記した様
に熱融着性が悪いため、上記の如きポリスチレン成形用
金型では成形体の全体に亘って熱融着性の良好な成形体
を得ることができない。
即ち、上記した逆一方加熱の場合の蒸気の流れを第2図
及び第3図において矢示しているが、成形体突出部
(2)の先端部分(2a)の周辺部(A)とその反対側
の根元周辺部(B)の蒸気の流れを考案してみると、蒸
気の流れは明らかに先端周辺部(A)から根元周辺部
(B)に流れており、蒸気の流束密度は(B)>(A)
であり、又、該突出部の上面部に相当する金型部(4
a)と側面部に相当する金型部(4b)からの根元周辺
部(B)までの蒸気流路長を比較すると、(4a)>
(4b)である。蒸気の流量は抵抗に反比例、即ち、蒸
気流路長に反比例するので、蒸気の金型孔(8)へ流入
し流出する量は(4b)>(4a)であるかり、蒸気の
流束密度はこの場合も上記と同様に(B)>(A)であ
る。そして、成形体の2次発泡蒸気加熱融着速度は蒸気
の流束密度に比例することが知られているので成形体の
根元周辺部(B)の方が先端周辺部(A)より速く2次
発泡加熱融着する。かくして、先に加熱融着した根元周
辺部(B)により、蒸気の流れがせき止められ、先端周
辺部(A)への蒸気の流れが悪くなり先端周辺部(A)
の融着不良が発生する原因となる。そこで、この問題を
解消せんとして長時間加熱すると、過剰加熱によるヒケ
や着色が起きるばかりでなく、多量の蒸気を消費し、又
成形サイクルが長くなり生産性が低下する。
「問題点を解決するための手段」 本発明はかかる実情に鑑み、蒸気問題を解決せんとして
鋭意研究の結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明の第1は中仕切り板等の突出部を有するポ
リオレフィン系樹脂発泡成形体を製造するに際し、前記
突出部の先端部分の蒸気透過密度を他の部分の蒸気透過
密度よりも大きくして成形することを特徴とするポリオ
レフィン系樹脂発泡成形体の製造方法を、本発明の第2
はコア金型とキャビティ金型とにより成形される型窩内
にポリオレフィン系樹脂ビーズを充填し、中仕切り板等
の突出部を有する発泡成形体を製造する金型において、
前記突出部の先端部分近傍の金型の蒸気透過密度を、他
の部分の金型の蒸気透過密度より大きくした構造の金型
をそれぞれ内容とするものである。
本発明の目的とする部分的な融着不良のない成形体は、
基本的には蒸気が透過し易い部分と透過し難い部分とに
一定の蒸気透過密度勾配を付与して均一な蒸気透過量と
することにより得ることができる。該密度勾配は同一径
を有する蒸気孔の単位面積当たりの数を増減する。単位
面積当たりの数は同じとし、蒸気孔の径に差を設ける、
これら2つの方法を併用する等の方法により容易に得る
ことができる。
本発明の実施態様を示す図面に基づいて説明すると、第
4図及び第5図はそれぞれ成形体の突出部(2)付近の
キャビティ金型(4)を示す要部断面図である。第4図
において、成形体突出部(2)の上面部に相当する金型
部(4a)の単位面積当たりの蒸気孔(8)の数を側面
部に相当する金型部(4b)の単位面積当たりの蒸気孔
(8)の数よりも多く配設し蒸気透過密度勾配を付与し
た構成からなる。一方、第5図においては、単位面積当
たりの蒸気孔の数は概ね同一であるが、該突出部(2)
の上面部に相当する金型部(4a)に設けた蒸気孔(8
a)の径を、側面部に相当する金型部(4b)に設けた
蒸気孔(8b)の径よりも大として蒸気透過密度勾配を
設けてある。
上記蒸気孔の径及び配置ピッチは樹脂の種類や成形体の
サイズ等に依存し、一概には規定できないが、例えば蒸
気孔(8)としては直径6〜10mmのコアベントを15
〜25mmピッチで配して蒸気透過密度勾配を付与する。
又、蒸気孔(8a)として上記コアベントを、蒸気孔
(8b)として直径0.7〜1.5mmのキリ孔を5〜2
0mmピッチで配設し、所望の蒸気透過密度を得ることが
できる。
本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、これらの共重合体、これ
らと他の共重合可能な他のモノマーとの共重合体、これ
らの混合物等が含まれる。
尚、本発明において突出部を有する成形体とは、中仕切
り板等に限定されることなく、広く成形体表面に凹凸を
有するものが含まれる。又、通称コア抜きと呼ばれる中
抜きの成形体を製造する場合にも本発明を適用すること
ができる。
「実施例」 以下、本発明を実施例、比較例を挙げて更に詳細に説明
するが、本発明はこれらにより何ら制限されないことは
勿論である。
実施例1 第6図に示した如き金型(但し、突出部付近の要部の
み)を用いて、下記の条件にて中仕切り箱を成形した。
得られた成形体の中仕切りの融着率を第1表に示した。
原料:発泡ポリオレフィンビーズ(倍率39倍) 成形含浸内圧:1.5Kg/cm2G 成形体形状:縦450mm×横350mm ×高さ170mm×肉厚20mm 中仕切り板形状:横310mm×高さ150mm ×肉厚20mm 蒸気孔:コアベント:10mmΦ、キリ孔1.2mmΦ 蒸気孔の配置ピッチ:h=15mm、h=25mm h=10mm、h=5mm l=15mm、l=25mm l=10mm 蒸気加熱条件: 逆一方加熱:1.1Kg/cm2G 正 〃 :1.0Kg/cm2G 両面 〃 :1.8Kg/cm2G 比較例1 第7図に示した如き金型(但し、突出部付近の要部の
み、蒸気孔の配置ピッチ:H=15mm、H=25m
m、H=10mm、L=25mm)を用いた他は実施例1
と同様にして成形体を得た。得られた成形体の中仕切り
の融着率を第1表に示した。
「作用・効果」 本発明の特徴は成形体の部分により蒸気透過密度勾配を
設けることにより、蒸気の流れを整序して均一な蒸気の
流れを確保し、これにより成形体の部分的な融着不良の
発生を防止させることにある。
かくして、本発明によれば、融着不良による不良品の発
生を防止できるばかりでなく、過剰加熱に困るヒケや着
色の問題も解消され、更には蒸気量が節約でき、又、成
形サイクルが短縮されるので生産性を向上させることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は突出部を有する成形体の一例を示す断面図、第
2図は従来の金型の一例を示す断面図、第3図は第2図
に示した金型の要部断面図、第4図及び第5図はそれぞ
れ本発明の金型の実施態様を示す要部断面図、第6図は
実施例1で用いた金型の要部断面図、第7図は比較例1
で用いた金型の要部断面図である。 1……底面部、 2……突出部 3……キャビテイ金型、4……コア金型 5……充填機、 6……樹脂ビーズ 7……キャビティ側蒸気弁 8、8a、8b……蒸気孔 9……コア側ドレン弁、10……コア側蒸気弁 11……キャビティ側ドレン弁 12……コアベント 13……キリ孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中仕切り板等の突出部を有するポリオレフ
    ィン系樹脂発泡成形体を製造するに際し、前記突出部の
    先端部分の蒸気透過密度を他の部分の蒸気透過密度より
    も大きくして成形することを特徴とするポリオレフィン
    系樹脂発泡成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】コア金型とキャビティ金型とにより成形さ
    れる型窩内にポリオレフィン系樹脂ビーズを充填し、中
    仕切り板等の突出部を有する発泡成形体を製造する金型
    において、前記突出部の先端部分近傍の金型の蒸気透過
    密度を、他の部分の金型の蒸気透過密度より大きくした
    構造の金型。
  3. 【請求項3】突出部の先端部分近傍の金型にコアベント
    を、他の部分の金型にはキリ孔を配した特許請求の範囲
    第2項記載の金型。
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