JPS629073Y2 - - Google Patents

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JPS629073Y2
JPS629073Y2 JP1953981U JP1953981U JPS629073Y2 JP S629073 Y2 JPS629073 Y2 JP S629073Y2 JP 1953981 U JP1953981 U JP 1953981U JP 1953981 U JP1953981 U JP 1953981U JP S629073 Y2 JPS629073 Y2 JP S629073Y2
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injection
heating medium
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tube
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【考案の詳細な説明】 本考案は、表面を主として硬質の表皮で覆つた
熱可塑性樹脂発泡体の製造に用いる加熱媒体噴射
管に関する。
熱可塑性樹脂発泡体の製品として、発泡体の弱
点を補ない用途に応じた耐久性を与えるためにそ
の表面を硬質樹脂等の表皮で覆つたものがある。
このような表皮を有する発泡体は、例えば、表
皮となる中空体を予め形成し、この中空体の内部
に発泡性熱可塑性樹脂粒子を充填しておいて加熱
媒体噴射管を挿入し、噴射管から水蒸気等の加熱
媒体を一定時間噴射して前記粒子を加熱し、各粒
子が互に融着する前に前記噴射管を中空体外へ抜
去して前記粒子を中空体内で融着一体化せしめる
方法により製造し得る。
しかして上記の方法による発泡体の製造におい
ては、中空体内に水蒸気等の加熱媒体を噴射供給
する噴射管としては中空体内に挿入される部分に
多数の同一径の噴射孔を一定ピツチで有するもの
が一般に使用されており、しかも加熱媒体が一定
圧力で供給されて前記噴射孔から一斉に噴射され
るので、中空体内の充填粒子は、噴射管に近い
ものから先に加熱されて粒子間の融着が始まる結
果、加熱媒体の流通が阻害されて噴射管から遠い
個所の加熱が充分に行なわれないで該部において
融着不良が生じる欠点があつた。殊に噴出管が
比較的長いので、加熱媒体が一定圧力で供給され
ても、噴射管先端側と中空体挿入口側とで噴射孔
からの噴射圧に差が生じ、管先端側ほどつまり中
空体内奥側ほど噴射圧が低圧となり、そのため中
空体内奥側における噴射管から離れた部分で粒子
間の融着不良が部分的に生じ易いものであつた。
噴射管を2本以上にすれば、上記の欠点をある
程度改善できるのであるが、それでも融着不良は
皆無でなく、特に上記の点については全く配慮
がなされていないものである。
また上記のような欠点をなくすために、噴射管
からの加熱媒体の噴射位置を2段階にわけ、先ず
噴射管の先端側から開始し、次に中空体挿入口側
に移行させる方法も考えられたが、この場合確か
に融着良好となるのであるが、装置が複雑になり
かつ操作が煩雑で、殆んど実施されていないのが
実情である。
本考案は、上記に鑑み、中空体内部に挿入して
加熱媒体を噴射供給する噴射管として、特に噴射
孔からの噴射圧の差を補ない得て融着不良の生じ
ない良好な加熱媒体噴射を行なえるものを提供し
ようとするものであり、その特徴は、中空体内に
挿入される部分を複数に区分してその区分ごとの
噴射孔の開口面積の総和に差をもたせた点にあ
る。
次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
1は所定形状に成形された表皮となる合成樹脂
製等の中空体、2は前記中空体1内に充填された
発泡性熱可塑性樹脂粒子、3は前記粒子2の充填
孔を示し、10は前記中空体1内に挿入して加熱
空気、水蒸気等(特に水蒸気が好適)の加熱媒体
を噴射供給するための本考案に係る加熱媒体噴射
管を示す。
しかして本考案の加熱媒体噴射管10は、中空
体1内に挿入される部分11の略全長にわたつて
多数の噴射孔12が主として第2図のように四方
に穿設されており、特にその噴射孔12は噴射管
10の前記挿入部分11が少なくとも2部分に区
分されてその区分ごとの噴射孔12の開口面積の
総和に差異が存するように設定されてなるもので
ある。
各区分ごとの噴射孔12の開口面積の総和に差
異を存せしめる手段としては、各噴射孔12を各
区分それぞれ同一間隔にして同数ずつ設けておい
て各区分ごとに噴射孔12の孔径に差をつける
か、あるいは各区分の噴射孔12の孔径を同一に
しておいて区分ごとに間隔等を変えて噴射孔12
の数を変えるか、あるいは前記二つの手段を組合
せることが考えられ、何れも各区分ごとの噴射孔
12の開口面積の総和に差異を存せしめることが
できる。
例えば、第1図〜第3図の実施例では、噴射管
10における中空体1への挿入部分11をその長
手方向中間で2部分に区分13a,13bし、そ
の管先端側区分13aの噴射孔12の孔径を2.0
mmに、管基部側区分13bの噴射孔12の孔径を
1.5mmに形成する等孔径に差をつけて、噴射供給
圧が低くなる管先端側区分13aの開口面積の総
和をやや大きく設定している。
また第4図の実施例では、噴射管10の挿入部
分11の管先端側区分13aと管基部側区分13
bとで噴射孔12の間隔を変え、管先端側区分1
3aの噴射孔12の間隔を小にして数を多くし、
該区分13aの開口面積の総和を管基部側区分1
3bのそれより大きくしている。この場合特に各
区分13a,13b内においても、噴射孔12の
間隔が管先端側ほど漸次小となるよう設定するこ
とができ、噴射孔12からの噴射圧の差を補なう
のに好適となる。またこの実施例の場合、噴射管
10に列設された噴射孔12ごとに区分されてい
るとも考えられる。
さらに、第5図の実施例では、中空体1が両端
部で細くなつた略楕円体形状をなし、噴射管10
の中空体1への挿入部分11を中空体1の径小の
両端部に相当する管先端部14aと管基部側端部
14dおよびその中間部分の管先端側14bと管
基部側14cの4つの部分に区分し、管先端部1
4a、中間部分の管先端側14b、同管基部側1
4cおよび管基部側端部14dの各区分に有する
噴射孔12の孔径をそれぞれ順に1.5mm、2.0mm、
1.5〜2.0mm、1.0mmのように設定した場合を示して
おり、このように中空体1の形状によつて複数部
分に区分して実施することができる。
本考案の加熱媒体噴射管10は、上記のように
構成されており、これを使用して表皮を有する熱
可塑性樹脂発泡体を製造するには次のようにして
行なう。
予め、表皮となる中空体1を、ポリオレフイン
系樹脂、ポリスチレン系樹脂その他の合成樹脂に
より2〜10mm程度の厚みに成形しておく。これに
は所要個所に充填孔3を形成しておく。
そして先ず、上記の中空体1内に充填孔3から
発泡性熱可塑性樹脂粒子2を充填するもので、こ
の粒子2としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエ
チレン系樹脂その他の熱可塑性樹脂の小粒子に適
当な発泡剤を加えたもの、特に上記粒子2を30〜
60倍に予備発泡せしめたものを用いる。
上記のごとく粒子2を充填しておいて、本考案
に係る加熱媒体噴射管10を上記充填孔3を通し
て中空体1内に挿入する。従つて充填孔3は噴射
管の挿入孔を兼ねる。
そして噴射管10を中空体1に挿入した状態
で、発泡性熱可塑性樹脂粒子2を加熱するための
加熱媒体として水蒸気等を噴射管10に一定圧力
で供給して各噴射孔12から分散噴射し、この熱
によつて中空体1内に充填された粒子2を該粒子
の軟化点以上の温度に加熱して軟化・発泡せしめ
る。この加熱終了後、未だ充填粒子2が融着して
いない間に噴射管10を中空体1から抜去し、前
記加熱の余熱で各粒子同士を融着一体化せしめ、
その後冷却して充填孔3を中空体1と同質の材料
で融着閉塞する。
しかして、上記加熱媒体噴射による加熱の際、
噴射管10に対し加熱媒体が所定の圧力で供給さ
れても、管先端側と管基部側とで噴射孔12から
の噴射圧に差が生じ、管先端側ほど噴射圧が低圧
となり勢いが弱くなるが、この加熱媒体の噴射に
用いる本考案の加熱媒体噴射管10は、特に中空
体1内への挿入部分11が少なくとも2部分に区
分されてその各区分ごとの噴射孔12の孔径ある
いは数(密度)を異にしてその開口面積の総和に
区分ごとに差異が存するように形成されているの
で、前記開口面積の和が大である部分では当然加
熱媒体の噴射量が増し、従つて例えば噴射圧が低
圧となる管基部側の噴射孔12の開口面積の和を
管基部側より大となるように設定しておけば、上
記噴射圧の差が開口面積の差によつて相殺され、
噴射量に殆んど差が生じず、噴射管10の何れの
部分においても均一良好な加熱媒体噴射を行なえ
る。それゆえ中空体内奥側おける噴射管10から
離れた部分にも充分に加熱媒体がゆきわたり、該
部分での加熱が不足なく行なわれ、全体が均一に
加熱されて噴射圧の差に起因する部分的な融着不
良が生じない。また中空体1の形状や大きさに応
じて、例えば噴射管10のうち中空体1の径大部
に相当する部分の噴射孔12の開口面積を、径小
部に相当する部分の噴射孔12の開口面積より大
なるよう設定することにより、中空体の径大部で
噴射量を多くすることができ、加熱媒体噴射を無
駄なく効率的に行なうことができる。
従つて本考案の加熱媒体噴射管を使用すること
により、噴射圧の差を補ない得て過不足の生じな
い良好な加熱媒体噴射を行なえ、複雑な操作なし
で中空体内の各粒子を平均的に一様に加熱でき、
均一良好に融着した部分的な融着不良のない表皮
を有する熱可塑性樹脂発泡体を容易に製造するこ
とができることになる。これは、例えばダム等の
浮遊物防止網用フロート、いけす用フロート、オ
イルフエンス用フロート等の大型の各種フロート
や表面積の大きい建材その他の表皮を有する種々
の比較的大きい発泡体製品を製造する場合に特に
好適であり、発泡融着状態の良好な製品を容易に
製造、提供できる。
なお、加熱媒体の噴射を行なうのに、第3図の
ように2本あるいはそれ以上の噴射管10を中空
体1に対し挿入して行なうと、本考案噴射管10
による融着不良防止効果を一層高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す加熱媒体噴射管
の側面図、第2図は同横断面図、第3図は同噴射
管を使用した加熱媒体噴射時の縦断面図、第4図
および第5図はそれぞれ別の実施例を示す加熱媒
体噴射時の縦断面図である。 1……中空体、2……発泡性熱可塑性樹脂粒
子、10……加熱媒体噴射管、11……中空体へ
の挿入部分、12……噴射孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 所定形状に成形された中空体内に充填した発
    泡性熱可塑性樹脂粒子を加熱融着せしめるべ
    く、前記中空体内に挿入して加熱媒体を噴射す
    るための加熱媒体噴射管であつて、中空体内に
    挿入される部分の略全長にわたつて多数の噴射
    孔を設けるとともに、前記挿入部分を少なくと
    も2部分に区分して各区分ごとの噴射孔の開口
    面積の総和に差異を存せしめたことを特徴とす
    る表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体製造用の加
    熱媒体噴射管。 2 各区分ごとに噴射孔の孔径に差をつけること
    により、各区分ごとの噴射孔の開口面積の総和
    に差異を存せしめた実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体製
    造用の加熱媒体噴射管。 3 各区分ごとに噴射孔の数を変えることによ
    り、各区分ごとの噴射孔の開口面積の総和に差
    異を存せしめた実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の表皮を有する熱可塑性樹脂発泡体製造用
    の加熱媒体噴射管。
JP1953981U 1981-02-13 1981-02-13 Expired JPS629073Y2 (ja)

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JP5271311B2 (ja) * 2010-06-11 2013-08-21 日本スピンドル製造株式会社 集塵装置

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