JP2018039215A - 多層からなる発泡成形体の製造方法 - Google Patents
多層からなる発泡成形体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018039215A JP2018039215A JP2016176191A JP2016176191A JP2018039215A JP 2018039215 A JP2018039215 A JP 2018039215A JP 2016176191 A JP2016176191 A JP 2016176191A JP 2016176191 A JP2016176191 A JP 2016176191A JP 2018039215 A JP2018039215 A JP 2018039215A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam molded
- molded body
- body layer
- foam
- breathing hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
Description
また、本件出願人自身も通気性を有しない発泡成形体層と、通気性を有する発泡成形体層を積層した防音材を開発し、先に特許出願している(特許文献3を参照)。
本発明は上記のような従来の問題点を解決して、通気性を有しない発泡成形体層と通気性を有する発泡成形体層の異なる複数の発泡成形体層を積層した発泡成形体を、二次加工で貼り合せるのではなく、1つの成形型で一体的に成形することができる多層からなる発泡成形体の製造方法を提供することを目的とするものである。
通気性を有しない第1の発泡成形体層と、通気性を有する第2の発泡成形体層を積層一体化した多層からなる発泡成形体の製造方法であって、
一対の固定型と移動型で形成した1次キャビティ内に、呼吸穴形成用の第1ピンを侵入させた状態で、原料ビーズを充填・加熱・冷却処理して厚み方向に貫通した第1呼吸穴を有する第1の発泡成形体層を成形し、
次いで、前記第1ピンを後退させた後、前記移動型を第1の発泡成形体層とともに後退させて、固定型と第1の発泡成形体層の間に2次キャビティを形成し、
次いで、この2次キャビティ内および前記第1呼吸穴の内部に原料ビーズを充填・加熱・冷却処理するとともに、加熱・冷却媒体を前記第1呼吸穴を通じて流通させることにより第2の発泡成形体層を成形することを特徴とする多層からなる発泡成形体の製造方法であり、これを請求項1に係る発明とする。
次いで、第2の発泡成形体層を成形し、
次いで、前記第2ピンを後退させた後、前記固定型内に第1および第2の発泡成形体層を残して移動型のみを後退させ、移動型と第1の発泡成形体層の間に3次キャビティを形成し、
次いで、この3次キャビティ内および前記第2呼吸穴の内部に原料ビーズを充填・加熱・冷却処理するとともに、加熱・冷却媒体を前記第2呼吸穴を通じて流通させることにより第3の発泡成形体層を成形することができ、これを請求項2に係る発明とする。
また、前記第1の発泡成形体層の空隙率は5%未満とし、第2および第3の発泡成形体層の空隙率は10〜40%とすることができ、これを請求項4に係る発明とする。
本発明で使用する発泡成形機は、固定型と移動型で形成したキャビティ内に原料ビーズを充填した後、各型の背面側にあるチャンバ室より加熱媒体や冷却媒体を供給し、加熱・冷却処理して発泡成形体を成形する一般的な成形機である(図示せず)。
図1は、本発明の製造方法で得られる2層からなる発泡成形体の斜視図、図2は、図1の要部の拡大断面図、図3は、本発明の製造方法で得られる3層からなる発泡成形体の斜視図、図4は、図3の要部の拡大断面図である。また、図5〜図16は、2層からなる発泡成形体の成形工程を示す説明図、図17〜図34は、3層からなる発泡成形体の成形工程を示す説明図である。
前記第1の発泡成形体層1aは、発泡粒子からなる原料ビーズが相互に略全面で融着するように成形されたもので、通気性を有しないものである。また、第2の発泡成形体層1bと第3の発泡成形体層1cは、発泡粒子からなる原料ビーズが発泡粒子間に空隙を有するように相互に点融着するように成形されたもので、通気性を有するものである。
以上のように、異なった層からなる多層の成形体とすることにより、それぞれの層の特徴を発揮して、従来にない複数の効果を奏する複合体を提供することができる。
次に、2層からなる発泡成形体の製造方法につき、図5〜図16を参照して説明する。
図において、2は凹型の固定型、3は凸型の移動型、4aはこれらの一対の固定型2と移動型3で形成した1次キャビティである。5は固定型2の背面に設けた原料ビーズの充填器、6aは呼吸穴形成用の第1ピンである。なお、図示のものと異なり、固定型2を凸型にし、移動型3を凹型にすることや、充填器5や第1ピン6aを移動型3側に設けることも任意に行える。
その後、図14に示すように、型の背面側にあるチャンバ室に冷却媒体(冷却エア)を供給して冷却処理を行う。この時も冷却媒体は第1呼吸穴8aを通じて型背面側にあるチャンバ室間を流通するので、十分に冷却処理を行うことができる。
この結果、通気性を有しない第1の発泡成形体層1aと通気性を有する第2の発泡成形体層1bとが積層一体化されるうえに、前記第1呼吸穴8a内には第2の発泡成形体樹脂が入り込んだ状態となっているので、より強固に接合した2層からなる発泡成形体が成形されることとなる。
このようにして、通気性を有しない第1の発泡成形体層1aと、通気性を有する第2の発泡成形体層1bを積層一体化した多層からなる発泡成形体を、発泡成形機により1サイクルで製造することができ、従来の別々に成形したものを後工程で接着剤により貼り合せて一体化する製造方法に比べて、より短時間で成形できることとなった。
次に、3層からなる発泡成形体の製造方法につき、図17〜図34を参照して説明する。
図17に示すように、一対の固定型2と移動型3で形成した1次キャビティ4a内(厚み:t1)に、呼吸穴形成用の第1ピン6aおよび第2ピン6bを侵入させた状態で、充填器5から原料ビーズを充填する。原料ビーズの充填終了後は、図18に示すように、充填器5内の余分な原料ビーズを原料ホッパー(図示せず)に戻す。なお、前記第1ピン6aおよび第2ピン6bは、例えばエアシリンダ7によって出没自在としてある。
その後、図26に示すように、型の背面側にあるチャンバ室に冷却媒体(冷却エア)を供給して冷却処理を行う。この時も冷却媒体は第1呼吸穴8aを通じて型背面側にあるチャンバ室間を流通するので、十分に冷却処理を行うことができる。
この結果、通気性を有しない第1の発泡成形体層1aと通気性を有する第2の発泡成形体層1bとが積層一体化され、更に、前記第1呼吸穴8a内には第2の発泡成形体樹脂が入り込んだ状態となるため、より強固に接合した状態の2層からなる発泡成形体が成形されることとなる。
その後、図32に示すように、型の背面側にあるチャンバ室に冷却媒体(冷却エア)を供給して冷却処理を行う。この時も冷却媒体は第2呼吸穴8bを通じて型背面側にあるチャンバ室間を流通するので、十分に冷却処理を行うことができる。
この結果、通気性を有しない第1の発泡成形体層1aを中心層として、その両側に通気性を有する第2の発泡成形体層1bと第3の発泡成形体層1cとが積層一体化される。しかも、前記第1呼吸穴8a内には第2の発泡成形体樹脂が入り込み、また前記第2呼吸穴8b内には第3の発泡成形体樹脂が入り込んだ状態となっているので、より強固に接合した3層からなる発泡成形体が成形されることとなる。
このようにして、通気性を有しない第1の発泡成形体層1aと、その両側に位置する通気性を有する第2の発泡成形体層1bおよび第3の発泡成形体層1cを積層一体化した3層からなる発泡成形体を、発泡成形機により1サイクルで製造することができ、従来の別々に成形したものを後工程で接着剤により貼り合せて一体化する製造方法に比べて、より簡単かつ短時間で成形できることとなった。
更に、以上に述べた製造工程を繰り返すことにより、4層以上の多層からなる発泡成形体を製造することができることは勿論である。
1a 第1の発泡成形体層
1b 第2の発泡成形体層
1c 第3の発泡成形体層
2 固定型
3 移動型
4a 1次キャビティ
4b 2次キャビティ
4c 3次キャビティ
5 充填器
6a 第1ピン
6b 第2ピン
7 エアシリンダ
8a 第1呼吸穴
8b 第2呼吸穴
9 充填器
Claims (4)
- 通気性を有しない第1の発泡成形体層と、通気性を有する第2の発泡成形体層を積層一体化した多層からなる発泡成形体の製造方法であって、
一対の固定型と移動型で形成した1次キャビティ内に、呼吸穴形成用の第1ピンを侵入させた状態で、原料ビーズを充填・加熱・冷却処理して厚み方向に貫通した第1呼吸穴を有する第1の発泡成形体層を成形し、
次いで、前記第1ピンを後退させた後、前記移動型を第1の発泡成形体層とともに後退させて、固定型と第1の発泡成形体層の間に2次キャビティを形成し、
次いで、この2次キャビティ内および前記第1呼吸穴の内部に原料ビーズを充填・加熱・冷却処理するとともに、加熱・冷却媒体を前記第1呼吸穴を通じて流通させることにより第2の発泡成形体層を成形することを特徴とする多層からなる発泡成形体の製造方法。 - 1次キャビティ内に、呼吸穴形成用の第1ピンおよび第2ピンを侵入させた状態で、原料ビーズを充填・加熱・冷却処理して厚み方向に貫通した第1呼吸穴および第2呼吸穴を有する第1の発泡成形体層を成形し、
次いで、第2の発泡成形体層を成形し、
次いで、前記第2ピンを後退させた後、前記固定型内に第1および第2の発泡成形体層を残して移動型のみを後退させ、移動型と第1の発泡成形体層の間に3次キャビティを形成し、
次いで、この3次キャビティ内および前記第2呼吸穴の内部に原料ビーズを充填・加熱・冷却処理するとともに、加熱・冷却媒体を前記第2呼吸穴を通じて流通させることにより第3の発泡成形体層を成形するようにした請求項1に記載の多層からなる発泡成形体の製造方法。 - 第1の発泡成形体層は、発泡粒子からなる原料ビーズが相互に略全面で融着するように成形し、第2と第3の発泡成形体層は、発泡粒子からなる原料ビーズが発泡粒子間に空隙を有するように相互に点融着するように成形するようにした請求項1または2に記載の多層からなる発泡成形体の製造方法。
- 第1の発泡成形体層の空隙率は5%未満とし、第2および第3の発泡成形体層の空隙率は10〜40%とした請求項1〜3のいずれかに記載の多層からなる発泡成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016176191A JP6851586B2 (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | 多層からなる発泡成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016176191A JP6851586B2 (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | 多層からなる発泡成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018039215A true JP2018039215A (ja) | 2018-03-15 |
JP6851586B2 JP6851586B2 (ja) | 2021-03-31 |
Family
ID=61624808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016176191A Active JP6851586B2 (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | 多層からなる発泡成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6851586B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020163724A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡粒子多層成形体の製造方法 |
KR20210061781A (ko) * | 2019-11-20 | 2021-05-28 | 윤기찬 | 연질의 물품을 제조하기 위한 우레탄 발포 공정 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002036276A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-05 | Daisen Kogyo:Kk | 発泡複合成形体の成形装置、成形方法およびその成形方法により得られる発泡複合成形体 |
JP2003053763A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Daisen Kogyo:Kk | 発泡成形用金型装置および発泡成形方法 |
JP2004202915A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Daisen Kogyo:Kk | 多孔質成形体およびその発泡成形方法 |
JP2010221535A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Daisen Co Ltd | 発泡成形機およびそれに装着される発泡成形用金型の製造方法 |
JP2012166386A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 多層構造体 |
JP2013184448A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Dairyu Kasei Kk | 多層発泡成形体の成形方法 |
-
2016
- 2016-09-09 JP JP2016176191A patent/JP6851586B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002036276A (ja) * | 2000-07-25 | 2002-02-05 | Daisen Kogyo:Kk | 発泡複合成形体の成形装置、成形方法およびその成形方法により得られる発泡複合成形体 |
JP2003053763A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Daisen Kogyo:Kk | 発泡成形用金型装置および発泡成形方法 |
JP2004202915A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Daisen Kogyo:Kk | 多孔質成形体およびその発泡成形方法 |
JP2010221535A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Daisen Co Ltd | 発泡成形機およびそれに装着される発泡成形用金型の製造方法 |
JP2012166386A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 多層構造体 |
JP2013184448A (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-19 | Dairyu Kasei Kk | 多層発泡成形体の成形方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020163724A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡粒子多層成形体の製造方法 |
JP7220614B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-02-10 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡粒子多層成形体の製造方法 |
KR20210061781A (ko) * | 2019-11-20 | 2021-05-28 | 윤기찬 | 연질의 물품을 제조하기 위한 우레탄 발포 공정 |
KR102320129B1 (ko) | 2019-11-20 | 2021-11-02 | 윤기찬 | 연질의 물품을 제조하기 위한 우레탄 발포 공정 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6851586B2 (ja) | 2021-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100486801C (zh) | 复合构件 | |
US3955697A (en) | Multilayered hollow plastic container | |
JP2013248847A (ja) | 複合発泡成型体の製造方法 | |
KR20060045363A (ko) | 자동차 내장 천정재용 적층부재 | |
JP2018039215A (ja) | 多層からなる発泡成形体の製造方法 | |
JPS61246021A (ja) | 部分的に材質の異なる表皮材の製造法 | |
KR101134489B1 (ko) | 발포성형체 제조장치 및 제조방법 | |
JP2018501135A5 (ja) | ||
JPS59199227A (ja) | バンパ−の製造方法 | |
WO2019039350A1 (ja) | 車両用シート芯材及びシートパッド | |
JP2011194701A (ja) | 成形用金型、成形方法及び該方法を用いて成形された成形品 | |
KR101941597B1 (ko) | 자동차의 트렁크용 내장재 제조방법 및 이에 의해 제조된 내장재 | |
JP6727572B2 (ja) | 多層からなる防音材 | |
JP2001038796A (ja) | ブロー成形品及びブロー成形方法 | |
JP4689213B2 (ja) | 複合成形品の製造方法 | |
JP7220614B2 (ja) | 発泡粒子多層成形体の製造方法 | |
JPS6122617B2 (ja) | ||
JP6984843B2 (ja) | 異種の発泡成形樹脂部材からなる発泡成形体の製造方法 | |
JP2018187270A (ja) | 車両用シートクッション芯材 | |
JP2012228788A (ja) | 発泡成形品及びその製造方法 | |
JP3176076U (ja) | 発泡樹脂成形金型及び異種発泡樹脂成形品 | |
JP3176075U (ja) | 発泡樹脂成形金型及び異種発泡樹脂成形品 | |
KR101941211B1 (ko) | 자동차의 트렁크용 내장재 제조방법 및 이에 의해 제조된 내장재 | |
JPS6227978B2 (ja) | ||
JP2006076088A (ja) | インモールド成形法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190723 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200901 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210302 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6851586 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |