JP2018089799A - 発泡樹脂成形金型、発泡樹脂成形品の製造方法、発泡樹脂成形品、および自動車部品 - Google Patents

発泡樹脂成形金型、発泡樹脂成形品の製造方法、発泡樹脂成形品、および自動車部品 Download PDF

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【課題】発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合界面を介して接合された発泡樹脂成形品の成形サイクルを短縮することができる発泡樹脂成形金型を提供する。【解決手段】キャビティCを形成する第1成形型21および第2成形型22と、キャビティCに出没可能に設けられキャビティCを第1キャビティC1と第2キャビティC2に仕切るシャッター31とを備えた発泡樹脂成形金型20。第1成形型21および第2成形型22は、キャビティCに蒸気を供給する複数の蒸気孔21c,22cを有し、第1キャビティC1に臨む蒸気孔21c,22cの密度は、第2キャビティC2に臨む蒸気孔21c,22cの密度よりも高い。【選択図】図5

Description

本発明は、発泡樹脂成形金型、発泡樹脂成形品の製造方法、発泡樹脂成形品、および自動車部品に関する。
従来から異種発泡樹脂材料を連続的に成形する発泡樹脂成形金型および異種発泡樹脂成形品に関する考案が知られている(下記特許文献1を参照)。この発泡樹脂成形金型は、固定型と可動型により形成されたキャビティと、固定型側から可動型に対してスライド可能に出没してキャビティを仕切るシャッターを備えている。
この発泡樹脂成形金型は、シャッターによって仕切られた第1キャビティと第2キャビティに、発泡倍率の異なる発泡樹脂材料からなる第1発泡樹脂粒子と第2発泡樹脂粒子をそれぞれ充填し、シャッターをスライド開放して加熱することにより、発泡倍率の異なる発泡樹脂を連続的に成形する。シャッターには、第1キャビティと第2キャビティとを連通し、第2キャビティへ第1発泡樹脂粒子が通り抜け可能な1または複数の貫通孔が開設されている。
この発泡樹脂成形金型を用いて、発泡樹脂成形品を形成することにより、第1発泡樹脂材料が、第2発泡樹脂材料との接合界面から、第2発泡樹脂材料に向けて侵入してなる柱状部を形成することができる。この柱状部は、第2発泡樹脂材料と接合されているから、第1発泡樹脂材料と第2発泡樹脂材料との接合界面の面積を大きくし、接合強度を可及的に高くすることのできる異種発泡樹脂成形品を得ることができる。
登録実用新案第3176076号公報
前記特許文献1に記載のような従来の発泡樹脂成形金型は、第1キャビティに蒸気を供給して第1発泡樹脂粒子を発泡させ、第1発泡樹脂材料を成形するとともに、第2キャビティに蒸気を供給して第2発泡樹脂粒子を発泡させ、第2発泡樹脂材料を成形する。このとき、第2発泡樹脂材料よりも低発泡倍率の第1発泡樹脂材料を成形する第1キャビティでは、第1発泡樹脂粒子の間に蒸気が通りにくく、複数の第1発泡樹脂粒子が互いに融着しにくい。そのため、第1キャビティに蒸気を供給する時間を第2キャビティに蒸気を供給する時間よりも長くする必要があり、成形サイクルが長くなるという課題がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合界面を介して接合された発泡樹脂成形品の成形サイクルを短縮することができる発泡樹脂成形金型を提供することを目的とする。また、本発明は、この発泡樹脂成形金型を用い、従来よりも成形サイクルを短縮することができる発泡樹脂成形品の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合界面を介して接合され、従来よりも成形サイクルを短縮可能な発泡樹脂成形品を提供することを目的とする。さらに、本発明は、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合界面を介して接合され、従来よりも成形サイクルを短縮可能な発泡樹脂成形品を用いた自動車部品を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明の発泡樹脂成形金型は、キャビティを形成する第1成形型および第2成形型と、前記キャビティに出没可能に設けられ前記キャビティを第1キャビティと第2キャビティに仕切るシャッターとを備えた発泡樹脂成形金型であって、前記第1成形型および前記第2成形型は、前記キャビティに蒸気を供給する複数の蒸気孔を有し、前記第1キャビティに臨む前記蒸気孔の密度は、前記第2キャビティに臨む前記蒸気孔の密度よりも高い。ここで、蒸気孔の密度とは、第1成形型および第2成形型の成形面における単位面積当たりの蒸気孔の個数であり、すべての蒸気孔は、実質的に同一の構成を有している。
本発明の発泡樹脂成形金型は、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部が連続的に成形された発泡樹脂成形品の成形に用いられる。第1キャビティは、第2発泡樹脂部よりも発泡倍率が低い低発泡倍率の第1発泡樹脂部の成形に用いられる。第2キャビティは、第1発泡樹脂部よりも発泡倍率が高い高発泡倍率の第2発泡樹脂部の成形に用いられる。
第1キャビティには、低発泡倍率の第1発泡樹脂部の原料である発泡性樹脂粒子を予備発泡させた予備発泡樹脂粒子が充填され、第1キャビティに臨む蒸気孔から蒸気が供給されることで予備発泡樹脂粒子が発泡して第1発泡樹脂部が成形される。第2キャビティには、高発泡倍率の第2発泡樹脂部の原料である発泡性樹脂粒子を予備発泡させた予備発泡樹脂粒子が充填され、第2キャビティに臨む蒸気孔から蒸気が供給されることで予備発泡樹脂粒子が発泡して第2発泡樹脂部が成形される。
ここで、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度と第2キャビティに臨む蒸気孔の密度が等しい従来の発泡樹脂成形金型では、第1キャビティにおいて、第2キャビティよりも蒸気と発泡樹脂粒子とが接触しにくい状況が発生する。これは、第1キャビティに低発泡倍率の第1発泡樹脂部の原料である発泡樹脂粒子が充填され、第2キャビティに高発泡倍率の第2発泡樹脂部の原料である発泡樹脂粒子が充填されるためである。
このような状況を改善するために、本発明の発泡樹脂成形金型は、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度が第2キャビティに臨む蒸気孔の密度よりも高くされている。これにより、第1キャビティにおいて、従来よりも蒸気と発泡樹脂粒子とを接触しやすくすることができる。したがって、従来は第2発泡樹脂部の成形サイクルよりも長くなっていた第1発泡樹脂部の成形サイクルを短縮することができ、発泡樹脂成形品の成形サイクルを短縮することができる。
また、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部を成形するときに、本発明の発泡樹脂成形金型は、キャビティからシャッターを退避させ、第1キャビティで成形された第1発泡樹脂部の面と第2キャビティで成形された第2発泡樹脂部の面を、たとえば融着によって接合することができる。その後、第1成形型と第2成形型を冷却し、第1成形型と第2成形型を開き、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合界面を介して連続的に成形された発泡樹脂成形品を発泡樹脂成形金型から押し出すことができる。
また、本発明の発泡樹脂成形金型において、前記シャッターは、前記第1成形型から前記キャビティに出没可能に設けられ、前記第1成形型は、前記キャビティに突出するガイド部を備え、前記ガイド部は、前記シャッターの側面に沿って設けられ前記シャッターの出没を案内するガイド面を有してもよい。
このような構成の発泡樹脂成形金型によれば、第1成形型からキャビティにシャッターを突出させてキャビティを仕切るときに、第1成形型からキャビティに突出したガイド部のガイド面によって、シャッターの突出方向における先端により近い部分の側面を支持することができる。これにより、シャッターの側面に交差する方向のたわみが抑制され、発泡樹脂成形品の成形精度を向上させることができる。また、ガイド部を有しない場合に成形することが困難な、シャッターの突出量が多くなる厚みが大きい発泡樹脂成形品を成形することが可能になる。
本発明の発泡樹脂成形品の製造方法は、前述の本発明の発泡樹脂成形金型を用いた発泡樹脂成形品の製造方法であって、前記第1成形型および前記第2成形型によって前記キャビティを形成し、前記キャビティに前記シャッターを突出させ、前記第1キャビティと前記第2キャビティにそれぞれ第1発泡樹脂粒子と第2発泡樹脂粒子を充填する原料充填工程と、前記シャッターを前記キャビティから退避させ、前記複数の蒸気孔から前記キャビティに蒸気を供給し、前記第1キャビティで前記第1発泡樹脂粒子を発泡させて第1発泡樹脂部を成形するとともに、前記第2キャビティで前記第2発泡樹脂粒子を前記第1発泡樹脂部よりも高い発泡倍率で発泡させて第2発泡樹脂部を成形し、前記第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とを融着させる成形工程と、前記第1成形型および前記第2成形型を冷却し、前記第1成形型と前記第2成形型とを開き、前記第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合された発泡樹脂成形品を押し出す押出工程と、を有する。
本発明の発泡樹脂成形品の製造方法は、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度が第2キャビティに臨む蒸気孔の密度よりも高い本発明の発泡樹脂成形金型を用いている。そのため、成形工程で、第1キャビティにおいて、従来よりも蒸気と発泡樹脂粒子とを接触しやすくすることができる。したがって、成形工程において、従来は第2発泡樹脂部の成形サイクルよりも長くなっていた第1発泡樹脂部の成形サイクルを短縮することができ、従来よりも発泡樹脂成形品の成形サイクルを短縮することができる。
本発明の発泡樹脂成形品は、第1発泡樹脂部と該第1発泡樹脂部よりも発泡倍率が高い第2発泡樹脂部とが連続的に成形された発泡樹脂成形品であって、前記第1発泡樹脂部と前記第2発泡樹脂部は、それぞれ表面に蒸気孔跡を有し、前記第1発泡樹脂部の前記蒸気孔跡の密度は、前記第2発泡樹脂部の前記蒸気孔跡の密度よりも高い。ここで、蒸気孔跡の密度とは、第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部の表面における単位面積当たりの蒸気孔跡の個数であり、すべての蒸気孔跡は、実質的に同一の構成を有することができる。
本発明の発泡樹脂成形品の蒸気孔跡は、本発明の発泡樹脂成形金型において、発泡樹脂成形金型の第1成形型および第2成形型に設けられ、キャビティに蒸気を供給する複数の蒸気孔によって形成される。すなわち、本発明の発泡樹脂成形品は、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度が第2キャビティに臨む蒸気孔の密度よりも高い本発明の発泡樹脂成形金型を用いた製造方法によって製造されたものである。したがって、本発明の発泡樹脂成形品によれば、従来は第2発泡樹脂部の成形サイクルよりも長くなっていた第1発泡樹脂部の成形サイクルを短縮することができ、従来よりも発泡樹脂成形品の成形サイクルを短縮することができる。
また、本発明は、前記発泡樹脂成形品を用いた自動車用部品である。前記発泡樹脂成形品を自動車用部品として用いることで、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合界面を介して接合され、従来よりも成形サイクルを短縮可能な自動車部品を提供することができる。
本発明の発泡樹脂成形金型、発泡樹脂成形品の製造方法、および発泡樹脂成形品によれば、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部が連続的に成形された発泡樹脂成形品の成形サイクルを従来よりも短縮することができる。また、本発明によれば、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合界面を介して接合され、従来よりも成形サイクルを短縮可能な発泡樹脂成形品を用いた自動車部品を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る発泡樹脂成形品を示す斜視図。 図1に示す発泡樹脂成形品のII−II線に沿う断面図。 図1に示す発泡樹脂成形品のIII−III線に沿う断面図。 図1に示す発泡樹脂成形品のIV−IV線に沿う断面図。 本発明の一実施形態に係る発泡樹脂成形金型を示す模式断面図。 図5に示す発泡樹脂成形金型の第1成形型と第2成形型の断面図。 図5に示す発泡樹脂成形金型の第1成形型と第2成形型の断面図。 図5に示す発泡樹脂成形金型の第1成形型と第2成形型の断面図。 本発明の一実施形態に係る発泡樹脂成形品の製造方法を示すフロー図。 本発明の一実施形態に係る自動車部品の一例を示す斜視図。
以下、図面を参照して本発明の発泡樹脂成形品、発泡樹脂成形金型、および発泡樹脂成形品の製造方法、および自動車部品の一実施形態を説明する。
[発泡樹脂成形品]
図1は、本発明の一実施形態に係る発泡樹脂成形品10を示す斜視図である。図2から図4は、それぞれ、図1に示す発泡樹脂成形品10のII−II線、III−III線、およびIV−IV線に沿う断面図である。
本実施形態の発泡樹脂成形品10は、たとえば自動車等の車両のシートを構成する部品である車両用シート部材や、自動車等の床面とカーペットの間に配置される部品であるティビアパッドなどの自動車用部品として用いることができる。発泡樹脂成形品10では、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とが連続的に成形されている。発泡樹脂成形品10の第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12は、それぞれの表面に凹状の蒸気孔跡11c,12cを有している。
本実施形態の発泡樹脂成形品10は、第1発泡樹脂部11の蒸気孔跡11cの密度が、第2発泡樹脂部12の蒸気孔跡12cの密度よりも高いことを最大の特徴としている。ここで、蒸気孔跡11c,12cの密度とは、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12の表面における単位面積当たりの蒸気孔跡11c,12cの個数であり、すべての蒸気孔跡11c,12cは、実質的に同一の構成を有することができる。以下では、本実施形態の発泡樹脂成形品10を車両用シート部材として用いる例について説明する場合があるが、本実施形態の発泡樹脂成形品10の用途は、車両用シート部材に限定されない。
発泡樹脂成形品10は、発泡樹脂の型内発泡樹脂成形体である。発泡樹脂成形品10の素材である発泡樹脂としては、たとえば、発泡された熱可塑性樹脂を用いることができる。発泡された熱可塑性樹脂としては、たとえば、発泡ポリスチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂とポリオレフィン系樹脂とを含む発泡複合樹脂、発泡ポリオレフィン系樹脂等を用いることができる。
第1発泡樹脂部11の発泡倍率は、たとえば、5倍以上かつ50倍以下の範囲とし、第2発泡樹脂部12は、たとえば、10倍以上かつ90倍以下の範囲とすることができる。また、第1発泡樹脂部11の発泡倍率は、第2発泡樹脂部12の発泡倍率よりも低くすることができる。図示の例において、第1発泡樹脂部11は、第2発泡樹脂部12よりも低倍率とされている。より具体的には、第1発泡樹脂部11の発泡倍率を、たとえば約10倍程度とし、第2発泡樹脂部12の発泡倍率を、たとえば約30倍程度にすることができる。
図示の例において、発泡樹脂成形品10を構成する第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12は、第1の方向D1において分離溝13を介して隣接しており、第1の方向D1と異なる第2の方向D2において接合界面14を介して隣接している。
第1発泡樹脂部11は、たとえば、正方形や長方形等のおおむね矩形の平面形状を有し、車両に組み込まれたときに、シートの周縁部よりも内側の部分に配置され、搭乗者の臀部を支持する。図示の例において、第1発泡樹脂部11は、おおむね長方形の平面形状を有している。なお、第1発泡樹脂部11の平面形状は、矩形に限定されず、適用されるシート等の形状に応じて適宜変更することができる。第1発泡樹脂部11は、平面視で曲線状に設けられた曲線部を有してもよい。
第2発泡樹脂部12は、たとえば、第1発泡樹脂部11の外縁に沿って二以上の異なる方向に延在することができる。第2発泡樹脂部12は、車両に組み込まれたときに、シートの周縁部に配置され、搭乗者の上腿部を支持する。図示の例において、第2発泡樹脂部12は、おおむねL字型の平面形状を有し、平面視で長方形の第1発泡樹脂部11の短辺に沿う方向と長辺に沿う方向の異なる二方向に延伸している。
図示の例において、第2発泡樹脂部12の延在方向は、分離溝13の横断方向である第1の方向D1と、接合界面14の横断方向である第2の方向D2である。しかし、第2発泡樹脂部12の延在方向は、第1の方向D1と第2の方向D2に限定されず、第1の方向D1に対して角度を有する方向や、第2の方向D2に対して角度を有する方向であってもよい。また、第2発泡樹脂部12は、その一部が曲線状に延在していてもよい。すなわち、第2発泡樹脂部12は、平面視で曲線状に設けられた曲線部を有してもよい。
また、第2発泡樹脂部12の平面形状は、L字型に限定されず、適用されるシート等の形状に応じて、適宜変更することができる。第2発泡樹脂部12は、たとえば、矩形の平面形状を有する第1発泡樹脂部11の三辺に沿って延伸するチャネル型の形状や、矩形の第1発泡樹脂部11の四辺に沿って延伸する枠状に形成することができる。すなわち、第2発泡樹脂部12は、2以上の異なる方向に沿って延在することができる。
本実施形態の発泡樹脂成形品10において、第1発泡樹脂部11と前記第2発泡樹脂部12は、それぞれ表面に凹状の蒸気孔跡11c,12cを有している。蒸気孔跡11c,12cは、後述する発泡樹脂成形品の製造方法M1の成形工程S2(図9参照)において、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12のそれぞれの表面に形成される。なお、蒸気孔跡11c,12cは、規則的な凸形状を有していてもよい。
より具体的には、後述する成形工程S2において、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12を成形するときに、後述する発泡樹脂成形金型20の第1成形型21と第2成形型22の蒸気孔21c,22c(図5参照)の形状が転写される。これにより、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12のそれぞれの表面に凹状の蒸気孔跡11c,12cが形成される。発泡樹脂成形金型20の蒸気孔21c,22cにスリットや多孔板等が設けられている場合には、それらの形状に応じて蒸気孔跡11c,12cに規則的な凸形状が形成される。このように、蒸気孔跡11c,12cは、たとえば、発泡樹脂成形品10の表面に凹状に設けられ、蒸気孔21c,22cの形状に対応する円形の輪郭を有し、スリットや多孔板に対応する凹凸を有することができる。すなわち、蒸気孔跡11c,12cは、通常、蒸気孔21c,22cに嵌入された図示を省略するコアベントにより形成される。
本実施形態の発泡樹脂成形品10は、第1発泡樹脂部11の表面における蒸気孔跡11cの密度が、第2発泡樹脂部12の表面における蒸気孔跡12cの密度よりも高くなっている。すなわち、第1発泡樹脂部11の表面における蒸気孔跡11cのピッチは、第2発泡樹脂部12の表面における蒸気孔跡12cのピッチよりも小さい。具体的には、第1発泡樹脂部11の蒸気孔跡11cのピッチを、たとえば20mm以上かつ30mm以下、第2発泡樹脂部12の蒸気孔跡12cのピッチを、たとえば25mm以上かつ35mm以下とすることができる。
分離溝13は、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12との間に設けられている。図示の例において、分離溝13は、第1発泡樹脂部11の外縁に沿って一方向に延在している。より具体的には、分離溝13は、おおむね長方形の平面形状を有する第1発泡樹脂部11の短辺に沿って、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12の接合界面14の延在方向におおむね垂直な一方向に延在している。なお、分離溝13は、接合界面14の延在方向と異なる二以上の方向に延在することができ、発泡樹脂成形品10の平面視で第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12の間に曲線状に延在することもできる。
接合界面14は、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とが、たとえば融着によって接合された界面である。接合界面14は、分離溝13の横断方向である第1の方向D1と異なる第2の方向D2において、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12との間に設けられている。図示の例において、接合界面14は、第1発泡樹脂部11の外縁に沿って、分離溝13の延在方向と異なる一方向に延在している。より具体的には、接合界面14は、おおむね長方形の平面形状を有する第1発泡樹脂部11の長辺に沿って、分離溝13の延在方向におおむね垂直な一方向に延在している。接合界面14は、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12の間に、おおむね平坦な平面状に形成されている。
接合界面14は、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とを一体に連結し、少なくとも発泡樹脂成形品10の通常の使用において第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とが分離しない程度の接合強度を有している。接合界面14と分離溝13は、図示の例においておおむね直交しているが、直角以外の鋭角または鈍角を形成する角度で互いに交差する異なる方向に延在してもよい。
以上のように、本実施形態の発泡樹脂成形品10では、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とが連続的に成形されている。そして、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12は、それぞれ表面に蒸気孔跡11c,12cを有している。さらに、第1発泡樹脂部11の蒸気孔跡11cの密度は、第2発泡樹脂部12の蒸気孔跡12cの密度よりも高くなっている。
また、本実施形態の発泡樹脂成形品10では、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12は、第1の方向D1において分離溝13を介して隣接しており、第1の方向D1と異なる第2の方向D2において接合界面14を介して隣接している。ここで、第1の方向D1は、たとえば、分離溝13を横断する方向であり、分離溝13に交差する方向であり、分離溝13に直交する方向である。同様に、第2の方向D2は、たとえば、接合界面14を横断する方向であり、接合界面14に交差する方向であり、接合界面14に直交する方向である。
また、図2に示すように、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とは、分離溝13によって完全に分断されている必要はなく、分離溝13を横断する接続部15を介して接続されていてもよい。接続部15は、分離溝13の深さ方向の一端、すなわち発泡樹脂成形品10において、分離溝13の開口13aが形成されている表面と反対側の表面の近傍に設けられていてもよい。しかし、接続部15は、分離溝13の深さ方向における中間部、たとえば分離溝13の深さ方向における発泡樹脂成形品10の両端面よりも深さ方向における中央に近い位置に設けられていることが好ましい。
[発泡樹脂成形金型]
図5は、本発明の一実施形態に係る発泡樹脂成形金型20を示す模式断面図である。なお、図5では、発泡樹脂成形金型20を簡略化して示している。
発泡樹脂成形金型20は、たとえば、固定型または凹型としての第1成形型21と、移動型または凸型としての第2成形型22とを備えている。第1成形型21は、第1の成形面21aを構成する凹部を有し、第2成形型22は、第2の成形面22aを構成する凸部を有している。第1成形型21と第2成形型22は、これら第1の成形面21aと第2の成形面22aとを互いに対向させた状態で設置される。
そして、第1成形型21の凹部である第1の成形面21a内に、第2成形型22の凸部である第2の成形面22aを挿入した状態として、第1成形型21と第2成形型22とを型締めする。これにより、対向する第1成形型21の第1の成形面21aと第2成形型22の第2の成形面22aとの間に、発泡樹脂成形品10を成形するためのキャビティCが形成される。また、第1成形型21および第2成形型22には、それぞれ複数の蒸気孔21c,22cが設けられている。
第1成形型21と第2成形型22は、それぞれインナープレート23を介してマスターフレーム24に固定されている。マスターフレーム24は、枠状の部材であり一方の開口が第1成形型21または第2成形型22によって閉鎖され、他方の開口が平板上の基板25によって閉鎖されている。これにより、第1成形型21の第1の成形面21aの反対側と、第2成形型22の第2の成形面22aの反対側に、それぞれ蒸気室26が形成されている。
マスターフレーム24には、蒸気供給源27から供給される高温の蒸気が流れる蒸気配管27aが接続され、蒸気供給源27から蒸気室26に蒸気配管27aを介して高温の蒸気が供給される。また、マスターフレーム24には、冷却水供給源28から供給される冷却水が流れる冷却水配管28aが接続され、蒸気室26の内部に配置された図示を省略する冷却水ノズルを介して第1成形型21および第2成形型22に冷却水を噴霧することができるように構成されている。
発泡樹脂成形金型20は、シャッター31と、このシャッター31をキャビティCに出没させる駆動機構32を備えている。シャッター31は、たとえば発泡樹脂成形金型20を横断する一方向に延在する平板状の部材であり、後述する仕切部材21b,22b(図6参照)とともに、キャビティCを第1キャビティC1と第2キャビティC2とに仕切る。
なお、シャッター31は、キャビティCを第1キャビティC1と第2キャビティC2とに仕切ることができるものであれば、形状等は特に限定されない。たとえば、板状のシャッター31の他、櫛歯状のシャッター31を用いてもよい。また、図示の例では、キャビティCを、シャッター31と複数の仕切部材21b,22bによって2つのキャビティに仕切る例について説明するが、同様に3つ以上のキャビティに仕切ることも可能である。
図示の例において、シャッター31は、固定型である第1成形型21に設けられている。駆動機構32は、たとえばシャフト33と、このシャフト33を軸方向に伸縮させるエアシリンダ34とによって構成され、シャフト33の先端にシャッター31が取り付けられている。
駆動機構32は、エアシリンダ34によってシャフト33を伸縮させることで、シャフト33の先端に取り付けられたシャッター31を、第1成形型21と第2成形型22との間に形成されたキャビティCに突出させ、または、キャビティCから退避させる。この駆動機構32によって、シャッター31は、キャビティCに出没可能に設けられている。
固定型である第1成形型21は、第1の成形面21aに開口する原料フィーダー29を有している。原料フィーダー29は、シャッター31と後述する仕切部材21b,22b(図6参照)によって仕切られた、キャビティCの第1キャビティC1と第2キャビティC2にそれぞれ異なる原料を供給可能に、第1キャビティC1に臨む第1の原料供給口29aと、第2キャビティC2に臨む第2の原料供給口29bとを有している。
原料フィーダー29の第1の原料供給口29aからは、発泡樹脂成形品10の第1発泡樹脂部11の原料である発泡樹脂粒子が供給され、原料フィーダー29の第2の原料供給口29bからは、発泡樹脂成形品10の第2発泡樹脂部12の原料である発泡樹脂粒子が供給される。なお、原料フィーダー29の第1の原料供給口29aおよび第2の原料供給口29bは、それぞれ単数でも複数でもよい。
図6から図8は、それぞれ、図5に示す発泡樹脂成形金型20の異なる位置における型締めされた第1成形型21と第2成形型22の断面図である。図6から図8に示す第1成形型21と第2成形型22の断面図は、それぞれ、図2から図4に示す発泡樹脂成形品10の断面図に対応している。
すなわち、図6は、図1に示す発泡樹脂成形品10のII-II線に沿う断面(図2参照)に対応する第1成形型21と第2成形型22の断面図である。また、図7は、図1に示す発泡樹脂成形品10のIII-III線に沿う断面(図3参照)に対応する第1成形型21と第2成形型22の断面図である。また、図8は、図1に示す発泡樹脂成形品10のIV-IV線に沿う断面(図4参照)に対応する第1成形型21と第2成形型22の断面図である。
本実施形態の発泡樹脂成形金型20の最大の特徴は次の構成にある。発泡樹脂成形品10における低発泡倍率の第1発泡樹脂部11を成形する第1キャビティC1に臨む蒸気孔21c,22cの密度は、発泡樹脂成形品10における高発泡倍率の第2発泡樹脂部12を成形する第2キャビティC2に臨む蒸気孔21c,22cの密度よりも高い。ここで、蒸気孔21c,22cの密度とは、第1成形型21および第2成形型22の成形面21a,22aにおける単位面積当たりの蒸気孔21c,22cの個数であり、すべての蒸気孔21c,22cは、実質的に同一の構成を有している。この構成により、第1キャビティC1に対する水蒸気の供給量を、第2キャビティC2に対する水蒸気の供給量よりも多くすることができる。
また、本実施形態の発泡樹脂成形金型20では、図6に示すように、第1成形型21と第2成形型22の少なくとも一方に、仕切部材21b,22bが設けられている。この仕切部材21b,22bは、シャッター31の延在方向である一方向と異なる方向に延在し、シャッター31とともにキャビティCを第1キャビティC1と第2キャビティC2とに仕切る。
本実施形態の発泡樹脂成形金型20は、キャビティCが形成された状態で、図6に示すように、仕切部材21b,22bの先端において第1成形型21と第2成形型22との間に間隙Gが形成されている。より詳細には、第1成形型21と第2成形型22の双方に仕切部材21b,22bが互いに対向して設けられている。そして、第1成形型21と第2成形型22が型締めされてキャビティCが形成された状態で、第1成形型21の仕切部材21bの先端と第2成形型22の仕切部材22bの先端との間に間隙Gが形成されている。
なお、仕切部材21b,22bの構成は、図示の例に限定されない。たとえば、仕切部材21b,22bは、第1成形型21と第2成形型22のいずれか一方に設けてもよい。この場合、仕切部材21bまたは仕切部材22bが設けられていない他方の成形型は、仕切部材21bまたは仕切部材22bの先端を嵌合させる凹部を有してもよい。また、キャビティCが形成された状態で、仕切部材21b,22bの先端において第1成形型21と第2成形型22との間に間隙Gを形成せず、仕切部材21b,22bの先端において第1成形型21と第2成形型22とが接触するようにしてもよい。
仕切部材21b,22bの先端において第1成形型21と第2成形型22との間に間隙Gを形成する場合に、この間隙Gの大きさは、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12のそれぞれの互いに異なる原料である二種の発泡樹脂粒子の平均粒径のうち、小さい方の2.0倍以下に設定することができる。たとえば、前述のように、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12の原料である異なる二種の発泡樹脂粒子の平均粒径が、それぞれ約2mm程度と約3mm程度である場合に、間隙Gの大きさは、小さい方の約2mmの2.0倍以下、すなわち約4mm以下にすることが好ましい。ここで、間隙Gの大きさとは、仕切部材21b,22bの突出方向すなわち発泡樹脂成形品10の分離溝13の深さ方向における間隙Gの寸法dである。この間隙Gの大きさは、発泡樹脂成形品10の分離溝13を横断する接続部15の厚さtに対応している。
本実施形態の発泡樹脂成形金型20において、シャッター31は、前述のように、第1成形型21からキャビティCに出没可能に設けられている。また、図8に示すように、本実施形態の発泡樹脂成形金型20において、第1成形型21は、キャビティCに突出するガイド部40を備えている。ガイド部40は、シャッター31の延在方向に沿う側面31aに沿って設けられ、シャッター31の出没を案内するガイド面41を有している。図示の例において、ガイド部40のガイド面41によって案内されるシャッター31の側面31aは、仕切部材21b,22bを横断する方向である第1の方向D1に延在している。
本実施形態の発泡樹脂成形金型20では、複数のガイド部40が、シャッター31の延在方向である一方向において、間隔をあけて配置されている。図7に示すように、第1成形型21のガイド部40が形成されていない部分では、第1成形型21からのシャッター31の突出量が、図8に示すガイド部40の先端からのシャッター31の突出量よりも多くなる。
このように、シャッター31の延在方向である一方向に沿って間隔をあけて配置された複数のガイド部40によって、図1および図4に示すように、発泡樹脂成形品10の第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12との接合界面14に沿って凹部16が形成される。図示の例では、シャッター31の延在方向である一方向に沿って間隔をあけて3つのガイド部40が配置され、発泡樹脂成形品10の第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12との接合界面14に沿って間隔をあけて3つの凹部16が形成されている。
[発泡樹脂成形品の製造方法]
図9は、本発明の一実施形態に係る発泡樹脂成形品の製造方法M1を示すフロー図である。本実施形態の発泡樹脂成形品の製造方法M1は、前述の発泡樹脂成形金型20を用いて前述の発泡樹脂成形品10を製造する製造方法である。本実施形態の発泡樹脂成形品の製造方法M1は、主に、原料充填工程S1と、成形工程S2と、押出工程S3とを有している。なお、以下に説明する工程以外の工程については、公知の発泡樹脂成形品の製造方法と同様の工程を採用することが可能である。
(原料充填工程)
原料充填工程S1では、まず、発泡樹脂成形金型20の第1成形型21と第2成形型22を型締めすることによってキャビティCを形成する。次に、シャッター31の駆動機構32であるエアシリンダ34を駆動させてシャフト33を伸長させ、シャフト33の先端に取り付けられたシャッター31をキャビティCに突出させる。これにより、図5から図8に示すように、キャビティCがシャッター31と仕切部材21b,22bによって第1キャビティC1と第2キャビティC2に仕切られる。
次に、原料フィーダー29の第1キャビティC1に臨む第1の原料供給口29aと第2キャビティC2に臨む第2の原料供給口29bから、それぞれ第1発泡樹脂部11の原料である第1発泡樹脂粒子と第2発泡樹脂部12の原料である第2発泡樹脂粒子を供給し、それぞれ第1キャビティC1と第2キャビティC2に充填する。これにより、第1キャビティC1と第2キャビティC2の間で、種類の異なる第1発泡樹脂粒子と第2発泡樹脂粒子とが混ざり合うことが防止される。
(成形工程)
成形工程S2は、駆動機構32のエアシリンダ34によってシャフト33を収縮させてシャッター31をキャビティCから退避させ、蒸気供給源27から蒸気配管27aを介して加熱された水蒸気を蒸気室26に供給する工程である。これにより、第1成形型21と第2成形型22の複数の蒸気孔21c,22cから第1キャビティC1と第2キャビティC2に加熱された水蒸気を供給する。その結果、原料充填工程S1で第1キャビティC1と第2キャビティC2にそれぞれ充填された第1発泡樹脂粒子と第2発泡樹脂粒子が、異なる発泡倍率で発泡する。そして、第1キャビティC1と第2キャビティC2において、それぞれ発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12が成形される。
このとき、第1キャビティC1では、第2キャビティC2と比較して、第1発泡樹脂粒子の発泡に必要な水蒸気を十分に供給しにくい状況が発生する。具体的には、第1キャビティC1には、発泡樹脂成形品10において第2発泡樹脂部12よりも低発泡倍率の第1発泡樹脂部11の原料である第1発泡樹脂粒子が充填されている。第1発泡樹脂粒子の平均粒径は、発泡樹脂成形品10において第1発泡樹脂部11よりも高発泡倍率の第2発泡樹脂部12の原料である第2発泡樹脂粒子の平均粒径よりも小さい。
そのため、第1キャビティC1内の第1発泡樹脂粒子は、第2キャビティC2内の第2発泡樹脂粒子よりも、第1キャビティC1内に密に充填される。この場合、比較的に大きい粒子が粗に充填され、粒子間の空隙が大きい第2キャビティC2に水蒸気を供給して第2発泡樹脂部を成形する成形サイクルは、比較的短くなる傾向がある。一方、比較的に小さい粒子が密に充填され、粒子間の空隙が小さい第1キャビティC1に水蒸気を供給して第1発泡樹脂部11の成形サイクルは、第2発泡樹脂部12の成形サイクルよりも長くなる傾向がある。換言すると、第2発泡樹脂部12よりも低発泡倍率の第1発泡樹脂部11の成形に要する時間は、第1発泡樹脂部11よりも高発泡倍率の第2発泡樹脂部12の成形に要する時間よりも長くなりやすい。
ここで、本実施形態の発泡樹脂成形金型20において、第1キャビティC1に臨む蒸気孔21c,22cの密度は、第2キャビティC2に臨む蒸気孔21c,22cの密度よりも高い。また、すべての蒸気孔21c,22cは、実質的に同一の構成を有している。これにより、第1キャビティC1に臨む蒸気孔21c,22cの密度が第2キャビティC2に臨む蒸気孔21c,22cの密度以下の場合と比較して、第1発泡樹脂粒子の発泡に必要な水蒸気を第1キャビティC1に供給しやすくすることができる。これにより、第1発泡樹脂部11の成形サイクルを短縮し、第1発泡樹脂部11の成形に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態の発泡樹脂成形金型20において、シャッター31は、第1成形型21からキャビティCに出没可能に設けられている。そして、第1成形型21は、キャビティCに突出するガイド部40を備えている。このガイド部40は、シャッター31の側面31aに沿って設けられシャッター31の出没を案内するガイド面41を有している。
このような構成の発泡樹脂成形金型20によれば、第1成形型21からキャビティCにシャッター31を突出させてキャビティCを仕切るときに、第1成形型21からキャビティCに突出したガイド部40のガイド面41によって、シャッター31の突出方向における先端により近い部分の側面31aを支持することができる。これにより、シャッター31の側面31aに交差する方向のたわみが抑制され、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12の成形精度が向上する。
以上のように成形された第1発泡樹脂部11の表面と第2発泡樹脂部12の表面には、第1成形型21と第2成形型22の蒸気孔21c,22cの形状が転写される。これにより、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12のそれぞれの表面に凹状の蒸気孔跡11c,12cが形成される。発泡樹脂成形金型20の蒸気孔21c,22cにスリットや多孔板等が設けられている場合には、それらの形状に応じて蒸気孔跡11c,12cに規則的な凹凸形状が形成される。
また、成形工程S2では、駆動機構32のエアシリンダ34によってシャフト33を収縮させてシャッター31をキャビティCから退避させて、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12を成形している。そして、第1キャビティC1内で成形された第1発泡樹脂部11の面と第2キャビティC2内で成形された第2発泡樹脂部12の面を接触させる。これにより、たとえば蒸気室26に供給された高温の蒸気によって加熱された状態で、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12の互いに接触する面を融着によって接合することができる。
その結果、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12との間に接合界面14が形成される。そして、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とが、仕切部材21b,22bの横断方向である第1の方向D1において仕切部材21b,22bを介して隣接し、シャッター31の横断方向である第2の方向D2において接合界面14を介して隣接した状態になる。なお、仕切部材21b,22bの延在方向とシャッター31の延在方向とは異なる方向であることから、仕切部材21b,22bの横断方向である第1の方向D1と、シャッター31の横断方向である第2の方向D2も異なる方向である。
(押出工程)
押出工程S3では、たとえば冷却水供給源28から冷却水配管28aを介して冷却水を供給し、蒸気室26内に配置された不図示の冷却水ノズルから冷却水を噴射して第1成形型21および第2成形型22を冷却する。次に、第1成形型21と第2成形型22とを開き、たとえば不図示の押出ピンによって、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12とが接合された発泡樹脂成形品10を発泡樹脂成形金型20から押し出す。
以上の各工程により、第1発泡樹脂部11と該第1発泡樹脂部11よりも発泡倍率が高い第2発泡樹脂部12とが連続的に成形された発泡樹脂成形品10が成形される。また、第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12は、それぞれ表面に蒸気孔跡11c,12cを有している。さらに、第1発泡樹脂部11の蒸気孔跡11c,12cの密度は、第2発泡樹脂部12の蒸気孔跡11c,12cの密度よりも高くなっている。
また、発泡樹脂成形品10には、仕切部材21b,22bの横断方向である第1の方向D1において、仕切部材21b,22bを介して隣接していた第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12との間に仕切部材21b,22bの凸形状に対応する凹形状の分離溝13が形成される。そして、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12が、仕切部材21b,22bの横断方向である第1の方向D1において分離溝13を介して隣接し、シャッター31の横断方向である第2の方向D2において接合界面14を介して隣接した発泡樹脂成形品10が得られる。
以上説明したように、本実施形態の発泡樹脂成形品10によれば、成形工程S2において第1発泡樹脂部11の成形サイクルを短縮し、発泡樹脂成形品10の成形サイクルを短縮することができる。同様に、本実施形態の発泡樹脂成形金型20および発泡樹脂成形品の製造方法M1によれば、発泡倍率が異なる第1発泡樹脂部11と第2発泡樹脂部12が連続的に成形された発泡樹脂成形品10の成形サイクルを短縮することができる。
また、本実施形態の発泡樹脂成形金型20は、前述のように、ガイド部40を備え、ガイド部40のガイド面41によってシャッター31の側面31aを案内することで、発泡樹脂成形品10の成形精度を向上させることができる。また、ガイド部40を有しない場合に成形することが困難な、シャッター31の突出量が多くなる厚みが大きい発泡樹脂成形品10を成形することが可能になる。
[自動車部品]
図10は、本発明の一実施形態に係る自動車部品TPの一例を示す斜視図である。本実施形態の自動車部品TPは、たとえば自動車等の床面とカーペットの間に配置されるティビアパッドである。自動車部品TPは、前述の発泡樹脂成形品10と同様の発泡樹脂成形品であり、前述の製造方法M1によって製造されている。自動車部品TPは、おおむね平坦な板状のフロアスペーサ部FSと、自動車の運転者の足を支持するフットレスト部FRと、踵を支持するヒールストッパ部HSとを備えている。
図示の例において、フットレスト部FRは、前述の発泡樹脂成形品10における第1発泡樹脂部11に対応し、フロアスペーサ部FSとヒールストッパ部HSは、前述の発泡樹脂成形品10における第2発泡樹脂部12に対応している。なお、フットレスト部FRの発泡倍率は、たとえば約20倍であり、フロアスペーサ部FSとヒールストッパ部HSの発泡倍率は、たとえば約30倍である。
すなわち、本実施形態の自動車部品TPでは、発泡倍率の異なる第1発泡樹脂部11としてのフットレスト部FRと、第2発泡樹脂部12としてのフロアスペーサ部FSおよびヒールストッパ部HSとが連続的に成形されている。また、第1発泡樹脂部11であるフットレスト部FRと第2発泡樹脂部12であるフロアスペーサ部FSおよびヒールストッパ部HSは、それぞれ表面に蒸気孔跡11c,12cを有している。そして、第1発泡樹脂部11であるフットレスト部FRの蒸気孔跡11cの密度は、第2発泡樹脂部12であるフロアスペーサ部FSおよびヒールストッパ部HSの蒸気孔跡12cの密度よりも高い。
このように、本実施形態の自動車部品TPによれば、前述の発泡樹脂成形品10と同様の発泡樹脂成形品を用いることで、成形工程S2において第1発泡樹脂部11であるフットレスト部FRの成形サイクルを短縮し、発泡樹脂成形品10としての自動車部品TPの成形サイクルを短縮することができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
以下、前述の実施の形態に基づく実施例に係る発泡樹脂成形金型と、比較対象としての比較例の発泡樹脂成形金型について説明する。
[実施例]
前述の実施の形態に基づく実施例の3つの発泡樹脂成形金型を用意した。これらの実施例の3つの発泡樹脂成形金型において、蒸気孔およびコアベントの直径を異ならせ、それぞれ、10mm、6mm、4mmとした。これらの3つの発泡樹脂成形金型において、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度は、それぞれ、0.16個/cm、0.24個/cm、0.43個/cmであり、第2キャビティに臨む蒸気孔の密度は、それぞれ、0.08個/cm、0.11個/cm、0.16個/cmであった。これらの実施例の3つの発泡樹脂成形金型を用い、それぞれ、第1発泡樹脂部と該第1発泡樹脂部よりも発泡倍率が高い第2発泡樹脂部とが連続的に成形された発泡樹脂成形品を成形した。
[比較例1]
第1成形型および第2成形型における蒸気孔の密度以外は、実施例の3つの発泡樹脂成形金型と同一の構成を有する比較例1の3つの発泡樹脂成形金型を用意した。これらの比較例1の3つの発泡樹脂成形金型において、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度は、それぞれ、0.08個/cm、0.11個/cm、0.16個/cmであり、第2キャビティに臨む蒸気孔の密度は、それぞれ、0.08個/cm、0.11個/cm、0.16個/cmであった。これらの比較例1の3つの発泡樹脂成形金型を用い、それぞれ、第1発泡樹脂部と該第1発泡樹脂部よりも発泡倍率が高い第2発泡樹脂部とが連続的に成形された発泡樹脂成形品を成形した。
[比較例2]
第1成形型および第2成形型における蒸気孔の密度以外は、実施例の3つの発泡樹脂成形金型と同一の構成を有する比較例2の3つの発泡樹脂成形金型を用意した。これらの比較例2の3つの発泡樹脂成形金型において、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度は、それぞれ、0.08個/cm、0.11個/cm、0.16個/cmであり、第2キャビティに臨む蒸気孔の密度は、それぞれ、0.16個/cm、0.24個/cm、0.43個/cmであった。これらの比較例2の3つの発泡樹脂成形金型を用い、それぞれ、第1発泡樹脂部と該第1発泡樹脂部よりも発泡倍率が高い第2発泡樹脂部とが連続的に成形された発泡樹脂成形品を成形した。
実施例、比較例1、および比較例2の発泡樹脂成形金型の第1キャビティと第2キャビティに臨む蒸気孔の密度、発泡樹脂成形品の成形サイクルの長短、発泡樹脂成形品の品質を以下の表1から表3に示す。なお、表1、表2、および表3は、それぞれ、蒸気孔およびコアベントの直径が、10mm、6mm、および4mmの場合を示している。
Figure 2018089799
Figure 2018089799
Figure 2018089799
表1から表3に示すように、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度が第2キャビティに臨む蒸気孔の密度よりも高い実施例の発泡樹脂成形金型では、蒸気孔およびコアベントの直径によらず、第1発泡樹脂部の成形サイクルが短縮され、発泡樹脂成形品の成形サイクルが短縮された。また、成形された発泡樹脂成形品の品質も良好であった。
これに対し、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度が実施例の発泡樹脂成形金型よりも低く、第1キャビティと第2キャビティに臨む蒸気孔の密度が等しい比較例1の発泡樹脂成形金型では、蒸気孔およびコアベントの直径によらず、第1発泡樹脂部の成形サイクルが実施例よりも25%長くなった。その結果、発泡樹脂成形品の成形サイクルが実施例よりも長くなった。また、第2キャビティに供給された水蒸気が過多となり、実施例よりも発泡樹脂成形品の第2発泡樹脂部に収縮が多く発生し品質がやや低下した。
また、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度が実施例の発泡樹脂成形金型よりも低く、第2キャビティに臨む蒸気孔の密度が実施例の発泡樹脂成形金型よりも高い比較例2の発泡樹脂成形金型では、蒸気孔およびコアベントの直径によらず、第1発泡樹脂部の成形サイクルが実施例よりも25%長くなり、発泡樹脂成形品の成形サイクルが実施例よりも長くなった。また、第2キャビティに供給された水蒸気が過多となり、比較例1よりも発泡樹脂成形品の第2発泡樹脂部に収縮が多く発生し、品質が低下した。
このように、第1キャビティに臨む蒸気孔の密度が第2キャビティに臨む蒸気孔の密度よりも高い実施例の発泡樹脂成形金型では、蒸気孔およびコアベントの直径によらず、比較例1および比較例2よりも発泡樹脂成形品の成形サイクルが短縮され、発泡樹脂成形品の品質を向上させることができた。
10 発泡樹脂成形品
11 第1発泡樹脂部
11c 蒸気孔跡
12c 蒸気孔跡
12 第2発泡樹脂部
20 発泡樹脂成形金型
21 第1成形型
21c 蒸気孔
22 第2成形型
22c 蒸気孔
31 シャッター
40 ガイド部
41 ガイド面
C キャビティ
C1 第1キャビティ
C2 第2キャビティ
M1 発泡樹脂成形品の製造方法
S1 原料充填工程
S2 成形工程
S3 押出工程
TP 自動車部品

Claims (5)

  1. キャビティを形成する第1成形型および第2成形型と、前記キャビティに出没可能に設けられ前記キャビティを第1キャビティと第2キャビティに仕切るシャッターとを備えた発泡樹脂成形金型であって、
    前記第1成形型および前記第2成形型は、前記キャビティに蒸気を供給する複数の蒸気孔を有し、
    前記第1キャビティに臨む前記蒸気孔の密度は、前記第2キャビティに臨む前記蒸気孔の密度よりも高いことを特徴とする発泡樹脂成形金型。
  2. 前記シャッターは、前記第1成形型から前記キャビティに出没可能に設けられ、
    前記第1成形型は、前記キャビティに突出するガイド部を備え、
    前記ガイド部は、前記シャッターの側面に沿って設けられ前記シャッターの出没を案内するガイド面を有することを特徴とする請求項1に記載の発泡樹脂成形金型。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発泡樹脂成形金型を用いた発泡樹脂成形品の製造方法であって、
    前記第1成形型および前記第2成形型によって前記キャビティを形成し、前記キャビティに前記シャッターを突出させ、前記第1キャビティと前記第2キャビティにそれぞれ第1発泡樹脂粒子と第2発泡樹脂粒子を充填する原料充填工程と、
    前記シャッターを前記キャビティから退避させ、前記複数の蒸気孔から前記キャビティに蒸気を供給し、前記第1キャビティで前記第1発泡樹脂粒子を発泡させて第1発泡樹脂部を成形するとともに、前記第2キャビティで前記第2発泡樹脂粒子を前記第1発泡樹脂部よりも高い発泡倍率で発泡させて第2発泡樹脂部を成形し、前記第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とを融着させる成形工程と、
    前記第1成形型および前記第2成形型を冷却し、前記第1成形型と前記第2成形型とを開き、前記第1発泡樹脂部と第2発泡樹脂部とが接合された発泡樹脂成形品を押し出す押出工程と、を有することを特徴とする発泡樹脂成形品の製造方法。
  4. 第1発泡樹脂部と該第1発泡樹脂部よりも発泡倍率が高い第2発泡樹脂部とが連続的に成形された発泡樹脂成形品であって、
    前記第1発泡樹脂部と前記第2発泡樹脂部は、それぞれ表面に蒸気孔跡を有し、
    前記第1発泡樹脂部の前記蒸気孔跡の密度は、前記第2発泡樹脂部の前記蒸気孔跡の密度よりも高いことを特徴とする発泡樹脂成形品。
  5. 請求項4に記載の発泡樹脂成形品を用いた自動車用部品。
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