JP2789832B2 - ブロー成形装置 - Google Patents
ブロー成形装置Info
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- JP2789832B2 JP2789832B2 JP3056551A JP5655191A JP2789832B2 JP 2789832 B2 JP2789832 B2 JP 2789832B2 JP 3056551 A JP3056551 A JP 3056551A JP 5655191 A JP5655191 A JP 5655191A JP 2789832 B2 JP2789832 B2 JP 2789832B2
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- Japan
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- mold
- blow molding
- resin
- pinch
- parison
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
るのに用いられるブロー成形装置に関するものである。
ように、一対の成形型101,102を備えている。図
示の成形型101,102は、上下に組み合わされて成
形用空間103を形成するものであって、パリソン(あ
るいはプリフォーム)Pを挟み込むピンチオフ部101
a,102aの型外側に、挟み込みにより生じるばりB
を逃がすための切欠き101b,102bを有してい
る。
に、挟み込んだパリソンP内に空気を吹込んで膨脹成形
を行ったのち、樹脂を冷却硬化させて成形品(F)を得
る。
ブロー成形装置にあっては、成形型101,102のピ
ンチオフ部101a,102aの型内部分において、挟
み込みによりパリソンPの肉厚が小さくなり、これが空
気の吹込みによってそのまま広げられる状態となるた
め、成形品の内側にひけ(図7に符号Aで示す)が生じ
ることがあった。
タンクを製造し、これを低温落下試験に供した場合、割
れの原因になることがある。
8に示すように、異なる樹脂を積層して成るパリソンを
用いて成形した場合、ひけAが生じる部分での層分布が
不均一になるという不具合があった。
生じる成形品のひけを防止して、成形品の品質を高める
ことができるブロー成形装置を提供することを目的とし
ている。
形装置は、型外側にばりを逃がすための切欠きを有する
成形型の片側のピンチオフ部に、型締め動作に伴って挟
み込んだパリソンの樹脂の体積よりも小さい容積を有す
る型内側および型外側の調整用凹部を設けた構成とし、
上記構成を課題を解決するための手段とするものであ
る。
リソンを挟み込む型締めの過程において、型外側の切欠
きでばりを逃がすと共に、成形型の片側のピンチオフ部
分に設けた型内側および型外側の調整用凹部内に同凹部
の容積よりも体積が大であるパリソンの樹脂が加圧充填
されることとなる。このとき、型内側の調整用凹部内の
樹脂は、その型外側において、型外側の調整用凹部内の
樹脂の圧力によってせき止められた状態となるので、型
内側への流れが促進されることとなり、ピンチオフ部の
型内側に供給される。
置の一実施例を説明する図である。
ように、上下に組合わされる一対の成形型10,20で
成形用空間1を形成している。前記各成形型10,20
は、パリソンPを挟み込むピンチオフ部11,21の型
外側に、挟み込みにより生じるばりBを逃がすための切
欠き12,22を有しており、前記各ピンチオフ部1
1,21に、調整用凹部13,23が互いに向合う状態
で設けてある。
間1の外周に沿って溝状を成すと共に、断面上において
ピンチオフ部11,21のほぼ中間に位置しており、さ
らに、その断面を台形状とすることによって、後記する
樹脂の押出しをより円滑にするようにしてある。また、
前記各調整用凹部13,23は、パリソンPの材質や肉
厚などの条件により、深さや幅等の寸法が設定してあ
り、型締め動作に伴ってピンチオフ部11,21に挟み
込んだパリソンPの樹脂の体積よりも小さい総合容積を
有している。
形型10,11の間にパリソンPを挟み込んで型締めを
行う過程において、型外側の切欠き12,22でばりB
を逃がすと共に、パリソンPの樹脂が調整用凹部13,
23内に入り込み、さらに図2に示すように、型締めの
動作に伴って前記樹脂が調整用凹部13,23内に加圧
充填された状態となる。そしてさらに、両成形型10,
11が接近すると、ピンチオフ部11,21におけるパ
リソンPの樹脂の体積よりも両調整用凹部13,23の
総合容積が小さいので、図2中の矢印で示すように、調
整用凹部13,23内の圧力によって樹脂が成形型1
0,20の内外に押出されることとなり、とくにピンチ
オフ部11,21の型内側では、肉厚を補充し得る量の
樹脂が供給される。こののち、型締めが完了となる。
吹込みを行うと、ピンチオフ部11,21の型内側には
充分な量の樹脂が供給されているので、ひけ(図6参
照)が生じることは全くなく、図3に示すように樹脂の
僅かな盛り上がりCが形成されることとなる。
る成形品(F)は、肉厚が均一なものとなり、充分な強
度を確保することができる。なお、上記ブロー成形装置
を用いて自動車用燃料タンクを製造し、低温落下試験を
行ったところ、充分な強度を有することが確認された。
他の実施例を説明する図である。
方の成形型30のピンチオフ部31には調整用凹部がな
く、他方の成形型40のピンチオフ部41に、型締め動
作に伴って挟み込んだパリソンの樹脂の体積よりも小さ
い総合容積を有する型内側と型外側の2つの調整用凹部
43,44が設けてある。なお、各ピンチオフ部31,
41の型外側には、パリソンのばりを逃がすための切欠
き32,42が設けてある。
調整用凹部43よりも大きい深さ寸法を有している。ま
た、他方の成形型40のピンチオフ部41は、型内、中
間および型外の各挟着部41a,41b,41cに分け
られており、型締め状態の一方の成形型30に対して、
型内側挟着部41aが接触すると共に、中間挟着部41
bが僅かな隙間を形成し、なおかつ型外側挟着部41c
が中間の隙間よりも大きい隙間を形成するようになって
いる。
形型30,40の間にパリソン(図1参照)を挟み込ん
で型締めを行う過程において、型外側の切欠き32,4
2でばりを逃がすと共に、パリソンの樹脂が型内側およ
び型外側の調整用凹部43,44内に入り込み、型締め
の動作に伴って前記樹脂が調整用凹部43,44内に加
圧充填された状態となる。そしてさらに、両成形型3
0,40が接近すると、ピンチオフ部31,41におけ
るパリソンの樹脂の体積よりも両調整用凹部43,44
の総合容積が小さいので、調整用凹部43,44内の圧
力によって樹脂が成形型30,40の内外に押出される
こととなり、このとき、型内側の調整用凹部43内の樹
脂は、その型外側において、型外側の調整用凹部44内
の樹脂の圧力によってせき止められた状態となるので、
型内側への流れが促進されることとなり、とくにピンチ
オフ部31,41の型内側では、肉厚を補充し得る量の
樹脂が供給される。こののち、型締めが完了となる。ま
た、型締めののち、パリソン内に空気の吹込みを行う
と、ピンチオフ部31,41の型内側には充分な量の樹
脂が供給されているので、ひけが生じることは全くな
く、図3に示すように樹脂の僅かな盛り上がりCが形成
されることとなる。したがって、上記パリソンが硬化し
て成る成形品は、充分な強度を確保することができる。
なお、上記各実施例以外に、調整用凹部の位置や形状な
どを適宜変更することができる。
置(図1〜図3参照)において、異なる樹脂を積層して
成るパリソンを用いてブロー成形を行った場合を示す図
である。
フ部11,21の型内側に樹脂が供給されて、充分な肉
厚が確保されると共に、樹脂の層分布をほぼ均一な状態
にすることができる。
ロー成形装置によれば、片側のピンチオフ部に調整用凹
部を設けたことから、構造がきわめて簡単なものとな
り、型製作を容易に行うことができるうえに、型締め動
作に伴って型外側の切欠きでばりを逃がすと共に、2つ
の調整用凹部にパリソンの樹脂を加圧充填することによ
り、その圧力で型内側の調整用凹部内における樹脂の型
内側への流れを促進して、ピンチオフ部の型内側に樹脂
を充分に供給することができ、これにより、割れ等の原
因となるひけが生じるのを確実に防ぐことができ、強度
的にも優れた高品質の成形品を得ることができる。
説明する要部の断面図である。
図である。
面図である。
要部の断面図である。
パリソンを成形した状態を説明する断面図である。
断面図である。
面図である。
態を説明する断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 型外側にばりを逃がすための切欠きを有
する成形型の片側のピンチオフ部に、型締め動作に伴っ
て挟み込んだパリソンの樹脂の体積よりも小さい容積を
有する型内側および型外側の調整用凹部を設けたことを
特徴とするブロー成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3056551A JP2789832B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | ブロー成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3056551A JP2789832B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | ブロー成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04290724A JPH04290724A (ja) | 1992-10-15 |
JP2789832B2 true JP2789832B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=13030240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3056551A Expired - Lifetime JP2789832B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | ブロー成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2789832B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7150371B1 (en) * | 2003-10-02 | 2006-12-19 | Plastipak Packaging, Inc. | Extrusion blow molded container, apparatus and method |
JP4594632B2 (ja) * | 2004-03-02 | 2010-12-08 | 坂本工業株式会社 | 樹脂製燃料容器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5230869A (en) * | 1975-09-03 | 1977-03-08 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | Blow molding container and mold for molding same |
JPS5515861A (en) * | 1978-07-24 | 1980-02-04 | Kyoraku Co Ltd | Multi-layer hollow body and manufacturing method |
JPS6018530A (ja) * | 1983-07-11 | 1985-01-30 | Sekisui Chem Co Ltd | ポリエチレン成形品の製造方法 |
JPH0655423B2 (ja) * | 1988-09-12 | 1994-07-27 | 車体工業株式会社 | 偏平二重壁構造体のブロー成形方法及び装置 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3056551A patent/JP2789832B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04290724A (ja) | 1992-10-15 |
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