JP3291200B2 - 筒部を有する成形品の製造方法及び通気型遮音壁の製造方法 - Google Patents

筒部を有する成形品の製造方法及び通気型遮音壁の製造方法

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JP3291200B2
JP3291200B2 JP16517496A JP16517496A JP3291200B2 JP 3291200 B2 JP3291200 B2 JP 3291200B2 JP 16517496 A JP16517496 A JP 16517496A JP 16517496 A JP16517496 A JP 16517496A JP 3291200 B2 JP3291200 B2 JP 3291200B2
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ejector sleeve
center pin
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mold
ejector
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桂二郎 厳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒部を有する成形
品の製造方法及び遮音壁の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の筒部を有する成形品の製造方法と
しては、例えば本発明の出願人が先に出願した特願平7
−270633号の明細書に記載したものがある。
【0003】この従来例において、筒部を有する成形品
としての通気型遮音壁1は図15に示すように、上側パ
ネル2aと下側パネル3aとからなり、下側パネル3a
の内面側には高さの異なる2種類の円管状の筒部3dと
短管部3eとが立設されており、筒部3dの端面は上側
パネル2aの円孔2fの周縁に溶着され、短管部3eは
上側パネル2aの内面側に立設された短管部2eと所定
の間隔を保って対向している。
【0004】この通気型遮音壁1の製造方法は図16に
示すように、上型11と下型12とからなるオープン金
型10aの下型12を貫通して設けたセンターピン14
の外周に周接して上下動可能なエジェクタスリーブ21
を、下型12面より引き込んでセンターピン14と下型
12とエジェクタスリーブ21頂面との間に筒部成形ス
ペース20を形成し、図16(a)に示すように下型1
2上に溶融樹脂15を注入した後、図16(b)に示す
ように上型11を下降して下型12面より突出したセン
ターピン14に当接してこれと共にさらに下降し、溶融
樹脂15を加圧して筒部3dを有する上側パネル2aを
成形し、冷却後エジェクタスリーブ21を突き上げて下
側パネル3aを取り出すようにしている。
【0005】そして、この下側パネル3aの筒部3d
を、別に成形した上側パネル2aの円孔2fの周縁に溶
着させて、通気型遮音壁1を組み立てている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この成
形方法にて得られる通気型遮音壁1の筒部3dの中間部
に、図15に示すような筒部3d内外を貫通する連通穴
5を穿設して、遮音壁1の遮音性能を高める必要が出て
きた。これに対して上記の従来の成形方法においては、
図16に示すように筒部3d頂面は筒軸に対して直角な
面で形成され、上側パネル2aに密着させる製造方法を
とっている。従って筒部3dに連通穴5を形成させるた
めには、前記製造方法によって得られた下側パネル3a
の筒部3dの中間部にカッターによる切削加工、ドリル
加工等によって連通穴5の穿孔加工を行うという面倒な
工程を経た後に、上側パネル2a及び下側パネル3aを
組み立てなければならないという問題点があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、カッターによる切削加工やドリル加工等を行うこと
なく、上下側パネルの成形時に筒部の頂部に切欠きを成
形し、両パネルを組み立てることによって筒部の中間部
に任意の大きさの連通穴を形成することができる筒部を
有する成形品の製造方法及び遮音壁構造の製造方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の筒部を有する成形品の成形方法は、成形型が
上型と下型とからなるオープン金型と、前記下型を貫通
して設けたセンターピンと、このセンターピンの外周に
周接し頂面に突部を備えて上下動可能なエジェクタスリ
ーブとを備えており、このエジェクタスリーブを前記下
型の成形面より引き込んで前記センターピン、前記下型
及び前記エジェクタスリーブ頂面との間に前記突部に対
応する切欠き部を備えた筒部成形スペースを形成し、前
記下型の成形面上に溶融樹脂を注出し、前記上型を下降
して前記下型面より突出した前記センターピンに当接さ
せてこのセンターピンと共にさらに下降させ、前記溶融
樹脂を加圧して、前記筒部成形スペース及びこれに連続
する前記上型及び前記下型が形成する板部成形スペース
によって筒部を有するパネルを成形し、このパネルを成
形スペース内で冷却後、前記エジェクタスリーブを突き
上げることにより取り出して、この取り出されたパネル
を一対用いて両パネルの筒部の頂面同士を互いに密着さ
せて成形するようにしたことを特徴としている。
【0009】また本発明の筒部を有する成形品の成形方
法は、上型及び下型からなる一対のオープン金型を用
い、このうち一方のオープン金型は、前記下型を貫通し
て設けたセンターピンと、このセンターピンの外周に周
接し頂面に突部と外周壁とを備えて上下動可能な一方の
エジェクタスリーブと、このエジェクタスリーブの基端
部に形成した環状凸部を収納した凹部を有するエジェク
タプレートとを備えて、このオープン金型のエジェクタ
スリーブを前記下型の成形面より引き込んで前記センタ
ーピン、前記下型及び前記エジェクタスリーブ頂面との
間に前記突部と外周壁とに対応する切欠き部と内周壁と
を備えた筒部成形スペースを形成し、前記下型の成形面
上に溶融樹脂を注出し、前記上型を下降して前記下型面
より突出した前記センターピンに当接させてこのセンタ
ーピンと共にさらに下降させ、前記溶融樹脂を加圧し
て、前記筒部成形スペース及びこれに連続する前記上型
及び前記下型とで形成する板部成形スペースよって筒部
を有する一方のパネルを成形し、このパネルを成形スペ
ース内で冷却後、前記エジェクタスリーブを突き上げる
ことにより取り出すと共に、他方のオープン金型は、前
記下型を貫通して設けたセンターピンと、このセンター
ピンの外周に周接し頂面に突部と前記一方のエジェクタ
スリーブに設けた外周壁に嵌合する内周壁とを備えて上
下動可能な他方のエジェクタスリーブと、このエジェク
タスリーブの基端部に形成した環状凸部を収納した凹部
を有するエジェクタプレートとを備えて、このオープン
金型のエジェクタスリーブを前記下型の成形面より引き
込んで前記センターピン、前記下型及び前記エジェクタ
スリーブ頂面との間に前記突部と内周壁とに対応する切
欠き部と外周壁とを備えた筒部成形スペースを形成し、
前記下型の成形面上に溶融樹脂を注出し、前記上型を下
降して前記下型面より突出した前記センターピンに当接
させてこのセンターピンと共にさらに下降させ、前記溶
融樹脂を加圧して、前記筒部成形スペース及びこれに連
続する前記上型及び前記下型が形成する板部成形スペー
スによって筒部を有する他方のパネルを成形し、このパ
ネルを成形スペース内で冷却後、前記エジェクタスリー
ブを突き上げることにより取り出し、該他方のパネルと
前記一方のパネルの筒部の頂面同士を互いに密着させて
成形するようにしたことを特徴としている。
【0010】また本発明の筒部を有する成形品の成形方
法は、前記エジェクタプレート及び前記エジェクタスリ
ーブとを位置決めする複数の位置決め部を有する位置決
め手段を設けて、この位置決め手段によって前記エジェ
クタプレートに対する前記エジェクタスリーブの位置を
変化させて、異なる形状の筒部成形スペースを形成する
ようにしたことを特徴としている。
【0011】また本発明の筒部を有する成形品の成形方
法は、前記エジェクタスリーブの前記環状凸部外周面に
軸方向の突条を設け、前記エジェクタプレートの前記凹
部内周面に前記突条に嵌合する少なくとも一条の溝部を
設けて、これらの突条と溝部とを嵌合させるようにした
ことを特徴としている。
【0012】また本発明の筒部を有する成形品の成形方
法は、前記位置決め手段は、前記エジェクタスリーブの
前記の環状凸部上面に段差を設け、前記エジェクタプレ
ートの前記凹部底面に前記段差に対応する段差を設け、
これらの段差を選択的に互いに当接させるようにしたこ
とを特徴としている。
【0013】また本発明の筒部を有する成形品の成形方
法は、頂部に外周壁を備えた前記一方のエジェクタスリ
ーブを、頂部に内周壁を備えた前記他方のエジェクタス
リーブより厚肉に形成して、筒部成形スペースを形成す
ることによって厚肉の筒体を成形するようにしたことを
特徴としている。
【0014】ここで本発明は、オープン金型のエジェク
タスリーブの頂面に突部を形成することにより、筒部の
頂面にこの突部に対応する切欠き部を形成するようにし
ており、この方法による一対の成形品を成形して切欠き
部を対向させて筒部を組み立てることによって、筒部中
間部に連通穴を備えた成形品が得られる。従って、筒部
中間部に連通穴の穿孔加工を行う必要がない。
【0015】また本発明は、頂部に突部と外周壁を設け
た一方のエジェクタスリーブと、頂部に突部と内周壁を
設けた他方のエジェクタスリーブとの一対のエジェクタ
スリーブを用いて頂部に切欠き部と内周壁を備えた筒部
と、頂部に切欠き部と外周壁を備えた筒部とを成形する
ようにしている。従って、両方の筒部の頂面同士を互い
に密着させると内外周壁が互いに嵌合させられて筒部に
おける接合部の気密性を保つことができ、従来のように
高周波溶接又は接着加工をするという手間が不用にな
る。
【0016】また本発明は、エジェクタスリーブ基端部
の凸部外周面に突条と、エジェクタプレートの凹部内周
面へこれに対応する溝部を設けて、この突条と溝部とを
嵌合させてエジェクタスリーブの回転角度を適宜必要に
応じて選択規制することが可能である。この場合、凹部
に等間隔の複数の溝部を形成してもよく、この溝部を適
宜に選択して突条を嵌合させることによって、筒部に形
成する切欠き部の円周上の位置を任意に変えることがで
きるので、内外周壁の切欠き部相互の位置を適宜に選択
する事によって、連通穴の大きさを任意に変えることが
できる。
【0017】さらに本発明は、エジェクタスリーブの基
端部の凸部上面に段差を設け、エジェクタプレートの凹
部底面に前記段差に対応する段差を設け、これらの段差
を選択的に互いに当接させて筒部を成形するようにして
いる。これによって成形品の筒部の切欠き部の長さを任
意に変えることが可能であるので、連通穴の大きさを長
手方向に任意に変えることができる。
【0018】また、頂部に外周壁を備えた前記一方のエ
ジェクタスリーブは、頂部に内周壁を備えた他方のエジ
ェクタスリーブより厚肉に形成して、このエジェクタス
リーブを用いて厚肉の筒部を形成するようにしている。
これによって、周壁部の嵌合時の一方の筒部の剛性が上
り嵌合作業を容易にすることができる。
【0019】また、上記のような成形型を用いることに
よって得られた上側パネルと下側パネルを組み立てる事
により、通気型遮音壁の筒部に連通穴を形成することが
できるし、また連通穴の面積を任意に容易に選択するこ
とが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態につい
て、図面を参照しながら説明する。尚、従来例で示した
部品と同じ部品には同符号を付してある。
【0021】図1は自動車用のエンジンアンダーカバー
に適応された通気型遮音壁(筒部を有する成形品)の一
部破断斜視図である。通気型遮音壁1は図に示すよう
に、下側パネル(一方のパネル)3aと上側パネル(他
方のパネル)2aとから形成されており、これら上、下
側パネル2a、3aは周辺に高さの低い側壁2b、3b
を有していて、これら側壁2b、3bの開口縁2c、3
cは外側にほぼ直角に屈曲されている。そして、これら
開口縁2c、3cを合致させることにより、内部に空気
層4を有する通気型遮音壁1が構成されている。
【0022】また、上側パネル2aの内面と下側パネル
3aの内面にはそれぞれ円筒状の筒部2d、3dと短管
部2e、3eとが形成されており、筒部2d、3dの端
面は密着し、短管部2eと3eとは所定の間隔を保って
対向している。また、筒部2d、3dの密着部には連通
穴5が穿設されていている。
【0023】上記上側パネル2a及び下側パネル3aの
成形装置(成形型)10は図2に示すように、上型11
と下型12とから成るオープン金型10aを備え、この
上型11と下型12との間はオープンスペースとなって
おり、上型11と下型12との間には図示しない溶融樹
脂15の注入用アームが出没可能になっている。
【0024】下型12にはスプリング16によって上型
11方向に付勢されて上下動可能なセンターピン14
と、このセンターピン14の外面に周接してノックアウ
トピン17によってエジェクタプレート18を介して上
下動可能なエジェクタスリーブ21が設けられており、
エジェクタスリーブ21の基端部の凸部(環状凸部)2
2はエジェクタプレート18に形成された凹部19に収
納されている。
【0025】また、前記エジェクタスリーブ21には、
図3(a)、(b)に示すように筒部3d成形用のエジ
ェクタスリーブ(一方のエジェクタスリーブ)21a
と、筒部2d成形用のエジェクタスリーブ(他方のエジ
ェクタスリーブ)21bとがあり、これら、エジェクタ
スリーブ21a,21bの頂部には、図3(a)、
(b)に示すように段差部24a、24bと突部25
a、25bとが成形されている。すなわち、図3(a)
に示すエジェクタスリーブ21aには、頂部内面に円周
に沿う段差部(外周壁)24aと、この段差部24aと
略同じ高さの複数の突部25aが形成されており、これ
ら段差部24aと突部25aは図4(a)に示す筒部3
dの嵌合部(内周壁)34aと切欠き部35aに対応す
るように設定されている。また、図3(b)に示す筒部
2d成形用のエジェクタスリーブ21bには、頂部外面
に円周に沿う段差部(内周壁)24bと、この段差部2
4bと略同じ高さの複数の突部25bが成形されてお
り、これら段差部24b、突部25bは図4(a)に示
す筒部2dの嵌合部(外周壁)34b、切欠き部35b
に対応するように設定されている。また、この段差部2
4bの高さと深さは筒部3d成形用のエジェクタスリー
ブ21aの段差部24aの高さと深さに等しく、突部2
5bの形状は筒部3d成形用のエジェクタスリーブ21
aの突部24aの形状に等しく形成されている。
【0026】これらの一対のエジェクタスリーブ21
a、21bをそれぞれ成形装置10に組込んでエジェク
タスリーブ21a、21bを下型12面より引き込むこ
とにより、センターピン14と下型12とエジェクタス
リーブ21a、21bの頂面との間に突部25a、25
bに対応する切欠き部35a、35bと段差部24a、
24bに対応する嵌合部34a、34bを有する筒部成
形スペース20が形成される。この状態にて溶融樹脂1
5を下型12成形面上へ直接投入し(図2a参照)、ラ
ムにより上型11を下型12方向へ下降させると、上型
11の成形面がセンターピン14に突き当り、さらにセ
ンターピン14と共に下降させ型締めを進行させると、
上型11と下型12との間の板状成形スペース40とこ
れに連続する筒部成形スペース20に溶融樹脂15が充
満する。最後に溶融樹脂が冷却固化された時点でノック
アウトピン17によってエジェクタスリーブ21a、2
1bを上型11方向に突き出すことにより、筒部3dを
有する下側パネル3aと筒部2bを有する上側パネル2
aとを下型12から取り出す(図2b参照)。
【0027】この成形装置10によって成形した下側パ
ネル3a及び上側パネル3aはそれぞれ図4(a)に示
すように、嵌合部34a及び切欠き部35aのある筒部
3dと、嵌合部34b及び切欠き部35bのある筒部2
dとを有し、この筒部3d及び筒部2dの嵌合部34
a、34bを互いに嵌合させることによって、筒部3d
及び筒部2d間の気密性を確保すると共に、後述するよ
うに切欠き部35a、35bの位置を互いに合わせるよ
うに成形すると、図4(b)のように最大の面積を有す
る連通穴5を形成することができるし、切り欠き部35
a、35bの位置を不一致の位置になるように成形する
と、図5のように連通穴5の面積はゼロになる。また、
切欠き部35a、35bがこの中間的な位置で相互の嵌
合部34a、34bが嵌合するように成形すると、連通
穴5の面積を任意の大きさに調節することが可能であ
る。
【0028】また、エジェクタスリーブ21a、21b
の段差部24a、24bに角度を設けて、図6に示すよ
うに嵌合部34a、34bを角度αを有するテーパー形
状に成形することによって、筒部3dと筒部2dとの一
層の気密性を上げることが可能である。
【0029】さらに筒部3d成形用のエジェクタスリー
ブ21aの肉厚を厚くして、図7に示すように筒部3d
の肉厚を筒部2dに比べ厚く成形することにより、筒部
3dと筒部2dとの嵌合時の筒部3dの剛性が上り嵌合
作業を容易にすることができる。
【0030】また、エジェクタスリーブ21の回転角度
を固定するために、第8図に示すようにエジェクタスリ
ーブ21の基端部の凸部22の外周面にキー(突条)2
6を設け、この凸部22を収納するエジェクタプレート
18の凹部19の内周面にキー溝(溝部)27を形成し
て、このキー溝27にキー26を嵌合するように設定す
る。そしてキー溝27の位置を図8(a)に示すように
設定して、このエジェクタスリーブ21によって筒部3
d,2dを成形することにより、連通穴5の円周方向の
開度を図8(b)に示す大きさに設定して面積を調節す
るための手段として用いることも可能である。
【0031】さらに、連通穴5の面積を任意の大きさに
調節するためには、図9(a)、(b)に示すようにエ
ジェクタスリーブ21の基端部の凸部22の外周面にス
プライン溝(突状)28を加工し、この凸部22を収納
するエジェクタプレート18の凹部19の内周面にも図
示せぬスプライン溝(溝部)を加工して、このエジェク
タプレート18の凹部19のスプライン溝に、エジェク
タスリーブ21のスプライン溝28を適宜な角度を選択
して噛み合わせるようにして筒部3d,2dを成形す
る。これにより切欠き部35a、35bの微調節を行う
ことが可能となり、任意の大きさの連通穴5の面積を選
ぶことができる。すなわち、筒部2dの切欠き部35b
の位置と筒部3dの切欠き部35aの位置が不一致の角
度位置になるようにして成形すると、連通穴5の面積は
ゼロとなる。一方、筒部2dの切欠き部35bの位置と
筒部3dの切欠き部35aの位置が一致した角度位置に
なるようにして成形すると連通穴5の面積は最大とな
る。なお、この中間的な角度位置になるようにして成形
すると、連通穴5の面積を任意の大きさに調節すること
が可能である(図4、図5参照)。
【0032】また、連通穴5の面積を任意の大きさに長
手方向に調節するための手段として、図10(a)、
(b)に示すように、エジェクタスリーブ21の凸部2
2にスプライン溝28を形成すると共に、凸部22の上
面に厚さイ、ロの段差29を形成して、この凸部22を
収納するエジェクタプレート18の凹部19内周面にス
プライン溝(図示せず)を形成すると共に、凸部22の
当接部にイ、ロの深さの段差30を形成しておく。図1
1(a)に示すように、この段差29、30の組み合わ
せを適宜選択してエジェクタピン14に対するエジェク
タスリーブ21の挿入寸法を可変させて成形することに
よって、図11(b)に示すように、筒部2d,3d間
の連通穴5の軸方向の長さを、それぞれA、B、Cの長
さに選択して成形することができる。また、上記の段差
29、30の大きさ、数を適宜に選択することによって
得られる上、下側パネル2a,3aを組み立てることに
よって連通穴5の面積を任意の大きさに調節することが
可能である。この場合、エジェクタスリーブ21の凸部
22の底面にシムを挿入して、エジェクタピン14に対
するエジェクタスリーブ21の挿入寸法を調整すること
によっても連通穴5の面積を長手方向に任意の大きさに
調節することができる。
【0033】また、連通穴5の形状はこの方法外にも上
下方向に長短を調節することが可能である。図12
(a)に示すようにエジェクタスリーブ21a,21b
の突部25a,25bの軸方向寸法a1 を長くすれば、
図12(b)のように、筒部2d3dの密着部に軸方向
寸法a2 の長い連通穴5を形成することができる。ま
た、筒部2d,3dの密着部に軸方向に短い形状の連通
穴5を形成するには、図12(a)に示すエジェクタス
リーブ21a,21bの突部25a,25bの軸方向寸
法a1 を短くすることによって可能となる。
【0034】また、連通穴5の他の形状の例としては、
図13、図14に示すようにエジェクタスリーブ21b
の頂面に四角形、三角形などの突部33、34を形成し
て、筒部2d,3dの密着部に四角形、三角形の連通穴
5を形成するようにしたものもある。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、オープン金型の
エジェクタスリーブの頂面に突部を形成することによ
り、筒部の頂面にこの突部に対応する切欠き部を形成す
るようにしており、この方法による一対の成形品を成形
して切欠き部を対向させて筒部を組み立てることによっ
て、筒部中間部に連通穴を備えた成形品が得られる。従
って、筒部中間部に連通穴の穿孔加工を行う必要がな
い。
【0036】また本発明は、頂部に突部と外周壁を設け
た一方のエジェクタスリーブと、頂部に突部と内周壁を
設けた他方のエジェクタスリーブとの一対のエジェクタ
スリーブを用いて頂部に切欠き部と内周壁を備えた筒部
と、頂部に切欠き部と外周壁を備えた筒部とを成形する
ようにしている。従って、両方の筒部の頂面同士を互い
に密着させると共に、筒部の周壁部を互いに嵌合させる
ことによって筒部の気密性を保つことができる。
【0037】また本発明は、エジェクタスリーブ基端部
の環状凸部外周面に突条と、エジェクタプレートの凹部
内周面へこれに対応する溝部を設けて、この突条と溝部
とを嵌合させて筒部を成形するようにしている。これに
よってエジェクタスリーブの回転角度を規制することが
可能である。この場合、凹部に等間隔の複数の溝部を形
成してもよく、この溝部を適宜に選択して突条を嵌合さ
せることによって、筒部に形成する切欠き部の円周上の
位置を任意に変えることができるので、連通穴の大きさ
を任意に変えることができる。
【0038】さらに本発明は、エジェクタスリーブの基
端部の環状凸部上面に段差を設け、エジェクタプレート
の凹部底面に段差に対応する段差を設け、これらの段差
を選択的に互いに当接させて筒部を成形するようにして
いる。これによって成形品の筒部の切欠き部の長さを任
意に変えることが可能であるので、連通穴の大きさを長
手方向に任意に変えることができる。
【0039】また、頂部に外周壁を備えた前記一方のエ
ジェクタスリーブは、頂部に内周壁を備えた他方のエジ
ェクタスリーブより厚肉に形成して、このエジェクタス
リーブを用いて厚肉の筒部を形成するようにしている。
これによって、周壁部の嵌合時の一方の筒部の剛性が上
り嵌合作業を容易にすることができる。
【0040】また、上記のような成形型を用いることに
よって、通気型遮音壁の筒部に連通穴を形成することが
できるし、また連通穴の面積を任意に容易に選択するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における筒部を有する成
形品の成形装置によって成形した通気型遮音壁の一部破
断した斜視図である。
【図2】(a)同筒部を有する成形品の成形装置の上型
と下型が離間した状態を示す断面図である。 (b)同成形装置の上型が降下した状態を示す断面図で
ある。
【図3】(a)同成形装置の筒部成形用エジェクタスレ
ーブの要部を示す一部破断した斜視図である。 (b)同成形装置の他の筒部成形用エジェクタスレーブ
の要部を示す一部破断した斜視図である。
【図4】(a)同成形装置によって成形した筒部の構成
を示す一部破断した斜視図である。 (b)同筒部の嵌合状態を示す一部破断した斜視図であ
る。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図であって、切
欠き部の位置が不一致になるように成形した筒部を示す
図4(a)と同様な図面である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す図であって、テ
ーパを有する筒部を示す図4(a)と同様な図面であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す図であって、肉
厚に成形した筒部を示す図4(a)と同様な図面であ
る。
【図8】(a)本発明の他の実施の形態の成形装置に設
けられたキーとキー溝の位置関係の説明図である。 (b)同成形装置によって成形された連通穴の開度説明
図である。
【図9】(a)本発明の他の実施の形態の成形装置に用
いるスプライン溝を加工したエジェクタスリーブを、セ
ンターピンに装着した状態を示す斜視図である。 (b)同成形装置に用いるスプライン溝を加工した他の
エジェクタスリーブを、センターピンに装着した状態を
示す斜視図である。
【図10】(a)本発明の他の実施の形態の成形装置に
用いるスプライン溝と段差を加工したエジェクタスリー
ブを示す図9(a)と同様の図面である。 (b)同成形装置に用いるスプライン溝と段差を加工し
た他のエジェクタスリーブを示す図9(b)と同様の図
面である。
【図11】(a)同成形装置の段差と開度の関係説明図
である。 (b)同成形装置で成形された筒部の連通穴の開度説明
図である。
【図12】(a)本発明の他の実施の形態のエジェクタ
スリーブを示す図3(b)と同様な図面である。 (b)同エジェクタスリーブによって成形した筒部を示
す図4(a)と同様な図面である。
【図13】本発明の他の実施の形態のエジェクタスリー
ブを示す図3(b)と同様な図面である。
【図14】本発明の他の実施の形態のエジェクタスリー
ブを示す図3(b)と同様な図面である。
【図15】従来の通気型遮音壁の要部斜視図である。
【図16】(a)同通気型遮音壁の成形装置の上型と下
型が離間した状態を示す断面図である。 (b)同成形装置の上型が降下した状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2a 上側パネル(他方のパネル) 3a 下側パネル(一方のパネル) 2d 筒部 3d 筒部 10a オープン金型 10 成形装置(成形型) 11 上型 12 下型 14 センターピン 15 溶融樹脂 18 エジェクタプレート 19 凹部 20 筒部成形スペース 21(21a) エジェクタスリーブ(一方のエジェク
タスリーブ) 21(21b) エジェクタスリーブ(他方のエジェク
タスリーブ) 22 凸部(環状凸部) 24a 段差部(外周壁) 24b 段差部(内周壁) 25a 突部 25b 突部 27 キー溝(溝部) 26 キー(突条) 28 スプライン溝(突条) 29 段差 30 段差 34a 嵌合部(内周壁) 34b 嵌合部(外周壁) 35a 切欠き部 35b 切欠き部 40 板部成形スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 101:12 B29K 101:12 B29L 31:30 B29L 31:30 31:60 31:60 (56)参考文献 特開 平5−253992(JP,A) 特開 平7−144346(JP,A) 特開 平4−412210(JP,A) 実開 平1−106215(JP,U) 実開 昭51−38058(JP,U) 特公 昭58−43012(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/00 - 43/58 B29C 33/50 B32B 3/24 B29C 45/40 - 45/44

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型が上型と下型とからなるオープン
    金型と、前記下型を貫通して設けたセンターピンと、こ
    のセンターピンの外周に周接し頂面に突部を備えて上下
    動可能なエジェクタスリーブとを備えており、このエジ
    ェクタスリーブを前記下型の成形面より引き込んで前記
    センターピン、前記下型及び前記エジェクタスリーブ頂
    面との間に前記突部に対応する切欠き部を備えた筒部成
    形スペースを形成し、前記下型の成形面上に溶融樹脂を
    注出し、前記上型を下降して前記下型面より突出した前
    記センターピンに当接させてこのセンターピンと共にさ
    らに下降させ、前記溶融樹脂を加圧して、前記筒部成形
    スペース及びこれに連続する前記上型及び前記下型とで
    形成する板部成形スペースによって筒部を有するパネル
    を成形し、このパネルを成形スペース内で冷却後、前記
    エジェクタスリーブを突き上げることにより取り出し
    て、この取り出されたパネルを一対用いて両パネルの筒
    部の頂面同士を互いに密着させて成形するようにしたこ
    とを特徴とする筒部を有する成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上型及び下型からなる一対のオープン金
    型を用い、このうち一方のオープン金型は、前記下型を
    貫通して設けたセンターピンと、このセンターピンの外
    周に周接し頂面に突部と外周壁とを備えて上下動可能な
    一方のエジェクタスリーブと、このエジェクタスリーブ
    の基端部に形成した環状凸部を収納した凹部を有するエ
    ジェクタプレートとを備えて、このオープン金型のエジ
    ェクタスリーブを前記下型の成形面より引き込んで前記
    センターピン、前記下型及び前記エジェクタスリーブ頂
    面との間に前記突部と外周壁とに対応する切欠き部と内
    周壁とを備えた筒部成形スペースを形成し、前記下型の
    成形面上に溶融樹脂を注出し、前記上型を下降して前記
    下型面より突出した前記センターピンに当接させてこの
    センターピンと共にさらに下降させ、前記溶融樹脂を加
    圧して、前記筒部成形スペース及びこれに連続する前記
    上型及び前記下型が形成する板部成形スペースによって
    筒部を有する一方のパネルを成形し、このパネルを成形
    スペース内で冷却後、前記エジェクタスリーブを突き上
    げることにより取り出すと共に、他方のオープン金型
    は、前記下型を貫通して設けたセンターピンと、このセ
    ンターピンの外周に周接し頂面に突部と前記一方のエジ
    ェクタスリーブに設けた外周壁に嵌合する内周壁とを備
    えて上下動可能な他方のエジェクタスリーブと、このエ
    ジェクタスリーブの基端部に形成した環状凸部を収納し
    た凹部を有するエジェクタプレートとを備えて、このオ
    ープン金型のエジェクタスリーブを前記下型の成形面よ
    り引き込んで前記センターピン、前記下型及び前記エジ
    ェクタスリーブ頂面との間に前記突部と内周壁とに対応
    する切欠き部と外周壁とを備えた筒部成形スペースを形
    成し、前記下型の成形面上に溶融樹脂を注出し、前記上
    型を下降して前記下型面より突出した前記センターピン
    に当接させてこのセンターピンと共にさらに下降させ、
    前記溶融樹脂を加圧して、前記筒部成形スペース及びこ
    れに連続する前記上型及び前記下型が形成する板部成形
    スペースよって筒部を有する他方のパネルを成形し、こ
    のパネルを成形スペース内で冷却後、前記エジェクタス
    リーブを突き上げることにより取り出し、該他方のパネ
    ルと前記一方のパネルの筒部の頂面同士を互いに密着さ
    せて成形するようにしたことを特徴とする筒部を有する
    成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エジェクタプレート及び前記エジェ
    クタスリーブとを位置決めする複数の位置決め部を有す
    る位置決め手段を設けて、この位置決め手段によって前
    記エジェクタプレートに対する前記エジェクタスリーブ
    の位置を変化させて、異なる形状の筒部成形スペースを
    形成するようにしたことを特徴とする請求項2記載の筒
    部を有する成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記位置決め手段は、前記エジェクタス
    リーブの前記環状凸部外面に軸方向の突条を設け、前記
    エジェクタプレートの前記凹部内面に前記突条に嵌合す
    る少なくとも一条の溝部を設けて、これらの突条と溝部
    とを嵌合させるようにしたことを特徴とする請求項3記
    載の筒部を有する成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記位置決め手段は、前記エジェクタス
    リーブの前記の環状凸部上面に段差を設け、前記エジェ
    クタプレートの前記凹部下面に前記段差に対応する段差
    を設け、これらの段差を選択的に互いに当接させるよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の筒部を有する成
    形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 頂部に外周壁を備えた前記一方のエジェ
    クタスリーブを、頂部に内周壁を備えた前記他方のエジ
    ェクタスリーブより厚肉に形成して、筒部成形スペース
    を形成することによって厚肉の筒部を成形するようにし
    たことを特徴とする請求項2乃至5記載の筒部を有する
    成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 成形型が上型と下型とからなるオープン
    金型と、前記下型を貫通して設けたセンターピンと、こ
    のセンターピンの外周に周接し頂面に突部を備えて上下
    動可能なエジェクタスリーブとを備えており、このエジ
    ェクタスリーブを前記下型の成形面より引き込んで前記
    センターピン、前記下型及び前記エジェクタスリーブ頂
    面との間に前記突部に対応する切欠き部を備えた筒部成
    形スペースを形成し、前記下型の成形面上に溶融樹脂を
    注出し、前記上型を下降して前記下型面より突出した前
    記センターピンに当接させてこのセンターピンと共にさ
    らに下降させ、前記溶融樹脂を加圧して、前記筒部成形
    スペース及びこれに連続する前記上型及び前記下型が形
    成する板部成形スペースによって筒部を有するパネルを
    成形し、このパネルを成形スペース内で冷却後、前記エ
    ジェクタスリーブを突き上げることにより取り出して、
    この取り出されたパネルを一対用いて両パネルの筒部の
    頂面同士を互いに密着させて成形するようにしたことを
    特徴とする通気型遮音壁の製造方法。
  8. 【請求項8】 上型及び下型からなる一対のオープン金
    型を用い、このうち一方のオープン金型は、前記下型を
    貫通して設けたセンターピンと、このセンターピンの外
    周に周接し頂面に突部と外周壁とを備えて上下動可能な
    一方のエジェクタスリーブと、このエジェクタスリーブ
    の基端部に形成した環状凸部を収納した凹部を有するエ
    ジェクタプレートとを備えて、このオープン金型のエジ
    ェクタスリーブを前記下型の成形面より引き込んで前記
    センターピン、前記下型及び前記エジェクタスリーブ頂
    面との間に前記突部と外周壁とに対応する切欠き部と内
    周壁とを備えた筒部成形スペースを形成し、前記下型の
    成形面上に溶融樹脂を注出し、前記上型を下降して前記
    下型面より突出した前記センターピンに当接させてこの
    センターピンと共にさらに下降させ、前記溶融樹脂を加
    圧して、前記筒部成形スペース及びこれに連続する前記
    上型及び前記下型が形成する板部成形スペースよって筒
    部を有する一方のパネルを成形し、このパネルを成形ス
    ペース内で冷却後、前記エジェクタスリーブを突き上げ
    ることにより取り出すと共に、他方のオープン金型は、
    前記下型を貫通して設けたセンターピンと、このセンタ
    ーピンの外周に周接し頂面に突部と前記一方のエジェク
    タスリーブに設けた外周壁に嵌合する内周壁とを備えて
    上下動可能な他方のエジェクタスリーブと、このエジェ
    クタスリーブの基端部に形成した環状凸部を収納した凹
    部を有するエジェクタプレートとを備えて、このオープ
    ン金型のエジェクタスリーブを前記下型の成形面より引
    き込んで前記センターピン、前記下型及び前記エジェク
    タスリーブ頂面との間に前記突部と内周壁とに対応する
    切欠き部と外周壁とを備えた筒部成形スペースを形成
    し、前記下型の成形面上に溶融樹脂を注出し、前記上型
    を下降して前記下型面より突出した前記センターピンに
    当接させてこのセンターピンと共にさらに下降させ、前
    記溶融樹脂を加圧して、前記筒部成形スペース及びこれ
    に連続する前記上型及び前記下型とで形成する板部成形
    スペースよって筒部を有する他方のパネルを成形し、こ
    のパネルを成形スペース内で冷却後、前記エジェクタス
    リーブを突き上げることにより取り出し、該他方のパネ
    ルと前記一方のパネルの筒部の頂面同士を互いに密着さ
    せて成形するようにしたことを特徴とする通気型遮音壁
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記エジェクタプレート及び前記エジェ
    クタスリーブとを位置決めする複数の位置決め部を有す
    る位置決め手段を設けて、この位置決め手段によって前
    記エジェクタプレートに対する前記エジェクタスリーブ
    の位置を変化させて、異なる形状の筒部成形スペースを
    形成するようにしたことを特徴とする請求項8記載の通
    気型遮音壁の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記位置決め手段は、前記エジェクタ
    スリーブの前記環状凸部外面に軸方向の突条を設け、前
    記エジェクタプレートの前記凹部内面に前記突条に嵌合
    する少なくとも一条の溝部を設けて、これらの突条と溝
    部とを嵌合させるようにしたことを特徴とする請求項8
    記載の通気型遮音壁の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記位置決め手段は、前記エジェクタ
    スリーブの前記の環状凸部上面に段差を設け、前記エジ
    ェクタプレートの前記凹部下面に前記段差に対応する段
    差を設け、これらの段差を選択的に互いに当接させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項8記載の通気型遮音壁
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 頂部に外周壁を備えた前記一方のエジ
    ェクタスリーブを、頂部に内周壁を備えた前記他方のエ
    ジェクタスリーブより厚肉に形成して、筒部成形スペー
    スを形成することによって厚肉の筒体を成形するように
    したことを特徴とする請求項8乃至11記載の通気型遮
    音壁の製造方法。
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