JP2538127Y2 - 表皮一体合成樹脂製品の成形用金型 - Google Patents

表皮一体合成樹脂製品の成形用金型

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JP2538127Y2
JP2538127Y2 JP95892U JP95892U JP2538127Y2 JP 2538127 Y2 JP2538127 Y2 JP 2538127Y2 JP 95892 U JP95892 U JP 95892U JP 95892 U JP95892 U JP 95892U JP 2538127 Y2 JP2538127 Y2 JP 2538127Y2
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敏逸 岩井
正利 鈴木
隆司 渡辺
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高島屋日発工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、表皮材と溶融合成樹脂
材料とが圧縮一体成形される表皮一体合成樹脂製品に二
次加工を施すことなく成形と同時に孔あけ加工まで行わ
れるようにした表皮一体合成樹脂製品の成形用金型に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ドアトリム等の自動車用内装材
として表皮材と溶融合成樹脂材料とを圧縮一体成形した
表皮一体合成樹脂製品が広く用いられているが、該製品
の取付場所の関係やデザイン等の多様化により所定箇所
に透孔を設ける必要のある場合が頻繁にあった。
【0003】ところが、従来の表皮一体合成樹脂製品の
成形用金型においては予め型上に表皮材と溶融合成樹脂
材料を供給しておき一気に圧縮、賦形を行うものである
ために両者を貫通する孔部を同時に成形することは不可
能であり、そのためにプレス加工や切削加工等の二次加
工を施すによって所定箇所に透孔を形成する必要があっ
た。このため成形工程が複雑となって成形効率が悪くな
るという問題点があるとともに、二次加工のための余分
な設備およびその設置スペース、あるいはメンテナンス
作業等を必要とし生産コストを高くするという問題点も
あった。一方、キャビティの厚みを精度良くする目的で
下型からピンを突出させてなる成形用金型も提案されて
いるが(例えば特開昭63−222822号公報、同6
3−222823号公報参照)、孔あけ加工を目的とす
るものでないため表皮材と溶融合成樹脂材料との間にず
れや樹脂漏れを生じたり、所定位置に孔を形成すること
ができない等の欠点があり、透孔を有する表皮一体合成
樹脂製品の成形には適用できないものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
従来の問題点を解決して、表皮材と溶融合成樹脂材料と
が圧縮一体成形される表皮一体合成樹脂製品に二次加工
を施すことなく圧縮成形と同時に孔あけ加工を行うこと
ができ、生産性および生産コストの低減化を著しく改善
することができるとともに、形成された透孔の位置の精
度も極めて高く優れた品質の透孔を有する表皮一体合成
樹脂製品を効率的に成形することができる表皮一体合成
樹脂製品の成形用金型を提供することを目的として完成
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案の表皮一体合成樹脂製品の成形用金
型は、一対の金型間に形成されたキャビティ部において
表皮材と溶融合成樹脂材料とをもって表皮一体合成樹脂
製品を成形するようにした表皮一体合成樹脂製品の成形
用金型において、前記一方の金型に透孔形成用の突出ピ
ンを設けるとともに他方の金型には該突出ピンに対応す
る嵌合孔を設け、該嵌合孔の突出ピン受入れ側には該嵌
合孔の内径よりも大径の環状段部を設けたことを特徴と
するものである。
【0006】
【作用】このような表皮一体合成樹脂製品の成形用金型
は、一対の金型間に形成されたキャビティ内において表
皮材と溶融合成樹脂材料とが一体成形されるものである
点は従来のこの種表皮一体合成樹脂製品の成形用金型と
同様であるが、前記一対の金型には透孔形成用の突出ピ
ンと該突出ピンに対応する嵌合孔が設けられているので
圧縮成形工程の段階で透孔が同時に形成されることとな
るとともに、前記嵌合孔の突出ピン受入れ側には環状段
部が設けられているので圧縮成形工程の初期段階におい
て突出ピンが該環状段部に位置合わせされたうえで打ち
抜き処理を行うこことなり所定の位置に精度よく透孔が
形成されることとなる。
【0007】
【実施例】次に、本考案を図示の自動車用ドアトリムの
成形用金型を実施例として詳細に説明する。図中1a、1b
は所定の形状に加工された上下一対の金型、2はこの金
型1a、1bにより形成されたキャビティ部、11はキャビ
ティ2内にセットされた裏面に合成樹脂軟質フォーム材
がラミネートしてある表皮材、12は前記下方の金型1b
のゲート3より注入された溶融合成樹脂材料である。
【0008】前記の下方の金型1bには、透孔を形成すべ
き所定の位置に先端部分を刃形状とした透孔形成用の突
出ピン6がキャビティ2内に向けて突設されており、一
方、上方の金型1aには該突出ピン6に対応する嵌合孔7
が設けられている。また、この嵌合孔7の突出ピン受入
れ側、即ち下端面には嵌合孔7の内径よりも大径の環状
段部8が設けられている。この嵌合孔7の内径は、例え
ば3.5mm程度の表皮材3を用いた製品に対して直径3
0mmの透孔を形成する場合、前記の突出ピン6の外径よ
りも0.3〜0.5mm程度大きいものとし、また環状段
部8の内径は該嵌合孔7の内径よりも更に1.0〜1.
5mm程度大きく、その段部の深さは3〜4mm程度とした
ものを使用することができる。
【0009】このように構成されたものにおいては、図
1に示されるように上下一対の金型1a、1b間に形成され
たキャビティ2内に表皮材11をセットした後、図2に
示されるように下方の金型1bのゲート3から溶融合成樹
脂材料12が注入され、表皮材11と溶融合成樹脂材料
12とが所定形状に一体成形される点は従来のこの種表
皮一体合成樹脂製品の成形用金型と同様である。そし
て、本発明においては下方の金型1bに透孔形成用の突出
ピン6が設けられているとともに、上方の金型1aには該
突出ピン6に対応する嵌合孔7が設けられており、更に
該嵌合孔7の突出ピン受入れ側には嵌合孔7の内径より
も大径の環状段部8が設けられているので、図4に示さ
れるように金型1a、1bが型合わせされた初期段階で表皮
材11は前記突出ピン6の先端で環状段部8内へ正確に
位置決めされたうえ気密にシールされた状態となり、注
入される溶融合成樹脂材料12が突出ピン6の近辺にお
いて漏れを発生することなく、しかも、突出ピン6を取
り囲んだ状態でキャビティ2内に万遍なく充填されるこ
ととなる。
【0010】次いで、図3に示されるように上下一対の
金型1a、1bが更に型締めされ表皮材11と溶融合成樹脂
材料12とが所定厚みにまで圧縮一体成形されると同時
に、前記突出ピン6は更に嵌合孔7内へ挿入され、この
際に該突出ピン6が表皮材11を打ち抜くことにより孔
あけ作業を完了することとなる。その後、上型1aが開か
れて成形品が取り出されると、以下同様の手順により正
確な位置に孔が形成された表皮一体合成樹脂製品が効率
よく成形されることとなる。
【0011】なお、実施例においては前記突出ピン6を
下方の金型1b側に、嵌合孔7を上方の金型1a側に設けた
ものとした場合について説明したが、突出ピン6を上方
の金型1a側とし嵌合孔7を下方の金型1b側に設けてもよ
いことは勿論であり、この場合には孔部における表皮材
11の端末部を孔内に巻き込んだ状態で透孔を形成する
ことができ見栄えの優れた製品を得ることが可能とな
る。
【0012】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように本考案
は、表皮材と溶融合成樹脂材料とが圧縮一体成形される
表皮一体合成樹脂製品に二次加工を施すことなく圧縮成
形と同時に孔あけ加工を行うことができ、生産性および
生産コストの低減化を著しく改善することができるとと
もに、形成された透孔の位置の精度も極めて高く優れた
品質の透孔を有する表皮一体合成樹脂製品を効率的に成
形することができるものであり、更には簡単な構造で従
来の金型に対しても若干の設計変更を施すのみで適用す
ることができるという利点も有する。よって本考案は従
来の問題点を一掃した表皮一体合成樹脂製品の成形用金
型として、その実用的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面断面図である。
【図2】図1の他の作動状態を示す正面断面図である。
【図3】図1の他の作動状態を示す正面断面図である。
【図4】図2の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1a 上方の金型 1b 下方の金型 2 キャビティ部 6 突出ピン 7 嵌合孔 8 環状段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の金型(1a)、(1b)間に形成されたキ
    ャビティ部(2) において表皮材と溶融合成樹脂材料とを
    もって表皮一体合成樹脂製品を成形するようにした表皮
    一体合成樹脂製品の成形用金型において、前記一方の金
    型(1b)に透孔形成用の突出ピン(6) を設けるとともに他
    方の金型(1a)には該突出ピン(6) に対応する嵌合孔(7)
    を設け、該嵌合孔(7) の突出ピン受入れ側には該嵌合孔
    (7) の内径よりも大径の環状段部(8) を設けたことを特
    徴とする表皮一体合成樹脂製品の成形用金型。
JP95892U 1992-01-14 1992-01-14 表皮一体合成樹脂製品の成形用金型 Expired - Lifetime JP2538127Y2 (ja)

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JPH0558237U JPH0558237U (ja) 1993-08-03
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