JP2002137235A - 表皮材付成形体の開口部形成方法 - Google Patents

表皮材付成形体の開口部形成方法

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JP2002137235A JP2001155963A JP2001155963A JP2002137235A JP 2002137235 A JP2002137235 A JP 2002137235A JP 2001155963 A JP2001155963 A JP 2001155963A JP 2001155963 A JP2001155963 A JP 2001155963A JP 2002137235 A JP2002137235 A JP 2002137235A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備費用をあまり掛けることなく簡単かつ迅
速に、しかも高精度に開口部を成形体に形成する。 【解決手段】 薄肉部13aで囲まれた押切予定部分1
3bを有する表皮材13を第1成形型11に、開口部1
7aを有する基材17を第2成形型15にそれぞれセッ
トして表皮材13、基材17及び発泡体層19が一体成
形されたインストルメントパネル1を成形した後、イン
ストルメントパネル1が型内にある状態で、第1成形型
11側から押切具21を押切予定部分13bに押し当て
て薄肉部13aを押し切ることでインストルメントパネ
ル1にサイドベントエア吹出口5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用インスト
ルメントパネル等のようにエア吹出口等の開口部を有す
る表皮材付成形体の開口部形成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】表皮材付成形体の開口部形成方法とし
て、例えば特開平7−171847号公報(以下、公報
例1という)や特開平10−180781号公報(以
下、公報例2という)に開示されている方法があり、い
ずれも自動車のドアトリムにおいてスピーカグリル等を
装着する開口部を形成する例を挙げている。
【0003】公報例1では、まず、表皮材がセットされ
た成形型に溶融樹脂を注入して表皮材と基材とが一体成
形された成形体を成形する。この段階で、上記成形体の
表皮材及び基材には共に開口部が形成されていない。次
いで、上記成形体を成形型から脱型して別の打抜型にセ
ットし、この打抜型に備えられているカット刃で表皮材
及び基材を共に打ち抜いて成形体に開口部を形成してい
る。
【0004】公報例2では、まず、表皮材がセットされ
た成形型に溶融樹脂を注入して表皮材と基材とが一体成
形された成形体を成形する。この段階で、上記成形体の
基材には開口部が形成されているが、表皮材には開口部
が形成されておらず、上記基材の開口部は表皮材で覆わ
れている。次いで、上記成形体が型内にある状態で、上
記成形型に備えられている切刃で表皮材を基材の開口部
に沿って切断して成形体に開口部を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、公報例1で
は、成形体を成形するための成形型とは別に、開口部を
形成するための打抜型が必要なため、設備費用が高騰す
る。また、成形体を成形型から打抜型に移し替えなけれ
ばならず、生産性が低下するという問題もある。
【0006】公報例2では、成形型という1つの型で成
形体の成形と開口部の形成とを行うため、成形体を型か
ら型へと移し替える必要がなく、その分だけ公報例1に
比べて生産性が向上するという利点を有する。しかし、
成形体に開口部を形成するのに切刃を用いているため、
長期に亘って使用すると刃が磨り減って新しい切刃と交
換しなければならず、その管理が大変であるとともに交
換費用が掛かる。この点では、カット刃を用いる公報例
1も同様の問題を抱えている。また、一般に、成形体を
切断する刃物には熱刃が用いられているため、設備が大
掛かりになって設備費用が高騰するとともに、熱刃の熱
影響で開口部周辺に熱歪みが生ずる等の悪影響を及ぼす
という問題がある。
【0007】さらに、公報例1,2の双方について言え
ることであるが、切断した開口部に相当する部分は完全
に成形体から切り離されているため、成形体を脱型した
後に型内に手を入れて除去しなければならず、危険であ
るとともに手間が掛かるという問題もある。
【0008】この発明はかかる諸点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、設備費用をあまり
掛けることなく簡単かつ迅速に、しかも高精度に開口部
を成形体に形成することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、成形型に刃物ではなく押切具を設け、
表皮材に形成した薄肉部を上記押切具で押し切ることを
特徴とする。
【0010】具体的には、この発明は、少なくとも表皮
材と基材とが一体成形された成形体に開口部を形成する
表皮材付成形体の開口部形成方法を前提とし、次のよう
な解決手段を講じた。
【0011】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
成形体の開口部の輪郭に沿って環状薄肉部が予め形成さ
れた押切予定部分を有する表皮材を第1成形型にセット
するとともに、上記成形体の開口部に対応して開口部が
予め形成された基材をその開口部が上記押切予定部分に
対応するように第2成形型にセットして少なくとも表皮
材と基材とが一体成形された成形体を成形し、次いで、
上記成形体が型内にある状態で、上記第1成形型側又は
第2成形型側から押切具を表皮材の上記押切予定部分に
押し当てて上記薄肉部を押し切ることで成形体に開口部
を形成することを特徴とする。
【0012】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、成形型という1つの型で成形体の成形と開口部の
形成とが行われることから、成形体の成形と開口部の形
成とを別々の型で行う場合に比べて設備費用が低減す
る。
【0013】また、成形体を型から型へと移し替える必
要がなく、その分だけ生産性が向上する。
【0014】さらには、押切具を表皮材の押切予定部分
に押し当ててその薄肉部に沿って押し切ることで開口部
を形成するため、開口部が容易に形成され、しかも、交
換の必要な刃物がいらず、管理が簡単で刃物の交換費用
が掛からない。
【0015】加えて、熱刃を用いる場合の大掛かりな設
備がいらず、この点でも設備費用の低減に寄与できると
ともに、熱刃の熱影響で開口部周辺に熱歪みが生ずる等
の悪影響が回避され、開口部が精度良く形成される。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、押切具で押し切られた表皮材の押切予
定部分は、薄肉部を介して基材と一体の表皮材と一部連
結しており、成形体を脱型した後、上記一部連結の薄肉
部を切断して上記押切予定部分を基材と一体の表皮材か
ら分離することを特徴とする。
【0017】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、押切具で押し切られた表皮材の押切予定部分は、
基材と一体の表皮材と薄肉部で一部繋がっているため、
成形型から脱型した成形体と一緒に成形型から取り出さ
れる。よって、一々、型内に手を入れて上記押切予定部
分を除去する手間が省けるとともに、安全に作業が行わ
れる。
【0018】請求項3に記載の発明は、上記前提におい
て、上記成形体の開口部の輪郭に沿って環状薄肉部が予
め形成された押切予定部分を有する表皮材を第1成形型
にセットするとともに、上記成形体の開口部に対応して
開口部が予め形成された基材をその開口部が上記押切予
定部分に対応するように第2成形型にセットして少なく
とも表皮材と基材とが一体成形された成形体を成形し、
次いで、上記第1成形型と第2成形型とが型閉じされて
上記成形体が型内にある状態で、上記第1成形型側又は
第2成形型側から押切具を表皮材の上記押切予定部分に
押し当てるとともに、該押切予定部分を上記第2成形型
側又は第1成形型側の当て板に当接させながら上記薄肉
部を押し切ることで成形体に開口部を形成することを特
徴とする。
【0019】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、請求項1の作用効果に加えて、押切り時、表皮材
の押切予定部分が当て板に当接して当て板と押切具とで
挟持された状態となっているため、表皮材に押切具の押
上げ力が作用しても上記押切予定部分が上記押切具と当
て板とで挟持されながら押切方向に移動するので、該押
切予定部分は伸びない。したがって、上記押切予定部分
が押切具の当接部分で破れることなく薄肉部に沿って確
実にかつ綺麗に押し切られるため、表皮材の切り口周縁
が変形せず、成形体の開口部周縁の見栄えが向上する。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、押切具の外縁は、表皮材の押切予定部
分に押し当てた状態で環状薄肉部の内方に位置するよう
になっていることを特徴とする。
【0021】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、表皮材の押切予定部分の薄肉部に沿った押切り及
び表皮材の変形防止が効果的に実現する。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の発明において、表皮材はパウダー
スラッシュ成形法により成形され、表皮材の押切予定部
分の肉厚が表皮材の一般部分の肉厚より薄肉に形成され
ていることを特徴とする。
【0023】上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、押し切られた押切予定部分は製品とならない不要
部分であるため、薄肉にすることにより材料費が節約さ
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0025】図11は表皮材付成形体としての車両用イ
ンストルメントパネル1を示す。このインストルメント
パネル1には、空調エアを車室内に吹き出すフロントデ
フロスターエア吹出口3、サイドベントエア吹出口5及
びセンターエア吹出口7等の各種の開口部が形成されて
いるが、ここでは、上記サイドベントエア吹出口5を例
に挙げ、この発明の実施形態1〜3に係る開口部形成方
法を説明することにする。なお、図11では、サイドベ
ントエア吹出口5にだけグリル9が装着されているが、
他のエア吹出口3,7にも同様にグリルが装着されるも
のである。
【0026】(実施形態1)まず、図1に示すように、
下型である第1成形型11のキャビティ11aに表皮材
13をセットする。上記第1成形型11には、サイドベ
ントエア吹出口5に対応して貫通孔11bが形成されて
いる。上記表皮材13は、パウダースラッシュ成形法や
真空成形法等により成形された樹脂製のものであり、こ
の表皮材13には、インストルメントパネル1の開口部
であるサイドベントエア吹出口5の輪郭に沿って環状薄
肉部13aが矩形環状に予め形成されており、この薄肉
部13aで囲まれる領域が押切予定部分13bである。
上記のセット状態とは、この薄肉部13aを上記第1成
形型11の貫通孔11bに対応させた状態である。な
お、薄肉部13aは環状に連続したものに限らず、複数
箇所で分断された間欠的な環状であってもよい。また、
上記表皮材13をパウダースラッシュ成形法により成形
する場合、表皮材13の押切予定部分13bの肉厚を表
皮材13の一般部分13cの肉厚より薄肉に形成すれ
ば、押切予定部分13bは押し切られて製品とならない
不要部分であるため、材料費を節約することができる。
その成形方法としては、表皮材13が単層構造である場
合には、押切予定部分13bのパウダー樹脂原料の付着
量をその他の一般部分13cよりも少なくする。表皮材
13が2層構造である場合には、押切予定部分13bを
裏面層で構成し、かつ裏面層は製品表面から見えないの
で安価なパウダー樹脂原料で構成するようにする。
【0027】一方、上型である第2成形型15に基材1
7をセットする。上記第2成形型15にも、サイドベン
トエア吹出口5に対応して貫通孔15aが形成されてお
り、この貫通孔15aは、上記第1成形型11の貫通孔
11bに上下に連通して対応している。上記基材17
は、インジェクション成形等により成形された樹脂製の
ものであり、この基材17には、インストルメントパネ
ル1の開口部であるサイドベントエア吹出口5に対応し
て開口部17aが予め形成されているとともに、この開
口部17a外周にはシール用の環状突起17bが形成さ
れている。上記のセット状態とは、この開口部17aを
上記第2成形型15の貫通孔15aに対応させた状態で
あり、これにより、基材17の開口部17aが表皮材1
3の押切予定部分13bに上下に対応している。
【0028】次いで、上記第1成形型11と第2成形型
15とを型閉じし、キャビティ11aに発泡樹脂原料を
注入する。この際、上記基材17の環状突起17bが表
皮材13の薄肉部13a外周に当接し、発泡樹脂原料が
漏れ出ないようにキャビティ11aを密閉している。な
お、第1成形型11と第2成形型15とを型開きした状
態で、第1成形型11のキャビティ11aに発泡樹脂原
料を注入した後に型閉じするやり方でもよい。
【0029】この状態で、キャビティ11aに注入され
た発泡樹脂原料が発泡硬化することで、表皮材13と基
材17とが発泡体層19で一体成形された表皮材付成形
体としての3層構造のインストルメントパネル1が成形
される。
【0030】その後、図2及び図3に示すように、上記
インストルメントパネル1が型内にある状態で、つま
り、型閉じした状態で、第1成形型11の貫通孔11b
内に対応配置された2つの押切具21を流体圧シリンダ
23の伸長作動により第1成形型11側から上方に進出
させて表皮材13の押切予定部分13bに押し当て、こ
れにより、上記表皮材13の薄肉部13aを押し切って
インストルメントパネル1に開口部としてのサイドベン
トエア吹出口5を形成する。上記2つの押切具21は共
に直角三角形の厚肉の金属板からなるブロック状のもの
であり、互いに傾斜面21aを上に向けてその頂部を互
いに外側に向け、かつ互いに向かい合うように並列さ
れ、図5に示すように、左右に少しずれた状態で上記流
体圧シリンダ23のピストンロッド23a先端のプレー
ト25に固定されている。
【0031】このような2つの押切具21の押当て力
は、表皮材13の押切予定部分13bの左右外側部分に
集中して強く掛かるため、この集中荷重により当該部分
の薄肉部13aが破断し易く、この破断の影響がその周
りの薄肉部13aに及ぶようになっている。したがっ
て、この2つの押切具21で押し切られた表皮材13の
押切予定部分13bは、図4に示すように、2つのコの
字形のスリット27aからなる矩形の環状スリット27
を境に薄肉部13aの一部分である中程の2つの連結部
29を介して基材17と一体の表皮材13と一部連結し
ている。なお、連結部29は一箇所であってもよい。
【0032】しかる後、上記各押切具21を流体圧シリ
ンダ23の収縮作動により下方に後退させるとともに、
上記第1成形型11と第2成形型15とを型開きし、上
記成形されたインストルメントパネル1を脱型する。こ
の際、表皮材13の押切予定部分13bがその外側であ
る基材17と一体である表皮材13と連結部29によっ
て一部引っ付いているため、インストルメントパネル1
と一緒に型外に引き出される。
【0033】その後、表皮材13の連結部29(薄肉部
13aの一部)を切断して上記押切予定部分13bを基
材17と一体の表皮材13から分離し、サイドベントエ
ア吹出口5を完全に開口する。
【0034】このように、第1成形型11及び第2成形
型15という上下一対の1つの成形型でインストルメン
トパネル1の成形とサイドベントエア吹出口5の形成と
を行うことから、インストルメントパネル1の成形とサ
イドベントエア吹出口5の形成とを別々の型で行う場合
に比べて設備費用を低減することができる。
【0035】また、インストルメントパネル1を型から
型へと移し替える必要がないことから、その分だけ生産
性を向上させることができる。
【0036】さらには、2つの押切具21を表皮材13
に押し当ててその薄肉部13aに沿って押し切ることで
サイドベントエア吹出口5を形成するだけであることか
ら、サイドベントエア吹出口5を容易に形成することが
でき、しかも、交換の必要な刃物を持ちいないので管理
を簡単に行うことができ、刃物の交換費用も掛からず経
済的なものにすることができる。
【0037】加えて、熱刃を用いる場合の大掛かりな設
備が不要で、その分、設備費用を低減することができる
とともに、熱刃の熱影響による開口部周辺の熱歪み等の
問題もなく、サイドベントエア吹出口5を精度良く形成
することができる。
【0038】さらにまた、押切具21で押し切られた表
皮材13の押切予定部分13bが基材17と一体の表皮
材13と連結部29(薄肉部13aの一部)と一部繋が
っているので、上記押切予定部分13bをインストルメ
ントパネル1と一緒に成形型(第1成形型11及び第2
成形型15)から取り出すことができ、一々、型内に手
を入れて上記押切予定部分13bを除去する手間を省く
ことができるとともに、安全に作業を行うことができ
る。
【0039】(実施形態2)図6は実施形態2の図1相
当図であり、この実施形態2では、成形体としてのイン
ストルメントパネル1が表皮材13と基材17との2層
構造である点で上記の実施形態1と異なるが、サイドベ
ントエア吹出口5の形成方法及びそれにより得られる作
用効果は、上記の実施形態1と同じであるのでその詳細
な説明は省略する。なお、この実施形態2では、型構造
上、表皮材13を第1成形型11にセットするととも
に、基材17を第2成形型15にセットするようになっ
ているため、表皮材13と基材17との接合はいずれか
一方に塗布した接着剤で行うことになる。
【0040】(実施形態3)図7〜10は実施形態3の
製造工程を示す。この実施形態3で用いる第2成形型1
5の貫通孔15a内には矩形の当て板31が配置されて
いる。この当て板31の背面中央にはロッド33が突設
され、該ロッド33は上記貫通孔15aを跨る支持部材
35の挿入孔35aに上下動自在に挿入されて上記当て
板31を吊下げ支持している。また、上記ロッド33に
はコイルスプリング37が外嵌めされ、このコイルスプ
リング37のバネ力により上記当て板31を下方に付勢
している。上記以外は実施形態1と同一であるので、同
一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0041】この発明の実施形態3に係る開口部形成方
法は次の要領にて行われる。ここでも、車両用インスト
ルメントパネル1のサイドベントエア吹出口5を例に挙
げて説明する。
【0042】まず、図7に示すように、第1成形型11
のキャビティ11aに表皮材13の表面が当接するとと
もに薄肉部13aが第1成形型11の貫通孔11bに対
応するように表皮材13をセットする。一方、第2成形
型15に基材17を開口部17aが第2成形型15の貫
通孔15aに対応するようにセットする。これにより、
基材17の開口部17aが表皮材13の押切予定部分1
3bに上方に対応している。
【0043】次いで、上記第1成形型11と第2成形型
15とを型閉じし、キャビティ11aに発泡樹脂原料を
注入する。この際、上記基材17の環状突起17bが表
皮材13の環状薄肉部13a外周に当接し、発泡樹脂原
料が漏れ出ないようにキャビティ11aを密閉してい
る。なお、第1成形型11と第2成形型15とを型開き
した状態で、第1成形型11のキャビティ11aに発泡
樹脂原料を注入した後に型閉じするやり方でもよいこと
は実施形態1と同様である。
【0044】この状態で、キャビティ11aに注入され
た発泡樹脂原料が発泡硬化することで、表皮材13と基
材17とが発泡体層19で一体成形された表皮材付成形
体としての3層構造のインストルメントパネル1が成形
される。
【0045】その後、図8に示すように、上記第1成形
型11と第2成形型15とが型閉じされて上記インスト
ルメントパネル1が型内にある状態で、第1成形型11
の貫通孔11b内に対応配置された2つの押切具21を
流体圧シリンダ23の伸長作動により第1成形型11側
から上方に進出させて表皮材13の押切予定部分13b
に押し当てる。この際、上記各押切具21の外縁は、表
皮材13の押切予定部分13bに押し当てた状態で上記
薄肉部13aの内方に位置するようにする。これによ
り、該押切予定部分13bが上方に押し上げられて上記
第2成形型15側の当て板31に当接し、押切予定部分
13bが各押切具21と当て板31とで挟持される。当
て板31は、図9に示すように、上記2つの押切具21
のさらなる進出によりコイルスプリング37のバネ力に
抗して持ち上げられ、上記表皮材13の薄肉部13aが
押し切られてインストルメントパネル1にサイドベント
エア吹出口5が形成される。
【0046】しかる後、図10に示すように、上記各押
切具21を流体圧シリンダ23の収縮作動により下方に
後退させる。これにより、上記当て板31に対する押上
げ力が解除され、当て板31がコイルスプリング37の
バネ力によって下降する。その後、上記第1成形型11
と第2成形型15とを型開きし、上記成形されたインス
トルメントパネル1を脱型する。この際、表皮材13の
押切予定部分13bは落下して押切具21上にあるた
め、脱型後取り除く。
【0047】なお、上記実施形態1と同様に、図4に示
すように、2つのコの字形のスリット27aからなる矩
形の環状スリット27を境に薄肉部13aの一部分であ
る中程の2つの連結部29を介して基材17と一体の表
皮材13と一部連結するようにしてもよい。
【0048】したがって、実施形態3では、実施形態1
と同様の作用効果を奏することができるものである。
【0049】加えて、実施形態3では、表皮材13の押
切予定部分13bを各押切具21と当て板31とで挟持
した状態で該各押切具21で押し切るようにしているの
で、表皮材13に各押切具21の押上げ力が作用しても
上記押切予定部分13bを上記各押切具21と当て板3
1とで挟持しながら押切方向に移動させることで、該押
切予定部分13bを伸びないように拘束して、上記押切
予定部分13bを各押切具21の当接部分で破れること
なく薄肉部13aに沿って確実にかつ綺麗に押し切るこ
とができる。これにより、表皮材13の切り口周縁の変
形を防止してインストルメントパネル1のサイドベント
エア吹出口5周縁を見栄え良くすることができる。
【0050】また、各押切具21の外縁を薄肉部13a
の内方で表皮材13の押切予定部分13bに押し当てる
ようにしているので、表皮材13の押切予定部分13b
の薄肉部13aに沿った押切り及び表皮材13の変形防
止を効果的に実現することができる。
【0051】なお、図示しないが、上記の3つの実施形
態に限らず、例えば下型に表皮材をセットして上型を閉
じ、キャビティに溶融樹脂を射出して表皮材と基材を一
体成形するインジェクション成形にも適用することがで
きるものである。
【0052】さらに、上記の3つの実施形態では、押切
具21を下型である第1成形型11側に配置して上方に
進出させることで表皮材13の薄肉部13aを押し切る
ようにしたが、これとは逆に、押切具21を上型である
第2成形型15側に配置して下方に進出させることで表
皮材13の薄肉部13aを押し切るようにしてもよい。
また、押切具21の配列及びその数も適宜設定すること
ができるものである。
【0053】また、成形体もインストルメントパネル1
に限らず、ドアトリム等の内装品でや車両以外の成形体
であってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、薄肉部が予め形成された押切予定部分を有
する表皮材を第1成形型に、開口部を有する基材を第2
成形型にそれぞれセットして少なくとも表皮材と基材と
が一体成形された成形体を成形した後、成形体が型内に
ある状態で、上記第1成形型側又は第2成形型側から押
切具を押切予定部分に押し当てて上記薄肉部を押し切っ
て成形体に開口部を形成するので、成形体の成形と開口
部の形成とを別々の型で行う場合に比べて設備費用を低
減することができる。また、成形体を型から型へと移し
替えずに済むので、その分だけ生産性を向上させること
ができる。さらには、押切具で表皮材の薄肉部を押し切
って開口部を形成するので、開口部を容易に形成するこ
とができ、しかも、交換の必要な刃物がいらず、管理が
簡単で経済的である。加えて、大掛かりな設備を要する
熱刃を用いる場合に比べて設備費用を低減できるととも
に、熱刃の熱影響による熱歪み等がなく、開口部を精度
良く形成することができる。
【0055】請求項2に係る発明によれば、押切具で押
し切られた表皮材の押切予定部分をを基材と一体の表皮
材と連結部で一部繋げているので、脱型した成形体と一
緒に上記押切予定部分を成形型から取り出すことがで
き、押切予定部分を型内に手を入れて除去する手間を省
けるとともに、安全に作業を行うことができる。
【0056】請求項3に係る発明によれば、薄肉部が予
め形成された押切予定部分を有する表皮材を第1成形型
に、開口部を有する基材を第2成形型にそれぞれセット
して少なくとも表皮材と基材とが一体成形された成形体
を成形した後、上記第1成形型と第2成形型とが型閉じ
されて成形体が型内にある状態で、上記第1成形型側又
は第2成形型側から押切具を押切予定部分に押し当てる
とともに、該押切予定部分を上記第2成形型側又は第1
成形型側の当て板に当接させながら上記薄肉部を押し切
って成形体に開口部を形成するので、請求項1と同様に
作用効果を奏することができる。加えて、押切予定部分
を伸びないように拘束して薄肉部に沿って確実にかつ綺
麗に押し切ることができ、表皮材の切り口周縁すなわち
成形体の開口部周縁の見栄えを向上させることができ
る。
【0057】請求項4に係る発明によれば、押切具の外
縁を表皮材の押切予定部分の環状薄肉部内方に押し当て
て押し切るようにしたので、表皮材の押切予定部分の薄
肉部に沿った押切り及び表皮材の変形防止を効果的に実
現することができる。
【0058】請求項5に係る発明によれば、パウダース
ラッシュ成形法により成形された表皮材の肉厚を表皮材
の一般部分の肉厚より薄肉に形成したので、上記押切予
定部分は製品とならない不要部分であるため材料費を節
約することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1においてインストルメン
トパネルのサイドベントエア吹出口部分の表皮材の押切
予定部分に押切具が対応配置されている状態を示す製造
工程図である。
【図2】この発明の実施形態1においてインストルメン
トパネルのサイドベントエア吹出口部分の表皮材の押切
予定部分を押切具の上昇により押し切っている状態を示
す製造工程図である。
【図3】この発明の実施形態1においてインストルメン
トパネルのサイドベントエア吹出口部分の表皮材の押切
予定部分を押切具のさらなる上昇により押し切った状態
を示す製造工程図である。
【図4】この発明の実施形態1において押切具で押し切
られた表皮材の押切予定部分の押切り形状を示す平面図
である。
【図5】この発明の実施形態1において押切具の並列状
態を示す平面図である。
【図6】この発明の実施形態2の図1相当図である。
【図7】この発明の実施形態3においてインストルメン
トパネルのサイドベントエア吹出口部分の表皮材の押切
予定部分に押切具が対応配置されている状態を示す製造
工程図である。
【図8】この発明の実施形態3においてインストルメン
トパネルのサイドベントエア吹出口部分の表皮材の押切
予定部分を押切具の上昇により押し切り始めた状態を示
す製造工程図である。
【図9】この発明の実施形態3においてインストルメン
トパネルのサイドベントエア吹出口部分の表皮材の押切
予定部分を押切具のさらなる上昇により押し切った状態
を示す製造工程図である。
【図10】この発明の実施形態3においてインストルメ
ントパネルのサイドベントエア吹出口部分の表皮材の押
切予定部分を押切具で押し切った後に押切具が下降した
状態を示す製造工程図である。
【図11】インストルメントパネルの斜視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル(成形体) 5 サイドベントエア吹出口(開口部) 11 第1成形型 13 表皮材 13a 薄肉部 13b 押切予定部分 15 第2成形型 17 基材 17a 開口部 21 押切具 31 当て板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表皮材と基材とが一体成形さ
    れた成形体に開口部を形成する表皮材付成形体の開口部
    形成方法であって、 上記成形体の開口部の輪郭に沿って環状薄肉部が予め形
    成された押切予定部分を有する表皮材を第1成形型にセ
    ットするとともに、上記成形体の開口部に対応して開口
    部が予め形成された基材をその開口部が上記押切予定部
    分に対応するように第2成形型にセットして少なくとも
    表皮材と基材とが一体成形された成形体を成形し、 次いで、上記成形体が型内にある状態で、上記第1成形
    型側又は第2成形型側から押切具を表皮材の上記押切予
    定部分に押し当てて上記薄肉部を押し切ることで成形体
    に開口部を形成することを特徴とする表皮材付成形体の
    開口部形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表皮材付成形体の開口部
    形成方法において、 押切具で押し切られた表皮材の押切予定部分は、薄肉部
    を介して基材と一体の表皮材と一部連結しており、成形
    体を脱型した後、上記一部連結の薄肉部を切断して上記
    押切予定部分を基材と一体の表皮材から分離することを
    特徴とする表皮材付成形体の開口部形成方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも表皮材と基材とが一体成形さ
    れた成形体に開口部を形成する表皮材付成形体の開口部
    形成方法であって、 上記成形体の開口部の輪郭に沿って環状薄肉部が予め形
    成された押切予定部分を有する表皮材を第1成形型にセ
    ットするとともに、上記成形体の開口部に対応して開口
    部が予め形成された基材をその開口部が上記押切予定部
    分に対応するように第2成形型にセットして少なくとも
    表皮材と基材とが一体成形された成形体を成形し、 次いで、上記第1成形型と第2成形型とが型閉じされて
    上記成形体が型内にある状態で、上記第1成形型側又は
    第2成形型側から押切具を表皮材の上記押切予定部分に
    押し当てるとともに、該押切予定部分を上記第2成形型
    側又は第1成形型側の当て板に当接させながら上記薄肉
    部を押し切ることで成形体に開口部を形成することを特
    徴とする表皮材付成形体の開口部形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の表皮材付成形体の開口部
    形成方法において、 押切具の外縁は、表皮材の押切予定部分に押し当てた状
    態で環状薄肉部の内方に位置するようになっていること
    を特徴とする表皮材付成形体の開口部形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の表
    皮材付成形体の開口部形成方法において、 表皮材はパウダースラッシュ成形法により成形され、表
    皮材の押切予定部分の肉厚が表皮材の一般部分の肉厚よ
    り薄肉に形成されていることを特徴とする表皮材付成形
    体の開口部形成方法。
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WO2014132910A1 (ja) * 2013-02-27 2014-09-04 カルソニックカンセイ株式会社 多層部品構造
CN104918764A (zh) * 2013-02-20 2015-09-16 大协西川株式会社 表皮一体发泡成形品的成形装置和利用该成形装置进行的表皮一体发泡成形品的成形方法
CN107696361A (zh) * 2016-08-09 2018-02-16 罗门哈斯电子材料Cmp控股股份有限公司 用于制造化学机械抛光垫的自动锁扣装置和方法

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