JPH0716873A - 自動車用樹脂製品の製造方法 - Google Patents

自動車用樹脂製品の製造方法

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JPH0716873A
JPH0716873A JP5165769A JP16576993A JPH0716873A JP H0716873 A JPH0716873 A JP H0716873A JP 5165769 A JP5165769 A JP 5165769A JP 16576993 A JP16576993 A JP 16576993A JP H0716873 A JPH0716873 A JP H0716873A
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JP
Japan
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slide core
mold
cavity
louver
resin material
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Application number
JP5165769A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Shiraki
雄彦 白木
Tetsuya Miyano
哲也 宮野
Koichi Sato
浩一 佐藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication of JPH0716873A publication Critical patent/JPH0716873A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】樹脂製品の意匠面側における段差の発生を防止
し、ひいては外観品質の向上を図る。 【構成】上型15と下型16とを相互に型締めし、当た
り面17aが上型15に当接するように第1のスライド
コア17を配置し、第2のスライドコア18を上動させ
ておき、両型15,16と第1のスライドコア17との
間に第1のキャビティ20を形成する。第1のキャビテ
ィ20に第1の樹脂材料を注入しルーバ本体部を成形す
る。その後第1のスライドコア17と第2のスライドコ
ア18とを入れ換え、ルーバ本体部10、両型15,1
6及び第2のスライドコア18の間に第2のキャビティ
を形成する。第2のキャビティに対し第2の樹脂材料を
注入し、ルーバ縁部を成形する。ルーバ縁部の意匠面側
は、第2のスライドコア18によって形成されることか
ら、第2の樹脂材料が注入されるに際し、ルーバ本体部
とルーバ縁部の境界部分以外には段差が形成されること
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は相互に異なる樹脂材料を
一体に成形してなる自動車用樹脂製品に係り、特にその
樹脂製品を製造するための製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金型装置を使用して異なる樹脂材
料を一体に成形するには、例えば特公昭63−4404
6号公報に開示される技術を採用することができる。こ
の公報の技術では、型締めされる二つの金型の一方にス
ライドコアが設けられている。そして、型締めによって
二つの金型とスライドコアとの間に形成されるキャビテ
ィに対し、スライドコアを移動させる前後で異なる樹脂
材料を注入することにより、一つの樹脂製品が一体に成
形される。
【0003】ここで、上記のような技術を採用して、樹
脂製品としての自動車用カウルルーバトップを製造する
場合が考えられる。すなわち、その製造のために、図9
に示すように、上側の金型41に上下動可能なスライド
コア42を設ける。そして、下側の金型43と上側の金
型41とを型締めしたときに、スライドコア42の先端
(図の下端)の当たり面42aを下側の金型43に当接
させて配置し、両金型41,43とスライドコア42と
により第1のキャビティ44を形成する。次に、その状
態から、図10に示すように、第1のキャビティ44に
ある種の硬質な樹脂材料45を注入する。これにより、
第1のキャビティ44には樹脂材料45により硬質なル
ーバ本体部46が成形される。続いて、図11に示すよ
うに、スライドコア42を上方へ移動させて、その当た
り面42aをルーバ本体部46の意匠面(図の上側面)
に一致させて配置することにより、第2のキャビティ4
7を形成する。そして、図12に示すように、その第2
のキャビティ47にある種の軟質な樹脂材料48を注入
する。これにより、第2のキャビティ47には樹脂材料
48により軟質なルーバ縁部49が成形される。
【0004】すなわち、上記のような各工程を経ること
により、互いに異なる樹脂材料45,48が一体に接合
されて成形される。その後、両金型41,43を型開き
することにより、図13に示すように、異なる樹脂材料
45,48よりなる樹脂製品としてのカウルルーバトッ
プ50が得られる。このカウルルーバトップ50は、図
13に2点鎖線で示すように、ルーバ縁部49が自身の
弾力によりフロントガラス51の表面に沿って接合する
ように装着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術では、図11,12に示すように、スライドコア4
2の当たり面42aをルーバ本体部46の意匠面に一致
させて配置することにより、第2のキャビティ47を形
成していた。そして、その第2のキャビティ47に軟質
な樹脂材料48を注入するようにしていた。ここで、ル
ーバ縁部49を成形するとき、スライドコア42の当た
り面42aがルーバ本体部46の意匠面に一致する位置
にあるため、その意匠面にスライドコア42の割り線が
でてしまい、結果として、外観品質が低下してしまうお
それがあった。また、スライドコア42の移動の繰り返
しによって、スライドコア42の当たり面42aが下側
の金型43に繰り返し当たることとなる。そのため、当
たり面42aのエッジ部が少しずつ欠けてくるおそれが
あった。かかる場合、ルーバ縁部49とルーバ本体部4
6との境界部分の意匠面側に段差が形成されてしまい、
結果として、外観品質が低下してしまうおそれがあっ
た。
【0006】一方、上記の段差部の発生に起因する外観
品質の低下を防止するための手段として、下側の金型4
3にスライドコア42を設け、上記の段差部をカウルル
ーバトップ50の非意匠面側に位置させることも考えら
れる。しかし、下側の金型43には、フロントガラス5
1を支持する爪部52を形成するためのキャビティを構
成しなければならない。このため、上記のような爪部5
2を有するカウルルーバトップ50を形成する場合に
は、スライドコア42を下側の金型43に設けることは
実質上極めて困難であった。
【0007】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、スライドコアを使用して異な
る樹脂材料により一つの樹脂製品を一体に成形するに当
たり、樹脂製品の意匠面側における段差の発生を防止
し、ひいては外観品質の向上を図ることの可能な自動車
用樹脂製品の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、相互に異なる樹脂材料を一
体に成形してなる自動車用樹脂製品の製造方法であっ
て、少なくとも前記樹脂製品の意匠面側を形成するため
の第1の金型と、前記第1の金型に対して接離可能に設
けられた第2の金型とを相互に型締めするとともに、前
記第1の金型に、第1及び第2のスライドコアをそれぞ
れ異なる方向へ移動可能に設け、前記第1の金型、前記
第2の金型及び前記第1のスライドコアとの間に第1の
キャビティを形成する工程と、前記第1のキャビティに
対して可塑化された第1の樹脂材料を注入することによ
り中間成形物を成形する工程と、前記中間成形物を成形
した後、前記第1のスライドコアを前記中間成形物から
離間する方向へ移動させるとともに、前記第2のスライ
ドコアを前記第2の金型に当接させて、前記第2の金
型、前記第2のスライドコア及び前記中間成形物の一端
面との間に第2のキャビティを形成する工程と、前記第
2のキャビティに対して可塑化された第2の樹脂材料を
注入することにより、その第2の樹脂材料を前記中間成
形物と一体に成形する工程とを備えたことをその要旨と
している。
【0009】尚、上記の構成における樹脂材料として
は、熱可塑性エラストマー(TPE)も含まれるものと
する。
【0010】
【作用】上記の発明の構成によれば、第1の金型と、第
1の金型に対して接離可能に設けられた第2の金型とが
相互に型締めされる。第1の金型には、第1及び第2の
スライドコアがそれぞれ異なる方向へ移動可能に設けら
れ、第1の金型、第2の金型及び第1のスライドコアと
の間に第1のキャビティが形成される。そして、第1の
キャビティに対して可塑化された第1の樹脂材料が注入
される。この注入により、中間成形物が成形される。中
間成形物が成形された後、第1のスライドコアが中間成
形物から離間する方向へ移動するとともに、第2のスラ
イドコアが第2の金型に当接されて、第2の金型、第2
のスライドコア及び中間成形物の一端面との間に第2の
キャビティが形成される。そして、第2のキャビティに
対して可塑化された第2の樹脂材料が注入される。この
注入により、第2の樹脂材料が中間成形物と一体に成形
され、樹脂製品が製造される。
【0011】ここで、第1の金型により、少なくとも樹
脂製品の意匠面側が形成されるのであるが、第2の樹脂
材料の意匠面側は、第2のキャビティを構成し、かつ、
第1の金型に設けられた第2のスライドコアによって形
成される。この第2のスライドコアは、第2のキャビテ
ィが形成されるに際し、第2の金型に当接される。従っ
て、第2のスライドコアの意匠面を形成するための部分
と第2の金型とが当たらないようになり、該第2のスラ
イドコアの意匠面を形成するための部分のエッジが損傷
されることがない。また、スライドコアによる意匠面へ
の割り線発生を抑制することが可能となる。さらに、第
2の樹脂材料の意匠面側は、第2のスライドコアによっ
て形成されることから、第2の樹脂材料が注入されるに
際し、中間成形物と第2の樹脂材料の境界部分以外に
は、段差が形成されることがない。従って、得られる樹
脂製品の意匠面側には、該境界部分以外に、スライドコ
アが移動することによって段差が形成されることがなく
なる。
【0012】
【実施例】以下、この発明における自動車用樹脂製品の
製造方法を自動車用カウルルーバトップの製造方法に具
体化した一実施例を図1〜図8に基づいて詳細に説明す
る。
【0013】図6はこの実施例で製造される樹脂製品と
してのカウルルーバトップ1を自動車2に配置した状態
を示す斜視図であり、図7はそのカウルルーバトップ1
の分割片3を示す斜視図である。カウルルーバトップ1
は左右の分割片3,4よりなり、それら分割片3,4が
連結部5において互いに連結されている。自動車2の幅
方向において、カウルルーバトップ1の中央部分には、
多数の通気孔6が縦横に形成され、各通気孔6はネット
7により覆われている。また、カウルルーバトップ1の
一側縁には、フロントガラス8を嵌め合わせるためのガ
ラス嵌合部9が形成されている。
【0014】図8は図7の分割片3におけるA−A線断
面図を示している。図8において、分割片3の右端がフ
ロントガラス8を嵌め合わせるためのガラス嵌合部9で
ある。この分割片3は、互いに異なる樹脂材料よりなる
ルーバ本体部10とルーバ縁部11とから構成されてい
る。すなわち、ルーバ本体部10は、フィラーの混入さ
れたポリプロピレン(f−PP)等の比較的硬質な第1
の樹脂材料12より構成されている。一方、ルーバ縁部
11はフロントガラス8に当接することから、スチレン
−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)
等の比較的軟質な第2の樹脂材料13より構成されてい
る。また、ルーバ本体部10には、その先端側へ延びて
ルーバ縁部11の裏面側へ延びる複数の爪部14が所定
間隔毎に形成されている。つまり、本実施例では、ルー
バ縁部11及び爪部14によって、ガラス嵌合部9が形
成されているのである。
【0015】次に、上記のようなカウルルーバトップ1
の分割片3,4を製造するための金型装置について説明
する。図1及び図5は、その金型装置のそれぞれ異なる
部分を示す断面図である。すなわち、図1は、前記爪部
14を有する部分を形成するための金型装置の一部を示
す図であり、図5は、爪部14を有しない部分を形成す
るための金型装置の一部を示す図である。この金型装置
は、第1の金型としての上型15と第2の金型としての
下型16とを備え、両型15,16が互いに型締め・型
開きされるようになっている。
【0016】まず、金型装置のうち、爪部14を有する
部分を形成するための部分について説明する。図1にお
いて、上型15には、2つのスライドコア17,18が
それぞれ異なる方向へ移動可能に設けられている。すな
わち、第1のスライドコア17は、前記上型15及び下
型16の型割り線(PL)に沿って図のほぼ左右方向に
移動可能となっている。また、第2のスライドコア18
は、第1のスライドコア17に交差する方向(図の上下
方向)へ移動可能となっている。なお、下型16には、
前記爪部14を形成するための第3のスライドコア19
が設けられ、前記第1のスライドコア17と同じ方向に
移動可能となっている。
【0017】前記第1及び第2のスライドコア17,1
8は、両型15,16の間に形成されるキャビティを経
時的に2パターン形成するためのものである。すなわ
ち、図1にに示すように、両型15,16が型締めさ
れ、第1のスライドコア17の先端の当たり面(図の左
端面)17aが上型15に当接して配置され、かつ、第
2のスライドコア18の当たり面18aが第1のスライ
ドコア17の上側に配置される状態では、分割片3,4
のルーバ本体部10(爪部14も含む)を成形するため
の第1のキャビティ20が形成される。また、上型15
には、第1のキャビティ20に第1の樹脂材料12を注
入するための第1のゲート21が形成されている。
【0018】一方、図3に示すように、第1のスライド
コア17を後退移動(図の右方へ移動)させ、かつ、第
2のスライドコア18を下降移動させて当たり面18a
を下型16(第3のスライドコア19)に当接させた状
態では、ルーバ縁部11を成形するための第2のキャビ
ティ22が、第1のキャビティ20に隣接して形成され
る。また、上型15には、第2のキャビティ22に第2
の樹脂材料13を注入するための第2のゲート23が形
成されている。
【0019】さらに、金型装置のうち、爪部14を有し
ない箇所を形成するための部分について説明する。図5
において、下型16には、第4のスライドコア24が上
下動可能に設けられている。そして、前記第1のキャビ
ティ20が形成されるに際しては、第4のスライドコア
24が上動され、その上端の当たり面24aが上型15
に当接した状態となる。また、第2のキャビティ22が
形成されるに際しては、当たり面24aと下型16の上
端面とが一致するまで、第4のスライドコア24は下動
されるようになっている。
【0020】次に、上記のような金型装置を使用して分
割片3,4を製造する際の製造方法について説明する。
カウルルーバトップ1の分割片3,4を成形するには、
先ず、図1に示すように、上型15と下型16とを相互
に型締めする。また、その状態で、当たり面17aが上
型15に当接するように、第1のスライドコア17を図
の左側に配置する。一方、第2のスライドコア18は上
動させておく。さらに、前記第4のスライドコア24を
上動させ、その当たり面24aを上型15に当接させて
おく。この配置により、前記爪部14を形成する部分に
おいては、両型15,16と第1のスライドコア17と
の間に、ルーバ本体部10を成形するための第1のキャ
ビティ20が形成される。また、図5に示すように、爪
部14を形成しない部分においては、両型15,16及
び第4のスライドコア17との間に第1のキャビティ2
0が形成される。
【0021】続いて、図2に示すように、第1のキャビ
ティ20に対し、第1のゲート21から可塑化された第
1の樹脂材料12を注入する。この注入により、先端に
爪部14を所定間隔毎に有する中間成形物としてのルー
バ本体部10が成形される。なお、爪部14を有しない
部分にも第1の樹脂材料12が注入されることはいうま
でもない。
【0022】そして、図3に示すように、第1のスライ
ドコア17を右方へ後退移動させ、かつ、第2のスライ
ドコア18を下降移動させる。そして、その当たり面1
8aを下型16(本実施例では、第3のスライドコア1
9)に当接させる。すなわち、第1のスライドコア17
と第2のスライドコア18とを入れ換えるのである。ま
た、第4のスライドコア24を下動させ、当たり面24
aと下型16の上端面とを一致させる。この配置によ
り、爪部14を形成する部分においては、ルーバ本体部
10、両型15,16及び第2のスライドコア18の間
にルーバ縁部11を得るための第2のキャビティ22が
形成される。また、この配置により、爪部14を形成し
ない部分においては、ルーバ本体部10、両型15,1
6及び第4のスライドコア24の当たり面24aの間に
第2のキャビティ22が図5に示すように形成される。
【0023】その後、図4に示すように、第2のキャビ
ティ22に対し第2のゲート23から可塑化された第2
の樹脂材料13を注入する。この注入により、ルーバ縁
部11がルーバ本体部10に接合されて成形される。
【0024】最後の工程において、上記の状態から成形
物を冷却固化させた後、両型15,16を型開きすると
ともに、第4のスライドコア24を右方へ移動させる。
そして、得られた成形物を取り出す。すると、図8に示
すように、ルーバ本体部10とルーバ縁部11とが一体
に成形された分割片3,4が得られる。そして、左右の
分割片3,4を連結部5にて連結することにより、一つ
のカウルルーバトップ1が得られる。
【0025】以上説明したように、本実施例の製造方法
によれば、1つのスライドコアの移動により2つのキャ
ビティを構成していた従来技術とは異なり、2つのスラ
イドコア17,18を経時的に入れかえる構成とした。
そして、本実施例では、上型15側により、少なくとも
カウルルーバトップ1の意匠面側が形成されるのである
が、ルーバ縁部11の意匠面側は、第2のキャビティ2
2を構成し、かつ、上型15に設けられた第2のスライ
ドコア18によって形成される。この第2のスライドコ
ア18は、第2のキャビティ22が形成されるに際し、
下型16(本実施例では第3のスライドコア19)に当
接される。従って、第2のスライドコア18と第1キャ
ビティ20との境界面との間に段差が形成されるのを防
止することが可能となる。また、ルーバ縁部11の意匠
面側は、第2のスライドコア18によって形成されるこ
とから、第2の樹脂材料12が注入されるに際し、ルー
バ本体部10と第2の樹脂材料12(ルーバ縁部11)
の境界部分以外には、段差が形成されることがない。従
って、得られる分割片3,4の意匠面側には、該境界部
分以外に、スライドコア17,18が移動することによ
って段差が形成されることがなくなる。また、爪部14
を有しない部分においては、第4のスライドコア24
を、非意匠面側を形成するための下型16に設ける構成
とした。そのため、仮に段差部が生じたとしても、外観
品質が低下することはない。
【0026】このように、本実施例では、上述の理由か
ら、分割片3,4(カウルルーバトップ1)の意匠面側
において、異種樹脂素材の境界部分以外における段差の
発生を防止することができる。その結果、段差の発生に
起因する意匠性の低下を防止することができ、ひいて
は、外観品質の向上を図ることができる。
【0027】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、互いに異なる樹脂材料として、
硬質の第1の樹脂材料12と軟質の第2の樹脂材料13
を使用する場合に具体化したが、硬質・軟質の性質にか
かわらず、異なる樹脂材料を使用する場合であれば他の
樹脂材料の場合にも具体化することができる。
【0028】(2)前記実施例では、樹脂製品としてカ
ウルルーバトップ1の分割片3,4を成形するための製
造方法に具体化したが、自動車用のガーニッシュやバッ
クパネル等の外装品、或いは、インストルメントパネル
等の内装品を成形するための製造方法に具体化してもよ
い。
【0029】(3)前記実施例では、所定間隔毎に爪部
14を有する場合に具体化したが、爪部14を有しない
場合であっても、本発明を適用してもよい。従って、例
えば、第3のスライドコア19及び第4のスライドコア
24の少なくとも一方を省略するような構成としてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動車用
樹脂製品の製造方法によれば、スライドコアを使用して
異なる樹脂材料により一つの樹脂製品を一体に成形する
に当たり、樹脂製品の意匠面側における段差の発生を防
止することができ、ひいては外観品質の向上を図ること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における金型装置
の一部を示す断面図である。
【図2】一実施例において、カウルルーバトップの分割
片の製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図3】一実施例において、同じく分割片の製造工程を
説明するための金型装置の一部を示す断面図である。
【図4】一実施例において、同じく分割片の製造工程を
説明するための金型装置の一部を示す断面図である。
【図5】一実施例において、分割片の爪部を有しない部
分の製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図6】一実施例において、カウルルーバトップを自動
車に配置した状態を示す斜視図である。
【図7】一実施例において、カウルルーバトップの分割
片を示す斜視図である。
【図8】一実施例において、図7のA−A線断面図であ
る。
【図9】従来技術において、カウルルーバトップの製造
工程を説明するための金型装置の一部を示す断面図であ
る。
【図10】従来技術において、同じくカウルルーバトッ
プの製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図11】従来技術において、同じくカウルルーバトッ
プの製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図12】従来技術において、同じくカウルルーバトッ
プの製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図13】従来技術において、カウルルーバトップの一
部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…自動車用樹脂製品としてのカウルルーバトップ、1
0…中間成形物としてのルーバ本体部、12…第1の樹
脂材料、13…第2の樹脂材料、15…第1の金型とし
ての上型、16…第2の金型としての下型、17…第1
のスライドコア、18…第2のスライドコア、20…第
1のキャビティ、22…第2のキャビティ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に異なる樹脂材料(12,13)を
    一体に成形してなる自動車用樹脂製品(1)の製造方法
    であって、 少なくとも前記樹脂製品(1)の意匠面側を形成するた
    めの第1の金型(15)と、前記第1の金型(15)に
    対して接離可能に設けられた第2の金型(16)とを相
    互に型締めするとともに、前記第1の金型(15)に、
    第1及び第2のスライドコア(17,18)をそれぞれ
    異なる方向へ移動可能に設け、前記第1の金型(1
    5)、前記第2の金型(16)及び前記第1のスライド
    コア(17)との間に第1のキャビティ(20)を形成
    する工程と、 前記第1のキャビティ(20)に対して可塑化された第
    1の樹脂材料(12)を注入することにより中間成形物
    (10)を成形する工程と、 前記中間成形物(10)を成形した後、前記第1のスラ
    イドコア(17)を前記中間成形物(10)から離間す
    る方向へ移動させるとともに、前記第2のスライドコア
    (18)を前記第2の金型(16)に当接させて、前記
    第2の金型(16)、前記第2のスライドコア(18)
    及び前記中間成形物(10)の一端面との間に第2のキ
    ャビティ(22)を形成する工程と、 前記第2のキャビティ(22)に対して可塑化された第
    2の樹脂材料(13)を注入することにより、その第2
    の樹脂材料(13)を前記中間成形物(10)と一体に
    成形する工程とを備えたことを特徴とする自動車用樹脂
    製品の製造方法。
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