JP2008221814A - 異種発泡成形品の形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固定型20と移動型30により形成されたキャビティ12と、固定型側から移動型に対してスライド可能に出没してキャビティを仕切るシャッター40とを具えた成形型10を用い、シャッター先端と移動型との間に隙間44を存した状態でシャッターを閉じ、シャッターによって仕切られた第1キャビティ24と第2キャビティ27に、夫々第1発泡材料50と、該第1発泡材料とは異なる第2発泡材料60を充填することにより、第1発泡材料の一部を第2キャビティに侵入させ、続いてシャッターを開放して加熱する。
【選択図】図2
Description
高発泡倍数の発泡材料側に低発泡倍数の発泡材料が侵入することは要求性能の低下に繋がらないため許容されるが、低発泡倍数部分に高発泡倍数の発泡材料が侵入すると、低発泡倍数部分の要求性能が低下してしまうため、低発泡倍数の発泡材料側への高発泡倍数の発泡材料の侵入を阻止することが望まれている。
固定型と移動型により形成されたキャビティと、固定型側から移動型に対してスライド可能に出没してキャビティを仕切るシャッターとを具えた成形型を用い、該成形型のシャッターによって仕切られた第1キャビティと第2キャビティに、夫々第1発泡材料と、該第1発泡材料とは異なる第2発泡材料を充填し、シャッターをスライド開放して、加熱することにより、第1発泡材料と第2発泡材料を連続的に成形してなる異種発泡成形品の形成方法において、
第1発泡材料は、第2発泡材料よりも粒径の小さい発泡樹脂ビーズから形成され、
シャッター先端と移動型との間に隙間を存した状態で、第1キャビティに第1発泡材料、第2キャビティに第2発泡材料を充填することにより、第1発泡材料の一部を第2キャビティに侵入させ、続いてシャッターを開放して加熱するものである。
第1発泡材料は、第2発泡材料よりも発泡倍数が低い材料とすることが望ましい。
第1発泡材料が、第2発泡材料よりも低発泡倍数である場合には、第1発泡材料の発泡樹脂ビーズが、高発泡倍数である第2発泡材料の発泡樹脂ビーズを弾性変形させつつ第2キャビティに侵入する。
第1発泡材料を第2発泡材料側に侵入させることで、転移帯の幅を広く形成することができ、使用される第1発泡材料と第2発泡材料の発泡倍数の差が大きくても、転移帯によって密度勾配を緩やかにできるから、第1発泡材料と第2発泡材料との界面における互いの接合性を高めることができ、界面での剥離を防ぐことができる。
また、本発明によれば、第1発泡材料は、第2キャビティ側に侵入するが、第2発泡材料は第1キャビティ側に侵入することはないので、第1発泡材料側の重要要求性能の低下を招くことのない異種発泡成形品を形成することができる。
図示の成形型(10)は、自動車のバンパー芯材成形用のものであり、固定型(20)が凹型、移動型(30)が凸型となるよう構成されている。
成形型(10)の周囲には、加熱蒸気を導入し、固定型(20)及び移動型(30)を加熱して、キャビティ(12)内の発泡材料を融着させる蒸気室(14)が形成されている。
また、固定型(20)には、スリット(21)が形成されており、該スリット(21)には、移動型(30)に向けて出没可能なシャッター(40)が貫通している。シャッター(40)の一端は、シリンダ等から構成されるの開閉機構(42)に連繋されており、開閉機構(42)の作動、即ち、シリンダの伸縮によって、シャッター(40)が固定型(20)から移動型(30)に向けて出没し、キャビティ(12)を仕切り可能となっている。
固定型(20)の内側面には、スリット(21)に連続して、シャッター(40)を案内するガイド溝(22)が凹設されている。
第1発泡材料(50)及び第2発泡材料(60)を構成する合成樹脂の望ましい材料として、スチレン改質ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−スチレン共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂等のポリメタクリル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂などを例示することができる。これら合成樹脂混合物やモノマーの共重合体なども用いることができる。
物理型発泡剤として、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、シクロペンタン、シクロブタン等の脂肪族環化水素類、二酸化炭素、窒素、空気等の無機ガスなどを挙げることができる。これら物理型発泡剤は、単体で用いることもできるし、2種類以上を併用することもできる。
第1発泡材料(50)の発泡樹脂ビーズの粒径は、第2発泡材料(60)の発泡樹脂ビーズの粒径よりも小さくすることが望ましい。発泡樹脂ビーズの望ましい粒径は、第1発泡材料(50)が1.5〜6.5mm、第2発泡材料(60)が2.5〜15mmである。
また、第1発泡材料(50)の発泡倍数は、第2発泡材料(60)の発泡倍数よりも低くすることが望ましい。第1発泡材料(50)の望ましい発泡倍数は、5〜50倍、第2発泡材料(60)の望ましい発泡倍数は、10〜90倍である。
図5に示すように、本発明の異種発泡成形品(80)は、第1発泡材料(50)と第2発泡材料(60)との間の転移帯(70)が、移動型(30)側が最も幅が広く、固定型(20)側に向けて徐々に幅狭な形状であり、且つ、転移帯(70)は、第2発泡材料(60)側に侵入して形成されているが、第1発泡材料(50)側へ侵入しておらず、ほぼ垂直となっている。従って、第1発泡材料(50)側の性能は低下することもない。
従って、本発明は、特に、第1発泡材料(50)と第2発泡材料(60)の密度差が0.03g/cm3以上である異種発泡成形品(80)の形成に好適である。
(20) 固定型
(24) 第1キャビティ
(27) 第2キャビティ
(30) 移動型
(40) シャッター
(50) 第1発泡材料
(60) 第2発泡材料
(70) 転移帯
(80) 発泡成形品
Claims (3)
- 固定型と移動型により形成されたキャビティと、固定型側から移動型に対してスライド可能に出没してキャビティを仕切るシャッターとを具えた成形型を用い、該成形型のシャッターによって仕切られた第1キャビティと第2キャビティに、夫々第1発泡材料と、該第1発泡材料とは異なる第2発泡材料を充填し、シャッターをスライド開放して、加熱することにより、第1発泡材料と第2発泡材料を連続的に成形してなる異種発泡成形品の形成方法において、
第1発泡材料は、第2発泡材料よりも小粒径及び/又は低発泡倍数の発泡樹脂ビーズから形成され、
シャッター先端と移動型との間に隙間を存した状態で、第1キャビティに第1発泡材料、第2キャビティに第2発泡材料を充填することにより、第1発泡材料の一部を第2キャビティに侵入させ、続いてシャッターを開放して加熱することを特徴とする異種発泡成形品の形成方法。 - シャッター先端と移動型との間の隙間は、シャッターの先端を移動型に完全に当てないことで設けられる請求項1に記載の異種発泡成形品の形成方法。
- シャッター先端と移動型との間の隙間は、シャッター先端に切欠きを形成することで設けられる請求項1に記載の異種発泡成形品の形成方法。
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