JPH0637175B2 - 車両の4輪操舵装置 - Google Patents

車両の4輪操舵装置

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JPH0637175B2
JPH0637175B2 JP60176962A JP17696285A JPH0637175B2 JP H0637175 B2 JPH0637175 B2 JP H0637175B2 JP 60176962 A JP60176962 A JP 60176962A JP 17696285 A JP17696285 A JP 17696285A JP H0637175 B2 JPH0637175 B2 JP H0637175B2
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oil
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輝彦 高谷
茂樹 古谷
勇 竹間
悟 島田
広 恵田
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1536Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles provided with hydraulic assistance

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車等の車両において、ステアリングホイー
ルの操作により前輪とともに後輪を操舵するようになさ
れた4輪操舵装置に関する。
(従来技術) 従来、自動車等の4輪車における操舵装置は、前輪のみ
を操舵するものであるが、近時、車両の回頭性および走
行安定性の向上等を図る観点から、前輪のみでなく後輪
をも転舵するようにした4輪操舵装置が提案されてい
る。
このような4輪操舵装置の場合、前輪のみを操舵する車
両に比較して、ステアリングホイールの操舵トルクが大
きくなるため、例えば特開昭58−22757号公報に
開示されているように後輪の操舵を助勢するための油圧
作動装置を車体後部に設ける必要がある。
ところで、一般に油圧作動装置においては、パワーシリ
ンダ内に嵌挿されたピストンを動作させるために、この
パワーシリンダ内の油圧室と油路切換用のバルブ室との
間、およびこのバルブ室とオイルポンプ、オイルタンク
等の間が多数の油路で連通されているが、従来の装置に
おいては、これらの油路の配管が外部配管によって構成
されているため、配管が複雑になるばかりでなく、特に
後輪を操舵するように構成された車両においては外部配
管の信頼性が問題になった。
また、後輪の操舵を助勢するための油圧作動装置を設け
た場合、この油圧作動装置とその制御機構とを含む装置
全体の構成が大型になるという問題もあった。
(発明の目的) 本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、配
管構成の簡略化と信頼性の向上を図るとともに後輪操舵
機構全体のコンパクト化を図った4輪操舵装置の後輪操
舵機構を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明による車両の4輪操舵装置は、車幅方向に移動可
能な後輪操舵ロッドの移動動作を、後輪操舵入力に応答
して、かつ油圧作動装置を介して制御する制御ロッドを
備えた制御機構を有しており、この制御ロッドが、後輪
操舵ロッドに一端を取付けられた連結部を介して上記後
輪操舵ロッドに対して並設されており、かつ上記連結部
が、油圧作動装置のパワーシリンダに対して車幅方向に
オフセットして設けられているとともに、該連結部に、
前記油圧作動装置の油路が一体に形成されていることを
特徴とするものである。
(発明の効果) 本発明によれば、後輪操舵ロッドと制御ロッドとを連結
する連結部が油圧作動装置のパワーシリンダに対して車
幅方向にオフセットして設けられているから、この連結
部の配設スペースを確保しながら、制御ロッドと後輪操
舵ロッドとの間隔を狭めることができ、これによって後
輪操舵機構全体のコンパクト化を実現できる。
また、本発明によれば、油圧作動装置の油路が上記連結
部に一体に形成されているから、外部配管を省略するこ
とができ、したがって配管構成が簡略化されるとともに
装置の信頼性を向上することができる。
(実施例) 以下本発明の実施例について詳細に説明するが、まず本
発明による車両の4輪操舵装置の全体構成について第1
図を参照して概略的に説明しよう。
第1図において、左右の前輪1L、1Rを操舵するため
の前輪操舵装置Aは、ステアリングホイール2と、この
ホイール2の回転運動を直線往復運動に変換するラック
アンドピニオン機構3と、この機構3の設けられた前輪
操舵ロッド4と、このロッド4の左右両端にそれぞれタ
イロッド5L、5Rを介して連結された左右のナックル
アーム6L、6Rとから構成されている。
一方、左右の後輪7L、7Rを操舵するための後輪操舵
装置Bは、ハウジング8の一部を構成する筒状ケーシン
グ8a内に左右方向(車幅方向)に摺動自在に保持され
た後輪操舵ロッド9と、このロッド9の左右両端にそれ
ぞれタイロッド10L、10Rを介して連結された左右
のナックルアーム11L、11Rとを有し、後輪操舵ロ
ッド9の軸線方向の移動により、後輪7L、7Rが転舵
される。また後輪操舵ロッド9には、このロッド9の動
きをアシストするための油圧作動装置が一体的に取付け
られており、そのため、ロッド9はケーシング8aと一
体に形成されたパワーシリンダ12を貫通し、このシリ
ンダ12内を左右の油圧室12a、12bに仕切るピス
トン13がロッド9に固着されている。Cは後輪操舵ロ
ッド9を制御するための制御機構で、入力軸14および
出力軸としての制御ロッド15を備えており、その構成
の一例については後述するが、前輪操舵ロッド4に設け
られた第2のラックアンドピニオン機構16によって、
ステアリングホイール2の操作に応じたロッド4の直線
往復運動が回転運動に変換され、この回転運動がユニバ
ーサルジョイント17、18および連結ロッド19を介
して制御機構Cの入力軸14に伝達される。一方、出力
軸としての制御ロッド15は後輪操舵ロッド9と平行に
移動するように設けられている。また、この制御機構C
には、車速に応じて転舵比(後輪転舵角θR/前輪転舵角
θ)を変更するためのパルスモータ21が連結されて
おり、このモータ21は、車速センサ22により検出さ
れた車速に対応した出力が与えられる制御回路23によ
って、その回動方向および回動量が車速に応じて制御さ
れる。24はハウジング8の上方に取付けられた転舵比
センサで、このセンサ24の出力が制御回路23に与え
られて、モータ21をフィードバック制御するようにな
されている。
パワーシリンダ12を制御するための油圧制御機構D
は、後輪操舵ロッド9を収容する筒状ケーシング8aと
一体に形成された収納ケーシング8b内に制御機構Cと
ともに収納され、この油圧制御機構Dは、油路を切換え
るためのスプールバルブ25を有する。後輪操舵ロッド
9には、パワーシリンダ12に対して車幅方向にオフセッ
トした位置において連結部26の一端が固定され、この連
結部26の他端にバルブハウジング27が固定され、このバ
ルブハウジング27内に上記スプールバルブ25が摺動可能
に設けられている。またこのスプールバルブ25は、制
御機構Cから導出された制御ロッド15の延長上に設け
られており、後輪操舵ロッド9と平行に、すなわち車幅
方向に変位可能に設けられている。そして上記バルブハ
ウジング27内およびパワーシリンダ12の油圧室12
a、12b内へオイルを供給するために、ハウジング8
a、後輪操舵ロッド9および連結部26のそれぞれの内
部に複数の油路が、以下に説明するような連通関係をも
って形成されている。すなわち、オイルポンプ30によ
り圧送されるオイルタンク31内のオイルは、油路32
からハウジング8a内の油路33に入り、さらに筒状ケ
ーシング8a内に摺動自在に支持された後輪操舵ロッド
9内の油路34および連結部26内の油路35を経てバ
ルブハウジング27内の油室36に供給される。また、
パワーシリンダ12の油圧室12a、12bは、後輪操
舵ロッド9内の油路37a、37bおよび連結部26内
の油路38a、38bをそれぞれ通じて油室36に連通
し、さらにこの油室36内のオイルが、連結部26内の油
路39、後輪操舵ロッド9内の油路40、ケーシング8
a内の油路41を経て油路42からオイルタンク31内
に復帰するようになされている。このような構成によ
り、後輪操舵ロッド9は、制御機構Cの出力軸である制
御ロッド15の左右方向への動きに対応してケーシング
8a内を左右に移動することになる。なお、42は後輪
操舵ロッド9を中立位置に復帰させるためにケーシング
8aとの間に装架されたリターンスプリングである。ま
た、制御機構Cおよび油圧制御機構Dを収納する収納ケ
ーシング8bの下方には、オイルパン43が取付けら
れ、このオイルパン43内にはオイルが満たされて各機
構部を潤滑するように構成されている。
次に本発明の実施例における各部の構成についてさらに
詳細に説明しよう。第2図は、ハウジング8内に一体的
に構成された後輪操舵ロッド9、パワーシリンダ12、
制御機構Cおよび油圧制御機構Dを示す図で、その右半
分を第2A図、左半分を第2B図として示してある。ま
た第3図および第4図はそれぞれ第2B図のIII−III線
およびIV−IVにおける断面図である。
まず第2A図においては、後輪操舵ロッド9に関連して
設けられたパワーシリンダ12、スプールバルブ25、
バルブハウジング27および各油路の詳細が示されてお
り、後輪操舵ロッド9は、その内部における油路の形成
を容易にするために、左右2つの部分9a、9bに分割
されており、これら2つのロッド部分9a、9bは筒状
体20内に左右から螺装されることによって一体に結合
されている。この筒状体20は、前記した油圧制御機構
Dのバルブハウジング27および連結部26とともに一
体に構成されるものである。そして、筒状体20内にお
いて両ロッド部分9a、9bの端面が互に接触すること
なく所定の間隙を隔てて対向し、かつロッド部分9a、
9bの端面近傍の外周面にOリングが取付けられている
ことにより、筒状体20の内周面との間に室28が形成
されている。
左側のロッド部分9aには、第1図における油路37
a、37bの一部をそれぞれ形成すべく、室28に臨む
端面からパワーシリンダ12の油圧室12a、12bに
至る2本の通路46、47が軸線に沿って延長して設け
られている。そして通路46、47は軸線を直角方向に
あけられた孔48、49によって油圧室12a、12b
にそれぞれ連通している。また通路46のみは室28に
連通しているが、油圧室12bに連通する通路47に
は、この通路47を室28から隔離するためにロッド部
分9aの端面側から球状の栓29が嵌入されている。同
様にして、右側のロッド部分9bにも、第1図における
油路34、40の一部をそれぞれ形成すべく、室28に
臨む端面から右方に延長する通路51、52が設けられ
ているが、これら通路51、52はともに室28から隔
離するために栓29によって端面側が閉じられている。
一方、ロッド部分9a、9bを連結している筒状体20
の内周面には、連結部26を通ってバルブハウジング2
7内の油室36に連通する4本の油路38b、38a、
35および39がこの順に開口しているが(第1図参
照)、そのうちの油路38aは室28に連通するように
開口しており、これにより、油圧室12aが、孔48、
通路46、室28によって構成される油路37aと、油
路38aとを通じて、バルブハウジング27内の油室3
6に連通する。また、左側のロッド部分9aの外周面に
は、油路38bに臨む位置に、溝およびOリングによっ
て環状の室152が形成され、この室152と通路47
とを連通する孔がロッド部分9aにあけられることによ
って、油圧室12bが、孔49、通路47、環状の室1
52によって構成される油路37bと、油路38bとを
通じてバルブハウジング27内の油室36に連通する。
通路51、52が設けられている右側のロッド部分9b
にも油路35、39に臨む位置に、2本の環状の室53、
54が形成され、室53と通路51とが、また室54と
通路52とがロッド部分9bにあけられた孔によってそ
れぞれ連通している。通路51、52は、これら通路5
1、52の右端においてロッド部分9bにあけられた孔
55、56によってそれぞれロッド部分9bの外周面に
連通しており、一方、筒状ケーシング8aに設けられた
油路33、41のケーシング8aの内周面の開口部5
7、58はロッド部分9bの軸線方向に延長され、後輪
操舵ロッド9の左右方向への移動にもかかわらず、ケー
シング8a内の油路33が常に通路51に連通し、また
ケーシング8a内の油路41が常に通路52に連通する
ように考慮されている。このような構成によって、オイ
ルポンプ30から延長した油路32が、油路33と、孔
55、通路51、環状の室53によって形成される油路
34と、油路35とを通じてバルブハウジング27内の
油室36に連通し、また油室36が、油路39と、環状
の室54、通路52、孔56とによって形成される油路
40と、油路41、42とを通じてオイルタンク31に
連通することになる。
なお、油圧制御機構Dを構成するバルブハウジング2
7、油室36およびスプールバルブ25の構造およびそ
の作用については、通常のパワーステアリング装置に用
いられる油圧制御機構と同様であるから、これ以上の詳
細な説明は省略するが、本実施例の場合、スプールバル
ブ25は円筒状に形成され、その内部においてリターン
スプリング61が制御ロッド15およびバルブハウジン
グ27との間に設けられ、バルブハウジング27が後輪操
舵ロッド9とともに移動しても、その移動に追随してス
プールバルブ25がバルブハウジング27に対する中立位
置に復帰しうるように構成されている。
次に、本発明の実施例の装置の左半分を示す第2B図を
参照すると、そこに制御機構Cの構成の一例が示されて
いる。この制御機構Cの構成については、本出願人が先
に特願昭59−48054号明細書において提案したも
のであるが、第2A図から明らかなように、油圧制御機
構Dのスプールバルブ25と連結されている制御ロッド
15は車幅方向に摺動自在に保持されており、その移動
軸線をlとして示してある。この制御機構Cは揺動ア
ーム71を備えており、この揺動アーム71は、その基端
部が回動軸72の一端に取付けられたホルダ73にピン
74によって揺動自在に枢着されている。ホルダ73が
取付けられている回動軸72は、制御ロッド15の移動
軸線lと直交する軸線lを中心にして回動自在にハ
ウジング8に支持されており、前記揺動アーム71を枢
支するピン74は、両軸線l、lの交点位置に設け
られているとともに、軸線lと直交するようにホルダ
73に支持されている。したがって、軸72の回動によ
って、ピン74の軸線と軸線lとのなす傾斜角が変化
する。すなわち、ピン74を中心とした揺動軌道面の、
軸線lと直交する面(この面を「基準面」と呼ぶ)に
対する傾斜角が変化することになる。
一方、揺動アーム71の先端部と制御ロッド15とは、
ボールジョイント75、76と連結部材77とを介して
連結されている。この連結部材77は連結長を調整でき
るようになされているが、その軸線方向の剛性が十分に
確保されたものとされる。このような連結部材77によ
り、揺動アーム71の先端部のボールジョイント75
と、制御ロッド15の基端部のボールジョイント76と
の間隔は常に一定に保持される。したがって、ボールジ
ョイント75が第2B図の左右方向に変位すれば、この
変位に応じて、制御ロッド15が軸線lに沿って左右
方向に移動することになる。
連結部材77は、そのボールジョイント75に近い部位
において回転付与アーム80に支持されており、このア
ーム80は、軸線l上に固定されたピン81に回動自
在に支持された大径の傘歯車82と一体に設けられてい
る。連結部材77は、軸線lと直交する方向に摺動自
在に設けられたボールジョイント83によって支持され
ており、また、第2B図で仮想線で示されている軸14
は、この制御機構Cの入力軸14であり、この入力軸1
4は、第1図を参照すれば明らかなように、ステアリン
グホイール2の回動角度に対応して回動される。入力軸
14の先端には傘歯車82と係合する傘歯車84が取付
けられ、ステアリングホイール2の回動が上記回転付与
アーム80に伝達される。このため、揺動アーム71
は、ステアリングホイール2の回動角に応じた量だけピ
ン74を中心にして揺動されることになるが、入力軸1
4の回動により回転付与アーム80が回動され、これに
応じて揺動アーム71がピン74を中心にして回動され
た場合、ピン74の軸線が軸線lと一致しているとき
には、揺動アーム71の先端のボールジョイント75は
前記基準面上を回動するのみであるから、制御ロッド1
5は静止したままである。しかしながら、ピン74の軸
線が軸線l1に対して傾斜していると、このピン74を中
心にした揺動アーム71の揺動に伴ってボールジョイン
ト75が、第2B図の左右方向に変位し、この変位は連
結部材77を介して制御ロッド15に伝達されて、制御
ロッド15が軸線lに沿って移動し、油圧制御機構D
のスプールバルブ25を作動することになる。そしてピ
ン74の軸線を中心とした揺動アーム71の揺動の角度
が同じであったとしても、ボールジョイント75の第2
B図の左右方向の変位は、ピン74の傾斜角すなわち、
ホルダ73の回動角の変化に伴って変化することにな
る。
上記したピン74の軸線lに対する傾斜角すなわちホ
ルダ73の基準面に対する傾斜角を変化させるため、ホ
ルダ73の回動軸72に、第5図からさらに明らかなよ
うに、ウオームホイールとしてのセクタギア90が取付
けられているとともに、このセクタギア90に係合する
ウオームギア91が回動軸92上に設けられている。そ
してこの回動軸92に傘歯車93が取付けられ、さらに
この傘歯車93に、前述した転舵比θR/θFを変更する
ために設けられているパルスモータ21の回転軸94上
の傘歯車95が係合することにより、ホルダ73の基準
面に対する傾斜角が変更されるようになされている。モ
ータ21は、ハウジング8の左端において、筒状ケーシ
ング8aと収納ケーシング8bとの間のコーナースペー
スに取付けられており、制御機構Cに対する第2の入力
軸であるモータの回転軸94は軸線lと平行になるよ
うに配置されている。モータ21にはカバー97が取付
けられている。また、ホルダ73の軸72はハウジング
8と一体に上方に延長された筒状体62内に延長され、
上端にポテンショメータ等からなる転舵比センサ24が
取付けられている。ホルダ73の傾斜角、すなわち軸7
2の回動角はこの転舵比センサ24によって検出され
る。
第6図はモータ21を制御する場合の車速と転舵比θ
/θ(ここでθは前輪転舵角、θは後輪転舵角)
との関係を示すグラフである。車速が低い場合は車両の
回頭性を良好にするため、後輪が前輪に対して逆方向に
すなわち逆位相で転舵される必要があり、したがって転
舵比は負となされる。車速が約40km/時に達したとき
転舵比はゼロになり、前輪の転舵角に関係なく後輪は転
舵されない。高速走行の場合には、コーナリング時の後
輪のグリップ力を向上させて安定性を強めるために、後
輪は前輪と同方向にすなわち同位相に転舵される。この
ように車速に応じて転舵比を変更するために、制御機構
Cが設けられており、そこで用いられる転舵比センサ2
4は、所望の転舵比を得べくモータ21を制御するため
に極めて重要な役割を果たすものであるから、車両の走
行中にタイヤがはね上げる石等によって損傷を受けない
ように保護する必要がある。そのため、第3図からも明
らかなように、転舵比センサ24は後輪操舵ロッド9の
上方位置に設けられる。
第7図は車速センサ22で検出される車速に応じて転舵
比を変更するべくモータ21を制御するための制御回路
23の一例を示したもので、制御回路23は、判別回路
101、比較回路102および駆動回路103を有し、
判別回路101は、車速センサ22からの車速信号が入
力され、比較回路102には、判別回路101からの判
別信号が入力されるとともに、転舵比センサ24から転
舵比信号が入力され、この判別信号と転舵比信号とを比
較した結果にもとづいて、駆動回路103がモータ21
を駆動する。
次に第8図、第9図を参照すると、本発明の装置を車両
に取付けるための構成を示したものである。図中、10
5はメインフレーム(図示せず)に取付けられている車
幅方向に延長されたサブフレームで、一方の後輪7L
は、このサブフレーム105に一端を枢支されたサスペ
ンションアーム106、ストラット(図示せず)および
リンク107によって支持されている。サブフレーム1
05の前方側には左右方向に所定の間隔を隔てた2ケ所
に図示のようなブラケット108が溶接により固着され
ている。このブラケット108は、サブフレーム105
の前方側において前上方へ向って傾斜して延長した取付
面を形成する平坦な前壁109と、この前壁109の両
側から後方へ折曲げられて、サブフレーム105に溶接
された左右の側壁110とからなる。
一方、後輪操舵ロッド9を収容している筒状ケーシング
8aには、前述した第2A図、第2B図、第3図および
第4図にも示されているように、その後部側に、筒状ケ
ーシング8aの軸線方向に上記所定の間隔を隔てて一対
の取付用フランジ63が一体に形成されている。この取
付用フランジ63は上下方向に配列された各2個の取付
ボルト孔64を有しており、ボルト65およびナット6
6によってブラケット108の平坦な前壁109の前面
に密着して固定され、これにより本発明の装置がサブフ
レーム105に強固に取付けられる。
以上の説明で明らかなように、本発明においては、後輪
操舵ロッド9と制御ロッド15とが連結部26を介して
並設され、上記連結部26内に、油圧作動装置のための
油路35,38a,38b,39を一体に設けたことから、油路の
配管構成が簡略化され、信頼性も向上する。
また、内部に油路35,38a,38b,39を一体に形成した連
結部26がパワーシリンダ12に対して車幅方向にオフセッ
トして設けられているから、連結部26の配設スペースを
確保しながら、制御ロッド15と後輪操舵ロッド9との間
隔を狭めることができ、これによって、後輪操舵装置B
と油圧制御機構Dとを含む装置全体のコンパクト化を実
現できる。
さらに、実施例のように、制御ロッド15が上記後輪操
舵ロッド9に一端を固定されている連結部26の他端に固
定されたバルブハウジング27に挿通され、この制御ロ
ッド15に油路切換用バルブ(スプールバルブ25)を
設け、さらに後輪操舵ロッド9内にも油路を設けること
により、バルブハウジング27内の油室とパワーシリン
ダ12内の油圧室とが外部に配管を設けることなく内部
に配管を構成することができるとともに、パワーシリン
ダ12に対して連結部26を車幅方向にオフセットさせて配
設する構成の実現が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による車両の4輪操舵装置の全体構成を
概略的に示す説明図、第2図は本発明の一実施例を二分
して第2A図および第2B図として示すことを説明する
ブロック図、第2A図は本発明の一実施例の右半分を一
部断面として示す正面図、第2B図は同左半分を一部断
面として示す正面図、第3図は第2B図のIII−III線に
沿う断面図、第4図は第2B図のIV−IV線に沿う断面
図、第5図は第2B図のモータ駆動部分を示す一部断面
底面図、第6図は車速と転舵比との関係を示すグラフ、
第7図は転舵比変更のための制御例を示すブロック回路
図、第8図は後輪操舵機構を取付けた車体の後部部分を
示す平面図、第9図は第8図のIX−IXに沿う断面図であ
る。 1L、1R……前輪、2……ステアリングホイール 7L、7R……後輪、8a……筒状ケーシング 8b……収納ケーシング、9……後輪操舵ロッド 12……パワーシリンダ、12a、12b……油圧室 13……ピストン、14……入力軸 15……制御ロッド、20……筒状体 21……パルスモータ、22……車速センサ 24……転舵比センサ、25……スプールバルブ 26……連結部、27……バルブハウジング 43……オイルパン、63……取付用フランジ 71……揺動アーム、72……回動軸 73……ホルダ、77……連結部材 94……モータの回転軸、105……サブフレーム 108……取付用ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 茂樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 竹間 勇 群馬県前橋市高花台2丁目5番地の8 (72)発明者 島田 悟 群馬県前橋市大友町1丁目1番地の17 (72)発明者 恵田 広 群馬県前橋市駒形町1612番地の10 (56)参考文献 特開 昭59−6171(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングホイールの操作により前輪と
    ともに後輪を転舵するように構成された車両の4輪操舵
    装置において、 車幅方向に移動可能な後輪操舵ロッドの移動動作を油圧
    作動装置を介して制御する制御機構の制御ロッドが、前
    記後輪操舵ロッドに一端を取付けられた連結部を介して
    前記後輪操舵ロッドに対して並設されており、かつ前記
    連結部が、前記油圧作動装置のパワーシリンダに対して
    車幅方向にオフセットして設けられているとともに、該
    連結部に、前記油圧作動装置の油路が一体に形成されて
    いることを特徴とする車両の4輪操舵装置。
  2. 【請求項2】前記制御ロッドは、前記連結部の他端部
    に、該連結部に対し相対的に変位可能に設けられ、かつ
    前記制御ロッドに前記油路を切換えるためのバルブが配
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の装置。
  3. 【請求項3】前記後輪操舵ロッド内に、前記油圧作動装
    置のパワーシリンダ内の油圧室と前記連結部内の油路と
    を連通する油路が形成されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の装置。
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