JPH0636046B2 - 燃料集合体,燃料スペーサ及び原子炉の初装荷炉心 - Google Patents

燃料集合体,燃料スペーサ及び原子炉の初装荷炉心

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JPH0636046B2
JPH0636046B2 JP63139313A JP13931388A JPH0636046B2 JP H0636046 B2 JPH0636046 B2 JP H0636046B2 JP 63139313 A JP63139313 A JP 63139313A JP 13931388 A JP13931388 A JP 13931388A JP H0636046 B2 JPH0636046 B2 JP H0636046B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、燃料集合体,燃料スペーサ及び原子炉の初装
荷炉心に係り、特に沸騰水型原子炉に適用するのに好適
な燃料集合体,燃料スペーサ及び原子炉の初装荷炉心に
関するものである。
〔従来の技術〕
高燃焼度化を図る燃料集合体としては、特開昭62−2171
86号公報の第1図及び第7図に示す構造が提案されてい
る。この燃料集合体は、中央部に2本の太径の水ロツド
を隣接して配置し、それらの周囲に多数の燃料棒を配置
したものである。中央部に2本の太径の水ロツドを配置
することによつて、結果的に7本の燃料棒が取除かれた
ことになる。このような燃料集合体は、水ロツドの設置
によつて取除かれる燃料棒の本数が少なく燃料経済性が
向上できると共に局所出力ピーキングを低減する(横断
面における出力分布を平坦化する)ことができる。
更に、高燃焼度化が可能な燃料集合体として、特開昭60
−202386号公報及び実開制54−115497号公報に示された
ものがある。これらの燃料集合体は、いずれも周辺部に
おいて燃料棒の配列ピツチを密にしている。特開昭60−
202386号公報の第3図の構造を例にとつて説明する。こ
の燃料集合体は、中央部に2本の水ロツドを配置すると
共に燃料棒及び水ロツドを四角格子状に配置し、熱中性
子利用率の低い中央部で、燃料棒のピツチを粗にし、熱
中性子利用率の高い周辺部で燃料棒のピツチを密にした
ものである。周辺部での燃料棒のピツチを密にすること
によつて、燃料集合体平均の熱中性子利用率を向上で
き、高燃焼度化を図ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
現在、燃料集合体の燃焼度を更に高くすることが望まれ
ている。このような観点から発明者等は、特開昭62−21
7186号公報の第1図及び第7図の燃料集合体を基調にし
て、燃焼度をより高くできる燃料集合体を検討した。最
初に検討したことは、上記燃料集合体の平均濃縮度を高
めることである。平均濃縮度を高くすると、高燃焼度化
が可能になるが、燃料集合体内の局所出力ピーキングが
増大する。
その後の種々の検討の過程において、特開昭62−217186
号公報の第1図及び第7図の構造に、特開昭60−202386
号公報の第3図等に示された概念も提案された。この案
は、特開昭62−217186号公報の例えば第7図の構造にお
いて、中央部の燃料棒のピツチを粗にすると共に周辺部
の燃料棒のピツチを密にしたものである。特開昭62−21
7186号公報の第7図の燃料集合体も、燃料棒のピツチを
前述のように領域毎に変えることによつて、特開昭60−
203386号公報と同様に、燃料集合体平均での熱中性子利
用率が向上し、高燃焼度化を図ることができる。しかし
ながら、そのような燃焼集合体では、最小限界出力比
(MCPRという)が厳しくなる。これは、燃料棒のピ
ツチを小さくすると、伝熱特性の良好な核沸騰から伝熱
特性が悪くなる膜沸騰に遷移する燃料集合体の限界出力
が低下することに起因する。MCPRは、上記限界出力
と実際の出力との比の最小値であり、膜沸騰が生じるま
での余裕を表わしている。なお、限界出力は、膜沸騰を
一番最初に起こす燃料棒に対して定義される。
本発明の第1の目的は、最小限界出力比を増大させしか
も局所出力ピーキングを減少できる燃料集合体を提供す
ることにある。
本発明の第2の目的は、燃料経済性を向上できる燃料集
合体を提供することにある。
本発明の第3の目的は、炉停止余裕を増大できる燃料集
合体を提供することにある。
本発明の第4の目的は、燃料装荷量の減少を防止でき水
ロツド内の減速領域の増加を図ることのできる燃料集合
体を提供することにある。
本発明の第5の目的は、2本の水ロツドのフレツテイン
グ・コロージヨンの発生を防止でき局所出力ピーキング
をより減少できる燃料集合体を提供することにある。
本発明の第6の目的は、水ロツドによる燃料スペーサの
保持が容易な燃料集合体を提供することにある。
本発明の第7の目的は、最小限界出力比を増大させしか
も局所出力ピーキングを減少できる燃料棒の配置が容易
にできる燃料スペーサを提供することにある。
本発明の第8の目的は、取出し燃焼度の増加を図れる原
子炉の炉心及び初装荷炉心を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的は、複数の燃料棒が四角格子状に配置さ
れた中央領域及び複数の燃料棒が三角格子状に配置され
て中央領域を取囲む周辺領域を設けることによつて達成
できる。
第2の目的は、中央領域内に2本の水ロツドが隣接して
配置され、水ロツド内の減速領域の合計横断面積を、燃
料棒の横断面積の7〜12倍にすることによつて達成で
きる。
第3の目的を達成できる要件は、2本の水ロツドに隣接
して配置された燃料棒の無限増倍率が、この燃料棒に隣
接している他の燃料棒の無限増倍率よりも小さくするこ
とにある。
この第3の目的は、燃料棒のピツチをP及び燃料スペー
サの外周部にあるバンドの肉厚をtとした場合に最外周
に配置された燃料棒の軸心とチヤンネルボツクス内面と
の最短距離lが下記の式を満足することによつても達成
できる。
l>2.6t+P/2 本発明の第4の目的は、上記最短距離lが下記の式を満
足することによつて達成できる。
l≦2.6t+P/2 本発明の第5の目的は、2本の隣接する水ロツドを結合
手段にて結合することによつて達成できる。
本発明の第6の目的は、燃料スペーサが、燃料棒が挿入
される複数の円筒部材、及び2本の水ロツドに隣接して
いる円筒部材に取付けられて各々の水ロツドに接触する
間隔保持部材を有し、1つの水ロツドが間隔保持部材を
支持する支持部材を有することによつて達成できる。
この第6の目的は、燃料スペーサが、燃料棒が挿入され
る複数の円筒部材、及び水ロツドに面する円筒部材に取
付けられると共に水ロツドに設けられた結合部材にて支
持される燃料スペーサ支持部材を有することによつても
達成できる。
本発明の第7の目的は、燃料棒が挿入される複数の円筒
部材が四角格子状に配置された中央領域、及び燃料棒が
挿入される複数の円筒部材が三角格子状に配置されて中
央領域を取囲む周辺領域を設けることにより達成でき
る。
本発明の第8の目的は、複数の燃料棒が四角格子状に配
置された中央領域及び複数の燃料棒が三角格子状に配置
された中央領域を取囲む周辺領域を有する複数の燃料集
合体を炉心に装荷することにより達成できる。
〔作用〕
中央領域での燃料棒の四角格子状配置及び周辺領域での
燃料棒の三角格子状配置を採用することによつて、周辺
付近での燃料物質の量が増大するので、周辺付近の高出
力が減少され、局所出力ピーキングが低減される。ま
た、燃料棒の四角格子状配置と三角格子状配置との併用
によつて、燃料棒のピツチを中央領域と周辺領域で等し
くできるので、MCPRを増大できる。
水ロツド内の減速領域の合計横断面積を燃料棒の横断面
積の7〜12倍にすることは、燃料経済性が最も好まし
くなる。
2本の水ロツドに隣接する燃料棒の無限増倍率を小さく
すると、他の燃料棒に比べて周囲に広い冷却水通路が形
成され上記隣接燃料棒の発熱量を抑制できる。このた
め、その広い冷却水通路での出力運転時と冷温停止持と
の間でのボイド率の変化が減少し、炉停止余裕が増大す
る。
l>2.6t+P/2を満足させることによつて燃料棒
の三角格子状配置によつて生じた最外周の燃料棒とチヤ
ンネルボツクス内面との間の距離の増加分を燃料集合体
内の周辺部で利用することができる。このため、燃料集
合体内の周辺部における冷却材領域が増大し、炉停止余
裕が増大する。
l≦2.6t+P/2を満足させることによつて前述の
距離の増加分を燃料棒のピツチの拡大に利用できる。こ
のため、燃料棒の直径が増加できて三角格子状配置に伴
う燃料物質の装荷量の減少を補償でき、しかも水ロツド
の外径も増加できる。
隣接する2本の水ロツドを結合することによつて冷却材
の流動振動に伴う水ロツドの振動を抑制でき、フレツテ
イング・コロージヨンの発生を防止できる。
水ロツドに接触する間隔保持部材を水ロツドに設けた支
持部材によつて支持するので、燃料スペーサの保持が容
易に行える。
また、2本の水ロツドを結合する結合手段にて燃料スペ
ーサを容易に保持することができる。
燃料スペーサが四角格子状に配置された円筒部材と三角
格子状に配置された円筒部材を備えているので、燃料棒
を四角格子状配置及び三角格子状配置することが容易で
ある。
四角及び三角格子状配置の燃料棒を有する燃料集合体を
装荷しているので、炉心の取出し燃焼度が増加する。
〔実施例〕
沸騰水型原子炉に適用した本発明の好適な一実施例であ
る燃料集合体を第1図,第2図,第3図及び第5図に基
づいて説明する。
本実施例の燃料集合体5は、70本の燃料棒6,上部タ
イプレート7,下部タイプレート8,水ロツド9,燃料
スペーサ10及びチヤンネルボツクス13を有してい
る。
上部タイプレート7及び下部タイプレート8は、燃料棒
6の上端部及び下端部をそれぞれ保持している。70本
の燃料棒6は、隣接する相互の間隔が燃料スペーサ10
にて保持されている。燃料棒6内には、多数の燃料ペレ
ツトが充填されている。チヤンネルボツクス13は、横
断面が実質的に正方形をした筒状体であつて上部タイプ
レート7に取付けられ、燃料スペーサ10にて束ねられ
た燃料棒束の周囲を取囲んでいる。2本の水ロツド9
が、燃料集合体30の横断面の中央部に配置されてい
る。これらの2本の水ロツド9は、燃料集合体5、すな
わちチヤンネルボツクス13の対向する1対のコーナー
を結ぶ対角線上でその中央部に配置され、互いに隣接し
ている。
燃料集合体5内に配置される燃料棒6は、燃料棒1〜3
の3種類である。各々の燃料棒1〜3の濃縮度及び可燃
性毒物であるガドリニウムの濃度は、第2図に示す通り
である。すなわち、燃料棒1の濃縮度は4.9重量%、
燃料棒2の濃縮度は3.2重量%及び燃料棒3の濃縮度
は4.5重量%である。燃料棒1〜3の濃縮度は、前述
の各濃縮度で燃料有効長部(燃料ペレツトが充填された
領域の軸方向の長さ)の軸方向の全長にわたつて一様に
なつている。燃料棒3は、4.5重量%のガドリニウム
を含んでおりこのガドリニウムも軸方向の全長にわたつ
て一様に含まれている。このような燃料集合体5の濃縮
度は、炉心に装荷する前の燃焼度零の時(製造後の新し
い燃料集合体)のものである。燃料棒1〜4の燃料有効
長部の軸方向長さは等しい。燃料棒1〜3の外径は、約
10.9mmである。燃料棒1〜3とも、密封された被覆
管内に二酸化ウランを焼結してなる燃料ペレツトを充填
している。2本の燃料棒2は、2本の水ロツド9に隣接
して配置され、これらの水ロツド9を間に挾んで互いに
対向している。詳細に言えば、2本の燃料棒2は、2本
の水ロツド9の軸心を結ぶ直線と直交す燃料集合体5の
1本の対角線上に配置されて2本の水ロツド9に隣接し
ており、2本の水ロツド9の軸心から等距離の位置にあ
る。
本実施例の燃料集合体5は、第1図から明らかなよう
に、横断面の中央領域(本実施例では一点鎖線16より
内側の領域)では燃料棒6が四角格子状(例えば正方格
子状)になるように配置され、横断面の周辺領域(本実
施例では一点鎖線16より外側の領域であり実質的に燃
料集合体5の最外周の燃料棒6が配置されている領域)
では燃料棒6が三角格子状になるように配置されてい
る。
以上の燃料棒配列を詳細に説明すると、中央領域では7
行7列に燃料棒6が正方形格子状に配置されており、こ
れらの燃料棒6は中央領域内の中心部に前述したように
配置された2本の水ロツド9の周囲を取囲んでいる。中
央領域内の中心部で燃料棒6が正方格子状で3行3列に
配置できる領域内で、2本の水ロツド9が斜めに隣接し
て配置されると共に、その領域の対向する2つのコーナ
部に2本の水ロツド9に隣接するように各燃料棒2が配
置されている。2本の水ロツド9は、中央領域内で配列
された燃料棒6のピツチと同じピツチで正方格子状に7
本の燃料棒6が配置できる領域に配置されている。換言
すれば、2本の水ロツド9は、7本の燃料棒6(第4図
の×印で示した位置の燃料棒)と置替えられた状態で燃
料集合体5内に配置されている。水ロツド9の外径は、
燃料棒6のピツチP2 よりも大きい。燃料棒3は、中央
領域内に配置され、周辺領域内には配置されていない。
周辺領域には、28本の燃料棒6が配置されている。周
辺領域で燃料集合体5のコーナ部に位置している燃料棒
6(本実施例では燃料棒2)を除き、周辺領域内の燃料
棒6(本実施例では燃料棒1)は、中央領域内において
最外周に配置された燃料棒6と正三角格子状に配置され
ている。この正三角格子状の燃料棒6の配列ピツチP1
(第4図)と中央領域内での正方格子状のその配列ピツ
チP2 (第4図)は、同じである。周辺部のコーナ部に
配置された燃料棒2と中央領域内にあつてそれに隣接し
ている燃料棒3との間のピツチは、ピツチP1 及びP2
に等しい。しかしながら、周辺領域のコーナ部に位置し
ている燃料棒2と周辺領域にあつてそれに隣接している
燃料棒1との間のピツチは、ピツチP1 及びP2 よりも
大きい。このため、燃料集合体5のコーナ部においてそ
れらの燃料棒1と燃料棒2との間に広い空間14が形成
される。
以上のように、燃料棒6の四角格子状配置と三角格子状
配置とを組合せることによつて、チヤンネルボツクス1
3の一つの内面からそれに対向する面の間で、燃料棒配
列間の間隔がチヤンネルボツクス13の内面側(燃料集
合体5の周辺側)で密になるように更に燃料集合体5の
軸心側(燃料集合体5の中央側)で粗になるように、燃
料棒6が配置されている。すなわち、本実施例の燃料集
合体5は、第4図の一点鎖線で示すように、チヤンネル
ボツクス13の1つの内面(第4図において右側の内
面)からこれと対向する内面(第4図において左側の内
面)との間に、9列の燃料棒配列を有している。このよ
うな配列は、上記と直交する方向においても同様になさ
れている。燃料集合体5の周辺側における燃料棒配列間
の間隔(具体的には最外周の燃料棒配列15Aと二層目
の燃料棒配列15Bとの間の間隔P3 )は、燃料集合体
5の中央側における燃料棒配列間の間隔(具体的には燃
料棒配列15Cと燃料棒配列15Dとの間の間隔)より
も狭くなっている。後者の燃料棒配列間の間隔は、ピツ
チP2 に等しい。本実施例においては、中央領域内での
燃料棒配列間の間隔はすべて等しい。このため、三角格
子状に配置された互いに隣接する3本の燃料棒6間に形
成される冷却水通路の流路面積(第1図の面積S1
は、四角格子状に配置された互いに隣接する4本の燃料
棒6間に形成される冷却水通路の流路面積(第1図の面
積S2 )よりも小さい。また、燃料集合体5内には、燃
料棒6が密に配置された領域(三角格子状に燃料棒6を
配置した領域)及び燃料棒6が粗に配置された領域(四
角格子状に燃料棒6を配置した領域)が形成される。
燃料集合体5の横断面での平均濃縮度は、約4.7重量
%である。この平均濃縮度は、燃料集合体5の燃料有効
長部の軸方向全長にわたつて一様となつている。
第5図及び第6図は、燃料スペーサ10の詳細構造を示
している。燃料スペーサ10は、特開昭59−65287 号公
報の第2A図に示された燃料スペーサと同様に、内部に
燃料棒6が挿入される70個の円筒スリーブ10A、ル
ープ状バネ10B、バンド10C、U字部を有する1対
のプレート10D、プレート10E及びスプリング10
Fを有している。燃料スペーサ10は、複数の円筒スリ
ーブすなわち丸センサを有する丸セル型燃料スペーサで
ある。円筒スリーブ10Aは、内側に突出する2個の突
起部10Gを有している。円筒スリーブ10Aは、互い
に溶接にて接合されている。接合されて最外周に配列さ
れた28個の円筒スリーブ10Aの外側にバンド10C
が取付けられる。バンド10Cは、コーナ部付近にバン
ド10Cの一部をチヤンネルボツクス13側に突出して
なるバスタブ17を有している。バスタブ17は、チヤ
ンネルボツクス13の内面と接触し、燃料スペーサ10
の横方向の移動を拘束している。ループ状バネ10B
は、隣接している円筒スリーブ10Aに取付けられる。
円筒スリーブ10A内に挿入された燃料棒6は、2つの
突起部10Gと1つのループ状バネ10Bの3点によつ
て保持される。
中央領域では燃料棒6と同様に円筒スリーブ10Aが正
方格子状に配置され、中央領域を取囲む周辺領域では円
筒スリーブ10Aが、三角格子状に配置される。このた
め、周辺領域に位置する円筒スリーブ10Aの一部分
が、中央領域に最外周に位置する円筒スリーブ10A間
に入込んでいる。すべての円筒スリーブ10Aの内径及
び外径は、等しい。周辺領域のコーナ部にある円筒スリ
ーブ10Aを除いた他の円筒スリーブ10Aは、ピツチ
2 (=P1)にて配置される。周辺領域のコーナ部に
ある円筒スリーブ10Aは、それよりも内側にある円筒
スリーブ10AとはピツチP2 で配置されるが、周辺領
域で隣接する円筒スリーブ10AとはピツチP2 以上の
間隔で配置される。円筒スリーブ10Aの配列間隔は、
第4図に示す燃料棒6の配列間隔と同じである。
燃料スペーサ10は、1本の対角線上では最外周から三
列目、他の対角線上では最外周から四列目まで円筒スリ
ーブ10Aが配置されている。このように二箇所のみで
最外周から四列目に配置された円筒スリーブ10A、及
びその他の部分で最外周から三列目に配置された円筒ス
リーブ10Aにて取囲まれた内側の領域10Hに、2本
に水ロツド9が挿入される。領域10Hは、水ロツド挿
入領域である。前述の最外周から4列目に配置された円
筒スリーブ10A1 とこの両側に隣接している円筒スリ
ーブ10A2 との領域Hに面する側面に、プレート10
Dが取付けられる。各プレート10DのU字部10D1
は、領域10H内に突出している。1つの対角線上で最
外周から3列目に配置された円筒スリーブ10Aに隣接
している2個の円筒スリーブ10A3 の水ロツド挿入領
域10Hに面する側面に、プレート10Eがそれぞれ取
付けられる。スプリング10Fが、プレート10Eに設
置される。領域10H内に挿入される2本の隣接する水
ロツド9は、スプリング10Fと2枚のプレート10Dの
U字部10D1 との3点によつて保持される。すなわ
ち、燃料スペーサ10は、2本の太径の水ロツド9を容
易に保持することができる。1本の水ロツド9は、この
水ロツド9に設けられた突起部11によりU字部10D
1 を保持することによつて燃料スペーサ10を保持して
いる。すなわち、突起部11が第6図の破線の位置にあ
る状態で燃料スペーサ10を水ロツド9に装着し、その
後、水ロツド9を矢印12の方向に回転させて突起部1
1をU字部10D1 の位置まで移動させる。このように
して、燃料スペーサ10が水ロツド9に保持される。
燃料集合体5は、沸騰水型原子炉の炉心内に装荷され
る。この燃料集合体5は、平衡炉心において3バツチで
新しい燃料集合体5と交換される。すなわち、1体の燃
料集合体5は、2つの燃料サイクルの間、炉新内に滞在
している。1つの燃料サイクルは、ある燃料交換から次
の燃料交換までの原子炉の運転期間である。
以上のように構成された本実施例の燃料集合体5の作用
効果について説明する。
本実施例の作用効果の理解を助けるために、まず先願で
ある特願昭62−147061号(出願日:昭和62年6月15
日)の第1図に示された発明の燃料集合体の概要を第7
図に基づいて説明する。この燃料集合体30は、チヤン
ネルボツクス13内で燃料集合体5と同様ら中央部に太
径の2本の水ロツド31を隣接して配置し、その周囲を
正方格子状に配置された燃料棒31にて取囲んだもので
ある。燃料棒31としては、前述した燃料棒1〜3のほ
かに第8図に示す燃料棒4が用いられている。燃料棒1
〜3の配置は、燃料集合体5とほぼ同じである。燃料棒
4は、最外周において燃料棒2に隣接して配置される。
燃料集合体30の横断面での平均濃縮度は、燃料有効長
部の軸方向全長にわたつて一様であり、その値は約4.
6重量%である。燃料棒31の外径は、約10.6mmで
ある。
第1図の実施例は、局所出力ピーキングを抑制できると
共に最小限界出力比を大きくできる。これらの機能は、
燃料集合体30の最外周に配置された燃料棒を三角格子
状に配置することによつて得られたものである。
燃料集合体30では、局所出力ピーキングが低減されて
横断面での出力分布が平坦化されたとはいえ、炉心内に
おいて燃料集合体30の周囲に設けられる水ギヤツプの
影響で燃料棒配列の最外周部付近で出力分布が最も大き
くなる。本実施例は、周辺領域で燃料棒6を三角格子状
に配置しているので、燃料集合体5の周辺領域付近にお
ける減速材/燃料の比(すなわち水素原子数/ウランの
原子数の比)が小さくなり、水ギヤツプの中性子減速効
果の影響を軽減できる。従つて、燃料集合体5の周辺領
域での出力分布が相対的に低くなり、燃料集合体の局所
出力ピーキングを抑制できる。
周辺領域での燃料棒6の三角格子状の配置は、燃料集合
体5内の燃料棒6のピツチを一部で大きくなる部分があ
るが実質的に同じにすることができる。このため、本実
施例では、特開昭60−202386号公報の第3図の構造のよ
うに局所的に燃料棒のピーチが小さくなる部分がなく、
MCPRが大きくなり、MCPRが改善される。核沸騰
から膜沸騰への沸騰遷移は、出力分布の大きな周辺部の
燃料棒で生じ易い。特開昭60−202386号公報の第3図の
構造は、出力分布の大きな周辺部で燃料棒のピツチを小
さくしているのでMCPRが著しく厳しくなる。第1図
の実施例では、周辺領域の燃料棒6のピツチが大きいの
で、MCPRは燃料集合体30と同程度に改善できる。
局所出力ピーキングの減少は、燃料集合体5に以下の効
果をもたらす。すなわち、局所出力ピーキングの減少
は、燃料集合体5の平均濃縮度を燃料集合体30のそれ
よりもほとんど高くしないでも、燃料集合体5の燃焼度
を燃料集合体30の燃料度よりも高くできる。すなわ
ち、燃料集合体5内の最高濃縮度(燃料棒1の濃縮度)
の増加を抑制できて燃焼度の増大を図ることができる。
具体的には、本実施例のように周辺領域の燃料棒6を三
角格子状に配置することによつて、燃焼度を約1%増加
させることができる。同程度の燃焼度の増加を燃料集合
体30の平均濃縮度の増加によつて達成しようとした場
合には、燃料集合体30の最高濃縮度が5重量%よりも
かなり大きくなり、ウラン濃縮に要する時間が長くなる
と共にウラン濃縮設備の大型化(カスケード段の増加)
が必要になる。本実施例によれば、このような問題が生
じない。
更に燃料集合体5は、燃料棒が4本少ない割には、燃料
物質の装荷量を燃料集合体30と同程度にすることがで
きる。この理由を以下に説明する。燃料集合体30は、
第9図(A)のように、ピツチP0 で燃料棒31が正方
格子状に配置されている。最外周に配置された燃料棒3
1とチヤンネルボツクス13の内面との間の距離をl1
とする。第9図(B)のように、燃料集合体30の最外
周の燃料棒31を正三角格子状に配置した場合における
最外周の燃料棒31とチヤンネルボツクス13の内面と
の間の距離をl2とする。距離l2は、距離l1に比べて
(1) 式のように広くなる。
このように、燃料集合体30にて最外周の燃料棒31を
三角格子状に配列することによつて生じた距離l1 の増
大分は、ピツチP0 を広げてピツチP2 にするために利
用できる。ピツチの増大は、燃料棒31の外径を増加さ
せることも可能になる。燃料集合体及び燃料集合体30
において、チヤンネルボツクス13の内面間の距離は等
しい。このため、燃料集合体5の燃料棒6のピツチP2
は、燃料集合体30の燃料棒31のピツチP0 の1.03倍
にすることができる。燃料棒6の外径も、燃料棒31の
それの1.03倍になつている。その分、燃料棒6の燃
料ペレツト直径を大きくできる。燃料集合体5は、燃料
集合体30に比べて燃料棒が4本少ないが、ピツチP2
の増大により燃料棒6内の燃料ペレツトの横断面積を燃
料棒31内のその横断面積よりも6%大きくできるの
で、4本の燃料棒31減少に伴う燃料物質の装荷量の減
少を十分にカバーすることができる。
また、ピツチP0を1.03倍のピツチP2 にすること
によつて各水ロツド9の外径も水ロツド32の外径の
1.03倍にできる。このため、水ロツド9内の冷却水
流路面積が、1.06倍となつて中央領域での減速材/
燃料の比が大きくなり、局所出力ピーキングをより低く
できる。これは、各燃料棒6内の燃料物質の燃焼割合を
平均化することにつながる。従つて、燃料棒6の三角格
子状配置による燃焼度の増大分(約1%)に、更に、水
ロツドの冷却水流路面積の増大による燃焼度の増大分を
上乗せすることができる。
前述のように、周辺領域の燃料棒配置を三角格子状した
上で燃料物質の装荷量を燃料集合体30のその装荷量と
同程度以上にするためには、最外周に配列された燃料棒
6の軸心とチヤンネルボツクス13の内面との間の最短
距離l5 が、バンド10cの内面とバスタブ17のチヤ
ンネルボツクス接触面との間の距離tにP2 /2を加え
た値以下にすることが望ましい。燃料集合体30におけ
る距離tは、バンド10Cの肉厚t1の2.6倍であ
る。従つて、最短距離l2 の好ましい値は、(2.6t
1+P2/2)の値以下となる。燃料集合体5では、l5
=2.6t1+P2/2となる。
燃料集合体5は、燃料集合体30によつて得られる効果
も達成できる。これは、2本の水ロツド9に隣接してい
る燃料棒2の平均濃縮度が、この燃料棒2に隣接する他
の燃料棒(燃料棒1)の平均濃縮度よりも低いからであ
る。この構成によつて得られる機能を以下に説明する。
第10図は、沸騰水型原子炉における燃料集合体の平均
濃縮度の増加による減速材/燃料の比と無限増倍率との
関係を示している。特性Aは平均濃縮度が高い高燃焼度
の燃料集合体、特性Bは平均濃縮度が低い燃料集合体
(従来の燃料集合体)に対するものである。A1 は平均
濃縮度の高い特性Aの燃料集合体における原子炉の出力
運転時の無限増倍率と原子炉の低温停止時の無限増倍率
との差を示している。また、B1 は、平均濃縮度の低い
特性Bの燃料集合体における原子炉出力運転時と原子炉
冷温停止時との間における無限増倍率の差を示してい
る。特性A及びBとも、ボイドの多い原子炉出力運転時
には無限増倍率が小さく、ボイドが少なく中性子がよく
減速される原子炉の冷温停止時には無限増倍率が大きく
なつている。なお、燃料集合体の平均濃縮度が大きくな
る程、原子炉出力運転時と原子炉冷温停止時との間の無
限増倍率の差が大きくなる。これは、平均濃縮度の高い
燃料集合体程、炉停止余裕が低下することを意味してい
る。
しかしながら、燃料集合体における水ロツドの減速材領
域の横断面積を増大させることによつて、原子炉出力運
転時と原子炉冷温時との間の無限増倍率の差が小さくな
り(第11図を参照)、炉停止余裕が増大する。これ
は、水ロツド内を上昇して流れる冷却水は軸方向の上部
においても沸騰する確率がひじように小さく飽和水の状
態にあるので、水ロツドの減速材領域の横断面積が大き
いと、燃料集合体の上部においてもその横断面積に占め
る飽和水領域の面積の割合が大きくなるためである。ま
た水ロツドの減速材領域の横断面積の増加は、燃料集合
体内の減速材/燃料の比を大きくすることにもつなが
り、前述したように、燃料集合体の横断面における熱中
性子束分布(出力分布)の平坦化に大きく寄与する。
燃料集合体5は、特開昭62−217186号公報の第7図と同
様に中央部に2本の太径の水ロツド9を配置している。
このよう2本の太径の水ロツドを有する燃料集合体で
は、太径の水ロツドに隣接する燃料棒の周囲に形成され
る冷却材領域が大きくなり、これが炉停止余裕の低下の
一因になつている。その内容を特開昭62−217186号公報
の第7図の燃料集合体を例にとつて第11図により説明
する。この燃料集合体33のチヤンネルボツクス13内
の冷却材領域の面積(2本の水ロツド32内の減速材領
域面積を除く)を74本の燃料棒34について分割する
と、第12図のようになる。一部しか記入していない
が、破線が各燃料棒34毎の冷却材領域の境界を示して
いる。この破線は、隣接する燃料棒34の中間を通る仮
想線である。ほとんどの燃料棒34は、35で示す冷却
材領域を周囲に形成している。しかし、2本の水ロツド
32の軸心を結ぶ直線と直交する燃料集合体33の1本
の対角線上に配置されて各々の水ロツド32に隣接する
2本の燃料棒34Aは、冷却材領域35に比べ著しく面
積の大きい36で示す冷却材領域を周囲に形成してい
る。冷却材領域における冷却材の密度は、原子炉の出力
運転時においては蒸気のボイドが存在し原子炉の冷温停
止時においては蒸気のボイドがなくなるので、原子炉の
出力運転時と冷温停止時との間で変化する。この変化の
割合は、冷却材領域35よりも2本の水ロツド32に隣
接する冷却材領域36で著しく大きくなる。このような
問題を解消するために、燃料集合体5は、2本の水ロツ
ド9に隣接する各冷却材領域36に配置される燃料棒の
反応度を低くしている。具体的には、水ロツド9に隣接
する2本の燃料棒2の平均濃縮度をこの燃料棒2に隣接
する燃料棒1の平均濃縮度よりも低くしている。
水ロツド9に燃料棒2を隣接させた場合に生じる炉停止
余裕の増加を、第13図に基づいて定量的に説明する。
第13図において、破線は、燃料集合体5で水ロツド9
に隣接する燃料棒2の濃縮度を4.9重量%(燃料有効
長部の軸方向全長にわたつて)にした場合における原子
炉出力運転時と原子炉冷温停止時との間における無限増
倍率の差が燃焼度によつて変化する様子を示したもので
ある。実線は、水ロツド9に隣接する燃料棒2の燃料有
効長部の濃縮度が3.2重量%である本実施例の燃料集
合体5における前述の無限増倍率の差が燃焼度によつて
変化する様子を示したものである。第13図から明らか
なように、2本の水ロツド9に隣接する燃料棒2(冷却
材領域36に配置される燃料棒)の濃縮度がその周囲に
配置されてしかもその燃料棒2に隣接する燃料棒の濃縮
度よりも低い場合に、原子炉の出力運転時と冷温停止時
との間での無限増倍率の差が小さくなり、炉停止余裕が
増大する。
第13図は濃縮度3.2重量%の2本の燃料棒2を2本
の水ロツド9の軸心を結ぶ直線と直交する1つの対角線
上で位置を変えて配置した場合における炉停止余裕の変
化を示したものである。第14図(A)に示すようにX
及びYの位置よりも2本の水ロツド9に隣接したZの位
置(冷却材領域36内)に濃縮度の低い燃料棒2を配置
すると、炉停止余裕の増加量が著しく多くなる。X,Y
及びZの位置は、第14図(B)に示されている。
燃料集合体5は、第15図に示すように水ロツド9の減
速材領域の合計横断面積を大きくすることによる炉停止
余裕の増加と、更に2本の太径の水ロツド9に隣接する
冷却材領域36(冷却材領域35の面積の約2倍の面積
を有する)に周囲の燃料棒の平均濃縮度よりも低い平均
濃縮度を有する燃料棒2の配置による炉停止余裕の増加
という異なる機能による炉停止余裕の増加を得ることが
できる。
第15図に示す特性は、第1図に示す燃料集合体5の水
ロツド9の断面積を変えることによつて得られたもので
ある。燃料集合体5内における水ロツド9の減速材領域
の合計横断面積を点MX の面積(燃料棒6の横断面積の
9倍)にすることによつて、水ロツドの大きさが寄与す
る燃料経済性は最大になる。しかしながら、2本の太径
の水ロツドを斜めに隣接して配置した燃料集合体におい
て望ましい燃料経済性を得るためには、燃料集合体内の
水ロツドの減速領域の合計横断面積は、1本の燃料棒の
横断面積7〜12倍の範囲(第15図のLの範囲)にす
ることが好ましい。前述したように燃料集合体内の水ロ
ツドの横断面積の増加は、炉停止余裕を減少させる機能
及び出力分布平坦化の機能を有するが、その横断面積が
あまり大きくなり過ぎると燃料集合体内における核分裂
性物質(例えばウラン235)及び燃料親物質(例えば
ウラン238)を含む核燃料物質の装荷量の減少に伴う
悪影響が強くなつてくる。このためにも、燃料集合体5
内の2本の水ロツド9の減速領域の合計横断面積は、1
本の燃料棒6の横断面積の12倍を越えないことが望ま
しい。
燃料集合体5の2本の太径の水ロツド9は、燃料集合体
5の横断面中央部であつて、燃料棒6がピツチP2 にて
3行3列の正方格子状に配置できる領域に配置されてい
るが、3行3列に燃料棒6を配置できる領域の1つの対
角線上に前述のように四列目に配置された円筒スリーブ
10A1 内に燃料棒2を挿入している。このため、本実
施例は、2本の太径の水ロツド9を配置している割には
水ロツド9の配置によつて第4図の×印をつけた位置に
配置される7本の燃料棒が取除かれるだけであり70本
という多くの本数の燃料棒6を配置でき、核燃料物質の
装荷量が多くなる。この点からも燃料集合体5の燃料経
済性が大きくなる。
燃料集合体5は、燃料棒6を複数の円筒スリーブ10A
に備えた丸セル型燃料スペーサにて保持しているので、
X方向,Y方向に直交する格子板の組合せからなる格子
型燃料スペーサを用いた場合に比べてMCPRが大きく
なる。これは、丸セル型燃料スペーサでは、燃料棒6と
の円筒スリーブ10Aとの間の間隔が燃料棒6の周囲で
等しいために、燃料棒6と円筒スリーブ10Aとの間に
流入した冷却水流の乱れが少なくなることに起因してい
る。冷却水流の乱れが少ないと、燃料棒6表面に形成さ
れる液膜の剥離も少なくなり、それだけ燃料棒6の冷却
効果が向上する。このため、丸セル型燃料スペーサのM
CPRが大きくなる。また、格子型燃料スペーサでは、
燃料棒が挿入される1つの升目の横断面積が実質的に正
方形であるためにその正方形の升目内における燃料棒周
囲の冷却水通路の幅が変化する。従つて、燃料棒周囲、
特に、正方形状の升目の冷却水通路の各コーナ部で渦等
が生じるなど冷却水流の乱れが大きく、丸セル型燃料ス
ペーサに比べて燃料棒表面から液膜が剥離し易くなる。
このため、格子型燃料スペーサは、丸セル型燃料スペー
サよりもMCPRが小さくなる。
また、水ロツド9は横断面が円型をしているので製作が
容易であり、燃料スペーサがU字部を有するプレートを
備えているので太径の水ロツドによる燃料スペーサの保
持が容易に行える。円筒スリーブ10Aが前述のように
四角及び三角格子状に配置されているので燃料棒6の四
角及び三角格子状配置が極めて容易である。また、丸セ
ル型燃料スペーサは円筒スリーブを互いに溶接すればよ
いので上記の燃料棒配置が可能な構造に容易に製造でき
る。燃料棒22が9行9列に配置された本数が多くなつ
ているので、全燃料棒の表面積の合計量が多くなり線出
力密度を高くできる。このような本実施例の燃料集合体
は、燃料度を約55GWd/T以上に高燃焼度化でき
る。
第1図に燃料集合体5に適用された中央領域で燃料棒を
四角格子状に配置し中央領域を取囲む周辺領域で燃料棒
を三角格子状に配置するという技術思想は、水ロツドの
形状及びその配置が異なる他の燃料集合体、例えば特開
昭62−217186号公報に第3図〜第5図に示す各燃料集合
体、更には水ロツドのない燃料集合体に適用することも
可能である。
第1図の実施例において水ロツド9に隣接する燃料棒2
の濃縮度をその周囲で各々に隣接する燃料棒1の濃縮度
と等しくした場合であつても、燃料棒2の燃料有効長部
の範囲に、その周囲で隣接している他の燃料棒の当該領
域に対する無限増倍率よりも低くなるように(燃焼度が
零の時で)所定濃度のガドリニウムを充填してもよい。
ガドリニウム濃度は、1つの燃料サイクルにて燃え尽き
るように調整する。2本の太径の水ロツドに隣接する燃
料棒の少なくとも上端部における無限増倍率をその燃料
棒に隣接する燃料棒の当該領域での無限増倍率よりも低
くすることは、濃縮度にて行うことが望ましい。濃縮度
の調節にて実施すると、2本の太径の水ロツドに隣接す
る燃料棒とこの燃料棒に隣接する燃料棒との間の無限増
倍率の差は燃焼度の増大によつてほとんど変化しない。
前述の無限増倍率の差を2本の太径の水ロツドに隣接す
る燃料棒への可燃性毒物の添加によつて行うと、その無
限増倍率の差は、燃焼度の増大によつて変化する。
可燃性毒物で調整した場合は、冷却材領域36に配置し
た燃料棒の低無限増倍率による炉停止余裕の増加の機能
が燃料集合体の寿命期間中に維持されず、短期間に消失
する。
本発明の他の実施例である燃料集合体を第16図及び第
17図に基づいて説明する。本実施例の燃料集合体40
は、燃料集合体5の水ロツド9の外径を隣接する水ロツ
ドに接触する程度に大きくしたものである。すなわち、
燃料集合体40は、燃料集合体5と同様に、2本の水ロ
ツド9Aを中央領域の中央に配置している。水ロツド9
Aは、水ロツド9よりも外径が大きい。2本の水ロツド
9Aは、並列状態でしかも互いに接触した状態で側面に
取付けられた一対の結合部材9Bにて連結されている。
結合部材9Bにて連結された2本の水ロツド9Aは、冷
却水の流動振動による振動が防止され、フレツテイング
コロージヨンの発生が防止できる。燃料スペーサ41
は、燃料スペーサ10と同様に円筒スリーブ10Aの配
置を有しており、互いに溶接にて接合された円筒スリー
ブ10Aのうち最外周の円筒スリーブ10Aにバンド1
0Cを取付けたものである。バンド10Cには、バスタ
ブ17が設けられている。燃料スペーサ41は、互いに
結合された水ロツド9Aとの関係で、燃料スペーサ10
と中央部の構造が異なつているだけである。燃料スペー
サ41は、領域10Hに面する一方の円筒スリーブ10
1 及びこれの両側に隣接する2個の円筒スリーブ10
2 に取付けられる1つのプレート10D2 、及びもう
一方の円筒スリーブ10A1 とこれに隣接する円筒スリ
ーブ10A2 とに取付けられた一対のプレート10Iを
備えている。プレート10D2 は、2本の水ロツド9A
と接触するU字部を有している。各プレート10Iに
は、スプリング10Jが設けられている。燃料スペーサ
41は、軸方向に配置された結合部材9Bの間にプレー
ト10D2 のU字部を挿入することによつて支持され
る。一対のスプリング10Jは、結合された2本の水ロ
ツド9Aをプレート10D2 側に押圧している。このた
め、プレート10D2 のU字部が結合部材9B間から外
れることを防止している。2本の水ロツド9Aのプレー
ト10D2 に面する外面には、一対の結合部材9Bが上
下方向に所定間隔を有して取付けられている。プレート
10D2 のU字部は、これらの結合部材9Bの間に挿入
され、下側の結合部材9Bにより落下しないように保持
される。結合部材9Bにて連結された2本の水ロツド9
Aは、スプリング10Jの矢印12Aの方向に圧縮した
状態で領域10H内に挿入される。プレート10D2
U字部が軸方向に所定位置に到達したときに、矢印12
Aの方向に水ロツド9Aを押圧していた力を取除いて前
述したようにそのU字部を結合部材9B間に挿入され
る。
燃料集合体40の他の構成は、燃料集合体5と同じであ
る。燃料集合体40では、2本の水ロツド9Aの減速領
域の合計横断面積が1本の燃料棒6の横断面積の約10
倍となる。このため、燃料集合体40は、横断面での出
力分布が燃料集合体5に比べてより平坦化され、燃料集
合体5よりも燃焼度を増大できる。また、本実施例で
は、燃料スペーサ1を結合された水ロツド9Aにて容易
に保持することができる。燃料集合体40は、燃料集合
体5と同様な効果も得ることができる。
本発明の他の実施例である燃料集合体を第18図に示
す。本実施例の燃料集合体45は、燃料棒6及び水ロツ
ド9よりも外径の小さな燃料集合体30の燃料棒31及
び水ロツド32を備えている。燃料集合体45は、燃料
集合体30と同様なピツチP0 で燃料棒31を配置して
おり、周辺領域では燃料集合体5と同様に燃料棒31を
三角格子状に配置している。外径約10.6mmの燃料棒
31を周辺領域で三角格子状に配置しているので、最外
周の燃料棒31とチヤンネルボツクス13の内面との間
の距離l2 の増加分((1) 式の解)は、そのまま最外周
の燃料棒31とチヤンネルボツクス13の内面との間に
残されている。このように本実施例では最外周の燃料棒
31とチヤンネルボツクス13の内面との間の間隙の増
大により炉停止余裕が燃料集合体5及び30よりも増大
する。燃料集合体30よりも炉停止余裕を増大させるた
めには、最外周に配置された燃料棒31の軸心とチヤネ
ルボツクス13の内面との間の最短距離l6 が、燃料ス
ペーサ46のバンド46Cの肉厚をt1 とした場合に、
下記の(2) 式を満足させる必要がある。燃料集合体45
は、(2) 式の条件を満足している。
6>2.6t1+P0/2 …(2) 燃料棒31としては、図示されていないが燃料集合体5
と同様に燃料棒1〜3の3種類の燃料棒が用いられてい
る。これらの燃料棒は、本実施例において燃料集合体5
と同様に配置されている。本実施例に用いられる燃料ス
ペーサ46は、全体的にサイズが小さくなつているほか
は燃料スペーサ10と同じ構成を有している。すなわ
ち、互いに溶接にて接合された円筒スリーブ46A,ル
ープ状バネ46B及びバンド46C等を備えている。本
実施例では、上記(2) 式を満足する必要があるので、チ
ヤンネルボツクス13の内面とバンド46Cとの間の間
隙が燃料集合体5のそれよりも広い。このため、バスタ
ブ17よりも高さの高いバスタブ17Aが設けられてい
る。バスタブ17Aは、チヤンネルボツクス13の内面
に接触している。
燃料集合体45は、周辺領域に燃料棒31を三角格子状
に配置しているので、燃料集合体5と同様にMCPRの
増大及び局所出力ピーキングの減少の効果をもたらすほ
かに、前述したように炉停止余裕も増大する。局所出力
ピーキング減少は、前述したように燃焼度の増大につな
がる。燃料集合体45も2本の水ロツド32に平均濃縮
度の低い燃料棒2を配置しているので、炉停止余裕を増
大できる。2本の水ロツド32の減速領域の合計横断面
積も1本の燃料棒31の横断面積の9倍となつているの
で、炉停止余裕の増大及び横断面での出力分布の平坦化
に貢献している。燃料スペーサ46も、燃料スペーサ1
0と同じ機能を達成できる。燃料集合体45も、燃料集
合体5と同様に2本の水ロツド32の配置によつて7本
の燃料棒31が中央部から取除かれる。
燃料集合体40及び45も、燃料集合体5と同じように
3つの燃料サイクルの間、炉心内に滞在する。
燃料棒1〜3を有する平均濃縮度の高い燃料集合体5,
40及び45は、取替え用燃料集合体として沸騰水型原
子炉の炉心内に装荷され、平衡炉心を構成する。燃料集
合体5,40及び45は、沸騰水型原子炉の初装荷炉心
を構成することも可能である。燃料集合体5で構成され
た初装荷炉心の構造を例にとつて説明する。この初装荷
炉心は、特開昭61−165682号公報の第1図に示される初
装荷炉心の概念を適用したものであり、平衡サイクル
(平衡炉心)への移行が速やかに行うことができしかも
初装荷の燃料集合体の取出燃焼度を増大できる。
本実施例の初装荷炉心は、平均濃縮度の異なる複数の燃
料集合体5により構成し、これら燃料集合体5の平均濃
縮度,体数及び取出時期を特定することにより、上記の
効果を得ることができる。本実施例の初装荷炉心の概略
は次の6点で特徴づけられる。
平均濃縮度の異なる2種類以上(例えば3種類)の
燃料集合体5により初装荷炉心を構成する。
第1燃料サイクル後の燃料集合体5の取替割合を1
/Nとすると、燃料集合体5の種類も約Nとする。
第1燃料サイクルでは、起動試験期間に相当する燃
焼度だけ、次の燃料サイクル以降における各燃料サイク
ルでの燃焼度よりも増える。従つて、このサイクル増分
燃焼度を、初装荷炉心での高濃縮燃料集合体の体数を、
平衡炉心での取替えのために炉心から取出される燃料集
合体(取替燃料という)の体数より多くすることによ
り、補償する。
出力運転中に炉心に挿入される制御棒を囲む4体の
燃料集合体は、低濃縮度燃料集合体L1により構成され
る。
低濃縮度燃料集合体の濃縮度は約1.6重量%〜
2.4重量%の範囲である。
初装荷炉心を構成する燃料集合体5のうち、濃縮度
が最も高い燃料集合体(これを高濃縮度燃料集合体と呼
ぶ)の濃縮度は、取替燃料の代りに炉心内に装荷される
新燃料集合体5の濃縮停と等しい。
の要件は、平衡炉心を模擬した初装荷炉心を実現する
上で基本となるもので、平衡炉心への移行を速やかにす
るとともに、の要件で述べる燃料集合体の取出し方の
限定により、取出燃焼度の増大に寄与する。
これらの要件だけでは、本実施例の効果を充分に達成す
るものではなく、さらに次に述べる技術が必要であつ
た。
によると、第1燃料サイクル末期での初装荷用の燃料
集合体5(初装荷燃料という)の種類は、平衡炉心での
バツチ数とほぼ等しくなるので、初装荷炉心ら平衡炉心
への移行がスムーズとなる。
燃料集合体5の全装荷体数をNt 、取替燃料の体数をN
Rとすると、バツチ数(これは取替燃料の体数割合の逆
数で定義される。)は、Nt/NRで示されるので、に
示すように、初装荷燃料の平衡濃縮度の種類nを、バツ
チ数とほぼ等しくするためには、nを となる整数に選べばよい。即ち、取替燃料の体数N
Rと、平均濃縮度の種類nの間には、 の関係が成り立つ。
は次のような原理により決定される。
一般に、無限増倍率は燃焼度の一次式でよく近似され
る。第19図は、無限増倍率と燃焼度の関係を模式的に
示したものである。e3 で示される直線は、3バツチ炉
心を例にとり、毎燃料サイクル終了時に炉心内の1/3
の燃料集合体5が交換される平衡炉心での、燃焼度と無
限増倍率の関係を示す。(N+1)燃料サイクルで炉心
に装荷された新燃料集合体5の無限増倍率は燃焼度が0
なので▲K3 0▼の値を持つ。そして(N+1)燃料サイ
クル終了時にはその燃料集合体5燃焼度がEN1となるの
で、無限増倍率は▲K3 EN1▼となる。同様に(N+2)
燃料サイクル終了時にはこの燃料集合体5の無限増倍率
は▲K3 EN2▼、(N+3)燃料サイクル終了時すなわ
ち、燃料集合体5の取出し時にはKEN3 となる。この場
合平衡サイクルを想定しているので、各燃料サイクル毎
の取替燃料の体数は同じで、各燃料サイクルのサイクル
増分燃焼度ΔEはすべて等しい。この時、各燃料サイク
ル末期には、無限増倍率▲K3 E1▼,▲K3 E2▼,▲K3
E3▼の燃料集合体5が同数存在するので、炉心の平均無
限増倍率はこの平均で示される。これが臨界となつてい
ればよい。
このような平衡炉心を初装荷炉心から実現するために
は、燃焼度0での無限増倍率が▲K3 EN1▼と等しいe2
で示される平均濃縮度の燃料集合体と、燃焼度0での無
限増倍率▲K3 EN2▼に等しいe1で示される平均濃縮度
の燃料集合体を等しい数だけ炉心に装荷すればよい。
しかしながら、初装荷炉心では起動試験があるため、第
1燃料サイクルの燃焼度Eは、それ以降の燃料サイクル
の燃焼度E2〜E3より多くなる。このため、e3 で示さ
れる平衡炉心に装荷される燃料集合体5を初装荷炉心を
装荷すると、第1燃料サイクル末での無限増倍率は▲K
3 E1▼となつて▲K3 EN1▼よりもΔKだけ低くなつてし
まい、燃料サイクル末では臨界未満となる。このような
情況はe2,e1でも同様であるため、上記e1,e2,e
3の各燃料集合体5で初装荷炉心を構成した場合には、
第1燃料サイクル〜第3燃料サイクルの各燃料サイクル
末期の無限増倍率で低下してしまい、臨界を維持できな
くなる。
この対策としては、燃焼度E1で無限増倍率が、燃料集
合体e3の燃料度▲K3 EN1▼と等しくなるように濃縮度
を高くした燃料集合体e3′を用いることが考えられ
る。同様にして、燃料集合体e1 の替りに濃縮度の高い
燃料集合体e1′が、燃料集合体e2の替りに濃縮度を高
くした燃料集合体e2′が用いられる。燃料集合体e3
は、取替用の新燃料集合体5の平均濃縮度以上に高くす
ることは好ましくない。
そこで、初装荷炉心に装荷される最高濃縮度燃料集合体
の平均濃縮度を取替用の新燃料集合体の平均濃縮度と同
一にした上で、起動試験時の燃焼度増分を補償する方法
としては、初期に装荷される最高濃縮度燃料集合体の体
数を、他の燃料集合体の体数より多くすればよい。
この場合、起動期間E0 を補償する体数ΔNは、平衡サ
イクルでの取替燃料の体数をNR 、サイクル増分燃焼度
をΔEとすると、 より となる。
従つて求める最高濃縮度燃料集合体の体数Nnは(5) 式
より となる。ここで、 1 は第1燃料サイクル増分燃焼度、及び EN は第2燃料サイクル以後の平均増分燃焼度である。
(4) 式の関係を用いると、平均濃縮度の種類nとNn
関係は となる。
このように燃料集合体の体数を決定すると、移行サイク
ルでの燃料集合体の取替体数を一定にすることができ、
平衡サイクルへ速やかに移行することができる。
は、特開昭56−1386号公報に記載されるように、運転
中に炉心に挿入される制御棒を限定し、制御棒のパター
ン交換を不要とした運転するために必要である。このよ
うな運転を行なうためには、運転中に炉心に挿入される
制御棒を囲む4体の燃料集合体を低反応度燃料集合体で
構成する必要であり、本実施例では低反応度燃料集合体
として、濃縮度の低い燃料集合体を採用していることが
特徴である。
は、以下のように特徴づけられる。
第1燃料サイクルの燃焼度は、9〜12ケ月の運転期間
に移動期間を加えただけ必要である。
取替用の新燃料集合体は平均濃縮度約4.7重量%で少
なくとも約55GWd/t燃えるので、濃縮度1重量%
につき約11.7GWd/tの割合で燃えることにな
る。第1燃料サイクル終了時に取出される低濃縮度燃料
集合体の燃焼度が少なくとも約18.3GWd/tであ
ることから考えると、その平均濃縮度は約1.6重量%
にするのがよい。さらに今後予定される運転期間の長期
化により、第1燃料サイクルの燃焼度も増加すると考え
られるので、低濃縮度燃料の濃縮度は約1.6重量%〜
2.4重量%とするのが適当である。
に述べたように、高濃縮度燃料集合体の平均濃縮度を
取替用の新燃料集合体の平均濃縮度と等しくすると、初
装荷炉心の構成が、平衡サイクルの炉心構成に似てくる
ので、平衡炉心への移行が速やかになる。
以上に述べた本実施例における初装荷炉心の1例を説明
する。第20図は、1100MWe級沸騰水型原子炉の
初装荷炉心の1/4を平面を示している。図中、51及
び52は制御棒を示し、その周囲には4体の燃料集合体
5が装荷されている。この1本の制御棒1体と4体の燃
料集合体で単位セルを構成し、こ単位セルを複数個配置
して初装荷炉心が構成される。制御棒としては、通常運
転時に炉心に挿入され炉心の反応度を調整することを目
的とした制御棒51と、通常は炉心から引抜かれ炉心停
止時のみ炉心に挿入される制御棒52とが用いられてい
る。本実施例の初装荷炉心に装荷される全燃料集合体
は、一部で平均濃縮度が違つてはいるが、前述した燃料
集合体5を用いている。燃料集合体5は平均濃縮度の違
いによつて3種類に分類される。本実施例は、炉心に装
荷された全燃料集合体5の体数は764体で目標とする
平衡炉心の平均取替体数を212体とした例で(4) 式に
よれば平均濃縮度の種類は764/212=3.6を超
えない最大の整数として3が選ばれている。第20図に
おいて、1で示される燃料集合体5は高濃縮度燃料集合
体であつて、その平均濃縮度は取替用の新燃料集合体5
と同じ約4.7重量%である。高濃縮度燃料集合体の装
荷体数は248体である。2で示される燃料集合体5
は、中濃縮度燃料集合体であつて平均濃縮度が約3.8
重量%、装荷される体数が212体である。残りの3.
37及び38で示される燃料集合体5は、平均濃縮度が
約2.2重量%の低濃縮度燃料集合体である。低濃縮度
燃料集合体37は炉心最外周部に配置され、低濃縮度燃
料集合体38は制御棒51の周囲に配置される。炉心中
央部側に配置される低濃縮度燃料集合体3及び38の合
計体数は212体で、これらは第1燃料サイクルの運転
終了時には炉心から取出される。また低濃縮度燃料集合
体の37装荷の体数は92体である。
このような燃料集合体5で構成された初装荷炉心は以下
のように燃料交換され、平衡炉心へと移行される。ま
ず、第1燃料サイクルの運転が終了すると、低濃縮度燃
料集合体3及び38を炉心から212体取出し、代りに
平均濃縮度約4.7重量%の取替用の新燃料集合体5を
装荷する。
この場合、必要に応じて燃料集合体配置の交換(シヤツ
フリング)を行なうが、この場合も目標とする平衡炉心
への移行を速やかに行なうことを目的として実施する。
この時に、炉心最外周部に配置した低濃縮度燃料集合体
37を取り出さない理由は、前述した通りで、この方法
により炉心最外周部に配置した燃料集合体の燃焼度増大
をさせることができる。従つて、第1燃料サイクル終了
時に取出される燃料集合体は、常にウラン235の残留
量が少ないものである。
第2燃料サイクル運転終了時には、前述の炉心最外周部
に配置された92体の低濃縮度燃料集合体37と120
体の中濃縮度燃料集合体が炉心から取出され、新たに平
均濃縮度約4.7重量%の212体の新燃料集合体5が
炉心内に装荷される。同様に、第3燃料サイクル運転終
了時には、残りの92体の中濃縮度燃料集合体及び12
0体の高濃縮度燃料集合体が平均濃縮度約4.7重量%
の212体の新燃料集合体5と交換される。このように
して構成された第4燃料サイ勲ル開始時における炉心
は、毎年212体ずつ燃料集合体5を交換し続ける第4
燃料サイクル以降における炉心構成が同じになるため、
平衝炉心となつている。
初装荷炉心に装荷された燃料集合体5の第1〜第3燃料
サイクル終了時での取替体数は212体で一定である。
このようにして燃料集合体5の交換を行なつた場合に
は、常にウラン235残留量の少ない燃料集合体5から
取出されるので、ウランを有効に利用することができ、
燃料経済性が向上する。
第1〜第3の各燃料サイクルでの余剰反応度の燃焼度に
対する変化は、第1燃料サイクルだけは起動試験期間の
分だけサイクル増分燃焼度が多くなるが、各燃料サイク
ル間の余剰反応度変化は少ない。特に第3燃料サイクル
以降の余剰反応度の燃焼度に対する変化は同一となり、
炉心は平衡状態になつている。このように速やかに平衡
炉心に収束するのは、前述したように、第1燃料サイク
ル以降の燃料集合体の取替体数が同一となつているため
である。
本実施例では、同一の初期炉心平均濃縮度で比較する
と、平均取出燃焼度が増加する。
さらに、本実施例では、各燃料サイクルとも余剰反応度
の燃焼変化が少なく平坦であるため、4体の低濃縮度燃
料集合体38に囲まれた制御棒51だけを利用して、制
御棒パターン交換を不要とした単一パターン運転が、第
1燃料サイクルから可能となる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、MCPRを増加できしかも局所出力ピ
ーキングを減少できる。従つて、熱的に安全で燃焼度の
より高い燃料集合体が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適な一実施例である燃料集合体の横
断面図、第2図は第1図の燃料棒1〜3の濃縮度分布を
示す説明図、第3図は第1図の燃料集合体の縦断面図、
第4図は第1図での燃料棒配列を示す説明図、第5図は
第3図のV−V断面図、第6図は第5図の燃料スペーサ
中央部の拡大図、第7図は本発明の先願に示された燃料
集合体の横断面図、第8図は第7図の燃料棒4の濃縮度
分布を示す説明図、第9図は最外周の燃料棒とチヤンネ
ルボツクス内面との間の距離を示す説明図、第10図は
減速材/燃料比と無限増倍率との関係を示す特性図、第
11図は燃料集合体内の全水ロツドの減速材領域の合計
横断面積に対応する出力運転時と冷温停止時との間の無
限増倍率の差の変化を示す特性図、第12図は特開昭62
−217186号公報に示された燃料集合体における各燃料棒
周囲に形成される冷却材領域の大きさを示す説明図、第
13図は出力運転時と冷温停止時との無限増倍率の差の
燃焼度による変化を示す特性図、第14図(A)は低濃縮
度燃料棒の配置位置の違いによる炉停止余裕の変化を示
す特性図、第14図(B)は第14図(A)の特性に対応し
た低濃縮度燃料棒の配置位置を示す説明図、第15図は
燃料集合体内の全水ロツドの減速材領域の合計横断面積
と無限増倍率との関係を示す特性図、第16図及び第1
8図は本発明の他の実施例である燃料集合体の横断面
図、第17図は第16図の燃料スペーサ中央部の拡大
図、第19図は燃焼度と無限増倍率の関係を示した特性
図、第20図は本発明の一実施例である初装荷炉心の構
成図である。 5,40,45……燃料集合体、6,31……燃料棒、
7……下部タイプレート、8……上部タイプレート、
9,9A,32……水ロツド、9B……結合部材、1
0,41……燃料スペーサ、10A,46A……円筒ス
リーブ、10B,46B……ループ状バネ、10C,4
6C……バンド、10D,10D2,10E,10I…
…プレート、10F……スプリング、13……チヤンネ
ルボツクス、17,17A……バスタブ、51,52…
…制御棒。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の燃料棒が四角格子状に配置された中
    央領域及び複数の燃料棒が三角格子状に配置されて前記
    中央領域を取囲む周辺領域を有する燃料集合体。
  2. 【請求項2】複数の燃料棒が四角格子状に配置された中
    央領域及び複数の燃料棒が中央領域の燃料棒配列の間に
    配置されて前記中央領域を取囲む周辺領域を有する燃料
    集合体。
  3. 【請求項3】前記周辺領域における大部分の前記燃料棒
    が前記中央領域における前記燃料棒のピツチと同じピツ
    チで配置されている請求項1または2の燃料集合体。
  4. 【請求項4】前記三角格子状に配置された前記燃料棒の
    配列とこの配列に隣接する前記燃料棒の配列との間の間
    隔よりも前記中央領域における前記燃料棒の配列間の間
    隔が広くなつている請求項1の燃料集合体。
  5. 【請求項5】前記中央領域内で7本の前記燃料棒が配置
    可能な領域に前記中央領域における前記燃料棒のピツチ
    よりも大きな直径の2本の水ロツドを隣接して配置して
    なる請求項1の燃料集合体。
  6. 【請求項6】前記中央領域内に2本の水ロツドが隣接し
    て配置され、前記水ロツド内の減速領域の合計横断面積
    が前記燃料棒の横断面積の7〜12倍である請求項1の
    燃料集合体。
  7. 【請求項7】2本の前記水ロツドに隣接して配置された
    前記燃料棒の無限増倍率が、この燃料棒に隣接している
    他の前記燃料棒の無限増倍率よりも小さい請求項5また
    は6の燃料集合体。
  8. 【請求項8】前記水ロツドに隣接する燃料棒の平均濃縮
    度が前記他の燃料棒のそれよりも小さい請求項7の燃料
    集合体。
  9. 【請求項9】前記中央領域及び前記周辺領域における前
    記燃料棒の相互間隔を保持する燃料スペーサと、前記燃
    料スペーサにて束ねられた燃料棒束を取囲むチヤンネル
    ボツクスとを備え、前記燃料棒のピツチをP及び前記燃
    料スペーサの外周部にあるバンドの肉厚をtとした場合
    に、最外周に配置された燃料棒の軸心と前記チヤンネル
    ボツクス内面との最短距離lが下記の式を満足している
    請求項1の燃料集合体。 l≦2.6t+P/2
  10. 【請求項10】前記中央領域及び前記周辺領域における
    前記燃料棒の相互間隔を保持する燃料スペーサと、前記
    燃料スペーサにて束ねられた燃料棒束を取囲むチヤンネ
    ルボツクスとを備え、前記燃料棒のピツチをP及び前記
    燃料スペーサの外周部にあるバンドの肉厚をtとした場
    合に、最外周に配置された燃料棒の軸心と前記チヤンネ
    ルボツクス内面との最短距離lが下記の式を満足してい
    る請求項1の燃料集合体。 l>2.6t+P/2
  11. 【請求項11】前記中央領域及び前記周辺領域の前記燃
    料棒を支持する複数の円筒部材を有する燃料スペーサを
    備えている請求項1の燃料集合体。
  12. 【請求項12】2本の前記水ロツドが結合手段にて互い
    に結合されている請求項5または6の燃料集合体。
  13. 【請求項13】前記燃料棒の相互の間隔を保持する燃料
    スペーサを備えており、この燃料スペーサが、前記燃料
    棒が挿入される複数の円筒部材、及び2本の前記水ロツ
    ドに隣接している前記円筒部材に取付けられて各々の前
    記水ロツドに接触する間隔保持部材を有し、1つの水ロ
    ツドが前記間隔保持部材を支持する支持部材を有してい
    る請求項5または6の燃料集合体。
  14. 【請求項14】前記燃料棒の相互の間隔を保持する燃料
    スペーサを備えており、前記燃料スペーサが、前記燃料
    棒が挿入される複数の円筒部材、及び前記水ロツドに面
    する前記円筒部材に取付けられると共に前記水ロツドに
    設けられた前記結合部材にて支持される燃料スペーサ支
    持部材を有している請求項12の燃料集合体。
  15. 【請求項15】燃料棒が挿入される複数の円筒部材が四
    角格子状に配置された中央領域、及び前記燃料棒が挿入
    される複数の円筒部材が三角格子状に配置されて前記中
    央領域を取囲む周辺領域を有する燃料スペーサ。
  16. 【請求項16】四角格子状に配置されて互いに接触して
    接合された複数の円筒部材を備えた第1円筒部材群と、
    前記第1円筒部材群の最外周に位置する前記円筒部材間
    に一部分が入込んでそれらの円筒部材に接合される複数
    の他の円筒部材を備えた第2円筒部材群とを有する燃料
    スペーサ。
  17. 【請求項17】複数の燃料棒が四角格子状に配置された
    中央領域及び複数の燃料棒が三角格子状に配置されて前
    記中央領域を取囲む周辺領域を有する複数の燃料集合体
    が装荷されて構成される原子炉の炉心。
  18. 【請求項18】複数の燃料棒が四角格子状に配置された
    中央領域及び複数の燃料棒が三角格子状に配置されて前
    記中央領域を取囲む周辺領域を有する複数の燃料集合体
    が炉心内に装荷され、前記炉心から早く取出される前記
    燃料集合体程、平均濃縮度が低くなつている原子炉の初
    装荷炉心。
  19. 【請求項19】複数の燃料集合体及び制御棒を備えてい
    る原子炉の初装荷炉心において、前記燃料集合体は、複
    数の燃料棒が四角格子状に配置された中央領域及び複数
    の燃料棒が三角格子状に配置されて前記中央領域を取囲
    む周辺領域を有しており、装荷される前記燃料集合体は
    平均濃縮度について複数群に分類され、各群における前
    記燃料集合体の平均濃縮度を第1群,第2群……第n群
    の順に高くし、最も平均濃縮度の高い第n群に属する前
    記燃料集合体の数Nn が、炉心に装荷される前記燃料集
    合体の総数をNt とすると、 ただし、 N は第2サイクル以後のサイクル増分燃焼度、E1
    第1サイクルのサイクル増分燃焼度 で特徴づけられる原子炉の初装荷炉心。
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