JPH0635980A - Ｃａｄ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チェック不要の登録図形・図面を使用した部
分と未チェックの新規入力部分とからなる１つの図面
を、両部分を識別可能な状態で出力してチェック効率を
高めるとともに図面の付加価値を高める。 【構成】 図形読み出し部21が記憶部26から読み出した
登録図形・図面に付された、チェック不要を示す属性
と、キーボード１から図形入力部23に新規入力された図
面データに属性付加部24が付加した要チェックを示す属
性との別に応じた色，明度で、プリンタ３， CRT４が登
録図形・図面の部分及び新規入力の部分を識別可能に印
刷，表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は CAD装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の CAD装置は、装置に予め登録され
ている図面又は以前に作成した図面を読み出し、オペレ
ータが手を加えて作成した図面を画面表示又は印刷する
場合、読み出した元の図面と手を加えた部分とを色，明
度等の別により区別して表示，印刷する機能は備えてい
ない。同様に、図面のパーツとして装置に登録されてい
る図形を読み出し、オペレータがこれらの登録図形を接
続して作成した図面を画面表示又は印刷する場合も、登
録図形の部分と手作業部分とを色，明度等の別により区
別して表示，印刷する機能は備えていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の CAD装置は以上
のようであるので、作成後の図面をチェックするとき、
チェックが不要な登録図面・図形又は既作成図面の部分
までチェックしなければならないため、チェック効率が
低く、無駄なチェック作業によって図面作成に長時間を
要する。

【０００４】また、改造工事等における図面作成の場
合、現状部分と改造部分とを区別して表示，印刷する機
能を備えていないので、改造範囲を明確にするために印
刷後の図面の改造部分を色塗りする等の手作業を必要と
する。

【０００５】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、１つの図面を構成するチェッ
ク済みの部分と新規入力部分とを識別可能に表示，印刷
等することにより、チェック効率を高めて図面作成時間
を短縮するとともに図面の付加価値が高い CAD装置の提
供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る CAD装置
は、１つの図面を構成する、再チェックが不要な図面デ
ータの部分と新規入力の図面データの部分とに異なる属
性を付与して両部分を識別可能な状態で出力することを
特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明に係る CAD装置は、チェック済みの図面
データと新規に入力した図面データとからなる１つの図
面を、チェック済みの部分と新規入力の部分とに付され
た属性に基づいて色，明度等の別により識別可能に画面
表示，印刷等する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図に基づい
て説明する。図１は本発明に係る CAD装置（以下、本発
明装置という）の構成を示すブロック図である。図中１
は、新規入力する図面データ，装置に登録されている登
録図形・図面又は作成済みの図面を特定する番号等のデ
ータ，登録図形・図面又は既作成図面の読み出し命令，
作成図面の書き込み命令等の各種データ，命令を入力す
るキーボードであって、キーボード１から入力された各
種データ，命令はマイクロプロセッサからなる制御部２
に入力される。制御部２は図示しないメモリに格納され
ている制御プログラムに従ってデータを処理する。

【０００９】制御部２は、さらに、以下の各部によって
構成される。即ち、登録図形・図面，既作成図面及び新
規作成図面をそれぞれの属性とともに記憶する記憶部26
と、キーボード１から入力された登録図形・図面の読み
出し命令及び登録図形・図面の特定データに従って記憶
部26の登録図形・図面又は既作成図面を読み出す図形読
み出し部21と、図形読み出し部21が読み出した登録図形
・図面又は既作成図面に付されている、チェック済み又
は新規入力の別を示す属性を読み出す属性読み出し部22
と、キーボード１から新規入力された図面データを入力
する図形入力部23と、新規入力の図面データに、新規入
力を示す属性を付加する属性付加部24と、属性が付加さ
れた新規入力の図面データを記憶部26に書き込む書き込
み部25とからなる。

【００１０】プリンタ３及び CRT４は、登録図形・図
面，既作成図面及び新規入力の図面データを、属性読み
出し部22が記憶部26から読み出した属性及び属性付加部
24が付加した属性に応じた明度，色で印刷，表示する。

【００１１】次に、本発明装置による登録図形・図面を
用いた図面作成の手順を図２に示すフローチャートに基
づいて説明する。キーボード１により図形・図面読み出
しが選択されると(S1)、図形読み出し部21はその図形・
図面を記憶部26から読み出し(S2)、属性読み出し部22は
その図形・図面に付されている属性を記憶部26から読み
出す(S3)。 CRT４は、図形読み出し部21が読み出した図
形・図面を、属性読み出し部22が読み出した属性に応じ
た色で表示する(S4)。

【００１２】CRT４に表示した図形・図面に、手作業入
力による図形が追加されると(S5)、属性付加部24は、手
作業入力の部分に新規入力を示す属性を付加する(S6)。
CRT４は新規入力の部分をチェック不要の登録図形・図
面又は既作成図面の部分と異なる色で表示し、属性によ
る色分け表示を行う(S7)。

【００１３】新規入力部分と登録図形・図面又は既作成
図面とからなる図面の印刷命令があるか否かを判定した
結果(S8)、印刷命令がない場合はステップS5に戻る。印
刷命令がある場合、プリンタ３は登録図形・図面又は既
作成図面の部分と新規入力の部分とをハーフトーン，フ
ルトーンの別で印刷する(S9)。書き込み部25は新規作成
された図面データをその属性とともに記憶部26に書き込
み(S10) 、終了か否かを判定し、終了でない場合はステ
ップS1に戻る。

【００１４】図３は、本発明装置により印刷された図面
の一例を示す図である。図中、新規入力された部分はフ
ルトーン（実線）で、登録図形・図面又は既作成図面の
部分はハーフトーン（破線）で印刷されている。

【００１５】

【発明の効果】以上のように、本発明装置はチェック済
みの部分と、チェックを行っていない新規入力部分とを
色，明度等により区別して表示，印刷するので、チェッ
ク対象範囲が新規入力部分だけに限定されてチェック効
率が向上し、図面作成に要する時間が短縮されるととも
に、例えば改造工事等における図面の場合、現状の図面
と改造部分とを区別して表示，印刷すれば改造範囲を明
確にすることができるので図面の付加価値を高めるとい
う優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置のブロック図である。

【図２】本発明装置による図面作成の手順を示すフロー
チャートである。

【図３】本発明装置による印刷図面の一例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ キーボード ２ 制御部 ３ プリンタ ４ CRT 21 図形読み出し部 22 属性読み出し部 23 図形入力部 24 属性付加部 25 書き込み部 26 記憶部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 チェック済みの図面データと新規に入力
   された図面データとの両方からなる図面を作成するＣＡ
   Ｄ装置において、チェック済みの図面データと新規に入
   力された図面データとに異なる属性を付与する手段と、
   該属性に基づき、チェック済みの図面データと新規に入
   力された図面データとからなる１つの図面を、チェック
   済みの部分と新規入力の部分との識別が可能な状態で出
   力する手段とを備えたことを特徴とするＣＡＤ装置。