JPH0634618Y2 - 燃料噴射装置 - Google Patents
燃料噴射装置Info
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- JPH0634618Y2 JPH0634618Y2 JP1986109625U JP10962586U JPH0634618Y2 JP H0634618 Y2 JPH0634618 Y2 JP H0634618Y2 JP 1986109625 U JP1986109625 U JP 1986109625U JP 10962586 U JP10962586 U JP 10962586U JP H0634618 Y2 JPH0634618 Y2 JP H0634618Y2
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- Japan
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- pressure
- fuel
- pressure regulator
- fuel pump
- valve
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、燃料ポンプに設けられた残圧保持用のチェッ
ク弁が閉鎖現象を起し、加速不良を起してしまう事態を
防止するための燃料噴射装置に関する。
ク弁が閉鎖現象を起し、加速不良を起してしまう事態を
防止するための燃料噴射装置に関する。
一般に、自動車用の燃料噴射装置は、モータの回転によ
って燃料を吐出し、該モータの停止時にも所定の残圧を
保持するチェック弁を備えた燃料ポンプと、該燃料ポン
プからの吐出流量をインティクマニホールドによる空気
吸込圧力に応じて調圧する圧力レギュレータと、該圧力
レギュレータによって調圧された燃料をエンジンに噴射
するインジェクタとからなり、アクセル踏込時にはイン
ティクマニホールドが正圧となるのを利用して圧力レギ
ュレータによる設定圧力を約3.0Kg/cm2に高めてインジ
ェクタに供給し、アクセル戻し時にはインティクマニホ
ールドが負圧となるのを利用して圧力レギュレータによ
る設定圧力を約2.0Kg/cm2に低下させ、しかも燃料ポン
プのチェック弁は、前記圧力レギュレータと協働してエ
ンジン停止時にも吐出配管内の残圧を約2.55Kg/cm2に維
持するようになっている。
って燃料を吐出し、該モータの停止時にも所定の残圧を
保持するチェック弁を備えた燃料ポンプと、該燃料ポン
プからの吐出流量をインティクマニホールドによる空気
吸込圧力に応じて調圧する圧力レギュレータと、該圧力
レギュレータによって調圧された燃料をエンジンに噴射
するインジェクタとからなり、アクセル踏込時にはイン
ティクマニホールドが正圧となるのを利用して圧力レギ
ュレータによる設定圧力を約3.0Kg/cm2に高めてインジ
ェクタに供給し、アクセル戻し時にはインティクマニホ
ールドが負圧となるのを利用して圧力レギュレータによ
る設定圧力を約2.0Kg/cm2に低下させ、しかも燃料ポン
プのチェック弁は、前記圧力レギュレータと協働してエ
ンジン停止時にも吐出配管内の残圧を約2.55Kg/cm2に維
持するようになっている。
このような構成の燃料噴射装置として、従来第8図ない
し第12図に示すものが知られている。
し第12図に示すものが知られている。
まず、第8図は全体構成を示す系統図で、図中1は燃料
2を貯える燃料タンク、3は燃料タンク1内に設けら
れ、燃料2を圧送する燃料ポンプで、該燃料ポンプ3内
には電動モータ部、ポンプ部(いずれも図示せず)を内
蔵すると共に、その吐出口には残圧保持用のチェック弁
4が設けられ、また最高吐出圧設定用のリリーフ弁(図
示せず)が設けられている。そして、前記燃料ポンプ3
の吐出口には吐出配管5の一端側が接続され、その他端
は後述の圧力レギュレータ7に接続され、かつ該吐出配
管5の途中には燃料フィルタ6が設けられている。
2を貯える燃料タンク、3は燃料タンク1内に設けら
れ、燃料2を圧送する燃料ポンプで、該燃料ポンプ3内
には電動モータ部、ポンプ部(いずれも図示せず)を内
蔵すると共に、その吐出口には残圧保持用のチェック弁
4が設けられ、また最高吐出圧設定用のリリーフ弁(図
示せず)が設けられている。そして、前記燃料ポンプ3
の吐出口には吐出配管5の一端側が接続され、その他端
は後述の圧力レギュレータ7に接続され、かつ該吐出配
管5の途中には燃料フィルタ6が設けられている。
ここで、前記燃料ポンプ3はアクセル戻し時(アイドル
時)にはアイドルスイッチが閉成(ON)しているから、
燃料ポンプ3の電動モータ部に低い駆動電圧(9.8V)を
供給し、アクセル踏込時(アクセル時)にはアイドルス
イッチが開成(OFF)しているから、燃料ポンプ3の電
動モータ部に高い駆動電圧(13.5V)を供給する(第12
図(イ)参照)。これにより、燃料ポンプ3のポンプ部
は該駆動モータ部により回転駆動され、駆動電圧に対応
した燃料を圧送するようになっている。なお、燃料ポン
プ3に設けられたリリーフ弁は、最高吐出圧力が例えば
4.3〜5.0Kg/cm2となるように設定され、機器、配管系等
の損傷を防止している。また、前述のチェック弁4は、
第10図に示す如く、弁ケーシング4Aと、該弁ケーシング
4Aの弁座4Bに離着座するポペット弁体4Cと、該ポペツト
弁体4Cを弁座4Bに付勢する弁ばね4Dとから構成され、燃
料ポンプ3の停止時にはポペット弁体4Cが弁座4Bに着座
して、圧力レギュレータ7と協働して吐出配管5内の残
圧を、例えば2.55Kg/cm2に保持するようになっている。
時)にはアイドルスイッチが閉成(ON)しているから、
燃料ポンプ3の電動モータ部に低い駆動電圧(9.8V)を
供給し、アクセル踏込時(アクセル時)にはアイドルス
イッチが開成(OFF)しているから、燃料ポンプ3の電
動モータ部に高い駆動電圧(13.5V)を供給する(第12
図(イ)参照)。これにより、燃料ポンプ3のポンプ部
は該駆動モータ部により回転駆動され、駆動電圧に対応
した燃料を圧送するようになっている。なお、燃料ポン
プ3に設けられたリリーフ弁は、最高吐出圧力が例えば
4.3〜5.0Kg/cm2となるように設定され、機器、配管系等
の損傷を防止している。また、前述のチェック弁4は、
第10図に示す如く、弁ケーシング4Aと、該弁ケーシング
4Aの弁座4Bに離着座するポペット弁体4Cと、該ポペツト
弁体4Cを弁座4Bに付勢する弁ばね4Dとから構成され、燃
料ポンプ3の停止時にはポペット弁体4Cが弁座4Bに着座
して、圧力レギュレータ7と協働して吐出配管5内の残
圧を、例えば2.55Kg/cm2に保持するようになっている。
また、7は前記吐出配管5の他端側に設けられた圧力レ
ギュレータで、該圧力レギュレータ7は燃料噴射用のイ
ンジェクタ8,8,…に燃料を供給せしめる供給配管9、余
剰油を燃料タンク1にリターンするリターン配管10、イ
ンティクマニホールド11に発生する正圧または負圧を制
御圧として導入する制御圧配管12とそれぞれ接続されて
いる。
ギュレータで、該圧力レギュレータ7は燃料噴射用のイ
ンジェクタ8,8,…に燃料を供給せしめる供給配管9、余
剰油を燃料タンク1にリターンするリターン配管10、イ
ンティクマニホールド11に発生する正圧または負圧を制
御圧として導入する制御圧配管12とそれぞれ接続されて
いる。
ここで、前記圧力レギュレータ7は、第9図に示す如
く、密閉状のケーシング7Aと、該ケーシング7A内に設け
られ、内部を燃料室Aと、制御圧室Bとに画成するダイ
アフラム7Bと、該ダイアフラム7Bに設けられた弁体7C
と、燃料室A内に突設され該弁体7Cの接離によって開口
面積が変化する筒状弁座7Dと、制御圧室B内に位置して
ケーシング7Aと弁体7Cとの間に張設された圧力設定用ば
ね7Eとから構成され、前記吐出配管5、供給配管9は燃
料室Aに開口すると共に、リターン配管10は筒状弁座7D
と接続され、制御圧配管12は制御圧室Bに開口してい
る。そして、インティクマニホールド11内の空気吸込圧
力はアクセル時には所定の正圧状態となり、アイドリン
グ時には負圧状態となるから、圧力レギュレータ7は、
制御圧室B内が正圧状態となっているときにはダイアフ
ラム7Bに作用する圧力と圧力設定用バネ7Eとによって弁
体7Cを筒状弁座7D側に近接するように付勢し、リターン
流量を減少させてインジェクタ8に供給する燃料設定圧
力を高め、一方制御圧室B内が負圧状態となっていると
きには、圧力設定用ばね7Eに抗して弁体7Cを筒状弁座7D
から離間するように付勢し、リターン流量を増大させて
インジェクタ8に供給する燃料設定圧力を低くする。な
お、圧力レギュレータ7による燃料の設定圧力は、アイ
ドル時で2.05Kg/cm2、アクセル時で3.05Kg/cm2とされ
(第12図(ロ)参照)、かつ圧力設定用ばね7Eはエンジ
ン停止時に2.55Kg/cm2の残圧を保持するように設定され
ている。
く、密閉状のケーシング7Aと、該ケーシング7A内に設け
られ、内部を燃料室Aと、制御圧室Bとに画成するダイ
アフラム7Bと、該ダイアフラム7Bに設けられた弁体7C
と、燃料室A内に突設され該弁体7Cの接離によって開口
面積が変化する筒状弁座7Dと、制御圧室B内に位置して
ケーシング7Aと弁体7Cとの間に張設された圧力設定用ば
ね7Eとから構成され、前記吐出配管5、供給配管9は燃
料室Aに開口すると共に、リターン配管10は筒状弁座7D
と接続され、制御圧配管12は制御圧室Bに開口してい
る。そして、インティクマニホールド11内の空気吸込圧
力はアクセル時には所定の正圧状態となり、アイドリン
グ時には負圧状態となるから、圧力レギュレータ7は、
制御圧室B内が正圧状態となっているときにはダイアフ
ラム7Bに作用する圧力と圧力設定用バネ7Eとによって弁
体7Cを筒状弁座7D側に近接するように付勢し、リターン
流量を減少させてインジェクタ8に供給する燃料設定圧
力を高め、一方制御圧室B内が負圧状態となっていると
きには、圧力設定用ばね7Eに抗して弁体7Cを筒状弁座7D
から離間するように付勢し、リターン流量を増大させて
インジェクタ8に供給する燃料設定圧力を低くする。な
お、圧力レギュレータ7による燃料の設定圧力は、アイ
ドル時で2.05Kg/cm2、アクセル時で3.05Kg/cm2とされ
(第12図(ロ)参照)、かつ圧力設定用ばね7Eはエンジ
ン停止時に2.55Kg/cm2の残圧を保持するように設定され
ている。
このように構成される燃料噴射装置の作動について、第
12図を参照しつつ述べる。
12図を参照しつつ述べる。
まず、アイドル時には燃料ポンプ3のモータ駆動電圧は
9.8V、圧力レギュレータ7の燃料設定圧力は2.05Kg/c
m2、燃料ポンプ3の吐出流量は100l/Hとなっている。
9.8V、圧力レギュレータ7の燃料設定圧力は2.05Kg/c
m2、燃料ポンプ3の吐出流量は100l/Hとなっている。
この状態でアクセルを踏込むと、アイドルスイッチがOF
Fとなって駆動電圧は13.5Vとなり、またインティクマニ
ホールド11が正圧状態となるから、圧力レギュレータ7
の燃料設定圧力は3.05Kg/cm2に高まる。なお、圧力レギ
ュレータ7の燃料設定圧力が高くなった直後はその弁体
7Cが筒状弁座7Dを閉弁し、一時的に燃料ポンプ3の吐出
流量が約70l/H程度に減少するが、電動モータ部の回転
数が高まることにより、その後吐出流量は130l/Hで定常
状態となる。
Fとなって駆動電圧は13.5Vとなり、またインティクマニ
ホールド11が正圧状態となるから、圧力レギュレータ7
の燃料設定圧力は3.05Kg/cm2に高まる。なお、圧力レギ
ュレータ7の燃料設定圧力が高くなった直後はその弁体
7Cが筒状弁座7Dを閉弁し、一時的に燃料ポンプ3の吐出
流量が約70l/H程度に減少するが、電動モータ部の回転
数が高まることにより、その後吐出流量は130l/Hで定常
状態となる。
次に、アクセルを戻すと、インティクマニホールド11が
再び負圧状態となり、圧力レギュレータ7の弁体7Cは筒
状弁座7Dから離間し、リターン流量が増大して該圧力レ
ギュレータ7の燃料設定圧力は再び2.05Kg/cm2まで降圧
する。この際、アイドルスイッチがONとなるまでは燃料
ポンプ3のモータ駆動電圧は13.5Vであり、かつ圧力レ
ギュレータ7による負荷が小さくなったことから、該燃
料ポンプ3の吐出流量は一時的に過大となり、180l/H程
度のピーク値に達する(第12図(ハ)参照)。
再び負圧状態となり、圧力レギュレータ7の弁体7Cは筒
状弁座7Dから離間し、リターン流量が増大して該圧力レ
ギュレータ7の燃料設定圧力は再び2.05Kg/cm2まで降圧
する。この際、アイドルスイッチがONとなるまでは燃料
ポンプ3のモータ駆動電圧は13.5Vであり、かつ圧力レ
ギュレータ7による負荷が小さくなったことから、該燃
料ポンプ3の吐出流量は一時的に過大となり、180l/H程
度のピーク値に達する(第12図(ハ)参照)。
さらに、アクセルを戻した後にアイドルスイッチが再び
ONとなると、モータ駆動電圧も9.8Vまで低下し、燃料ポ
ンプ3の吐出流量も100l/Hまで減少し、次のアクセル踏
込みに備える。
ONとなると、モータ駆動電圧も9.8Vまで低下し、燃料ポ
ンプ3の吐出流量も100l/Hまで減少し、次のアクセル踏
込みに備える。
然るに、従来技術によるものにあっては、アクセル戻し
時に燃料ポンプ3の吐出流量が130l/Hから180l/Hまで一
時的な過大流量となる。このため、燃料ポンプ3のチェ
ック弁4を流れる流量も増大し、該チェック弁4を流れ
る流体力によって弁ばね4Dは最大限に撓められ、第11図
に示すように該弁ばね4Dは密状態となる。
時に燃料ポンプ3の吐出流量が130l/Hから180l/Hまで一
時的な過大流量となる。このため、燃料ポンプ3のチェ
ック弁4を流れる流量も増大し、該チェック弁4を流れ
る流体力によって弁ばね4Dは最大限に撓められ、第11図
に示すように該弁ばね4Dは密状態となる。
このように弁ばね4Dが密着してしまうと、チェック弁4
は閉鎖状態となり、吐出流量は180l/Hから10l/H〜20l/H
程度低下することになる。
は閉鎖状態となり、吐出流量は180l/Hから10l/H〜20l/H
程度低下することになる。
この結果、燃料ポンプ3のケーシング内は、リリーフ弁
の設定圧力である4.3〜5.0Kg/cm2までの高圧状態に達
し、エンジンを停止し、ケーシング内の圧力を一旦低下
させない限り、チェック弁4の閉鎖状態が復元しないと
いう問題点がある。
の設定圧力である4.3〜5.0Kg/cm2までの高圧状態に達
し、エンジンを停止し、ケーシング内の圧力を一旦低下
させない限り、チェック弁4の閉鎖状態が復元しないと
いう問題点がある。
本考案はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたも
ので、アクセル戻し時に圧力レギュレータによる燃料設
定圧力を徐々に降圧させることにより、燃料ポンプによ
る過大流量の発生をなくし、もってチェック弁の閉鎖現
象を防止しうるようにした燃料噴射装置を提供すること
を目的とする。
ので、アクセル戻し時に圧力レギュレータによる燃料設
定圧力を徐々に降圧させることにより、燃料ポンプによ
る過大流量の発生をなくし、もってチェック弁の閉鎖現
象を防止しうるようにした燃料噴射装置を提供すること
を目的とする。
上記問題点を解決するために、本考案に係る燃料噴射装
置は、アクセル踏込み時にはアイドルスイッチを開成し
て高い電圧が供給され、アイドル時にアイドルスイッチ
を閉成して低い電圧が供給されるモータの回転によって
燃料を吐出し、該モータの停止時にも所定の残圧を保持
するチェック弁を備えた燃料ポンプと、該燃料ポンプか
らの吐出燃料をインティクマニホールドによる空気吸込
圧力に応じて調圧する圧力レギュレータと、該圧力レギ
ュレータによって調圧された燃料をエンジンに噴射する
インジェクタとを備えている。
置は、アクセル踏込み時にはアイドルスイッチを開成し
て高い電圧が供給され、アイドル時にアイドルスイッチ
を閉成して低い電圧が供給されるモータの回転によって
燃料を吐出し、該モータの停止時にも所定の残圧を保持
するチェック弁を備えた燃料ポンプと、該燃料ポンプか
らの吐出燃料をインティクマニホールドによる空気吸込
圧力に応じて調圧する圧力レギュレータと、該圧力レギ
ュレータによって調圧された燃料をエンジンに噴射する
インジェクタとを備えている。
そして、本考案が採用する構成の特徴は、アクセル戻し
時に前記アイドルスイッチが閉成するまでの間、前記圧
力レギュレータによる燃料設定圧力を徐々に降圧させる
ため、前記インティクマニホールドと圧力レギュレータ
との間の配管途中に該圧力レギュレータ内の制御圧の排
出のみを遅延せしめる絞り弁手段を設けたことにある。
時に前記アイドルスイッチが閉成するまでの間、前記圧
力レギュレータによる燃料設定圧力を徐々に降圧させる
ため、前記インティクマニホールドと圧力レギュレータ
との間の配管途中に該圧力レギュレータ内の制御圧の排
出のみを遅延せしめる絞り弁手段を設けたことにある。
上記構成により、アクセルを戻すことによって、インテ
ィクマニホールドは正圧状態であったものが負圧状態に
なり、圧力レギュレータの制御圧も急激に低下しようと
する。しかし、インティクマニホールドと圧力レギュレ
ータとの間の配管途中に絞り弁手段を設け、アイドルス
イッチが閉成するまでの間、該圧力レギュレータ内の制
御圧の排出を遅延せしめているから、燃料設定圧力は制
御圧の低下に伴って徐々に下降することになり、一方リ
ターン流量はポンプによる一時的な過大流量の発生が防
止されているから、燃料ポンプのチェック弁が閉鎖現象
になるのを確実に防止することができる。
ィクマニホールドは正圧状態であったものが負圧状態に
なり、圧力レギュレータの制御圧も急激に低下しようと
する。しかし、インティクマニホールドと圧力レギュレ
ータとの間の配管途中に絞り弁手段を設け、アイドルス
イッチが閉成するまでの間、該圧力レギュレータ内の制
御圧の排出を遅延せしめているから、燃料設定圧力は制
御圧の低下に伴って徐々に下降することになり、一方リ
ターン流量はポンプによる一時的な過大流量の発生が防
止されているから、燃料ポンプのチェック弁が閉鎖現象
になるのを確実に防止することができる。
以下、本考案の実施例を第1図ないし第7図に基づき詳
細に述べる。なお、前述した従来技術と同一構成要素に
は同一符号を付し、その説明を省略する。
細に述べる。なお、前述した従来技術と同一構成要素に
は同一符号を付し、その説明を省略する。
然るに、図中21は制御圧配管12の途中に設けられた絞り
弁で、該絞り弁21は第2図に示す如く抵抗と逆止弁とか
らなるもので、図中の実線矢印方向には直ちに気体の流
通を許し、点線矢示方向には遅延的に気体の流通を許す
弁装置として構成されている。
弁で、該絞り弁21は第2図に示す如く抵抗と逆止弁とか
らなるもので、図中の実線矢印方向には直ちに気体の流
通を許し、点線矢示方向には遅延的に気体の流通を許す
弁装置として構成されている。
即ち、前記絞り弁21の具体的構成としては、第3図ない
し第6図に示す如く、弁ケーシング21Aと、該弁ケーシ
ング21A内に摺動可能に設けられ弁座21Bに離着座する弁
体21Cと、該弁体21Cの軸中心側に位置して3箇所形成さ
れた大開口面積の小抵抗通路21Dと、弁体21Cの周辺側に
位置して4箇所形成された小開口面積の大抵抗通路21E
と、弁体21Cを弁座21Bに着座するように付勢するばね21
Fと、正圧が作用しているときのみ開弁して小抵抗通路2
1D内に空気の流通を許す逆止弁21Gとから大略構成され
ている。そして、マニホールド11が正圧状態にあるとき
には、絞り弁21は第5図に示す状態となって逆止弁21G
が開弁し、小抵抗通路21Dを介して実線矢示方向に遅延
なく空気の供給を許す。逆に、マニホールド11が負圧状
態にあるときには、絞り弁21は第6図に示す如く弁体21
Cが開弁し、大抵抗通路21Eを介して点線矢示方向に所定
の抵抗をもって、即ち遅延動作を伴って空気の排出を許
すものである。
し第6図に示す如く、弁ケーシング21Aと、該弁ケーシ
ング21A内に摺動可能に設けられ弁座21Bに離着座する弁
体21Cと、該弁体21Cの軸中心側に位置して3箇所形成さ
れた大開口面積の小抵抗通路21Dと、弁体21Cの周辺側に
位置して4箇所形成された小開口面積の大抵抗通路21E
と、弁体21Cを弁座21Bに着座するように付勢するばね21
Fと、正圧が作用しているときのみ開弁して小抵抗通路2
1D内に空気の流通を許す逆止弁21Gとから大略構成され
ている。そして、マニホールド11が正圧状態にあるとき
には、絞り弁21は第5図に示す状態となって逆止弁21G
が開弁し、小抵抗通路21Dを介して実線矢示方向に遅延
なく空気の供給を許す。逆に、マニホールド11が負圧状
態にあるときには、絞り弁21は第6図に示す如く弁体21
Cが開弁し、大抵抗通路21Eを介して点線矢示方向に所定
の抵抗をもって、即ち遅延動作を伴って空気の排出を許
すものである。
本実施例はこのように構成されるが、燃料噴射装置とし
ての基本動作は従来技術のものと格別変わるところがな
い。
ての基本動作は従来技術のものと格別変わるところがな
い。
然るに、本実施例にあっては、制御圧配管12の途中に絞
り弁21を設け、圧力レギュレータ7の制御圧室B内の空
気排出のみを遅延させる構成としている。
り弁21を設け、圧力レギュレータ7の制御圧室B内の空
気排出のみを遅延させる構成としている。
このため、アクセル時においてインティクマニホールド
11が正圧状態となったときには、絞り弁21は逆止弁21G
が開弁して制御圧を第5図中の実線矢示方向に何らの抵
抗なく流通せしめ、当該制御圧を直ちに制御圧室Bに供
給し、圧力レギュレータ7による燃料設定圧力を2.05Kg
/cm2から3.05Kg/cm2に遅滞なく高めることができる。な
お、この点については従来技術と変わるところがない。
11が正圧状態となったときには、絞り弁21は逆止弁21G
が開弁して制御圧を第5図中の実線矢示方向に何らの抵
抗なく流通せしめ、当該制御圧を直ちに制御圧室Bに供
給し、圧力レギュレータ7による燃料設定圧力を2.05Kg
/cm2から3.05Kg/cm2に遅滞なく高めることができる。な
お、この点については従来技術と変わるところがない。
一方、アクセルを戻したときには、インティクマニホー
ルド11が負圧状態となるから、圧力レギュレータ7の制
御圧室B内にきよされた制御圧は絞り弁21を介して排出
されようとする。しかし、該絞り弁21は大抵抗通路21E
を介して第6図中の点線矢示方向に所定の抵抗をもって
流通せしめるだけであるから、制御圧は徐々に排出され
ることになる。この結果、圧力レギュレータ7の制御圧
室B内は徐々に負圧状態となるにしかすぎず、該圧力レ
ギュレータ7による燃料設定圧力は第7図(ロ)の特性
線図として示す如く、徐々に降圧することになる。
ルド11が負圧状態となるから、圧力レギュレータ7の制
御圧室B内にきよされた制御圧は絞り弁21を介して排出
されようとする。しかし、該絞り弁21は大抵抗通路21E
を介して第6図中の点線矢示方向に所定の抵抗をもって
流通せしめるだけであるから、制御圧は徐々に排出され
ることになる。この結果、圧力レギュレータ7の制御圧
室B内は徐々に負圧状態となるにしかすぎず、該圧力レ
ギュレータ7による燃料設定圧力は第7図(ロ)の特性
線図として示す如く、徐々に降圧することになる。
かくして、圧力レギュレータ7からリターン配管10に流
れるリターン流量は徐々に増加することになり、燃料ポ
ンプ3による吐出流量の増加は第7図(ハ)に示すよう
に極めてわずかであり、一時的なピーク値も140l/H程度
にしかすぎず、増加量は約10l/Hである。このため、燃
料ポンプ3のチェック弁4についてみると、そのポペッ
ト弁体4Cは第10図に示す正常動作状態を保持し、弁ばね
4Dが密着して、チェック弁4が閉鎖現象を起してしまう
事態を防止しうる。
れるリターン流量は徐々に増加することになり、燃料ポ
ンプ3による吐出流量の増加は第7図(ハ)に示すよう
に極めてわずかであり、一時的なピーク値も140l/H程度
にしかすぎず、増加量は約10l/Hである。このため、燃
料ポンプ3のチェック弁4についてみると、そのポペッ
ト弁体4Cは第10図に示す正常動作状態を保持し、弁ばね
4Dが密着して、チェック弁4が閉鎖現象を起してしまう
事態を防止しうる。
このように、本実施例にあっては、アクセル戻し時に燃
料ポンプ3に過大流量が発生するのを防止し、もってチ
ェック弁4が閉鎖現象を起す事態を防止しうるから、従
来技術の如くエンジンを一旦停止してチェック弁4を復
元させるような煩わしさをなくすことができる。
料ポンプ3に過大流量が発生するのを防止し、もってチ
ェック弁4が閉鎖現象を起す事態を防止しうるから、従
来技術の如くエンジンを一旦停止してチェック弁4を復
元させるような煩わしさをなくすことができる。
なお、実施例では絞り弁21の具体例とした第3図、第4
図に示す構成のものを例示したが、第2図と等価な回路
構成を有するものであれば、種々の構成のものを適用し
うる。
図に示す構成のものを例示したが、第2図と等価な回路
構成を有するものであれば、種々の構成のものを適用し
うる。
本考案に係る燃料噴射装置は以上詳細に述べた如くであ
って、インティクマニホールドと圧力レギュレータとの
間の配管途中に圧力レギュレータ内の制御圧の排出のみ
を遅延せしめる絞り弁手段を設けたから、アクセル戻し
時に前記絞り弁手段により圧力レギュレータの制御圧を
徐々に低下させ、燃料ポンプに過大流量が流れるのを防
止する。これにより、アクセル戻し時にアイドルスイッ
チが閉成するまでの間は、燃料ポンプを駆動するモータ
に高電圧が供給されているが、この状態であっても、燃
料ポンプの吐出流量が一時的に過大になるのを防止し、
チェック弁の閉鎖現象を防止する。これにより、アクセ
ルの踏込み,戻し動作を繰返しても、自動車の走行を円
滑ならしめることができる。
って、インティクマニホールドと圧力レギュレータとの
間の配管途中に圧力レギュレータ内の制御圧の排出のみ
を遅延せしめる絞り弁手段を設けたから、アクセル戻し
時に前記絞り弁手段により圧力レギュレータの制御圧を
徐々に低下させ、燃料ポンプに過大流量が流れるのを防
止する。これにより、アクセル戻し時にアイドルスイッ
チが閉成するまでの間は、燃料ポンプを駆動するモータ
に高電圧が供給されているが、この状態であっても、燃
料ポンプの吐出流量が一時的に過大になるのを防止し、
チェック弁の閉鎖現象を防止する。これにより、アクセ
ルの踏込み,戻し動作を繰返しても、自動車の走行を円
滑ならしめることができる。
第1図ないし第7図は本考案の実施例を示し、第1図は
本実施例による燃料噴射装置の全体構成を示す系統図、
第2図は絞り弁の回路構成図、第3図は本実施例による
絞り弁の具体的構成を示す縦断面図、第4図は第3図中
のIV−IV矢示方向断面図、第5図は圧力レギュレータへ
の給気状態を示す第3図による絞り弁の縦断面図、第6
図は同じく圧力レギュレータからの排気状態を示す第3
図による絞り弁の縦断面図、第7図は特性線図を示し、
第7図(イ)は燃料ポンプの駆動電圧特性線図、第7図
(ロ)は圧力レギュレータの燃料設定圧力特性線図、第
7図(ハ)は燃料ポンプの吐出流量特性線図、第8図な
いし第12図は従来技術を示し、第8図は従来技術による
燃料噴射装置の全体構成を示す系統図、第9図は圧力レ
ギュレータを示す縦断面図、第10図はチェック弁の正常
動作状態を示す縦断面図、第11図は同じくチェック弁の
閉鎖状態を示す縦断面図、第12図は特性線図を示し、第
12図(イ)は燃料ポンプの駆動電圧特性線図、第12図
(ロ)は圧力レギュレータの燃料設定圧力特性線図、第
12図(ハ)は燃料ポンプの吐出流量特性線図である。 1……燃料タンク、3……燃料ポンプ、4……チェック
弁、5……吐出配管、7……圧力レギュレータ、8……
インジェクタ、9……供給配管、10……リターン配管、
11……インティクマニホールド、12……制御圧配管、21
……絞り弁。
本実施例による燃料噴射装置の全体構成を示す系統図、
第2図は絞り弁の回路構成図、第3図は本実施例による
絞り弁の具体的構成を示す縦断面図、第4図は第3図中
のIV−IV矢示方向断面図、第5図は圧力レギュレータへ
の給気状態を示す第3図による絞り弁の縦断面図、第6
図は同じく圧力レギュレータからの排気状態を示す第3
図による絞り弁の縦断面図、第7図は特性線図を示し、
第7図(イ)は燃料ポンプの駆動電圧特性線図、第7図
(ロ)は圧力レギュレータの燃料設定圧力特性線図、第
7図(ハ)は燃料ポンプの吐出流量特性線図、第8図な
いし第12図は従来技術を示し、第8図は従来技術による
燃料噴射装置の全体構成を示す系統図、第9図は圧力レ
ギュレータを示す縦断面図、第10図はチェック弁の正常
動作状態を示す縦断面図、第11図は同じくチェック弁の
閉鎖状態を示す縦断面図、第12図は特性線図を示し、第
12図(イ)は燃料ポンプの駆動電圧特性線図、第12図
(ロ)は圧力レギュレータの燃料設定圧力特性線図、第
12図(ハ)は燃料ポンプの吐出流量特性線図である。 1……燃料タンク、3……燃料ポンプ、4……チェック
弁、5……吐出配管、7……圧力レギュレータ、8……
インジェクタ、9……供給配管、10……リターン配管、
11……インティクマニホールド、12……制御圧配管、21
……絞り弁。
Claims (1)
- 【請求項1】アクセル踏込時にはアイドルスイッチを開
成して高い電圧が供給され、アイドル時にアイドルスイ
ッチを閉成して低い電圧が供給されるモータの回転によ
って燃料を吐出し、該モータの停止時にも所定の残圧を
保持するチェック弁を備えた燃料ポンプと、該燃料ポン
プからの吐出燃料をインティクマニホールドによる空気
吸込圧力に応じて調圧する圧力レギュレータと、該圧力
レギュレータによって調圧された燃料をエンジンに噴射
するインジェクタとからなる燃料噴射装置において、ア
クセル戻し時に前記アイドルスイッチが閉成するまでの
間、前記圧力レギュレータによる燃料設定圧力を徐々に
降圧させるため、前記インティクマニホールドと圧力レ
ギュレータとの間の配管途中に該圧力レギュレータ内の
制御圧の排出のみを遅延せしめる絞り弁手段を設けたこ
とを特徴とする燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986109625U JPH0634618Y2 (ja) | 1986-07-17 | 1986-07-17 | 燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986109625U JPH0634618Y2 (ja) | 1986-07-17 | 1986-07-17 | 燃料噴射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6317867U JPS6317867U (ja) | 1988-02-05 |
JPH0634618Y2 true JPH0634618Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=30987889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986109625U Expired - Lifetime JPH0634618Y2 (ja) | 1986-07-17 | 1986-07-17 | 燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634618Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011033110A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Honda Motor Co Ltd | 一方向弁 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5118016A (en) * | 1974-08-05 | 1976-02-13 | Nippon Signal Co Ltd | Tetsudosharyono teishiichijidoshuseisochorenketsuki |
JPS619558U (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-21 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の燃料供給装置 |
-
1986
- 1986-07-17 JP JP1986109625U patent/JPH0634618Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6317867U (ja) | 1988-02-05 |
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