JP2011033110A - 一方向弁 - Google Patents

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Takashi Watabe
尚 渡部
Tadashi Niino
忠 新納
Ichiro Sudo
一郎 須藤
Hiroshi Wakao
宏 若生
Takuro Kawakami
拓郎 川上
Yasuo Naoi
康夫 直井
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Abstract

【課題】弁ハウジングに、弁室と、該弁室の一端に臨むテーパ状の弁座と、該弁座の中央部に開口する入口流路と、前記弁室の他端に開口する出口流路とが形成され、弁座に着座可能な球面状の弁部を有する弁体が弁室に収容され、前記弁体および弁ハウジング間にコイルばねが設けられる一方向弁において、弁体が振り子状の振動を生じることを抑制して、異音の発生を抑制する。
【解決手段】入口流路18を弁室16の下方に配置するとともに出口流路19を弁室16の上方に配置するように弁ハウジング11の姿勢が設定され、弁体12Aの弁部21内に重錘26が埋設される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弁ハウジングに、弁室と、該弁室の一端に臨むテーパ状の弁座と、該弁座の中央部に開口する入口流路と、前記弁室の他端に開口する出口流路とが形成され、前記弁座に着座可能な球面状の弁部を有する弁体が前記弁室に収容され、前記弁体に設けられる弁側受け部に一端部が当接されるコイルばねの他端部が、前記弁ハウジングに設けられるハウジング側受け部に当接される一方向弁に関する。
球面状の弁部に、コイルばねの一端部内に挿入される軸状のばね保持部が一体に連なって成る弁体が弁室内に収容され、弁ハウジングおよび弁体間に、コイルばねが縮設されるようにした一方向弁を、リリーフ弁として用いるようにしたものが、特許文献1で知られている。
特開平08−109858号公報
上記特許文献1で開示された一方向弁では、図8で示すように、コイルばね13で入口流路18側に付勢された弁体50の弁部51に前記入口流路18側から作用する流体力作用中心Pが弁体50の重心Gよりも弁座17側にあるので、弁体50が重心Gを中心とした振り子状の振動を生じ易く、異音発生の原因となっている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、弁体が振り子状の振動を生じることを抑制して、異音の発生を抑制し得るようにした一方向弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、弁ハウジングに、弁室と、該弁室の一端に臨むテーパ状の弁座と、該弁座の中央部に開口する入口流路と、前記弁室の他端に開口する出口流路とが形成され、前記弁座に着座可能な球面状の弁部を有する弁体が前記弁室に収容され、前記弁体に設けられる弁側受け部に一端部が当接されるコイルばねの他端部が、前記弁ハウジングに設けられるハウジング側受け部に当接される一方向弁において、前記入口流路を前記弁室の下方に配置するとともに前記出口流路を前記弁室の上方に配置するように前記弁ハウジングの姿勢が設定され、前記弁体の弁部内に重錘が埋設されることを第1の特徴とする。
また本発明は、弁ハウジングに、弁室と、該弁室の一端に臨むテーパ状の弁座と、該弁座の中央部に開口する入口流路と、前記弁室の他端に開口する出口流路とが形成され、前記弁座に着座可能な球面状の弁部を有する弁体が前記弁室に収容され、前記弁体に設けられる弁側受け部に一端部が当接されるコイルばねの他端部が、前記弁ハウジングに設けられるハウジング側受け部に当接される一方向弁において、前記入口流路を前記弁室の下方に配置するとともに前記出口流路を前記弁室の上方に配置するように前記弁ハウジングの姿勢が設定され、前記弁部の軸線に直交する方向での前記コイルばねの一端部の変位を阻止するようにして前記コイルばねの一端部内に挿入されるばね保持部が、前記弁部の上面に形成される前記弁側受け部から前記出口流路側に延びて前記弁体に一体に設けられ、該ばね保持部に、肉抜き部が形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、弁ハウジングに、弁室と、該弁室の一端に臨むテーパ状の弁座と、該弁座の中央部に開口する入口流路と、前記弁室の他端に開口する出口流路とが形成され、前記弁座に着座可能な球面状の弁部を有する弁体が前記弁室に収容され、前記弁体に設けられる弁側受け部に一端部が当接されるコイルばねの他端部が、前記弁ハウジングに設けられるハウジング側受け部に当接される一方向弁において、前記入口流路を前記弁室の下方に配置するとともに前記出口流路を前記弁室の上方に配置するように前記弁ハウジングの姿勢が設定され、前記弁側受け部と、前記弁部の軸線に直交する方向での前記コイルばねの一端部の変位を阻止するようにして該コイルばねの一端部を保持するばね保持部の少なくとも一部とが、前記弁部の上面から下方に凹むようにして前記弁部に設けられることを第3の特徴とする。
本発明は、弁ハウジングに、弁室と、該弁室の一端に臨むテーパ状の弁座と、該弁座の中央部に開口する入口流路と、前記弁室の他端に開口する出口流路とが形成され、前記弁座に着座可能な球面状の弁部を有する弁体が前記弁室に収容され、前記弁体に設けられる弁側受け部に一端部が当接されるコイルばねの他端部が、前記弁ハウジングに設けられるハウジング側受け部に当接される一方向弁において、前記入口流路を前記弁室の下方に配置するとともに前記出口流路を前記弁室の上方に配置するように前記弁ハウジングの姿勢が設定され、前記弁部の上面に形成される前記弁側受け部から前記出口流路側に延びて前記コイルばねの一端部内に挿入されるばね保持部が、前記弁部よりも小径かつ前記弁部よりも軸方向長さを短くして前記弁体に一体に設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第3または第4の特徴の構成に加えて、前記ばね保持部の前記弁部からの軸方向突出長さが、前記コイルばねの2巻以下に設定されることを第5の特徴とする。
本発明は、弁ハウジングに、弁室と、該弁室の一端に臨むテーパ状の弁座と、該弁座の中央部に開口する入口流路と、前記弁室の他端に開口する出口流路とが形成され、前記弁座に着座可能な球面状の弁部を有する弁体が前記弁室に収容され、前記弁体に設けられる弁側受け部に一端部が当接されるコイルばねの他端部が、前記弁ハウジングに設けられるハウジング側受け部に当接される一方向弁において、前記入口流路を前記弁室の下方に配置するとともに前記出口流路を前記弁室の上方に配置するように前記弁ハウジングの姿勢が設定され、前記弁体の重心が前記弁側受け部よりも下方に配置されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記弁体の重心が、流体の非流通状態で前記入口流路の中心線上に配置されることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記出口流路の流通面積が前記入口流路の流通面積よりも大きく設定され、前記コイルばねが、前記弁側受け部から前記ハウジング側受け部側に向かうにつれて拡径して前記弁体と同軸に配置される円錐コイルばねであることを第8の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、弁体の弁部内に重錘が埋設されることによって弁体の重心を弁部の流体力作用中心に近接させることができ、弁体の振り子運動の減衰時期を早め、振り子運動に伴って生じる異音を低減することができる。
本発明の第2の特徴によれば、弁部の上面に形成される弁側受け部から出口流路側に延びて弁体に一体に設けられるばね保持部がコイルばねの一端部内に挿入されることで、弁部の軸線に直交する方向でのコイルばねの一端部の変位を阻止しつつ、ばね保持部に肉抜き部が形成されることによって、弁体の軽量化を図って慣性モーメントを減らし、弁体の振り子運動の振幅を小さく抑えて、異音を低減することができる。
本発明の第3の特徴によれば、コイルばねの一端部がばね保持部で保持されることによって弁部の軸線に直交する方向でのコイルばねの一端部の変位を阻止しつつ、弁側受け部と、ばね保持部の少なくとも一部とが弁部の上面から下方に凹むようにして弁部に設けられるので、弁体の軽量化を図って慣性モーメントを減らし、弁体の振り子運動の振幅を小さく抑えて、異音を低減することができる。
本発明の第4の特徴によれば、ばね保持部がコイルばねの一端部内に挿入されることで弁部の軸線に直交する方向でのコイルばねの一端部の変位を阻止しつつ、ばね保持部が弁部よりも小径かつ弁部よりも軸方向長さを短くして形成されるので、弁体の軽量化を図って慣性モーメントを減らし、弁体の振り子運動の振幅を小さく抑えて、異音を低減することができる。
本発明の第5の特徴によれば、ばね保持部の弁部からの突出長さがコイルばねの2巻以下に設定されるので、コイルばねの一端部を良好に保持しつつ簡易な構成で弁体の重心を流体力作用中心に近接させることができる。
本発明の第6の特徴によれば、弁体の重心が弁側受け部よりも下方に配置されるので、コイルばねから弁体に作用するばね付勢力の全てが弁体の重心を押し下げる方向に働くことになり、コイルばねのばね荷重を大きく設定することなく、弁体の重心の位置を安定化することができる。
本発明の第7の特徴によれば、流体の非流通状態で入口流路の中心線上に弁体の重心が配置されるので、重心が前記中心線からずれたとしても前記中心線上に重心を戻す力が働き、弁体の振動をより効果的に抑制することができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、出口流路の流通面積が入口流路の流通面積よりも大きく設定されるので、弁室から出口流路への流体の流れを良好とすることができる。しかもコイルばねが、弁側受け部からハウジング側受け部側に向かうにつれて拡径して弁体と同軸に配置される円錐コイルばねであるので、弁体の中心を弁座中心に戻す力をコイルばねで発揮させるようにして弁体の振り子運動の振幅を小さくし、振動の減衰時をさらに早めることができる。
実施例1の逆止弁の縦断面図である。 弁体先端の横変位量を従来のものと対比して示す図である。 実施例2の逆止弁の縦断面図である。 実施例3の逆止弁の縦断面図である。 実施例4の逆止弁の縦断面図である。 実施例5の逆止弁の縦断面図である。 実施例6の逆止弁の縦断面図である。 従来の技術の弁体の振り子運動を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1および図2を参照しながら本発明の実施例1について説明するが、先ず図1において、この一方向弁は、たとえば燃料ポンプの吐出部に配設される逆止弁であり、弁ハウジング11と、該弁ハウジング11に収容される弁体12Aと、弁ハウジング11および弁体12A間に設けられるコイルばね13とを備える。
前記弁ハウジング11は、たとえばハウジング主体14と、該ハウジング主体14に螺合される通路形成部材15とから成る。この弁ハウジング11には、弁室16と、該弁室16の一端に臨むテーパ状の弁座17と、該弁座17の中央部に開口する入口流路18と、前記弁室16の他端に開口する出口流路19とが形成される。
前記ハウジング主体14には、入口流路18と、該入口流路18を中央部に開口させるテーパ状の弁座17と、前記入口流路18と同軸にして前記弁座17の大径端に一端が連なる収容孔20とが同軸に設けられる。一方、前記通路形成部材15は、前記入口流路18と同軸の出口流路19を形成して前記収容孔20の他端部に螺合されるものであり、前記弁座17および前記通路形成部材15間に弁室16が形成され、前記出口流路19の流路面積は前記入口流路18の流路面積よりも大きく設定される。而して弁ハウジング11の姿勢は、前記入口流路18を前記弁室16の下方に配置するとともに前記出口流路19を前記弁室16の上方に配置するように設定される。
前記弁体12Aは、前記弁室16に収容されるものであり、前記弁座17に着座可能な球面状の弁部21と、前記コイルばね13の一端部を受けるようにして前記弁部21の上面に形成される平坦な弁側受け部22と、前記コイルばね13の一端部を保持するようにして前記弁部21に同軸に連なるばね保持部23とを一体に有して、ゴムもしくは合成樹脂によって形成される。
前記ばね保持部23は、前記弁側受け部22の中央に基端部が連設される大径部分23aと、大径部分23aよりも小径にして大径部分23aの先端に同軸に連なる小径部分23bとから成り、前記弁部21から出口流路19側に延びるようにして前記弁部21に一体に連設される。
前記弁側受け部22に当接される前記コイルばね13の一端部内には前記ばね保持部23が挿入されるものであり、前記ばね保持部23における大径部分23aの基端外周には、弁側受け部22に当接したコイルばね13の一端部の一部を収容する環状凹部24が設けられる。
前記コイルばね13は、前記弁側受け部22から前記ハウジング側受け部25側に向かうにつれて拡径して前記弁体12Aと同軸に配置される円錐コイルばねであり、このコイルばね13の他端部を受けるハウジング側受け部25が弁ハウジング11に設けられており、この実施例1では、弁ハウジング11の一部を構成する通路形成部材15の前記弁室16に臨む一端面がハウジング側受け部25として形成される。
しかも本発明に従えば、弁体12Aの前記弁部21内には、弁体12Aを形成する材料よりも高比重である材料たとえば金属によって形成される重錘26が埋設され、弁体12Aの重心Gは、前記弁側受け部22よりも下方であって流体の非流通状態で前記入口流路18の中心線CL上に配置される。
次にこの実施例1の作用について説明すると、弁体12Aの弁部21内に重錘26が埋設されるので、弁体12Aの重心を弁部21の流体力作用中心に近接させることができ、弁体12Aの振り子運動の減衰時期を早め、振り子運動に伴って生じる異音を低減することができる。
ここで重錘が埋設されていない従来の弁体と、重錘26が弁部21に埋設された弁体12Aとで、振り子運動が生じたときの弁体先端部の横変位量の時間経過に伴う変化を比べると、従来の弁体では、図2(a)で示すように、振動が持続し、発散するのに対して、重錘26が弁部21に埋設された弁体12Aでは、図2(b)で示すように、横変位量が速やかに小さくなり、弁体12Aの振り子運動の減衰時期が早まるので、振り子運動に伴って生じる異音を低減することができるのである。
しかも弁体12Aの重心Gが弁側受け部22よりも下方にあるので、コイルばね13から弁体12Aに作用するばね付勢力の全てが弁体12Aの重心Gを押し下げる方向に働くことになり、コイルばね13のばね荷重を大きく設定することなく、弁体12Aの重心Gの位置を安定化することができる。また流体の非流通状態で入口流路18の中心線CL上に弁体12Aの重心Gが配置されるので、重心Gが前記中心線CLからずれたとしても前記中心線CL上に重心Gを戻す力が働き、弁体12Aの振動をより効果的に抑制することができる。
また出口流路19の流通面積が入口流路18の流通面積よりも大きく設定されるので、弁室16から出口流路19への流体の流れを良好とすることができる。さらにコイルばね13が、弁側受け部22からハウジング側受け部25側に向かうにつれて拡径して弁体12Aと同軸に配置される円錐コイルばねであるので、弁体12Aの中心を弁座17の中心に戻す力をコイルばね13で発揮させるようにして弁体12Aの振り子運動の振幅を小さくし、振動の減衰時をさらに早めることができる。
本発明の実施例2について図3を参照しながら説明するが、上記実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
弁ハウジング11の弁室16に収容される弁体12Bは、弁座17に着座可能な球面状の弁部27と、前記コイルばね13の一端部を受けるようにして前記弁部27の上面に形成される平坦な弁側受け部28と、前記コイルばね13の一端部を保持するようにして前記弁部27に同軸に連なるばね保持部29とを一体に有して、ゴムもしくは合成樹脂によって形成される。しかも該弁体12Bの重心Gは、前記弁側受け部28よりも下方であって流体の非流通状態で入口流路18の中心線CL上に配置される。
前記ばね保持部29は、前記弁側受け部28の中央に基端部が連設される大径部分29aと、大径部分29aよりも小径にして大径部分29aの先端に同軸に連なる小径部分29bとから成り、弁部27の軸線に直交する方向での前記コイルばね13の一端部の変位を阻止すべく、コイルばね13の一端部内に挿入されるようにして、前記弁部27から出口流路19側に延びるようにして前記弁部27に一体に連設される。
しかも前記ばね保持部29に、肉抜き部30,30が形成されるものであり、この実施例2では、ばね保持部29における大径部分29aにたとえば2つの肉抜き部30,30が周方向に等間隔をあけて設けられる。
この実施例2によれば、弁部27の上面に形成される弁側受け部28から出口流路19側に延びて弁体12Bに一体に設けられるばね保持部29がコイルばね13の一端部内に挿入されることで、弁部27の軸線に直交する方向でのコイルばね13の一端部の変位を阻止しつつ、ばね保持部29に肉抜き部30…が形成されることによって、弁体12Bの軽量化を図って慣性モーメントを減らし、弁体12Bの振り子運動の振幅を小さく抑えて、異音を低減することができる。
本発明の実施例3について図4を参照しながら説明するが、上記実施例1,2に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
弁ハウジング11の弁室16に収容される弁体12Cは、弁座17に着座可能な球面状の弁部31と、前記コイルばね13の一端部を受ける弁側受け部32と、前記弁部31の軸線に直交する方向での前記コイルばね13の一端部の変位を阻止するようにして該コイルばね13の一端部を保持するばね保持部33とを有して、ゴムもしくは合成樹脂によって形成されており、前記弁側受け部32と、前記ばね保持部33の少なくとも一部が前記弁部31の上面から下方に凹むようにして前記弁部31に設けられる。しかも該弁体12Cの重心Gは、前記弁側受け部33よりも下方であって流体の非流通状態で入口流路18の中心線CL上に配置される。
而して前記弁部31の上面には、前記コイルばね13の一端部を挿入せしめる前記ばね保持部33を構成する環状溝が、前記弁側受け部33を底面とするようにして形成されており、前記弁側受け部32と、前記ばね保持部33の全てとが前記弁部31の上面から下方に凹むようにして該弁部31に設けられる。
この実施例3によれば、コイルばね13の一端部がばね保持部33に挿入、保持されることによって弁部31の軸線に直交する方向でのコイルばね13の一端部の変位を阻止しつつ、弁側受け部32と、ばね保持部33の少なくとも一部(この実施例3では全部)とが弁部31の上面から下方に凹むようにして弁部31に設けられるので、弁体12Cの軽量化を図って慣性モーメントを減らし、弁体12Cの振り子運動の振幅を小さく抑えて、異音を低減することができる。
本発明の実施例4について図5を参照しながら説明するが、上記実施例1〜3に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
弁ハウジング11の弁室16に収容される弁体12Dは、弁座17に着座可能な球面状の弁部35と、前記コイルばね13の一端部を受ける弁側受け部36と、前記弁部35の軸線に直交する方向での前記コイルばね13の一端部の変位を阻止するようにして該コイルばね13の一端部を保持するばね保持部37とを有して、ゴムもしくは合成樹脂によって形成されており、前記弁側受け部36と、前記ばね保持部37の少なくとも一部が前記弁部35の上面から下方に凹むようにして前記弁部35に設けられる。しかも該弁体12Dの重心Gは、前記弁側受け部36よりも下方であって流体の非流通状態で入口流路18の中心線CL上に配置される。
而して前記弁部35の上面には、前記弁側受け部36を底面とする環状溝38が設けられるとともに、該環状溝38の内周に外周を面一に連ならせる突部39が突設されており、前記ばね保持部37は、環状溝38および突部39によって構成される。すなわちコイルばね13の一端部は、弁側受け部36に当接するようにして環状溝38に挿入され、頭部39はコイルばね13の一端部内に挿入されることになる。
しかもばね保持部37の一部を構成する前記突部39の弁部35からの突出長さは、コイルばね13の2巻以下の長さに設定される。
この実施例4によっても上記実施例3と同様の効果を奏することができる。しかもばね保持部37の弁部35からの突出長さがコイルばね13の2巻以下の長さに設定されていることで、コイルばね13の一端部を良好に保持しつつ簡易な構成で弁体12Dの重心を流体力作用中心に近接させることができる。
本発明の実施例5について図6を参照しながら説明するが、上記実施例1〜4に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
弁ハウジング11の弁室16に収容される弁体12Eは、弁座17に着座可能な球面状の弁部41と、前記コイルばね13の一端を受ける弁側受け部42と、前記弁部41の軸線に直交する方向での前記コイルばね13の一端部の変位を阻止するようにして該コイルばね13の一端部を保持するばね保持部43とを有して、ゴムもしくは合成樹脂によって形成されており、前記弁側受け部42と、前記ばね保持部43の少なくとも一部が前記弁部41の上面から下方に凹むようにして前記弁部41に設けられる。しかも該弁体12Eの重心Gは、前記弁側受け部42よりも下方であって流体の非流通状態で入口流路18の中心線CL上に配置される。
而して前記ばね保持部43は、前記弁側受け部42を底面とする環状凹部として前記弁部41の上面に設けられるものであり、弁側受け部42と、前記ばね保持部43の全部とが前記弁部41の上面から下方に凹むようにして前記弁部41に設けられる。
この実施例5によれば、上記実施例3と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施例6について図7を参照しながら説明するが、上記実施例1〜5に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
弁ハウジング11の弁室16に収容される弁体12Fは、弁座17に着座可能な球面状の弁部45と、前記コイルばね13の一端を受けるようにして前記弁部45の上面に形成される平坦な弁側受け部46と、前記コイルばね13の一端部を保持するようにして前記弁部45に基端部が同軸に連なるばね保持部47とを一体に有して、ゴムもしくは合成樹脂によって形成される。しかも該弁体12Fの重心Gは、前記弁側受け部46よりも下方であって流体の非流通状態で入口流路18の中心線CL上に配置される。
前記弁側受け部46に当接される前記コイルばね13の一端部内には前記ばね保持部47が挿入されるものであり、前記ばね保持部47の基端外周には、弁側受け部46に当接したコイルばね13の一端部の一部を収容する環状凹部48が設けられる。
しかも前記ばね保持部47の直径D2は、前記弁部45の直径D1よりも小さく設定され、前記ばね保持部47の軸方向長さL2は前記弁部45の軸方向長さL1よりも小さく設定される。またばね保持部47の弁部45からの軸方向突出長さは、コイルばね13の2巻以下に設定される。
この第6実施例によれば、ばね保持部47がコイルばね13の一端部内に挿入されることで弁部45の軸線に直交する方向でのコイルばね13の一端部の変位を阻止しつつ、ばね保持部47が弁部45よりも小径かつ弁部45よりも軸方向長さを短くして形成されるので、弁体12Fの軽量化を図って慣性モーメントを減らし、弁体12Fの振り子運動の振幅を小さく抑えて、異音を低減することができる。
しかもばね保持部47の弁部45からの突出長さがコイルばね13の2巻以下の長さに設定されていることで、コイルばね13の一端部を良好に保持しつつ簡易な構成で弁体12Fの重心を流体力作用中心に近接させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・弁ハウジング
12A,12B,12C,12D,12E,12F・・・弁体
13・・・コイルばね
16・・・弁室
17・・・弁座
18・・・入口流路
19・・・出口流路
21,27,31,35,41,45・・・弁部
22,28,32,36,42,46・・・弁側受け部
25・・・ハウジング側受け部
26・・・重錘
29,33,37,43,47・・・ばね保持部
30・・・肉抜き部
CL・・・中心線
G・・・重心

Claims (8)

  1. 弁ハウジング(11)に、弁室(16)と、該弁室(16)の一端に臨むテーパ状の弁座(17)と、該弁座(17)の中央部に開口する入口流路(18)と、前記弁室(16)の他端に開口する出口流路(19)とが形成され、前記弁座(17)に着座可能な球面状の弁部(21)を有する弁体(12A)が前記弁室(16)に収容され、前記弁体(12A)に設けられる弁側受け部(22)に一端部が当接されるコイルばね(13)の他端部が、前記弁ハウジング(11)に設けられるハウジング側受け部(25)に当接される一方向弁において、前記入口流路(18)を前記弁室(16)の下方に配置するとともに前記出口流路(19)を前記弁室(16)の上方に配置するように前記弁ハウジング(11)の姿勢が設定され、前記弁体(12A)の弁部(21)内に重錘(26)が埋設されることを特徴とする一方向弁。
  2. 弁ハウジング(11)に、弁室(16)と、該弁室(16)の一端に臨むテーパ状の弁座(17)と、該弁座(17)の中央部に開口する入口流路(18)と、前記弁室(16)の他端に開口する出口流路(19)とが形成され、前記弁座(17)に着座可能な球面状の弁部(27)を有する弁体(12B)が前記弁室(16)に収容され、前記弁体(12B)に設けられる弁側受け部(28)に一端部が当接されるコイルばね(13)の他端部が、前記弁ハウジング(11)に設けられるハウジング側受け部(25)に当接される一方向弁において、前記入口流路(18)を前記弁室(16)の下方に配置するとともに前記出口流路(19)を前記弁室(16)の上方に配置するように前記弁ハウジング(11)の姿勢が設定され、前記弁部(27)の軸線に直交する方向での前記コイルばね(13)の一端部の変位を阻止するようにして前記コイルばね(13)の一端部内に挿入されるばね保持部(29)が、前記弁部(27)の上面に形成される前記弁側受け部(28)から前記出口流路(19)側に延びて前記弁体(12B)に一体に設けられ、該ばね保持部(29)に、肉抜き部(30)が形成されることを特徴とする一方向弁。
  3. 弁ハウジング(11)に、弁室(16)と、該弁室(16)の一端に臨むテーパ状の弁座(17)と、該弁座(17)の中央部に開口する入口流路(18)と、前記弁室(16)の他端に開口する出口流路(19)とが形成され、前記弁座(17)に着座可能な球面状の弁部(31,35,41)を有する弁体(12C,12D,12E)が前記弁室(16)に収容され、前記弁体(12C〜12E)に設けられる弁側受け部(32,36,42)に一端部が当接されるコイルばね(13)の他端部が、前記弁ハウジング(11)に設けられるハウジング側受け部(25)に当接される一方向弁において、前記入口流路(18)を前記弁室(16)の下方に配置するとともに前記出口流路(19)を前記弁室(16)の上方に配置するように前記弁ハウジング(11)の姿勢が設定され、前記弁側受け部(32,36,42)と、前記弁部(31,35,41)の軸線に直交する方向での前記コイルばね(13)の一端部の変位を阻止するようにして該コイルばね(13)の一端部を保持するばね保持部(33,37,43)の少なくとも一部とが、前記弁部(31,35,41)の上面から下方に凹むようにして前記弁部(31,35,41)に設けられることを特徴とする一方向弁。
  4. 弁ハウジング(11)に、弁室(16)と、該弁室(16)の一端に臨むテーパ状の弁座(17)と、該弁座(17)の中央部に開口する入口流路(18)と、前記弁室(16)の他端に開口する出口流路(19)とが形成され、前記弁座(17)に着座可能な球面状の弁部(45)を有する弁体(12F)が前記弁室(16)に収容され、前記弁体(12F)に設けられる弁側受け部(46)に一端部が当接されるコイルばね(13)の他端部が、前記弁ハウジング(11)に設けられるハウジング側受け部(25)に当接される一方向弁において、前記入口流路(18)を前記弁室(16)の下方に配置するとともに前記出口流路(19)を前記弁室(16)の上方に配置するように前記弁ハウジング(11)の姿勢が設定され、前記弁部(45)の上面に形成される前記弁側受け部(46)から前記出口流路(19)側に延びて前記コイルばね(13)の一端部内に挿入されるばね保持部(47)が、前記弁部(45)よりも小径かつ前記弁部(45)よりも軸方向長さを短くして前記弁体(12F)に一体に設けられることを特徴とする一方向弁。
  5. 前記ばね保持部(37,47)の前記弁部(35,45)からの軸方向突出長さが、前記コイルばね(13)の2巻以下に設定されることを特徴とする請求項3または4記載の一方向弁。
  6. 弁ハウジング(11)に、弁室(16)と、該弁室(16)の一端に臨むテーパ状の弁座(17)と、該弁座(17)の中央部に開口する入口流路(18)と、前記弁室(16)の他端に開口する出口流路(19)とが形成され、前記弁座(17)に着座可能な球面状の弁部(21)を有する弁体(12A,12B,12C,12D,12E)が前記弁室(16)に収容され、前記弁体(12A〜12E)に設けられる弁側受け部(22,28,32,36,42,46)に一端部が当接されるコイルばね(13)の他端部が、前記弁ハウジング(11)に設けられるハウジング側受け部(25)に当接される一方向弁において、前記入口流路(18)を前記弁室(16)の下方に配置するとともに前記出口流路(19)を前記弁室(16)の上方に配置するように前記弁ハウジング(11)の姿勢が設定され、前記弁体(12A〜12E)の重心(G)が前記弁側受け部(22,28,32,36,42,46)よりも下方に配置されることを特徴とする一方向弁。
  7. 前記弁体(12A〜12E)の重心(G)が、流体の非流通状態で前記入口流路(18)の中心線(CL)上に配置されることを特徴とする請求項6記載の一方向弁。
  8. 前記出口流路(19)の流通面積が前記入口流路(18)の流通面積よりも大きく設定され、前記コイルばね(13)が、前記弁側受け部(22,28,32,36,42,46)から前記ハウジング側受け部(25)側に向かうにつれて拡径して前記弁体(12A〜12F)と同軸に配置される円錐コイルばねであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の一方向弁。
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