JPH06340846A - 磁気記録媒体用ポリウレタン樹脂バインダー - Google Patents

磁気記録媒体用ポリウレタン樹脂バインダー

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JPH06340846A
JPH06340846A JP4079259A JP7925992A JPH06340846A JP H06340846 A JPH06340846 A JP H06340846A JP 4079259 A JP4079259 A JP 4079259A JP 7925992 A JP7925992 A JP 7925992A JP H06340846 A JPH06340846 A JP H06340846A
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JP
Japan
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polyurethane resin
binder
magnetic recording
diisocyanate
group
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JP4079259A
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Inventor
Yukinori Kakinuma
幸則 垣沼
Shohei Tsunoda
正平 角田
Takao Fukami
孝夫 深見
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/0804Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups
    • C08G18/0809Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing cationic or cationogenic groups
    • C08G18/0814Manufacture of polymers containing ionic or ionogenic groups containing cationic or cationogenic groups containing ammonium groups or groups forming them

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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性粒子の分散性および磁気テープの電磁変
換特性に優れた磁気記録媒体用ポリウレタン樹脂バイン
ダーを提供する。 【構成】 長鎖ポリオール、鎖延長剤、有機ジイソシア
ネートから形成されるポリウレタン樹脂において、該鎖
延長剤の一部または全部が第三級窒素原子を含み、さら
に該ポリウレタン樹脂中の第三級窒素原子の一部または
全部が、ホスホン酸エステル化合物で四級化されること
を特徴とする磁気記録媒体用ポリウレタン樹脂バインダ
ーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体用ポレウ
レタン樹脂バインダーに関するものであり、さらに詳し
くは、ポリウレタン樹脂バインダー成分中にホスホン酸
エステル化合物を用いて、磁性粉の分散性を改良し、磁
気記録媒体の機能を向上させた磁気記録媒体用ポリウレ
タン樹脂バインダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気記録媒体の高記録密度化に伴
い、用いられる磁性粉はより微細化の傾向となり、高度
の分散性を有するバインダーが要望されている。一般に
ポリウレタン樹脂は耐摩耗性が良好なため有用なバイン
ダーであるが、分散性が特に良いとは言えない。そこ
で、従来から親水性の強い第四級アンモニウム塩を含有
したポリウレタン樹脂として特開昭54−153009
号公報、特開昭55−100157号公報等が提案され
ている。しかしながら、最近の磁性粉の微細化に伴い、
これらで得られたポリウレタン樹脂では磁性粉を高度に
分散することは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
欠点を克服し、さらに優れた分散性を有する高性能磁気
記録媒体用ポリウレタン樹脂バインダーを開発すべく、
鋭意研究の結果、該バインダー中に、ホスホン酸エステ
ル化合物で四級化された窒素をポリウレタン中に導入す
ることにより、優れた分散性を有することを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、長鎖
ポリオール、鎖延長剤、有機ジイソシアネートから形成
されるポリウレタン樹脂において、下記一般式(I)で
示されるホスホン酸エステル化合物で四級化された窒素
を含有することを特徴とする磁気記録媒体用ポリウレタ
ン樹脂バインダーである。 R−P=O(OR′)2 (I) (式中Rは水素または炭素数1〜12のアルキル基また
はアリール基、R′は炭素数1〜4のアルキル基を示
す。)
【0005】本発明のポリウレタン樹脂を構成する各成
分について、以下に説明する。本発明に使用される長鎖
ポリオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエ
ーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリ
オレフィンポリオールなどがあり、これら長鎖ポリオー
ルを単独使用、または併用しても良い。ポリエステルポ
リオールとしては、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、フタル酸等の二塩基酸と、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、ジエチレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール等のジオール、またはトリメチロールプロパ
ン、グリセリン等のトリオールとの重縮合反応によって
得られるもの、あるいはε−カプロラクトン、δ−バレ
ロラクトン等の環状エステル(ラクトン)モノマーの開
環重合によって得られるものが挙げられる。ポリエーテ
ルポリオールとしては、例えばポリオキシエチレングリ
コール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシ
テトラメチレングリコール等があげられる。
【0006】ポリカーボネートポリオールは、一般には
多価アルコールとジメチル、ジエチル等のジアルキルカ
ーボネートとの脱アルコール縮合反応、あるいは多価ア
ルコールとジフェニルカーボネートとの脱フェノール縮
合反応、あるいは多価アルコールとエチレンカーボネー
トとの脱エチレングリコール縮合反応等で得られる。該
多価アルコールとして、例えば1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチル
グリコール等の脂肪族ジオール、あるいは、1,4−シ
クロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールなどの脂環族ジオールを用いたポリカーボネート
ポリオールが挙げられる。ポリオレフィンポリオールと
しては、水酸基末端ポリブタジエンやその水素添加物等
が挙げられる。これら長鎖ポリオールの分子量としては
500〜5000が好ましい。
【0007】本発明において使用される鎖長延長剤とし
ては、第三級窒素を含有している活性水素化合物なら特
に限定的に解釈されるものではない。第三級窒素含有活
性水素化合物の具体例としては、N−メチルジメタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチル
ジプロパノールアミン、N−メチルジヘキサノールアミ
ン、N−メチルジオクタノールアミンあるいはこれらの
N−エチル置換化合物、N−プロピル置換化合物、N−
ブチル置換化合物、N−フェニル置換化合物、また3−
ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、4−ジメ
チルアミノ−1,2−ブタンジオール、5−ジメチルア
ミノ−1,3−ペンタンジオール、あるいはこれらのジ
エチルアミノ化物、さらには4−(3−ヒドロキシ−2
−ヒドロキシメチル)プロピル−N,N−ジメチルアニ
リン、4−(4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル)
ブチル−N,N−ジメチルアニリン、あるいはこれらの
ジエチルアニリン化合物、ジフェニル化合物、N,N−
(ジメチル)−N′,N′−ジイソプロパノール−1、
3−プロパンジアミン等が挙げられる。
【0008】本発明には第3級窒素を含有しない公知の
鎖長延長剤を併用することができる。具体例としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールあるいはビスフェノールAのエチ
レンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物等の
グリコール、ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジア
ミン、イソホロンジアミン、N,N′−ジメチルエチレ
ンジアミン、モノエタノールアミン等のジアミンまたは
アミノアルコール等が挙げられ、他に特開昭61−10
7531に示されるイソシアネート基と反応しウレア結
合を生成する水、尿素も鎖延長剤として使うことができ
る。
【0009】本発明で用いられる一般式(I)のホスホ
ン酸エステルの具体例としては、フェニルホスホン酸ジ
メチル、ホスホン酸ジメチルあるいはこれらのジエチ
ル、ジプロピル、ジブチルエステル化物等が挙げられ
る。 R−P=O(OR′)2 (I) (式中Rは水素または炭素数1〜12のアルキル基また
はアリール基、R′は炭素数1〜4のアルキル基を示
す。)
【0010】本発明に使用される有機ジイソシアネート
としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジ
イソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネー
ト、4,4′−ジフェニルメタンジイソシネアート、
4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−
ニトロジフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,
2′−ジフェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネー
ト、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイ
ソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−
フェニレンジイソシアネート、ナフチレン−1,4−ジ
イソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネー
ト、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイ
ソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、水添化トリレンジイ
ソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族ジイソ
シアネート等を挙げることができる。
【0011】本発明のバインダーにおけるホスホン酸エ
ステル化合物で四級化された窒素のポリウレタン樹脂中
の濃度としては、好ましくは0.01〜5.0mmol
/g、より好ましくは0.05〜3.0mmol/gで
ある。本発明のポリウレタン樹脂中には、他の親水性極
性基を併用してもよい。例えば、COOM基、OH基、
SO3 M基(Mは水素またはアルカリ金属)等の親水性
極性基を含有するジオール、ジアミンまたはアミノアル
コール等の活性水素化合物などと併用することができ
る。COOM基を有する活性水素化合物の例としては、
COOM含有グリコールとして、2,2−ジメチロール
プロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジ
メチロール吉草酸およびそれらのアルカリ金属塩、また
ジアミンと酸無水物の反応生成物、例えばイソホロンジ
アミンと無水フタル酸の反応生成物等を挙げることがで
きる。
【0012】ポリウレタン樹脂中に導入後に未反応OH
基が残存するような活性水素化合物の例としては、1個
の2級OH基を含有するグリコールとして、グリセリ
ン、グリセリンのエチレンオキサイド付加物、1,2,
6−ヘキサントリオールおよびジエタノールアミンのプ
ロピレンオキサイド付加物等があり、分子内に三級OH
基を有するグリコールとして、1,2,3−ヒドロキシ
−2−メチルプロパン、1,3,5−ヒドロキシ−3−
メチルペンタン、1,2,3,6−ヒドロキシ−2,3
−ジメチルヘキサン等がある。また、ジアミンとして、
N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、1,3−ジア
ミノ−2−プロパノール等を挙げることができる。SO
3 M基を有する活性水素化合物の例としては、2−ナト
リウムスルホ−1,4−ブタンジオール、2−カリウム
スルホ−1,4−ブタンジオール等のSO3 M基含有グ
リコール、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カ
リウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホコハク酸
等のSO3 M基含有ジカルボン酸等が挙げられる。
【0013】これら親水性極性基を含有する活性水素化
合物は、鎖延長剤の一部として使用できるが、前述のポ
リオール原料としても使用することができる。例えば、
ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン等の環状ラク
トンモノマーの開環重合反応の開始剤として、あるいは
親水性極性基含有グリコールと公知のジカルボン酸およ
び公知のグリコールと親水性極性基含有ジカルボン酸と
の重縮合反応、あるいは前述したポリエステルポリオー
ルとのエステル交換反応などにより、親水性極性基含有
ポリエステルポリオールが得られる。また、ポリエーテ
ルポリオールの製造時、開始剤としてこれらの化合物を
用いることで親水性極性基含有ポリエーテルポリオール
が、さらにポリカーボネートポリオールの原料である多
価アルコールとして親水性極性基含有グリコールを用い
ることで親水性極性基含有ポリカーボネートポリオール
がそれぞれ得られる。このようにして得られたポリオー
ルは、ホスホン酸エステル化合物で四級化された窒素以
外の親水性極性基として使用することができる。
【0014】本発明のポリウレタン樹脂を構成する各成
分は、長鎖ポリオールおよび鎖延長剤と有機ジイソシア
ネートとのモル数比(イソシアネート基/水酸基)を
0.50〜1.10、好ましくは0.80〜1.05と
して製造される。このようにして得られるバインダー
は、線状で両末端に水酸基を有し、数平均分子量500
0〜150000、好ましくは10000〜70000
であるポリウレタン樹脂である。分子量が5000より
小さい場合、分散性に優れ有利な反面、塗膜形成能が不
十分であり、耐久性と表面平滑性に劣る。分子量が15
0000より大きい場合、分散性が低下するとともに粘
度が増大し塗料製造上、混合、移送、塗布の工程に於い
て作業性が低下する。本発明にかかるポリウレタン樹脂
を製造する際には公知の溶融状態で反応させるバルク重
合法、または、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル系溶剤、セロソルブ、カル
ビトール等として知られるグリコールエーテル系、セロ
ソルブアセテート等の酢酸グリコールエーテル系、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等のアミド系
溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、
メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコ
ール系溶剤などの単独または混合溶剤中に前記の各成分
を溶解させた状態で反応させる溶液重合法を用いること
ができる。また、必要に応じて触媒および安定剤を用い
ることができる。触媒としては、例えばトリエチルアミ
ン、トリエチレンジアミン等の含窒素化合物、ジブチル
錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレート、オクチル
酸錫、ステアリン酸亜鉛等の有機金属化合物などが挙げ
られる。安定剤としては、置換ベンゾトリアゾール類等
の紫外線吸収剤、フェノール誘導体等の酸化防止剤、お
よび加水分解防止剤などを加えることができる。
【0015】ホスホン酸エステルで四級化された窒素を
含有するポリウレタン樹脂の具体的な製造方法には以下
の二つがある。 イ)あらかじめ第三級窒素含有ポリウレタン樹脂を合成
し、さらにホスホン酸エステルを加え、室温から80℃
の温度範囲で1〜100時間攪拌し四級化する方法。 ロ)第三級窒素含有活性水素化合物にホスホン酸エステ
ルを加え、室温から80℃の温度範囲で1〜100時間
攪拌し、あらかじめ第四級窒素含有活性水素化合物を合
成し、後にポリオール、鎖延長剤、有機ジイソシアネー
トを加え、ウレタン化する方法。 上記の方法はどちらか一方を単独に使用しても良いが、
両者を併用しても良い。
【0016】また、本発明では本発明のポリウレタン樹
脂と共に、必要ならば磁気記録媒体のバインダーとして
通常用いられる他のポリウレタン樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル系共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール系共重合体、ポリビニルブチラール系樹脂、
繊維素系樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂および
フェノキシ樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体樹脂等の熱硬化性樹脂または反応型樹脂および不飽和
プレポリマー、例えばウレタンアクリルタイプ、ポリエ
ステルアクリルタイプ、または多官能モノマーとして、
ウレタンアクリルタイプ、リン酸エステルアクリルタイ
プ、アリルタイプ等の電子線または紫外線硬化型樹脂を
併用することができる。これら樹脂にはCOOM基、S
3 M基、P=O(OM′)2 基(Mは水素またはアル
カリ金属、M′は水素、アルカリ金属または炭化水素
基)等の親水性極性基を含有したものも含むことができ
る。本発明で用いられる磁性粉としては、例えばγ−F
2 3 、Co−γ−Fe2 3 、Co−Fe3 4
の酸化鉄磁性粉、CrO2 、六方晶系バリウムフェライ
ト微粒子、およびFe、Ni、Co、Fe−Ni−Co
合金、Fe−Mn−Zn合金等Fe、Ni、Coを主成
分とするメタル磁性粉等各種の強磁性粉が挙げられる。
本発明に係わるポリウレタン樹脂は、磁気記録媒体以外
に、塗料、接着剤、シーリング剤、人工皮革、繊維処理
剤、弾性繊維、フィルム等に利用することもできる。
【0017】
【実施例】次に、本発明について実施例により更に詳細
に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるもの
ではない。尚、実施例における「部」および「%」は、
断りのない限り「重量部」および「重量%」を示す。 実施例1 温度計、攪拌機、コンデンサーを備えた反応容器に、数
平均分子量2000のポリエステルポリオール(イソフ
タル酸:テレフタル酸=1:1モル比,エチレングリコ
ール:ネオペンチルグリコール=1:1モル比)100
0部、ネオペンチルグリコール52.1部、N−メチル
ジエタノールアミン16.4部、シクロヘキサノン 883
部及びウレタン化触媒としてジオクチル錫ジラウレート
0.2部を仕込み50℃で混合したのち、4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートを281.9部加え、8
0℃にて反応させた。時間と共に粘度が上昇するので、
適時シクロヘキサノンにて希釈して、赤外スペクトルで
2275cm-1のイソシアネート基の吸収が消失するの
を確認し、仕込みシクロヘキサンノンの合計が4137
部になるようにし、淡黄色透明液体を得た。さらにフェ
ニルホスホン酸ジメチル25.6部を加え、70℃にて
10時間攪拌した。このポリウレタン樹脂溶液は固形分
25.0%,粘度370cP/25℃、数平均分子量2
5200であった。
【0018】実施例2 温度計、攪拌機、コンデンサーを備えた反応容器に、N
−メチルジエタノールアミン16.4部、フェニルホス
ホン酸メチル25.6部およびシクロヘキサノン42部
を仕込み70℃で5時間反応させた。さらに数平均分子
量2000のポリエステルポリオール(イソフタル酸:
テレフタル酸=1:1モル比、エチレングリコール:ネ
オペンチルグリコール=1:1モル比)1000部、ネ
オペンチルグリコール52.1部、シクロヘキサノン8
41部及びウレタン化触媒としてジオクチル錫ジラウレ
ート0.2部を仕込み、50℃で混合したのち、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを281.9
部加え、80℃にて反応させた。時間と共に粘度が上昇
するので、適時シクロヘキサノンにて希釈して、赤外ス
ペクトルで2275cm-1のイソシアネート基の吸収が
消失するのを確認し、仕込みシクロヘキサノンの合計が
4137部になるようにし、淡黄色透明液体を得た。こ
のポリウレタン樹脂溶液は固形分25.0%、粘度36
0cP/25℃、数平均分子量25300であった。
【0019】比較例1 フェニルホスホン酸ジメチルは加えないこと以外は、実
施例1と同様の仕込量、合成方法で調達した。得られた
ポリウレタン樹脂溶液は固形分24.6%、粘度310
cP/25℃、数平均分子量24000であった。
【0020】応用例 実施例1、実施例2および比較例1で得られた各々のポ
リウレタン溶液を用いて、下記の配合割合の組成物を卓
上サンドグラインドミル(五十嵐機械製)で5時間分散
させ、得られた磁性塗料を厚さ15μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム上に乾燥膜厚5μmとなるよう
に塗布し、乾燥後の光沢度を見た。結果を表1に示す。
また5時間分散して得られた磁性塗料に硬化剤としてコ
ロネートL(日本ポリウレタン工業製)を、樹脂分換算
100部に対して樹脂分換算10部加え、1時間混合し
てから、厚さ15μmのポリエチレンテレフタレート上
に乾燥膜厚3μmとなるように塗布し、直ちに2000
ガウスの磁場中を通過させて配向処理を施し、60℃で
24時間静置し磁気テープを得た。得られた磁気テープ
の光沢度及び角型比(Br/Bm)の測定結果を表1に
示す。
【0021】 磁気記録媒体用配合組成物 磁性粉(Co−γ−Fe2 3 、BET=33m2/g) 100部 ポリウレタン樹脂(樹脂分) 25部 MEK 110部 トルエン 110部 シクロヘキサノン 75部
【0022】
【表1】 光沢度 : 得られた磁気テープの磁性面
を光沢計を用いて入射角45度、反射角45度における
反射率を測定した。 角型比(Br/Bm): 得られた磁気テープの電磁変
換特性は振動試料型磁力計VSM−3KA型(東英工業
製)を用いて測定した。
【0022】
【発明の効果】本発明のポリウレタン樹脂は、磁性粒子
の分散性および磁気テープの電磁変換特性に優れている
ため、高記録密度を要求されるビデオテープ、オーディ
オテープ、コンピューターテープ、スロッピーディスク
等の磁気記録媒体用バインダーとして有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長鎖ポリオール、鎖延長剤、有機ジイソシ
    アネートから形成されるポリウレタン樹脂において、下
    記一般式(I)で示されるホスホン酸エステル化合物で
    四級化された窒素を含有することを特徴とする磁気記録
    媒体用ポリウレタン樹脂バインダー。 R−P=O(OR′)2 (I) (式中、Rは水素または炭素数1〜12のアルキル基ま
    たはアリール基、R′は炭素数1〜4のアルキル基を示
    す。)
JP4079259A 1992-02-28 1992-02-28 磁気記録媒体用ポリウレタン樹脂バインダー Pending JPH06340846A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970027232A (ko) * 1995-11-07 1997-06-24 이웅열 자성도료 조성물 및 이를 이용한 자기기록매체의 제조방법
JPH09279091A (ja) * 1996-04-09 1997-10-28 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 高導電性ポリウレタン樹脂塗料
JP2006206774A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd コーティング剤組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR970027232A (ko) * 1995-11-07 1997-06-24 이웅열 자성도료 조성물 및 이를 이용한 자기기록매체의 제조방법
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