JPH0633640B2 - 基礎床版構造 - Google Patents

基礎床版構造

Info

Publication number
JPH0633640B2
JPH0633640B2 JP3836486A JP3836486A JPH0633640B2 JP H0633640 B2 JPH0633640 B2 JP H0633640B2 JP 3836486 A JP3836486 A JP 3836486A JP 3836486 A JP3836486 A JP 3836486A JP H0633640 B2 JPH0633640 B2 JP H0633640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor slab
foundation
continuous footing
piles
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3836486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62197546A (ja
Inventor
忠之 村瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP3836486A priority Critical patent/JPH0633640B2/ja
Publication of JPS62197546A publication Critical patent/JPS62197546A/ja
Publication of JPH0633640B2 publication Critical patent/JPH0633640B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば軟弱地盤に建てられる建物の施工性を
高めた基礎床版構造に関する。
(従来の技術) 従来から軟弱地盤に建物を建てる場合、建物の規模,大
きさに応じて基礎工法が選択されるが、例えば1,2階
程度の鉄骨造の場合には、摩擦杭を用いた基礎工法が採
用される場合が多く、この摩擦杭を使用する際の基礎と
しては、周知の通り、独立、複合、連続の各フーチング
基礎及びべた基礎がある。これらの形式において、建物
の不同沈下を少なくするために、フーチング基礎の場合
では、第5図示のように剛な地中梁Bで、基礎杭Pによ
り支持されたフーチングE間を連結することにより対処
している。また、べた基礎の場合には、第6図示のよう
に、床版Aを厚くして剛性を上げている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、フーチング基礎の場合には、地中梁Bの
剛性を上げようとすればするほど、根切り底が下がるた
め、その分だけ複雑で手間のかかる根切り掘削工事や、
地中梁Bの型枠面積及び埋め戻し土工量が増えることに
なり、施工能率が著しく低下する。また、べた基礎の場
合には、床版Aを厚くして剛性を上げるようにすればす
るほど、その剛性に比例して建物の自重に対してのべた
基礎コンクリートの重量の割合が大きくなり、その分だ
け余分に打設コンクリートの量が増える。さらに基礎杭
Pa・・によりべた基礎の床版Aを満遍なく支持する必
要があるため、基礎杭を分散させて打設することにな
り、しかもこの床版の版厚が厚い分の重量が増えるの
で、この基礎杭の本数はさらに増えることになる。ま
た、ベタ基礎の場合、基礎杭Pa・・の本数が増えかつ
基礎杭の打設作業範囲が広範囲となることは、この杭の
打設作業が多くは軟弱地盤上で行われるため、杭打設用
の重機(クローラクレーン)の移動のための鉄板敷設面
積が増えるなど施工効率が悪いものとなり、そのため基
礎工事に要する日数が長く要する上にコストアップの要
因となっていた。
そこで本発明の目的は、基礎杭の本数を従来より減らす
ことができ、さらに、根切り,掘削工事、型枠面積を減
らし、埋め戻し土工量を少なくすることにより基礎の施
工能率を高め、かつ、コストダウンを図った基礎床版構
造を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の特徴は、床スラブ部と連続フーチング部とは、
一体的に形成してあり、上記床スラブ部と上記連続フー
チング部とは、同一厚かつそれらの下面が実質的に同一
平面に形成してあり、上記床スラブ部内には、中空部が
形成してあり、上記連続フーチング部の下面には、基礎
杭が打設してあるところにある。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
第1,2図において、本発明に係る基礎床版構造は、床
スラブ部1と連続フーチング部2とを一体的に形成した
ものであり、さらに、この床スラブと連続フーチング部
とは厚みが同一であり、さらに、それらの下面が同一平
面的に形成してある。床スラブ部1は、両端部を閉そく
したボイド管を両端部がそれぞれ連続フーチング部側と
なるように配置してスラブ内部に円筒状の中空部1aが
形成されているボイドスラブとしてあり、その具体的な
構造は、第2図に示すように、この床スラブ部内には、
左右方向に複数の中空孔1a…が形成してあり、第2,
3図に示すように、この複数の中空孔は、等間隔を置い
て形成してある。そして、床スラブ部1は、連続フーチ
ング部2,2間に形成されているため、この床スラブ部
は、実質的に連続フーチング部間をつなぐ地中梁として
の作用を行う。また、連続フーチング部2の下面には、
基礎杭3が予め打設してあり、上面には鉄骨柱4が起立
してある。
また、本発明では、一体的に形成された床スラブ部1と
連続フーチング部2とのそれぞれの厚さがすべて等し
く、かつ、それらの下面が同一平面であるため、コンク
リートを一度に打設でき、型枠の形状も外周部のみでよ
いので極めて簡単になり、基礎杭の配列も整然と配置さ
れているため杭打設用の重機の移動も簡単であるため、
基礎工事用の作業路を形成するための鉄板敷設による仮
設道路の造成などの仮設費用の低減に加えて杭打工事の
省力と工程の短縮が行える。
(比較例) ここで、比較例1,2について説明する。
比較例1 第3図において、床スラブ部1及び連続フーチング部2
の版厚Dを550mm,この床スラブ部のボイドスラブの
中空孔1aの直径を350mmとした場合と、コンクリー
ト無垢と仮定したべた基礎による床スラブとの、それぞ
れにおける剛性(I)と重量(W)とを比較したもの
が、下記の表1である。
この表1で明白なように、コンクリート無垢における剛
性及び重量をそれぞれ100とした場合、本発明のそれ
ぞれは、89,65となる。このことから、剛性と重量
の比率は、コンクリート無垢が1:1であるのに対し、
本願では1:0.73となり、版の剛性に比べて重量が
軽くなり、このため本発明では、基礎杭3・・の本数を
従来より減らすことができる。
また、本願発明(第4図)とべた基礎(第6図)とを対
比すると、べた基礎の方が、本願発明に比較して床版A
を厚くして剛性を上げる必要があり、この床版Aを厚く
すればするほど、剛性に比較して建物の自重に対しての
べた基礎コンクリートの重量の割合が大きくなり、その
分だけ余分に打設コンクリートの量が増え、またべた基
礎の床版Aを満遍なく支持地盤で支持することになるた
め、多くの基礎杭Pa・・を平面的に分散配置させて打
設してある。
比較例2 この比較例は、本発明(第4図)と布基礎形式の従来例
(第5図)とを対比したもので、根切り,型枠,コンク
リート及び埋め戻しの数量比較をしたものが、下記の表
2である。
なお、第5図において、Bは地中梁、Eは連続フーチン
グ、Pは基礎杭である。また、本発明及び従来例におい
て、杭径,杭間隔,GLは一致させてある。
この表2から明らかなように、本発明によると、コンク
リートについてはほぼ同じでありながら、根切り、型枠
が従来例より減り、埋め戻しについては大幅に少ないこ
とがわかる。
(発明の効果) 本発明は、一体的に形成された床スラブ部の厚さと連続
フーチング部の厚さとがすべて等しく、かつ、それらの
下面が実質的に同一平面であるため、複雑な根切り工事
が減り、型枠の形状も極めて簡単になるため、連続フー
チングEや地中梁Bのような複雑な型枠工事が不要とな
り、かつ、型枠面積が激減し、しかもコンクリートを一
度に打設でき、さらに、手間のかかる地中梁の埋め戻し
もなくなり、躯体周囲部だけの少量の埋め戻しのみとな
るので、基礎施工の能率化による工程短縮と労務の省力
化とが可能となる。また、床スラブ部には、中空部が形
成してあるため、剛性に比較して重量が軽くなり、べた
基礎とする場合よりも基礎杭の本数を少なくすることが
でき、経済上有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は断面図、 第2図は第1図II−II線断面図、 第3図は第1図III−III線拡大断面図、 第4図は比較例2の実施例を説明するための概略図、 第5図は比較例2の従来例の布基礎形式を説明するため
の概略図、 第6図は従来のべた基礎の概略図である。 1……床スラブ部、 1a……中空部(中空孔)、 2……連続フーチング部、 3……基礎杭。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床スラブ部(1)と連続フーチング部
    (2)とは、一体的に形成してあり、 上記床スラブ部と上記連続フーチング部とは、同一厚か
    つそれらの下面が実質的に同一平面に形成してあり、 上記床スラブ部内には、中空部(1a)が形成してあ
    り、 上記連続フーチング部の下面には、基礎杭(3)が打設
    してある ことを特徴とする基礎床版構造。
JP3836486A 1986-02-25 1986-02-25 基礎床版構造 Expired - Lifetime JPH0633640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3836486A JPH0633640B2 (ja) 1986-02-25 1986-02-25 基礎床版構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3836486A JPH0633640B2 (ja) 1986-02-25 1986-02-25 基礎床版構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62197546A JPS62197546A (ja) 1987-09-01
JPH0633640B2 true JPH0633640B2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=12523224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3836486A Expired - Lifetime JPH0633640B2 (ja) 1986-02-25 1986-02-25 基礎床版構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633640B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264142A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Shimizu Corp 建物の基礎構造

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0296025A (ja) * 1988-10-01 1990-04-06 Mitsui Constr Co Ltd 建築物の基礎構造
JPH0625420B2 (ja) * 1988-10-25 1994-04-06 三井建設株式会社 建築物の基礎構造
KR102639723B1 (ko) * 2021-07-13 2024-02-22 박흥식 이용자 보호기능을 갖는 대중교통 승강장

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264142A (ja) * 1998-03-17 1999-09-28 Shimizu Corp 建物の基礎構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62197546A (ja) 1987-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20030019937A (ko) 시공성이 개선된 혁신적 프리스트레스트 가시설 공법의 장치
JPH0633640B2 (ja) 基礎床版構造
JPH0579049A (ja) 地下躯体工事における梁、スラブの構築工法
CN102392417A (zh) 双悬臂大钢管承重支架结构及安装方法
JPH0684690B2 (ja) 建造物の地下階増築方法
CN211523226U (zh) 一种基坑内支撑系统
JP3644606B2 (ja) 逆打工法における型枠支保工の設置方法
CN209114333U (zh) 一种组合式钢结构单元块
JP2014015769A (ja) 鉄塔の補強構造
JPH07243269A (ja) 地下駐車場の構築方法
CN109610508B (zh) 下穿已建管廊的管廊施工方法及其换撑结构
KR100593203B1 (ko) 측압지지보 형성용 데크 지지프레임 및 상기 측압지지보형성용 데크 지지프레임을 이용한 지하구조물의 시공방법
JPH02206311A (ja) ケーブルトレンチの工法
JPH07138972A (ja) 地下躯体の構築法
JPH05255943A (ja) スライドダウン方式による地下躯体の構築工法
JP2534009B2 (ja) 張り出し部用型枠支保工
JP2001164559A (ja) L型プレキャスト部材を用いた連続地中壁ガイドウオールの施工方法
CN202323677U (zh) 双悬臂大钢管承重支架结构
JP2757032B2 (ja) キャピタルのある柱を備えた地下躯体の逆打ち工法による構築法
JPS6030819B2 (ja) 建物の下部構造
JP3108898B2 (ja) 逆打ち工法による地下構造物の構築方法
JPH04281920A (ja) 梁の構築工法
JP3567387B2 (ja) 地下躯体の構築方法
CN114197640A (zh) 拱形钢结构支撑结构
JPH07331784A (ja) フラットスラブ構造及び施工方法