JPH07331784A - フラットスラブ構造及び施工方法 - Google Patents
フラットスラブ構造及び施工方法Info
- Publication number
- JPH07331784A JPH07331784A JP15179794A JP15179794A JPH07331784A JP H07331784 A JPH07331784 A JP H07331784A JP 15179794 A JP15179794 A JP 15179794A JP 15179794 A JP15179794 A JP 15179794A JP H07331784 A JPH07331784 A JP H07331784A
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- Japan
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- basement
- pile
- capital
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- Pending
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 地下階躯体は、一般に柱、梁、床などの一体
的に打設した鉄筋コンクリート構造であり、その構築に
は天候により工期が左右され、工期短縮、施工の経済性
アップの課題を抱えている。この問題を解決する。 【構成】 地中に杭用として打設されたPCパイル1の
地上部分1bを構真柱として使用し、該柱用部分1bの
地下各階段階部9にネジ鉄筋カプラー5を介してキャピ
タル2とその上に床面スラブ3を一体に打設して該地下
階の内部架構におけるフラットスラブ構造を構成し、逆
打ち工法により地下1階から最下階に向けて下方に順次
打設して全地下階の内部架構を構築する。
的に打設した鉄筋コンクリート構造であり、その構築に
は天候により工期が左右され、工期短縮、施工の経済性
アップの課題を抱えている。この問題を解決する。 【構成】 地中に杭用として打設されたPCパイル1の
地上部分1bを構真柱として使用し、該柱用部分1bの
地下各階段階部9にネジ鉄筋カプラー5を介してキャピ
タル2とその上に床面スラブ3を一体に打設して該地下
階の内部架構におけるフラットスラブ構造を構成し、逆
打ち工法により地下1階から最下階に向けて下方に順次
打設して全地下階の内部架構を構築する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PCパイルを利用した
地下階の内部架構におけるフラットスラブ構造及びその
施工方法に関する。
地下階の内部架構におけるフラットスラブ構造及びその
施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】地下階
躯体は、一般に柱、梁、床などを一体的に打設した鉄筋
コンクリート構造で構築されている。従って、地下階躯
体の構築は天候により工期が左右され、工期短縮、施工
の経済性アップ等の解決課題を抱えている。
躯体は、一般に柱、梁、床などを一体的に打設した鉄筋
コンクリート構造で構築されている。従って、地下階躯
体の構築は天候により工期が左右され、工期短縮、施工
の経済性アップ等の解決課題を抱えている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題の解決
を目的とし、以下に列記する技術思想に着目して解決手
段を提供しようとするものである。 (1)地下階の架構では地下外壁が地震力を負担するた
め、内部架構は主に鉛直荷重を支持すればよい。 (2)地下階高の低減、根切り深さの低減等施工メリッ
トを追及すればフラットスラブ構造を採用することが望
ましい。 (3)設備の納まりも柱頭のキャピタルのみで梁のない
フラットスラブ構造が有利である。 (4)工期短縮、施工の経済性、安全性を考慮すると逆
打ち工法による施工が好適である。 (5)PCパイルを構真柱として使用すれば大変経済的
であり、施工の省力化を図ることもできる。
を目的とし、以下に列記する技術思想に着目して解決手
段を提供しようとするものである。 (1)地下階の架構では地下外壁が地震力を負担するた
め、内部架構は主に鉛直荷重を支持すればよい。 (2)地下階高の低減、根切り深さの低減等施工メリッ
トを追及すればフラットスラブ構造を採用することが望
ましい。 (3)設備の納まりも柱頭のキャピタルのみで梁のない
フラットスラブ構造が有利である。 (4)工期短縮、施工の経済性、安全性を考慮すると逆
打ち工法による施工が好適である。 (5)PCパイルを構真柱として使用すれば大変経済的
であり、施工の省力化を図ることもできる。
【0004】以上より、以下記載の解決手段が提案され
る。 (1)地中に杭用として打設されたPCパイルの上部を
柱用として使用し、該柱用部分の地下各階段階部にキャ
ピタルを環設し、該キャピタル上に床面スラブを打設し
て地下各階を架構してなることを特徴とする地下階の内
部架構におけるフラットスラブ構造。 (2)PCパイルには主筋及びフープ筋が内臓され、そ
の地下各階段階部にはスラブ及びキャピタルへの配筋用
のネジ鉄筋カプラーが内臓されてなる構成を特徴とする
(1)項記載のフラットスラブ構造。 (3)地中に構真柱として主筋を内蔵したPCパイルを
打設し、該PCパイル内にコンクリートを後打ちしてか
ら1階の施工床を施工し、次に地下1階分の土を掘削し
てから該PCパイルの段階部のネジ鉄筋カプラーに接続
配筋させて地下1階のキャピタル及び床面スラブを打設
し、続けて地下2階から下方を各階順次に打設する構成
を特徴とする地下階の内部架構におけるフラットスラブ
構造の施工方法。
る。 (1)地中に杭用として打設されたPCパイルの上部を
柱用として使用し、該柱用部分の地下各階段階部にキャ
ピタルを環設し、該キャピタル上に床面スラブを打設し
て地下各階を架構してなることを特徴とする地下階の内
部架構におけるフラットスラブ構造。 (2)PCパイルには主筋及びフープ筋が内臓され、そ
の地下各階段階部にはスラブ及びキャピタルへの配筋用
のネジ鉄筋カプラーが内臓されてなる構成を特徴とする
(1)項記載のフラットスラブ構造。 (3)地中に構真柱として主筋を内蔵したPCパイルを
打設し、該PCパイル内にコンクリートを後打ちしてか
ら1階の施工床を施工し、次に地下1階分の土を掘削し
てから該PCパイルの段階部のネジ鉄筋カプラーに接続
配筋させて地下1階のキャピタル及び床面スラブを打設
し、続けて地下2階から下方を各階順次に打設する構成
を特徴とする地下階の内部架構におけるフラットスラブ
構造の施工方法。
【0005】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき以下に説明す
る。図1は本発明実施例のフラットスラブ構造の縦断面
図、図2は図1のA−A線に沿った横断面図、図3は本
発明実施例による地下階内部架構の説明図である。図
中、1はPCパイル、2はキャピタル、3は床面スラ
ブ、4は主筋、5はネジ鉄筋カプラー、6は鉄筋、7は
床面、8は床付け面、9は各階の段階部、10は中空
部、Eは地盤である。本発明の地下階の内部架構におけ
るフラットスラブ構造はPCパイル1を利用している点
に特徴を有する。地盤Eの中に構真柱として打設された
PCパイル1は、図3のごとく地中部分1aが杭用部分
であり、地上部分1bが柱用部分1bとして利用されて
いる。また、図1及び図2のごとく、PCパイル1には
主筋4及びフープ筋が内蔵され、各階を仕切る段階部9
にはキャピタル2及び床面スラブ3への配筋用のネジ鉄
筋カプラー5がそれぞれ内蔵されている。なお、図面に
は前後左右の上下に各3個、合計24個のネジ鉄筋カプ
ラー5が例示されている。
る。図1は本発明実施例のフラットスラブ構造の縦断面
図、図2は図1のA−A線に沿った横断面図、図3は本
発明実施例による地下階内部架構の説明図である。図
中、1はPCパイル、2はキャピタル、3は床面スラ
ブ、4は主筋、5はネジ鉄筋カプラー、6は鉄筋、7は
床面、8は床付け面、9は各階の段階部、10は中空
部、Eは地盤である。本発明の地下階の内部架構におけ
るフラットスラブ構造はPCパイル1を利用している点
に特徴を有する。地盤Eの中に構真柱として打設された
PCパイル1は、図3のごとく地中部分1aが杭用部分
であり、地上部分1bが柱用部分1bとして利用されて
いる。また、図1及び図2のごとく、PCパイル1には
主筋4及びフープ筋が内蔵され、各階を仕切る段階部9
にはキャピタル2及び床面スラブ3への配筋用のネジ鉄
筋カプラー5がそれぞれ内蔵されている。なお、図面に
は前後左右の上下に各3個、合計24個のネジ鉄筋カプ
ラー5が例示されている。
【0006】そして、段階部9には、前記のネジ鉄筋カ
プラー5を介して前後左右方向に多数本の鉄筋6が配筋
され、方形状のキャピタル2が環設されると共に、該キ
ャピタル2上には床面スラブ3が一体に打設されて、該
地下階の内部架構におけるフラットスラブ構造が構成さ
れることとなる。なお、7は該地下階の床面である。ま
た、PCパイル1の中空部10には、コンクリートが後
打ちされる。
プラー5を介して前後左右方向に多数本の鉄筋6が配筋
され、方形状のキャピタル2が環設されると共に、該キ
ャピタル2上には床面スラブ3が一体に打設されて、該
地下階の内部架構におけるフラットスラブ構造が構成さ
れることとなる。なお、7は該地下階の床面である。ま
た、PCパイル1の中空部10には、コンクリートが後
打ちされる。
【0007】以下に、本発明のフラットスラブ構造の施
工方法について施工順に説明する(図3参照)。 (1)地盤Eに構真柱として主筋4を内蔵したPCパイ
ル1を打設し、地上部分1bを使用する。 (2)該PCパイル1の中空部10にコンクリートを後
打ちしてから1階の施工床(図示せず)を施工する。 (3)次に、地下1階分の土を掘削してから、該PCパ
イル1の地下1階の段階部9aに内蔵されたネジ鉄筋カ
プラー5に鉄筋6を接続配筋させて、地下1階のキャピ
タル2及び床面スラブ3を一体に打設する。7aが地下
1階の床面となる。 (4)その後、地下2階分の土を掘削し、地下2階の段
階部9bに前記同様に地下2階のキャピタル2及び床面
スラブ3を一体に打設する。7bが地下2階の床面とな
る。 (5)次に、前記同様にして、地下3階分の土を掘削
し、その段階部9cにキャピタル2及び床面スラブ3を
一体に打設する。7cが地下3階の床面となる。 (6)図面上は地下3階が最下階となっているが、地下
4階から下方にも地下階を施工するときは同様に順次打
設して地下階の内部架構を構築する。また、床付け面8
上には、一般に基礎梁(図示せず)が構築される。
工方法について施工順に説明する(図3参照)。 (1)地盤Eに構真柱として主筋4を内蔵したPCパイ
ル1を打設し、地上部分1bを使用する。 (2)該PCパイル1の中空部10にコンクリートを後
打ちしてから1階の施工床(図示せず)を施工する。 (3)次に、地下1階分の土を掘削してから、該PCパ
イル1の地下1階の段階部9aに内蔵されたネジ鉄筋カ
プラー5に鉄筋6を接続配筋させて、地下1階のキャピ
タル2及び床面スラブ3を一体に打設する。7aが地下
1階の床面となる。 (4)その後、地下2階分の土を掘削し、地下2階の段
階部9bに前記同様に地下2階のキャピタル2及び床面
スラブ3を一体に打設する。7bが地下2階の床面とな
る。 (5)次に、前記同様にして、地下3階分の土を掘削
し、その段階部9cにキャピタル2及び床面スラブ3を
一体に打設する。7cが地下3階の床面となる。 (6)図面上は地下3階が最下階となっているが、地下
4階から下方にも地下階を施工するときは同様に順次打
設して地下階の内部架構を構築する。また、床付け面8
上には、一般に基礎梁(図示せず)が構築される。
【0008】
【発明の効果】本発明は前記のごとく構成されているの
で、従来に較べ工期短縮、施工の経済性、安全性の大幅
アップが可能となる。
で、従来に較べ工期短縮、施工の経済性、安全性の大幅
アップが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のフラットスラブ構造の縦断面図
である。
である。
【図2】図1のA−A線に沿った横断面図である。
【図3】本発明実施例による地下階内部架構の説明図で
ある。
ある。
1 PCパイル 1a 地中部分 1b 地上部分 2 キャピタル 3 床面スラブ 4 主筋 5 ネジ鉄筋カプラー 6 鉄筋 7 床面 7a 地下1階床面 7b 地下2階床面 7c 地下3階(最下
階)床面 8 床付け面 9 各階の段階部 9a 地下1階段階部 9b 地下2階段階部 9c 地下3階(最下階)段階部 10 中空部 E 地盤
階)床面 8 床付け面 9 各階の段階部 9a 地下1階段階部 9b 地下2階段階部 9c 地下3階(最下階)段階部 10 中空部 E 地盤
Claims (3)
- 【請求項1】 地中に杭用として打設されたPCパイル
の上部を柱用として使用し、該柱用部分の地下各階段階
部にキャピタルを環設し、該キャピタル上に床面スラブ
を打設して地下各階を架構してなることを特徴とする地
下階の内部架構におけるフラットスラブ構造。 - 【請求項2】 PCパイルには主筋及びフープ筋が内蔵
され、その地下各階段階部にはスラブ及びキャピタルへ
の配筋用のネジ鉄筋カプラーが内蔵されてなる構成を特
徴とする請求項1記載のフラットスラブ構造。 - 【請求項3】 地中に構真柱として主筋を内蔵したPC
パイルを打設し、該PCパイル内にコンクリートを後打
ちしてから1階の施工床を施工し、次に地下1階分の土
を掘削してから該PCパイルの段階部のネジ鉄筋カプラ
ーに接続配筋させて地下1階のキャピタル及び床面スラ
ブを打設し、続けて地下2階から下方を順次に打設する
構成を特徴とする地下階の内部架構におけるフラットス
ラブ構造の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15179794A JPH07331784A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | フラットスラブ構造及び施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15179794A JPH07331784A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | フラットスラブ構造及び施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07331784A true JPH07331784A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=15526514
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15179794A Pending JPH07331784A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | フラットスラブ構造及び施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07331784A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112854603A (zh) * | 2021-02-02 | 2021-05-28 | 广东省建科建筑设计院有限公司 | 一种预制混凝土管桩柱与空心楼盖或无梁楼盖的连接结构 |
| JP2021188433A (ja) * | 2020-06-03 | 2021-12-13 | 株式会社豊田中央研究所 | 道路構造体及び道路構造体の製造方法 |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP15179794A patent/JPH07331784A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021188433A (ja) * | 2020-06-03 | 2021-12-13 | 株式会社豊田中央研究所 | 道路構造体及び道路構造体の製造方法 |
| CN112854603A (zh) * | 2021-02-02 | 2021-05-28 | 广东省建科建筑设计院有限公司 | 一种预制混凝土管桩柱与空心楼盖或无梁楼盖的连接结构 |
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