JPH0633022A - 粘着シートもしくはテープ用基材の製造方法、及び粘着シートもしくはテープ用基材、並びに粘着シートもしくはテープ - Google Patents

粘着シートもしくはテープ用基材の製造方法、及び粘着シートもしくはテープ用基材、並びに粘着シートもしくはテープ

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JPH0633022A
JPH0633022A JP4191807A JP19180792A JPH0633022A JP H0633022 A JPH0633022 A JP H0633022A JP 4191807 A JP4191807 A JP 4191807A JP 19180792 A JP19180792 A JP 19180792A JP H0633022 A JPH0633022 A JP H0633022A
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sheet
tape
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sensitive adhesive
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Toshimasa Osaki
利政 大崎
Isao Suzuki
勇雄 鈴木
Yukinobu Matsumoto
行伸 松本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オレフィン系樹脂発泡シートを基材とし、剥
離シートを必要としない粘着シートもしくはテープを得
る。 【構成】 低密度ポリエチレン100重量部にアゾジカ
ルボンアミド15重量部を混合し、140℃で混練して
2mm厚の発泡性シートを成形する。これに3Mradの
電子線を照射して架橋させる。この架橋した発泡性シー
トの片面に、エチレン・プロピレン共重合エラストマー
30重量%と低密度ポリエチレン70重量%との混合物
を、280℃で押出塗工して100μm 厚の剥離層を形
成する。これを220℃で加熱し発泡させて発泡シート
を得る。この発泡シート11の剥離層12と反対側の面
をコロナ放電処理し、この処理面に40μm 厚のアクリ
ル系粘着剤層13を形成し、これを巻芯20に巻いて、
粘着テープ巻重体を得る。巻重体から巻き戻される粘着
テープ10は、良好な剥離展開性と粘着力を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オレフィン系樹脂発
泡シートを用いる粘着シートもしくはテープ用基材の製
造方法、及び粘着シートもしくはテープ用基材、並びに
粘着シートもしくはテープ粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系樹脂発泡シートは、軽量
性、緩衝性、断熱性、防音性等の性能を利用して、車
両、家電、建築等の分野で、広く使用されている。
【0003】この種のオレフィン系樹脂発泡シートは、
一般に、各種の材料に貼り付けて使用される。そして、
貼り付けが便利なように、この発泡シートの片面に粘着
剤層を設けたシート状又はロール状の製品も使用されて
いる。
【0004】この場合、粘着剤層には、これを一時的に
保護するため、或いはロール状製品から巻き戻す際に、
発泡シート背面の層割れを防ぐために、剥離シートが添
着されている。この剥離シートとしては、一般に、紙や
プラスチックシートの表面に、シリコーン剥離層を設け
たものが、広く使用されている。
【0005】このような剥離シートは、発泡シートを使
用する際に、粘着剤層面から剥離され廃棄されるが、こ
の不要になった剥離シートの廃棄物処理は厄介である。
また、剥離シートを廃棄するのは、資源の有効利用にも
反する。
【0006】他方、各種の基材の片面に、ポリエチレン
やエチレン・α−オレフィン共重合エラストマーなどの
オレフィン系樹脂からなる剥離層を形成し、この基材の
剥離層と反対側の面に、アクリル系粘着剤層を設けた粘
着シートもしくはテープも知られている(例えば、特公
昭51−20205号公報、特公昭57−45789号
公報、特公昭57−45790号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特許公
報に記載された粘着シートもしくはテープには、基材と
して発泡シートを用いることは全く記載されていない。
そこで、この発明者は、基材としてオレフィン系樹脂発
泡シートを使用し、上記特許公報に記載された方法にし
たがって、この基材の片面に、ポリエチレンやエチレン
・α−オレフィン共重合エラストマーなどのオレフィン
系樹脂からなる剥離層を溶融塗工して、剥離層を有する
粘着シートもしくはテープの製造を試みた。
【0008】しかし、剥離層を押出塗工する際に、溶融
状態の剥離層の熱及び押出金型の熱によりオレフィン系
樹脂発泡シートの表面部分の発泡状態が損なわれるとい
う問題のあることがわかった。また、発泡シートに剥離
層を押出塗工する方法では、薄肉の均一な剥離層を形成
しにくいという問題のあることがわかった。さらに、剥
離層にしわが発生しやすいことから、外観不良となりや
すい。
【0009】この発明は、上記の問題を解決するもの
で、その目的とするところは、基材としてオレフィン系
樹脂発泡シートを用い、剥離シートを必要とせず、良好
な品質を有する粘着シートもしくはテープ用基材の製造
方法、及び粘着シートもしくはテープ用基材、並びに粘
着シートもしくはテープを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明では、オレフィン系樹脂発泡性シートの片
面に、オレフィン系樹脂からなる剥離層を形成し、これ
を加熱し発泡させるか、或いは発泡後にエンボスロール
により剥離層の表面に多数の凹凸を形成して、粘着シー
トもしくはテープ用基材を製造する。
【0011】そして、このようにして得られた粘着シー
トもしくはテープ用基材を使用し、この基材の剥離層と
反対側の面に、アクリル系粘着剤層を設けて、粘着シー
トもしくはテープを得る。
【0012】以下に、これを詳細に説明する。先ず、こ
の発明では、オレフィン系樹脂発泡性シートを成形す
る。このオレフィン系樹脂発泡性シートとしては、低密
度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体などのオレフィン系樹脂からなる発泡
性シートが使用される。このような発泡性シートの成形
方法は、広く知られている。
【0013】例えば、ポリエチレン等のオレフィン系樹
脂に、アゾジカルボンアミド等の熱分解の発泡剤を押出
機等で発泡剤の分解温度以下の温度で混練りして、オレ
フィン系樹脂発泡性シートを作り、これに電子線等の電
離性放射線を照射して樹脂を架橋させる。
【0014】また、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂
に、アゾジカルボンアミド等の熱分解型の発泡剤とジク
ミルパーオキサイド等の分解型の架橋剤を押出機等で発
泡剤の分解温度以下の温度で混練りして、オレフィン樹
脂発泡性シートを作る。
【0015】また、電離性放射線や分解型の架橋剤を使
用せずに、オレフィン樹脂発泡性シートを作ることもで
きる。なお、発泡剤や架橋剤のほか、架橋促進剤、発泡
助剤、酸化防止剤、着色剤などの添加剤を配合してもよ
い。
【0016】オレフィン系樹脂発泡性シートの厚さは、
用途により異なるが、一般に、発泡後の発泡シートの厚
さが0.5〜35mm程度となるように設定される。ま
た、発泡剤の配合量は、用途により異なるが、一般に、
発泡倍率が5〜50倍程度となるように配合される。
【0017】また、剥離層としては、オレフィン系樹脂
からなり、剥離性を有するものならば全て使用可能であ
る。このような剥離層としては、例えば、低密度ポリエ
チレンのみからなる剥離層、エチレン・α−オレフィン
共重合エラストマーのみからなる剥離層、或いはこのエ
チレン・α−オレフィン共重合エラストマーと他のオレ
フィン系樹脂との混合物からなる剥離層などが使用され
る。
【0018】エチレン・α−オレフィン共重合エラスト
マーとしては、エチレンと、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン等のα−オレフィンとの共重合体からなるエラストマ
ーが挙げられる。
【0019】これ等の低密度ポリエチレンやエチレン・
α−オレフィン共重合エラストマー、一般に、JIS
K7210によるメルトフローレート(MFR)が0.
1〜20g/10分(測定温度190℃、測定荷重2.
16 kg)のものが使用される。
【0020】その中でも、エチレン・プロピレ共重合エ
ラストマー又はエチレン・1−ブテン共重合エラストマ
ー、或いはこの両者を混合したエラストマーが好まし
い。このようなエラストマーとしては、例えば、タフマ
ーA、タフマーP(いずれも三井石油化学社製)等が挙
げられる。
【0021】また、これ等のエチレン・α−オレフィン
共重合エラストマーに混合される他のオレフィン系樹脂
としては、平均分子量が1万以上で密度が0.88g/
cm2以上のポリエチレン、平均分子量が1.5万以上で
密度が0.89g/cm2 以上のポリプロピレン、平均分
子量が2.5万以上で密度が0.88g/cm2 以上のポ
リブテンから選ばれる少なくとも一種の樹脂が好適であ
る。
【0022】このような他のオレフィン系樹脂を、エチ
レン・α−オレフィン共重合エラストマーに混合する
と、これ等を混合しない剥離層に較べ、剥離層の機械的
強度や耐熱性が増し、剥離性にも極大値が現れて向上す
る。また、剥離層の溶融成形性も向上する。
【0023】エチレン・α−オレフィン共重合エラスト
マーに混合するオレフィン系樹脂の平均分子量及び密度
が低くなると、上記の効果が小さくなる。そして、この
ような他のオレフィン系樹脂は、一般に、80重量%以
下の範囲で混合される。
【0024】発泡性シートの片面に剥離層を形成する方
法としては、発泡性シートの片面にフィルム状に成形し
た剥離層を重ね合わせ、これを熱圧着する方法、或いは
発泡性シートの片面に剥離層をフィルム状に押出塗工す
る方法、或いは発泡性シートと剥離層とを共押出しする
方法が採用される。
【0025】特に、発泡性シートの片面に剥離層をフィ
ルム状に押出塗工する方法が好適に採用される。この場
合、押出塗工温度は、200〜350℃が好ましい。
【0026】次に、この発明では、剥離層が形成された
発泡性シートを加熱し、発泡剤を分解させることによ
り、樹脂を発泡させる。発泡性シートに分解型の架橋剤
が含有されている場合は、加熱によりこの架橋剤を分解
させて、樹脂を架橋させるとともに発泡剤を分解させ
て、樹脂を発泡させる。
【0027】加熱発泡方法としては、熱風炉、電気ヒー
ターを備えた炉、グリセリン加熱浴などによる加熱発泡
方法が採用される。加熱発泡は、一般に、200〜25
0℃の温度で行われる。
【0028】発泡後の剥離層の厚さは、一般に、5〜5
0μm が好ましい。発泡性シートの片面に剥離層を形成
し、これを加熱し発泡させると、この発泡により剥離層
は引き伸ばされるので、発泡性シートの片面に形成され
る剥離層の厚さを、発泡の際の面積倍率に応じて肉厚に
しておく。
【0029】また、発泡後の発泡シートには、必要に応
じてエンボスロールにより剥離層の表面に多数の凹凸が
形成される。このエンボスは、一般に、100〜160
℃の温度で行われ、浅いエンボスから約3mm程度の深い
エンボスまで形成される。
【0030】こうして、この発明の粘着シートもしくは
テープ用基材が得られる。この基材を用いて粘着シート
もしくはテープを製造するには、剥離層面或いはその反
対側の基材面に、アクリル系粘着剤を塗布し乾燥するか
或いは別に剥離性の工程紙等に形成したアクリル系粘着
剤層を転写して、アクリル系粘着剤層を設ける。
【0031】なお、剥離層面の反対側の基材面には、ア
クリル系粘着剤層との接着性を向上させるために、コロ
ナ放電処理等の表面処理を施すのが好ましい。
【0032】アクリル系粘着剤としては、アクリル酸エ
ステル成分を主成分とする公知のアクリル系粘着剤は、
全て使用することができる。特に、架橋型のアクリル系
粘着剤が好ましい。
【0033】架橋型のアクリル系感圧性接着剤として
は、例えば、アクリル酸n−ブチル等のアクリル酸アル
キルエステルに、アクリル酸等のカルボキシル基を含有
するアクリルモノマー又は/及びヒドロキシエチルアク
リレート等のヒドロキシル基を含有するアクリルモノマ
ーを共重合したアクリル共重合体を粘接着成分とし、こ
れにポリイソシアネート等の架橋剤を適量配合した架橋
型のアクリル系粘着剤が用いられる。
【0034】アクリル系粘着剤層の厚さは、一般に5〜
200μm とされる。そして、これを巻芯にロール状に
巻き取り、巻重体とする。さらに、必要に応じて適当な
幅に切断する。こうして、粘着シートもしくはテープが
得られる。
【0035】この方法により得られる粘着シートもしく
はテープの巻重体は、粘着剤層面が剥離層面に当接して
おり、これを使用する際に、巻重体から巻き戻される。
この場合、剥離層面の反対側の面に粘着剤層を設けたも
のは、そのままの状態で巻き戻される。
【0036】また、剥離層面に粘着剤層を形成したもの
は、この粘着剤層が剥離層面と反対側の面に転写され、
基材の剥離層と反対側の面に粘着剤層が設けられた状態
で巻き戻される。
【0037】いずれにしても、最終的に得られる粘着シ
ートもしくはテープは、発泡シートの片面に剥離層が設
けられて基材が形成され、この基材の剥離層と反対側の
面に粘着剤層が設けられた構成となる。
【0038】
【作用】オレフィン系樹脂発泡性シートの片面に、オレ
フィン系樹脂からなる剥離層を形成し、これを加熱し発
泡させると、発泡性シートは未発泡の状態でこれに剥離
層が形成されるので、発泡シートが剥離層形成の熱によ
り発泡状態が損なわれるようなことはない。また、加熱
発泡の際に、剥離層は面積倍率に応じて引き伸ばされる
ので、剥離層にしわが発生せず、しかも剥離層を比較的
薄く且つ均一に形成することができる。
【0039】また、オレフィン系樹脂発泡性シートと、
オレフイン系樹脂からなる剥離層とは、熱接着性が良
く、接着剤を必要としない。しかも、未発泡の状態のシ
ートに剥離層が熱接着されることにより、発泡後の発泡
シートと剥離層との接着は強固になる。
【0040】また、オレフイン系樹脂からなる剥離層
は、アクリル系粘着剤に対して良好な剥離性を持ってい
る。特に、剥離層の表面にエンボスによる多数の凹凸が
形成されると、剥離性が一層向上する。
【0041】
【実施例】以下、この発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 低密度ポリエチレン樹脂パウダー(密度0.922g/
cm3 、MI4.0)100重量部にアゾジカルボンアミ
ド15重量部を加え、ヘンシェルミキサーで混合し、こ
の混合物を押出機を用い、140℃(溶融樹脂の温度)
で混練して押出し、厚さ2mmのポリエチレン樹脂発泡性
シートを成形した。
【0042】このポリエチレン樹脂発泡性シートに3M
radの電子線を照射して樹脂を架橋させて、ポリエチ
レン樹脂架橋発泡性シートを得た。
【0043】この架橋発泡性シートの片面に、エチレン
・プロピレン共重合エラストマー(タフマーP−028
0:三井石油化学社製)30重量%と低密度ポリエチレ
ン樹脂(ミラソンG−16:三井石油化学社製)70重
量%との混合物を、280℃で押出塗工して、100μ
m の剥離層を形成した。
【0044】その後、上記の剥離層を形成した架橋発泡
性シートを、電気ヒーターと220℃の熱風を併用した
縦型の加熱発泡炉内へ上方から下方へ導入し、架橋発泡
性シートを加熱発泡させて架橋発泡シートを得た。
【0045】この架橋発泡シートの発泡倍率は31.2
倍、厚みは4.5〜4.7mm、剥離層の厚みは7.2μ
m であった。また、架橋発泡シートの表面部分の発泡状
態は良好で異常はなかった。また、剥離層も均一で平滑
で、しわ等の異常がなかった。
【0046】この架橋発泡シートの剥離層と反対側の面
をコロナ放電処理(濡れ試験で38dyn/cm)し、こ
のコロナ放電処理面に、アクリル酸n−ブチル成分95
重量%とアクリル酸成分5重量%とからなる共重合体1
00重量部にイソシアネート架橋剤(デスモジュールT
H)5重量部を配合して調製されたアクリル系粘着剤を
塗布し、これを85℃で5分間乾燥して、厚さ40μm
のアクリル系粘着剤層を形成した。
【0047】こうして得られた粘着シートを、粘着剤層
を内側にして巻芯にロール状に巻き取り、幅25mmに切
断して、図1に示すような粘着テープ巻重体とした。図
1において、10は粘着シート、11は発泡シート、1
2は剥離層、13は粘着剤層、20は巻芯である。
【0048】この粘着テープ巻重体について、JIS
Z 0237に準じて、粘着シートを幅25mmに裁断
し、300mm/分の引張速さで、低速巻き戻し力及び9
0度引き剥がしSP粘着力を測定した。その結果、低速
巻き戻し力は、69g/25mm幅で、良好な剥離展開性
を示した。また、引き剥がしSP粘着力は、750g/
25mm幅で、良好な接着性を示した。
【0049】実施例2 実施例1において、剥離層として、エチレン・プロピレ
ン共重合エラストマー(タフマーP−0280:三井石
油化学社製)20重量%と高密度ポリエチレン樹脂(ハ
イゼックス5600SP:三井石油化学社製)80重量
%との混合物を使用した。それ以外は実施例1と同様に
行った。
【0050】その結果、発泡シート及び剥離層に異常は
なかった。また、低速巻き戻し力は、55g/25mm幅
で、良好な剥離展開性を示した。また、引き剥がしSP
粘着力は、790g/25mm幅で、良好な接着性を示し
た。
【0051】実施例3 実施例1において、剥離層として、エチレン・プロピレ
ン共重合エラストマー(タフマータフマーP−028
0:三井石油化学社製)25重量%とポリプロピレン樹
脂(ハイポールF651:三井石油化学社製)75重量
%との混合物を使用した。それ以外は実施例1と同様に
行った。
【0052】その結果、発泡シート及び剥離層に異常は
なかった。また、低速巻き戻し力は、39g/25mm幅
で、良好な剥離展開性を示した。また、引き剥がしSP
粘着力は、700g/25mm幅で、良好な接着性を示し
た。
【0053】実施例4 実施例1において、剥離層を設けた架橋発泡性シートを
発泡させた後、エンボスロールにより150℃に加熱し
て、剥離層に多数のエンボス凹凸模様(深さ約0.2m
m)を形成した。それ以外は実施例1と同様に行った。
【0054】その結果、発泡シート及び剥離層に異常は
なかった。また、低速巻き戻し力は、43g/25mm幅
で、良好な剥離展開性を示した。また、引き剥がしSP
粘着力は、780g/25mm幅で、良好な接着性を示し
た。
【0055】実施例5 実施例1において、剥離層として、エチレン・1−ブテ
ン共重合エラストマー(タフマーA−4085:三井石
油化学社製)30重量%と低密度ポリエチレン樹脂(ミ
ラソンG−16:三井石油化学社製)70重量%との混
合物を使用した。それ以外は実施例1と同様に行った。
【0056】その結果、発泡シート及び剥離層に異常は
なかった。また、低速巻き戻し力は、56g/25mm幅
で、良好な剥離展開性を示した。また、引き剥がしSP
粘着力は、785g/25mm幅で、良好な接着性を示し
た。
【0057】比較例1 実施例1において、粘着剤層として、天然ゴムを主成分
とする一般のゴム系粘着剤を使用した。それ以外は実施
例1と同様に行った。
【0058】その結果、発泡シート及び剥離層に異常は
なかった。しかし、低速巻き戻し力の測定では剥離層が
破れ、剥離展開性は不良であった。なお、引き剥がしS
P粘着力は820g/25mm幅で、良好な接着性を示し
た。
【0059】比較例2 実施例1で成形したポリエチレン樹脂架橋発泡性シート
を、実施例1と同様にして加熱発泡させて剥離層のない
架橋発泡シートを得た。この架橋発泡シートに、実施例
1と同様なエチレン・プロピレン共重合エラストマー3
0重量%と低密度ポリエチレン樹脂70重量%との混合
物を、320℃で押出塗工して、7.5μm の剥離層を
形成した。この架橋発泡シートを用い、実施例1と同様
にしてアクリル系粘着剤層を形成して、粘着テープを製
造した。
【0060】この場合、押出塗工の際に、剥離層と接す
る架橋発泡シートの表面部分の発泡状態が熱で損なわれ
ていた。また、剥離層にしわが発生し、剥離層の厚さも
実施例1に較べて不均一であった。
【0061】
【発明の効果】上述の通り、この発明方法によれば、オ
レフィン系樹脂発泡性シートの片面に、オレフィン系樹
脂からなる剥離層を形成した後で加熱発泡させるので、
発泡シートの発泡状態が良好で、剥離層にしわが発生せ
ず、剥離層が発泡シートに強く熱接着された粘着シート
もしくはテープ用基材を得ることができる。
【0062】しかも、剥離層は加熱発泡の際に引き伸ば
されて厚さが薄くなるので、剥離層を比較的均一で必要
最小限の厚さにすることが容易であり、製造上及び原料
コストの面で有利である。
【0063】また、上記の方法で得られる粘着シートも
しくはテープ用基材は、オレフィン系樹脂発泡シートの
片面に、オレフィン系樹脂からなる剥離層が強く熱接着
されており、この剥離層はアクリル系粘着剤に対して良
好な剥離性を有する。特に、剥離層の表面に多数の凹凸
が形成したものは剥離性が一層向上する。
【0064】それゆえ、この基材の剥離層と反対側の面
に、アクリル系粘着剤層が設けられた粘着シートもしく
はテープは、これを剥離シートなしにロール状に巻いて
製品とすれば、使用時の巻き戻しの際に、発泡シート背
面の層割れが発生ぜず、良好な剥離展開性が得られる。
【0065】したがって、剥離シートの廃棄物処理が不
要となり、低コストでオレフィン系樹脂発泡シートの粘
着シートもしくはテープを得ることができる。
【0066】このような粘着シートもしくはテープは、
軽量性、緩衝性、断熱性、防音性等の性能を利用して、
車両、家電、建築等の分野で広く使用され、各種の材料
に簡単に貼り付けることができ、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の粘着テープの一実施例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 粘着テープ 11 発泡シート 12 剥離層 13 粘着剤層 20 巻芯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系樹脂発泡性シートの片面
    に、オレフィン系樹脂からなる剥離層を形成し、これを
    加熱し発泡させることを特徴とする粘着シートもしくは
    テープ用基材の製造方法。
  2. 【請求項2】 オレフィン系樹脂発泡性シートの片面
    に、オレフィン系樹脂からなる剥離層を形成し、これを
    加熱し発泡させ、その後エンボスロールにより剥離層の
    表面に多数の凹凸を形成することを特徴とする粘着シー
    トもしくはテープ用基材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の方法で得られた粘
    着シートもしくはテープ用基材。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の方法で得られた粘
    着シートもしくはテープ用基材の剥離層と反対側の面
    に、アクリル系粘着剤層が設けられていることを特徴と
    する粘着シートもしくはテープ。
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