JP2576689B2 - 車両内装用複合シート及びその製造方法 - Google Patents
車両内装用複合シート及びその製造方法Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は表皮材と架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体
を貼合せ積層したことからなる車両内装用複合シートに
関する。特に本発明の車両用内装材はインストルメント
パネルやドアトリムなどの自動車の内装用複合シートと
して好適に用いられる。
を貼合せ積層したことからなる車両内装用複合シートに
関する。特に本発明の車両用内装材はインストルメント
パネルやドアトリムなどの自動車の内装用複合シートと
して好適に用いられる。
従来、車両用内装材、より具体的には積層発泡体シー
トはポリ塩化ビニルやレザーなど比較的肉薄の表皮材と
ポリオレフィン系発泡体など比較的肉厚の発泡体シート
を接着剤により積層することにより製造され、さらに発
泡体側の面に接着剤を塗布するなどにより芯材となる自
動車のインストルメントパネルやドアトリムの基材に接
着され、内装に用いられる。例えば特公昭57-55067号に
示されるように飽和ポリエステル系またはウレタン系熱
溶着性接着剤にイソシアネート系の架橋剤を添加したも
のを表皮材とポリオレフィン系発泡体のいずれか一方又
は両方に塗布し、加熱・圧着し貼合せ複合シートとして
いる。また、特公昭63-228号では発泡体としてポリプロ
ピレン系重合体を用いて複合シートを製造し、これをイ
ンストルメントパネルやドアトリム等の自動車部品の基
材側の表面に同じ飽和ポリエステル系またはウレタン系
熱溶着性接着剤にイソシアネート系架橋剤を添加した接
着剤層を介して接着し、加熱・圧着して車両用内装部品
を得ている。
トはポリ塩化ビニルやレザーなど比較的肉薄の表皮材と
ポリオレフィン系発泡体など比較的肉厚の発泡体シート
を接着剤により積層することにより製造され、さらに発
泡体側の面に接着剤を塗布するなどにより芯材となる自
動車のインストルメントパネルやドアトリムの基材に接
着され、内装に用いられる。例えば特公昭57-55067号に
示されるように飽和ポリエステル系またはウレタン系熱
溶着性接着剤にイソシアネート系の架橋剤を添加したも
のを表皮材とポリオレフィン系発泡体のいずれか一方又
は両方に塗布し、加熱・圧着し貼合せ複合シートとして
いる。また、特公昭63-228号では発泡体としてポリプロ
ピレン系重合体を用いて複合シートを製造し、これをイ
ンストルメントパネルやドアトリム等の自動車部品の基
材側の表面に同じ飽和ポリエステル系またはウレタン系
熱溶着性接着剤にイソシアネート系架橋剤を添加した接
着剤層を介して接着し、加熱・圧着して車両用内装部品
を得ている。
しかし、これらの従来技術においては、用いられる接
着剤は有機溶媒型(トルエン、酢酸エチル等)であるた
め、人体に対する悪影響や大気汚染の原因となるなどの
問題を抱えている。また、これらの有機溶媒は引火性も
有するので、接着剤の塗布、貼合せ工程は防爆型設備を
用いる必要があり、安全性や費用の面で難点がある。
着剤は有機溶媒型(トルエン、酢酸エチル等)であるた
め、人体に対する悪影響や大気汚染の原因となるなどの
問題を抱えている。また、これらの有機溶媒は引火性も
有するので、接着剤の塗布、貼合せ工程は防爆型設備を
用いる必要があり、安全性や費用の面で難点がある。
さらに、従来の接着剤、例えば特公昭57-55067号や特
公昭63-228号において用いている飽和ポリエステル系ま
たはウレタン系熱溶着性接着剤にイソシアネート系の架
橋剤を添加したものは伸び特性が悪く、展開率の大きい
部分では接着剤層が破壊を起こし剥がれるという欠点も
有している。
公昭63-228号において用いている飽和ポリエステル系ま
たはウレタン系熱溶着性接着剤にイソシアネート系の架
橋剤を添加したものは伸び特性が悪く、展開率の大きい
部分では接着剤層が破壊を起こし剥がれるという欠点も
有している。
これらの問題点を解決するために有機溶媒系に代えて
水溶媒系の接着剤の開発が望まれている。例えば、特公
昭63-33518号公報に示されているように架橋剤にアジリ
ジン化合物を用いた水系接着剤が知られている。しか
し、これらの水溶媒系接着剤及びその処理法では、高温
下での高い剥離強度や高い伸び率を要求される車両内装
用複合シートとして実用に耐えうるものは得られてはい
ない。
水溶媒系の接着剤の開発が望まれている。例えば、特公
昭63-33518号公報に示されているように架橋剤にアジリ
ジン化合物を用いた水系接着剤が知られている。しか
し、これらの水溶媒系接着剤及びその処理法では、高温
下での高い剥離強度や高い伸び率を要求される車両内装
用複合シートとして実用に耐えうるものは得られてはい
ない。
本発明は上記の問題を解決するものであって、有機溶
媒による人体や大気への悪影響の問題や防爆型設備が必
要とされる難点を解消し、さらには接着層の剥離の欠点
も少ない自動車用内装材の提供を目的とする。
媒による人体や大気への悪影響の問題や防爆型設備が必
要とされる難点を解消し、さらには接着層の剥離の欠点
も少ない自動車用内装材の提供を目的とする。
本発明の車両内装用複合シートは、アクリル系または
ウレタン系樹脂を主成分とする樹脂の極性残基部分で次
式に示される構造により架橋された接着層を介して、表
皮材と架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体が積層され、
常温および120℃における180度法剥離強度試験で接着層
の破壊が生じないこと、を特徴とする。
ウレタン系樹脂を主成分とする樹脂の極性残基部分で次
式に示される構造により架橋された接着層を介して、表
皮材と架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体が積層され、
常温および120℃における180度法剥離強度試験で接着層
の破壊が生じないこと、を特徴とする。
−(CH2)2NH−R−NH(CH2)2− または (R:低分子架橋剤残基) 本発明におけるアクリル系樹脂とは、極性官能基を有
する公知のものが広く使用できる。特に限定されるもの
ではないが、2−エチルヘキシルアクリレート、メチル
メタアクリレート、アクリル酸、スチレン、2−ヒドロ
キシエチルメタアクリレート、ブチルアクリレート、エ
チルアクリレート、アクリルアミドなどからなるアクリ
ル共重合ポリマ等があげられる。
する公知のものが広く使用できる。特に限定されるもの
ではないが、2−エチルヘキシルアクリレート、メチル
メタアクリレート、アクリル酸、スチレン、2−ヒドロ
キシエチルメタアクリレート、ブチルアクリレート、エ
チルアクリレート、アクリルアミドなどからなるアクリ
ル共重合ポリマ等があげられる。
本発明におけるウレタン系樹脂とは、極性官能基を有
する公知のものが広く使用できる。特にカルボキシ基含
有芳香族イソシアネート系ポリエステル型水溶性もしく
は水分散性ウレタン樹脂が望ましい。特に限定されるも
のではないが、例えば特公昭42-224192号公報、特公昭5
3-38760号公報、特開昭50-126795号公報などに記載され
ているウレタン樹脂が広く使用できる。
する公知のものが広く使用できる。特にカルボキシ基含
有芳香族イソシアネート系ポリエステル型水溶性もしく
は水分散性ウレタン樹脂が望ましい。特に限定されるも
のではないが、例えば特公昭42-224192号公報、特公昭5
3-38760号公報、特開昭50-126795号公報などに記載され
ているウレタン樹脂が広く使用できる。
本発明における極性残基とは、該アクリル系またはウ
レタン系樹脂に一般的に存在する極性官能基の残基であ
り、例えば、次式で示すものがあげられる。
レタン系樹脂に一般的に存在する極性官能基の残基であ
り、例えば、次式で示すものがあげられる。
本発明における低分子架橋剤残基(R)とは、4,4′
−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタンまたは2,2−ビスヒドロキシメチル−ブタノール
−トリス〔3−(1−アジリジニル)プロピオネート〕
のアジリジン環が開環し架橋した残基であり、それぞれ
(A)、(B)式で表される。
−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニル
メタンまたは2,2−ビスヒドロキシメチル−ブタノール
−トリス〔3−(1−アジリジニル)プロピオネート〕
のアジリジン環が開環し架橋した残基であり、それぞれ
(A)、(B)式で表される。
また、本発明の車両内装用複合シートの製造方法は、
表皮材と架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体との互いに
接合する対向面の少なくとも一方に、活性水素を有する
エマルジョンに水分散化したアジリジン環化合物の硬化
剤が添加された水系接着剤を塗布、乾燥し、赤外線ヒー
ターで、表面温度は60℃〜該発泡体を構成する樹脂の融
点の温度範囲で焼付けした後、該表皮材と該架橋型ポリ
オレフィン系樹脂発泡体を加熱、圧着することを特徴と
する。
表皮材と架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体との互いに
接合する対向面の少なくとも一方に、活性水素を有する
エマルジョンに水分散化したアジリジン環化合物の硬化
剤が添加された水系接着剤を塗布、乾燥し、赤外線ヒー
ターで、表面温度は60℃〜該発泡体を構成する樹脂の融
点の温度範囲で焼付けした後、該表皮材と該架橋型ポリ
オレフィン系樹脂発泡体を加熱、圧着することを特徴と
する。
ウレタン系エマルジョンはポリエステルをイソシアネ
ートで反応、高分子化したエマルジョンあるいは水分散
体で、末端に水酸基、カルボキシル基を持ったものであ
る。
ートで反応、高分子化したエマルジョンあるいは水分散
体で、末端に水酸基、カルボキシル基を持ったものであ
る。
アクリル系エマルジョンは常法により乳化重合により
得られるのもで、水酸基、カルボキシル基、アミノ基を
有するモノマーを共重合して導入するものである。
得られるのもで、水酸基、カルボキシル基、アミノ基を
有するモノマーを共重合して導入するものである。
これらのウレタン系、アクリル系エマルジョンは単独
で用いても良く、乾燥性、密着性等の性能バランスを良
くするため、任意に混合しても良い。
で用いても良く、乾燥性、密着性等の性能バランスを良
くするため、任意に混合しても良い。
本発明の水分散化したアジリジン環化合物とは、4,
4′−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェ
ニルメタン、2,2ビスヒドロキシメチルブタノール−ト
リス〔3−(1−アジリジニル)プロピオネート〕等が
あげられ、これらの少なくとも一種が硬化剤として用い
られる。
4′−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェ
ニルメタン、2,2ビスヒドロキシメチルブタノール−ト
リス〔3−(1−アジリジニル)プロピオネート〕等が
あげられ、これらの少なくとも一種が硬化剤として用い
られる。
これらのアジリジン環化合物は水に不溶のため、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミドに溶解した
後、少量の乳化剤をいれ、水の強制分散化したものが使
用しやすい。エマルジョンと硬化剤の配合比率は100:1
〜100:20の範囲で良い。
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミドに溶解した
後、少量の乳化剤をいれ、水の強制分散化したものが使
用しやすい。エマルジョンと硬化剤の配合比率は100:1
〜100:20の範囲で良い。
本発明における架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体と
は、エチレンまたはブテンが0.5〜35%、ランダムまた
はブロックあるいはランダム−ブロック状に共重合され
たポリプロピレン樹脂を用いるのが好ましいが、密度0.
897〜0.955g/ccでMIが0.5〜55の範囲にあるポリエチレ
ン樹脂やエチレンとα−オレフィンの共重合ポリエチレ
ン樹脂、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル
酸エステル等のモノマーが共重合されたポリエチレン樹
脂、または共重合されたポリエチレン樹脂の混和物から
なる発泡体などで、放射線(電子線、α、β、γ線等)
架橋法、化学架橋法(ジクミルパーオキサイド等)及び
紫外線架橋法で架橋された発泡体である。
は、エチレンまたはブテンが0.5〜35%、ランダムまた
はブロックあるいはランダム−ブロック状に共重合され
たポリプロピレン樹脂を用いるのが好ましいが、密度0.
897〜0.955g/ccでMIが0.5〜55の範囲にあるポリエチレ
ン樹脂やエチレンとα−オレフィンの共重合ポリエチレ
ン樹脂、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル
酸エステル等のモノマーが共重合されたポリエチレン樹
脂、または共重合されたポリエチレン樹脂の混和物から
なる発泡体などで、放射線(電子線、α、β、γ線等)
架橋法、化学架橋法(ジクミルパーオキサイド等)及び
紫外線架橋法で架橋された発泡体である。
本発明における表皮材としては、天然、人工の繊維を
用いた布帛状物、ポリ塩化ビニル樹脂を主成分としたシ
ート、熱可塑性エラストマーシート、レザー等を言う。
用いた布帛状物、ポリ塩化ビニル樹脂を主成分としたシ
ート、熱可塑性エラストマーシート、レザー等を言う。
硬化剤を混入したエマルジョンはワイヤーコーター、
ドクターナイフ、ロールコーター、リバースコーターを
用いて架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体に5〜200g/m
2塗布する。塗布する場合、作業性を良くする上で、エ
マルジョンの粘度を調整する必要があり、通常使用され
るポリカルボン酸ポリマー、カルボキシルメチルセルロ
ース等の増粘剤が適当量使用できる。
ドクターナイフ、ロールコーター、リバースコーターを
用いて架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体に5〜200g/m
2塗布する。塗布する場合、作業性を良くする上で、エ
マルジョンの粘度を調整する必要があり、通常使用され
るポリカルボン酸ポリマー、カルボキシルメチルセルロ
ース等の増粘剤が適当量使用できる。
焼き付け法としては赤外線による焼き付けが効果的で
ある。赤外線の平均波長は0.75〜1000μm、望ましくは
2〜14μmである。また接着剤を塗布した表面温度は60
℃〜該発泡体を構成する樹脂の融点、好ましくは90〜14
0℃である。ここで、焼き付け時の表面温度が60℃以下
であったり、従来法のように焼き付けを行わなかった
り、もしくは赤外線ヒーター以外の乾燥機、例えば温風
機で乾燥させたり、すると十分な接着強度を得ることが
できず、界面剥離を起こす。一方、該発泡体を構成する
樹脂の融点以上になると発泡体の表面が荒れを起こすた
め製品価値がなくなる。
ある。赤外線の平均波長は0.75〜1000μm、望ましくは
2〜14μmである。また接着剤を塗布した表面温度は60
℃〜該発泡体を構成する樹脂の融点、好ましくは90〜14
0℃である。ここで、焼き付け時の表面温度が60℃以下
であったり、従来法のように焼き付けを行わなかった
り、もしくは赤外線ヒーター以外の乾燥機、例えば温風
機で乾燥させたり、すると十分な接着強度を得ることが
できず、界面剥離を起こす。一方、該発泡体を構成する
樹脂の融点以上になると発泡体の表面が荒れを起こすた
め製品価値がなくなる。
次に本発明の製造方法の一態様について述べる。ただ
し、本発明は以下の製造方法に限定されるものではな
い。
し、本発明は以下の製造方法に限定されるものではな
い。
表皮材としてポリ塩化ビニル樹脂シート(軟質0.7m
m)を、発泡体としてとゲル分率40%、見掛密度0.050g/
cm3で厚み3mmのポリオレフィン系樹脂発泡体を用いる。
活性水素を有するエマルジョン100重量部に水分散化し
たアジリジン環化合物の硬化剤が10重量部添加された水
系接着剤をまず該発泡体と該表皮材のお互いが接合すべ
き面の少なくとも一方に50g/m2の割合で塗布して接着層
を形成する。
m)を、発泡体としてとゲル分率40%、見掛密度0.050g/
cm3で厚み3mmのポリオレフィン系樹脂発泡体を用いる。
活性水素を有するエマルジョン100重量部に水分散化し
たアジリジン環化合物の硬化剤が10重量部添加された水
系接着剤をまず該発泡体と該表皮材のお互いが接合すべ
き面の少なくとも一方に50g/m2の割合で塗布して接着層
を形成する。
該接着層を90〜150℃の範囲で水分蒸発させ、赤外線
ヒーターにより焼き付けした後、両者を50〜100℃に加
熱し圧着貼合せする。
ヒーターにより焼き付けした後、両者を50〜100℃に加
熱し圧着貼合せする。
さらに発泡体の面に同様にして該接着層を形成し、該
水分蒸発、硬化処理を施す。
水分蒸発、硬化処理を施す。
本発明に用いる特性値の測定方法並びに評価方法は次
ぎの通りである。
ぎの通りである。
1.剥離強度 車両内装用複合シートを幅25mmのタンザク状に切断
し、オートグラフで常温下(23℃)と高温下(120℃)
で180度法により、速度500mm/分で剥離強度を測定し
た。
し、オートグラフで常温下(23℃)と高温下(120℃)
で180度法により、速度500mm/分で剥離強度を測定し
た。
なお、接着層で破壊が起こらなかった。 ○ 部分的に接着層の破壊が起こった。 △ 接着層で破壊が起きた。 × で表わした。
(剥離強度で、(−)は測定困難であることを示す。) 2.成形性能 車両内装用複合シートを160〜180℃に加熱した後、雌
型の金型(直径(D)50mm,深さ(H)50、60、70mm)
で真空成形した結果の接着層の界面剥離の有無を評価し
た。
型の金型(直径(D)50mm,深さ(H)50、60、70mm)
で真空成形した結果の接着層の界面剥離の有無を評価し
た。
成形品の表皮材、発泡部分の破壊や接着剤層の界面剥離
がない ○ 接着層の界面剥離は見られないが最も深い底の部分で発
泡体の一部が破壊した。 △ 接着層の界面剥離は見られないが発泡体が破壊を起こし
た。 × で表わした。
がない ○ 接着層の界面剥離は見られないが最も深い底の部分で発
泡体の一部が破壊した。 △ 接着層の界面剥離は見られないが発泡体が破壊を起こし
た。 × で表わした。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 水酸基とカルボキシル基を有する固形分45%のアクリ
ルエマルジョン100重量部、アジリジン環化合物“ケミ
タイトDZ-22"(4,4′−ビス(エチレンイミノカルボニ
ルアミノ)ジフェニルメタン:日本触媒化学工業製)を
10重量部混合し、増粘剤として非イオン系界面活性剤で
ある“ビスサーフF"(花王株式会社製)で粘度5000cPに
調整したエマルジョン型の接着剤を見掛密度0.067g/cm3
のポリプロピレン系樹脂発泡体の一方の面にグラビアロ
ール法で50g/m2の割合で塗布した。
ルエマルジョン100重量部、アジリジン環化合物“ケミ
タイトDZ-22"(4,4′−ビス(エチレンイミノカルボニ
ルアミノ)ジフェニルメタン:日本触媒化学工業製)を
10重量部混合し、増粘剤として非イオン系界面活性剤で
ある“ビスサーフF"(花王株式会社製)で粘度5000cPに
調整したエマルジョン型の接着剤を見掛密度0.067g/cm3
のポリプロピレン系樹脂発泡体の一方の面にグラビアロ
ール法で50g/m2の割合で塗布した。
接着剤層を乾燥し、赤外線ヒーターで焼き付けした
後、加熱(表面温度80℃)された表皮材(ポリ塩化ビニ
ル樹脂/ABSの混合シート、厚さ0.7mm)と圧着貼合せを
した。
後、加熱(表面温度80℃)された表皮材(ポリ塩化ビニ
ル樹脂/ABSの混合シート、厚さ0.7mm)と圧着貼合せを
した。
この車両内装用複合シートを用いて接着剥離性と成形
性能を測定評価した。
性能を測定評価した。
実施例2 ポリプロピレン系樹脂発泡体の見掛密度を0.050g/cm3
としたほかは実施例1と同様にして車両内装用複合シー
トを作製し、評価した。
としたほかは実施例1と同様にして車両内装用複合シー
トを作製し、評価した。
実施例3 水酸基とカルボキシル基を有する固形分50%のウレタ
ン系エマルジョン60重量部と実施例1で用いたアクリル
系エマルジョン60重量部、アジリジン環化合物“ケミタ
イトDZ-22"(4,4′−ビス(エチレンイミノカルボニル
アミノ)ジフェニルメタン:日本触媒化学工業製)を10
重量部混合し、増粘剤で粘度8000cPに調整したエマルジ
ョン型の接着剤をドクターナイフ法で見掛密度0.050g/c
m3のポリプロピレン系樹脂発泡体の一方の面に50g/m2の
割合で塗布した。
ン系エマルジョン60重量部と実施例1で用いたアクリル
系エマルジョン60重量部、アジリジン環化合物“ケミタ
イトDZ-22"(4,4′−ビス(エチレンイミノカルボニル
アミノ)ジフェニルメタン:日本触媒化学工業製)を10
重量部混合し、増粘剤で粘度8000cPに調整したエマルジ
ョン型の接着剤をドクターナイフ法で見掛密度0.050g/c
m3のポリプロピレン系樹脂発泡体の一方の面に50g/m2の
割合で塗布した。
接着層を乾燥し、赤外線ヒーターで焼き付けをした
後、加熱(表面温度80℃)された表皮材(ポリ塩化ビニ
ル樹脂シート、厚さ0.45mm)と圧着貼合せをした。
後、加熱(表面温度80℃)された表皮材(ポリ塩化ビニ
ル樹脂シート、厚さ0.45mm)と圧着貼合せをした。
この車両内装用複合シートの表皮材側を140〜150℃、
ポリプロピレン系樹脂発泡体側を170℃に加熱し、縦200
mm、横600mm、高さ50mmのインストルメンタルパネル形
状のオス・メス型(型間隙2.5mm)で真空圧縮成形し、
成形時の界面剥離性を評価した。
ポリプロピレン系樹脂発泡体側を170℃に加熱し、縦200
mm、横600mm、高さ50mmのインストルメンタルパネル形
状のオス・メス型(型間隙2.5mm)で真空圧縮成形し、
成形時の界面剥離性を評価した。
実施例4 赤外線焼き付け時の表面温度を130℃としたほかは実
施例1と同様にして車両内装用複合シートを作成した。
結果は第2表に示した。
施例1と同様にして車両内装用複合シートを作成した。
結果は第2表に示した。
比較例1 赤外線焼き付け時の表面温度を50℃としたほかは実施
例1と同様にして車両内装用複合シートを作成した。結
果は第2表に示した。
例1と同様にして車両内装用複合シートを作成した。結
果は第2表に示した。
比較例2 赤外線焼き付けに代えて温風乾燥を行ったほかは実施
例1と同様にして車両内装用複合シートを作成した。結
果は第2表に示した。
例1と同様にして車両内装用複合シートを作成した。結
果は第2表に示した。
比較例3 接着剤としては、飽和ポリエステル系接着剤を、硬化
剤としてはイソシアネートを用い、接着剤と硬化剤の比
を100:10としたほかは実施例1と同様にして車両内装用
複合シートを作成した。結果は第2表に示した。
剤としてはイソシアネートを用い、接着剤と硬化剤の比
を100:10としたほかは実施例1と同様にして車両内装用
複合シートを作成した。結果は第2表に示した。
〔発明の効果〕 第1表に示したように、本発明の車両内装用複合シー
トは優れた高温剥離強度と真空成形絞り性を有してお
り、自動車の内装用複合シートとして好適に用いること
ができる。また、第2表に示したように、本発明におけ
る赤外線焼き付け工程による剥離強度の向上は、焼き付
けをしない水溶媒系の従来例と比較して顕著なものがあ
る。そしてその強度は従来の有機溶媒系の接着剤を用い
た車両内装用複合シートと同等のものである。以上よ
り、本発明により、有機溶剤による引火、環境汚染、人
体への悪影響などの問題を解消し、かつ従来の水溶媒系
接着剤を用いた場合よりもよりも優れた剥離強度を有す
る車両内装用複合シートを提供するものである。
トは優れた高温剥離強度と真空成形絞り性を有してお
り、自動車の内装用複合シートとして好適に用いること
ができる。また、第2表に示したように、本発明におけ
る赤外線焼き付け工程による剥離強度の向上は、焼き付
けをしない水溶媒系の従来例と比較して顕著なものがあ
る。そしてその強度は従来の有機溶媒系の接着剤を用い
た車両内装用複合シートと同等のものである。以上よ
り、本発明により、有機溶剤による引火、環境汚染、人
体への悪影響などの問題を解消し、かつ従来の水溶媒系
接着剤を用いた場合よりもよりも優れた剥離強度を有す
る車両内装用複合シートを提供するものである。
Claims (4)
- 【請求項1】アクリル系またはウレタン系樹脂を主成分
とする樹脂の極性残基部分で次式に示される構造により
架橋された接着層を介して、表皮材と架橋型ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体が積層され、常温および120℃におけ
る180度法剥離強度試験で接着層の破壊が生じないこと
を特徴とする車両内装用複合シート。 −(CH2)2NH−R−NH(CH2)2− または (R:低分子架橋剤残基) - 【請求項2】アクリル系またはウレタン系樹脂を主成分
とする樹脂の極性残基部分で次式に示される構造により
架橋された接着剤からなる層を介して、表皮材と架橋型
ポリオレフィン系樹脂発泡体が積層され、発泡体側の面
に、さらに該接着剤からなる層を設けており、常温およ
び120℃における180度法剥離強度試験で接着層の破壊が
生じないことを特徴とする車両内装用複合シート。 −(CH2)2NH−R−NH(CH2)2− または (R:低分子架橋剤残基) - 【請求項3】表皮材と架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡
体との互いに接合する対向面の少なくとも一方に、活性
水素を有するエマルジョンに水分散化したアジリジン環
化合物の硬化剤が添加された水系接着剤を塗布、乾燥
し、赤外線ヒーターで、表面温度は60℃〜該発泡体を構
成する樹脂の融点の温度範囲で焼付けした後、該表皮材
と該架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体を加熱、圧着す
ることを特徴とする車両内装用複合シートの製造方法。 - 【請求項4】表皮材と架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡
体との互いに接合する対向面の少なくとも一方に、活性
水素を有するエマルジョンに水分散化したアジリジン環
化合物の硬化剤が添加された水系接着剤を塗布、乾燥
し、赤外線ヒーターで、表面温度は60℃〜該発泡体を構
成する樹脂の融点の温度範囲で焼付けした後、該表皮材
と該架橋型ポリオレフィン系樹脂発泡体を加熱、圧着し
たのち、発泡体側の面にさらに該水系接着剤を塗布し、
乾燥し、赤外線ヒーターで、表面温度は60℃〜該発泡体
を構成する樹脂の融点の温度範囲で焼付けして接着層を
設けることを特徴とする車両内装用複合シートの製造方
法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33974290A JP2576689B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両内装用複合シート及びその製造方法 |
US07/799,212 US5254402A (en) | 1990-11-30 | 1991-11-27 | Molding laminate |
CA 2056464 CA2056464A1 (en) | 1990-11-30 | 1991-11-28 | Molding laminate |
DE69129489T DE69129489T2 (de) | 1990-11-30 | 1991-11-29 | Mehrschichtplatte zum Formen |
EP19910311076 EP0488762B1 (en) | 1990-11-30 | 1991-11-29 | Moulding laminate |
KR1019910021921A KR100216696B1 (ko) | 1990-11-30 | 1991-11-30 | 성형 적층물 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33974290A JP2576689B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両内装用複合シート及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04208452A JPH04208452A (ja) | 1992-07-30 |
JP2576689B2 true JP2576689B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=18330378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33974290A Ceased JP2576689B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両内装用複合シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576689B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2745818B2 (ja) * | 1990-12-26 | 1998-04-28 | 東レ株式会社 | スタンピングモールド用複合シート及びその成形品並びにその製造方法 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP33974290A patent/JP2576689B2/ja not_active Ceased
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04208452A (ja) | 1992-07-30 |
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