JP3077842B2 - ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物Info
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- JP3077842B2 JP3077842B2 JP04007944A JP794492A JP3077842B2 JP 3077842 B2 JP3077842 B2 JP 3077842B2 JP 04007944 A JP04007944 A JP 04007944A JP 794492 A JP794492 A JP 794492A JP 3077842 B2 JP3077842 B2 JP 3077842B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン系樹脂発
泡体積層物に関する。さらに詳しくは、帯電防止性にす
ぐれ、たとえば風呂マットなどの生活用品をはじめ、パ
ッキン類、断熱材、自動車内装材などの資材などとして
好適に使用しうるポリオレフィン系樹脂発泡体積層物に
関する。
泡体積層物に関する。さらに詳しくは、帯電防止性にす
ぐれ、たとえば風呂マットなどの生活用品をはじめ、パ
ッキン類、断熱材、自動車内装材などの資材などとして
好適に使用しうるポリオレフィン系樹脂発泡体積層物に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリオレフィン系樹脂、とくに
ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などからな
る発泡体は、疎水性が大きいため、静電気の発生が著し
く、発泡体に埃が付着したり、静電気の放電により人体
にショックを与えるなどの問題がある。
ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などからな
る発泡体は、疎水性が大きいため、静電気の発生が著し
く、発泡体に埃が付着したり、静電気の放電により人体
にショックを与えるなどの問題がある。
【0003】そこで、従来、発泡体に帯電防止性を付与
するために、アニオン系、カチオン系または両性界面活
性剤を添加する方法や、ポリオレフィン系樹脂発泡体に
特開昭62-121717 号公報に記載の樹脂や特公平1-29820
号公報に記載の樹脂を被覆する方法が採用されている。
するために、アニオン系、カチオン系または両性界面活
性剤を添加する方法や、ポリオレフィン系樹脂発泡体に
特開昭62-121717 号公報に記載の樹脂や特公平1-29820
号公報に記載の樹脂を被覆する方法が採用されている。
【0004】しかしながら、前記界面活性剤を添加する
方法では、界面活性剤は、その分子量がたかだか500 〜
600 程度と比較的小さいものであるため、発泡体の製造
中に揮散したり、また発泡体としたあとには経時ととも
にブリードアウトし、発泡体の表面を汚染し、ブロッキ
ングを発生し、接着性、印刷性や蒸着性などを悪化させ
たり、帯電防止性の永続性に劣るという問題がある。ま
た、前記特定の樹脂を被覆する方法では、前記樹脂はい
ずれもポリオレフィン系樹脂ではないため、ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体との接着性がわるく、本発明が目的と
するポリオレフィン系樹脂発泡体積層物をうることがで
きない。また、このような樹脂を発泡体中に添加する方
法も考えられるが、このばあいにはポリオレフィン系樹
脂との相溶性がわるいため、透明性が悪化したり、ボイ
ドが発生し、表面性に劣るという問題がある。
方法では、界面活性剤は、その分子量がたかだか500 〜
600 程度と比較的小さいものであるため、発泡体の製造
中に揮散したり、また発泡体としたあとには経時ととも
にブリードアウトし、発泡体の表面を汚染し、ブロッキ
ングを発生し、接着性、印刷性や蒸着性などを悪化させ
たり、帯電防止性の永続性に劣るという問題がある。ま
た、前記特定の樹脂を被覆する方法では、前記樹脂はい
ずれもポリオレフィン系樹脂ではないため、ポリオレフ
ィン系樹脂発泡体との接着性がわるく、本発明が目的と
するポリオレフィン系樹脂発泡体積層物をうることがで
きない。また、このような樹脂を発泡体中に添加する方
法も考えられるが、このばあいにはポリオレフィン系樹
脂との相溶性がわるいため、透明性が悪化したり、ボイ
ドが発生し、表面性に劣るという問題がある。
【0005】また、これらの樹脂や界面活性剤を発泡体
に含有せしめるばあいには、シートやフィルムと異なり
製品の体積が増加するため、結果として前記のごとき樹
脂や界面活性剤を多量に添加しないと帯電防止性が発揮
されにくいという問題がある。
に含有せしめるばあいには、シートやフィルムと異なり
製品の体積が増加するため、結果として前記のごとき樹
脂や界面活性剤を多量に添加しないと帯電防止性が発揮
されにくいという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、帯電防止性にすぐれる
ことは勿論のこと、ブリードやブロッキングの発生など
がなく、接着性、印刷性、蒸着性などにすぐれたポリオ
レフィン系樹脂発泡体積層物を提供することを目的とす
るものである。
術に鑑みてなされたものであり、帯電防止性にすぐれる
ことは勿論のこと、ブリードやブロッキングの発生など
がなく、接着性、印刷性、蒸着性などにすぐれたポリオ
レフィン系樹脂発泡体積層物を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式(I) :
般式(I) :
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R1 は水素原子またはメチル基を
示す)で表わされるオレフィン構造単位50〜98モル%、
一般式(II):
示す)で表わされるオレフィン構造単位50〜98モル%、
一般式(II):
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R2 は炭素数1〜4のアルキル基
を示す)で表わされるアクリレート構造単位1〜15モル
%および一般式(III) :
を示す)で表わされるアクリレート構造単位1〜15モル
%および一般式(III) :
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R3 は炭素数2〜8のアルキレン
基、R4 およびR5 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル
基、R6 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12の
アリールアルキル基、アルキル基で置換されていてもよ
い炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環
アルキル基、Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 または
C2 H5 OSO3 を示す)で表わされるマレイミド構造
単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配列した重量
平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系樹脂を含有
したポリオレフィン系樹脂層を設けたことを特徴とする
ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物に関する。
基、R4 およびR5 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル
基、R6 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12の
アリールアルキル基、アルキル基で置換されていてもよ
い炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環
アルキル基、Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 または
C2 H5 OSO3 を示す)で表わされるマレイミド構造
単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配列した重量
平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系樹脂を含有
したポリオレフィン系樹脂層を設けたことを特徴とする
ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物に関する。
【0014】
【作用および実施例】本発明のポリオレフィン系樹脂発
泡体積層物は、前記したように、一般式(I):
泡体積層物は、前記したように、一般式(I):
【0015】
【化7】
【0016】(式中、R1 は水素原子またはメチル基
を示す)で表わされるオレフィン構造単位50〜98モル
%、一般式(II):
を示す)で表わされるオレフィン構造単位50〜98モル
%、一般式(II):
【0017】
【化8】
【0018】(式中、R2 は炭素数1〜4のアルキル基
を示す)で表わされるアクリレート構造単位1〜15モル
%および一般式(III) :
を示す)で表わされるアクリレート構造単位1〜15モル
%および一般式(III) :
【0019】
【化9】
【0020】(式中、R3 は炭素数2〜8のアルキレン
基、R4 およびR5 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル
基、R6 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12の
アリールアルキル基、アルキル基で置換されていてもよ
い炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環
アルキル基、Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 または
C2 H5 OSO3 を示す)で表わされるマレイミド構造
単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配列した重量
平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系樹脂を含有
したポリオレフィン系樹脂を樹脂層用樹脂として設けた
ものである。
基、R4 およびR5 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル
基、R6 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12の
アリールアルキル基、アルキル基で置換されていてもよ
い炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環
アルキル基、Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 または
C2 H5 OSO3 を示す)で表わされるマレイミド構造
単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配列した重量
平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系樹脂を含有
したポリオレフィン系樹脂を樹脂層用樹脂として設けた
ものである。
【0021】前記ポリオレフィン系樹脂中のオレフィン
構造単位の割合は50〜98モル%である。該オレフィン構
造単位の割合が50モル%未満であるばあいには、前記ポ
リオレフィン系樹脂の軟化点が低くなってタックやベタ
ツキが生じ、また98モル%をこえるばあいには、前記ポ
リオレフィン系樹脂の帯電防止性が小さくなりすぎるよ
うになる。なお、本発明においては、前記オレフィン構
造単位の割合は、軟化点および帯電防止性の釣り合いの
点から、85〜97モル%であることが好ましい。
構造単位の割合は50〜98モル%である。該オレフィン構
造単位の割合が50モル%未満であるばあいには、前記ポ
リオレフィン系樹脂の軟化点が低くなってタックやベタ
ツキが生じ、また98モル%をこえるばあいには、前記ポ
リオレフィン系樹脂の帯電防止性が小さくなりすぎるよ
うになる。なお、本発明においては、前記オレフィン構
造単位の割合は、軟化点および帯電防止性の釣り合いの
点から、85〜97モル%であることが好ましい。
【0022】前記ポリオレフィン系樹脂の中のアクリレ
ート構造単位の割合は1〜15モル%である。該アクリレ
ート構造単位の割合が1モル%未満であるばあいには、
前記ポリオレフォン系樹脂の強靭性や耐衝撃性を損い、
また15モル%をこえるばあいには、前記ポリオレフィン
系樹脂の軟化点が低くなってタックやベタツキが生じる
ようになる。なお、本発明においては、前記アクリレー
ト構造単位の割合は、軟化点と強靭性および耐衝撃性と
の釣り合いの点から、3〜7モル%であることが好まし
い。
ート構造単位の割合は1〜15モル%である。該アクリレ
ート構造単位の割合が1モル%未満であるばあいには、
前記ポリオレフォン系樹脂の強靭性や耐衝撃性を損い、
また15モル%をこえるばあいには、前記ポリオレフィン
系樹脂の軟化点が低くなってタックやベタツキが生じる
ようになる。なお、本発明においては、前記アクリレー
ト構造単位の割合は、軟化点と強靭性および耐衝撃性と
の釣り合いの点から、3〜7モル%であることが好まし
い。
【0023】前記アクリレート構造単位において、R2
は炭素数1〜4のアルキル基である。かかるR2 の具体
例としては、たとえばメチル基、エチル基、n-プロピル
基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基などがあげ
られ、これらの基は1分子中に混在していてもよい。な
お、これらの基のなかでは、メチル基およびエチル基は
前記ポリオレフィン系樹脂の軟化点を維持するうえで好
ましいものである。
は炭素数1〜4のアルキル基である。かかるR2 の具体
例としては、たとえばメチル基、エチル基、n-プロピル
基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基などがあげ
られ、これらの基は1分子中に混在していてもよい。な
お、これらの基のなかでは、メチル基およびエチル基は
前記ポリオレフィン系樹脂の軟化点を維持するうえで好
ましいものである。
【0024】前記ポリオレフィン系樹脂中のマレイミド
構造単位の割合は1〜35モル%である。該マレイミド構
造単位の割合が1モル%未満であるばあいには、帯電防
止性が小さくなりすぎ、また35モル%をこえるばあいに
は、前記ポリオレフィン系樹脂に吸湿性が生じるように
なる。なお、本発明においては、前記マレイミド構造単
位の割合は、帯電防止性および吸湿性の釣り合いの点か
ら、3〜15モル%であることが好ましい。
構造単位の割合は1〜35モル%である。該マレイミド構
造単位の割合が1モル%未満であるばあいには、帯電防
止性が小さくなりすぎ、また35モル%をこえるばあいに
は、前記ポリオレフィン系樹脂に吸湿性が生じるように
なる。なお、本発明においては、前記マレイミド構造単
位の割合は、帯電防止性および吸湿性の釣り合いの点か
ら、3〜15モル%であることが好ましい。
【0025】前記マレイミド構造単位において、R3 は
炭素数2〜8のアルキレン基である。かかるR3 の具体
例としては、たとえばエチレン基、プロピレン基、ヘキ
サメチレン基、ネオペンチレン基などがあげられ、これ
らの基は1分子中に混在していてもよい。なお、これら
の基のなかでは、製造の容易性および経済性の面からエ
チレン基およびプロピレン基が好ましく、とくにプロピ
レン基が好ましい。
炭素数2〜8のアルキレン基である。かかるR3 の具体
例としては、たとえばエチレン基、プロピレン基、ヘキ
サメチレン基、ネオペンチレン基などがあげられ、これ
らの基は1分子中に混在していてもよい。なお、これら
の基のなかでは、製造の容易性および経済性の面からエ
チレン基およびプロピレン基が好ましく、とくにプロピ
レン基が好ましい。
【0026】前記R4 およびR5 はそれぞれ炭素数1〜
4のアルキル基である。かかるR4 およびR5 の具体例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
があげられ、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。なお、これらの基のなかでは、帯電防止性の点から
メチル基およびエチル基が好ましい。
4のアルキル基である。かかるR4 およびR5 の具体例
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
があげられ、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。なお、これらの基のなかでは、帯電防止性の点から
メチル基およびエチル基が好ましい。
【0027】前記R6 は炭素数1〜12のアルキル基、炭
素数6〜12のアリールアルキル基、アルキル基で置換さ
れていてもよい炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数
6〜12の脂環アルキル基である。かかるR6 の具体例と
しては、たとえばメチル基、エチル基、n-プロピル基、
i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、n-オクチル
基、n-ラウリル基などのアルキル基;ベンジル基、4-メ
チルベンジル基などのアリールアルキル基;エポキシ
基、1,2-エポキシプロピル基、2,3-エポキシプロピル
基、1,2-エポキシブチル基、1,2-エポキシ-2,3- エポキ
シブチル基などのアルキル基で置換されていてもよいエ
ポキシ基;シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基
などの脂環アルキル基があげられ、これらの基は1分子
中に混在していてもよい。なお、前記R6 としては、耐
熱性の点から直鎖状アルキル基およびアリールアルキル
基が好ましく、また帯電防止性の点から低級アルキル基
が好ましい。とくに好ましいR6 としては、メチル基お
よびエチル基があげられる。
素数6〜12のアリールアルキル基、アルキル基で置換さ
れていてもよい炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数
6〜12の脂環アルキル基である。かかるR6 の具体例と
しては、たとえばメチル基、エチル基、n-プロピル基、
i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、n-オクチル
基、n-ラウリル基などのアルキル基;ベンジル基、4-メ
チルベンジル基などのアリールアルキル基;エポキシ
基、1,2-エポキシプロピル基、2,3-エポキシプロピル
基、1,2-エポキシブチル基、1,2-エポキシ-2,3- エポキ
シブチル基などのアルキル基で置換されていてもよいエ
ポキシ基;シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシル基
などの脂環アルキル基があげられ、これらの基は1分子
中に混在していてもよい。なお、前記R6 としては、耐
熱性の点から直鎖状アルキル基およびアリールアルキル
基が好ましく、また帯電防止性の点から低級アルキル基
が好ましい。とくに好ましいR6 としては、メチル基お
よびエチル基があげられる。
【0028】前記Xは、たとえばCl、Br、I などの
ハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO3
であり、これらは1分子中に混在していてもよい。な
お、これらのなかでは、帯電防止性の点からCl、CH
3 OSO3 およびC2 H5 OSO3 が好ましい。
ハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OSO3
であり、これらは1分子中に混在していてもよい。な
お、これらのなかでは、帯電防止性の点からCl、CH
3 OSO3 およびC2 H5 OSO3 が好ましい。
【0029】前記ポリオレフィン系樹脂の重量平均分子
量は、1000〜50000 である。該重量平均分子量が1000未
満であるばあいには、分子量が小さくなりすぎて加熱し
たときに揮散し、また50000 をこえるばあいには、熔融
したときの粘度が大きくなりすぎて、作業性がわるくな
る。好ましい重量平均分子量は3000〜35000 である。
量は、1000〜50000 である。該重量平均分子量が1000未
満であるばあいには、分子量が小さくなりすぎて加熱し
たときに揮散し、また50000 をこえるばあいには、熔融
したときの粘度が大きくなりすぎて、作業性がわるくな
る。好ましい重量平均分子量は3000〜35000 である。
【0030】なお、本明細書において、重量平均分子量
とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
で測定した単分散のポリスチレン換算の重量平均分子量
をいう。
とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
で測定した単分散のポリスチレン換算の重量平均分子量
をいう。
【0031】本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂
は、テトラヒドロフラン(THF)やキシレンなどの通常の
ゲルパーミエーション溶離液に難溶であるので、その重
量平均分子量を容易に測定することができないが、超高
温GPC 法(絹川、高分子論文集、44巻、2号、139 〜14
1 頁(1987年))にしたがって測定することができる。
は、テトラヒドロフラン(THF)やキシレンなどの通常の
ゲルパーミエーション溶離液に難溶であるので、その重
量平均分子量を容易に測定することができないが、超高
温GPC 法(絹川、高分子論文集、44巻、2号、139 〜14
1 頁(1987年))にしたがって測定することができる。
【0032】前記ポリオレフィン系樹脂およびその中間
体である前記一般式(I) で表わされるオレフィン構造単
位、前記一般式(II)で表わされるアクリレート構造単位
および一般式(IV):
体である前記一般式(I) で表わされるオレフィン構造単
位、前記一般式(II)で表わされるアクリレート構造単位
および一般式(IV):
【0033】
【化10】
【0034】(式中、R3 、R4 およびR5 は前記と同
じ)で表わされるマレイミド構造単位からなる線状に不
規則に配列した重量平均分子量1000〜50000 のマレイミ
ド系共重合体は、たとえば以下の方法によってえられ
る。
じ)で表わされるマレイミド構造単位からなる線状に不
規則に配列した重量平均分子量1000〜50000 のマレイミ
ド系共重合体は、たとえば以下の方法によってえられ
る。
【0035】前記ポリオレフィン系樹脂の中間体を製造
する原料としては、とくに限定はないが、たとえばオー
トクレーブ中にベンゼン、トルエンなどの溶媒を用い、
アクリレート、無水マレイン酸および過酸化ベンゾイル
などのラジカル重合開始剤を溶解させ、オレフィンをえ
られた溶液に所定量吹きこみ、50〜80℃で200 〜300kg
/cm2 の圧力下で8〜12時間反応させ、その後オートク
レーブ中の内容物を大量のたとえばエーテルなどの溶媒
中に投入する方法などの公知の方法によってえられるオ
レフィン−アクリレート−無水マレイン酸共重合体が用
いられる。ここでそれぞれの単量体の仕込モル比は、目
的とする共重合体の構造単位の割合にほぼ等しくなる。
する原料としては、とくに限定はないが、たとえばオー
トクレーブ中にベンゼン、トルエンなどの溶媒を用い、
アクリレート、無水マレイン酸および過酸化ベンゾイル
などのラジカル重合開始剤を溶解させ、オレフィンをえ
られた溶液に所定量吹きこみ、50〜80℃で200 〜300kg
/cm2 の圧力下で8〜12時間反応させ、その後オートク
レーブ中の内容物を大量のたとえばエーテルなどの溶媒
中に投入する方法などの公知の方法によってえられるオ
レフィン−アクリレート−無水マレイン酸共重合体が用
いられる。ここでそれぞれの単量体の仕込モル比は、目
的とする共重合体の構造単位の割合にほぼ等しくなる。
【0036】前記オレフィン−アクリレート−無水マレ
イン酸共重合体から前記ポリオレフィン系樹脂およびそ
の中間体を製造する方法についてはとくに限定がない
が、以下にその一例について説明する。
イン酸共重合体から前記ポリオレフィン系樹脂およびそ
の中間体を製造する方法についてはとくに限定がない
が、以下にその一例について説明する。
【0037】前記オレフィン−アクリレート−無水マレ
イン酸共重合体をたとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサノン、デカン、クメン、シメンなどの
芳香族または脂肪族炭化水素、ケトンなどの不活性溶媒
に溶解し、これに前記オレフィン−アクリレート−無水
マレイン酸共重合体の無水マレイン酸含有量に対して10
0 〜150 モル%のジアルキルアミノアルキルアミンを添
加し、130 〜180 ℃にて反応させて無水マレイン酸構造
単位に含まれる酸無水物基をジアルキルアミノアルキル
イミド基に変換することにより、ポリオレフィン系樹脂
の中間体がえられる。
イン酸共重合体をたとえばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサノン、デカン、クメン、シメンなどの
芳香族または脂肪族炭化水素、ケトンなどの不活性溶媒
に溶解し、これに前記オレフィン−アクリレート−無水
マレイン酸共重合体の無水マレイン酸含有量に対して10
0 〜150 モル%のジアルキルアミノアルキルアミンを添
加し、130 〜180 ℃にて反応させて無水マレイン酸構造
単位に含まれる酸無水物基をジアルキルアミノアルキル
イミド基に変換することにより、ポリオレフィン系樹脂
の中間体がえられる。
【0038】つぎに、たとえばアルキルハライド、ジア
ルキル硫酸塩などの公知の4級化剤で前記中間体をカチ
オン変性することにより、本発明に用いられる線状のラ
ンダム共重合体であるポリオレフィン系樹脂がえられ
る。
ルキル硫酸塩などの公知の4級化剤で前記中間体をカチ
オン変性することにより、本発明に用いられる線状のラ
ンダム共重合体であるポリオレフィン系樹脂がえられ
る。
【0039】かくしてえられるポリオレフィン系樹脂は
すぐれた帯電防止能を呈するばかりでなく、マレイミド
基にもとづく特有のすぐれた耐熱性を呈する。その理由
は定かではないが、おそらくマレイミド構造単位が空気
中の水分を取り込み、X- がイオン化して電気伝導性を
示すため、低い電気抵抗を示すことに起因するものと考
えられる。
すぐれた帯電防止能を呈するばかりでなく、マレイミド
基にもとづく特有のすぐれた耐熱性を呈する。その理由
は定かではないが、おそらくマレイミド構造単位が空気
中の水分を取り込み、X- がイオン化して電気伝導性を
示すため、低い電気抵抗を示すことに起因するものと考
えられる。
【0040】また、本発明においては、マレイミド構造
単位が高温下であっても揮発性を示さず、かつポリオレ
フィン系樹脂中に化学的に組み込まれているので、加工
時における揮散がなく、加工後においてはブロッキング
の発生やポリオレフィン系樹脂の物性の低下を招くこと
がないと考えられる。
単位が高温下であっても揮発性を示さず、かつポリオレ
フィン系樹脂中に化学的に組み込まれているので、加工
時における揮散がなく、加工後においてはブロッキング
の発生やポリオレフィン系樹脂の物性の低下を招くこと
がないと考えられる。
【0041】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体積層
物は、前記ポリオレフィン系樹脂を含有した樹脂層用樹
脂を設けたものであり、前記樹脂層用樹脂としては前記
ポリオレフィン系樹脂単独または該樹脂とその他のポリ
オレフィン系樹脂とを混合したものが用いられる。
物は、前記ポリオレフィン系樹脂を含有した樹脂層用樹
脂を設けたものであり、前記樹脂層用樹脂としては前記
ポリオレフィン系樹脂単独または該樹脂とその他のポリ
オレフィン系樹脂とを混合したものが用いられる。
【0042】前記その他のポリオレフィン系樹脂として
は、たとえばエチレン含量が2〜30重量%のエチレン-
プロピレン共重合体、前記エチレン- プロピレン共重合
体にブテン-1をさらに共重合した三元共重合体、高圧法
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖
状超低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレ
ン- 酢酸ビニル共重合体、前記エチレン- 酢酸ビニル共
重合体のケン化物、エチレン- (メタ)アクリル酸共重
合体、エチレン- (メタ)アクリル酸エステル共重合
体、エチレン- (メタ)アクリル酸- 無水マレイン酸三
元共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル- 無
水マレイン酸三元共重合体などがあげられ、これらの樹
脂は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
は、たとえばエチレン含量が2〜30重量%のエチレン-
プロピレン共重合体、前記エチレン- プロピレン共重合
体にブテン-1をさらに共重合した三元共重合体、高圧法
低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直鎖
状超低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレ
ン- 酢酸ビニル共重合体、前記エチレン- 酢酸ビニル共
重合体のケン化物、エチレン- (メタ)アクリル酸共重
合体、エチレン- (メタ)アクリル酸エステル共重合
体、エチレン- (メタ)アクリル酸- 無水マレイン酸三
元共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル- 無
水マレイン酸三元共重合体などがあげられ、これらの樹
脂は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0043】なお、前記ポリオレフィン系樹脂と前記そ
の他のポリオレフィン系樹脂を併用するばあいには、前
記ポリオレフィン系樹脂の使用量は、えられる樹脂層用
樹脂100部(重量部、以下同様)に対して 0.1部以上、
好ましくは10部以上であることが、帯電防止性を付与す
るうえで望ましい。
の他のポリオレフィン系樹脂を併用するばあいには、前
記ポリオレフィン系樹脂の使用量は、えられる樹脂層用
樹脂100部(重量部、以下同様)に対して 0.1部以上、
好ましくは10部以上であることが、帯電防止性を付与す
るうえで望ましい。
【0044】本発明において基材として用いられるポリ
オレフィン系樹脂発泡体の樹脂組成にはとくに限定はな
く、えられるポリオレフィン系樹脂発泡体積層物の用途
に応じて適宜選択して用いればよい。前記ポリオレフィ
ン系樹脂発泡体に用いうる樹脂としては、たとえばポリ
プロピレン、エチレン含量が2〜30重量%のエチレン-
プロピレン共重合体や前記エチレン- プロピレン共重合
体にブテン-1をさらに共重合した三元共重合体などのプ
ロピレンと他のオレフィンとの各種共重合体、高圧法低
密度ポリエチレン、低圧法高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレンや、
エチレン- 酢酸ビニル共重合体、前記エチレン- 酢酸ビ
ニル共重合体のケン化物、エチレン-(メタ)アクリル酸
共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル、エチ
レン-(メタ)アクリル酸- 無水マレイン酸三元共重合
体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル- 無水マレイ
ン酸三元共重合体などがあげられ、これらの樹脂は単独
でまたは2種以上を混合して用いられる。
オレフィン系樹脂発泡体の樹脂組成にはとくに限定はな
く、えられるポリオレフィン系樹脂発泡体積層物の用途
に応じて適宜選択して用いればよい。前記ポリオレフィ
ン系樹脂発泡体に用いうる樹脂としては、たとえばポリ
プロピレン、エチレン含量が2〜30重量%のエチレン-
プロピレン共重合体や前記エチレン- プロピレン共重合
体にブテン-1をさらに共重合した三元共重合体などのプ
ロピレンと他のオレフィンとの各種共重合体、高圧法低
密度ポリエチレン、低圧法高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、直鎖状超低密度ポリエチレンや、
エチレン- 酢酸ビニル共重合体、前記エチレン- 酢酸ビ
ニル共重合体のケン化物、エチレン-(メタ)アクリル酸
共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル、エチ
レン-(メタ)アクリル酸- 無水マレイン酸三元共重合
体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル- 無水マレイ
ン酸三元共重合体などがあげられ、これらの樹脂は単独
でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0045】本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂
発泡体を製造する方法についてはとくに限定はなく、公
知の製造方法を適用することができる。その具体例とし
ては、たとえば発泡性樹脂組成物に分解型発泡剤を混合
して押し出し機内に導入し、発泡剤を分解させて発泡す
る方法、発泡性樹脂組成物を押し出し機内に導入し、さ
らに押し出し機内に蒸発型溶剤を圧入して発泡させるい
わゆる押し出し発泡法、発泡性樹脂組成物を分解型発泡
剤と過酸化化合物の混合物とともに型内に充填して加圧
加熱し、過酸化化合物を分解させて架橋し、さらに分解
型発泡剤を分解させて同時に放圧して発泡体とするいわ
ゆるブロック発泡法、発泡性樹脂組成物を押し出し機内
に導入し、シート状に成形したのち、電子線を照射また
は過酸化化合物を添加して架橋し、加熱発泡する常圧架
橋発泡法などがあげられる。
発泡体を製造する方法についてはとくに限定はなく、公
知の製造方法を適用することができる。その具体例とし
ては、たとえば発泡性樹脂組成物に分解型発泡剤を混合
して押し出し機内に導入し、発泡剤を分解させて発泡す
る方法、発泡性樹脂組成物を押し出し機内に導入し、さ
らに押し出し機内に蒸発型溶剤を圧入して発泡させるい
わゆる押し出し発泡法、発泡性樹脂組成物を分解型発泡
剤と過酸化化合物の混合物とともに型内に充填して加圧
加熱し、過酸化化合物を分解させて架橋し、さらに分解
型発泡剤を分解させて同時に放圧して発泡体とするいわ
ゆるブロック発泡法、発泡性樹脂組成物を押し出し機内
に導入し、シート状に成形したのち、電子線を照射また
は過酸化化合物を添加して架橋し、加熱発泡する常圧架
橋発泡法などがあげられる。
【0046】前記ポリオレフィン系樹脂発泡体の発泡倍
率および厚さについてはとくに限定はなく、えられるポ
リオレフィン系樹脂発泡体積層物の用途に応じて適宜選
択すればよい。
率および厚さについてはとくに限定はなく、えられるポ
リオレフィン系樹脂発泡体積層物の用途に応じて適宜選
択すればよい。
【0047】なお、本発明においては、本発明の目的が
阻害されない範囲内で、たとえば炭酸カルシウム、タル
ク、ガラス単繊維などの無機充填剤、酸化防止剤、難燃
剤、着色剤、多官能モノマーなどの各種助剤などを前記
樹脂層用樹脂および発泡体中に含有せしめてもよい。
阻害されない範囲内で、たとえば炭酸カルシウム、タル
ク、ガラス単繊維などの無機充填剤、酸化防止剤、難燃
剤、着色剤、多官能モノマーなどの各種助剤などを前記
樹脂層用樹脂および発泡体中に含有せしめてもよい。
【0048】また、本発明においては、前記樹脂層用樹
脂および発泡体には公知の低分子量の界面活性剤をポリ
オレフィン系樹脂100 部に対して30部をこえない範囲内
で用いもよい。このように30部をこえない範囲内で界面
活性剤を用いたばあいには、ブリードが認められない。
脂および発泡体には公知の低分子量の界面活性剤をポリ
オレフィン系樹脂100 部に対して30部をこえない範囲内
で用いもよい。このように30部をこえない範囲内で界面
活性剤を用いたばあいには、ブリードが認められない。
【0049】前記ポリオレフィン系樹脂発泡体上に前記
樹脂層用樹脂を積層する方法についてはとくに限定はな
いが、その例をあげれば、たとえばイクストルージョン
ラミネート法により樹脂層用樹脂を積層する方法、ポリ
オレフィン系樹脂発泡体の製造時に樹脂層樹脂を直接積
層する方法、具体的には発泡体となる溶融状態にある樹
脂の片面または両面に樹脂層用樹脂を複合積層したのち
発泡する方法をはじめ、樹脂層用樹脂を加熱溶融、溶剤
により溶融またはエマルジョンとしたものをリバースロ
ールコート法、グラビアコート法、バーコート法などに
より発泡体の表面上に被覆する方法などがある。
樹脂層用樹脂を積層する方法についてはとくに限定はな
いが、その例をあげれば、たとえばイクストルージョン
ラミネート法により樹脂層用樹脂を積層する方法、ポリ
オレフィン系樹脂発泡体の製造時に樹脂層樹脂を直接積
層する方法、具体的には発泡体となる溶融状態にある樹
脂の片面または両面に樹脂層用樹脂を複合積層したのち
発泡する方法をはじめ、樹脂層用樹脂を加熱溶融、溶剤
により溶融またはエマルジョンとしたものをリバースロ
ールコート法、グラビアコート法、バーコート法などに
より発泡体の表面上に被覆する方法などがある。
【0050】なお、前記ポリオレフィン系樹脂層の厚さ
は、最終製品としたときに1〜 150μm、好ましくは3
〜100 μm、さらに好ましくは5〜50μmの範囲内にあ
ればよい。かかる厚さは、1μm未満であるばあいに
は、樹脂層と発泡体との界面で凝集破壊を生じ、結果的
に接着性、蒸着性が悪化し、また 150μmをこえるばあ
いには、樹脂層の柔軟性が顕著となり、ブロッキングの
ごとき現象が発生するようになる。
は、最終製品としたときに1〜 150μm、好ましくは3
〜100 μm、さらに好ましくは5〜50μmの範囲内にあ
ればよい。かかる厚さは、1μm未満であるばあいに
は、樹脂層と発泡体との界面で凝集破壊を生じ、結果的
に接着性、蒸着性が悪化し、また 150μmをこえるばあ
いには、樹脂層の柔軟性が顕著となり、ブロッキングの
ごとき現象が発生するようになる。
【0051】かくしてえられる本発明のポリオレフィン
系樹脂発泡体積層物には、さらに少なくとも片面にコロ
ナ放電処理を施して表面濡れ張力をあげ、水溶性の各種
コーティング剤との接着性を向上させることができる。
またコーティング剤層を設け、各種表皮材、フィルム、
シート、その他の発泡体、金属箔、紙、天然繊維や合成
繊維からなる不織布あるいは合成皮革を積層して複合体
としたのち、これらを各種の方法で成形することができ
る。
系樹脂発泡体積層物には、さらに少なくとも片面にコロ
ナ放電処理を施して表面濡れ張力をあげ、水溶性の各種
コーティング剤との接着性を向上させることができる。
またコーティング剤層を設け、各種表皮材、フィルム、
シート、その他の発泡体、金属箔、紙、天然繊維や合成
繊維からなる不織布あるいは合成皮革を積層して複合体
としたのち、これらを各種の方法で成形することができ
る。
【0052】つぎに本発明のポリオレフィン系樹脂発泡
体積層物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、
本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
体積層物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、
本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0053】実施例1 発泡性樹脂組成物として、高圧法低密度ポリエチレン
(密度:0.921 g/cm3 、メルトインデックス:3.7 g
/10分、粒子径:32メッシュパス)100 部に対して発泡
剤としてアゾジカルボンアミド10部を添加して混合した
ものを用いた。
(密度:0.921 g/cm3 、メルトインデックス:3.7 g
/10分、粒子径:32メッシュパス)100 部に対して発泡
剤としてアゾジカルボンアミド10部を添加して混合した
ものを用いた。
【0054】また、樹脂層用樹脂として式:
【0055】
【化11】
【0056】で表わされるオレフィン構造単位85モル
%、式:
%、式:
【0057】
【化12】
【0058】で表されるアクリレート構造単位5モル%
および式:
および式:
【0059】
【化13】
【0060】で表わされるマレミド構造単位10モル%か
らなる線状に不規則に配列した重量平均分子量27500 の
ポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスとなるように粉
砕したものを用いた。
らなる線状に不規則に配列した重量平均分子量27500 の
ポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスとなるように粉
砕したものを用いた。
【0061】つぎに2台の押し出し機を用意し、それぞ
れに前記発泡性樹脂組成物および前記樹脂層用樹脂を導
入したのち、口金複合設備を備えた積層装置に導入して
溶融、混練りし、樹脂層の厚さが200 μm、発泡体とな
る発泡性樹脂層部分の厚さが2.0mm 、幅が400mm の溶融
複合連続シートを成形した。
れに前記発泡性樹脂組成物および前記樹脂層用樹脂を導
入したのち、口金複合設備を備えた積層装置に導入して
溶融、混練りし、樹脂層の厚さが200 μm、発泡体とな
る発泡性樹脂層部分の厚さが2.0mm 、幅が400mm の溶融
複合連続シートを成形した。
【0062】このシートに電子線照射機で電子線5Mrad
を照射して架橋せしめて架橋発泡性積層シートをえた。
を照射して架橋せしめて架橋発泡性積層シートをえた。
【0063】えられた架橋発泡性積層シートを230 ℃の
加熱雰囲気の縦型熱風発泡機に連続的に導入し、発泡体
積層物とした。この発泡体積層物は、全体の厚さが4.3
mm、全幅が1250mm、みかけ発泡倍率が20倍、樹脂層の厚
さが12μmのものであった。
加熱雰囲気の縦型熱風発泡機に連続的に導入し、発泡体
積層物とした。この発泡体積層物は、全体の厚さが4.3
mm、全幅が1250mm、みかけ発泡倍率が20倍、樹脂層の厚
さが12μmのものであった。
【0064】えられた発泡体積層物の表面比抵抗を下記
の方法にしたがって調べたところ、2.1 ×108 Ωときわ
めて小さく、帯電防止性にすぐれていることがわかっ
た。
の方法にしたがって調べたところ、2.1 ×108 Ωときわ
めて小さく、帯電防止性にすぐれていることがわかっ
た。
【0065】つぎに、えられた発泡体積層物を40℃、80
%RH(相対湿度)の雰囲気中に7日間放置したのち発泡
体積層物の樹脂層の表面を観察したが、ブリードアウト
によるベタツキの発生がなく、またえられた発泡体積層
物の樹脂層の表面上にポリプロピレン用印刷インキを用
いて印刷したが、ブリードアウトによる印刷不良がなか
った。
%RH(相対湿度)の雰囲気中に7日間放置したのち発泡
体積層物の樹脂層の表面を観察したが、ブリードアウト
によるベタツキの発生がなく、またえられた発泡体積層
物の樹脂層の表面上にポリプロピレン用印刷インキを用
いて印刷したが、ブリードアウトによる印刷不良がなか
った。
【0066】つぎに、えられた発泡体積層物の片面にコ
ロナ放電処理を施し、表面濡れ張力を45dyne/cm以上と
し、各種コーティング剤との接着性を向上させることが
できた。
ロナ放電処理を施し、表面濡れ張力を45dyne/cm以上と
し、各種コーティング剤との接着性を向上させることが
できた。
【0067】また、コーティング剤層を設け、各種表皮
材、フィルム、シート、その他の発泡体、金属箔、紙、
天然繊維や合成繊維からなる不織布または合成皮革を積
層し、複合体としたのち、各種の方法で所望の形状に成
形することができた。
材、フィルム、シート、その他の発泡体、金属箔、紙、
天然繊維や合成繊維からなる不織布または合成皮革を積
層し、複合体としたのち、各種の方法で所望の形状に成
形することができた。
【0068】(表面比抵抗)発泡体積層物を10cm×10cm
に切り出し、20℃、60%RHにコントロールされた恒温恒
湿室中に48時間放置してエージングする。
に切り出し、20℃、60%RHにコントロールされた恒温恒
湿室中に48時間放置してエージングする。
【0069】エージング終了後、前記雰囲気中で表面比
抵抗を測定する。
抵抗を測定する。
【0070】測定器:(株)川口電機製作所製の超絶縁
計(VE-40型)に常温測定箱(RC-02型)を接続したもの 測定条件:印加電圧100 V 本器で測定した値を採用する。
計(VE-40型)に常温測定箱(RC-02型)を接続したもの 測定条件:印加電圧100 V 本器で測定した値を採用する。
【0071】なお、前記表面比抵抗において1×1013Ω
以下、かつ前記電荷の半減期が3分以下のものを帯電防
止性があるとする。
以下、かつ前記電荷の半減期が3分以下のものを帯電防
止性があるとする。
【0072】実施例2 発泡性樹脂組成物として、低密度ポリエチレン(密度:
0.923g/cm3 、メルトインデックス: 1.2g/10分、
粒子径:32メッシュパス) 100部に対して発泡剤として
アゾジカルボンアミド10部を添加して混合したものを用
いた。
0.923g/cm3 、メルトインデックス: 1.2g/10分、
粒子径:32メッシュパス) 100部に対して発泡剤として
アゾジカルボンアミド10部を添加して混合したものを用
いた。
【0073】また、樹脂層用樹脂として式:
【0074】
【化14】
【0075】で表わされるオレフィン構造単位85モル
%、式:
%、式:
【0076】
【化15】
【0077】で表わされるアクリレート構造単位5モル
%および式:
%および式:
【0078】
【化16】
【0079】で表わされるマレイミド構造単位10モル%
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量33000
のポリオレフィン系樹脂を用いた。
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量33000
のポリオレフィン系樹脂を用いた。
【0080】つぎに、前記発泡性樹脂組成物および樹脂
層用樹脂を用い、実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。この発泡体積層物は、全体の厚さが3.9mm 、全幅
が1120mm、みかけ発泡倍率が23倍、樹脂層の厚さが20μ
mのものであった。
層用樹脂を用い、実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。この発泡体積層物は、全体の厚さが3.9mm 、全幅
が1120mm、みかけ発泡倍率が23倍、樹脂層の厚さが20μ
mのものであった。
【0081】つぎに、えられた発泡体積層物の物性とし
て表面比抵抗を実施例1と同様にして、また電荷の半減
期、ブリードアウトおよびブロッキング剪断力を以下の
方法にしたがって調べた。その結果を表1に示す。
て表面比抵抗を実施例1と同様にして、また電荷の半減
期、ブリードアウトおよびブロッキング剪断力を以下の
方法にしたがって調べた。その結果を表1に示す。
【0082】(電荷の半減期)表面比抵抗を測定したと
きと同じ雰囲気中でスタチックオネストメーター
((株)宍戸商会製)を用い、試料に10KVの電圧を印加
し、印加された電荷の減衰速度を半減期として求める。
きと同じ雰囲気中でスタチックオネストメーター
((株)宍戸商会製)を用い、試料に10KVの電圧を印加
し、印加された電荷の減衰速度を半減期として求める。
【0083】(ブリードアウト)発泡体積層物の表面に
無添加2軸延伸ポリプロピレンフィルムを重ね、40℃、
80%RHの雰囲気中に7日間入れたのち、取出して発泡体
からフィルムを剥がしてフィルムの表面の付着物の有無
を調べる。
無添加2軸延伸ポリプロピレンフィルムを重ね、40℃、
80%RHの雰囲気中に7日間入れたのち、取出して発泡体
からフィルムを剥がしてフィルムの表面の付着物の有無
を調べる。
【0084】(ブロッキング剪断力)2枚の発泡体積層
物を幅3cm、長さ4cmにわたって重ね合わせ、この上に
550gの重りをのせ、40℃、80%RHの雰囲気中に7日間
入れたのち、2枚の発泡体の剪断剥離力をショッパー型
引張り試験機で求める。
物を幅3cm、長さ4cmにわたって重ね合わせ、この上に
550gの重りをのせ、40℃、80%RHの雰囲気中に7日間
入れたのち、2枚の発泡体の剪断剥離力をショッパー型
引張り試験機で求める。
【0085】剪断剥離力が1000g以下を合格とする。な
お、好ましくは500 g以下である。
お、好ましくは500 g以下である。
【0086】実施例3 発泡性樹脂組成物として直鎖状低密度ポリエチレン(密
度:0.925 g/cm3 、メルトインデックス:2g/10
分)と低密度ポリエチレン(密度:0.923 g/cm3 、メ
ルトインデックス:1.5 g/10分)を重量比30/70で混
合したもの 100部に対して発泡剤としてアゾジカルボン
アミド10部を添加したものを用いた。
度:0.925 g/cm3 、メルトインデックス:2g/10
分)と低密度ポリエチレン(密度:0.923 g/cm3 、メ
ルトインデックス:1.5 g/10分)を重量比30/70で混
合したもの 100部に対して発泡剤としてアゾジカルボン
アミド10部を添加したものを用いた。
【0087】また、樹脂層用樹脂として式:
【0088】
【化17】
【0089】で表わされるオレフィン構造単位80モル
%、式:
%、式:
【0090】
【化18】
【0091】で表わされるアクリレート構造単位1モル
%および式:
%および式:
【0092】
【化19】
【0093】で表わされるマレイミド構造単位19モル%
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量24500
のポリオレフィン系樹脂80部および低密度ポリエチレン
(密度:0.921 g/cm3 、メルトインデックス:3.2 g
/10分、粒子径:32メッシュパス)20部を用いた。
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量24500
のポリオレフィン系樹脂80部および低密度ポリエチレン
(密度:0.921 g/cm3 、メルトインデックス:3.2 g
/10分、粒子径:32メッシュパス)20部を用いた。
【0094】つぎにえられた発泡性樹脂組成物と前記樹
脂層樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。この発泡体積層物は、全体の厚さが3.7mm 、全幅
が1190mm、みかけ発泡倍率が25倍、樹脂層の厚さが21μ
mのものであった。
脂層樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。この発泡体積層物は、全体の厚さが3.7mm 、全幅
が1190mm、みかけ発泡倍率が25倍、樹脂層の厚さが21μ
mのものであった。
【0095】えられた発泡体積層物の物性を実施例2と
同様にして調べた。その結果を表1に示す。
同様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0096】実施例4 発泡性樹脂組成物としてエチレン- プロピレン共重合体
(エチレン含量:8重量%、メルトインデックス: 2.3
g/10分) 100部に対して発泡剤としてアゾジカルボン
アミド4部を添加したものを用いた。
(エチレン含量:8重量%、メルトインデックス: 2.3
g/10分) 100部に対して発泡剤としてアゾジカルボン
アミド4部を添加したものを用いた。
【0097】また、樹脂層用樹脂として式:
【0098】
【化20】
【0099】で表わされるオレフィン構造単位88モル
%、式:
%、式:
【0100】
【化21】
【0101】で表わされるアクリレート構造単位3モル
%および式:
%および式:
【0102】
【化22】
【0103】で表わされるマレイミド構造単位9モル%
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量27000
のポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスとなるように
粉砕したもの10部をポリプロピレン(メルトインデック
ス:2.5 g/10分、粒子径:32メッシュパス)90部に添
加したものを用いた。
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量27000
のポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスとなるように
粉砕したもの10部をポリプロピレン(メルトインデック
ス:2.5 g/10分、粒子径:32メッシュパス)90部に添
加したものを用いた。
【0104】つぎに、えられた発泡性組成物および樹脂
層用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。えられた発泡体積層物は、全体の厚さが3.8mm 、
全幅が1280mm、みかけ発泡倍率が25倍、樹脂層の厚さが
13μmのものであった。
層用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。えられた発泡体積層物は、全体の厚さが3.8mm 、
全幅が1280mm、みかけ発泡倍率が25倍、樹脂層の厚さが
13μmのものであった。
【0105】えられた発泡体積層物の物性を実施例2と
同様として調べた。その結果を表1に示す。
同様として調べた。その結果を表1に示す。
【0106】
【表1】
【0107】比較例1 ポリプロピレン(メルトインデックス:2.5 g/10分、
粒子径:32メッシュパス)99部および帯電防止剤として
ステアリン酸モノグリセライド1部を混合して樹脂層用
樹脂をえた。
粒子径:32メッシュパス)99部および帯電防止剤として
ステアリン酸モノグリセライド1部を混合して樹脂層用
樹脂をえた。
【0108】エチレン- プロピレン共重合体(エチレン
含量:5重量%、メルトインデックス: 1.2g/10分)
100部と発泡剤としてアゾジカルボンアミド 3.5部およ
びジクミルパーオキサイド1部を混合して発泡性組成物
をえた。
含量:5重量%、メルトインデックス: 1.2g/10分)
100部と発泡剤としてアゾジカルボンアミド 3.5部およ
びジクミルパーオキサイド1部を混合して発泡性組成物
をえた。
【0109】つぎに、えられた発泡性組成物および樹脂
層用樹脂を用いて実施例3と同様にして発泡体積層物を
えた。
層用樹脂を用いて実施例3と同様にして発泡体積層物を
えた。
【0110】えられた発泡体積層物の物性を実施例2と
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
【0111】比較例2 ポリプロピレン(メルトインデックス:2.5g/10分、粒
子:32メッシュパス)99.2部および帯電防止剤として
式:
子:32メッシュパス)99.2部および帯電防止剤として
式:
【0112】
【化23】
【0113】で表わされるベタイン型両性界面活性剤0.
8 部を混合して樹脂層用樹脂をえた。
8 部を混合して樹脂層用樹脂をえた。
【0114】比較例1で用いたものと同じエチレン- プ
ロピレン共重合体 100部および発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド2部およびジビニルベンゼン2部を混合して
発泡性組成物をえた。
ロピレン共重合体 100部および発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド2部およびジビニルベンゼン2部を混合して
発泡性組成物をえた。
【0115】つぎに、えられた発泡性組成物および樹脂
層用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。
層用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。
【0116】えられた発泡体積層物の物性を実施例2と
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
【0117】比較例3 直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.921 g/cm3 、メ
ルトインデックス:3.2 g/10分、粒子径:32メッシュ
パス)98.5部および帯電防止剤としてステアリン酸モノ
グリセライドと式:
ルトインデックス:3.2 g/10分、粒子径:32メッシュ
パス)98.5部および帯電防止剤としてステアリン酸モノ
グリセライドと式:
【0118】
【化24】
【0119】で表わされるベタイン型両性界面活性剤を
1:1の重量比で混合したもの1.5 部を混合して樹脂層
用樹脂をえた。実施例4で用いたものと同じ低密度ポリ
エチレン 100部および発泡剤としてアゾジカルボンアミ
ド15部を混合して発泡性組成物をえた。
1:1の重量比で混合したもの1.5 部を混合して樹脂層
用樹脂をえた。実施例4で用いたものと同じ低密度ポリ
エチレン 100部および発泡剤としてアゾジカルボンアミ
ド15部を混合して発泡性組成物をえた。
【0120】つぎにえられた発泡性組成物および樹脂層
用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体をえた。
用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体をえた。
【0121】えられた発泡体積層物の物性を実施例2と
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
【0122】比較例4 エチレン含量5重量%のエチレン- プロピレン共重合体
(メルトインデックス:1.2 g/10分、粒子径:32メッ
シュパス)95部および帯電防止剤としてドデシルベンゼ
ンスルホン酸ソーダとポリエチレングリコールを1:1
の重量比で混合したもの5部を混合して樹脂層用樹脂を
えた。
(メルトインデックス:1.2 g/10分、粒子径:32メッ
シュパス)95部および帯電防止剤としてドデシルベンゼ
ンスルホン酸ソーダとポリエチレングリコールを1:1
の重量比で混合したもの5部を混合して樹脂層用樹脂を
えた。
【0123】実施例4で用いたのと同じポリプロピレン
100部および発泡剤としてアゾジカルボンアミド12部、
ジクミルパーオキサイド1部およびジビニルベンゼン2
部を混合して発泡性組成物をえた。
100部および発泡剤としてアゾジカルボンアミド12部、
ジクミルパーオキサイド1部およびジビニルベンゼン2
部を混合して発泡性組成物をえた。
【0124】つぎにえられた発泡性組成物および樹脂層
用樹脂を実施例1と同様にして発泡体積層物をえた。
用樹脂を実施例1と同様にして発泡体積層物をえた。
【0125】えられた発泡体積層物の物性を実施例2と
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
【0126】比較例5 ポリプロピレン(メルトインデックス:2.5 g/10分、
粒子径:32メッシュパス)99.2部および帯電防止剤とし
てステアリルジエタノールアミン0.8 部を混合して樹脂
層用樹脂をえた。
粒子径:32メッシュパス)99.2部および帯電防止剤とし
てステアリルジエタノールアミン0.8 部を混合して樹脂
層用樹脂をえた。
【0127】また、前記ポリプロピレン 100部および発
泡剤としてアゾジカルボンアミド2部およびジビニルベ
ンゼン2部を混合して発泡性組成物をえた。
泡剤としてアゾジカルボンアミド2部およびジビニルベ
ンゼン2部を混合して発泡性組成物をえた。
【0128】つぎに、えられた発泡性組成物および樹脂
層用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。
層用樹脂を用いて実施例1と同様にして発泡体積層物を
えた。
【0129】えられた発泡体積層物の物性を実施例2と
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
同様にして調べた。その結果を表2に示す。
【0130】
【表2】
【0131】表1に示した結果から、実施例1〜4でえ
られた本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体積層物は、
帯電防止性の指標である表面比抵抗が1.4 ×108 Ω以下
でかつ電荷の半減期が30秒以下とすぐれているとともに
帯電防止成分の発泡体積層物の樹脂層からのブリードア
ウトがなく、したがってブロッキングのない帯電防止性
にすぐれた発泡体積層物であることがわかる。
られた本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体積層物は、
帯電防止性の指標である表面比抵抗が1.4 ×108 Ω以下
でかつ電荷の半減期が30秒以下とすぐれているとともに
帯電防止成分の発泡体積層物の樹脂層からのブリードア
ウトがなく、したがってブロッキングのない帯電防止性
にすぐれた発泡体積層物であることがわかる。
【0132】一方、比較例1〜5でえられた発泡体積層
物は、従来の比較的低分子量の界面活性剤型帯電防止剤
が用いられたものであり、表2に示した結果から、帯電
防止性を満足させようとするならば、発泡体から帯電防
止剤がブリードアウトするため、ブロッキングが発生す
るという欠点があることがわかる。
物は、従来の比較的低分子量の界面活性剤型帯電防止剤
が用いられたものであり、表2に示した結果から、帯電
防止性を満足させようとするならば、発泡体から帯電防
止剤がブリードアウトするため、ブロッキングが発生す
るという欠点があることがわかる。
【0133】実施例5 実施例1で用いたのと同じポリオレフィン系樹脂を用意
し、60℃に加温したイオン交換した純水に該ポリオレフ
ィン系樹脂を投入し、ホモライザーで高速撹拌分散さ
せ、エマルジョンにして室温に冷却して該樹脂を15重量
%含有したエマルジョンをえた。
し、60℃に加温したイオン交換した純水に該ポリオレフ
ィン系樹脂を投入し、ホモライザーで高速撹拌分散さ
せ、エマルジョンにして室温に冷却して該樹脂を15重量
%含有したエマルジョンをえた。
【0134】つぎに、低密度ポリエチレン(密度: 0.9
23g/cm3 、メルトインデックス:3.2g/10分)を用
い、常圧架橋発泡法によりえられた発泡体(発泡倍率:
20倍、厚さ:3mm)の表面上に前記エマルジョンをロー
ルコート法で樹脂層の厚さが5μmとなるように塗布し
たのち、 120℃の熱風乾燥炉に供給し、乾燥したのち巻
き取った。このものの乾燥後の樹脂層の厚さは1.2 μm
であった。
23g/cm3 、メルトインデックス:3.2g/10分)を用
い、常圧架橋発泡法によりえられた発泡体(発泡倍率:
20倍、厚さ:3mm)の表面上に前記エマルジョンをロー
ルコート法で樹脂層の厚さが5μmとなるように塗布し
たのち、 120℃の熱風乾燥炉に供給し、乾燥したのち巻
き取った。このものの乾燥後の樹脂層の厚さは1.2 μm
であった。
【0135】えられた発泡体積層物の表面比抵抗を実施
例1と同様にして調べたところ、7.9 ×107 Ωときわめ
て小さく、帯電防止性にすぐれていることがわかった。
例1と同様にして調べたところ、7.9 ×107 Ωときわめ
て小さく、帯電防止性にすぐれていることがわかった。
【0136】つぎに、えられた発泡体積層物を2枚用意
し、コーティング面とコーティングされていない面を重
ね合わせ、40℃、80%RHの雰囲気中に24時間入れたの
ち、剥がして発泡体積層物の表面を観察したが、ブリー
ドアウトによるベタツキの発生がなく、またブロッキン
グも発生していなかった。またえられた発泡体積層物の
樹脂層面にポリプロピレン用印刷インキおよびセロファ
ン用印刷インキを用いて印刷したが、ブリードアウトに
よる印刷不良がなかった。
し、コーティング面とコーティングされていない面を重
ね合わせ、40℃、80%RHの雰囲気中に24時間入れたの
ち、剥がして発泡体積層物の表面を観察したが、ブリー
ドアウトによるベタツキの発生がなく、またブロッキン
グも発生していなかった。またえられた発泡体積層物の
樹脂層面にポリプロピレン用印刷インキおよびセロファ
ン用印刷インキを用いて印刷したが、ブリードアウトに
よる印刷不良がなかった。
【0137】つぎに、えられた発泡体積層物の樹脂層面
に厚さが20〜50μm程度となるようにアルミニウムの蒸
着を施したが、きわめて良好な蒸着膜の接着性を示し、
ブリードアウトによる蒸着膜の白化現象、剥離、脱落な
どは認められなかった。
に厚さが20〜50μm程度となるようにアルミニウムの蒸
着を施したが、きわめて良好な蒸着膜の接着性を示し、
ブリードアウトによる蒸着膜の白化現象、剥離、脱落な
どは認められなかった。
【0138】また、えられた発泡体積層物の片面にコロ
ナ放電処理を施し、表面濡れ張力を37dyne/cm以上と
し、各種コーティング剤との接着性を向上させることが
できた。
ナ放電処理を施し、表面濡れ張力を37dyne/cm以上と
し、各種コーティング剤との接着性を向上させることが
できた。
【0139】また、樹脂層上にコーティング剤層を設
け、その他のフィルム、シートと張り合わせ、またはヒ
ートシーラント層を設けて各種の包装材料、梱包材料と
して用いることができた。
け、その他のフィルム、シートと張り合わせ、またはヒ
ートシーラント層を設けて各種の包装材料、梱包材料と
して用いることができた。
【0140】実施例6 ポリプロピレン(メルトインデックス: 2.3g/10分)
100 部と発泡剤としてアゾジカルボンアミド5部および
ジビニルベンゼン2部を混合して発泡性樹脂組成物をえ
た。
100 部と発泡剤としてアゾジカルボンアミド5部および
ジビニルベンゼン2部を混合して発泡性樹脂組成物をえ
た。
【0141】えられた発泡性樹脂組成物を用いて170 〜
180 ℃に加熱した押出し機に導入し、発泡剤が分解しな
いように溶融、混練りして厚さ1.7mm の発泡用シートを
えた。さらに、このものに2.8Mrad の電子線を照射して
架橋せしめたのち、230 ℃に加熱したシリコーン浴上に
導入し、発泡させて厚さ2.9mm 、発泡倍率13倍の発泡体
をえた。
180 ℃に加熱した押出し機に導入し、発泡剤が分解しな
いように溶融、混練りして厚さ1.7mm の発泡用シートを
えた。さらに、このものに2.8Mrad の電子線を照射して
架橋せしめたのち、230 ℃に加熱したシリコーン浴上に
導入し、発泡させて厚さ2.9mm 、発泡倍率13倍の発泡体
をえた。
【0142】実施例2で用いたのと同じポリオレフィン
系樹脂と、エチレン- 酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル
含量:45重量%)エマルジョン(樹脂固形分量:20重量
%)とを10:90の重量比で混合したものをロールコータ
ー方式のコーティング装置でコーティングして発泡体積
層物をえた。
系樹脂と、エチレン- 酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル
含量:45重量%)エマルジョン(樹脂固形分量:20重量
%)とを10:90の重量比で混合したものをロールコータ
ー方式のコーティング装置でコーティングして発泡体積
層物をえた。
【0143】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは1.
7 μmであった。
7 μmであった。
【0144】つぎにえられた発泡体積層物の表面比抵抗
を実施例1と同様にして、また電荷の半減期、ブリード
アウトおよびブロッキング剪断力を実施例2と同様にし
て、さらに印刷性および蒸着性を下記の方法にしたがっ
て測定した。その結果を表3に示す。
を実施例1と同様にして、また電荷の半減期、ブリード
アウトおよびブロッキング剪断力を実施例2と同様にし
て、さらに印刷性および蒸着性を下記の方法にしたがっ
て測定した。その結果を表3に示す。
【0145】(印刷性)ポリプロピレン用印刷インキ
(PPST)、セロファン(CCST:いずれも東洋インキ製造
(株)製)を#50のバーコーターを使用して塗布し、80
℃の熱風乾燥器で乾燥したのち、印刷部分にセロファン
粘着テープ(ニチバン(株)製:幅24mm)を長さ20cmに
切り出し、そのうち15cmを貼り付け、数回擦ってセロフ
ァン粘着テープを確実に貼付けた。残ったテープ部分を
手にもって素早くテープを剥離し、剥離したインキ部の
発泡体への残存状態をみて印刷性を調べた。
(PPST)、セロファン(CCST:いずれも東洋インキ製造
(株)製)を#50のバーコーターを使用して塗布し、80
℃の熱風乾燥器で乾燥したのち、印刷部分にセロファン
粘着テープ(ニチバン(株)製:幅24mm)を長さ20cmに
切り出し、そのうち15cmを貼り付け、数回擦ってセロフ
ァン粘着テープを確実に貼付けた。残ったテープ部分を
手にもって素早くテープを剥離し、剥離したインキ部の
発泡体への残存状態をみて印刷性を調べた。
【0146】印刷性はテープの剥離面での発泡体のイン
キの残存量を求めてつぎの5段階評価基準にて判定し
た。
キの残存量を求めてつぎの5段階評価基準にて判定し
た。
【0147】(評価基準) 50%未満 指数1 50%以上〜75%未満 指数2 75%以上〜90%未満 指数3 90%以上〜 100%未満 指数4 100 % 指数5 なお、合格は指数4以上とする。
【0148】(蒸着性)蒸着面にセロファン粘着テープ
(ニチバン(株)製、幅24mm)を貼付したのち、50mm/
分の速度で 180℃剥離したのちの蒸着金属の付着面積に
基づいてつぎの評価基準にて判定した。
(ニチバン(株)製、幅24mm)を貼付したのち、50mm/
分の速度で 180℃剥離したのちの蒸着金属の付着面積に
基づいてつぎの評価基準にて判定した。
【0149】(評価基準) 剥離後の蒸着面積 指数 100 % 指数5 90%以上〜 100%未満 指数4 70%以上〜90%未満 指数3 50%以上〜70%未満 指数2 50%未満 指数1 なお、合格は指数4以上とする。
【0150】実施例7 直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.925 g/cm3 、メ
ルトインデックス:5g/10分)と低密度ポリエチレン
(密度:0.923 g/cm3 、メルトインデックス:3g/
10分)を30:70の重量比で混合したもの 100部に対して
発泡剤としてアゾジカルボンアミド15部およびジクミル
パーオキサイド 1.5部を添加して混合し、発泡性樹脂組
成物をえた。
ルトインデックス:5g/10分)と低密度ポリエチレン
(密度:0.923 g/cm3 、メルトインデックス:3g/
10分)を30:70の重量比で混合したもの 100部に対して
発泡剤としてアゾジカルボンアミド15部およびジクミル
パーオキサイド 1.5部を添加して混合し、発泡性樹脂組
成物をえた。
【0151】つぎにえられた発泡性樹脂組成物を120 〜
130 ℃に加熱した押出し機に導入し、発泡剤が分解しな
いように、かつジクミルパーオキサイドが分解して混練
中に架橋が大幅に進まないように溶融、混練りしたの
ち、発泡に適した架橋度となるように調製したのち、発
泡用シートに形成した。このものをフローティング装置
を備え、250 ℃に加熱した横型熱風発泡装置で発泡して
厚さ5mm、発泡倍率32倍の発泡体をえた。
130 ℃に加熱した押出し機に導入し、発泡剤が分解しな
いように、かつジクミルパーオキサイドが分解して混練
中に架橋が大幅に進まないように溶融、混練りしたの
ち、発泡に適した架橋度となるように調製したのち、発
泡用シートに形成した。このものをフローティング装置
を備え、250 ℃に加熱した横型熱風発泡装置で発泡して
厚さ5mm、発泡倍率32倍の発泡体をえた。
【0152】実施例3で用いたのと同じポリオレフィン
系樹脂と、エチレン- アクリル酸共重合体(アクリル酸
含量:25重量%)エマルジョン(樹脂固形分量:30重量
%)とを20:80の重量比で混合したものを実施例6と同
様にコーティングして発泡体積層物をえた。
系樹脂と、エチレン- アクリル酸共重合体(アクリル酸
含量:25重量%)エマルジョン(樹脂固形分量:30重量
%)とを20:80の重量比で混合したものを実施例6と同
様にコーティングして発泡体積層物をえた。
【0153】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは2.
9 μmであった。
9 μmであった。
【0154】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表3に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表3に示す。
【0155】実施例8 エチレン- プロピレン共重合体(エチレン含量:8重量
%、メルトインデックス: 2.3g/10分)100部に対して
発泡剤としてアゾジカルボンアミド15部およびジビニル
ベンゼン2部を添加して混合し、発泡性樹脂組成物をえ
た。
%、メルトインデックス: 2.3g/10分)100部に対して
発泡剤としてアゾジカルボンアミド15部およびジビニル
ベンゼン2部を添加して混合し、発泡性樹脂組成物をえ
た。
【0156】つぎにえられた発泡性樹脂組成物を170 〜
180 ℃に加熱した押出し機に導入し、発泡剤が分解しな
いように溶融、混練りして厚さ2.35mmの発泡用シートを
えた。さらにこのものに 2.8Mradの電子線を照射して架
橋せしめたのち、230 ℃に加熱したシリコーン浴上に導
入し、発泡して厚さ5mm、発泡倍率30倍の発泡体をえ
た。
180 ℃に加熱した押出し機に導入し、発泡剤が分解しな
いように溶融、混練りして厚さ2.35mmの発泡用シートを
えた。さらにこのものに 2.8Mradの電子線を照射して架
橋せしめたのち、230 ℃に加熱したシリコーン浴上に導
入し、発泡して厚さ5mm、発泡倍率30倍の発泡体をえ
た。
【0157】式:
【0158】
【化25】
【0159】で表わされるオレフィン構造単位88モル
%、式:
%、式:
【0160】
【化26】
【0161】で表わされるアクリレート構造単位3モル
%および式:
%および式:
【0162】
【化27】
【0163】で表わされるマレイミド構造単位9モル%
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量41500
のポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスとなるように
粉砕したものと、実施例7で用いたものと同じエチレン
- アクリル酸共重合体の20%トルエン溶液とを50:50の
重量比で混合したものを用い、実施例6と同様にしてコ
ーティングして発泡体積層物をえた。
からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量41500
のポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスとなるように
粉砕したものと、実施例7で用いたものと同じエチレン
- アクリル酸共重合体の20%トルエン溶液とを50:50の
重量比で混合したものを用い、実施例6と同様にしてコ
ーティングして発泡体積層物をえた。
【0164】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは、
3.2 μmであった。
3.2 μmであった。
【0165】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表3に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表3に示す。
【0166】実施例9 実施例8で用いたのと同じエチレン -プロピレン共重合
体 100部に対して発泡剤としてアゾジカルボンアミド4
部およびジビニルベンゼン2部を混合して発泡性樹脂組
成物をえた。
体 100部に対して発泡剤としてアゾジカルボンアミド4
部およびジビニルベンゼン2部を混合して発泡性樹脂組
成物をえた。
【0167】えられた発泡性樹脂組成物を用い、実施例
5と同様にして発泡体をえた。えられた発泡体は発泡倍
率が10倍、厚さが2.5mm のものであった。
5と同様にして発泡体をえた。えられた発泡体は発泡倍
率が10倍、厚さが2.5mm のものであった。
【0168】実施例4で用いたものと同じポリオレフィ
ン系樹脂と実施例5で用いたものと同じエチレン- アク
リル酸共重合体エマルジョンを30:70の重量比で混合し
たものを用い、実施例6と同様にしてコーティングして
発泡体積層物をえた。
ン系樹脂と実施例5で用いたものと同じエチレン- アク
リル酸共重合体エマルジョンを30:70の重量比で混合し
たものを用い、実施例6と同様にしてコーティングして
発泡体積層物をえた。
【0169】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは、
4.8 μmであった。
4.8 μmであった。
【0170】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表3に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表3に示す。
【0171】
【表3】
【0172】比較例6 ポリプロピレンとしてメルトインデックスが 2.8g/10
分のものを用い、実施例6と同様にして発泡体をえた。
えられた発泡体の発泡倍率は6倍、厚さは 2.5mmであっ
た。
分のものを用い、実施例6と同様にして発泡体をえた。
えられた発泡体の発泡倍率は6倍、厚さは 2.5mmであっ
た。
【0173】エチレン- 酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニ
ル含量:45重量%)と塩素化ポリエチレン(塩素化度:
34重量%)とを70/30の割合で混合したものの15%トル
エン溶液を用い、実施例6と同様にコーティングして発
泡体積層物をえた。
ル含量:45重量%)と塩素化ポリエチレン(塩素化度:
34重量%)とを70/30の割合で混合したものの15%トル
エン溶液を用い、実施例6と同様にコーティングして発
泡体積層物をえた。
【0174】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは0.
02mmであった。
02mmであった。
【0175】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0176】比較例7 実施例7で用いたものと同じ低密度ポリエチレンを用
い、実施例7と同様にして発泡倍率が20倍、厚さが4mm
の発泡体をえた。
い、実施例7と同様にして発泡倍率が20倍、厚さが4mm
の発泡体をえた。
【0177】つぎに、実施例6で用いたのと同じエチレ
ン- 酢酸ビニルエマルジョンを用い、実施例6と同様に
して発泡体積層物をえた。
ン- 酢酸ビニルエマルジョンを用い、実施例6と同様に
して発泡体積層物をえた。
【0178】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは0.
05mmであった。
05mmであった。
【0179】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0180】比較例8 実施例7で用いたものと同じ直鎖状低密度ポリエチレン
と低密度ポリエチレンの混合物を用い、実施例7と同様
にして発泡倍率が30倍、厚さが5mmの発泡体をえた。
と低密度ポリエチレンの混合物を用い、実施例7と同様
にして発泡倍率が30倍、厚さが5mmの発泡体をえた。
【0181】つぎに、エチレン- アクリル酸共重合体
(アクリル酸含量:25重量%)を苛性ソーダで中和した
エマルジョン(樹脂固形分量:30重量%)を用い、前記
でえられた発泡体に実施例7と同様にして被覆して発泡
体積層物をえた。
(アクリル酸含量:25重量%)を苛性ソーダで中和した
エマルジョン(樹脂固形分量:30重量%)を用い、前記
でえられた発泡体に実施例7と同様にして被覆して発泡
体積層物をえた。
【0182】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは0.
01mmであった。
01mmであった。
【0183】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0184】比較例9 実施例8で用いたものと同じエチレン- プロピレン共重
合体を用い、実施例8と同様にして発泡倍率が35倍、厚
さが3mmの発泡体をえた。
合体を用い、実施例8と同様にして発泡倍率が35倍、厚
さが3mmの発泡体をえた。
【0185】つぎに、エチレン- アクリル酸共重合体
(アクリル酸含量:25重量%)の18%トルエン溶液を用
い、実施例8と同様にして前記でえられた発泡体に被覆
して発泡体積層物をえた。
(アクリル酸含量:25重量%)の18%トルエン溶液を用
い、実施例8と同様にして前記でえられた発泡体に被覆
して発泡体積層物をえた。
【0186】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは
0.009mmであった。
0.009mmであった。
【0187】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0188】比較例10 実施例9で用いたものと同じエチレン- プロピレン共重
合体を用いて発泡倍率が10倍、厚さが3mmの発泡体をえ
た。
合体を用いて発泡倍率が10倍、厚さが3mmの発泡体をえ
た。
【0189】エチレン- アクリル酸共重合体(アクリル
酸含量:25重量%)とドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダとを90:10の重量比で混合したもののエマルジョン
(樹脂固形分量:20重量%)を用い、実施例9と同様に
して前記でえられた発泡体に被覆して発泡体積層物をえ
た。
酸含量:25重量%)とドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダとを90:10の重量比で混合したもののエマルジョン
(樹脂固形分量:20重量%)を用い、実施例9と同様に
して前記でえられた発泡体に被覆して発泡体積層物をえ
た。
【0190】えられた発泡体積層物の樹脂層の厚さは0.
03mmであった。
03mmであった。
【0191】つぎにえられた発泡体積層物の物性を実施
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
例6と同様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0192】
【表4】
【0193】表3に示した結果から明らかなように、本
発明の発泡体積層物は表面比抵抗が3.0 ×1011Ω以下で
かつ電荷の半減期が30秒以下とすぐれているとともに帯
電防止成分のブリードアウトがなく、またブロッキング
の発生がなく、しかも印刷性および蒸着性にもきわめて
すぐれたものであることがわかる。
発明の発泡体積層物は表面比抵抗が3.0 ×1011Ω以下で
かつ電荷の半減期が30秒以下とすぐれているとともに帯
電防止成分のブリードアウトがなく、またブロッキング
の発生がなく、しかも印刷性および蒸着性にもきわめて
すぐれたものであることがわかる。
【0194】一方、表4に示した結果から明らかなよう
に、従来の発泡体積層物は、帯電防止剤として添加した
界面活性剤により帯電防止性は満足しても接着性および
蒸着性に劣るものであることがわかる。
に、従来の発泡体積層物は、帯電防止剤として添加した
界面活性剤により帯電防止性は満足しても接着性および
蒸着性に劣るものであることがわかる。
【0195】前記のことから、本発明のポリオレフィン
系樹脂発泡体積層物は、帯電防止性にすぐれ、しかも帯
電防止剤のブリードアウトがなく、ブロッキングも発生
しないため、たとえば静電気による障害の発生を防止し
なければならない分野や印刷、蒸着を必要とする包装、
梱包分野などに好適に使用しうることがわかる。
系樹脂発泡体積層物は、帯電防止性にすぐれ、しかも帯
電防止剤のブリードアウトがなく、ブロッキングも発生
しないため、たとえば静電気による障害の発生を防止し
なければならない分野や印刷、蒸着を必要とする包装、
梱包分野などに好適に使用しうることがわかる。
【0196】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体積
層物は、ブリードアウトがないきわめてすぐれた帯電防
止性を示すため、埃の付着がなく、また静電気の放電に
より人体にショックを与えることがないため、接着性、
印刷性、蒸着性およびハンドリング性にすぐれた発泡体
積層物である。
層物は、ブリードアウトがないきわめてすぐれた帯電防
止性を示すため、埃の付着がなく、また静電気の放電に
より人体にショックを与えることがないため、接着性、
印刷性、蒸着性およびハンドリング性にすぐれた発泡体
積層物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(I) : 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を示す)で表わ
されるオレフィン構造単位50〜98モル%、一般式(II): 【化2】 (式中、R2 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
わされるアクリレート構造単位1〜15モル%および一般
式(III) : 【化3】 (式中、R3 は炭素数2〜8のアルキレン基、R4 およ
びR5 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R6 は炭
素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリールアル
キル基、アルキル基で置換されていてもよい炭素数2〜
4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、
Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 H5 OS
O3 を示す)で表わされるマレイミド構造単位1〜35モ
ル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量10
00〜50000 のポリオレフィン系樹脂を含有したポリオレ
フィン系樹脂層を設けたことを特徴とするポリオレフィ
ン系樹脂発泡体積層物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04007944A JP3077842B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04007944A JP3077842B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05193031A JPH05193031A (ja) | 1993-08-03 |
JP3077842B2 true JP3077842B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=11679610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04007944A Expired - Fee Related JP3077842B2 (ja) | 1992-01-20 | 1992-01-20 | ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077842B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009255546A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-11-05 | Nagaoka Sangyo Kk | 樹脂積層体の製造方法及び積層体 |
JP7122273B2 (ja) * | 2019-02-27 | 2022-08-19 | 株式会社ジェイエスピー | 多層発泡シート |
-
1992
- 1992-01-20 JP JP04007944A patent/JP3077842B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05193031A (ja) | 1993-08-03 |
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