JP3166261B2 - ポリオレフィン系樹脂発泡体 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂発泡体

Info

Publication number
JP3166261B2
JP3166261B2 JP947692A JP947692A JP3166261B2 JP 3166261 B2 JP3166261 B2 JP 3166261B2 JP 947692 A JP947692 A JP 947692A JP 947692 A JP947692 A JP 947692A JP 3166261 B2 JP3166261 B2 JP 3166261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
structural unit
mol
foam
polyolefin resin
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP947692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05194775A (ja
Inventor
成夫 上拾石
憲治 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP947692A priority Critical patent/JP3166261B2/ja
Publication of JPH05194775A publication Critical patent/JPH05194775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3166261B2 publication Critical patent/JP3166261B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン系樹脂発
泡体に関する。さらに詳しくは、帯電防止性および表面
濡れ性にすぐれ、たとえば風呂マットなどの生活用品を
はじめ、パッキン類、断熱材、自動車内装材などの資材
などとして好適に使用しうるポリオレフィン系樹脂発泡
体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリオレフィン系樹脂、とくに
ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などからな
る発泡体は、疎水性が大きいため、静電気の発生が著し
く、発泡体に埃が付着したり、静電気の放電により人体
にショックを与えたりするなどの問題がある。また、疎
水性が大きいことに起因して表面水濡れ性が乏しいた
め、発泡体の表面上に接着剤や印刷インキなどをコーテ
ィングしたときに均一に塗布されず、いわゆるハジキ現
象を生じ、またこれら接着剤などの接着力が小さいとい
う問題がある。
【0003】そこで、従来から発泡体に帯電防止性を付
与するために、アニオン系、カチオン系または両性界面
活性剤を添加する方法や、あらかじめポリオレフィン系
樹脂に特開昭62-121717 号公報に記載の樹脂や特公平1-
29820 号公報に記載の樹脂を添加する方法が採用されて
いる。
【0004】しかしながら、前記界面活性剤を添加する
方法では、界面活性剤は、その分子量がたかだか500 〜
600 程度と比較的小さいものであるため、発泡体の製造
中に揮散したり、また発泡体としたあとには経時ととも
にブリードアウトし、発泡体の表面を汚染し、ブロッキ
ングを発生したり、接着性、印刷性や蒸着性などを悪化
させるという問題がある。また、前記特定の樹脂を添加
する方法では、前記樹脂はいずれもポリオレフィン系樹
脂ではないため、発泡体としたときにポリオレフィン系
樹脂発泡体が有する緩衝性が低下し、さらにこのような
樹脂はポリオレフィン系樹脂との相溶性がわるいため、
発泡体としたときにボイドが発生したり、発泡ガスの逸
散により発泡倍率が低下したり、さらには発泡体とした
あとの成形性におとるという問題がある。
【0005】一方、ポリオレフィン系樹脂発泡体に表面
濡れ性を改善する方法としては、一般にコロナ放電処理
を施す方法や、エチレンと特定の官能基をもつビニル系
モノマーとの共重合体やグラフトした共重合体を用いる
方法などが採用されている。しかしながら、前記コロナ
放電処理を施す方法では、処理後に経日変化が現れ、い
わゆる永続性の点で問題がある。また、前記共重合体を
用いる方法では、発泡体の表面濡れ性(表面濡れ張力)
を実用的に37dyne/cm以上とするためには多量の共重合
体を添加する必要があるため、コスト高となり、また前
記共重合体の融点が低いことにより耐熱性が低下すると
いう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、帯電防止性および表面
濡れ性にすぐれることは勿論のこと、ブリードやブロッ
キングの発生などがなく、しかも印刷性などにすぐれた
ポリオレフィン系樹脂発泡体を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I) :
【0008】
【化9】
【0009】(式中、R1 は水素原子またはメチル基を
示す)で表わされるオレフィン構造単位45〜98.5モル
%、一般式(II):
【0010】
【化10】
【0011】(式中、R2 は炭素数1〜4のアルキル基
を示す)で表わされるアクリレート構造単位0〜15モル
%、一般式(III) :
【0012】
【化11】
【0013】(式中、R3 は炭素数8〜18のアルキル基
または炭素数8〜18のアリール基を示す)で表わされる
アルキルマレイミド構造単位0.5 〜5モル%および一般
式(IV):
【0014】
【化12】
【0015】(式中、R4 は炭素数2〜8のアルキレン
基、R5 およびR6 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル
基、R7 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12の
アリールアルキル基、アルキル基で置換されていてもよ
い炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環
アルキル基、Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 または
2 5 OSO3 を示す)で表わされるカチオン化マレ
イミド構造単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配
列した重量平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系
樹脂、および一般式(I) :
【0016】
【化13】
【0017】(式中、R1 は前記と同じ)で表わされる
オレフィン構造単位45〜98.5モル%、一般式(II):
【0018】
【化14】
【0019】(式中、R2 は前記と同じ)で表わされる
アクリレート構造単位0〜15モル%、一般式(V) :
【0020】
【化15】
【0021】(式中、R1 およびR3 は前記と同じ、m
は0または1を示す)で表わされるアルキルマレイミド
構造単位0.5 〜5モル%および一般式(VI):
【0022】
【化16】
【0023】(式中、R1 、R4 、R5 、R6 、R7
Xおよびmは前記と同じ)で表わされるカチオン化マレ
イミド構造単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配
列した重量平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系
樹脂の少なくとも1種を含有してなるポリオレフィン系
樹脂発泡体に関する。
【0024】
【作用および実施例】本発明のポリオレフィン系樹脂発
泡体は、前記したように、(A) 一般式(I) :
【0025】
【化17】
【0026】(式中、R1 は水素原子またはメチル基を
示す)で表わされるオレフィン構造単位45〜98.5モル
%、一般式(II):
【0027】
【化18】
【0028】(式中、R2 は炭素数1〜4のアルキル基
を示す)で表わされるアクリレート構造単位0〜15モル
%、一般式(III) :
【0029】
【化19】
【0030】(式中、R3 は炭素数8〜18のアルキル基
またはアリール基を示す)で表わされるアルキルマレイ
ミド構造単位0.5 〜5モル%および一般式(IV):
【0031】
【化20】
【0032】(式中、R4 は炭素数2〜8のアルキレン
基、R5 およびR6 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル
基、R7 は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12の
アリールアルキル基、アルキル基で置換されていてもよ
い炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環
アルキル基、Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 または
2 5 OSO3 を示す)で表わされるカチオン化マレ
イミド構造単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配
列した重量平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系
樹脂(以下、ポリオレフィン系樹脂Aという)、および
(B) 前記一般式(I) で表わされるオレフィン構造単位45
〜98.5モル%、前記一般式(II)で表わされるアクリレー
ト構造単位0〜15モル%、一般式(V) :
【0033】
【化21】
【0034】(式中、R1 およびR3 は前記と同じ、m
は0または1を示す)で表わされるアルキルマレイミド
構造単位0.5 〜5モル%および一般式(VI):
【0035】
【化22】
【0036】(式中、R1 、R4 、R5 、R6 、R7
Xおよびmは前記と同じ)で表わされるカチオン化マレ
イミド構造単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配
列した重量平均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系
樹脂(以下、ポリオレフィン系樹脂Bという)の少なく
とも1種を含有してなるポリオレフィン系樹脂発泡体で
ある。
【0037】まず、前記ポリオレフィン系樹脂Aおよび
その中間体について説明する。
【0038】前記ポリオレフィン系樹脂A中の前記一般
式(I) で表わされるオレフィン構造単位の割合は45〜9
8.5モル%である。該オレフィン構造単位の割合が45モ
ル%未満であるばあいには、前記ポリオレフィン系樹脂
Aのガラス転移点が高くなり、ポリオレフィン系樹脂本
来の可撓性を損うばかりでなく、カチオン性基が多く存
在するにもかかわらず帯電防止性がそれほど良好にはな
らず、また98.5モル%をこえるばあいには、前記ポリオ
レフィン系樹脂Aの帯電防止性が小さくなりすぎるよう
になる。
【0039】前記オレフィン構造単位において、R1
水素原子またはメチル基であり、これらの基は1分子中
に混在していてもよい。前記オレフィン構造単位の割合
は、帯電防止性およびガラス転移点の釣り合いの点か
ら、85〜97モル%であることが好ましい。
【0040】前記ポリオレフィン系樹脂A中の前記一般
式(II)で表わされる前記アクリレート構造単位の割合は
0〜15モル%である。該アクリレート構造単位の割合が
15モル%をこえるばあいには、前記ポリオレフィン系樹
脂Aの軟化点が低くなり、タックやベタツキが生じる。
本発明において、前記アクリレート構造単位が含まれて
いるばあいには、強靭性および耐衝撃性が付与されるの
で好ましい。なお、本発明においては、前記アクリレー
ト構造単位の割合は、軟化点と強靭性および耐衝撃性と
の釣り合いの点から、1〜15モル%、なかんづく3〜7
モル%であることがとくに好ましい。
【0041】前記アクリレート構造単位において、R2
は炭素数1〜4のアルキル基である。かかるR2 の具体
例としては、たとえばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基な
どがあげられ、これらの基は1分子中に混在していても
よい。なお、これらの基のなかでは、メチル基およびエ
チル基は前記ポリオレフィン系樹脂Aの軟化点を維持す
るうえでとくに好ましいものである。
【0042】前記ポリオレフィン系樹脂A中の前記一般
式(III) で表わされるアルキルマレイミド構造単位の割
合は0.5 〜5モル%である。該アルキルマレイミド構造
単位は、ポリオレフィン系樹脂に対する相溶性を向上さ
せる性質を有し、前記ポリオレフィン系樹脂Aの可撓性
を向上し、帯電防止性が環境湿度に依存されにくくする
性質を付与するものである。前記アルキルマレイミド構
造単位の割合が0.5 モル%未満であるばあいには、とく
にその他のポリオレフィン系樹脂に対する相溶性がわる
くなり、また5モル%をこえるばあいには帯電防止性が
小さくなる。したがって前記アルキルマレイミド構造単
位の割合は、相溶性と帯電防止性の釣り合いの点から、
1〜3モル%であることが好ましい。
【0043】前記一般式(III) で表わされるアルキルマ
レイミド構造単位において、R3 は炭素数8〜18のアル
キル基または炭素数8〜18のアリール基であるが、前記
ポリオレフィン系樹脂Aと、たとえばその他のポリオレ
フィン系樹脂との相溶性の点から炭素数16〜18の長鎖ア
ルキル基が好ましい。
【0044】前記ポリオレフィン系樹脂A中の前記一般
式(IV)で表わされるカチオン化マレイミド構造単位の割
合は1〜35モル%である。該カチオン化マレイミド構造
単位の割合が1モル%未満のばあいには帯電防止性が小
さくなりすぎ、また35モル%をこえるばあいには、前記
ポリオレフィン系樹脂Aに吸湿性を生じ、かつその他の
ポリオレフィン系樹脂に対する相溶性がわるくなる。前
記カチオン化マレイミド構造単位の好ましい割合は3〜
15モル%である。
【0045】前記一般式(IV)で表わされるカチオン化マ
レイミド構造単位において、前記R4 の具体例として
は、たとえばエチレン基、プロピレン基、ヘキサメチレ
ン基、ネオペンチレン基などがあげられ、これらの基は
1分子中に混在していてもよい。なお、これらの基のな
かでは前記ポリオレフィン系樹脂Aの製造の容易性、経
済性などの点からエチレン基およびプロピレン基が好ま
しい。
【0046】前記R5 およびR6 は炭素数1〜4のアル
キル基であり、かかるR5 およびR6 の具体例として
は、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基があげられ、これらの基は1分子中に混在していても
よい。これらの基のなかでは、充分な帯電防止性を付与
するためにはメチル基およびエチル基が好ましい。
【0047】前記R7 は炭素数1〜12のアルキル基、炭
素数6〜12のアリールアルキル基、アルキル基で置換さ
れていてもよい炭素数2〜4のエポキシ基または炭素数
6〜12の脂環アルキル基である。前記R7 のなかでは、
前記ポリオレフィン系樹脂Aの耐熱性を向上させるため
には、直鎖アルキル基、アリールアルキル基が好まし
い。とくに好ましいR7 としては、メチル基およびエチ
ル基があげられる。
【0048】前記Xは、たとえばCl、Br、Iなどの
ハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 5 OSO3
であり、これらは1分子中に混在していてもよい。な
お、これらのなかでは、帯電防止性の点からCl、CH
3 OSO3 およびC2 5 OSO3 が好ましい。
【0049】なお前記一般式(III) で表わされるアルキ
ルマレイミド構造単位と前記一般式(IV)で表わされるカ
チオン化マレイミド構造単位の割合(アルキルマレイミ
ド構造単位/カチオン化マレイミド構造単位:モル比)
は、前記ポリオレフィン系樹脂Aに充分な帯電防止性を
付与するために、1/70〜1/2、なかんづく1/70〜
1/43であることが好ましい。
【0050】前記ポリオレフィン系樹脂Aの重量平均分
子量は、1000〜50000 である。該重量平均分子量が1000
未満であるばあいには、分子量が小さくなりすぎて加熱
したときに揮散し、また50000 をこえるばあいには、熔
融したときの粘度が大きくなりすぎ、作業性がわるくな
る。好ましい重量平均分子量は、3000〜35000 である。
【0051】なお、本明細書でいう重量平均分子量と
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)で測定した単分散のポリスチレン換算の重量平均分
子量をいう。
【0052】本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂
Aは、テトラヒドロフラン(THF)やキシレンなどの
通常のゲルパーミエーションの溶離液に難溶であるので
容易には測定することができないが、超高温GPC法
(絹川、高分子論文集、44巻、2号、139 〜141 頁(198
7 年))にしたがって測定することができる。
【0053】前記ポリオレフィン系樹脂Aおよびその中
間体である一般式(I) で表わされるオレフィン構造単位
45〜98.5モル%、一般式(II)で表わされるアクリレート
構造単位0〜15モル%、一般式(III) で表わされるアル
キルマレイミド構造単位0.5〜5モル%および一般式(VI
I) :
【0054】
【化23】
【0055】(式中、R4 、R5 およびR6 は前記と同
じ)で表わされるジアルキルアミノマレイミド構造単位
1〜35モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均
分子量1000〜50000 の共重合体(以下、中間体Aとい
う)は、たとえば以下の方法によってえられる。
【0056】まず、前記中間体Aの原料としては、とく
に限定はなく、たとえばオートクレーブ中にベンゼン、
トルエンなどを溶媒として用い、アクリレート、無水マ
レイン酸および過酸化ベンゾイルなどのラジカル重合開
始剤を溶解させ、オレフィンを該溶液に所定量吹きこ
み、50〜80℃で8〜12時間反応させ、その後オートクレ
ーブ中の内容物を大量のたとえばエーテルなどの溶媒中
に投入する方法などの公知の方法によってえられるオレ
フィン−アクリレート−無水マレイン酸共重合体などが
あげられる。ここでそれぞれの単量体の仕込モル比は、
目的とする共重合体の構造単位の割合にほぼ等しくな
る。
【0057】前記原料から前記ポリオレフィン系樹脂A
およびその中間体Aを製造する方法についてはとくに限
定はないが、以下にその一例について説明する。
【0058】前記原料をたとえばベンゼン、トルエン、
キシレン、シクロヘキサノン、デカン、クメン、シメン
などの芳香族または脂肪族炭化水素、ケトンなどの不活
性溶媒に溶解し、まず一般式(III) に相当するマレイミ
ド構造をうるべく炭素数8〜18のアルキルアミンを添加
し、130 〜180 ℃にて反応させて無水マレイン酸構造単
位に含まれる酸無水物基をアルキルイミド基に変換す
る。つぎにジアルキルアミノアルキルアミンを添加し、
130 〜180 ℃にて反応させて残りの無水マレイン酸構造
単位のすべてをジアルキルアミノアルキルマレイミド構
造単位に変換して中間体Aとする。前記アルキルアミン
の使用量は、アルキルマレイミド構造単位を0.5 〜5モ
ル%とするために、無水マレイン酸構造単位の酸無水物
基に対して1.4 〜83モル%、好ましくは1.4 〜30%モル
である。また前記ジアルキルアミノアルキルアミンの使
用量は、ジアルキルアミノアルキルマレイミド構造単位
を1〜35モル%とするために、残存する無水マレイン酸
構造単位に対して100 〜150モル%、好ましくは100 〜1
10 モル%である。えられた中間体Aをさらにたとえば
アルキルハライド、ジアルキル硫酸、エピクロロヒドリ
ンなどの公知の4級化剤でカチオン変性することによ
り、ジアルキルアミノアルキルマレイミド構造単位がカ
チオン化マレイミド構造単位に変換され、前記ポリオレ
フィン系樹脂Aがえられる。
【0059】つぎに、前記ポリオレフィン系樹脂Bおよ
びその中間体について説明する。
【0060】前記ポリオレフィン系樹脂Bは、前記した
ように、一般式(I) で表わされるオレフィン構造単位45
〜98.5モル%、一般式(II)で表わされるアクリレート構
造単位0〜15モル%、一般式(V) で表わされるアルキル
マレイミド構造単位0.5 〜5モル%、および一般式(VI)
で表わされるカチオン化マレイミド構造単位1〜35モル
%からなる線状に不規則に配列した重量平均分子量1000
〜50000 のポリオレフィン系樹脂である。
【0061】前記ポリオレフィン系樹脂B中の前記一般
式(I) で表わされるオレフィン構造単位の割合は45〜9
8.5モル%である。該オレフィン構造単位の割合が45モ
ル%未満であるばあいには、前記ポリオレフィン系樹脂
Bのガラス転移点が高くなり、樹脂本来の可撓性を損う
ばかりでなく、カチオン性基が多く存在するにもかかわ
らず帯電防止性がそれほど良好にはならず、また98.5モ
ル%をこえるばあいには、前記ポリオレフィン系樹脂B
の帯電防止性が小さくなりすぎるようになる。前記オレ
フィン構造単位において、R1 は水素原子またはメチル
基であり、これらの基は1分子中に混在していてもよ
い。前記オレフィン構造単位の割合は、帯電防止性およ
びガラス転移点の釣り合いの点から、85〜97モル%であ
ることが好ましい。
【0062】前記ポリオレフィン系樹脂B中の前記一般
式(II)で表わされる前記アクリレート構造単位の割合は
0〜15モル%である。該アクリレート構造単位の割合が
15モル%をこえるばあいには、前記ポリオレフィン系樹
脂Bの軟化点が低くなり、タックやベタツキが生じる。
前記ポリオレフィン系樹脂において、前記アクリレート
構造単位が含まれているばあいには、その他のポリオレ
フィン系樹脂に配合したときに強靭性および耐衝撃性が
付与されるので好ましい。なお、前記ポリオレフィン系
樹脂においては、前記アクリレート構造単位の割合は、
軟化点と強靭性および耐衝撃性との釣り合いの点から、
1〜15モル%、なかんづく3〜7モル%であることがと
くに好ましい。
【0063】前記アクリレート構造単位において、R2
は炭素数1〜4のアルキル基である。かかるR2 の具体
例としては、前記ポリオレフィン系樹脂Aのアクリレー
ト構造単位と同じものがあげられる。
【0064】前記ポリオレフィン系樹脂B中の前記一般
式(V) で表わされるアルキルマレイミド構造単位の割合
は0.5 〜5モル%である。該アルキルマレイミド構造単
位は、その他のポリオレフィン系樹脂に対する相溶性を
向上させる性質を有し、前記ポリオレフィン系樹脂Bの
可撓性を向上し、帯電防止性が環境湿度に依存されにく
くする性質を付与するものである。前記アルキルマレイ
ミド構造単位の割合が0.5 モル%未満であるばあいに
は、とくにその他のポリオレフィン系樹脂に対する相溶
性がわるくなり、また5モル%をこえるばあいには帯電
防止性が小さくなる。したがって前記アルキルマレイミ
ド構造単位の割合は、相溶性と帯電防止性の釣り合いの
点から、1〜3モル%であることが好ましい。
【0065】前記一般式(V) で表わされるアルキルマレ
イミド構造単位において、R3 は炭素数8〜18のアルキ
ル基または炭素数8〜18のアリール基であるが、前記ポ
リオレフィン系樹脂Bと、たとえばその他のポリオレフ
ィン系樹脂などとの相溶性の点から炭素数16〜18などの
長鎖アルキル基が好ましい。
【0066】前記ポリオレフィン系樹脂B中の前記一般
式(VI)で表わされるカチオン化マレイミド構造単位の割
合は1〜35モル%である。該カチオン化マレイミド構造
単位の割合が1モル%未満のばあいには帯電防止性が小
さくなりすぎ、また35モル%をこえるばあいには、吸湿
性を生じ、かつその他のポリオレフィン系樹脂に対する
相溶性がわるくなる。前記カチオン化マレイミド構造単
位の好ましい割合は3〜15モル%である。
【0067】前記一般式(VI)で表わされるカチオン化マ
レイミド構造単位において、前記R4 、R5 、R6 、R
7 およびXの具体例としては、前記ポリオレフィン系樹
脂Aの一般式(IV)で表わされるカチオン化マレイミド構
造単位と同じものがあげられる。
【0068】なお、前記一般式(V) で表わされるアルキ
ルマレイミド構造単位と前記一般式(VI)で表わされるカ
チオン化マレイミド構造単位の割合(アルキルマレイミ
ド構造単位/カチオン化マレイミド構造単位:モル比)
は、前記ポリオレフィン系樹脂Bに充分な帯電防止性を
付与するために、1/70〜1/2、なかんづく1/70〜
1/43であることが好ましい。
【0069】前記ポリオレフィン系樹脂Bの重量平均分
子量は、1000〜50000 である。該重量平均分子量が1000
未満であるばあいには、分子量が小さくなりすぎて、前
記ポリオレフィン系樹脂Bを加熱したときに揮散し、ま
た50000 をこえるばあいには、熔融したときの粘度が大
きくなりすぎ、作業性がわるくなる。好ましい重量平均
分子量は、3000〜35000 である。
【0070】なお、前記ポリオレフィン系樹脂Bの重量
平均分子量は前記ポリオレフィン系樹脂Aと同様にして
測定することができる。
【0071】前記ポリオレフィン系樹脂Bおよびその中
間体(以下、中間体Bという)は、たとえば以下の方法
によってえられる。
【0072】前記中間体Bの原料である無水マレイン酸
グラフト−オレフィン−アクリレート共重合体の製造方
法にはとくに限定がないが、たとえば通常市販されてい
る低分子量のポリプロピレン−エチルアクリレート共重
合体を過酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物の存在下で
無水マレイン酸をグラフト重合することによりえられ
る。
【0073】このようにしてえられた無水マレイン酸が
グラフトされたオレフィン−アクリレート共重合体に前
記ポリオレフィン系樹脂Aの方法と同様の方法でアルキ
ルアミンおよびジアルキルアミノアルキルアミンを反応
させることにより、一般式(I) で表わされるオレフィン
構造単位45〜98.5モル%、一般式(II)で表わされるアク
リレート構造単位0〜15モル%、一般式(V) で表わされ
るアルキルマレイミド構造単位0.5 〜5モル%、および
一般式(VIII):
【0074】
【化24】
【0075】(式中、R1 、R4 、R5 、R6 およびm
は前記と同じ)で表わされるジアルキルアミノマレイミ
ド構造単位1〜35モル%からなる線状に不規則に配列し
た重量平均分子量1000〜50000 の中間体Bがえられる。
【0076】前記アルキルアミンの使用量は、アルキル
マレイミド構造単位を0.5 〜5モル%とするために、グ
ラフトされた無水マレイン酸構造単位に対して1.4 〜83
モル%、好ましくは1.4 〜30モル%である。また前記ジ
アルキルアミンの使用量は、ジアルキルアミノアルキル
マレイミド構造単位を1〜35モル%とするために、残存
する無水マレイン酸構造単位に対して100 〜150 モル
%、好ましくは100 〜110 モル%である。
【0077】つぎに前記ポリオレフィン系樹脂Aを製造
するときと同様の4級化剤と反応させることにより、本
発明の一般式(VI)で表わされる、グラフトされたカチオ
ン化マレイミド構造単位を含有するポリオレフィン系樹
脂Bがえられる。
【0078】かくしてえられる前記ポリオレフィン系樹
脂AおよびBは、いずれもすぐれた帯電防止性を有し、
しかも帯電防止性が環境湿度にあまり大きく左右されな
いというすぐれた性質を有する。このように前記ポリオ
レフィン系樹脂AおよびBがすぐれた性質を有する理由
は定かではないが、前記ポリオレフィン系樹脂Aおよび
Bに含まれたカチオン化マレイミド構造単位が空気中の
水分を取り込み、Xがイオン化して電気伝導性を示
すため、低い電気抵抗を示すことに起因するものと考え
られる。一方、前記ポリオレフィン系樹脂AおよびB中
のアルキルマレイミド構造単位が側鎖にも長いアルキル
基をもっているため、可撓性が向上し、帯電防止性が環
境湿度に依存されにくいというすぐれた特性を示す要因
となっていると推察される。
【0079】また、前記ポリオレフィン系樹脂において
は、カチオン化マレイミド構造単位が高温下であっても
揮発性を示さず、かつ前記ポリオレフィン系樹脂中に化
学的に組み込まれているので、加工時における揮散がな
く、加工後においてはブロッキングの発生などを招くこ
とがないと考えられる。
【0080】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体は、
前記ポリオレフィン系樹脂AおよびBの少なくとも1種
を含有したものであり、前記ポリオレフィン系樹脂Aま
たはBを単独でまたは併用して用いてもよく、またその
他のポリオレフィン系樹脂を混合して用いてもよい。
【0081】前記その他のポリオレフィン系樹脂として
は、たとえばエチレン含量が2〜30重量%のエチレン
- プロピレン共重合体、前記エチレン- プロピレン共重
合体にブテン-1をさらに共重合した三元共重合体、高圧
法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、直
鎖状超低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチ
レン- 酢酸ビニル共重合体、前記エチレン- 酢酸ビニル
共重合体のケン化物、エチレン- (メタ)アクリル酸共
重合体、エチレン- (メタ)アクリル酸エステル共重合
体、エチレン- (メタ)アクリル酸- 無水マレイン酸三
元共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル- 無
水マレイン酸三元共重合体などがあげられ、これらの樹
脂は、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0082】なお、前記ポリオレフィン系樹脂と前記そ
の他のポリオレフィン系樹脂を併用するばあいには、前
記ポリオレフィン系樹脂Aおよびポリオレフィン系樹脂
Bの少なくとも1種の使用量は、えられるポリオレフィ
ン系樹脂発泡体に含まれる樹脂成分100 部(重量部、以
下同様)に対して0.1 部以上、好ましくは20部以上であ
ることが、えられるポリオレフィン系樹脂発泡体に帯電
防止性および表面濡れ性を付与するうえで望ましい。
【0083】なお、本発明においては、本発明の目的が
阻害されない範囲内で、たとえば炭酸カルシウム、タル
ク、ガラス単繊維などの無機充填剤、酸化防止剤、難燃
剤、着色剤、多官能モノマーなどの各種助剤などを本発
明のポリオレフィン系樹脂発泡体に含有せしめてもよ
い。
【0084】また、本発明においては、公知の低分子量
の界面活性剤をポリオレフィン系樹脂100 部に対して30
部をこえない範囲内で用いてもよい。このように30部を
こえない範囲内で界面活性剤を用いたばあいには、えら
れる発泡体からのブリードが認められない。
【0085】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体を製
造する方法についてはとくに限定はなく、公知の製造方
法を適用することができる。その具体例としては、たと
えば前記ポリオレフィン系樹脂を含有した発泡性樹脂組
成物に分解型発泡剤を混合して押し出し機内に導入し、
発泡剤を分解させて発泡する方法、前記発泡性樹脂組成
物を押し出し機内に導入し、さらに押し出し機内に蒸発
型溶剤を圧入して発泡させるいわゆる押し出し発泡法、
発泡性樹脂組成物を分解型発泡剤と過酸化化合物の混合
物とともに型内に充填して加圧加熱し、過酸化化合物を
分解させて架橋し、さらに分解型発泡剤を分解させて同
時に放圧して発泡体とするいわゆるブロック発泡法、発
泡性樹脂組成物を押し出し機内に導入し、シート状に成
形したのち、電子線を照射または過酸化化合物を添加し
て架橋し、加熱発泡する方法などがあげられる。
【0086】かくしてえられる本発明の発泡体には、さ
らに少なくとも片面にコロナ放電処理を施して表面濡れ
張力をあげ、水溶性の各種コーティング剤との接着性を
向上させることができる。またコーティング剤層を設
け、各種表皮材、フィルム、シート、その他の発泡体、
金属箔、紙、天然繊維や合成繊維からなる不織布あるい
は合成皮革を積層して複合体としたのち、これらを各種
の方法で成形することができる。
【0087】つぎに本発明のポリオレフィン系樹脂発泡
体を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明
はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0088】実施例1 式:
【0089】
【化25】
【0090】で表わされるオレフィン構造単位85モル
%、式:
【0091】
【化26】
【0092】で表されるアクリレート構造単位5モル
%、
【0093】
【化27】
【0094】で表わされるアルキルマレイミド構造単位
1モル%および式:
【0095】
【化28】
【0096】で表わされるカチオン化マレイミド構造単
位9モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分
子量37800 のポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスと
なるように粉砕したもの30部と高圧法低密度ポリエチレ
ン(密度:0.921g/cm3 、メルトインデックス:3.7g/
10分、粒子径:32メッシュパス)100 部との混合樹脂10
0 部に対して発泡剤としてアゾジカルボンアミド10部を
添加して混合し、発泡性樹脂組成物をえた。
【0097】つぎにえられた発泡性樹脂組成物を120 〜
130 ℃に加熱した押し出し機に導入し、溶融、混練り
して厚さが1.5mm 、幅が500mm の溶融連続シートに成形
した。このシートに電子線照射機で電子線5Mradを照射
して架橋せしめて架橋発泡性シートをえた。
【0098】えられた架橋発泡性シートを230 ℃の加熱
雰囲気の縦型熱風発泡機に連続的に導入し、発泡体とし
た。この発泡体は、全体の厚さが3.1mm 、全幅が1170m
m、みかけ発泡倍率が20倍のものであった。
【0099】えられた発泡体の表面比抵抗を下記の方法
にしたがって調べたとろ、1.6 ×1010Ωときわめて小さ
く、帯電防止性にすぐれていることがわかった。
【0100】つぎに、えられた発泡体を40℃、80%RH
(相対湿度)の雰囲気中に7日間放置したのち発泡体の
表面を観察したが、ベタツキの発生がなく、またえられ
た発泡体の表面上にポリプロピレン用印刷インキを用い
て印刷したが、ブリードアウトによる印刷不良がなかっ
た。
【0101】つぎに、えられた発泡体の片面にコロナ放
電処理を施し、表面濡れ張力を45dyne/cm以上とし、各
種コーティング剤との接着性を向上させることができ
た。
【0102】また、コーティング剤層を設け、各種表皮
材、フィルム、シート、その他の発泡体、金属箔、紙、
天然繊維や合成繊維からなる不織布または合成皮革を積
層し、複合体としたのち、各種の方法で所望の形状に成
形することができた。
【0103】(表面比抵抗)発泡体を10cm×10cmに切り
出し、20℃、60%RHにコントロールされた恒温恒湿室中
に48時間放置してエージングする。
【0104】エージング終了後、前記雰囲気中で表面比
抵抗を測定する。
【0105】測定器:(株)川口電機製作所製の超絶縁
計(VE-40 型)に常温測定箱(RC-02型)を接続したも
の 測定条件:印加電圧100V 本器で測定した値を採用する。
【0106】なお、前記表面比抵抗において1×1013Ω
以下、かつ上記電荷の半減期が3分以下のものを帯電防
止性があるとする。
【0107】実施例2 実施例1で用いた高圧法低密度ポリエチレンのかわりに
直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.930g/cm3 、メル
トインデックス:3.7g/10分、粒子径:32メッシュパ
ス)を用い、ポリオレフィン系樹脂の使用量を30部から
20部に変更し、またアゾジカルボンアミドの使用量を10
部から6部に変更したほかは実施例1と同様にして発泡
体をえた。えられた発泡体は、全体の厚さが2.5mm 、全
幅が1000mm、みかけ発泡倍率が13倍のものであった。
【0108】えられた発泡体の表面濡れ張力をJIS-K 67
68にしたがって調べたところ、39dyne/cmであり、直鎖
状低密度ポリエチレンのみからなる発泡体の表面濡れ張
力31dyne/cmと比べてきわめてすぐれた表面濡れ性を示
した。また、実施例1と同様にして表面比抵抗を調べた
ところ、2.3 ×1011Ωときわめて小さかった。
【0109】つぎに、えられた発泡体の表面上に印刷イ
ンキや接着剤を塗布したところ、ハジキ現象は認められ
ず、またこれらとの接着性にもすぐれていた。
【0110】さらに、えられた発泡体の表面上に金属蒸
着を施したところ、非常に強い接着力がえられた。
【0111】以上のことから、本発明の発泡体は、単に
表面濡れ性の向上による接着性の向上だけでなく、金属
膜との接着性にすぐれていることがわかる。
【0112】実施例3 実施例1において、ポリオレフィン系樹脂および直鎖状
低密度ポリエチレンのかわりに、式:
【0113】
【化29】
【0114】で表わされるオレフィン構造単位85モル
%、式:
【0115】
【化30】
【0116】で表わされるアクリレート構造単位5モル
%、式:
【0117】
【化31】
【0118】で表わされるアルキルマレイミド構造単位
1モル%および式:
【0119】
【化32】
【0120】で表わされるカチオン化マレイミド構造単
位9モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分
子量43800 のポリオレフィン系樹脂50部と低密度ポリエ
チレン100 部を用い、110 〜120 ℃に加熱した押出し機
で溶融させ、押出し機のバレルの途中から揮発性溶剤を
加圧状態で吹き込み、樹脂中に発泡剤が均一に分散する
まで混練し、発泡に適した粘度となるように温度を調節
したのち、口金から大気圧下へ押出して膨脹させて発泡
体をえた。この発泡体は、全体の厚さが10mm、全幅が60
0mm 、みかけ発泡倍率は15倍であった。
【0121】つぎに、えられた発泡体の物性として表面
比抵抗を実施例1と同様にして、また電荷の半減期、ブ
リードアウトおよびブロッキング剪断力を以下の方法に
したがって調べた。その結果を表1に示す。
【0122】(電荷の半減期)表面比抵抗を測定したと
きと同じ雰囲気中でスタチックオネストメーター
((株)宍戸商会製)を用い、試料に10KVの電圧を印加
し、印加された電荷の減衰速度を半減期として求める。
【0123】(ブリードアウト)発泡体の表面に無添加
2軸延伸ポリプロピレンフィルムを重ね、40℃、80%RH
の雰囲気中に7日間入れたのち、取出して発泡体からフ
ィルムを剥がしてフィルムの表面の付着物の有無を調べ
る。
【0124】(ブロッキング剪断力)2枚の発泡体を幅
3cm、長さ4cmにわたって重ね合わせ、この上に550gの
重りをのせ、40℃、80%RHの雰囲気中に7日間入れたの
ち、2枚の発泡体の剪断剥離力をショッパー型引張り試
験機で求める。
【0125】剪断剥離力が1000g 以下を合格とする。な
お、好ましくは500g以下である。
【0126】実施例4 式:
【0127】
【化33】
【0128】で表わされるオレフィン構造単位80モル
%、式:
【0129】
【化34】
【0130】で表わされるアルキルマレイミド構造単位
1モル%および式:
【0131】
【化35】
【0132】で表わされるカチオン化マレイミド構造単
位19モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分
子量28400 のポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスと
なるように粉砕したもの20部および発泡剤としてアゾジ
カルボンアミド8部を直鎖状低密度ポリエチレン(密
度:0.921 g/cm3 、メルトインデックス:3.2g/10分、
粒子径:32メッシュパス)80部に添加して混合し、発泡
性樹脂組成物をえた。
【0133】つぎにえられた発泡性樹脂組成物を用いて
実施例1と同様にして架橋発泡性シートをつくり、つい
で加熱して発泡体をえた。この発泡体は、全体の厚さが
2.5mm、全幅が1000mm、みかけ発泡倍率が18倍のもので
あった。
【0134】えられた発泡体の物性を実施例3と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0135】実施例5 実施例4においてポリオレフィン系樹脂として、式:
【0136】
【化36】
【0137】で表わされるオレフィン構造単位80モル
%、式:
【0138】
【化37】
【0139】で表わされるアクリレート構造単位1モル
%、式:
【0140】
【化38】
【0141】で表わされるアルキルマレイミド構造単位
1モル%および式:
【0142】
【化39】
【0143】で表わされるカチオン化マレイミド構造単
位18モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分
子量のポリオレフィン系樹脂20部および実施例4で用い
たのと同じ直鎖状低密度ポリエチレン80部を用いたほか
は、実施例4と同様にして発泡体をえた。この発泡体
は、全体の厚さが2.8mm 、全幅が1030mm、みかけ発泡倍
率が20倍のものであった。
【0144】えられた発泡体の物性を実施例3と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0145】実施例6 式:
【0146】
【化40】
【0147】で表わされるオレフィン構造単位88モル
%、式:
【0148】
【化41】
【0149】で表わされるアクリレート構造単位3モル
%、式:
【0150】
【化42】
【0151】で表わされるアルキルマレイミド構造単位
1モル%および式:
【0152】
【化43】
【0153】で表わされるカチオン化マレイミド構造単
位8モル%からなる線状に不規則に配列した重量平均分
子量39800 のポリオレフィン系樹脂を32メッシュパスと
なるように粉砕したもの10部をポリプロピレン(メルト
インデックス:2.5g/10分、粒子径:32メッシュパス)
90部に添加して混合し、発泡性組成物をえた。
【0154】つぎに、えられた発泡性組成物を用いて実
施例3と同様にして発泡体をえた。えられた発泡体は、
全体の厚さが2.5mm 、全幅が450mm 、みかけ発泡倍率が
9倍のものであった。
【0155】えられた発泡体の物性を実施例3と同様と
して調べた。その結果を表1に示す。
【0156】実施例7 実施例3において、ポリオレフィン系樹脂発泡体に用い
たポリオレフィン系樹脂のかわりに、実施例1で用いた
ポリオレフィン系樹脂と実施例2で用いたポリオレフィ
ン系樹脂を実施例3で用いたポリオレフィン系樹脂100
部に対して、それぞれ50部とした混合物を用いたほかは
実施例3と同様にして発泡体をえた。この発泡体は、全
体の厚さが2.0mm 、全幅が950mm 、みかけ発泡倍率が13
倍のものであった。
【0157】えられた発泡体の物性を実施例3と同様に
して調べた。その結果を表1に示す。
【0158】
【表1】
【0159】比較例1 ポリプロピレン(メルトインデックス:2.5g/10分、粒
子径:32メッシュパス)99部および帯電防止剤としてス
テアリン酸モノグリセライド1部を混合して発泡性組成
物をえた。
【0160】つぎに、えられた発泡性組成物を用いて実
施例3と同様にして発泡体をえた。えられた発泡体の物
性を実施例3と同様にして調べた。その結果を表2に示
す。
【0161】比較例2 ポリプロピレン(メルトインデックス:2.5g/10分、粒
子:32メッシュパス)99.2部および帯電防止剤として
式:
【0162】
【化44】
【0163】で表わされるベタイン型両性界面活性剤0.
8 部を混合して発泡性組成物をえた。つぎに、えられた
発泡性組成物を用いて実施例3と同様にして発泡体をえ
た。
【0164】えられた発泡体の物性を実施例3と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0165】比較例3 直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.921g/cm3 、メル
トインデックス:3.2g/10分、粒子径:32メッシュパ
ス)98.5部、帯電防止剤としてステアリン酸モノグリセ
ライドと式:
【0166】
【化45】
【0167】で表わされるベタイン型両性界面活性剤を
1:1の重量比で混合したもの1.5 部および発泡剤とし
てアゾジカルボンアミド10部を混合して発泡性組成物を
えた。つぎにえられた発泡性組成物を用いて実施例4と
同様にして発泡体をえた。
【0168】えられた発泡体の物性を実施例3と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0169】比較例4 エチレン含量5重量%のエチレン- プロピレン共重合体
(メルトインデックス:1.2g/10分、粒子径:32メッシ
ュパス)95部、帯電防止剤としてドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダとポリエチレングリコールを1:1の重量
比で混合したもの5部、発泡剤としてアゾジカルボンア
ミド10部および架橋剤としてジクミルパーオキサイド2
部を混合して発泡性組成物をえた。つぎにえられた発泡
性組成物を160 〜170 ℃に加熱した押し出し機で溶融、
混練し、加熱した成形型に所定量だけ入れて加圧密閉し
た。さらにこの状態で発泡剤が分解する温度に加熱して
発泡剤を分解させたのち、放圧して発泡体をえた。
【0170】えられた発泡体の物性を実施例3と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0171】比較例5 ポリプロピレン(メルトインデックス:2.5g/10分、粒
子径:32メッシュパス)99.2部、帯電防止剤としてステ
アリルジエタノールアミン1部を混合して発泡性組成物
をえた。
【0172】つぎに、えられた発泡性組成物を用いて実
施例3と同様にして発泡体をえた。
【0173】えられた発泡体の物性を実施例3と同様に
して調べた。その結果を表2に示す。
【0174】
【表2】
【0175】表1に示した結果から、本発明のポリオレ
フィン系樹脂発泡体は、帯電防止性の指標である表面比
抵抗が1×1013Ω以下でかつ電荷の半減期が180 秒以下
とすぐれているとともに帯電防止成分の発泡体からのブ
リードアウトがなく、したがってブロッキングのない帯
電防止性にすぐれた発泡体であることがわかる。
【0176】一方、比較例1〜5でえられた発泡体は、
従来の比較的低分子量の界面活性剤型帯電防止剤が用い
られたものであり、表2に示した結果から、帯電防止性
を満足させようとするならば、発泡体から帯電防止剤が
ブリードアウトするため、ブロッキングが発生するとい
う欠点があることがわかる。
【0177】前記のことから、本発明のポリオレフィン
系樹脂発泡体は、帯電防止性にすぐれ、しかも帯電防止
剤のブリードアウトがなく、ブロッキングも発生しない
ため、たとえば静電気による障害の発生を防止しなけれ
ばならない分野に好適に使用しうることがわかる。
【0178】実施例8〜12 実施例3〜7において、ポリオレフィン系樹脂とその他
のポリオレフィン系樹脂の配合割合を表3に示すように
変更したほかは同様にして発泡体をえた。えられた発泡
体を用い、物性として表面比抵抗を実施例1と同様にし
て、また表面濡れ張力、ハジキおよび印刷性を下記の方
法にしたがって調べた。その結果を表3に示す。
【0179】(表面濡れ張力)JIS-K 6768に準じて測定
する。
【0180】(ハジキ)セロファン用印刷インキ(CCS
T:東洋インキ製造(株)製)を#50のバーコーターで
塗布し、塗布後室内に放置してインキ塗布面を観察し、
インキ塗布面のインキ膜が円形のヌケを生じるか否かで
判断し、ヌケを生じないものを良、若干でもヌケを生じ
たものを否とする。
【0181】(印刷性)セロファン用印刷インキ(CCS
T:東洋インキ製造(株)製)を#50のバーコーターで
塗布し、80℃の熱風乾燥器で乾燥して溶媒を除去後、セ
ロファン粘着テープをインキ面に貼付けて素早く180 °
剥離する。印刷性は粘着テープ貼付け部のインキの残存
面積によって評価する。
【0182】評価基準は、以下のとおりである。
【0183】(評価基準) 残存面積が50%未満 指数1 残存面積が50%以上〜70%未満 指数2 残存面積が75%以上〜90%未満 指数3 残存面積が90%以上〜100 %未満 指数4 残存面積が100 % 指数5
【0184】
【表3】
【0185】比較例6 比較例1において、帯電防止剤を用いなかったほかは比
較例1と同様にして発泡体をえた。
【0186】えられた発泡体の物性を実施例8〜12と同
様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0187】比較例7 比較例2において、帯電防止剤のかわりにエチレン- 酢
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量:20重量%、重量平
均分子量:56000 )を用い、エチレン- 酢酸ビニル共重
合体/ポリプロピレンが重量比で15/85となるように調
整したほかは比較例2と同様にして発泡体をえた。
【0188】えられた発泡体の物性を実施例8〜12と同
様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0189】比較例8 比較例3において、帯電防止剤のかわりにエチレン- エ
チルアクリレート共重合体(エチルアクリレート含量:
18重量%、重量平均分子量:50000 )を用い、エチレン
- エチルアクリレート共重合体/低密度ポリエチレンが
重量比で10/90となるように調整したほかは比較例3と
同様にして発泡体をえた。
【0190】えられた発泡体の物性を実施例8〜12と同
様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0191】比較例9 比較例4において、帯電防止剤のかわりにエチレン- エ
チルアクリレート- 無水マレイン酸三元共重合体(エチ
ルアクリレート含量:14重量%、無水マレイン酸含量:
2重量%、重量平均分子量:58000 )を用い、エチレン
- エチルアクリレート- 無水マレイン酸三元共重合体/
エチレン- プロピレン共重合体が重量比で20/80となる
ように調整したほかは比較例4と同様にして発泡体をえ
た。
【0192】えられた発泡体の物性を実施例8〜12と同
様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0193】比較例10 比較例5において、帯電防止剤のかわりにエチレン- メ
チルメタクリレート-無水マレイン酸三元共重合体(メ
チルメタクリレート含量:13重量%、無水マレイン酸含
量:2重量%、重量平均分子量:61000 )を用い、エチ
レン- メチルメタクリレート- 無水マレイン酸三元共重
合体/ポリプロピレンが重量比で15/85となるように調
整したほかは比較例5と同様にして発泡体をえた。
【0194】えられた発泡体の物性を実施例8〜12と同
様にして調べた。その結果を表4に示す。
【0195】
【表4】
【0196】表3に示した結果から明らかなように、実
施例8〜12でえられた本発明のポリオレフィン系樹脂発
泡体は、表面濡れ性が明らかに向上し、物理的な表面処
理を施すことなくコーティング剤のハジキを防止し、良
好な印刷性、接着性および蒸着性を示し、さらには帯電
防止性の指標である表面比抵抗が1×1013Ω以下とすぐ
れた帯電防止性を有することがわかる。
【0197】一方、比較例6〜10でえられた従来法によ
る発泡体は、表4に示したように、コロナ放電処理を施
さないかぎり特定成分のコーティング剤でないとハジキ
を生じ、印刷性、接着性および蒸着性のいずれかを満足
しないもので、当然のことながら満足しうる帯電防止性
を有しないものであった。
【0198】このように、本発明の表面濡れ性にすぐれ
た発泡体には、印刷、蒸着、ラミネートなどの加工を施
すことができるが、それ単独であっても静電気による障
害がないので、包装材料、梱包材料などの分野で好適に
使用することができるものである。
【0199】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体
は、ブリードアウトがないきわめてすぐれた帯電防止性
を示すため、埃の付着がなく、また静電気の放電により
人体にショックを与えることがないため、ハンドリング
性にすぐれた発泡体である。
【0200】さらに、本発明のポリオレフィン系樹脂発
泡体は、きわめてすぐれた表面濡れ性を示し、接着性、
コーティング物のハジキ性、印刷性および蒸着性にもす
ぐれた発泡体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08F 222:06) C08L 23:00 (56)参考文献 特開 昭61−287942(JP,A) 特開 昭57−159819(JP,A) 特開 平2−163135(JP,A) 特開 平5−194759(JP,A) 特開 平5−93082(JP,A) 特開 平5−193032(JP,A) 特開 平5−194660(JP,A) 特開 平5−194774(JP,A) 特開 昭53−81593(JP,A) 特開 平3−244606(JP,A) 特開 平5−197760(JP,A) 特開 平5−193033(JP,A) 特開 平5−193034(JP,A) 特開 平5−194661(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/00 - 9/42 C08F 8/00 - 8/50 C08F 10/00 - 10/14 C08F 210/00 - 210/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) : 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基を示す)で表わ
    されるオレフィン構造単位45〜98.5モル%、一般式(I
    I): 【化2】 (式中、R2 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表
    わされるアクリレート構造単位0〜15モル%、一般式(I
    II) : 【化3】 (式中、R3 は炭素数8〜18のアルキル基または炭素数
    8〜18のアリール基を示す)で表わされるアルキルマレ
    イミド構造単位0.5 〜5モル%および一般式(IV): 【化4】 (式中、R4 は炭素数2〜8のアルキレン基、R5 およ
    びR6 はそれぞれ炭素数1〜4のアルキル基、R7 は炭
    素数1〜12のアルキル基、炭素数6〜12のアリールアル
    キル基、アルキル基で置換されていてもよい炭素数2〜
    4のエポキシ基または炭素数6〜12の脂環アルキル基、
    Xはハロゲン原子、CH3 OSO3 またはC2 5 OS
    3 を示す)で表わされるカチオン化マレイミド構造単
    位1〜35モル%からなる線状に不規則に配列した重量平
    均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系樹脂、および
    一般式(I) : 【化5】 (式中、R1 は前記と同じ)で表わされるオレフィン構
    造単位45〜98.5モル%、一般式(II): 【化6】 (式中、R2 は前記と同じ)で表わされるアクリレート
    構造単位0〜15モル%、一般式(V) : 【化7】 (式中、R1 およびR3 は前記と同じ、mは0または1
    を示す)で表わされるアルキルマレイミド構造単位0.5
    〜5モル%および一般式(VI): 【化8】 (式中、R1 、R4 、R5 、R6 、R7 、Xおよびmは
    前記と同じ)で表わされるカチオン化マレイミド構造単
    位1〜35モル%からなる線状に不規則に配列した重量平
    均分子量1000〜50000 のポリオレフィン系樹脂の少なく
    とも1種を含有してなるポリオレフィン系樹脂発泡体。
JP947692A 1992-01-22 1992-01-22 ポリオレフィン系樹脂発泡体 Expired - Fee Related JP3166261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP947692A JP3166261B2 (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ポリオレフィン系樹脂発泡体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP947692A JP3166261B2 (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ポリオレフィン系樹脂発泡体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05194775A JPH05194775A (ja) 1993-08-03
JP3166261B2 true JP3166261B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=11721310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP947692A Expired - Fee Related JP3166261B2 (ja) 1992-01-22 1992-01-22 ポリオレフィン系樹脂発泡体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3166261B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101908231B1 (ko) * 2016-11-18 2018-12-18 지앙키 루오 요리기기의 회전축 고정 구조 및 그를 적용하는 요리 기기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101908231B1 (ko) * 2016-11-18 2018-12-18 지앙키 루오 요리기기의 회전축 고정 구조 및 그를 적용하는 요리 기기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05194775A (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006103969A1 (ja) ポリ乳酸発泡体
EP0726290B1 (en) A polyolefin based crosslinked foam
JPS6236435A (ja) 耐熱性に優れた架橋塩化ビニル系樹脂発泡体
JP3166261B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP3166259B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP3077842B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物
JP3077845B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物
JP3077846B2 (ja) 積層ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP3166262B2 (ja) 帯電防止性を有する熱可塑性樹脂フィルム
JP3077843B2 (ja) 積層ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP3166260B2 (ja) 帯電防止性を有する熱可塑性樹脂フィルム
JP3077847B2 (ja) 熱可塑性樹脂積層フィルム
JP3214019B2 (ja) 蒸着層を有する熱可塑性樹脂フィルム
JPH0774284B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP3214016B2 (ja) 蒸着層を有する熱可塑性樹脂フィルム
JPH07119310B2 (ja) 連続シート状架橋発泡体
JP2576078B2 (ja) 帯電防止性を有する熱可塑性樹脂フィルム
JPH0794159B2 (ja) 積層ポリオレフィン系樹脂発泡体
JPH0794158B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体積層物
JP3077844B2 (ja) 熱可塑性樹脂積層フィルム
JP2555820B2 (ja) 蒸着層を有する熱可塑性樹脂フィルム
JP2600642B2 (ja) 熱可塑性樹脂積層フィルム
JPS6234929A (ja) 優れた成形性を有する架橋ポリエチレン系樹脂発泡体
JPH0545620B2 (ja)
JPS6137836A (ja) 艶消し熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080309

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees