JP2634222B2 - 発泡シートの製造方法 - Google Patents

発泡シートの製造方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両、建物等の内装材に使用される発泡シ
ートの製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、ポリオレフィン系樹脂製発泡シートは、優れた
断熱性、衝撃吸収性、クッション性等を有し、且つ真空
成形等の成形方法を用いて二次加工が容易に行える為、
発泡シートに表面材、芯材等を積層したものが車両や建
物等の内装材として好適に利用されている。
ところで、ポリオレフィン系樹脂製架橋発泡シート
は、極性に乏しい為、表面材、芯材等の積層用素材とし
て用いられるプラスチックフィルムもしくはシート、
紙、木材、織布、不織布、金属等との接着性が悪い。そ
こで、これらとの接着性の改良の工夫が従来より種々な
されており、例えば、実開昭63−143548号公報に於いて
は、コロナ放電処理されたポリオレフィン系樹脂発泡体
面に架橋剤を含有する熱溶融性接着剤からなるプライマ
ー層を設けることが提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来技術では、発泡体にプライマ
ー層を設けた後、架橋剤の反応温度に予め加熱して該プ
ライマー層を架橋、硬化し、次いで該発泡体を再加熱し
てプレス成形法等により被着体を積層するか、又はプラ
イマー層を介して被着体と熱溶着した発泡体を、そのプ
ライマー層に含有する架橋剤の反応温度に迄、更に加熱
して該プライマー層を架橋、硬化するかしなければなら
ず、何れにしても被着体或いは発泡体への熱履歴が大き
くなり、これらの熱劣化等を促進するという問題があっ
た。又、プライマー層の厚みにしても、塗布手段が従来
公知のスプレー方式、コーティング方式を単に利用する
だけであるから、必要以上に厚いプライマー層が形成さ
れ易く経済的でなかった。
(課題を解決するための手段) 本発明発泡シートの製造方法は、ポリオレフィン系樹
脂組成物からなる発泡性シートの表面に、架橋剤を含有
する熱融着性樹脂層を形成した後、上記シートを加熱し
て発泡させると共に熱融着性樹脂層の架橋を行うことに
より、上記問題点を解決するものである。
本発明に於いて使用される発泡性シートの素材となる
ポリオレフィン系樹脂組成物としては、ポリエチレン、
エチレンプロピレンランダムポリマー、エチレン酢酸ビ
ニルコポリマー、エチレンエチルアクリレートコポリマ
ー、エチレンプロピレンブテン三元コポリマー、エチレ
ンメチルアクリレートコポリマー、ポリプロピレンの中
の1種もしくは2種以上の混合物が好適に使用される。
上記ポリオレフィン系樹脂組成物に配合する発泡剤と
しては、通常アゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタ
メチレンテトラミン、P−P′オキシビス(ベンゼンス
ルホニル)ヒドラジド等の熱分解型発泡剤が使用され、
特にアゾジカルボンアミドが好適である。
又、必要に応じて酸化防止剤、紫外線劣化防止剤、難
燃剤、帯電防止剤、無機系充填剤、着色剤等を添加して
もよい。
前記発泡剤等が混入されたポリオレフィン系樹脂組成
物を、押出機等により、発泡温度以下の温度でシート状
に成形し、通常電子線照射により、発泡に適合する程度
のゲル分率(20〜60%)になるよう架橋せしめ、その片
方又は両方の表面に架橋剤を含有する熱融着性樹脂層を
積層もしくは塗布等の手段で形成する。
熱融着性樹脂としては、エチレン酢酸ビニルコポリマ
ー、エチレンエチルアクリレートコポリマー等の熱融着
性を有する共重合体樹脂が適する。
上記熱融着性樹脂に混入する架橋剤としては、熱分解
型の架橋剤で、例えばジクミルパーオキサイド、1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシク
ロドデカン、2,5−ジメチル−2,5−(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン等の有機過酸化物で、1分間の半減期温
度が120〜200℃のものが好ましい。
上記熱融着性樹脂に架橋剤を混入する理由は、熱融着
性樹脂層の耐熱性を向上させ、熱融着性樹脂の軟化温度
以上の雰囲気に曝されても、容易に粘度低下を起こさな
いようにする為であり、その混入量は熱融着性樹脂との
組合わせや発泡シートの用途等により種々異なるので、
一概に言えず、一般的には混入量が少ないと、所期の効
果が得られず、逆に多すぎると、加熱発泡時に必要とす
る発泡性シートの伸びが乏しくなり、二次加工性が悪く
なる。
又、本発明製造方法は、発泡性シートを加熱して、発
泡と熱融着性樹脂層の架橋とを略同時に行う方法である
から、用いる架橋剤は通常発泡性シートが発泡に供され
る温度領域即ち120〜200℃で反応するものでなければな
らない。
更に、発泡性シートの表面に形成される熱融着性樹脂
層の厚みはその後発泡させた発泡シートの発泡倍率等に
より適宜決定されるが、通常20〜200μとするのが好ま
しく、発泡後の厚みも発泡倍率によって異なるが極限薄
さとして1μ程度のものも可能である。又、熱融着性樹
脂層の形成に当たっては、予めフィルム状に成形した熱
融着性樹脂を加熱プレスして積層する方法、押出ラミネ
ーション方式により積層する方法、多層押出金型を用い
る共押出法、塗布法等が採用出来るが、押出ラミネーシ
ョン方式が好適である。
(作用) 本発明方法は、ポリオレフィン系樹脂組成物からなる
発泡性シートの表面に、架橋剤を含有する熱融着性樹脂
層を形成した後、上記シートを加熱して発泡させると共
に熱融着性樹脂層の架橋を行うので、発泡性シートの発
泡の際、熱融着性樹脂層が延伸薄肉化され、均一薄肉で
あって且つ架橋された熱粒着性樹脂層が形成される。
(実施例) 実施例1 ポリエチレン(三菱油化社製ユカロンYK−30)100重
量部に発泡剤のアゾジカルボンアミド15重量部を混合
し、口径65mm、L/D=28の単軸押出機でTダイ金型より1
40℃で押出し、これに電子線を3Mrad照射して厚み2mmの
架橋発泡性シートを得た。この架橋発泡性シートの両面
にエチレン酢酸ビニルコポリマー(三井デュポンポリケ
ミカル社製エバフレックスEV450)100重量部に対して架
橋剤ジクミルパーオキサイド2重量部を添加した熱融着
性樹脂を押出ラミネーション方式で厚み50μとなるよう
に積層し、250℃のオーブンで3分間加熱して発泡さ
せ、発泡シートを得た。該発泡シートの発泡倍率は30
倍、全体の厚みは6mmであり、熱融着性樹脂層の厚みは
4μ、ゲル分率は42%であった。
実施例2 ポリエチレン(三菱油化社製ユカロンYK−30)40重量
部、ポリプロピレン(三菱油化社製三菱ノーブレンFX−
3B)60重量部に発泡剤のアゾジカルボンアミド15重量
部、放射線を用いて架橋する際にポリプロピレンの分子
鎖が切断されるのを防ぐ為の架橋助剤としてジビニルベ
ンゼン4重量部を混合した以外は実施例1と同一条件で
成形し、実施例1と略同様の厚み及び発泡倍率を有し、
且つ熱融着性樹脂層の厚みも同じ発泡シートを得た。
実施例3 熱融着性樹脂としてエチレンエチルアクリレート(三
井石油化学社製A−709)を使用し、これの100重量部に
対して架橋剤ジクミルパーオキサイド3重量部を添加し
たこと以外は実施例2と同一条件で成形し、実施例1と
略同様の発泡シートを得た。
比較例1 熱融着性樹脂層を形成する成分配合として、架橋剤で
あるジクミルパーオキサイドを除いた以外は実施例1と
同一条件で成型し、略同様の発泡倍率及び寸法を有する
発泡シートを得た。
比較例2 熱融着性樹脂層を形成する成分配合として、架橋剤で
あるジクミルパーオキサイドを除いた以外は実施例2と
同一条件で成型し、略同様の発泡倍率及び寸法を有する
発泡シートを得た。
比較例3 熱融着性樹脂層を形成する成分配合として、架橋剤で
あるジクミルパーオキサイドを除いた以外は実施例3と
同一条件で成型し、略同様の発泡倍率及び寸法を有する
発泡シートを得た。
実施例4 架橋剤ジクミルパーオキサイドの添加量を1.0重量部
としたこと以外は実施例1と同一条件で成形し、実施例
1と略同様の厚み及び発泡倍率を有し、且つ熱融着性樹
脂層の厚みも同じ発泡シートを得た。
実施例5 架橋剤ジクミルパーオキサイドの添加量を0.5重量部
としたこと以外は実施例1と同一条件で成形し、実施例
1と略同様の厚み及び発泡倍率を有し、且つ熱融着性樹
脂層の厚みも同じ発泡シートを得た。
実施例6 架橋剤ジクミルパーオキサイドの添加量を4.0重量部
とした以外は実施例1と同一条件で成形し、実施例1と
略同様の厚み及び発泡倍率を有し、且つ熱融着性樹脂層
の厚みも同じ発泡シートを得た。
実施例7 架橋剤ジクミルパーオキサイドの添加量を5.0重量部
とした以外は実施例1と同一条件で成形し、実施例1と
略同様の厚み及び発泡倍率を有し、且つ熱融着性樹脂層
の厚みも同じ発泡シールを得た。
上記各実施例及び比較例の発泡シート及び熱融着性樹
脂層の各成分配合、発泡条件、厚み等を第1表に示す。
次に上記各実施例及び比較例で得た発泡シートと積層
用素材として選んだ段ボールとの接着力を試験した。
即ち、この発泡シートの熱融着性樹脂層側をヒーター
で130℃に加熱し、該熱融着性樹脂層の上に段ボールを
重ねプレス機を用いて10秒間、0.5kg/m2の圧力をかけて
圧着した。
こうして得られた積層品を常温(25℃)で24時間静置
し、得られた資料の半分について剥離速度200mm/分で段
ボールと発泡シートとの180度ピール試験をした。又、
資料の残り半分について更に100℃のオーブンに24時間
入れた後、該オーブン中で剥離速度200mm/分で段ボール
と発泡シートとの180度ピール試験をした。
上記接着力の試験結果を第2表に示す。
(発明の効果) 本発明方法によって得られる発泡シートは、極めて薄
く均一な架橋された熱融着性樹脂層が発泡の為の加熱と
膨張現象を利用して形成されるので、樹脂量が少なくて
済み経済的であり、又、加熱の繰り返しによる被着体或
いは発泡体の熱劣化等の促進が抑制され、品質の安定性
を図り得る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂組成物からなる発泡
    性シートの表面に、架橋剤を含有する熱融着性樹脂層を
    形成した後、上記シートを加熱して発泡させると共に熱
    融着性樹脂層の架橋を行うことを特徴とする発泡シート
    の製造方法。
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US20140377636A1 (en) * 2012-01-09 2014-12-25 Heesung Chemical Ltd. Aluminum pouch film for secondary battery, packaging material including same, secondary battery including same, and method for manufacturing aluminum pouch film for secondary battery

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