JPH0746675Y2 - 先付工法用タイルの目地材 - Google Patents

先付工法用タイルの目地材

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JPH0746675Y2
JPH0746675Y2 JP11166089U JP11166089U JPH0746675Y2 JP H0746675 Y2 JPH0746675 Y2 JP H0746675Y2 JP 11166089 U JP11166089 U JP 11166089U JP 11166089 U JP11166089 U JP 11166089U JP H0746675 Y2 JPH0746675 Y2 JP H0746675Y2
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concrete
sheet
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孝明 監物
達也 小野
壮一 工藤
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は先付工法用タイルの目地材に関する。
(従来の技術) 従来から、コンクリートの壁などにタイルを貼りつけた
り、タイル付きプレキャストコンクリート板を製造する
ときには先付工法が採用されている。
この工法は、第2図に示すように、紙やプラスチックフ
ィルムのようなベースシート1の上に所望の配列でタイ
ル2の表面(タイル面)を接着せしめ、これらタイルの
間に目地材3を充填したのち、全体を裏返しにして未硬
化のコンクリート4と重ね合わせ、コンクリート1と目
地材3を一緒に剥離してタイル2をコンクリート4側に
残置せしめるという方法である。
このときに使用される目地材は、一般に、クッション性
のあるポリエチレンフォームのような発泡体である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した工法において、目地材である発
泡体の発泡倍率が小さい場合は、発泡体が硬くなり、ベ
ースシート1との間の接着力は小さくなるため、ベース
シート1の剥離時には、発泡体がベースシート1から容
易に剥離してタイル2の間に残ってしまうという問題が
生ずる。また逆に、発泡倍率の大きい発泡体の場合は、
柔らかくなってベースシート1と接着力は向上するが、
しかしコンクリート4に対する接着力も大きくなるた
め、同じベースシートの剥離時に発泡体がコンクリート
4側に残置してしまうことがある。
このような問題を解決するために、発泡倍率が10〜20倍
のオレフィン系樹脂の低発泡シートの一面に発泡倍率が
25〜30倍のオレフィン系樹脂の高発泡シートを積層して
成る目地材が提案されている(実開昭61-67344号公報参
照)。
しかしながら、ここで開示されている目地材は、表皮側
になる高発泡シートの強度が小さいため、ベースシート
の剥離時に高発泡シートがコンクリート側に残り易く、
また、タイル間に嵌め込むための打抜き加工を行なうと
きに、この目地材は柔らかすぎて高い寸法精度で打抜き
加工することが困難になる。更には、目地材の製造に際
しては、2枚の発泡シートを積層することが必要にな
り、コストアップを招くという経済上のデメリットがあ
る。
本考案は、上記したような不都合な問題を解消し、ベー
スシートの剥離時にコンクリート側に残留することがな
く、かつ打抜き加工性も良好で、しかも安価な先付工法
用タイルの目地材の提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、本考案においては、中
心部と該中心部の片面または両面に表皮部が形成されて
いるポリオレフィン系架橋発泡体シートから成る先付工
法用タイルの目地材であって、前記表皮部および中心部
の架橋度をそれぞれA%,B%としたとき、A,Bは0.8≦A/
B,40≦B≦60の関係を満足し、また、前記表皮部および
中心部の発泡倍率をそれぞれC倍,D倍としたとき、C,D
はC/D≦0.75,10≦D≦20の関係を満足していることを特
徴とする先付工法用タイルの目地材が提供される。
本考案の目地材はポリオレフィン系架橋発泡体シートか
ら成り、その厚みは、通常、2〜6mmの範囲内とする。
厚みが2mm未満のときは、タイルの肉厚が大きくなり目
地材としての機能が果せなくなる。また6mmより厚くな
ると、ベースシートとタイルの面に隙間ができるため、
作業性が悪くなる。
この発泡体シートは、ポリエチレン,ポリプロピレン,
エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量25重量
%以下)のようなベースレジンに、アゾジカルボンアミ
ド,ジニトロソペンタメチレンテトラミンのような発泡
剤、および、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイドのような架橋剤を配合して未発泡シート
を成形したのち、この未発泡シートの片面たは両面に電
子線を照射して表面部分のみの架橋を行なって表皮部を
形成し、ついで全体を加熱して未架橋の中心部の架橋反
応を進めると同時に表皮部を含めた全体を発泡せしめて
製造することができる。
したがって、本考案の発泡体シートは、積層シートでは
なく、発泡体である中心部と、この中心部の表面に形成
されている同じく発泡体の表皮部から成る単一のシート
である。
この場合、中心部と表皮部の架橋度をそれぞれA%,B%
としたとき、両者の間には、0.8≦A/B,40≦B≦60の関
係が同時に満足するように設定される。
なお、ここでいう架橋度とは、得られた発泡体0.2gをキ
シレン200mlに浸漬し、120℃で24時間放置したのちにこ
れを濾過し、得られた未溶融物を80℃で5時間真空乾燥
してその重量(xg)を測定し、次式:x×100/0.2から算
出したゲル分率(%)をもって表示される。
まず、B,すなわち表皮部の架橋度が40%未満の場合は、
発泡時に表皮部からガスが抜けやすくなり、ガス抜けの
跡が表皮部表面の凹凸を大きくするため、接着性が悪く
なる。また60%を超える場合は、発泡時に表皮部に亀裂
が発生し、表皮部の肌荒れが原因となって、前記の場合
と同様に接着性が悪くなる。更に、中心部と表皮部の架
橋度の関係がA/B<0.8になると、表皮部は凹凸状となっ
て、コンクリートとの接着性が低下して不都合である。
架橋度に関しての好ましい関係は、0.8≦A/B≦1.2,40≦
B≦60である。
このような関係を形成するためには、ベースレジンに配
合する架橋剤の量、および表面に照射される電子線の線
量を適宜に選定する。電子線照射においては、その加速
電圧が100〜300keVであることが好ましい。
また、中心部と表皮部の発泡倍率をそれぞれC倍,D倍と
したとき、C/D≦0.75,10≦D≦20の関係を同時に満足す
るように設定される。
表皮部の発泡倍率Dが10倍未満の場合は、表皮が硬くな
り、打抜き加工性が悪くなるような不都合な問題が生
じ、また20倍を超える場合は、逆に表皮が軟くなりすぎ
て強度がなくなり作業性が悪くなる。更にC/D>0.75の
場合には、表皮部の強度が弱くなってベースシートの剥
離時にこの表皮部のみがコンクリート側に残ってしまう
という問題が生ずる。発泡倍率に関する好ましい関係
は、0.25≦C/D≦0.75,10≦D≦20である。
このような関係を形成するためには、ベースレジンに配
合する発泡剤の量と照射電子線の線量を適宜な値に設定
する。
(実施例) 実施例1〜3,比較例1,2 ポリエチレン(密度0.920g/cm3,M10.8g/10分の低密度ポ
リエチレン,ジクミルパーオキサイド(架橋剤),アゾ
ジカルボンアミド(発泡剤)の配合量を変化させて各種
のシートを成形し、その両面に電子線を照射したのち、
全体を加熱することにより、第1表に示したような架橋
度と発泡倍率を有する表皮部および中心部から成るエチ
レン架橋発泡体シートを製造した。
これらシートから所定形状の目地材を打抜き加工した。
第1図に示したように、厚み90μmのポリプロピレン製
フィルムのベースシート1の表面に所定の配列でタイル
2の表面を接着し、各タイルの間に前記した目地材、す
なわち、中心部3aの両面に表皮部3bが形成されている目
地材3をはめ込み、全体を裏返しにして未硬化のコンク
リート4に重ね合わせた。
コンクリート4が硬化したのちベースシート1を剥離し
た。このときに、目地材3がコンクリート4に接着して
その一部が残留するかどうかを観察した。その結果を、
打抜き加工性と一緒に第1表に示した。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように、本考案の目地材は、コン
クリートとの剥離性が良好でベースシートを剥離する際
にもコンクリート側に残るということがなく、また、打
抜き加工性も良好であるため、打抜き加工時における高
い寸法精度を得ることができる。更には、単一の発泡体
シートであるため、発泡倍率の異なるシートを積層した
目地材に比べその製造は簡略となって安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の目地材を用いてコンクリートにタイル
を貼りつけた状態を示す断面図、第2図は従来の目地材
を用いた場合の断面図である。 1……ベースシート、2……タイル、3……目地材、3a
……中心部、3b……表皮部、4……コンクリート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心部と該中心部の片面または両面に表皮
    部が形成されているポリオレフィン系架橋発泡体シート
    から成る先付工法用タイルの目地材であって、前記表皮
    部および中心部の架橋度をそれぞれA%,B%としたと
    き、A,Bは0.8≦A/B,40≦B≦60の関係を満足し、また、
    前記表皮部および中心部の発泡倍率をそれぞれC倍,D倍
    としたとき、C,DはC/D≦0.75,10≦D≦20の関係を満足
    していることを特徴とする先付工法用タイルの目地材。
JP11166089U 1989-09-26 1989-09-26 先付工法用タイルの目地材 Expired - Fee Related JPH0746675Y2 (ja)

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JPH0354460U JPH0354460U (ja) 1991-05-27
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JP4809825B2 (ja) * 2007-12-20 2011-11-09 古河電気工業株式会社 先付工法用タイル目地材およびその製造方法

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