JPH09300509A - オレフィン系樹脂発泡シ−トとその製造方法 - Google Patents
オレフィン系樹脂発泡シ−トとその製造方法Info
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- JPH09300509A JPH09300509A JP12026796A JP12026796A JPH09300509A JP H09300509 A JPH09300509 A JP H09300509A JP 12026796 A JP12026796 A JP 12026796A JP 12026796 A JP12026796 A JP 12026796A JP H09300509 A JPH09300509 A JP H09300509A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 表面層の剛性が優れ、かつ表面層が剥がれに
くいオレフィン系樹脂発泡シ−トと、それを低コスト、
低投資で製造しうる製造方法を提供する。 【解決手段】 オレフィン系樹脂組成物からなる電子線
架橋発泡シ−トの少なくとも一方の表面に凹部が形成さ
れ、該表面に熱可塑性樹脂層が積層され、該樹脂層は発
泡シ−ト表面の凹部に入り込んでおり、発泡シ−トの中
央部のセル膜より表面層部のセル膜が厚く、表面層部の
セル膜の厚さが特定範囲であることを特徴とするオレフ
ィン系樹脂発泡シ−ト。及び、その製造方法として、発
泡性オレフィン系樹脂組成物からなるシ−トの少なくと
も一方の表面に特定範囲の深さの凹部を形成するととも
に電子線架橋し、該表面に熱可塑性樹脂層を特定範囲の
厚さとなる様に積層した後加熱発泡させる。
くいオレフィン系樹脂発泡シ−トと、それを低コスト、
低投資で製造しうる製造方法を提供する。 【解決手段】 オレフィン系樹脂組成物からなる電子線
架橋発泡シ−トの少なくとも一方の表面に凹部が形成さ
れ、該表面に熱可塑性樹脂層が積層され、該樹脂層は発
泡シ−ト表面の凹部に入り込んでおり、発泡シ−トの中
央部のセル膜より表面層部のセル膜が厚く、表面層部の
セル膜の厚さが特定範囲であることを特徴とするオレフ
ィン系樹脂発泡シ−ト。及び、その製造方法として、発
泡性オレフィン系樹脂組成物からなるシ−トの少なくと
も一方の表面に特定範囲の深さの凹部を形成するととも
に電子線架橋し、該表面に熱可塑性樹脂層を特定範囲の
厚さとなる様に積層した後加熱発泡させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木、建材等の表面層
に剛性が必要な断熱材、内装材等に使用されるオレフィ
ン系樹脂発泡シ−トとその製造方法に関する。
に剛性が必要な断熱材、内装材等に使用されるオレフィ
ン系樹脂発泡シ−トとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系樹脂発泡シ−トは、優れた
断熱性、衝撃吸収性、クッション性等を有し、且つ真空
成形等の成形方法を用いて2次加工が容易に行える為、
オレフィン系樹脂発泡シ−ト同志を貼り合わせたもの
や、オレフィン系樹脂発泡シ−トに表皮材、芯材等を積
層したものが、車両や建物の内装材等の各種の方面に利
用されている。
断熱性、衝撃吸収性、クッション性等を有し、且つ真空
成形等の成形方法を用いて2次加工が容易に行える為、
オレフィン系樹脂発泡シ−ト同志を貼り合わせたもの
や、オレフィン系樹脂発泡シ−トに表皮材、芯材等を積
層したものが、車両や建物の内装材等の各種の方面に利
用されている。
【0003】又、オレフィン系樹脂発泡シ−トの架橋方
法としては、例えば有機系分解型の発泡剤を含有するオ
レフィン系樹脂シ−トに、電離性放射線を照射する電子
線架橋方式と、架橋剤を添加する化学架橋方式が一般的
であるが、電子線架橋方式で得られるオレフィン系樹脂
発泡シ−トはスキン層を有し、表面がフラットで柔らか
く、美麗性に優れる。その反面、スキン層がある為に表
皮強度が弱く、また他の基材と積層した際には積層面が
剥がれるといった欠点がある。そこで、これらの表面性
の改良が従来より種々なされており、例えば、特開平2
─235737号公報においては、比較的剛性のある熱
可塑性樹脂にガラス繊維等の繊維状補強材を混合してな
る剛性物質層を表面層として用い、これと発泡性オレフ
ィン系樹脂シ−トとを押出ラミネ−ションにより接合し
た後加熱発泡させ、全体として剛性のあるオレフィン系
樹脂発泡シ−トを得ている。
法としては、例えば有機系分解型の発泡剤を含有するオ
レフィン系樹脂シ−トに、電離性放射線を照射する電子
線架橋方式と、架橋剤を添加する化学架橋方式が一般的
であるが、電子線架橋方式で得られるオレフィン系樹脂
発泡シ−トはスキン層を有し、表面がフラットで柔らか
く、美麗性に優れる。その反面、スキン層がある為に表
皮強度が弱く、また他の基材と積層した際には積層面が
剥がれるといった欠点がある。そこで、これらの表面性
の改良が従来より種々なされており、例えば、特開平2
─235737号公報においては、比較的剛性のある熱
可塑性樹脂にガラス繊維等の繊維状補強材を混合してな
る剛性物質層を表面層として用い、これと発泡性オレフ
ィン系樹脂シ−トとを押出ラミネ−ションにより接合し
た後加熱発泡させ、全体として剛性のあるオレフィン系
樹脂発泡シ−トを得ている。
【0004】しかしながら、上記方法では原料コストが
高く、ガラス繊維等を混合するために作業環境改善や原
料混合設備等の投資が必要であった。
高く、ガラス繊維等を混合するために作業環境改善や原
料混合設備等の投資が必要であった。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
層の剛性が優れ、かつ表面層が剥がれにくいオレフィン
系樹脂発泡シ−トと、それを低コスト、低投資で製造し
うる製造方法を提供することである。
層の剛性が優れ、かつ表面層が剥がれにくいオレフィン
系樹脂発泡シ−トと、それを低コスト、低投資で製造し
うる製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のオレフィン系樹
脂発泡シ−トは、オレフィン系樹脂組成物からなる電子
線架橋発泡シ−トの少なくとも一方の表面に凹部が形成
され、該表面に熱可塑性樹脂層が積層され、該樹脂層は
発泡シ−ト表面の凹部に入り込んでおり、発泡シ−トの
中央部のセル膜より表面層部のセル膜が厚く、表面層部
のセル膜の厚さは2〜30μmであることを特徴とする
ものである。
脂発泡シ−トは、オレフィン系樹脂組成物からなる電子
線架橋発泡シ−トの少なくとも一方の表面に凹部が形成
され、該表面に熱可塑性樹脂層が積層され、該樹脂層は
発泡シ−ト表面の凹部に入り込んでおり、発泡シ−トの
中央部のセル膜より表面層部のセル膜が厚く、表面層部
のセル膜の厚さは2〜30μmであることを特徴とする
ものである。
【0006】上記オレフィン系樹脂組成物としては、例
えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの単独重合体、
エチレン─プロピレン共重合体、エチレン─酢酸ビニル
共重合体等の共重合体、及びこれらの重合体の2種以上
の混合物があげられる。
えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの単独重合体、
エチレン─プロピレン共重合体、エチレン─酢酸ビニル
共重合体等の共重合体、及びこれらの重合体の2種以上
の混合物があげられる。
【0007】上記熱可塑性樹脂層を形成する熱可塑性樹
脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなど
の単独重合体、オレフィンと他のモノマ−との共重合
体、もしくはこれらの変成重合体等があげられる。
脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなど
の単独重合体、オレフィンと他のモノマ−との共重合
体、もしくはこれらの変成重合体等があげられる。
【0008】上記発泡シ−トは電子線架橋されていると
共に一方の表面に凹部が形成されている。凹部は独立し
て形成されていてもよく、連続して(溝状に)形成され
ていてもよい。
共に一方の表面に凹部が形成されている。凹部は独立し
て形成されていてもよく、連続して(溝状に)形成され
ていてもよい。
【0009】凹部の深さは、発泡シ−トの厚さ、発泡倍
率や、用いる樹脂、用途により適宜決定すればよいが、
後述する発泡性オレフィン系樹脂からなるシ−トの発泡
安定性の面から10〜300μmが好ましい。
率や、用いる樹脂、用途により適宜決定すればよいが、
後述する発泡性オレフィン系樹脂からなるシ−トの発泡
安定性の面から10〜300μmが好ましい。
【0010】上記熱可塑性樹脂層は上記発泡シ−トの凹
部が形成されている面に積層されており、かつ熱可塑性
樹脂は凹部に入り込んでいる。又、熱可塑性樹脂層の厚
さは、後述する発泡性オレフィン系樹脂からなるシ−ト
の発泡安定性の面から30〜450μmが好ましい。
部が形成されている面に積層されており、かつ熱可塑性
樹脂は凹部に入り込んでいる。又、熱可塑性樹脂層の厚
さは、後述する発泡性オレフィン系樹脂からなるシ−ト
の発泡安定性の面から30〜450μmが好ましい。
【0011】請求項2に記載の発明は、本発明のオレフ
ィン系樹脂発泡シ−トの製造方法であり、発泡性オレフ
ィン系樹脂組成物からなるシ−トの少なくとも一方の表
面に凹部を形成するとともに電子線架橋し、該表面に熱
可塑性樹脂層を30〜450μmの厚さに積層した後加
熱発泡させることを特徴とする。
ィン系樹脂発泡シ−トの製造方法であり、発泡性オレフ
ィン系樹脂組成物からなるシ−トの少なくとも一方の表
面に凹部を形成するとともに電子線架橋し、該表面に熱
可塑性樹脂層を30〜450μmの厚さに積層した後加
熱発泡させることを特徴とする。
【0012】上記発泡性オレフィン系樹脂組成物は、前
期オレフィン系樹脂に発泡剤及びその他必要に応じて架
橋助剤などの添加物を添加したものであり、従来の発泡
性オレフィン系樹脂シ−トの製造に用いられる発泡性オ
レフィン系樹脂組成物と特に相違しない。
期オレフィン系樹脂に発泡剤及びその他必要に応じて架
橋助剤などの添加物を添加したものであり、従来の発泡
性オレフィン系樹脂シ−トの製造に用いられる発泡性オ
レフィン系樹脂組成物と特に相違しない。
【0013】発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P−P’オキシ
ビス(ベンゼンスルホニル)ヒドラジド等が用いられ
る。
ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P−P’オキシ
ビス(ベンゼンスルホニル)ヒドラジド等が用いられ
る。
【0014】発泡性オレフィン系樹脂組成物からなるシ
−トの製造方法は従来公知の任意の製造方法が採用され
てよく、例えば上記発泡性オレフィン系樹脂組成物を押
出成形する方法があげられる。
−トの製造方法は従来公知の任意の製造方法が採用され
てよく、例えば上記発泡性オレフィン系樹脂組成物を押
出成形する方法があげられる。
【0015】上記シ−トは、少なくとも一方の表面に凹
部が形成されるとともに電子線架橋される。凹部の形成
は任意の方法が採用されてよく、例えばサンドペ−パ−
で研磨する方法、ピンロ−ル、エンボスロ−ル等でプレ
スする方法などがあげられる。
部が形成されるとともに電子線架橋される。凹部の形成
は任意の方法が採用されてよく、例えばサンドペ−パ−
で研磨する方法、ピンロ−ル、エンボスロ−ル等でプレ
スする方法などがあげられる。
【0016】又、電子線架橋は熱可塑性樹脂層を積層す
る前であればいつでもよい。
る前であればいつでもよい。
【0017】熱可塑性樹脂層の積層方法は任意の方法が
採用されてよく、例えば熱可塑性樹脂を予めフィルム或
いはシ−ト状に成形し、これを発泡性オレフィン系樹脂
シ−トに接合する方式、押出ラミネ−ションにより接合
する方式等が採用できるが、押出ラミネ−ションによる
方式が特に好適である。
採用されてよく、例えば熱可塑性樹脂を予めフィルム或
いはシ−ト状に成形し、これを発泡性オレフィン系樹脂
シ−トに接合する方式、押出ラミネ−ションにより接合
する方式等が採用できるが、押出ラミネ−ションによる
方式が特に好適である。
【0018】
【作用】本発明は、オレフィン系樹脂組成物から成る電
子線架橋発泡シ−トの表面に凹部が形成され、該表面に
熱可塑性樹脂層が積層され、該樹脂層は発泡シ−トの凹
部に入り込んでいるので、表皮強度が高く、成形性が優
れている。
子線架橋発泡シ−トの表面に凹部が形成され、該表面に
熱可塑性樹脂層が積層され、該樹脂層は発泡シ−トの凹
部に入り込んでいるので、表皮強度が高く、成形性が優
れている。
【0019】請求項2記載の製造方法では、発泡性オレ
フィン系樹脂シ−トの表面に凹部を形成し、その上に熱
可塑性樹脂層を積層した後加熱発泡させるので、表面の
熱可塑性樹脂層は均一に延伸される。又、熱可塑性樹脂
層は無架橋の為、発泡性オレフィン系樹脂シ−トはガス
抜けしながら発泡するので、表面層に適度な凹凸が形成
され、表面層が改良された本発明のオレフィン系樹脂発
泡シ−トが得られる。
フィン系樹脂シ−トの表面に凹部を形成し、その上に熱
可塑性樹脂層を積層した後加熱発泡させるので、表面の
熱可塑性樹脂層は均一に延伸される。又、熱可塑性樹脂
層は無架橋の為、発泡性オレフィン系樹脂シ−トはガス
抜けしながら発泡するので、表面層に適度な凹凸が形成
され、表面層が改良された本発明のオレフィン系樹脂発
泡シ−トが得られる。
【0020】
実施例1 表1に示した所定量の低密度ポリエチレンとアゾジカル
ボンアミドよりなるエチレン系樹脂組成物を厚さ2.2
5mmの未発泡シ−トに成形し、電子線架橋した後、粒
度120#のサンドペ−パ−にて研磨し、その片面に深
さ50〜80μmの凹部を形成した。凹部を形成した表
面に低密度ポリエチレンを、250℃で押出ラミネ−シ
ョンにより平均150μmの厚さに積層した。
ボンアミドよりなるエチレン系樹脂組成物を厚さ2.2
5mmの未発泡シ−トに成形し、電子線架橋した後、粒
度120#のサンドペ−パ−にて研磨し、その片面に深
さ50〜80μmの凹部を形成した。凹部を形成した表
面に低密度ポリエチレンを、250℃で押出ラミネ−シ
ョンにより平均150μmの厚さに積層した。
【0021】これを加熱発泡させ、発泡倍率が30倍、
セル膜の厚さが、発泡シ−トの中央部で3μm、表面層
部で10μmの、表皮強度が向上した厚さ5mmのオレ
フィン系樹脂発泡シ−トを得た。
セル膜の厚さが、発泡シ−トの中央部で3μm、表面層
部で10μmの、表皮強度が向上した厚さ5mmのオレ
フィン系樹脂発泡シ−トを得た。
【0022】実施例2 押出ラミネ−ションにより積層した低密度ポリエチレン
層の厚さを平均300μmとしたこと以外は実施例1と
同様にして、発泡倍率が27倍、セル膜の厚さが、発泡
シ−トの中央部で3μm、表面層部で20μmの、表皮
強度が向上した厚さ5mmのオレフィン系樹脂発泡シ−
トを得た。
層の厚さを平均300μmとしたこと以外は実施例1と
同様にして、発泡倍率が27倍、セル膜の厚さが、発泡
シ−トの中央部で3μm、表面層部で20μmの、表皮
強度が向上した厚さ5mmのオレフィン系樹脂発泡シ−
トを得た。
【0023】実施例3 実施例1で得られた未発泡シ−トを電子線架橋した後、
粒度40#のサンドペ−パ−にて研磨し、その片面に深
さ100〜150μmの凹部を形成し、押出ラミネ−シ
ョンにより積層した低密度ポリエチレン層の厚さを平均
300μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、発
泡倍率が27倍、セル膜の厚さが、発泡シ−トの中央部
で3μm、表面層部で20μmの、表皮強度が向上した
厚さ5mmのオレフィン系樹脂発泡シ−トを得た。
粒度40#のサンドペ−パ−にて研磨し、その片面に深
さ100〜150μmの凹部を形成し、押出ラミネ−シ
ョンにより積層した低密度ポリエチレン層の厚さを平均
300μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、発
泡倍率が27倍、セル膜の厚さが、発泡シ−トの中央部
で3μm、表面層部で20μmの、表皮強度が向上した
厚さ5mmのオレフィン系樹脂発泡シ−トを得た。
【0024】比較例1 実施例1で得られた未発泡シ−トを電子線架橋した後、
表面に熱可塑性樹脂層の積層を行うことなく加熱発泡
し、発泡倍率が32倍、セル膜の厚さが3μm、厚さ5
mmのオレフィン系樹脂発泡シ−トを得た。
表面に熱可塑性樹脂層の積層を行うことなく加熱発泡
し、発泡倍率が32倍、セル膜の厚さが3μm、厚さ5
mmのオレフィン系樹脂発泡シ−トを得た。
【0025】比較例2 実施例1において未発泡シ−トの表面をサンドペ−パ−
で研磨しないこと以外は実施例1と同様にして、発泡倍
率が30倍、セル膜の厚さが、発泡シ−トの中央部で3
μm、表面層部で10μm、厚さ5mmのオレフィン系
樹脂発泡シ−トを得た。
で研磨しないこと以外は実施例1と同様にして、発泡倍
率が30倍、セル膜の厚さが、発泡シ−トの中央部で3
μm、表面層部で10μm、厚さ5mmのオレフィン系
樹脂発泡シ−トを得た。
【0026】比較例3 押出ラミネ−ションにより積層した低密度ポリエチレン
層の厚さを平均500μmとしたこと以外は実施例1と
同様にして発泡したところ、発泡シ−トが反り返って筒
状となり、シ−トは得られなかった。
層の厚さを平均500μmとしたこと以外は実施例1と
同様にして発泡したところ、発泡シ−トが反り返って筒
状となり、シ−トは得られなかった。
【0027】実施例1〜3、及び比較例1〜3で得られ
たオレフィン系樹脂発泡シ−トの発泡倍率、中央部及び
表面層部のセル膜の厚さ、シ−トの厚さ、表皮強度並び
にアップ率を測定して結果を表1に示した。
たオレフィン系樹脂発泡シ−トの発泡倍率、中央部及び
表面層部のセル膜の厚さ、シ−トの厚さ、表皮強度並び
にアップ率を測定して結果を表1に示した。
【0028】ここでアップ率とは、比較例1の積層を行
わないオレフィン系樹脂発泡シ−トの表皮強度を基準と
し、その他の実施例、及び比較例で得られたオレフィン
系樹脂発泡シ−トの表皮強度を%に換算したものであ
る。
わないオレフィン系樹脂発泡シ−トの表皮強度を基準と
し、その他の実施例、及び比較例で得られたオレフィン
系樹脂発泡シ−トの表皮強度を%に換算したものであ
る。
【0029】
【表1】
【0030】実施例1〜3から明らかな様に、未発泡シ
−トの表面に凹部を形成し、該表面に熱可塑性樹脂層を
積層させると、表面層が改良され、表皮強度が大きく向
上したオレフィン系樹脂発泡シ−トが得られた。比較例
2は未発泡シ−トの表面に凹部が形成されていないの
で、熱可塑性樹脂層の積層による表皮強度の向上は少な
い。比較例3は未発泡シ−トに積層した熱可塑性樹脂層
の厚さが450μmを超えるので、発泡時にシ−トが反
り返り、実用性に欠けるものとなった。
−トの表面に凹部を形成し、該表面に熱可塑性樹脂層を
積層させると、表面層が改良され、表皮強度が大きく向
上したオレフィン系樹脂発泡シ−トが得られた。比較例
2は未発泡シ−トの表面に凹部が形成されていないの
で、熱可塑性樹脂層の積層による表皮強度の向上は少な
い。比較例3は未発泡シ−トに積層した熱可塑性樹脂層
の厚さが450μmを超えるので、発泡時にシ−トが反
り返り、実用性に欠けるものとなった。
【0031】
【発明の効果】本発明のオレフィン系樹脂発泡シ−ト
は、オレフィン系樹脂組成物からなる電子線架橋発泡シ
−トと熱可塑性樹脂層との間に凹部が形成されているの
で、発泡シ−トと熱可塑性樹脂層が強度に接合されてお
り、表皮強度が高くなっている。又、発泡シ−トの中央
部のセル膜は表面層部のセル膜より薄く、かつ表面層部
のセル膜は2〜30μmであるから、成形性が優れてい
る。
は、オレフィン系樹脂組成物からなる電子線架橋発泡シ
−トと熱可塑性樹脂層との間に凹部が形成されているの
で、発泡シ−トと熱可塑性樹脂層が強度に接合されてお
り、表皮強度が高くなっている。又、発泡シ−トの中央
部のセル膜は表面層部のセル膜より薄く、かつ表面層部
のセル膜は2〜30μmであるから、成形性が優れてい
る。
【0032】請求項2記載のオレフィン系樹脂発泡シ−
トの製造方法では、未発泡の発泡性オレフィン系樹脂シ
−トを電子線架橋した後、熱可塑性樹脂層を押出ラミネ
−ションにより積層する事から、熱可塑性樹脂は流動性
や延伸性が阻害されず発泡性オレフィン系樹脂シ−トの
発泡に追従して延伸され、又、発泡の際に、発泡性オレ
フィン系樹脂の気泡の間に熱可塑性樹脂が入り込む為
に、比較的少ない樹脂量で表皮強度に優れた、品質のバ
ラツキの少ないオレフィン系樹脂発泡シ−トが得られ
る。
トの製造方法では、未発泡の発泡性オレフィン系樹脂シ
−トを電子線架橋した後、熱可塑性樹脂層を押出ラミネ
−ションにより積層する事から、熱可塑性樹脂は流動性
や延伸性が阻害されず発泡性オレフィン系樹脂シ−トの
発泡に追従して延伸され、又、発泡の際に、発泡性オレ
フィン系樹脂の気泡の間に熱可塑性樹脂が入り込む為
に、比較的少ない樹脂量で表皮強度に優れた、品質のバ
ラツキの少ないオレフィン系樹脂発泡シ−トが得られ
る。
【0033】又、発泡の際に表面層に適度な凹凸が形成
される為、積層ラミネ−ション等の2次加工において、
ロ−ル等との接触面積が減少し、それにより摩擦抵抗も
低減するので、寸法精度、生産性の向上が図れる。
される為、積層ラミネ−ション等の2次加工において、
ロ−ル等との接触面積が減少し、それにより摩擦抵抗も
低減するので、寸法精度、生産性の向上が図れる。
【0034】又、化学架橋で得られる発泡シ−トは表皮
強度が大変優れているが、表面層部のゲル率が低い為、
発泡の際の加熱により表面層が溶融し、表面層の色が変
化するといった欠点がある。本発明ではこの欠点が無
く、色が均一で化学架橋に近い表皮強度を有する発泡シ
−トが得られる。
強度が大変優れているが、表面層部のゲル率が低い為、
発泡の際の加熱により表面層が溶融し、表面層の色が変
化するといった欠点がある。本発明ではこの欠点が無
く、色が均一で化学架橋に近い表皮強度を有する発泡シ
−トが得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 オレフィン系樹脂組成物からなる電子線
架橋発泡シ−トの少なくとも一方の表面に凹部が形成さ
れ、該表面に熱可塑性樹脂層が積層され、該樹脂層は発
泡シ−ト表面の凹部に入り込んでおり、発泡シ−トの中
央部のセル膜より表面層部のセル膜が厚く、表面層部の
セル膜の厚さは2〜30μmであることを特徴とするオ
レフィン系樹脂発泡シ−ト。 - 【請求項2】 発泡性オレフィン系樹脂組成物からなる
シ−トの少なくとも一方の表面に凹部を形成するととも
に電子線架橋し、該表面に熱可塑性樹脂層を30〜45
0μmの厚さに積層した後加熱発泡させることを特徴と
する、第1項記載のオレフィン系樹脂発泡シ−トの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12026796A JPH09300509A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | オレフィン系樹脂発泡シ−トとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12026796A JPH09300509A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | オレフィン系樹脂発泡シ−トとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300509A true JPH09300509A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14781995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12026796A Pending JPH09300509A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | オレフィン系樹脂発泡シ−トとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09300509A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012020544A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 射出発泡成形品 |
JP2015039778A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | 株式会社トッパン・コスモ | 発泡積層シートの製造方法 |
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1996
- 1996-05-15 JP JP12026796A patent/JPH09300509A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012020544A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 射出発泡成形品 |
JP2015039778A (ja) * | 2013-08-20 | 2015-03-02 | 株式会社トッパン・コスモ | 発泡積層シートの製造方法 |
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