JPH01259936A - 積層成形体およびその製造方法 - Google Patents

積層成形体およびその製造方法

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JPH01259936A
JPH01259936A JP8934288A JP8934288A JPH01259936A JP H01259936 A JPH01259936 A JP H01259936A JP 8934288 A JP8934288 A JP 8934288A JP 8934288 A JP8934288 A JP 8934288A JP H01259936 A JPH01259936 A JP H01259936A
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房吉 秋丸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリオレフィン系樹脂発泡体の一方の面に表
皮材を貼り合わせた複合材と、前記発泡体の他方面に配
置されるポリオレフィン系樹脂基材層とを一体成形した
、車両用内装成形品などの81層成形体およびその製造
方法に関する。
[従来の技術] 従来この種の積層成形体としては次のものが知られてい
る。
■第1従来例 特開昭54−10367号公報に示されるように、予め
所望形状に成形された基材層を金型の雄型にセットし、
その基材層の表面に有機溶剤で分散した接着剤をスプレ
ー等によって塗布し、そこに、ポリオレフィン系樹脂発
泡体に表皮材をラミネートした高温加熱状態の複合材を
載置し、雌型と複合材との空間、および、複合材と基材
層との空間それぞれの空気を真空吸引により除去して雌
型と複合材、および、複合材と基材層それぞれを密着さ
せ、しかる後、複合材の表皮材側から圧縮空気を供給し
て複合材を基材層側に圧縮して加圧し、所望形状の車両
用内装成形品を得る。
■第2従来例 特開昭54−158471号公報に示されるように、発
泡体シートの一方の表面に表皮材としてのレザーシート
を接着するとともに、他方の面に基材層(芯材)を接着
して積層体を得、その積層体を加熱軟化した状態で成形
型で加圧成形して所望形状の車両用内装成形品を得る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記第1および第2従来例では、それぞ
れ次の欠点があった。
(i)第1従来例の欠点 基材層を予め所望形状に成形しておかなければならない
うえに、その基材層の表面に接着剤を塗布しなければな
らず、工程が多くなって生産性が低下する欠点があった
また、接着剤を分散するために有機溶剤が必要であり、
作業環境が悪化するとともに、その引火性のために火災
の虞があり、更に、コストが高くなる欠点があった。
(ii)第2従来例の欠点 基材層を加熱軟化するために、基材層を高温で加熱しな
ければならず、その加熱状態で発泡体シートに圧力が加
えられ、発泡体シートの基材層と接着されている側が高
温になり、気泡が膨張しながら変形して破壊されるとと
もに、その破壊が表皮材側の気泡にまで波及し、表皮材
側に凹凸を発生し、不良品を発生しやすくて製品歩留り
が低い欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、発泡体に表皮材が貼り合わせた複合材と基材層とを
一体成形した積層成形体を容易に製造することができ、
しかも、成形時に発泡体の気泡が破壊されないようにし
た積層成形体およびその製造方法を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、このような課題を解決するために次のような
手段を採用するものである。
すなわち、本発明に係る積層成形体は、ゲル分率が30
%〜90%で見掛密度が0.025〜0.20 g /
ccである架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に表皮材を
貼り合せた複合材と、この複合材の発泡体側に配置され
、該発泡体のDSC(示差走査熱量計)の吸熱ピーク温
度(TmF)に対して(TmF−60’C) 〜(T 
m F +60’C)の範囲に吸熱ピークを有し、19
0℃でのメルトインデックスが1.0 g/10分以上
であるポリオレフィン系樹脂基材層とを、ホントスタン
ピングモールド法により一体成形して成るものである。
本発明において使用されるポリオレフィン系樹脂発泡体
の材料としては、エチレンが0.5〜35%、ランダム
またはブロックあるいはランダム−ブロック状に共重合
されたポリプロピレン樹脂を用いるのが好ましいが、密
度0.897〜0.955g/ccのメルトインデック
ス(MI)0.5〜50のポリエチレン樹脂や、エチレ
ンとα・オレフィンの共重合ポリエチレン樹脂とか、エ
チレンと酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル
等の七ツマ−が共重合されたポリエチレン樹脂、更には
、前述のようなポリプロピレン樹脂とポリエチレン樹脂
、または、共重合されたポリエチレン樹脂の混和物から
成る発泡体などが適用できる。
また、上述の樹脂に、発泡体に悪影響を与えない範囲で
更に他の樹脂を混合しても良い0例えば、低密度、中密
度あるいは高密度ポリエチレン、α−オレフィンを共重
合したポリエチレン系共重合体、または、エチレンを主
成分とする酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの
共重合体を混合しても良い。
本発明に用いる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体のゲル
分率は30〜90%、好ましくは40%〜60%である
。ゲル分率が30%未満では、成形時の熱および圧力に
より気泡破壊が発生し、表皮材側に凹凸を生じ、一方、
ゲル分率が90%を越えると、成形が著しく困難になる
なお、上記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体のゲル分率
とは、次のようにして測定した値をいう。
まず、発泡体を約1−角に切断し、0.1g程度を採取
し、これを試料として精秤し、その重量をA(g)とす
る。
この試料を130℃の温度で3時間テトラリン中で加熱
した後に冷却し、さらにアセトンで洗浄した後に水洗し
て溶出骨を除去した後に乾燥する。
この乾燥後の試料を精秤し、その重量をB (g)とす
る。
ゲル分率(%)は次式で算出する。
ゲル分率(%) −B/AX 100 本発明に用いる架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の見掛
は密度は0.025〜0.20g/cc、好ましくは0
.050〜0.10 g / ccである。 0.02
5 g/cc未満では、成形品の強度が弱くなり、m1
Iiな形状の成形が困難になる。また、0.20g/c
cを越えると、発泡体のクツション性が低下して、例え
ば、車両用内装成形品などに要求される特性を満足でき
なくなる。
本発明に用いるポリオレフィン系樹脂発泡体としては、
熱分解型発泡剤を用いたものでも、押出機内に液体とポ
リオレフィン系樹脂とを混練し、その液体のガス化によ
り得られたいわゆる押出発泡と称する方法で製造された
ものでも良く、公知の架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
を製造する方法であれば、いかなる方法を用いても良い
。そして、平均発泡倍率が5〜40倍のものが好適に使
用される。
特に好ましい方法としては、ポリオレフィン樹脂、発泡
剤、架橋促進剤からなる混合物を電離放射線で架橋し、
しかるのちに発泡剤の分解温度以上に加熱して発泡させ
る方法、あるいは、ポリオレフィン樹脂、発泡剤、有機
過酸化物、架橋促進剤、場合によっては架橋調節剤から
なる混合物を有機過酸化物および発泡剤の分解温度以上
に加熱して架橋と発泡を行わせる方法などが挙げられる
これらの方法はエンドレスな連続シート状発泡体を製造
する場合に好適である。
発泡剤としては、常温で液体または固体の化合物でポリ
オレフィン樹脂の溶融点以上に加熱されたときに分解ま
たは気化する化合物でシート化や架橋反応を実質的に妨
害しない限り任意のものが使用できるが、分解温度が1
80〜240℃の範囲のものが好ましい、その具体的な
例としては、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸
金属塩、ジニトロソペンタメチレンテトラミンなどがあ
る。
これらの発泡剤は、ポリプロピレン樹脂に対して0.1
〜40重量%の範囲で使用され、それぞれの種類や発泡
倍率によって任意に混合量を変えることができる。
架橋反応に有機過酸化物を泪いる場合は、分解点が、本
発明で用いるポリオレフィン樹脂の流動開始温度以上の
もので分解半減期が1分間の場合の分解温度が約120
℃以上のものが好ましく、特に好ましくは150℃以上
のものである。その具体的な例としては、メチルエチル
ケトンパーオキシド(182℃)、t−プチルパーオキ
シイソブロビルカーボネー) (153℃)、ジクミル
パーオキシド(171℃)などがある、これらの有機過
酸化物はポリオレフィン樹脂に対して0.01〜10重
量%、好ましくは0.05〜5重量%使用される。
架橋促進剤の代表的な例としては、ジビニルベンゼン、
ジアリルベンゼン、ジビニルナフタレンなどがあり、そ
の好ましい添加量は、ポリオレフィン樹脂に対して0.
1〜30重量%、より好ましくは0.3〜20重量%で
ある。
ポリオレフィン樹脂と発泡、剤や架橋促進剤、有機過酸
化物の混合は、従来公知の混合方法によって行うことが
できる0例えば、ヘンシェルミキサによる混合、パンバ
リミキサによる混合、ミキシングロールによる混合、混
練押出機による混合方法などがある。特に樹脂が粉末状
の場合は、ヘンシェルミキサによる粉末混合が便利であ
る。粉末混合は通常室温から樹脂の軟化温度の間で行わ
れ、溶融混合は、通常、樹脂の熔融温度から195℃の
範囲で行われる。
連続シート状の発泡体を製造する場合は、発泡剤の分解
温度以下で押出成形によりシート状に成形しておくこと
が望ましい。
均一に混合または混練成形された発泡組成物の架橋と発
泡は有機過酸化物による場合は130〜300℃好まし
くは150〜260’Cの温度範囲で常圧または加圧下
に加熱して行うことができる。架橋と発泡剤の分解が加
熱時にほとんど同時におこる場合は加圧密閉できる金型
の中で架橋と発泡に必要な時間だけ加熱し、除圧と同時
に発泡させる方法が用いられる。粉末混合物をそのまま
発泡させる場合にはこの方法がきわめて有効である。ま
た、加熱架橋条件で発泡剤が分解しない場合には、架橋
を行ったあと発泡剤の分解温度以上で常圧または加圧下
に加熱して発泡させる方法が用いられる。
特に気泡が微細な発泡体を得るためには加圧下に発泡さ
せる方法が好ましい、架橋や発泡に必要な加熱時間は組
成加熱温度、被発泡物の厚さなどによって異なるが、通
常は1〜30分である。
発泡性組成物を電離性放射線を照射することによって架
橋する場合、電離性放射線としては、電子線加速器から
の電子線Co60その他の放射性同位元素からのα、β
、T線が好ましいが、X線や紫外線を用いても良い。こ
れらの放射線照射量は架橋促進剤の種類、目的とする架
橋の割合によって異なるが、一般に0.1〜30Mra
d 、好ましくは0.5〜20Mradである。
このようにして放射線架橋された樹脂の発泡は、ポリプ
ロピレン樹脂の溶融温度、好ましくは190℃以上の温
度に加熱する方法であれば、常圧、加圧、いずれの条件
下でも良く、加熱源や加熱媒体についても未発泡成形物
の形状や発泡時の圧力状、熊に応じて任意のものが使用
できることは前述の場合と同様である。
本発明のポリオレフィン系樹脂発泡体に貼り合わせる表
皮材としては、天然、人造の繊維を用いた布帛状物、ポ
リ塩化ビニル樹脂からなるシート、熱可塑性エラストマ
ーシート、レザー等の公知のものを用いることができる
本発明に用いる基材層用樹脂は、上述した発泡体と同様
のポリオレフィン系樹脂である。架橋ポリオレフィン系
樹脂発泡体に対して、例えば、ポリアミド、ポリブナレ
ンテレフタレート系樹脂などのように融点が相当高い樹
脂を基材層用として用いると、基材層の溶融温度が高く
なるから、その温度によって加圧成形時に架橋ポリオレ
フィン系樹脂発泡体の気泡が破壊されるという不都合を
生しる。
本発明において、基材層として使用されるポリオレフィ
ン系樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、または、プロ
ピレンとα−オレフィンがランダム、ランダム/ブロッ
ク、ブロック状に共重合されたポリプロピレン樹脂、ポ
リエチレン樹脂またはエチレンとα−オレフィンとの共
重合樹脂、酢酸ビニルやアクリル酸エステルとの共重合
樹脂およびこれらが任意に混合された樹脂などが適用で
きる。
さらに、基材M樹脂にタルク、炭酸カルシューム等の無
機化合物を基材層樹脂としての特性を損なわない範囲で
添加してもよい、ポリオレフィン系以外の樹脂の添加に
ついても特に限定しない、基材樹脂に対する着色剤、安
定剤等の公知物質を添加することについても限定しない
また、ポリオレフィン系樹脂発泡体とポリオレフィン系
樹脂基材層の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂発泡
体とポリプロピレン樹脂基材層の場合が好ましいが、ポ
リエチレン系樹脂発泡体とポリエチレン樹脂基材層でも
良く、また、ポリプロピレン樹脂発泡体とポリエチレン
樹脂基材層、あるいはポリエチレン樹脂発泡体とポリプ
ロピレン樹脂基材層のように異質のものを組合せても良
い。
基材層用のポリオレフィン系樹脂は、前記架橋ポリオレ
フィン系樹脂発泡体のDSC(示差走査熱量計)の吸熱
ピーク温度TmFに対して、(TmF−60℃) 〜r
am F +60℃)より好ましくは、 (TmF−35℃) 〜(TmF+35℃)の範囲であ
り、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の吸熱ピーク温度
TmFに近い吸熱ピークをもつ樹脂を使用するのが好ま
しい。
ここで、DSC(示差走査熱量計)による吸熱ピーク温
度は、試料0.1mg、昇温温度50℃/分、降温温度
50℃/分で測定された試料の吸熱ピークの中から、最
も高い吸熱ピークとなるときの温度でもって表される。
基材層用のポリオレフィン系樹脂が、架橋ポリオレフィ
ン系樹脂発泡体の吸熱ピーク温度TmFに対して、(T
mF−60℃)よりも小さい場合は、得られた積層成形
体の耐熱温度が悪くなって実用的でない。
また、(TmF+60℃)を越えると、成形時に基材層
用のポリオレフィン系樹脂の熔融熱によって、架橋ポリ
オレフィン系樹脂発泡体の気泡が破壊するという不都合
を生じる。
本発明において基材層用のポリオレフィン系樹脂は、1
90℃でのメルトインデックスが1.og/10分以上
で分易上これよりもメルトインデックスが小さい(流動
性の悪い)ポリオレフィン系樹脂であると、成形時に架
橋ポリオレフィン系樹脂発泡体の気泡破壊が多くなり積
層成型体の品質が低下する。
ここで、メルトインデックスは、190 ’Cの加熱下
において、4〜5gの試料を荷重2.16kgで加圧し
た際に、ノズルから、1分間に排出される試料の重量を
10倍した値(g/10分)で表している(ASTM 
 D−1238参照)。
本発明の積層成形体は、上述の架橋ポリオレフィン系樹
脂発泡体に表皮材を張り合わせた複合材と、この複合材
の発泡体側に配置された上述のポリオレフィン系樹脂基
材層とを、ホットスタンピング法により一体成形して得
られたものである。
ホットスタンピングモールド法とは、金型の一方のプレ
ス面上に溶融状態の基材層用ポリオレフィン系樹脂を、
団子状に点在するように、または、シート状にして分配
供給し、その上に、ポリオレフィン系樹脂発泡体に表皮
材を貼り合わせた所定量の複合材を任意の温度で供給し
、その状態で加圧することにより複合材の発泡体側にポ
リオレフィン系樹脂基材層を一体成形することによって
熱融着する方法である。
本発明に係るMIM成型体の代表的な用途は車両用内装
成型品であるが、この他、航空機や船舶の内装品、ある
いは室内用の内装品などにも適用することが可能である
一方、本発明に係る積層成型体の製造方法は、ゲル分率
が30%〜90%で見掛密度が0.025〜0.20g
 /ccである架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体に表皮
材を貼り合せた複合材を、上下一対の成形型の所定位置
に配置し、前記架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体のDS
C(示差走査熱量計)の吸熱ピーク温度(TmF)に対
して(TmF−60℃)〜(TmF+60’C)の範囲
に吸熱ピークを有し、190℃でのメルトインデックス
が1.0 g/10分以上であるポリオレフィン系樹脂
を、前記複合材の発泡体側の所定位置に所定量だけ分配
供給したのち、前記成形型を型締めして圧縮成形するも
のである。
複合材は、上下一対の成形型の上型成形面か下型成形面
あるいは、上型と下型の中間位置に配置される。成形型
の温度は任意に適宜選択される。
基材層用のポリオレフィン系樹脂は、メルトインデック
スが1.0 g/10分以上になるように可塑化された
ものを、成形品の大きさに応じた適宜な量だけ計量され
て、例えば、ノズル等によって成形面に供給される。基
材層用のポリオレフィン系樹脂の成形面への供給量は、
展開率の大きい部分はど供給量が多くなるように、逆に
展開率の小さい部分には少量になるように、その供給量
を調整することが望ましい。
第1図〜第4図は、本発明に係る製造方法の一例を示し
たもので、第1図は、架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
1に表皮材2を貼り合せた複合材3を上下一対の成形型
4,5間の所定位置に配置した状態を示している。第2
図は、発泡体l側の成形面(この例では、下型の成形面
)に、ノズル6によって基材層用の溶融したポリオレフ
ィン系樹脂7を供給している状態を示している。第3図
は加圧成形状態、第4図は加圧成形によって得られた積
層成型体8を示している。
「実施例1 側1例」2→− エチレンが5重量%共重合されたポリプロピレン樹脂8
0重量%と、ブテンが共重合されたポリエチレン樹脂2
0重量%との混合物100重量部に、発泡剤としてアト
ジカルボンアミドを5.10.15重世部と、架橋促進
剤としてジビニルベンゼンを4重量部、フェノール系酸
化防止剤を0.3重量部を均一に混合した組成物を作成
した。この組成物を押出機で21111のシート厚みに
成形した。このシートに電離性放射線をゲル分率が30
〜33%、47〜53%、65〜72%になるように照
射した後、230゛Cの塩浴で発泡した。得られた発泡
体に0.4 mmrg−さの軟質塩化ビニールシートを
ポリエステル系の接着剤で貼り合わせて複合材を形成し
た。
この複合材と基材層樹脂とを次の方法で一体成形した。
即ち、直径5011+1で深さがl011m、 2hm
、 30mm、 40m+m、 50mmである上下一
対成形金型を、圧縮成形機の上部に凸型、下部に凹型を
それぞれ取り付け、金型温度を50℃にしておき、上部
凸型と下部凹型との間に複合材をセットし、下部凹型の
上に樹脂温度170℃1190℃におけるメルトインデ
ックス(Ml)が11、吸熱ピーク(Tm)が143℃
の溶融した基材層用のポリプロピレン樹脂を置き、ゲー
ジ圧力200 k g 70m”で成形した。
このようにして得られた成形品について12表面の凹凸
状態と成形品の発泡体破れを評価した結果、第1表に示
すように成形品には気泡破壊などによる凹凸はほとんど
認められず良好であり、また、成形絞り性も実用的に充
分であることが確認された。
なお、以下に示す各表において、成形品の凹凸状態の評
価を示す各記号の意味は次のとおりである。
◎:良好 O:実用的な範囲にあるが、◎判定品と比べたら、若干
劣るもの ×:実用に供しえないもの ××:×判定品よりもさらに劣るもの また、成形絞り性は、成形品の直径をH1深さをDとし
た場合に、H/Dで定義される。
X−施旧LLQjl エチレンが11重量%ランダム/ブロック状に共重合さ
れたポリプロピレン樹脂(P P ) 7011U!%
50重量%と、ヘキセンが共重合されたポリエチレン樹
脂(PE)30重量%、50重量%との混合物100重
量部に、発泡剤としてアゾジカルボンアミドを7.51
看部と、架橋促進剤としてジアリルフタレートを6重量
部と、フェノール系酸化防止剤を0.15重量部とを均
一に混合した組成物を作成した。この組成物を押出機で
2II鯖のシート厚みに成形した。このシートに電離放
射線をゲル分率が65〜73%になる様に照射した後、
235℃のオイルバスで発泡した。得られた発泡体に0
.4 m+*厚さの軟質塩化ビニールシートをポリエス
テル系の接着剤で貼り合わせて複合材とした。
この複合材と基材層樹脂とを次の方法で一体成形した。
即ち、直径50II+1で深さが10mm、 20@(
30冒−、40mm、 5(1wmである上下一対成形
金型を、圧縮成形機の上部に凸型、下部に凹型をそれぞ
れ取り付け、金型温度を50″Cにしておき、上部凸型
と下部凹型との間に複合材をセットし、下部凹型の上に
樹脂温度186 ’C1190℃におけるメルトインデ
ックス(Ml)2.5、吸熱ビーク(Tm058℃の溶
融した基材層用のポリプロピレン樹脂を置き、ゲージ圧
力200 k g 70m”で成形した。
このようにして得られた成形品について、表面の凹凸状
態と成形品の発泡体破れを評価した結果、第2表に示す
ように成形品には気泡破壊などによる凹凸はほとんど認
められず良好であり、また、成形絞り性も実用的に充分
であることが確認された。
土較皿エニエ 上述の実施例と同様の混合組成物を実施例と同様な方法
でシート状に成形し、ゲル分率が25〜28%になるよ
うに電離性放射線を照射した後、実施例と同条件で発泡
した。得られた発泡体に0.4 mm厚さの軟質塩化ビ
ニルシートをポリエステル系の接着剤で貼り合わせて複
合材とした。
この複合材と、190℃におけるメルトインデックス(
Ml)が0.9、吸熱ピーク(Tm)が159℃の溶融
したポリプロピレン樹脂(樹脂温度220℃)とを、実
施例と同様の方法で一体成形した。
止較拠土−l 実施例1〜9と同様の混合組成物を実施例と同様な方法
でシート状に成形し、ゲル分率が25〜28%になるよ
うに電離性放射線を照射した後、実施例と同条件で発泡
した。得られた発泡体に0.4 auw厚さの軟質塩化
ビニルシートをポリエステル系の接着剤で貼り合わせて
複合材とした。
この複合材と190℃におけるメルトインデックス(M
l)が1.0よりも相当小さく測定不能な値(ちなみに
、230℃におけるメルトインデックス(Ml)が10
)、吸熱ピーク(Tm)が226℃の溶融したポリブチ
レンテレフタレート樹脂(樹脂温度240℃)とを実施
例と同様の方法で一体成形した。
このようにして得られた比較例1〜5の成形品について
、実施例と同様の評価をした結果、第3表に示すように
実用的なものは得られなかった。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ゲル
分率が30%〜90%で見掛密度が0.025〜0.2
0 g /ccである架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体
を使用するとともに、基材層として発泡体と同じポリオ
レフィン系樹脂を使用し、しかも、その基材層用のポリ
オレフィン系樹脂は、発泡体の吸熱ピーク(TmF)に
対して、その吸熱ピークが(TmF−60℃)〜(Tm
F十60℃)の範囲にあり、また、190 ’Cでのメ
ルトインデックスが1.0g/10分以上であるから、
ホットスタンピングモールドの際に、基材層側の溶融樹
脂から伝達される熱、あるいは、溶融樹脂の流れ性不良
のために、発泡体の気泡破れや表皮層に凹凸が生じると
いうことがな(、高品質の積層成型体を得ることができ
る。
また、本発明によれば、ホットスタンピングモールド法
により複合材と基材層とが一体成形されるから、複合材
や基材層を予め成形する必要がなく、工程の簡略化を図
れ生産性を向上できる。
さらに、複合材と基材層との一体成形時に接着材を使用
しないから、コストが安くなるとともに、環境悪化や火
災のおそれもなく、積層成型体を安全に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明に係る積層成型体の製造方法の
説明図であり、第1図は複合材が成形型にセットされた
状態、第2図は基材層用の溶融樹脂を供給している状態
、第3図は加圧成形の状態、第4図は成形が完了した状
態をそれぞれ示している。 l・・・架橋ポリオレフィン系樹脂発泡体2・・・表皮
層       3・・・複合材4・・・上部凸型  
    5・・・下部凹型6・・・ノズル 7・・・基材層用溶融樹脂(ポリオレフィン系樹脂)8
・・・積層成型体 出願人 東  し  株  式  会  社代理人 弁
理士 杉 谷   勉 第1UA 第3図 第2図 第4図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゲル分率が30%〜90%で見掛密度が0.02
    5〜0.20g/ccである架橋ポリオレフィン系樹脂
    発泡体に表皮材を貼り合せた複合材と、この複合材の発
    泡体側に配置され、該発泡体のDSC(示差走査熱量計
    )の吸熱ピーク温度(TmF)に対して(TmF−60
    ℃)〜(TmF+60℃)の範囲に吸熱ピークを有し、
    190℃でのメルトインデックスが1.0g/10分以
    上であるポリオレフィン系樹脂基材層とを、ホットスタ
    ンピングモールド法により一体成形して成る積層成形体
  2. (2)請求項(1)に記載の積層成形体は、車両用内装
    成形品である積層成形体。
  3. (3)ゲル分率が30%〜90%で見掛密度が0.02
    5〜0.20g/ccである架橋ポリオレフィン系樹脂
    発泡体に表皮材を貼り合せた複合材を、上下一対の成形
    型の所定位置に配置し、前記架橋ポリオレフィン系樹脂
    発泡体のDSC(示差走査熱量計)の吸熱ピーク温度(
    TmF)に対して(TmF−60℃)〜(TmF+60
    ℃)の範囲に吸熱ピークを有し、190℃でのメルトイ
    ンデックスが1.0g/10分以上であるポリオレフィ
    ン系樹脂の溶融体を、前記複合材の発泡体側に位置する
    成形型の所定位置に所定量だけ分配供給したのち、前記
    成形型を型締めして圧縮成形する積層成形体の製造方法
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