JPH0631951Y2 - 移動棚装置 - Google Patents

移動棚装置

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JPH0631951Y2
JPH0631951Y2 JP1987040583U JP4058387U JPH0631951Y2 JP H0631951 Y2 JPH0631951 Y2 JP H0631951Y2 JP 1987040583 U JP1987040583 U JP 1987040583U JP 4058387 U JP4058387 U JP 4058387U JP H0631951 Y2 JPH0631951 Y2 JP H0631951Y2
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moving
shelves
movable
rack
moving rack
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光雄 小森
豊彦 土田
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Kongo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電動式の移動棚装置に関するものであり、特
に、移動棚列を複数列並設してなる移動棚装置に関す
る。
(従来の技術) 電動力によって間口面に対し直角方向に走行可能な複数
の移動棚を走行方向に並べてなる電動式の移動棚装置が
ある。従来の電動式の移動棚装置は、配置された個々の
移動棚ごとに開指令スイッチを設け,各移動棚の開指令
スイッチの一つを選択して操作することにより移動棚を
走行させて、選択操作された上記開指令スイッチに対応
する所望の棚間に作業通路を形成するようになってい
る。
移動棚装置を設置すべき空間を有効に利用しようとする
場合、移動棚設置空間内に建物の支柱等があると、支柱
等によって分断された空間ごとに複数列の移動棚装置を
並設しなければならない。しかるに、従来の電動式移動
棚装置によれば、複数列の移動棚装置を並設した場合、
各移動棚列を一単位の移動棚装置として各列の移動棚装
置ごとに通路形成制御回路を設ける必要があると共に、
各列の移動棚装置ごとに通路形成操作をしなければなら
ず、面倒であった。
そこで、特開昭59−192309号公報に記載されて
いるように、接近離間可能な複数の移動棚列を移動棚の
移動する方向に対し直交する方向に複数列設け、各列1
個ずつの移動棚を一組としてこの一組の移動棚のうちの
1個に走行起動用操作スイッチを設置し、この走行起動
用操作スイッチの操作により一組の移動棚全部が走行す
る構成とした移動棚装置が提案されている。
上記公報記載の発明によれば、1個の操作スイッチの操
作で一組の移動棚を走行させることができるので、操作
の簡単化を図ることができる。しかしながら、間口面方
向に並ぶ移動棚相互は、収納物品の重量差等によって前
後にずれることがあり、このずれ量がある程度以上にな
ると、間口面方向に並ぶ移動棚相互を結ぶ信号線あるい
は電源線などからなるケーブルを破損させることがあ
る。
そこで、本出願人は、1個の操作スイッチの操作で一組
の移動棚が走行しているとき、この一組の移動棚相互が
前後にある程度以上ずれたときはこれを検出して停止信
号を出力し、これによって移動棚の走行を停止させるよ
うにした移動棚装置に関して先に実用新案登録出願し
た。実開昭62−85234号公報記載の考案がそれで
ある。
(考案が解決しようとする課題) 上記出願にかかる考案によれば、間口面方向に並ぶ移動
棚相互が間口面方向に並ぶ移動棚相互を結ぶケーブルを
破損させない限度内で前後方向にある程度以上ずれた場
合は移動棚を自動的に停止させることができるため、ケ
ーブルの破損を未然に防止することができる。
しかし、上記出願にかかる考案は、間口面方向に並ぶ移
動棚相互のずれの検出によって移動棚を停止させるとい
う考案であり、移動棚が停止したあと移動棚を再び走行
させるには再始動操作が必要であり、操作性の向上とい
う観点から改良の余地がある。
本考案は、かかる点に鑑みてなされたもので、間口面方
向に並ぶ移動棚相互が前後方向にある程度以上ずれた場
合は、先行している移動棚を自動的に一時停止させ、他
の移動棚の走行によってずれ量が一定量以下になった場
合は、一時停止している移動棚を再び走行させるように
して、再始動操作のような面倒な操作を不要にした移動
棚装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、間口面に対し直角方向に走行可能な移動棚を
走行方向に複数個列設してなる移動棚列を複数列並設
し、各移動棚には自走用可逆転モータを設け、各移動棚
列を構成する移動棚のうち間口面方向に隣合う移動棚を
一組としてこの一組の移動棚相互を接続するケーブルを
設け、上記一組の移動棚のうちの1個に走行起動用操作
スイッチを設け、この走行起動用操作スイッチの操作に
より上記一組の移動棚全部が走行する構成とした移動棚
装置において、各移動棚には、その移動棚と間口面方向
に並置されている他の移動棚との走行方向のずれ量が上
記一組の移動棚相互を接続するケーブルを破損させない
限度内で一定量以上になったことを検出するずれ検出部
を設け、各移動棚の前記モータは、その移動棚の上記ず
れ検出部の検出信号に基づき、その移動棚がこれと間口
面方向に並置されている他の移動棚よりも一定量以上先
行したとき一時停止させられてその移動棚の走行を一時
停止させ、上記他の移動棚とのずれ量が上記一定量以下
になったときは再起動されてその移動棚を再び走行させ
る構成としたことを特徴とする。
(作用) 走行起動用操作スイッチを選択操作すると、そのスイッ
チにより指定された位置に通路を形成すべく間口方向に
隣合う移動棚が同時に走行する。収納物品の重量差等に
よって間口方向に並ぶ移動棚相互間に生じたずれが一定
以上になると、先行している移動棚のずれ検出部がこれ
を検出し、先行している移動棚の走行が上記検出信号に
よって一時停止する。他の移動棚の走行によって上記ず
れ量が一定以下になると、一時停止していた移動棚が再
び走行し始める。
(実施例) 以下、図面を参照しながら本考案にかかる移動棚装置の
実施例について説明する。
本考案の基本構成を示す第1図において、間口面に対し
直角方向に走行可能な移動棚10a,11a,12a・・10b,11b,1
2bを走行方向に複数個列設してなる移動棚列A,Bを複
数列並設し、全ての移動棚に自走用可逆転モータMを設
け、各移動棚列A,Bを構成する各移動棚のうち間口面
方向に隣り合う移動棚に共通の制御回路1を設け、この
制御回路1は、少なくとも開指令信号と左右両側の移行
余裕信号を入力としてこれらの信号に応じ右行信号と左
行信号の出力を制御するように構成し、上記右行信号と
左行信号は間口面に直角方向に並ぶ移動棚の制御回路1
相互間で授受されるように間口面に直角方向の移動棚の
制御回路1を相互に接続し、各移動棚列A,Bを構成す
る各移動棚のうち間口面方向に隣り合う移動棚の自走用
可逆転モータMを、上記共通の制御回路1からの右行信
号と左行信号の出力に応じ共通に正逆転制御するように
モータ駆動回路2を設け、個々の移動棚のモータ駆動回
路2には、個々の移動棚の移行余裕に応じてその移動棚
の自走用可逆転モータMの駆動と停止を制御するための
リミット回路3を設けてなる移動棚装置において、間口
面方向に並置されている移動棚相互が所定の整列位置か
ら一定以上ずれた場合にこれを検出して先行している移
動棚の走行を一時停止させ、上記移動棚相互のずれがな
くなったとき又は一定のずれ量より少なくなったとき上
記一時停止中の棚を再び走行させるためのずれ検出部4
を設けたことを特徴とする。
所望の位置に通路を形成すべく選択的に開指令信号を発
すると、間口面方向に隣り合う移動棚に共通の制御回路
1が右行信号と左行信号を出力し、この右行信号と左行
信号は間口面に直角方向に並ぶ移動棚の制御回路1相互
間で授受される。間口面方向に隣り合う移動棚のモータ
Mは、モータ駆動回路2により、上記共通の制御回路1
からの右行信号又は左行信号と左右の移行余裕信号に応
じ共通に正逆転制御され、移動棚が走行して棚間に通路
が形成される。間口面方向に並ぶ移動棚が、収納物品の
重量差等によって互いに前後にある程度以上にずれる
と、ずれ検出部4がこれを検出して先行している移動棚
を一時停止させる。間口面方向に並ぶ棚のずれがなくな
り又は一定のずれ量より少なくなると、ずれ量検出部4
は先行していた上記移動棚の一時停止を解除して再び走
行させる。
(実施例) 次に、上記基本構成をより具体化した実施例について説
明することにするが、説明中「右」「左」とは、移動棚
の間口面側からではなく、移動棚列の側面側から見た場
合の向きを示すものであって、反対側の側面から見た場
合は左右が逆になる。
第2図、第3図において、符号10a,11a・・・14aは移動
棚列Aを構成する移動棚、10b,11b,・・14bは移動棚列
Bを構成する移動棚、10c,11c・・14cは移動棚列Cを構
成する移動棚である。上記各移動棚はレール16に沿い間
口面に対し直角方向に走行可能であり、全ての移動棚に
自走用可逆転モータが設けられている。各移動棚列A,
B,Cは並列的に配置されており、移動棚10a,10b,10c
は間口方向に隣り合う一組の移動棚を構成し、同様に、
移動棚11a,11b,11cや12a,12b,12c、・・・14a,14b,14c
はそれぞれ間口方向に隣り合う移動棚を構成している。
間口面方向に並ぶ3個一対の移動棚は共通の制御回路基
板によって走行及び停止が制御される。上記回路基板は
基準となる移動棚、例えば符号10a,11a,・・14aで示さ
れている移動棚に設けられ、これら移動棚間の制御信号
の授受及び動力用電源の授受は、隣接する棚間に渡され
たスイングアーム15内に通されたケーブルを介して行わ
れる。間口面方向に並ぶ移動棚間の制御信号の授受及び
動力用電源の供給は、適宜のケーブルを介して行われ
る。上記共通の制御回路は周知の電動式移動棚の制御回
路と同様に、少なくとも開指令信号と左右両側の移行余
裕信号を入力としてこれらの信号に応じ右行信号と左行
信号の出力を制御するように構成されている。上記右行
信号と左行信号は間口面に直角方向に並ぶ移動棚の制御
回路相互間で授受されるように、間口面に直角方向の移
動棚10a,11a,・・14aの制御回路が相互に接続されてい
る。各移動棚にはモータ駆動回路が設けられており、各
移動棚列を構成する各移動棚のうち間口面方向に隣り合
う移動棚の自走用可逆転モータは、間口面方向に隣り合
う移動棚に共通の制御回路からの右行信号と左行信号の
出力に応じ上記モータ駆動回路を通じて正逆転制御され
る。各移動棚には、個々の移動棚の移行余裕に応じてそ
の移動棚のモータの駆動と停止を制御するためのリミッ
ト回路を有する。
各移動棚列A,B,Cは、例えば図示されない建物の支
柱等によって分断された空間にそれぞれ設置することが
できる。
間口面方向に並ぶ移動棚相互間には、間口面方向に並ぶ
移動棚相互が所定の整列位置から一定以上ずれた場合に
これを検出して先行している移動棚の自走用可逆転モー
タを一時停止させてその移動棚の走行を一時停止させ、
上記移動棚相互のずれがなくなったとき又は一定のずれ
量より少なくなったとき上記一時停止中の移動棚の自走
用可逆転モータを再起動してその移動棚を再び走行させ
るためのずれ検出部を有する。ずれ検出部が検出するず
れ量は、間口面方向に並ぶ移動棚相互を接続するケーブ
ルが破損しない限度内に設定されている。
第4図、第5図は上記ずれ検出部の一例を示す。第4
図、第5図において、間口面方向に並ぶ移動棚を代表し
て示す棚10a,10bの一方10aの天板には支持板31によって
アーム30が支持されている。アーム30は移動棚10bの方
に水平に伸び、アーム30の先端の摺動部が、移動棚10b
の天板に形成されたその棚の走行方向の長孔32に進入し
ている。長孔32の両端にはリミットスイッチ33,34が配
置されている。
第4図に示されているように棚10a,10b間に走行方向の
ずれがないときはアーム30の先端部はリミットスイッチ
33,34の何れにも接触しないが、棚10a,10bの一方が先行
して一定のずれ以上になると、第5図に示されているよ
うにリミットスイッチ33,34のうちの何れか一方にアー
ム30の先端部が接触する。アーム30の先端部がリミット
スイッチ33,34のうちのどちらに接触するかによって棚1
0a,10bのうちのどちらが先行しているかがわかるので、
先行している棚の走行を一時停止させる。先行している
棚が一時停止して棚10a,10b相互のずれ量が一定以下に
なるとアーム30の先端部がリミットスイッチ33又は34か
ら離れ、一時停止中の棚が再び走行させられる。
間口面方向に並設されている棚相互間で信号を授受する
ための線は、上記アーム30に沿って渡すことができる。
第6図は、光学的なずれ検出部の例を示す。第6図にお
いて、一方の棚10aの天板には、他方の棚10bの方に向か
って光ビーム42を出射する発光部40が設けられ、他方の
棚10bの天板には上記光ビーム42を受光することができ
る受光部41が設けられている。受光部41は所定の受光範
囲を有し、棚10a,10b相互が一定のずれ量よりも多くず
れると受光部41が光ビーム42を受光することができなく
なって一方の棚が一定のずれ量以上に先行したことを検
出できるようになっている。受光素子41を例えば位置検
出素子(PSD)で構成し、あるいは複数の受光素子で
構成しておけば、光ビーム42がどちらの方にずれたかを
検出することができ、これによってどちらの棚が先行し
ているかを検出することができるため、どの棚を一時停
止させればよいかを判断できる。
第7図は移動棚装置の別の配置例を示すもので、建物の
支柱50で分断された建物の各空間にはそれぞれ移動棚列
A、移動棚列B、移動棚列Cが配置されている。移動棚
列Aが基準になる移動棚列であり、この移動棚列Aを構
成する各移動棚10a,11a,12aが、間口面方向に並ぶ移動
棚に共通の制御回路を有する。移動棚列Aを構成する移
動棚10a,11a,12a相互間にはスイングアーム15が渡さ
れ、このスイングアーム15を介して信号の授受が行われ
る。また、間口面方向の棚相互間には信号線35が渡され
ている。なお、間口面方向に並置されている移動棚のう
ちその間口面の仮想延長面が建物の支柱50を横切る移
動棚(図示の例では移動棚10a,10b,10c)相互間には信
号線35を渡すことはできないので、その隣りの各移動棚
間を利用して信号線35が渡されている。
第7図の例のように、建物の支柱50で分断された空間に
各移動棚列が配置されている場合、第4図乃至第6図で
説明したような形式のずれ検出部では、上記支柱50が支
障となって所期の動作を行わせることはできない。この
ような場合は、各移動棚の移動量を常時計数するように
したずれ検出部を用いることによって所期の動作を行わ
せることができる。第8図、第9図はそのようなずれ検
出部を有する回路の例を示す。
第8図、第9図において、M1,M2,M3は間口面方向に並置
された移動棚の自走用可逆転モータであり、これらのモ
ータは、上記間口面方向に並置された棚に共通の制御回
路と個々の上記移動棚に設けられたモータ駆動回路とを
含む制御回路8によって通電制御される。各モータM1,M
2,M3によって駆動される移動棚にはその移動棚の移動量
を検出するエンコーダE1,E2,E3がそれぞれ設けられてい
る。上記各エンコーダは、各モータM1,M2,M3の回転数を
検出するものでもよいし、移動棚の走行車輪の回転数を
検出するもの、あるいは移動棚の走行量を直接検出する
ものでもよい。エンコーダの検出方式も、光学式、磁気
式その他適宜のものを選択してよい。上記各エンコーダ
の検出信号は判別回路6に入力される。判別回路6は第
9図に示されれているように、各エンコーダE1,E2,E3か
らの信号をそれぞれ計数するカウンタC1,C2,C3とこれら
のカウンタの計数値を互いに比較する比較回路7とを有
してなる。上記比較回路7の比較出力は制御回路8に入
力される。制御回路8には開指令スイッチSWが接続され
ている。制御回路8は、走行方向に並んだ次の移動棚の
制御回路8に接続されている。
上記制御回路8は、マイクロコンピュータで構成しても
よいし、シーケンサー(プログラミングコントローラ)
を用いてもよく、また、ゲート回路を用いてもよい。
第10図、第11図は第8図、第9図の回路の動作を示す。
ここでは、間口が三つに分断されて移動棚列が3列の場
合が示されているが、分断された列数がいくつあって
も、個々の移動棚の動作の基本は同じである。まず、任
意の棚の開指令スイッチをオンすることでその棚の制御
回路から右側の制御回路又は左側の制御回路に向かって
右行信号又は左行信号が出力されると共に、各移動棚の
モータ駆動回路を通じて自走用可逆転モータが駆動さ
れ、棚が移動し始める。各棚が一定距離移動するごとに
各棚のエンコーダがパルス信号を出力し、これを各棚の
カウンタが加算していく。間口面方向に並ぶ移動棚のう
ちの一つの移動棚のカウンタの値は他の二つのカウンタ
の値と同じか否か比較され、同じ値なら次に非常停止が
あるか否かが判断され、非常停止がない場合は各カウン
タの値の差が0になるまで駆動されて停止させられる。
これにより開指令スイッチがオンにされた棚とこれに隣
接する棚との間に通路が形成され、間口面方向に並ぶ各
棚の間口面が一平面上に揃った状態で停止する。各棚が
停止したあとは各カウンタがクリアされ、開指令スイッ
チがオフとなることによって動作終了となる。
一方、一つの移動棚のカウンタの値が他の二つのカウン
タの値と異なる場合は、その差が+か又は−かを比較
し、−のときは引続き移動動作が行われ、+のときはそ
の棚は先行しているのでその棚のみ一時停止が行われ
る。一時停止の結果カウンタの差が0になると始めに戻
って再び棚の移動が行われる。
非常停止スイッチが操作され、あるいは棚と棚との間に
異物があってこれを安全バー等が検出した場合は異常部
の動作として非常停止信号Q1,Q2,Q3が出力される。上記
非常停止信号が出力されると第11図に示されているよう
に停止動作が行われて全ての移動棚が停止させられる。
そして、この場合カウンタはクリアされず、そのままの
状態で保留される。異常部が解除されて非常停止が解除
されると、再移動を行うために開指令スイッチが操作さ
れたかとうかを判断する。再移動を行わない場合は開指
令スイッチのオフによって終了となる。再移動を行うと
きは一旦開指令スイッチをオフしたあと再びオンする。
こうすると再移動信号R1,R2,R3が出力されて第10図のフ
ローに戻り、棚の移動が再開されると共にカウンタによ
る計数が再開され、前述のような間口面方向の棚の間口
整列動作が行われる。
このように、上記実施例によれば、移動棚列を複数列並
設してなる移動棚装置において、ある位置に作業通路を
形成すべく開指令を発すると、間口面方向に並んだ移動
棚が並行して走行し、各移動棚列ごとに同じ位置に通路
が形成されるようにしたため、各移動棚列ごとに開指令
操作をする必要がなく操作の簡略化と回路の簡略化を図
ることができる。また、間口面方向に並ぶ移動棚が前後
にある程度以上にずれるとこれを検出して先行している
棚の走行を一時停止させ、ずれがなくなるか又は一定の
ずれ量より少なくなると、一時停止していた棚を再び走
行させるようにしたため、間口面方向に並ぶ移動棚の位
置の乱れを防止することができるし、間口面方向に並ぶ
移動棚間に渡されたケーブル等の破損を防止することが
できると共に、一時停止した移動棚を再始動させるため
の操作をする必要もない。
なお、図示の実施例は何れも全ての移動棚が間口面方向
に分断された形になっていたが、建物の支柱の配置等に
よっては、間口面方向に分断された移動棚列の中に、間
口面方向に分断されない一連構成の移動棚を混在させて
もよい。上記一連構成の移動棚の回路は基準となる移動
棚列内の移動棚の回路と同じでよいことは言うまでもな
い。また、間口面方向に並ぶ移動棚は全て同じ形態のも
のにする必要はなく、設置すべき空間の条件や収納しよ
うとする物品の種類等に応じて、高さや長さ等を適宜設
定して差支えない。
(考案の効果) 本考案によれば、間口面に対し直角方向に走行可能な移
動棚を走行方向に複数個列設してなる移動棚列を複数列
並設し、各移動棚列を構成する移動棚のうち間口面方向
に隣合う移動棚を一組としてこの一組の移動棚相互を接
続するケーブルを設け、上記一組の移動棚のうちの1個
に設けた走行起動用操作スイッチの操作により上記一組
の移動棚全部が走行する構成とした移動棚装置におい
て、各移動棚には、その移動棚と間口面方向に並置され
ている他の移動棚との走行方向のずれ量が上記一組の移
動棚相互を接続するケーブルを破損させない限度内で一
定量以上になったことを検出するずれ検出部を設け、各
移動棚に設けた自走用可逆転モータは、その移動棚の上
記ずれ検出部の検出信号に基づき、その移動棚がこれと
間口面方向に並置されている他の移動棚よりも一定量以
上先行したとき一時停止させられてその移動棚の走行を
一時停止させ、上記他の移動棚とのずれ量が上記一定量
以下になったときは再起動されてその移動棚を再び走行
させる構成としたため、間口方向に並ぶ移動棚が前後方
向に一定量以上ずれると、先行している移動棚が一旦停
止し、間口面方向に並置されている移動棚相互を接続す
るケーブルの破損を未然に防止することができるし、他
の移動棚の走行によって上記ずれ量が一定量以下になる
と、一時停止していた移動棚のモータが再起動されてそ
の移動棚が再び走行し始めるため、一時停止した移動棚
を再始動するための操作をする必要もなく、操作性の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本構成を示すブロック図、第2図は
本考案に係る移動棚装置の設定例を示す側面図、第3図
は同上平面図、第4図は本考案に用いることができるず
れ検出部の一例を示す平面図、第5図は同上ずれ検出部
の異なる作動態様を示す平面図、第6図は本考案に用い
ることができるずれ検出部の別の例を示す平面図、第7
図は本考案に係る移動棚装置の別の設置例を示す平面
図、第8図は本考案に用いることができる回路例をずれ
検出部のさらに別の例と共に概略的に示すブロック図、
第9図は同上ずれ検出部内の判別回路の具体例を示すブ
ロック図、第10図は第8図の回路例の動作を示すフロー
チャート、第11図は第10図のフローにつながる一時停止
動作のフローチャートである。 A,B……移動棚列、M……自走用可逆転モータ、1…
…制御回路、2……モータ駆動回路、3……リミット回
路、4……ずれ検出部、10a,11a,12a,10b,11b,12b……
移動棚。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−186510(JP,A) 特開 昭56−31711(JP,A) 特公 昭52−50582(JP,B1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】間口面に対し直角方向に走行可能な移動棚
    を走行方向に複数個列設してなる移動棚列を複数列並設
    し、 各移動棚には自走用可逆転モータを設け、 各移動棚列を構成する移動棚のうち間口面方向に隣合う
    移動棚を一組としてこの一組の移動棚相互を接続するケ
    ーブルを設け、 上記一組の移動棚のうちの1個に走行起動用操作スイッ
    チを設け、 この走行起動用操作スイッチの操作により上記一組の移
    動棚全部が走行する構成とした移動棚装置において、 各移動棚には、その移動棚と間口面方向に並置されてい
    る他の移動棚との走行方向のずれ量が上記一組の移動棚
    相互を接続するケーブルを破損させない限度内で一定量
    以上になったことを検出するずれ検出部を設け、 各移動棚の前記モータは、その移動棚の上記ずれ検出部
    の検出信号に基づき、その移動棚がこれと間口面方向に
    並置されている他の移動棚よりも一定量以上先行したと
    き一時停止させられてその移動棚の走行を一時停止さ
    せ、上記他の移動棚とのずれ量が上記一定量以下になっ
    たときは再起動されてその移動棚を再び走行させる構成
    としたことを特徴とする移動棚装置。
JP1987040583U 1987-03-19 1987-03-19 移動棚装置 Expired - Lifetime JPH0631951Y2 (ja)

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JPH07407Y2 (ja) * 1988-12-13 1995-01-11 株式会社ダイフク 複列式移動棚設備の連動制御装置

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JPS5926286B2 (ja) * 1979-08-25 1984-06-26 コクヨ株式会社 電動式移動棚の制御装置
JPS59192309A (ja) * 1983-04-15 1984-10-31 株式会社ダイフク 移動棚設備

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JPS63148609U (ja) 1988-09-30

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