JPH06317915A - 電子写真感光体及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体及び電子写真装置

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JPH06317915A
JPH06317915A JP12481893A JP12481893A JPH06317915A JP H06317915 A JPH06317915 A JP H06317915A JP 12481893 A JP12481893 A JP 12481893A JP 12481893 A JP12481893 A JP 12481893A JP H06317915 A JPH06317915 A JP H06317915A
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electrophotographic
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JP12481893A
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Hiroshi Aoto
寛 青砥
Hideki Anayama
秀樹 穴山
Nobuyuki Hanami
信之 葉波
Junichi Kishi
淳一 岸
Hideyuki Sonoya
英之 相野谷
Yoshiyuki Yoshihara
淑之 吉原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、接触帯電方式の電子写真装
置に用いて、耐トナー融着性に優れた電子写真感光体を
提供することにある。 【構成】 本発明は、接触帯電方式による帯電、露光、
現像、転写およびクリーニングの工程を経て画像形成を
行なう電子写真装置に用い、かつ導電性支持体上に感光
層を有する電子写真感光体において、該感光体の感光層
が酸化電位0.60〜0.90eVの電荷輸送物質を含
有する電子写真感光体、およびそれを有する電子写真装
置である。 【効果】 本発明は、接触帯電方式の電子写真装置に用
いて、耐トナー融着性に優れ、高品質の画像を提供する
電子写真感光体、およびそれを有する電子写真装置を可
能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機、レー
ザビームプリンタ、CRTプリンタ、電子写真式製版シ
ステムなどの電子写真応用分野に広く用いることのでき
る電子写真感光体に関するものである。また、本発明
は、上記電子写真感光体を有する電子写真装置である。
【0002】
【従来の技術】一般に、接触帯電方式を用いた電子写真
装置において画像形成を行う場合、導電性支持体の外周
に感光体を周設させた感光体ドラムを回転し、この感光
体をまず帯電ローラや帯電ブレード等によって均一に帯
電させる。そして、画像情報を載せた光を感光体上に導
いて露光させて感光体表面に静電潜像を形成した後、こ
の静電潜像にトナーを付着させて現像し、感光体表面に
可視像を形成する。この可視像を用紙に転写させた後、
加熱定着させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接触帯電方式
を用いた電子写真装置では、温度、湿度、画像形成の速
さ、画像形成のインターバル、トナーの粒径、クリーニ
ングブレードの圧力、帯電ローラに流す交流の周波数な
どの条件によっては、画像形成を数多く繰り返すうち
に、トナーが感光体表面に周方向に筋状に固着してクリ
ーニングプロセスによっても取り除くことができなくな
る融着(以下トナー融着と称する)という問題点があっ
た。このトナーの融着は、融着部分の電位が落ちなくな
るため、反転現像方式で形成した画像では白抜けとなっ
て現れる。これは電子写真感光体の基本特性を損なう現
象である。しかし、現在までのところトナー融着を解決
する技術は確立されていない。
【0004】この発明の目的は、上述した問題点に鑑
み、耐トナー融着性に優れた電子写真用感光体を提供す
ることに有る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、接
触帯電方式による帯電、露光、現像、転写およびクリー
ニングの工程を経て画像形成を行なう電子写真装置に用
い、かつ導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光
体において、該感光体の表面層が酸化電位0.60〜
0.90eVの電荷輸送物質を含有することを特徴とす
る電子写真感光体である。 また、本発明は、接触帯電
方式による帯電、露光、現像、転写およびクリーニング
の工程を経て画像形成を行ない、かつ導電性支持体上に
感光層を有する電子写真感光体を有する電子写真装置に
おいて、該感光体の表面層が酸化電位0.60〜0.9
0eVの電荷輸送物質を含有することを特徴とする電子
写真装置である。
【0006】トナー融着の発生する原因としては種々考
えられるが、その一因としては、感光体表面が接触帯電
とはいえ微量発生するO3 によって酸化されることによ
り、表面に極性基を生じ接着性が上昇することが挙げら
れる。
【0007】この場合、表面層に含有される電荷輸送物
質の酸化電位が低過ぎると(0.60eV未満である
と)容易に酸化されるため表面層の接着性が急速に上昇
しトナー融着につながるものと考えられる。また、逆に
酸化電位が高過ぎると(0.90eVを越えると)、電
荷輸送物質自体は酸化されにくくなるが、今度は従来電
荷輸送物質が酸化されることによって保護されてきた表
面層のバインダー樹脂が酸化されてしまい接着性が上昇
しトナー融着につながるものと考えられる。本発明は、
表面層の電荷輸送物質の酸化電位を適正な範囲に選択す
ることによりトナー融着発生につながると考えられる感
光体表面の酸化を抑制することを可能にしている。
【0008】本発明の電子写真感光体の感光層には電荷
発生層と電荷輸送層とを順次積層して構成した機能分離
型の感光層も含まれる。
【0009】本発明の電子写真感光体を製造する場合、
導電性支持体としては、アルミニウム、ステンレスなど
の金属、紙、プラスチックなどの円筒状シリンダーまた
はフィルムが用いられる。これらの支持体の上には、バ
リヤー機能と接着機能をもつ下引層を設けることができ
る。
【0010】下引層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、支持体の保護、支持体上の欠陥の被覆、支持体から
の電荷注入性改良、および感光層の電気的破壊に対する
保護などのために形成される。下引層の材料としては、
ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾー
ル、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチル
セルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、カゼイ
ン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニカワ、ゼラチンな
どが知られている。これらはそれぞれに適した溶剤に溶
解されて支持体上に塗布される。この膜厚は、0.2〜
2μm程度である。さらに支持体と下引層との間に、支
持体のムラや欠陥の被覆および画像入力がレーザーの場
合には散乱による干渉縞防止を目的とした導電層を設け
ることが好ましい。これは、カーボンブラック、金属粒
子、金属酸化物などの導電性粉体をバインダー樹脂中に
分散して形成することができる。導電層の膜厚は、5〜
40μm、好ましくは、10〜30μm程度である。
【0011】以下の感光層についての説明において、一
般的な機能分離型の感光層を例にとっているが、本発明
の感光層は、単層型あるいは機能分離型等に限定される
ものではない。
【0012】本発明の電子写真感光体における電荷発生
物質としては、セレン−テルル、ピリリウム、チオピリ
リウム系染料、フタロシアニン系顔料、アントアントロ
ン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔
料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、インジ
ゴ顔料、キナクリドン系顔料、非対称キノシアニン、キ
ノシアニンあるいは特開昭54−143645号公報に
記載のアモルファスシリコンなどが挙げられる。
【0013】電荷発生層に用いるバインダー樹脂として
は、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
塩ビ−酢ビ共重合体、ポリビニルアセタール、アルキド
樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ケトン樹脂、ポリ
アクリルアミド樹脂、ブチラール樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂
など公知のものが用いられる。
【0014】酸化電位が0.60〜0.90eVである
電荷輸送物質の具体例を以下に示す。
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】
【化3】
【0018】なお、酸化電位の測定は以下の様にして行
なった。
【0019】飽和カロメル電極を参照電極1N(n−B
u)4 + ClO4 アセトニトリル溶液を用い、ポテン
シャルスイーパーによって作用電極の電位をスイープ
し、得られた電流−電位曲線のピーク位置をそのまま酸
化電位の値として求めた。
【0020】詳しくは、サンプルを0.1N(n−B
u)4 + ClO4 アセトニトリル溶液の電解液に5〜
10mmol%程度の濃度になるように溶解する。そし
てこのサンプル溶液に電圧を加え、低電位から直線的に
電圧を変化させたときの電流変化を測定し、電流−電位
曲線を得る。この電流−電位曲線における電流値のピー
クに達した電位値を本発明における酸化電位とした。
【0021】また、電荷輸送層に用いるバインダー樹脂
としては、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂など公知のものが
用いられ、ポリカーボネート樹脂が好ましい。
【0022】また、電荷輸送層を構成する電荷輸送物質
とバインダー樹脂の比率は重量比で5:10〜15:1
0好ましくは7:10〜10:10の範囲のものが電子
写真特性が優れている。
【0023】本発明の電子写真感光体の電荷発生層は前
記の電荷発生物質を0.3〜4倍量のバインダー樹脂、
および溶剤と共にホモジナイザー、超音波、ボールミ
ル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロー
ルミルなどの方法で良く分散し、塗布、乾燥されて形成
される。その膜厚は0.1〜1μum程度である。
【0024】電荷輸送層は前記の電荷輸送物質とバイン
ダー樹脂を溶解し、塗布される。溶剤としては、トルエ
ン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジオキサン、ジク
ロロメタンなどが特に有用である。
【0025】この溶液を塗布する方法は、例えば浸漬コ
ーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコ
ーティング法などが知られている。電子写真感光体を効
率的に精度よく大量生産するには浸漬コーティング法が
最良である。塗布後、送風乾燥または静止乾燥を行い、
5〜25μmの電荷輸送層が得られる。
【0026】本発明で使用する電荷輸送層には、各種の
添加材を含有させることができる。かかる添加材として
は、ジフェニル、塩化ジフェニル、o−タ−フェーニ
ル、p−タ−フェニル、ジブチルフタレート、ジメチル
グリコールフタレート、ジオクチルフタレート、トリフ
ェニルりん酸、メチルナフタリン、ベンゾフェノン、塩
素化パラフィン、ジラウリルチオプロピオネート、3,
5−ジニトロサリチル酸などを挙げることができる。
【0027】この発明の電子写真感光体の構成によれ
ば、後述する実験結果からも明らかなように、感光層に
酸化電位0.60〜0.90eVである電荷輸送物質を
含有させることにより、直接帯電方式の電子写真装置に
用いて耐トナー融着性に優れた電子写真感光体を与え
る。
【0028】図1に接触帯電方式の電子写真装置の一例
を示した。本例は転写式複写機もしくはプリンタであ
る。
【0029】1は本発明の対象となっている電子写真感
光体のドラム型のものである。この電子写真感光体1は
矢印Aの時計方向に所定の周速度(プロセススピード)
をもって回転駆動される。
【0030】2は帯電手段としての接触帯電部材である
帯電ローラである。この帯電ローラ2は該帯電ローラに
圧設した感光体1の回転に従動して回転し、バイアス電
源2AからAC電圧を重畳されたDC電圧が印加され
る。この帯電ローラ2により感光体1の周面が所定の極
性・電位にかつ一様に接触帯電方式で帯電処理される。
その感光体1の帯電処理面に不図示の露光手段(原稿像
の結像露光手段、レーザービームスキャナなど)により
目的画像情報の露光3がなされて感光体1面に目的画像
情報に対応した静電潜像が形成されていく。
【0031】その形成静電潜像は現像器4の荷電粒子
(トナー)5で正規現像または反転現像により可転写粒
子像(トナー像)5aとして顕画化される。
【0032】次いでそのトナー像は感光体1と該感光体
に圧設している転写手段としての転写ローラ7とのニッ
プ部(転写部)に給紙カセット9から給紙ローラ10お
よびレジストローラ11により所定のタイミングで一枚
づつ給送された用紙6に転写5bされる。転写ローラ7
にはバイアス電源7Aからトナー5の保有電荷とは逆極
性のバイアス電圧が印加されている。
【0033】トナー像転写を受けた用紙6は感光体1面
から分離されて不図示の定着手段へ搬送されてトナー像
の定着処理を受ける。
【0034】トナー像転写後の感光体1面はクリーナー
(クリーニング装置)8により転写残りトナーなどの付
着汚染物の除去を受けて洗浄面化されて繰返して作像に
供される。
【0035】
【実施例】以下に本発明をより詳細に説明するため、実
施例を記載するが、本実施例により本発明が制限される
ものではない。
【0036】(実施例1)下記表1に示す組成の溶液を
用いて浸漬コーティング法により導電性支持体である3
0Φアルミニウム製パイプ表面に導電層を形成させ、1
40℃で30分間乾燥させた。導電層の膜厚は18μm
であった。
【0037】
【表1】 次にこの導電層上に、ポリアミド樹脂(商品名:アミラ
ンCM−8000、東レ製)の5%メタノール溶液を用
いて浸漬コーティング法により中間層を塗工して、90
℃で10分間乾燥させた。中間層の膜厚は1μmであっ
た。
【0038】さらにこの中間層上に、下記化合物を10
重量部、ポリビニルブチラール樹脂
【0039】
【化4】 (商品名:エスレックBL−S、積水化学製)4重量
部、及びシクロヘキサノン200重量部を1Φガラスビ
ーズを用いたサンドミル装置で50時間分散し、これに
テトラヒドロフラン300〜400(適宜)重量部を加
えた溶液を用いて浸漬コーティング法により電荷発生層
を塗工して、80℃で10分間乾燥させた。電荷発生層
の膜厚は0.15μmであった。
【0040】最後に電荷発生層上に、トリアリールアミ
ン系電荷輸送物質である下記化合物
【0041】
【化5】 を1重量部とポリカーボネート樹脂(商品名:Z−20
0、三菱ガス化学製)を1重量部とジクロロメタンを3
重量部とモノクロロベンゼンを9重量部よりなる組成の
溶液を用いて浸漬コーティング法により電荷輸送層を塗
工して、120℃で60分間乾燥させた。電荷輸送層の
膜厚は21μmであった。この電荷輸送物質の酸化電位
は0.76eVである。
【0042】(実施例2)導電性支持体、導電層、中間
層、電荷発生層は実施例1と同じものを用いた。電荷発
生層上に、トリアリールアミン系電荷輸送物質である下
記化合物を1重
【0043】
【化6】 量部とポリカーボネート樹脂(商品名:Z−200、三
菱ガス化学製)を1重量部とジクロロメタンを3重量部
とモノクロロベンゼンを9重量部よりなる組成の溶液を
用いて浸漬コーディング法により電荷輸送層を塗工し
て、120℃で60分間乾燥させた。電荷輸送層の膜厚
は20μmであった。この電荷輸送物質の酸化電位は
0.63eVである。
【0044】(実施例3)導電性支持体、導電層、中間
層、電荷発生層は実施例1と同じものを用いた。電荷発
生層上に、スチルベン系電荷輸送物質である下記化合物
を1重量部とポ
【0045】
【化7】 リカーボネート樹脂(商品名:Z−200、三菱ガス化
学製)を1重量部とジクロロメタンを3重量部とモノク
ロロベンゼンを9重量部よりなる組成の溶液を用いて浸
漬コーティング法により電荷輸送層を塗工して、120
℃で60分間乾燥させた。電荷輸送層の膜厚は20μm
であった。この電荷輸送物質の酸化電位は0.82eV
である。
【0046】(実施例4)導電性支持体、導電層、中間
層、電荷発生層は実施例1と同じものを用いた。電荷発
生層上に、トリアリールアミン系電荷輸送物質である下
記化合物を1重
【0047】
【化8】 量部とポリカーボネート樹脂(商品名:Z−200、三
菱ガス化学製)を1重量部とジクロロメタンを3重量部
とモノクロロベンゼンを9重量部よりなる組成の溶液を
用いて浸漬コーティング法により電荷輸送層を塗工し
て、120℃で60分間乾燥させた。電荷輸送層の膜厚
は22μmであった。この電荷輸送物質の酸化電位は
0.86eVである。
【0048】(比較例1)導電性支持体、導電層、中間
層、電荷発生層は実施例1と同じものを用いた。電荷発
生層上に、スチルベン系電荷輸送物質である下記化合物
を1重量部とポ
【0049】
【化9】 リカーボネート樹脂(商品名:Z−200、三菱ガス化
学製)を1重量部とジクロロメタンを3重量部とモノク
ロロベンゼンを9重量部よりなる組成の溶液を用いて浸
漬コーティング法により電荷輸送層を塗工して、120
℃で60分間乾燥させた。電荷輸送層の膜厚は20μm
であった。この電荷輸送物質の酸化電位は1.02eV
である。
【0050】(比較例2)導電性支持体、導電層、中間
層、電荷発生層は実施例1と同じものを用いた。電荷発
生層上に、ビフェニル系電荷輸送物質である下記化合物
を1重量部とポ
【0051】
【化10】 リカーボネート樹脂(商品名:Z−200、三菱ガス化
学製)を1重量部とジクロロメタンを3重量部とモノク
ロロベンゼンを9重量部よりなる組成の溶液を用いて浸
漬コーティング法により電荷輸送層を塗工して、120
℃で60分間乾燥させた。電荷輸送層の膜厚は21μm
であった。この電荷輸送物質の酸化電位は0.99eV
である。
【0052】(比較例3)導電性支持体、導電層、中間
層、電荷発生層は実施例1と同じものを用いた。電荷発
生層上に、下記化合物を1重量部とポリカーボネート樹
脂(商品名:Z
【0053】
【化11】 −200、三菱ガス化学製)を1重量部とジクロロメタ
ンを3重量部とモノクロロベンゼンを9重量部よりなる
組成の溶液を用いて浸漬コーティング法により電荷輸送
層を塗工して、120℃で60分間乾燥させた。電荷輸
送層の膜厚は20μmであった。この電荷輸送物質の酸
化電位は0.57eVである。
【0054】実施例1〜4及び比較例1〜3の感光体の
耐トナー融着性を調べるためにキャノン製の直接帯電方
式のレーザビームプリンタLBP−LXの中に入れて連
続プリントモードでプリントアウトを行った。結果を表
2に示す。
【0055】実施例ではトナー融着が発生していないの
に対し、比較例では2000枚から3000枚の間でト
ナー融着を起こしていることが分かる。
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、電荷輸送層
に酸化電位0.60〜0.90eVである電荷輸送物質
を含有させることにより、直接帯電方式に用いる電子写
真装置において耐トナー融着性に優れた電子写真感光体
を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真装置の一例の概略構成図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 淳一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 相野谷 英之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉原 淑之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触帯電方式による帯電、露光、現像、
    転写およびクリーニングの工程を経て画像形成を行なう
    電子写真装置に用い、かつ導電性支持体上に感光層を有
    する電子写真感光体において、該感光体の表面層が酸化
    電位0.60〜0.90eVの電荷輸送物質を含有する
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 接触帯電方式による帯電、露光、現像、
    転写およびクリーニングの工程を経て画像形成を行な
    い、かつ導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光
    体を有する電子写真装置において、該感光体の表面層が
    酸化電位0.60〜0.90eVの電荷輸送物質を含有
    することを特徴とする電子写真装置。
JP12481893A 1993-04-30 1993-04-30 電子写真感光体及び電子写真装置 Pending JPH06317915A (ja)

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