JPH06316106A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH06316106A
JPH06316106A JP10038493A JP10038493A JPH06316106A JP H06316106 A JPH06316106 A JP H06316106A JP 10038493 A JP10038493 A JP 10038493A JP 10038493 A JP10038493 A JP 10038493A JP H06316106 A JPH06316106 A JP H06316106A
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JP
Japan
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image
signal
scanning direction
linear density
sub
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Application number
JP10038493A
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English (en)
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Yoshiaki Morizumi
義明 森住
Kiyoomi Mitsuki
清臣 光木
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録線密度ないしは光学倍率の値に応じて、
スキャンラインの傾斜角度と副走査送り速度と主走査方
向の遅延タイミングとを最適値に制御する。 【構成】 CPUは、操作部より与えられた記録線密
度、回転周期T、ビーム本数等の情報に基づき最適な傾
斜角度、移動速度Vx 及び遅延タイミングのズレ時間を
算出し、当該傾斜角度を与える制御信号VCONT4 をモー
タ9へ出力する。その結果、LEDホルダー30が中心
軸37に対して傾斜角度だけ回転して停止する。ズーム
レンズ24は、記録線密度に応じた倍率を与える制御信
号VCONT3 により調整される。モータ7は制御信号V
CONT2 により駆動され、露光ヘッド20を移動速度Vx
で移動させる。シリンダ36は、制御信号VCONT1 によ
って回転周期Tで副走査方向Yへ回転している。その結
果、画像形成領域34は、中心軸37に対して傾斜角度
だけ傾いた領域となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マルチビームによる
高速走査化に対応した画像記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】画像記録速度の高速化に対応して、従来
よりマルチビーム露光が広く行われている。その際に一
般的に利用されている走査方法を、図16(a)に示
す。この場合には、露光ヘッド40は複数(n)個の発
光素子を備えており、シリンダ36の中心軸37に沿っ
て副走査方向Xへ移動する。一方、シリンダ36は所定
の回転周期で主走査方向Yへ回転している。その結果、
露光ヘッド40より出た複数本の光ビームはレンズ41
を介してフィルム35上に結像され、上記シリンダ36
の回転に伴って主走査方向Yへ走査される。主走査方向
Yへの1回転の走査が終了すると、露光ヘッド40を副
走査方向Xへ移動し、再び主走査方向Yへの走査を行
う。この走査をm回繰り返すことによって、図17
(a)に示すように、n×m本の光ビームがフィルム3
5上を走査したこととなる。但し、図17(a)では、
露光ヘッド40はn個の発光素子を有しているものとし
ている。又、スキャンライン(露光ヘッド40による主
走査1回分の露光領域)の数はm個としている。
【0003】しかしながら、上記方法では、露光ヘッド
40を副走査方向Xへ移動している間にシリンダ36も
また1回転しており、この1回転の間主走査方向への走
査が行われないため、無駄な回転が行われていることと
なる。その結果、更に一層の高速化を追求するに際し
て、上記シリンダ36の余分回転が障害となっていた。
【0004】このような問題を解決する方法として、露
光ヘッドを連続送りすることによって螺旋状に光ビーム
を走査する方法が提案されている。この場合、図17
(b)に示すようにフィルム上の画像形成領域は平行四
辺形となり、スキャンラインは主走査方向Yに対して角
度θだけ傾斜し、この結果、形成される画像は歪むこと
となる。この傾斜角度θは、ビーム本数nが多いほどに
大きな値となる。従って、この画像歪を防止するため
に、スキャンラインを図18(a)に示すような長方形
にする必要がある。そのため、露光ヘッドを副走査方向
へ連続送りするに際して、フィルム上に結像される露光
ピクセルの配列をシリンダ36の中心軸37に対して前
述の角度θだけ傾ける必要が生じる。
【0005】そのような技術は、特開昭58−1115
66号公報に開示されている。即ち、n個の発光素子を
有する露光ヘッド43を中心軸37に対して角度θだけ
傾けることとしている(図16(b)参照)。この場
合、フィルム35上に形成されるスキャンラインは、図
18(a)に示すように、隣り合うスキャンラインに対
してズレを生じさせることとなる。このようなズレは、
当該公報に開示されているように、各スキャンライン毎
に主走査方向の露光タイミングを遅延させることによっ
て補正することができる。そのような補正の結果、図1
8(b)に示す様な画像歪がなく、かつズレのない画像
を形成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は螺旋状
マルチビーム走査に関する原理を開示するものである
が、露光ピクセルの記録線密度を変更した場合に適切に
対応できないという問題点を有している。即ち、各画像
記録毎に適切な倍率を設定しているが、このように倍率
を変更すると、必然的にフィルム上に結像される露光ピ
クセルの記録線密度も変化することとなる。その結果、
スキャンラインの幅Δx0 (図18参照)の値も変化す
ることとなり、傾斜角度θもまたその影響を受けること
となる。また、この傾斜角度θの変化に伴い、更に上記
露光ヘッド43の副走査方向の移動速度や主走査方向の
露光タイミングへの影響をも考慮しなければならないこ
ととなる。これらの点については、上記従来技術は何ら
開示するところではない。
【0007】
【発明の目的】この発明は、以上のような点に着眼して
なされたものであり、記録線密度の変更に応じて傾斜角
度を適切に変更し、更には、副走査方向の移動速度及び
主走査方向の各スキャンライン毎の遅延タイミングの設
定を適切に制御することができるマルチビーム螺旋状走
査型の画像記録装置を実現しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、主走査方向
へ回転する回転体上に配置された感光材に対して、複数
の光ビームを主走査方向と直交する副走査方向へ移動さ
せつつ螺旋状に走査するに際して、(a) 画像信号に
応じて複数の光ビームを発光する発光手段と、(b)
記録線密度を示す入力信号を入力する入力手段と、
(c) 入力信号に基づき、複数の光ビームを記録線密
度で感光材上へ結像する結像制御手段と、(d) 入力
信号に基づき、主走査方向に対する走査ラインの傾斜角
度を算出し、当該算出結果を角度制御信号として出力す
る傾斜角度算出手段と、(e) 角度制御信号に基づ
き、感光材上に於ける複数の光ビームの結像の配列方向
を副走査方向に対して傾斜角度だけ傾ける結像配列方向
制御手段とを備えている。
【0009】更にこの発明は、(f) 入力信号に基づ
き回転体の回転速度に対する副走査方向への移動速度を
算出し、当該算出結果に応じて発光手段を副走査方向へ
移動させる移動速度制御手段を備えている。
【0010】更にこの発明は、(g) 走査ライン毎
に、入力信号に基づき主走査方向への相対的な遅延時間
を算出し、当該遅延時間経過後に画像信号の読出しタイ
ミングを示すクロック信号を出力するクロック信号発生
手段と、(h) クロック信号のタイミングに応じて画
像信号を発光手段へ出力する画像信号出力手段とを備え
ている。
【0011】
【作用】 請求項1に係る発明では、傾斜角度算出手段が入力
信号が示す記録線密度の値に応じた傾斜角度を算出する
とともに、当該算出結果を角度制御信号として結像配列
方向制御手段へ出力する。その結果、結像配列方向制御
手段は、結像制御手段によって感光材上へ結像される複
数の光ビームの像の配列方向を、副走査方向に対して当
該算出した傾斜角度だけ傾けるように働く。
【0012】 請求項2に係る発明では、移動速度制
御手段は、入力手段が与える記録線密度に基づき、副走
査方向への移動速度を決定する。そして、算出した移動
速度で発光手段を副走査方向へ移動させる。
【0013】 請求項3に係る発明では、クロック信
号発生手段は、入力手段が与える記録線密度に基づき、
走査ライン毎に主走査方向への相対的な遅延時間を算出
し、当該遅延時間が経過した後にクロック信号を画像信
号出力手段へ出力する。当該クロック信号を受けて、画
像信号出力手段は画像信号をクロック信号のタイミング
に同期して発光手段へ出力する。その結果、発光手段
は、各走査ライン毎に定められた遅延時間が経過した後
に、クロック信号のタイミングに応じて光ビームを発光
させる。
【0014】
【実施例】
(1) 画像記録装置100の構成
【0015】A. シリンダ36と露光ヘッド20との
構成
【0016】図1は、この発明の一実施例である画像記
録装置100における露光ヘッド20とシリンダ36と
の機械的構成を示した斜視図である。その概略動作は、
次の通りである。即ち、シリンダ36は、その中心軸3
7の周りに、一定の回転周期Tで回転する。この回転方
向を、主走査方向Yと呼ぶ。一方、露光ヘッド20は、
シリンダ36の中心軸37に平行な方向X(副走査方
向)へ、一定の移動速度Vx で移動する。その結果、露
光ヘッド20より放出されたレーザービームLBは、シ
リンダ36に対してスパイラル状に走査されることとな
る。以下、露光ヘッド20とシリンダ36との構成を詳
細に説明する。
【0017】(A−1) シリンダ36の構成
【0018】シリンダ36の表面上には、感光材として
のフィルム35が貼付されている。又、シリンダ36の
一端側には、シリンダ回転用モータ6(以後、単にモー
タと称す)が設けられており、このモータ6の駆動力を
受けてシリンダ36は主走査方向Yに回転する。そし
て、モータ6に取付けられたロータリーエンコーダ18
がシリンダ36の回転位置を検知して、ゼロパルス信号
ZP及び焼き付け基準クロック信号VSCLKを制御部10
へ出力する。このゼロパルス信号VZPは、シリンダ36
の回転に同期したパルス信号で、シリンダ36が1回転
する間に1パルス発生する。また焼き付け基準クロック
信号VSCLKは、ロータリーエンコーダ18の出力信号を
逓倍して得られるピクセル単位周期のクロック信号であ
る。この点については、後述する。尚、本実施例では、
領域34が画像形成領域となる。この領域34は、中心
軸37に対し、わずかに傾斜している。
【0019】(A−2) 露光ヘッド20の構成
【0020】露光ヘッド20は、その一端に副走査送り
用モータ7(以後、単にモータと称す)が取付けられた
ボールネジ29とレール28とに取付けられており、モ
ータ7の回転力を受けて、レール28に沿って副走査方
向Xへ移動する。その際、移動速度Vx は、後述するよ
うに最適な一定値に制御されている。
【0021】露光ヘッド20の内部構成は、次の通りで
ある。先ず、露光ヘッド20の移動台21上にはL字型
の板23が固着されており、当該板23の上端側にはL
ED回転用モータ9(サーボモータ;以後、単にモータ
と称す)が取付けられている。このモータ9の駆動は、
後述する制御信号VCONT4 によって行われる。更に当該
モータ9の回転軸の一端にはネジ25が取付けられてお
り、しかもこのネジ25は移動台21上に取付けられて
いる。
【0022】又、LEDホルダー30の一端が、移動台
21上に固着された支持部27によって軸支されてい
る。このLEDホルダー30の中心部31には、n個
(n≧2)の発光ダイオード(LED1〜LEDn)
が、間隔d0 で一列に配列するように取付けられてい
る。この配列状態を模式的に示したのが、図7である。
更に、LEDホルダー30の他端側は、ネジ25に挿入
されたナット26に取付けられている。しかも当該ナッ
ト26の下面には、その一端が移動台21に取付けられ
たスプリング22の他端が固着されている。従って、モ
ータ9の回転力によってナット26がネジ25に沿って
上下運動を行うと、その上下運動に応じてLEDホルダ
ー30が支持部27の軸27aを回転軸として回転する
こととなる。その結果、n個の発光ダイオードの配列方
向は、副走査方向Xないしは中心軸37に対して、LE
Dホルダー30の回転角度だけ傾斜することとなる。こ
の回転角度を、以後、傾斜角度θと呼ぶ。
【0023】更に、移動台21上には、ズームレンズ2
4が設けられている。しかも、このズームレンズ24の
光軸上に、前述のLEDホルダー30の中心部31が配
置されている。ズームレンズ24の倍率は、同じく移動
台21上に固設された倍率変換用モータ8(以後、単に
モータと称す)によって調整される。ズームレンズ24
に入射したn個の光ビームは、当該ズームレンズ24の
倍率に応じた大きさの像に結像される。フィルム35上
に結像されたn個の光ビームの配列状態を示した一例
が、図8である。同図に示す通り、フィルム35上に結
像される露光ピクセル同士の中心間距離は距離d(d<
0 )となる。この各露光ピクセル間の中心間距離d
を、以後、ビーム間ピッチとまた、単位長さあたりの露
光ピクセルの個数M(=1/d)を記録線密度と呼ぶこ
とにする。
【0024】B. 電気的構成
【0025】(B−1) 全体構成
【0026】図2は、画像記録装置100の電気的構成
を模式的に示したブロック図である。先ず、ワークステ
ーション19内の画像メモリ1には、予め記録すべき画
像信号VIMA が格納されている。この画像メモリ1の出
力端は、トグルラインメモリ2の入力端2cに接続され
ている。トグルラインメモリ2は2つのラインメモリ2
a、2bを有しており、当該トグルラインメモリ2の出
力端2dはn個のラッチ31 〜3n の各入力端に接続さ
れている。トグルラインメモリ2の2つのスイッチ2
e、2fは、それぞれ制御部10が出力する切替信号V
SEL に応じて切替えられる。このように2つのラインメ
モリ2a、2bを用いるのは、一方のラインメモリに格
納されている画像信号を読出している間に、次のスキャ
ンラインに対応する画像信号を他方のラインメモリに書
き込む為である。
【0027】n個のラッチ31 〜3n に格納された各画
像信号VIMA1〜VIMAnは、それぞれn個の発光ダイオー
ドLED1〜LEDnの画像信号に対応している。各ラ
ッチ31 〜3n の出力端は、それぞれn個のパラレル/
シリアル変換器(以後、単にP/S変換器と称す)41
〜4n の入力端に接続されている。しかも各ラッチ31
〜3n 及びP/S変換器41 〜4n は、制御部10に接
続されている。更に、n個のP/S変換器41 〜4n
出力端はドライバ5に接続されており、ドライバ5に入
力したシリアル変換後の画像信号VI 〜Vn は、それぞ
れ最適な駆動信号VDR1 〜VDRn に変換された上で、各
発光ダイオードLED1〜LEDnへ印加される。
【0028】制御部10は、画像メモリ1に対してアド
レス信号VADR1を、トグルラインメモリ2に対してアド
レス信号VADR2及び切替信号VSEL を、又、ラッチ31
〜3n 及びP/S変換器41 〜4n に対して焼き付けク
ロック信号VCLK を、それぞれ出力する。制御部10の
詳細な構成については、次に述べる。
【0029】(B−2) 制御部10の構成
【0030】図3は、制御部10とその周辺部分の構成
を示すブロック図である。本制御部10は、CPU11
を中心として構成されている。また、ロータリーエンコ
ーダ18及び操作部17が、当該制御部10に接続され
ている。ロータリーエンコーダ18は、ゼロパルス信号
ZP及び焼き付け基準クロック信号VSCLKを、I/Oポ
ート13を介してCPU11へ出力する。操作部17も
また、入力信号VIN1及びVIN2 を、I/Oポート13
を介してCPU11へ出力する。この操作部17は、キ
ーボード等の入力手段を備えている。操作部17から入
力された入力信号VIN1 及びVIN2 は、メモリ12に格
納される。
【0031】一方、制御部10の出力側には、モータ6
〜9が接続されている。CPU11は、I/Oポート1
4を介して、各モータ6〜9に対して制御信号VCONT1
〜VCONT4 を出力する。又、CPU11は、焼き付け基
準クロック信号VSCLKをカウントして、トリミング・マ
スク信号VTMを生成し、ANDゲート回路15の一方の
入力端へ出力する。ここで、トリミング・マスク信号V
TMは、トリミング範囲のスタート位置及びエンド位置を
与える信号である。このANDゲート回路15の他方の
入力端はロータリーエンコーダ18に接続されて焼き付
け基準クロック信号VSCLKを受け取り、その出力端から
は、基準信号V0 が遅延回路16の入力端に出力されて
いる。遅延回路16の出力端は、前述のn個のラッチ3
1 〜3n及びn個のP/S変換器41 〜4n に接続され
ており、CPU11が出力する遅延信号VDLY (遅延時
間を指令する信号)を受けて、基準信号V0 を遅延した
焼き付けクロック信号VCLK を出力する。
【0032】(2) 傾斜角度θとスキャンラインのズ
レ補正方法
【0033】以下では、記録線密度Mと傾斜角度θとの
関係及び記録線密度Mとスキャンラインのズレ補正量と
の関係について検討する。なお、ここでは、記録線密度
をM(本/mm)、発光ダイオードの数をn(個)、シ
リンダ36の半径をR(mm)、スキャンライン数をm
(本)、ビーム間ピッチをd(mm/本)、スキャンラ
インの幅をL(mm)、シリンダ36の回転周期T
(秒)とした場合について、説明する。
【0034】 傾斜角度θについて
【0035】図9に、スキャンライン数mを”6”とし
た場合、シリンダ36に固定されたフィルム35に形成
される画像形成領域34を示している。この図は、シリ
ンダ36を展開した図である。また、図中の点線Ej
(j=1、2、・・・、m+1)は、発光ダイオードL
ED1が露光する軌跡を示している。本画像記録装置1
00は螺旋状走査型の記録装置であるため、点線E1の
終了点Aと点線E2の開始点Bは一致しなければならな
い。また、線分ABは主走査方向Yと平行でかつ2πR
の長さを有している。さらに、点Aから点線J2に垂線
を下ろした交点を点Cとすると線分ACの長さは、L
(=n・d=n/M)となる。従って、三角形ABCに
注目すれば、傾斜角度θは数1によって表されることが
わかる。
【0036】
【数1】
【0037】このように、傾斜角度θは、スキャンライ
ンの幅Lに、すなわち、記録線密度M(またはビーム間
ピッチd)および発光ダイオードの数nに依存してい
る。なお、一般的に発光ダイオードの数nは変更しない
ことが多いが、この場合は、記録線密度M(またはビー
ム間ピッチd)のみに依存することとなる。
【0038】 スキャンラインのズレ補正量について
【0039】以下、図10及び図11基づいて、ズレ補
正量を導出する。ここで、図10は、露光ピクセルの配
列方向の角度を傾斜角度θとした場合における各スキャ
ンラインを示したものであり、説明を容易にするため
に、光ビームの本数(n)を5本とした場合の例であ
る。その内、(a)はズレ補正を行っていない状態であ
り、(b)はズレ補正を行うことにより、各スキャンラ
インのズレを補正した状態を示している。又、図11
は、図10(a)における隣接したスキャンラインの繋
ぎ部分を拡大した図である。
【0040】図10より明らかなように、各光ビームを
出力する時間間隔(焼き付け基準クロックVSCLKの周
期)tCLK は、数2によって表される。
【0041】
【数2】
【0042】又、隣り合うスキャンライン間の主走査方
向Yのズレ量Δyは、数3によって表される。
【0043】
【数3】
【0044】従って、上記ズレ量Δy分だけシリンダ3
6を回転するのに要する時間Δt(遅延タイミングのズ
レ時間とも称す)は、数4によって、記録線密度Mと関
係づけられることになる。
【0045】
【数4】
【0046】そこで、上記時間Δtずつ、各スキャンラ
インの主走査方向Yにおける露光開始時間を遅延させて
いけば良いこととなる。又、その時の露光ヘッド20の
副走査方向Xの移動速度Vx は、数5によって記録線密
度Mと関係づけられることとなる。
【0047】
【数5】
【0048】即ち、ズームレンズ24の倍率を変更する
毎に、傾斜角度θ、主走査方向Yの遅延タイミングのズ
レ時間Δt及び露光ヘッド20の移動速度Vx を適切に
調整しなければならないこととなる。この調整によっ
て、隣接するスキャンライン間にズレが生じない画像
(シリンダ36の中心軸37に対して傾斜角度θだけ傾
斜した画像)を、所定の画像形成領域34へ記録するこ
とが可能となる(図12参照)。
【0049】 Δy補正方法
【0050】ズレ量Δyの補正方法を、図6に基づき説
明する。ここで、図6は、各スキャンライン毎の焼き付
けクロック信号VCLK の相対的関係を表したタイミング
チャートである。
【0051】ズレ量Δyを補正するには、前述した様
に、露光ピクセルを焼き付けるために必要な画像信号V
1 〜Vn の出力を各スキャンライン毎に順次時間Δtだ
け早めればよい。そこで、第1番目のスキャンライン1
を基準にすると、第2番目のスキャンライン2における
画像信号の出力タイミングを、スキャンライン1におけ
る画像信号の出力タイミングよりも時間Δtだけ早めさ
せ、更に第3番目のスキャンライン3に関しては時間
(2・Δt)だけ早めさせ、同様にスキャンライン4以
後の各スキャンラインに関しても、出力タイミングをそ
の前のスキャンラインのそれよりも時間Δtずつ早めさ
せてゆけばよいこととなる。その結果、最後のスキャン
ラインmについては、スキャンライン1と比較して、時
間Δt・(m−1)だけ出力タイミングを早めさせる必
要がある。
【0052】これらの関係を示しているのが図6であ
り、同図中、(a)がゼロパルス信号VZPを、(b)が
焼き付け基準クロック信号VSCLKを、(c)がトリミン
グ・マスク信号VTMを、(d)が基準信号VO を、それ
ぞれ示している。トリミング・マスク信号VTMは、スキ
ャンラインにかかわらず一定区間で”H”となる信号で
ある。又、同図(e)、(g)、(i)及び(k)は、
それぞれ、スキャンライン1、スキャンライン2、スキ
ャンライン3及びスキャンラインmにおける焼き付けク
ロック信号VCLK を、それぞれ示している。又、同図
(f)、(h)、(j)、(l)は、それぞれスキャン
ライン1、2、3及びmに関する画像信号のデータを示
している。
【0053】上記焼き付けクロック信号VCLK の遅延時
間設定については、図3に示すように、トリミング・マ
スク信号VTMと焼き付け基準クロック信号VSCLKとを入
力信号とするANDゲート回路15と、遅延時間を指令
する遅延信号VDLY とを用いて実現することができる。
ここで遅延信号VDLY は、スキャンライン(1、・・
・、m−2、m−1、m)毎に数4に基づく遅延時間Δ
di(Δtd1、・・・、Δtdm-2、Δtdm-1、Δtdm
を与える信号である。
【0054】本実施例では、上記検討、、の結果
に基づき、画像記録装置を適切に構成すると共に、適切
な動作を行わしめている。
【0055】(3) 画像記録装置100の動作
【0056】以下、画像記録装置100の動作手順を、
図4ないし図5に示すフローチャート及び図13に示す
タイミングチャートに基づき説明する。
【0057】A. 準備ステップ
【0058】ステップS1ないしステップS10は、画
像記録走査のための準備段階を示すステップである。
【0059】先ず、ステップS1では画像記録に必要な
各種のデータを、入力信号VIN1 として、CPU11へ
入力する。即ち、シリンダ36の半径R、ビーム本数n
(発光ダイオードの数に相当)、シリンダ36の回転周
期T及び基準遅延時間Dt を、入力信号VIN1 として操
作部17より入力し、CPU11を介してメモリ12へ
格納する。ここで、基準遅延時間Dt とは、スキャンラ
イン1の走査開始位置を示すもので、スキャンラインm
の遅延時間Δtdmが”0”または正の値となるよう設定
される。これらのデータは、後述する演算処理において
必要なデータである。
【0060】次に、ステップS2では、記録すべき画像
信号VIMA を、画像メモリ1へ格納する。この格納動作
は、ワークステーション60内で処理される。
【0061】ステップS3では、操作部17により、記
録線密度Mを示す入力信号VIN2 を入力し、当該記録線
密度Mをメモリ12へ格納する。この記録線密度Mは、
既述したように、ビーム間ピッチdの逆数に相当してお
り、ズームレンズ24の倍率を決定する値でもある。
【0062】次にステップS4において操作部17の操
作開始スイッチ(図示せず)をオペレータが操作する
と、CPU11は上記記録線密度Mに対応した倍率を与
える制御信号VCONT3 を決定し、当該制御信号VCONT3
をモータ8へ出力する。この制御信号VCONT3 に応じて
モータ8は駆動され、ズームレンズ24は所定の倍率に
調整される。
【0063】次にステップS5では、CPU11は数1
に基づいて傾斜角度θを算出する。更に、CPU11
は、数5より副走査方向Xの移動速度Vx を算出すると
共に(ステップS6)、数4に基づき主走査方向Yの遅
延タイミングのズレ時間Δtを算出する(ステップS
7)。
【0064】また、ステップS8で、CPU11は、メ
モリ12内に格納された基準遅延時間Dt 、遅延タイミ
ングのズレ時間Δt、スキャンライン数mに基づいて、
当該スキャンラインiの遅延時間Δtdiを算出する。こ
の遅延時間Δtdiの算出は、数6によって行われる。
【0065】
【数6】
【0066】続いて、ステップS9では、CPU11
は、算出された傾斜角度θを与える制御信号VCONT4
生成し、当該制御信号VCONT4 をモータ9へ出力する。
これにより、LEDホルダー30は中心軸37に対して
傾斜角度θだけ傾斜することとなる。
【0067】更に、ステップS10において、CPU1
1は入力された回転周期Tを与える制御信号VCONT1
生成し、当該制御信号VCONT1 をモータ6へ出力する。
これにより、シリンダ36は回転周期Tで主走査方向Y
へ回転することとなる。
【0068】更に、CPU11は、算出された移動速度
x を与える制御信号VCONT2 を生成し、当該制御信号
CONT2 をモータ7へ出力する。これにより、露光ヘッ
ド20は移動速度Vx で副走査方向Xへ移動する(ステ
ップS11)。その後、シリンダ36の回転速度が安定
すると共に、露光ヘッド20の副走査方向Xの位置が露
光開始位置に到達することとなる。この到達検知は、前
述したロータリーエンコーダ33によって行われる。以
上の各ステップを通じて、準備段階は終了する。
【0069】B. 走査手順
【0070】以下では、説明の一般化を図るため、走査
すべきスキャンラインが第i番目(i=1、2・・・、
m)にあるものとして、説明を進めることにする(ステ
ップS12)。従って、第1番目のスキャンライン1
を、スキャンラインiと定める。
【0071】ステップS13ないしステップS17は、
スキャンラインiに関する走査手順を示している。先
ず、CPU11がロータリーエンコーダ18から出力さ
れるゼロパルス信号VZPを検出すると、ステップS14
に進む(ステップS13)。
【0072】ステップS14で、CPU11は遅延時間
Δtdiを与える遅延信号VDLY を生成し、当該信号V
DLY を遅延回路16へ出力し、遅延時間Δtdiを設定す
る。
【0073】次にステップS15で、CPU11は、切
替信号VSEL をトグルラインメモリ2へ出力する。この
時点では、ラインメモリ2aに対して、既にスキャンラ
インiに関する画像信号VIMA が格納されている。従っ
て、トグルラインメモリ2は、上記切替信号VSEL を受
けて、次のように動作する。即ち、切替信号VSEL がL
レベルからHレベルへ立ち上がるのに応じて、入力側の
スイッチ2eがラインメモリ2bの入力端に接続する一
方、出力側のスイッチ2fはラインメモリ2aの側へ切
り替わる。ラインメモリ2aに格納されている画像信号
IMA (スキャンラインiに関する画像信号)が読み出
される一方、次のスキャンライン(i+1)に関する画
像信号が画像メモリ1から読み出されてラインメモリ2
bへ書き込まれることとなる。当該ラインメモリ2aか
らの画像信号の読出し及びラインメモリ2bの画像信号
の書き込みは、切替信号VSEL に同期して同じくCPU
11から出力されるアドレス信号VADR2によって行われ
る。尚、画像信号VIMA の画像メモリ1からの読出は、
CPU11が出力するアドレス信号VADR1のアドレス指
定によって行われる。画像信号VIMA は、それぞれ発光
ダイオードLED1〜LEDnに対応した画像信号V
IMA1〜VIMAnを含んでいる。これらの画像信号VIMA1
IMAnは、それぞれラッチ31 〜3n へ格納される。
【0074】その後、ステップS16でCPU11が、
シリンダ36がトリミング領域のスタート位置に達した
のを焼き付け基準クロック信号VSCLKのカウント結果か
ら検出し、その検出結果をトリミング・マスク信号VTM
として出力する。この場合、トリミング・マスク信号V
TMがLレベルからHレベルへ立ち上がるのに同期して、
焼き付け基準クロック信号VSCLKもまたLレベルからH
レベルへ立ち上がると共に、数2で与えられる時間間隔
CLK で当該立ち上がりを繰り返しているため、AND
ゲート回路15からの基準信号V0 、即ち、遅延前の焼
き付けクロック信号は、ゼロパルス信号VZPが立ち上が
った後、トリミング・マスク信号VTMが立ち上がる迄の
時間内ではLレベルにあり、それ以降は、焼き付け基準
クロック信号VSCLKに同期した、周期tCLK を有する信
号となる。
【0075】尚、CPU11は、トリミング範囲のエン
ド位置をも検出して、その結果をトリミング・マスク信
号VTMとして同じく出力する(HレベルからLレベルへ
の立ち下がりに該当)。
【0076】ここで、遅延回路16は、基準信号V0
び遅延信号VDLY を受けて、基準信号V0 に対して遅延
時間Δtdiだけ遅延した信号を作成し、当該信号を焼き
付けクロック信号VCLK として出力する。
【0077】焼き付けクロック信号VCLK は、各ラッチ
1 〜3n 及びP/S変換器41 〜4n へ入力される。
ここで、各ラッチ31 〜3n は、8ビット(8画素分)
単位で対応する画像信号VIMA1〜VIMAnを保持してい
る。しかも各ラッチ31 〜3nは、入力した焼き付けク
ロック信号VCLK を8分周する分周回路を有している
(図示せず)。その結果、各ラッチ31 〜3n は、焼き
付けクロック信号VCLK を8分周した信号のタイミング
に応じて、8ビットの画像信号を出力する。
【0078】これに対して、各P/S変換器41 〜4n
は、送られてきた8画素分の画像信号を1ビット(1画
素分)の画像信号V1 〜Vn (シリアル信号)へ変換す
る。そして、各シリアル変換された画像信号V1 〜Vn
(1ビット信号)は、ドライバ5を介して、それぞれ発
光ダイオードLED1〜LEDnへ印加される。その結
果、各発光ダイオードLED1〜LEDnは、駆動信号
DR1 〜VDRn のレベルに応じて光ビームを放出する。
【0079】以上の各ステップを通じてスキャンライン
iにおける走査が終了すると、ステップS17で変数i
に”1”加算して、ステップS13に戻り、次のスキャ
ンラインにおける走査を行うこととなる。次のスキャン
ラインにおける走査手順もまた、ステップS13〜ステ
ップS17と同一のステップとなる。そして、最後のス
キャンラインmの走査が終了すると、本画像記録装置1
00の動作が終了する(ステップS18)。
【0080】以上説明した動作手順をより明確化するた
め、図13に示したタイミングチャートに基づいて説明
する。同図中、(a)はゼロパルス信号VZPを、(b)
はトリミング・マスク信号VTMを、(c)は焼き付けク
ロック信号VCLK を、(d)はラッチ31 より出力され
る画像信号VIMA1を、(e)はP/S変換器41 により
パラレル/シリアル変換された画像信号V1 を示してい
る。但し、(f)は時間軸を示している。
【0081】先ず、時刻t01においてロータリーエンコ
ーダ18が基準位置を検出し、ゼロパルス信号VZPがL
レベルからHレベルへ立ち上がるものとする。そして更
にその後、時刻tTM1 においてトリミング・マスク信号
TMがLレベルからHレベルへ立ち上がるものとする。
ここでスキャンライン1における遅延時間Δtd1は、Δ
d1=Dt によって与えられ、時刻tTM1 より上記遅延
時間Δtd1だけ遅延した時刻、即ち時刻t1 において、
焼き付けクロック信号VCLK が出力される。これによ
り、スキャンライン1における走査が開始され、時刻t
1Eにおいて当該走査が終了する。
【0082】次に、シリンダ36が1回転した時刻t02
において、再びゼロパルス信号VZPがLレベルからHレ
ベルへ立ち上がり、時刻tTM2 において再びトリミング
・マスク信号VTMがLレベルからHレベルへ立ち上がる
と、当該時刻tTM2 から遅延時間Δtd2(Δtd2<Δt
d1)だけ遅延した時刻t2 において、焼き付けクロック
信号VCLK がHレベルへ立ち上がり、周期tCLK でHレ
ベルとLレベルとを繰り返すこととなる。スキャンライ
ン2の走査は、時刻t2 から時刻t2Eまで行われる。こ
こで、遅延時間Δtd2は、Δtd2=Dt −Δtによって
与えられる。スキャンライン3以降のスキャンラインに
関しても、同様となる。この場合、各遅延時間Δtd3
Δtdm-1は、Δtd3>Δtd4>…>Δtdm-1の関係を満
たしており、最後のスキャンラインmの遅延時間Δtdm
は、Δtdm=Dt −Δt・(m−1)となる。
【0083】尚、基準遅延時間、即ち、スキャンライン
1の遅延時間Dt は、Δt・(m−1)以上の値に設定
しておく必要がある。又、スキャンライン数m及び遅延
タイミングのズレ時間Δtは画像形成領域の副走査方向
Xのサイズと傾斜角度θ等によって変化するので、これ
らの点をも考慮して基準遅延時間Dt を設定するか、又
は、それらの変化に応じて可変する様にしてもよい。
【0084】以上の構成及び手順によって、本画像記録
装置ではm×n本の主走査方向の走査を行うことがで
き、隣接するスキャンライン間にズレを生じさせること
なく画像を記録することができる。得られた画像形成領
域34は、図12に示すように、シリンダ36の中心軸
37に対して傾斜角度θだけ傾斜した領域となる。この
場合、画像形成領域34は傾斜しているけれども、当該
領域34内に形成されている画像には歪みが生じていな
い。
【0085】(4) 変形例
【0086】 前実施例では、シリンダ36の回転周
期Tが一定値(回転速度が一定)であることを前提に、
記録線密度Mの値に応じて移動速度Vx 等を調整してい
た。これに対して本発明では、シリンダ36の回転速度
に対する露光ヘッド20の移動速度を調整すればよいの
で、シリンダの回転周期Tを制御する方法も可能であ
る。即ち、移動速度Vx は一定で記録線密度Mの変化に
応じて回転周期Tを変化させることもできる(数5参
照)。この場合、回転周期Tを記録線密度Mに応じて変
更することとなるので、数2及び数4より明らかなよう
に、時間間隔tCLK及び遅延タイミングのズレ時間Δt
をも変更する必要が生じる。
【0087】 前実施例では、焼き付けクロック信号
CLK の作成に当り、トリミング・マスク信号VTMが示
すスタート値から遅延時間Δtdi分だけ、遅延回路16
で基準信号V0 を遅延させていたが、これに限定される
ものではない。例えば、次のような遅延方法を用いるこ
ともできる。スキャンラインiにおける遅延時間Δtdi
を焼き付けクロック信号VCLK の周期tCLK で割った値
をk、その時の余りをtEXT とする。そして、トリミン
グ・マスク信号VTMがLレベルからHレベルへ立ち上が
る時刻(スタート位置を検出する時刻)から前述の割り
算値kに相当する時間が経過する時刻を焼き付け基準ク
ロックVSCLKのパルス数をカウントすることにより測定
し、カウント後にトリミング・マスク信号VTMをAOD
ゲート回路へ出力するとともに、上記余りに相当する時
間tEXT を示す遅延信号を遅延回路16に出力して、遅
延回路16から焼き付けクロック信号VCLK を出力する
ようにしてもよい。この場合には、遅延回路16は最大
遅延時間が時間tCLK のものであればよく安価な回路で
実現できる。
【0088】 前実施例では、図7に例示したよう
に、発光ダイオードLED1〜LEDnを一列に配列し
た場合であったが、発光素子としてはこのような配列の
ものに限定されるものでもない。例えば、図14に示す
ように、千鳥状にn1 ×n2 個の発光ダイオードを配列
したものを用いてもよい。即ち、LEDホルダー30の
中心部31Aには、間隔d1 で一列に配列されたn1
の発光ダイオードをシリンダ36の中心軸37に沿って
2 列だけ間隔d2 でずらして配列した発光ダイオード
アレイが備えつけられている。ただし、名列の間隔はd
3 とする。この場合、フィルム35上に結像されるとき
にはn1 ×n2 個の露光ピクセルが一列に配列されてい
なければならないため、間隔d3 に基づいて各列の発光
タイミングを相対的にシフトさせる必要が生じる。この
点は、ラッチと遅延回路とを更に設けることによって実
現可能である。
【0089】 前実施例では、露光ピクセルの配列方
向を傾斜角度θだけ傾斜させるために、図1に示したよ
うに、LEDホルダー30を機械的に回転させる方法を
採用していた。しかし、本発明はこのように機械的方法
のみならず、次に示すように光学的方法によっても実現
可能である。
【0090】ここで、図15は、そのような光学的方法
の一例を示した斜視図である。本変形例における露光ヘ
ッド20Aは、中心軸37に平行となるように配列され
たn個の発光ダイオードを有するLEDホルダー30A
と、当該LEDホルダー30Aとズームレンズ24との
間に配置された像回転プリズム43(イメージローテー
タ)を備えている。当該像回転プリズム43は、CPU
11が出力する制御信号VCONT4 に応じて回転する。例
えば、像回転プリズム43を角度αだけ回転させると、
当該像回転プリズム43及びズームレンズ24を介して
フィルム35上に結像される露光ピクセルの配列方向
は、中心軸37に対して角度2αだけ傾いた方向とな
る。従って、露光ピクセルの配列方向(スキャンライン
の傾斜方向)を中心軸37に対して角度θだけ傾いた方
向とするには、像回転プリズム43を角度θ/2だけ回
転させるように制御すればよいこととなる。
【0091】尚、スキャンラインの傾斜角度を角度θと
するには、上記以外に、シリンダ36の中心軸37自身
を傾けることによっても実現できる。
【0092】 前実施例では、発光素子として発光ダ
イオードを用いていたが、発光ダイオードに替えて、例
えばレーザダイオード等をも用いることができる。
【0093】
【発明の効果】 請求項1に係る発明では、記録線密度の値に応じて
走査ラインの傾斜角度を適切な値に決定することがで
き、その結果、感光材上における複数の光ビームの結像
配列方向を正確に制御することができる。
【0094】 請求項2に係る発明では、記録線密度
の値に応じて適切な副走査方向への移動速度を決定する
ことができ、発光手段の副走査方向への移動を正確に制
御することができる。これにより、記録線密度の値を変
更したとしても、感光材上に形成される画像領域は、副
走査方向に関してはズレのないものとすることができ
る。
【0095】 請求項3に係る発明では、主走査方向
への相対的な遅延時間を各走査ライン毎に記録線密度の
値に応じて決定することができる。これにより、記録線
密度の値を変更したとしても、主走査方向に関してズレ
のない画像形成領域を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である画像記録装置におけ
る露光ヘッドとシリンダとの関係を示した構成図であ
る。
【図2】画像記録装置における電気的構成を示したブロ
ック図である。
【図3】制御部の電気的構成を示したブロック図であ
る。
【図4】画像記録装置における動作を示したフローチャ
ートである。
【図5】画像記録装置における動作を示したフローチャ
ートである。
【図6】各スキャンラインに対する焼付けクロック信号
の遅延時間の相対的関係を示したタイミングチャートで
ある。
【図7】n個の発光ダイオードの配列の一例を示した説
明図である。
【図8】記録線密度を示す説明図である。
【図9】傾斜角度の導出を示す説明図である。
【図10】隣り合うスキャンライン間のズレを示す説明
図である。
【図11】隣り合うスキャンラインの繋ぎ部分を拡大し
た説明図である。
【図12】焼き付け後の画像形成領域を示した説明図で
ある。
【図13】画像記録装置における動作を示すタイミング
チャートである。
【図14】LEDホルダの他の構成例を示した説明図で
ある。
【図15】露光ヘッドの他の構成例を示した斜視図であ
る。
【図16】従来技術の一例を示す斜視図である。
【図17】従来技術における問題点を示す説明図であ
る。
【図18】従来技術の一例を示した説明図である。
【符号の簡単な説明】
1 画像メモリ 2 トグルラインメモリ 31 ラッチ 41 パラレル/シリアル変換器 11 CPU 12 メモリ 16 遅延回路 17 操作部 18 ロータリーエンコーダ 6 シリンダ回転用モータ 7 副走査送り用モータ 8 倍率変換用モータ 9 LED回転用モータ 20 露光ヘッド 24 ズームレンズ 30 LEDホルダー 35 フィルム 36 シリンダ 37 中心軸 38 像回転プリズム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【数1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【数2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【数3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【数4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【数5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/387 101 4226−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向へ回転する回転体上に配置さ
    れた感光材に対して、複数の光ビームを前記主走査方向
    と直交する副走査方向へ移動させつつ螺旋状に走査する
    ことにより画像を記録する画像記録装置であって、
    (a) 画像信号に応じて前記複数の光ビームを発光す
    る発光手段と、(b) 記録線密度を示す入力信号を入
    力する入力手段と、(c) 前記入力信号に基づき、前
    記複数の光ビームを前記記録線密度で前記感光材上へ結
    像する結像制御手段と、(d) 前記入力信号に基づ
    き、前記主走査方向に対する走査ラインの傾斜角度を算
    出し、当該算出結果を角度制御信号として出力する傾斜
    角度算出手段と、(e) 前記角度制御信号に基づき、
    前記感光材上に於ける前記複数の光ビームの結像の配列
    方向を前記副走査方向に対して前記傾斜角度だけ傾ける
    結像配列方向制御手段とを、備えた画像記録装置。
  2. 【請求項2】 (f) 前記入力信号に基づき前記回転
    体の回転速度に対する前記副走査方向への移動速度を算
    出し、当該算出結果に応じて前記発光手段を前記副走査
    方向へ移動させる移動速度制御手段を、更に備えた請求
    項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 (g) 前記走査ライン毎に、前記入力
    信号に基づき前記主走査方向への相対的な遅延時間を算
    出し、当該遅延時間経過後に前記画像信号の読出しタイ
    ミングを示すクロック信号を出力するクロック信号発生
    手段と、(h) 前記クロック信号のタイミングに応じ
    て前記画像信号を前記発光手段へ出力する画像信号出力
    手段とを、更に備えた請求項2記載の画像記録装置。
JP10038493A 1993-04-01 1993-04-01 画像記録装置 Pending JPH06316106A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216415A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Seiko Epson Corp 画像形成装置及び画像形成方法
KR100869883B1 (ko) * 2005-09-29 2008-11-24 다이닛뽕스크린 세이조오 가부시키가이샤 화상기록 장치 및 화상기록 방법

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