JPH07246729A - 画像記録装置 - Google Patents
画像記録装置Info
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- JPH07246729A JPH07246729A JP6041473A JP4147394A JPH07246729A JP H07246729 A JPH07246729 A JP H07246729A JP 6041473 A JP6041473 A JP 6041473A JP 4147394 A JP4147394 A JP 4147394A JP H07246729 A JPH07246729 A JP H07246729A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/435—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
- B41J2/47—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/435—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
- B41J2/447—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using arrays of radiation sources
- B41J2/45—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using arrays of radiation sources using light-emitting diode [LED] or laser arrays
- B41J2/451—Special optical means therefor, e.g. lenses, mirrors, focusing means
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Laser Beam Printer (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転体の回転周期や露光ヘッドの副走査方向
への移動速度の変動に起因して発生する画像ムラの低減
を図る。 【構成】 画像記録装置100は、螺旋状にマルチビー
ムを走査する装置であって、これに所謂インターレース
方式という走査方法を適用したものである。LEDホル
ダ30より出射したn本の光ビームLBは、ズームレン
ズ24によって、その結像の中心間ピッチが記録線密度
の逆数の2倍となる様に、フィルム35上に結像され
る。LEDホルダ30は記録線密度に応じた傾斜角度だ
け回動する。シリンダ36は主走査方向Yへ回転し、露
光ヘッド20は副走査方向Xへ記録線密度に応じて定ま
る速度Vx で移動している。従って、あるブロックライ
ンの走査によって露光された走査線間を、次のブロック
ラインの走査によって露光することとなり、この様な走
査が繰返されることにより、すじ状の画像ムラが低減さ
れる。
への移動速度の変動に起因して発生する画像ムラの低減
を図る。 【構成】 画像記録装置100は、螺旋状にマルチビー
ムを走査する装置であって、これに所謂インターレース
方式という走査方法を適用したものである。LEDホル
ダ30より出射したn本の光ビームLBは、ズームレン
ズ24によって、その結像の中心間ピッチが記録線密度
の逆数の2倍となる様に、フィルム35上に結像され
る。LEDホルダ30は記録線密度に応じた傾斜角度だ
け回動する。シリンダ36は主走査方向Yへ回転し、露
光ヘッド20は副走査方向Xへ記録線密度に応じて定ま
る速度Vx で移動している。従って、あるブロックライ
ンの走査によって露光された走査線間を、次のブロック
ラインの走査によって露光することとなり、この様な走
査が繰返されることにより、すじ状の画像ムラが低減さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マルチビームによる
高速走査化に対応した画像記録装置に関するものであ
る。特に、螺旋状マルチビーム走査方式を用いた画像記
録装置に関している。
高速走査化に対応した画像記録装置に関するものであ
る。特に、螺旋状マルチビーム走査方式を用いた画像記
録装置に関している。
【0002】
【従来の技術】画像記録速度の高速化に対応して、従来
よりマルチビーム露光が広く行われている。その際に一
般的に利用されている走査方法を、図20(a)に示
す。この場合には、露光ヘッド40は複数(n)個の発
光素子を備えており、シリンダ36の中心軸37に沿っ
て副走査方向Xへ移動する。一方、シリンダ36は所定
の回転周期で主走査方向−Yへ回転している。その結
果、露光ヘッド40より出た複数本の光ビームはレンズ
41を介してフィルム35上に結像されることにより露
光ピクセル42が形成されると共に、上記シリンダ36
の回転に伴って主走査方向Yへ走査される。主走査方向
−Yへのシリンダ36の1回転による光ビームの走査が
終了すると、露光ヘッド40を副走査方向Xへ移動し、
再び主走査方向Yへの光ビームの走査を行う。この走査
をm回繰り返すことによって、図21(a)に示すよう
に、n×m本の光ビームがフィルム35上を走査したこ
ととなる。但し、図21(a)では、図20(a)の露
光ヘッド40がn個の発光素子を有しているものとして
いる。又、スキャンラインエリアSL(ここでは、露光
ヘッド40による主走査1回分の露光領域に該当)の数
はm個としている。従って、図21では、左側から第1
番目、第2番目、第3番目、……第(m−1)番目及び
第m番目の各スキャンラインエリアSLを、それぞれS
L1、SL2、SL3、……SL(m−1)、SLmと
して表わしている。以後、この表わし方によるものとす
る。
よりマルチビーム露光が広く行われている。その際に一
般的に利用されている走査方法を、図20(a)に示
す。この場合には、露光ヘッド40は複数(n)個の発
光素子を備えており、シリンダ36の中心軸37に沿っ
て副走査方向Xへ移動する。一方、シリンダ36は所定
の回転周期で主走査方向−Yへ回転している。その結
果、露光ヘッド40より出た複数本の光ビームはレンズ
41を介してフィルム35上に結像されることにより露
光ピクセル42が形成されると共に、上記シリンダ36
の回転に伴って主走査方向Yへ走査される。主走査方向
−Yへのシリンダ36の1回転による光ビームの走査が
終了すると、露光ヘッド40を副走査方向Xへ移動し、
再び主走査方向Yへの光ビームの走査を行う。この走査
をm回繰り返すことによって、図21(a)に示すよう
に、n×m本の光ビームがフィルム35上を走査したこ
ととなる。但し、図21(a)では、図20(a)の露
光ヘッド40がn個の発光素子を有しているものとして
いる。又、スキャンラインエリアSL(ここでは、露光
ヘッド40による主走査1回分の露光領域に該当)の数
はm個としている。従って、図21では、左側から第1
番目、第2番目、第3番目、……第(m−1)番目及び
第m番目の各スキャンラインエリアSLを、それぞれS
L1、SL2、SL3、……SL(m−1)、SLmと
して表わしている。以後、この表わし方によるものとす
る。
【0003】しかしながら、図21(a)の方法では、
露光ヘッド40を副走査方向Xへ移動している間にシリ
ンダ36(図20)もまた1回転しており、この1回転
の間、主走査方向Yへの走査が行われないため、無駄な
回転が行われていることとなる。その結果、更に一層の
高速化を追求するに際して、上記シリンダ36の余分な
回転が障害となっていた。
露光ヘッド40を副走査方向Xへ移動している間にシリ
ンダ36(図20)もまた1回転しており、この1回転
の間、主走査方向Yへの走査が行われないため、無駄な
回転が行われていることとなる。その結果、更に一層の
高速化を追求するに際して、上記シリンダ36の余分な
回転が障害となっていた。
【0004】このような問題を解決する方法として、露
光ヘッドを連続送りすることによって螺旋状に光ビーム
を走査する方法が提案されている。この場合には、図2
1(b)に示すようにフィルム上の画像形成領域34a
は平行四辺形となり、スキャンラインエリアSLは主走
査方向Yに対して角度θだけ傾斜し、この結果、形成さ
れる画像は歪むこととなる。この傾斜角度θは、ビーム
本数nが多いほどに大きな値となる。従って、この画像
歪を防止するためには、各スキャンラインエリアSLを
図22(a)に示すような長方形の形状にする必要があ
る。そのため、露光ヘッドを副走査方向Xへ連続送りす
るに際して、フィルム上に結像される露光ピクセルの配
列をシリンダ36の中心軸37(図20)に対して前述
の角度θだけ傾ける必要が生じる。
光ヘッドを連続送りすることによって螺旋状に光ビーム
を走査する方法が提案されている。この場合には、図2
1(b)に示すようにフィルム上の画像形成領域34a
は平行四辺形となり、スキャンラインエリアSLは主走
査方向Yに対して角度θだけ傾斜し、この結果、形成さ
れる画像は歪むこととなる。この傾斜角度θは、ビーム
本数nが多いほどに大きな値となる。従って、この画像
歪を防止するためには、各スキャンラインエリアSLを
図22(a)に示すような長方形の形状にする必要があ
る。そのため、露光ヘッドを副走査方向Xへ連続送りす
るに際して、フィルム上に結像される露光ピクセルの配
列をシリンダ36の中心軸37(図20)に対して前述
の角度θだけ傾ける必要が生じる。
【0005】そのような技術は、特開昭58−1115
66号公報に開示されている。即ち、n個の発光素子を
有する露光ヘッド43自体を中心軸37に対して角度θ
だけ傾けることとしている(図20(b)参照)。ここ
で数字45は、フィルム35上に結像された露光ピクセ
ルを示しており、数字44はレンズを示している。この
場合では、フィルム35上に形成されるスキャンライン
エリアSLは、前述の図22(a)に示すように、隣り
合うスキャンラインエリアSLに対してずれを生じさせ
ることとなる。このようなずれは、当該公報に開示され
ているように、各スキャンラインエリアSL毎に主走査
方向Yの露光タイミングを遅延させることによって補正
することができる。そのような補正の結果、図22
(b)に示す様な画像歪がなく、かつずれのない画像を
形成することができる。
66号公報に開示されている。即ち、n個の発光素子を
有する露光ヘッド43自体を中心軸37に対して角度θ
だけ傾けることとしている(図20(b)参照)。ここ
で数字45は、フィルム35上に結像された露光ピクセ
ルを示しており、数字44はレンズを示している。この
場合では、フィルム35上に形成されるスキャンライン
エリアSLは、前述の図22(a)に示すように、隣り
合うスキャンラインエリアSLに対してずれを生じさせ
ることとなる。このようなずれは、当該公報に開示され
ているように、各スキャンラインエリアSL毎に主走査
方向Yの露光タイミングを遅延させることによって補正
することができる。そのような補正の結果、図22
(b)に示す様な画像歪がなく、かつずれのない画像を
形成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、螺旋
状マルチビーム走査に関する原理を開示するものである
が、ここでは、シリンダが主走査方向に等速回転運動を
なし、且つ露光ヘッドが、副走査方向に対して所定の角
度だけ傾いた状態で、副走査方向に等速並進運動をする
ことが前提となっている。しかしながら、実際には、上
記シリンダの回転や露光ヘッドの移動を制御する各駆動
信号のレベルは、常に理想的な一定値に保たれているわ
けではなく、設定値を中心としたある範囲内で微小なが
らも変動している。しかも、これらの駆動信号のレベル
は、周囲温度の変化による影響をも受けて変動する。こ
のため、シリンダの回転速度(従って、回転周期)や露
光ヘッドの副走査方向の移動速度は、光ビームの走査実
行中に変動していることとなる。而して、上記従来技術
は、複数本の光ビームを主走査方向に走査しつつ、同時
にこれらの光ビームを副走査方向へも走査している。従
って、上記速度変化により、隣接する2つのスキャンラ
インエリアの境界部分に於ける隣り合う走査線間のピッ
チと当該スキャンラインエリア内に属する各走査線同士
のピッチとが異なる結果となる。この相違は、境界部分
にすじ状の画像ムラを発生させる。このとき、上記各速
度変化そのものは微小であっても、この様な画像ムラが
ほぼ規則的に各境界毎に発生するため、当該画像ムラが
際立って目立つことになり、記録画像の品質劣化をもた
らす。
状マルチビーム走査に関する原理を開示するものである
が、ここでは、シリンダが主走査方向に等速回転運動を
なし、且つ露光ヘッドが、副走査方向に対して所定の角
度だけ傾いた状態で、副走査方向に等速並進運動をする
ことが前提となっている。しかしながら、実際には、上
記シリンダの回転や露光ヘッドの移動を制御する各駆動
信号のレベルは、常に理想的な一定値に保たれているわ
けではなく、設定値を中心としたある範囲内で微小なが
らも変動している。しかも、これらの駆動信号のレベル
は、周囲温度の変化による影響をも受けて変動する。こ
のため、シリンダの回転速度(従って、回転周期)や露
光ヘッドの副走査方向の移動速度は、光ビームの走査実
行中に変動していることとなる。而して、上記従来技術
は、複数本の光ビームを主走査方向に走査しつつ、同時
にこれらの光ビームを副走査方向へも走査している。従
って、上記速度変化により、隣接する2つのスキャンラ
インエリアの境界部分に於ける隣り合う走査線間のピッ
チと当該スキャンラインエリア内に属する各走査線同士
のピッチとが異なる結果となる。この相違は、境界部分
にすじ状の画像ムラを発生させる。このとき、上記各速
度変化そのものは微小であっても、この様な画像ムラが
ほぼ規則的に各境界毎に発生するため、当該画像ムラが
際立って目立つことになり、記録画像の品質劣化をもた
らす。
【0007】そこで、シリンダの回転速度や露光ヘッド
の移動速度の変動を予め考慮した螺旋状マルチビーム走
査が求められるわけであるが、その際に、露光ピクセル
の記録線密度(露光ピクセルの配列方向に於ける、単位
長さ当たりの露光ピクセルないし走査線の数)の値に応
じて、装置内の各部を正確に制御可能とする必要があ
る。これは、次の様な理由による。
の移動速度の変動を予め考慮した螺旋状マルチビーム走
査が求められるわけであるが、その際に、露光ピクセル
の記録線密度(露光ピクセルの配列方向に於ける、単位
長さ当たりの露光ピクセルないし走査線の数)の値に応
じて、装置内の各部を正確に制御可能とする必要があ
る。これは、次の様な理由による。
【0008】即ち、各画像記録毎に適切な倍率を設定し
ているが、このように倍率を変更すると、必然的にフィ
ルム上に結像される露光ピクセルの寸法、従ってその記
録線密度も変化する。その結果、スキャンラインエリア
SLの幅Δx0(図22(b)参照)の値も変化するこ
ととなり、傾斜角度θもまたその影響を受けることとな
る。そして、この傾斜角度θの変化に伴い、露光ヘッド
の副走査方向の移動速度や主走査方向の露光タイミング
への影響をも考慮しなければならないこととなる。以上
述べた問題点については、上記従来技術は何ら開示する
ところではない。
ているが、このように倍率を変更すると、必然的にフィ
ルム上に結像される露光ピクセルの寸法、従ってその記
録線密度も変化する。その結果、スキャンラインエリア
SLの幅Δx0(図22(b)参照)の値も変化するこ
ととなり、傾斜角度θもまたその影響を受けることとな
る。そして、この傾斜角度θの変化に伴い、露光ヘッド
の副走査方向の移動速度や主走査方向の露光タイミング
への影響をも考慮しなければならないこととなる。以上
述べた問題点については、上記従来技術は何ら開示する
ところではない。
【0009】
【発明の目的】この発明は、以上のような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的は、記録線密度の設
定に対して適切に各部の制御を可能としつつ、シリンダ
の回転周期や露光ヘッドの副走査方向の移動速度に多少
の変動があったとしても、ムラのない画像を記録するこ
とができる装置を提供することにある。
してなされたものであり、その目的は、記録線密度の設
定に対して適切に各部の制御を可能としつつ、シリンダ
の回転周期や露光ヘッドの副走査方向の移動速度に多少
の変動があったとしても、ムラのない画像を記録するこ
とができる装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
主走査方向へ回転する回転体上に配置された感光材に対
して、n本(nは3以上の奇数)の光ビームを前記主走
査方向と直交する副走査方向へ移動させつつ螺旋状に走
査することにより画像を記録する画像記録装置であっ
て、画像信号に応じて前記n本の光ビームをそれぞれ発
光するn個の発光素子が等間隔で配列されている発光手
段と、隣合う結像の中心間ピッチが、当該結像の配列方
向に於ける単位長さ当たりの走査線の数に該当する記録
線密度の逆数の2倍となる様に、前記n本の光ビームを
前記感光材上へ結像する結像手段と、前記n本の光ビー
ムの結像を前記副走査方向に対して前記記録線密度に応
じた傾斜角度θで傾斜させる結像配列方向制御手段と、
前記回転体の一回転内に、前記記録線密度の逆数のピッ
チで露光されるn本の前記走査線を含む走査領域である
スキャンラインエリアの幅の前記副走査方向への長さ分
だけ、前記発光手段を前記結像手段及び結像配列方向制
御手段と共に前記副走査方向へ移動させる移動制御手段
と、前記回転体の一回転毎に、前記スキャンラインエリ
アの幅の前記主走査方向への長さ分だけ前記回転体を回
転させるのに要する時間Δtずつ前記画像信号の印加時
間を早めながら、前記n個の発光素子に前記画像信号を
印加する画像信号印加手段とを備えている。
主走査方向へ回転する回転体上に配置された感光材に対
して、n本(nは3以上の奇数)の光ビームを前記主走
査方向と直交する副走査方向へ移動させつつ螺旋状に走
査することにより画像を記録する画像記録装置であっ
て、画像信号に応じて前記n本の光ビームをそれぞれ発
光するn個の発光素子が等間隔で配列されている発光手
段と、隣合う結像の中心間ピッチが、当該結像の配列方
向に於ける単位長さ当たりの走査線の数に該当する記録
線密度の逆数の2倍となる様に、前記n本の光ビームを
前記感光材上へ結像する結像手段と、前記n本の光ビー
ムの結像を前記副走査方向に対して前記記録線密度に応
じた傾斜角度θで傾斜させる結像配列方向制御手段と、
前記回転体の一回転内に、前記記録線密度の逆数のピッ
チで露光されるn本の前記走査線を含む走査領域である
スキャンラインエリアの幅の前記副走査方向への長さ分
だけ、前記発光手段を前記結像手段及び結像配列方向制
御手段と共に前記副走査方向へ移動させる移動制御手段
と、前記回転体の一回転毎に、前記スキャンラインエリ
アの幅の前記主走査方向への長さ分だけ前記回転体を回
転させるのに要する時間Δtずつ前記画像信号の印加時
間を早めながら、前記n個の発光素子に前記画像信号を
印加する画像信号印加手段とを備えている。
【0011】請求項2に係る発明では、前記回転体の円
周を2πR、前記記録線密度をMとして表すとき、請求
項1に於ける結像配列方向制御手段は関係式θ=sin
-1〔n/(2πR×M)〕に基づき前記傾斜角度θを決
定している。
周を2πR、前記記録線密度をMとして表すとき、請求
項1に於ける結像配列方向制御手段は関係式θ=sin
-1〔n/(2πR×M)〕に基づき前記傾斜角度θを決
定している。
【0012】請求項3に係る発明では、前記回転体の回
転周期をTとして表すとき、請求項2に於ける前記移動
制御手段は、関係式Vx =n/(M×T×cosθ)に
基づき前記発光手段の移動速度Vxを決定している。
転周期をTとして表すとき、請求項2に於ける前記移動
制御手段は、関係式Vx =n/(M×T×cosθ)に
基づき前記発光手段の移動速度Vxを決定している。
【0013】請求項4に係る発明では、請求項3記載の
前記時間Δtは関係式Δt=T×n×sinθ/(M×
2πR)に基づき決定される。
前記時間Δtは関係式Δt=T×n×sinθ/(M×
2πR)に基づき決定される。
【0014】請求項5に係る発明では、請求項4記載の
結像配列方向制御手段は、前記結像手段の光軸と平行な
軸の周りに前記発光手段を前記傾斜角度θだけ回動させ
ることにより、前記結像の配列方向を制御している。
結像配列方向制御手段は、前記結像手段の光軸と平行な
軸の周りに前記発光手段を前記傾斜角度θだけ回動させ
ることにより、前記結像の配列方向を制御している。
【0015】請求項6に係る発明では、請求項4記載の
結像配列方向制御手段は、前記傾斜角度θの半分の回転
角度を与える制御信号に応じて、前記発光手段より放出
されたn本の光ビームを前記結像手段の光軸と平行な軸
の周りに傾斜角度θだけ回転させる像回転手段である。
結像配列方向制御手段は、前記傾斜角度θの半分の回転
角度を与える制御信号に応じて、前記発光手段より放出
されたn本の光ビームを前記結像手段の光軸と平行な軸
の周りに傾斜角度θだけ回転させる像回転手段である。
【0016】
〔請求項1に係る発明〕 n個の発光素子は、それぞれ
印加された画像信号に応じて光ビームを発光する。その
際、各発光素子は等間隔で配列されているので、放出さ
れたn本の光ビームの中心間ピッチは各発光素子の間隔
に等しい。その後、n本の光ビームは結像手段に入射
し、この結像手段によって感光材上に結像される。その
際、結像手段は、隣合う結像の中心間ピッチが、当該結
像の配列方向に於ける単位長さ当たりの走査線数に相当
する記録線密度の逆数の2倍となる様に、n本の光ビー
ムを結像する。しかも、結像配列方向制御手段が、n本
の光ビームの結像を副走査方向に対して上記記録線密度
に応じた傾斜角度θで傾斜した方向へ配列させる。更
に、発光手段と結像手段と結像配列方向制御手段とは共
に、回転体の主走査方向への一回転内に、移動制御手段
の制御によりスキャンラインエリアの幅の副走査方向へ
の長さ分だけ移動する。ここで、スキャンラインエリア
とは、記録線密度の逆数のピッチで露光されるn個の走
査線を含む走査領域である。その結果、副走査方向と上
記傾斜角度θをなす方向へ配列したn本の光ビームの結
像は、感光材上をその主走査方向に対して傾斜角度θで
傾斜した方向へ走査されることとなる。その際、当該回
転体の一回転内に、第1番目から第〔(n−1)/2〕
番目迄の発光素子から放出された各光ビームは、隣接す
る2つのスキャンラインエリアの内の一方に属するn本
の走査線の中で、それぞれが両スキャンラインエリアの
境界から数えて偶数番目の走査線に該当する、(n−
1)/2本の各走査線上に沿って走査される一方、第
〔(n+1)/2〕番目から第n番目迄の発光素子から
放出された各光ビームは、上記両スキャンラインエリア
の内の他方に属するn本の走査線の内で、それぞれが上
記境界から数えて奇数番目の走査線に該当する、(n+
1)/2個の各走査線上に沿って走査される。加えて、
画像信号印加手段は、回転体の一回転内に、スキャンラ
インエリアの幅の主走査方向への長さ分だけ回転体を回
転させるのに要する時間Δtずつ印加時間を早めなが
ら、各発光素子に画像信号を印加する。従って、回転体
の次の一回転時においては、同じく主走査方向に対して
傾斜角度θで傾斜した方向へ螺旋状に走査されるn本の
光ビームの内で、第1番目から第〔(n−1)/2〕番
目迄の発光素子から放出された各光ビームは、回転体の
前回の一回転時に第〔(n+1)/2〕番目から第n番
目迄の発光素子から放出された各光ビームが走査された
スキャンラインエリアに属する偶数番目の各走査線上を
走査される一方、第〔(n+1)/2〕番目から第n番
目迄の発光素子から放出された各光ビームは、その次の
新たなスキャンラインエリアに属する奇数番目の各走査
線上を走査される。しかも、前回と今回の一回転時の露
光により記録された画像は、隣合うスキャンラインエリ
ア同士の境界でずれること無く、副走査方向と傾斜角度
θをなす方向に繋がっている。この様に、一つのスキャ
ンラインエリアは、回転体の二回の回転によって、その
全てが露光されることになる。そして、この様なn本の
光ビームの走査が、回転体の一回転毎に行われていく。
印加された画像信号に応じて光ビームを発光する。その
際、各発光素子は等間隔で配列されているので、放出さ
れたn本の光ビームの中心間ピッチは各発光素子の間隔
に等しい。その後、n本の光ビームは結像手段に入射
し、この結像手段によって感光材上に結像される。その
際、結像手段は、隣合う結像の中心間ピッチが、当該結
像の配列方向に於ける単位長さ当たりの走査線数に相当
する記録線密度の逆数の2倍となる様に、n本の光ビー
ムを結像する。しかも、結像配列方向制御手段が、n本
の光ビームの結像を副走査方向に対して上記記録線密度
に応じた傾斜角度θで傾斜した方向へ配列させる。更
に、発光手段と結像手段と結像配列方向制御手段とは共
に、回転体の主走査方向への一回転内に、移動制御手段
の制御によりスキャンラインエリアの幅の副走査方向へ
の長さ分だけ移動する。ここで、スキャンラインエリア
とは、記録線密度の逆数のピッチで露光されるn個の走
査線を含む走査領域である。その結果、副走査方向と上
記傾斜角度θをなす方向へ配列したn本の光ビームの結
像は、感光材上をその主走査方向に対して傾斜角度θで
傾斜した方向へ走査されることとなる。その際、当該回
転体の一回転内に、第1番目から第〔(n−1)/2〕
番目迄の発光素子から放出された各光ビームは、隣接す
る2つのスキャンラインエリアの内の一方に属するn本
の走査線の中で、それぞれが両スキャンラインエリアの
境界から数えて偶数番目の走査線に該当する、(n−
1)/2本の各走査線上に沿って走査される一方、第
〔(n+1)/2〕番目から第n番目迄の発光素子から
放出された各光ビームは、上記両スキャンラインエリア
の内の他方に属するn本の走査線の内で、それぞれが上
記境界から数えて奇数番目の走査線に該当する、(n+
1)/2個の各走査線上に沿って走査される。加えて、
画像信号印加手段は、回転体の一回転内に、スキャンラ
インエリアの幅の主走査方向への長さ分だけ回転体を回
転させるのに要する時間Δtずつ印加時間を早めなが
ら、各発光素子に画像信号を印加する。従って、回転体
の次の一回転時においては、同じく主走査方向に対して
傾斜角度θで傾斜した方向へ螺旋状に走査されるn本の
光ビームの内で、第1番目から第〔(n−1)/2〕番
目迄の発光素子から放出された各光ビームは、回転体の
前回の一回転時に第〔(n+1)/2〕番目から第n番
目迄の発光素子から放出された各光ビームが走査された
スキャンラインエリアに属する偶数番目の各走査線上を
走査される一方、第〔(n+1)/2〕番目から第n番
目迄の発光素子から放出された各光ビームは、その次の
新たなスキャンラインエリアに属する奇数番目の各走査
線上を走査される。しかも、前回と今回の一回転時の露
光により記録された画像は、隣合うスキャンラインエリ
ア同士の境界でずれること無く、副走査方向と傾斜角度
θをなす方向に繋がっている。この様に、一つのスキャ
ンラインエリアは、回転体の二回の回転によって、その
全てが露光されることになる。そして、この様なn本の
光ビームの走査が、回転体の一回転毎に行われていく。
【0017】〔請求項2に係る発明〕 結像配列方向制
御手段は、関係式θ=sin-1〔n/(2πR×M)〕
に基づき傾斜角度θを決定した上で、n本の光ビームの
結像の配列方向を傾斜角度θだけ傾けさせる。
御手段は、関係式θ=sin-1〔n/(2πR×M)〕
に基づき傾斜角度θを決定した上で、n本の光ビームの
結像の配列方向を傾斜角度θだけ傾けさせる。
【0018】〔請求項3に係る発明〕 移動制御手段
は、関係式Vx =n/(M×T×cosθ)に基づき発
光手段の移動速度Vxを決定し、この移動速度Vx で以
て発光手段を副走査方向へ移動させる。その結果、n本
の光ビームもまた、回転体の一回転中に上記移動速度V
x で副走査方向へ走査されている。
は、関係式Vx =n/(M×T×cosθ)に基づき発
光手段の移動速度Vxを決定し、この移動速度Vx で以
て発光手段を副走査方向へ移動させる。その結果、n本
の光ビームもまた、回転体の一回転中に上記移動速度V
x で副走査方向へ走査されている。
【0019】〔請求項4に係る発明〕 画像信号印加手
段は、関係式Δt=T×n×sinθ/(M×2πR)
に基づき時間Δtを決定する。
段は、関係式Δt=T×n×sinθ/(M×2πR)
に基づき時間Δtを決定する。
【0020】〔請求項5に係る発明〕 結像配列方向制
御手段は、結像手段の光軸と平行な軸の周りに、発光手
段を傾斜角度θだけ回動させる。この結果、n個の発光
素子の配列方向は、副走査方向に対して傾斜角度θだけ
傾斜した方向となる。
御手段は、結像手段の光軸と平行な軸の周りに、発光手
段を傾斜角度θだけ回動させる。この結果、n個の発光
素子の配列方向は、副走査方向に対して傾斜角度θだけ
傾斜した方向となる。
【0021】〔請求項6に係る発明〕 結像配列方向制
御手段は、傾斜角度θの半分の回転角度を与える制御信
号に応じて、発光手段より放出されたn本の光ビームを
結像手段の光軸と平行な軸の周りに、傾斜角度θだけ回
転させる。その結果、感光材上でのn本の光ビームの結
像もまた、上記軸の周りに傾斜角度θだけ回転した状態
となる。
御手段は、傾斜角度θの半分の回転角度を与える制御信
号に応じて、発光手段より放出されたn本の光ビームを
結像手段の光軸と平行な軸の周りに、傾斜角度θだけ回
転させる。その結果、感光材上でのn本の光ビームの結
像もまた、上記軸の周りに傾斜角度θだけ回転した状態
となる。
【0022】
【実施例】この発明に係る画像記録装置は、回転体上に
配置された感光材を複数本の光ビームで螺旋状に走査し
て画像を記録する装置であり、しかも、回転体の第i番
目の回転時に感光材に上記光ビームが走査された結果生
じる後半分の各走査線の間を、次の第(i+1)番目の
回転時の走査による前半分の走査線によって内挿してゆ
き、これにより画像を記録するという、いわゆるインタ
ーレース走査方式を採用したものである。以下、図面に
基づき、好適な実施例を説明する。
配置された感光材を複数本の光ビームで螺旋状に走査し
て画像を記録する装置であり、しかも、回転体の第i番
目の回転時に感光材に上記光ビームが走査された結果生
じる後半分の各走査線の間を、次の第(i+1)番目の
回転時の走査による前半分の走査線によって内挿してゆ
き、これにより画像を記録するという、いわゆるインタ
ーレース走査方式を採用したものである。以下、図面に
基づき、好適な実施例を説明する。
【0023】(1) 画像記録装置100の構成
【0024】A. シリンダ36と露光ヘッド20との
構成
構成
【0025】図1は、この発明の一実施例である画像記
録装置100における露光ヘッド20とシリンダ36
(回転体)との機械的構成を示した斜視図である。その
概略動作は、次の通りである。即ち、シリンダ36は、
その中心軸37の周りに、一定の回転周期Tで回転す
る。この回転方向を、主走査方向Yと呼ぶ。但し、実際
の回転周期は、当該一定値Tを中心として、微小範囲内
で微動している。この点を模式的に例示したのが図2で
あり、ある時刻tでは設定値Tに回転周期が保たれてい
ても、その後の時間経過と共に、回転周期は(T−ΔT
/2)から(T+ΔT/2)の範囲内で微小変動する。
ここで記号ΔTは、微小変動範囲を示している。
録装置100における露光ヘッド20とシリンダ36
(回転体)との機械的構成を示した斜視図である。その
概略動作は、次の通りである。即ち、シリンダ36は、
その中心軸37の周りに、一定の回転周期Tで回転す
る。この回転方向を、主走査方向Yと呼ぶ。但し、実際
の回転周期は、当該一定値Tを中心として、微小範囲内
で微動している。この点を模式的に例示したのが図2で
あり、ある時刻tでは設定値Tに回転周期が保たれてい
ても、その後の時間経過と共に、回転周期は(T−ΔT
/2)から(T+ΔT/2)の範囲内で微小変動する。
ここで記号ΔTは、微小変動範囲を示している。
【0026】一方、図1に於ける露光ヘッド20は、シ
リンダ36の中心軸37に平行な方向X(副走査方向)
へ、一定の移動速度Vx で移動する。但し、露光ヘッド
20の移動速度も又、一定値Vxを中心値ないし平均値
として、微小な範囲内で変動している。この点を同じく
模式的に例示したのが、図3である。本図中の微小変動
範囲ΔVは、制御信号のレベルが走査中微小量だけ変動
ないしドリフトすることに起因している。その結果、露
光ヘッド20より放出された光ビームLBは、上記の回
転周期Tと露光ヘッド20の移動速度Vxとの微小変動
を伴いながら、シリンダ36に対してスパイラル状に走
査される。以下、露光ヘッド20とシリンダ36との構
成を詳細に説明する。
リンダ36の中心軸37に平行な方向X(副走査方向)
へ、一定の移動速度Vx で移動する。但し、露光ヘッド
20の移動速度も又、一定値Vxを中心値ないし平均値
として、微小な範囲内で変動している。この点を同じく
模式的に例示したのが、図3である。本図中の微小変動
範囲ΔVは、制御信号のレベルが走査中微小量だけ変動
ないしドリフトすることに起因している。その結果、露
光ヘッド20より放出された光ビームLBは、上記の回
転周期Tと露光ヘッド20の移動速度Vxとの微小変動
を伴いながら、シリンダ36に対してスパイラル状に走
査される。以下、露光ヘッド20とシリンダ36との構
成を詳細に説明する。
【0027】(A−1) シリンダ36の構成
【0028】シリンダ36の表面上には、感光材として
のフィルム35が貼付されている。又、シリンダ36の
一端側には、シリンダ回転用モータ6(以後、単にモー
タと称す)が設けられており、このモータ6の駆動力を
受けてシリンダ36は主走査方向Yに回転する。そし
て、モータ6に取付けられたロータリーエンコーダ18
がシリンダ36の回転位置を検知して、ゼロパルス信号
VZP及び焼き付け基準クロック信号VSCLKを図6に於い
て後述する制御部10へ出力する。このゼロパルス信号
VZPは、シリンダ36の回転に同期したパルス信号であ
り、シリンダ36が1回転する間に1パルスを発生す
る。また焼き付け基準クロック信号VSCLKは、ピクセル
単位周期(一つの露光ピクセルの主走査方向Yの寸法に
相当する回転量だけシリンダ36が回転するのに要する
時間)のクロック信号である。尚、本実施例では、領域
34が画像形成領域となる。この領域34は、中心軸3
7に対して、わずかに傾斜している。
のフィルム35が貼付されている。又、シリンダ36の
一端側には、シリンダ回転用モータ6(以後、単にモー
タと称す)が設けられており、このモータ6の駆動力を
受けてシリンダ36は主走査方向Yに回転する。そし
て、モータ6に取付けられたロータリーエンコーダ18
がシリンダ36の回転位置を検知して、ゼロパルス信号
VZP及び焼き付け基準クロック信号VSCLKを図6に於い
て後述する制御部10へ出力する。このゼロパルス信号
VZPは、シリンダ36の回転に同期したパルス信号であ
り、シリンダ36が1回転する間に1パルスを発生す
る。また焼き付け基準クロック信号VSCLKは、ピクセル
単位周期(一つの露光ピクセルの主走査方向Yの寸法に
相当する回転量だけシリンダ36が回転するのに要する
時間)のクロック信号である。尚、本実施例では、領域
34が画像形成領域となる。この領域34は、中心軸3
7に対して、わずかに傾斜している。
【0029】(A−2) 露光ヘッド20の構成
【0030】露光ヘッド20は、その一端に副走査送り
用モータ7(以後、単にモータと称す)が取付けられた
ボールネジ29とレール28とに取付けられており、モ
ータ7の回転力を受けて、レール28に沿って副走査方
向Xへ移動する。その際、移動速度Vx は、後述する数
式5で与えられる最適な一定値に制御されている。但
し、厳密には、その一定値を中心とした微小範囲内で、
移動速度Vxは微動する。この点は、既述した通りであ
る。
用モータ7(以後、単にモータと称す)が取付けられた
ボールネジ29とレール28とに取付けられており、モ
ータ7の回転力を受けて、レール28に沿って副走査方
向Xへ移動する。その際、移動速度Vx は、後述する数
式5で与えられる最適な一定値に制御されている。但
し、厳密には、その一定値を中心とした微小範囲内で、
移動速度Vxは微動する。この点は、既述した通りであ
る。
【0031】露光ヘッド20の内部構成は、次の通りで
ある。先ず、露光ヘッド20の移動台21上にはL字型
のブラケット23が固着されており、当該ブラケット2
3の上端側にはLED回転用モータ9(サーボモータ;
以後、単にモータと称す)が取付けられている。このモ
ータ9の駆動は、後述する制御信号VCONT4 によって行
われる。更に当該モータ9の回転軸の一端にはネジ25
が取付けられており、しかもこのネジ25は移動台21
上に取付けられている。
ある。先ず、露光ヘッド20の移動台21上にはL字型
のブラケット23が固着されており、当該ブラケット2
3の上端側にはLED回転用モータ9(サーボモータ;
以後、単にモータと称す)が取付けられている。このモ
ータ9の駆動は、後述する制御信号VCONT4 によって行
われる。更に当該モータ9の回転軸の一端にはネジ25
が取付けられており、しかもこのネジ25は移動台21
上に取付けられている。
【0032】又、LEDホルダー30(発光装置部)の
一端が、移動台21上に固着された支持部27によって
軸支されている。このLEDホルダー30の中心部31
には、発光素子としてのn個(nは3以上の奇数)の発
光ダイオード(LED1〜LEDn)が、中心間隔d0
で一列に配列するように取付けられている。この配列状
態を模式的に示したのが、図4である。
一端が、移動台21上に固着された支持部27によって
軸支されている。このLEDホルダー30の中心部31
には、発光素子としてのn個(nは3以上の奇数)の発
光ダイオード(LED1〜LEDn)が、中心間隔d0
で一列に配列するように取付けられている。この配列状
態を模式的に示したのが、図4である。
【0033】更に、図1に示す通り、LEDホルダー3
0の他端側は、ネジ25によって螺合されたナット26
に取付けられている。しかも当該ナット26の下面に
は、その一端が移動台21に取付けられたスプリング2
2の他端が固着されている。従って、モータ9の回転力
によってナット26がネジ25に沿って上下運動を行う
と、その上下運動に応じてLEDホルダー30が支持部
27の軸27a(後述するズームレンズ24の光軸と平
行である)を回動軸として回動することとなる。その結
果、n個の発光ダイオードの配列方向は、副走査方向X
ないしは中心軸37に対して、LEDホルダー30の回
動角度だけ傾斜することとなる。この回動角度を、以
後、傾斜角度θと呼ぶ。
0の他端側は、ネジ25によって螺合されたナット26
に取付けられている。しかも当該ナット26の下面に
は、その一端が移動台21に取付けられたスプリング2
2の他端が固着されている。従って、モータ9の回転力
によってナット26がネジ25に沿って上下運動を行う
と、その上下運動に応じてLEDホルダー30が支持部
27の軸27a(後述するズームレンズ24の光軸と平
行である)を回動軸として回動することとなる。その結
果、n個の発光ダイオードの配列方向は、副走査方向X
ないしは中心軸37に対して、LEDホルダー30の回
動角度だけ傾斜することとなる。この回動角度を、以
後、傾斜角度θと呼ぶ。
【0034】更に、移動台21上には、結像手段として
のズームレンズ24が設けられている。しかも、このズ
ームレンズ24の光軸上に、前述のLEDホルダー30
の中心部31が配置されている。ズームレンズ24の倍
率は、同じく移動台21上に固設された倍率変換用モー
タ8(以後、単にモータと称す)によって調整される。
ズームレンズ24に入射したn本の光ビームは、ズーム
レンズ24に設定された倍率に応じた大きさの像に結像
される。即ち、ズームレンズ24への入射前の段階で
は、光ビームLBのビーム間ピッチ(中心間ピッチ)は
d0であるが、ズームレンズ24は、予めモータ8によ
り調整された倍率に応じて、フィルム35上のn個の結
像の中心間距離が後述する記録線密度の逆数の2倍に一
致するように、光ビームLBのビーム間ピッチを縮小す
る。
のズームレンズ24が設けられている。しかも、このズ
ームレンズ24の光軸上に、前述のLEDホルダー30
の中心部31が配置されている。ズームレンズ24の倍
率は、同じく移動台21上に固設された倍率変換用モー
タ8(以後、単にモータと称す)によって調整される。
ズームレンズ24に入射したn本の光ビームは、ズーム
レンズ24に設定された倍率に応じた大きさの像に結像
される。即ち、ズームレンズ24への入射前の段階で
は、光ビームLBのビーム間ピッチ(中心間ピッチ)は
d0であるが、ズームレンズ24は、予めモータ8によ
り調整された倍率に応じて、フィルム35上のn個の結
像の中心間距離が後述する記録線密度の逆数の2倍に一
致するように、光ビームLBのビーム間ピッチを縮小す
る。
【0035】ここで、その様なフィルム35上に結像さ
れたn本の光ビームLBによる露光ピクセル50の配列
状態の一例を、図5に示す。同図では、フィルム35
(図1)上での露光ピクセル50同士の中心間距離を距
離d(d<d0 )と記載している。しかも、当該中心間
距離dは、各露光ピクセル50の幅寸法(d/2)の2
倍に当たる。従って、各露光ピクセル50間に、更にも
う一つ別の露光ピクセルを挿入できる状態に、n個の光
ビームLBは結像されるわけである。以後、この各露光
ピクセル間の中心間距離dを、ビーム間ピッチdと呼ぶ
ことにする。
れたn本の光ビームLBによる露光ピクセル50の配列
状態の一例を、図5に示す。同図では、フィルム35
(図1)上での露光ピクセル50同士の中心間距離を距
離d(d<d0 )と記載している。しかも、当該中心間
距離dは、各露光ピクセル50の幅寸法(d/2)の2
倍に当たる。従って、各露光ピクセル50間に、更にも
う一つ別の露光ピクセルを挿入できる状態に、n個の光
ビームLBは結像されるわけである。以後、この各露光
ピクセル間の中心間距離dを、ビーム間ピッチdと呼ぶ
ことにする。
【0036】B. 電気的構成
【0037】(B−1) 全体構成
【0038】図6は、画像記録装置100の電気的構成
を模式的に示したブロック図である。先ず、ワークステ
ーション19内の画像メモリ1には、予め記録すべき画
像信号VIMA が格納されている。この画像メモリ1の出
力端は、トグルラインメモリ2に接続されている。そし
て、当該トグルラインメモリ2の出力端は、n個のラッ
チ回路31 〜3n の各入力端に接続されている。
を模式的に示したブロック図である。先ず、ワークステ
ーション19内の画像メモリ1には、予め記録すべき画
像信号VIMA が格納されている。この画像メモリ1の出
力端は、トグルラインメモリ2に接続されている。そし
て、当該トグルラインメモリ2の出力端は、n個のラッ
チ回路31 〜3n の各入力端に接続されている。
【0039】更に、各ラッチ回路31〜3nの出力端は、
それぞれn個のパラレル/シリアル変換器(以後、P/
S変換器と称す)41〜4nの入力端に接続されており、
各P/S変換器41〜4nの出力端は、それぞれドライバ
5を介して、各発光ダイオードLED1〜LEDnの入
力端に接続されている。
それぞれn個のパラレル/シリアル変換器(以後、P/
S変換器と称す)41〜4nの入力端に接続されており、
各P/S変換器41〜4nの出力端は、それぞれドライバ
5を介して、各発光ダイオードLED1〜LEDnの入
力端に接続されている。
【0040】制御部10は、上記各装置1、2、31〜
3n、41〜4nを制御する部分である。即ち、制御部1
0は、アドレス信号VADR1を画像メモリ1へ出力して、
画像メモリ1からの画像信号VIMAの読出しを制御す
る。これにより、フィルム35(図1)上に走査すべき
走査線に関する画像信号VIMAが順次に画像メモリ1よ
り読出されて、トグルラインメモリ2へ出力される。制
御部10は、このトグルラインメモリ2に対して、セレ
クタ信号VS1、VS2及びアドレス信号VADR2を出力す
る。
3n、41〜4nを制御する部分である。即ち、制御部1
0は、アドレス信号VADR1を画像メモリ1へ出力して、
画像メモリ1からの画像信号VIMAの読出しを制御す
る。これにより、フィルム35(図1)上に走査すべき
走査線に関する画像信号VIMAが順次に画像メモリ1よ
り読出されて、トグルラインメモリ2へ出力される。制
御部10は、このトグルラインメモリ2に対して、セレ
クタ信号VS1、VS2及びアドレス信号VADR2を出力す
る。
【0041】ここで図7は、トグルラインメモリ2の内
部構成を模式的に示したブロック図である。トグルライ
ンメモリ2は、3つのラインメモリ2A、2B、2Cと
3つのスイッチ回路S1、S2、S3とを有しており、
更にスイッチ回路S3は、3つのスイッチ回路S4〜S
6より成る。先ず、入力端T1は前述の画像メモリ1
(図6)の出力端に、出力端T16は各ラッチ回路31
〜3n(図6)の入力端に、それぞれ接続されている。
しかも、両スイッチ回路S1及びS2は、それぞれ3つ
の端子T2〜T4及びT13〜T15を有しており、共
にセレクタ信号VS1のLレベルからHレベルへの立上が
りに応じてスイッチング動作を行う。そして、端子T2
〜T4は、それぞれスイッチ回路S4の入力端T5、ス
イッチ回路S5の入力端T8、スイッチ回路S6の入力
端T11に接続されている。又、端子T13〜T15
は、それぞれラインメモリ2A〜2Cの出力端に接続さ
れている。一方、スイッチ回路S3に含まれる3つのス
イッチ回路S4〜S6は、共にセレクタ信号VS2のLレ
ベルからHレベルへの立上がりに応じてスイッチング動
作を行なう。スイッチ回路S4の端子T6、T7は、そ
れぞれラインメモリ2A、2Cの入力端に接続されてい
る。これに対して、両スイッチ回路S5、S6は、端子
T10を共有しており、端子T9、T10、T12は、
それぞれラインメモリ2A、2B、2Cの入力端に接続
されている。又、ラインメモリ2A、2B、2Cは、共
にアドレス信号VADR2が与えるアドレス指定に応じて、
送信されてくる各画像信号VIMAを順次に書き込むと共
に、格納済みの各画像信号VIMAを順次に読出す。
部構成を模式的に示したブロック図である。トグルライ
ンメモリ2は、3つのラインメモリ2A、2B、2Cと
3つのスイッチ回路S1、S2、S3とを有しており、
更にスイッチ回路S3は、3つのスイッチ回路S4〜S
6より成る。先ず、入力端T1は前述の画像メモリ1
(図6)の出力端に、出力端T16は各ラッチ回路31
〜3n(図6)の入力端に、それぞれ接続されている。
しかも、両スイッチ回路S1及びS2は、それぞれ3つ
の端子T2〜T4及びT13〜T15を有しており、共
にセレクタ信号VS1のLレベルからHレベルへの立上が
りに応じてスイッチング動作を行う。そして、端子T2
〜T4は、それぞれスイッチ回路S4の入力端T5、ス
イッチ回路S5の入力端T8、スイッチ回路S6の入力
端T11に接続されている。又、端子T13〜T15
は、それぞれラインメモリ2A〜2Cの出力端に接続さ
れている。一方、スイッチ回路S3に含まれる3つのス
イッチ回路S4〜S6は、共にセレクタ信号VS2のLレ
ベルからHレベルへの立上がりに応じてスイッチング動
作を行なう。スイッチ回路S4の端子T6、T7は、そ
れぞれラインメモリ2A、2Cの入力端に接続されてい
る。これに対して、両スイッチ回路S5、S6は、端子
T10を共有しており、端子T9、T10、T12は、
それぞれラインメモリ2A、2B、2Cの入力端に接続
されている。又、ラインメモリ2A、2B、2Cは、共
にアドレス信号VADR2が与えるアドレス指定に応じて、
送信されてくる各画像信号VIMAを順次に書き込むと共
に、格納済みの各画像信号VIMAを順次に読出す。
【0042】この様に、トグルラインメモリ2に3つの
ラインメモリ2A〜2Cと3つのスイッチ回路S1〜S
3を備える様にしたのは、次の理由によるものである。
その第一は、あるブロックライン(ブロックラインと
は、n本の光ビームで並列に1回の主走査を行なう走査
領域のことで、より詳しくは後述参照)に関する画像信
号VIMAをトグルラインメモリ2に書込んでいる間に並
行して、その前のブロックラインに関する格納済みの画
像信号VIMAをトグルラインメモリ2から読出し可能と
することであり、その第二は、画像メモリ1(図6)
は、第1番目の走査線に関する画像信号から最後の第
(m×n)番目の走査線に関する画像信号まで、順次に
各走査線に関する画像信号をその記憶領域から読出し
て、それを画像信号VIMAとして出力するので、トグル
ラインメモリ2側では、所望のブロックラインに属する
画像信号を送信されてくる各画像信号VIMAの中から選
別して、選別後の画像信号VIMAを各ラインメモリ2A
〜2Cへ振り分けて記憶する必要がある。そのために、
大別して3つのスイッチ回路S1〜S3を、トグルライ
ンメモリ2は有しているのである。その結果、各ライン
メモリ2A〜2Cには、各ブロックラインに属すべき画
像信号VIMAが順次に書込まれることになる。この点の
詳細は、後述するタイミングチャート(図15、図1
6)を用いた説明でより明らかとなる。又、上記走査線
の概念についても、後述の説明で明らかとなる。
ラインメモリ2A〜2Cと3つのスイッチ回路S1〜S
3を備える様にしたのは、次の理由によるものである。
その第一は、あるブロックライン(ブロックラインと
は、n本の光ビームで並列に1回の主走査を行なう走査
領域のことで、より詳しくは後述参照)に関する画像信
号VIMAをトグルラインメモリ2に書込んでいる間に並
行して、その前のブロックラインに関する格納済みの画
像信号VIMAをトグルラインメモリ2から読出し可能と
することであり、その第二は、画像メモリ1(図6)
は、第1番目の走査線に関する画像信号から最後の第
(m×n)番目の走査線に関する画像信号まで、順次に
各走査線に関する画像信号をその記憶領域から読出し
て、それを画像信号VIMAとして出力するので、トグル
ラインメモリ2側では、所望のブロックラインに属する
画像信号を送信されてくる各画像信号VIMAの中から選
別して、選別後の画像信号VIMAを各ラインメモリ2A
〜2Cへ振り分けて記憶する必要がある。そのために、
大別して3つのスイッチ回路S1〜S3を、トグルライ
ンメモリ2は有しているのである。その結果、各ライン
メモリ2A〜2Cには、各ブロックラインに属すべき画
像信号VIMAが順次に書込まれることになる。この点の
詳細は、後述するタイミングチャート(図15、図1
6)を用いた説明でより明らかとなる。又、上記走査線
の概念についても、後述の説明で明らかとなる。
【0043】再び図6に示す通り、制御部10は、各ラ
ッチ回路31〜3nに対してアドレス信号VADR2、セレク
タ信号VS1及び焼き付けクロック信号VCLKを出力す
る。しかも、焼付けクロック信号VCLKは、各P/S変
換器41〜4nにも入力されている。
ッチ回路31〜3nに対してアドレス信号VADR2、セレク
タ信号VS1及び焼き付けクロック信号VCLKを出力す
る。しかも、焼付けクロック信号VCLKは、各P/S変
換器41〜4nにも入力されている。
【0044】ここで、図8は、ラッチ回路31の内部構
成をP/S変換器41と共に模式的に示したブロック図
である。勿論、他のラッチ回路32〜3nの構成も又、ラ
ッチ回路31の構成と同一である。従って、ラッチ回路
31の構成の説明を以て、他のラッチ回路32〜3nの構
成の説明に代える。本図に示す通り、ラッチ回路3
1は、第1及び第2ラッチ回路31A、31Bと、2つのス
イッチ回路SW1、SW2と、分周回路31Cとを有して
いる。この内、スイッチ回路SW1の端子T17は、第
1番目の発光ダイオードLED1(図6)に対応した画
像信号VIMA1(パラレル信号である)を受信するもので
あり、端子T18、T19は、各々第1及び第2ラッチ
回路31A、31Bの入力端に接続されている。又、スイッ
チ回路SW2の端子T22は、ラッチ回路31の出力端
であり、端子T20、T21は各々、第1及び第2ラッ
チ回路31A、31Bの出力端に接続されている。そして、
両スイッチ回路SW1、SW2は共に、セレクタ信号V
S1の立上がりに応じてスイッチング動作を行なう。又、
第1及び第2ラッチ回路31A、31Bは、共にアドレス信
号VADR2のタイミングに応じて、受信した画像信号V
IMA1をラッチする。これに対して、分周回路31Cは、焼
き付けクロック信号VCLKを8分の1分周して、クロッ
ク信号VDCLKを生成する。
成をP/S変換器41と共に模式的に示したブロック図
である。勿論、他のラッチ回路32〜3nの構成も又、ラ
ッチ回路31の構成と同一である。従って、ラッチ回路
31の構成の説明を以て、他のラッチ回路32〜3nの構
成の説明に代える。本図に示す通り、ラッチ回路3
1は、第1及び第2ラッチ回路31A、31Bと、2つのス
イッチ回路SW1、SW2と、分周回路31Cとを有して
いる。この内、スイッチ回路SW1の端子T17は、第
1番目の発光ダイオードLED1(図6)に対応した画
像信号VIMA1(パラレル信号である)を受信するもので
あり、端子T18、T19は、各々第1及び第2ラッチ
回路31A、31Bの入力端に接続されている。又、スイッ
チ回路SW2の端子T22は、ラッチ回路31の出力端
であり、端子T20、T21は各々、第1及び第2ラッ
チ回路31A、31Bの出力端に接続されている。そして、
両スイッチ回路SW1、SW2は共に、セレクタ信号V
S1の立上がりに応じてスイッチング動作を行なう。又、
第1及び第2ラッチ回路31A、31Bは、共にアドレス信
号VADR2のタイミングに応じて、受信した画像信号V
IMA1をラッチする。これに対して、分周回路31Cは、焼
き付けクロック信号VCLKを8分の1分周して、クロッ
ク信号VDCLKを生成する。
【0045】この様に、焼き付けクロック信号VCLKを
8分の1分周するのは、次の理由による。即ち、第1及
び第2ラッチ回路31A、31Bは8ビット(8画素分の画
像データに該当)単位で画像信号VIMA1を保持するた
め、これらの画像信号VIMA1を8ビット単位の画像デー
タとして読出して、後段のP/S変換器41によって1
ビットの画像信号V(シリアル信号)に変換可能とする
ために、上記2つのクロック信号が必要となるのであ
る。
8分の1分周するのは、次の理由による。即ち、第1及
び第2ラッチ回路31A、31Bは8ビット(8画素分の画
像データに該当)単位で画像信号VIMA1を保持するた
め、これらの画像信号VIMA1を8ビット単位の画像デー
タとして読出して、後段のP/S変換器41によって1
ビットの画像信号V(シリアル信号)に変換可能とする
ために、上記2つのクロック信号が必要となるのであ
る。
【0046】又、ラッチ回路31をこの様な構成とした
のは、送信されて来た、あるブロックラインに関する画
像信号VIMA1をラッチしている間に、並行してその前の
ブロックラインに関する画像信号VIMA1を読出してP/
S変換すると共に、変換後の画像信号V1をドライバ5
(図6)を介して第1番目の発光ダイオードLED1に
印加するためである。図8では、丁度、第1ラッチ回路
31Aが画像信号VIMA1をラッチしており、これに対し
て、第2ラッチ回路31Bは、クロック信号VDCLKのタイ
ミングでラッチ済みの画像信号VIMA1を出力している。
制御部10の詳細な構成については、次に述べる。
のは、送信されて来た、あるブロックラインに関する画
像信号VIMA1をラッチしている間に、並行してその前の
ブロックラインに関する画像信号VIMA1を読出してP/
S変換すると共に、変換後の画像信号V1をドライバ5
(図6)を介して第1番目の発光ダイオードLED1に
印加するためである。図8では、丁度、第1ラッチ回路
31Aが画像信号VIMA1をラッチしており、これに対し
て、第2ラッチ回路31Bは、クロック信号VDCLKのタイ
ミングでラッチ済みの画像信号VIMA1を出力している。
制御部10の詳細な構成については、次に述べる。
【0047】(B−2) 制御部10の構成
【0048】図9は、制御部10とその周辺部分の構成
を示すブロック図である。本制御部10は、CPU11
を中心として構成されている。また、ロータリーエンコ
ーダ18及び操作部17が、当該制御部10に接続され
ている。ロータリーエンコーダ18は、ゼロパルス信号
VZP及び焼き付け基準クロック信号VSCLKを、I/Oポ
ート13を介してCPU11へ出力する。操作部17も
また、入力信号VIN1及びVIN2 を、I/Oポート13
を介してCPU11へ出力する。この操作部17は、キ
ーボードやマウスやタッチパネルキー等の入力装置(図
示せず)を備えている。操作部17から入力された入力
信号VIN1 及びVIN2 は、CPU11を介してメモリ1
2に格納される。
を示すブロック図である。本制御部10は、CPU11
を中心として構成されている。また、ロータリーエンコ
ーダ18及び操作部17が、当該制御部10に接続され
ている。ロータリーエンコーダ18は、ゼロパルス信号
VZP及び焼き付け基準クロック信号VSCLKを、I/Oポ
ート13を介してCPU11へ出力する。操作部17も
また、入力信号VIN1及びVIN2 を、I/Oポート13
を介してCPU11へ出力する。この操作部17は、キ
ーボードやマウスやタッチパネルキー等の入力装置(図
示せず)を備えている。操作部17から入力された入力
信号VIN1 及びVIN2 は、CPU11を介してメモリ1
2に格納される。
【0049】一方、制御部10の出力側には、モータ6
〜9が接続されている。CPU11は、I/Oポート1
4を介して、各モータ6〜9に対して制御信号VCONT1
〜VCONT4 を出力する。又、CPU11は、焼き付け基
準クロック信号VSCLKをカウントして、トリミング・マ
スク信号VTMを生成し、ANDゲート回路15の一方の
入力端へ出力する。ここで、トリミング・マスク信号V
TMは、トリミング範囲のスタート位置及びエンド位置を
与える信号である。このANDゲート回路15の他方の
入力端はロータリーエンコーダ18に接続されている結
果、焼き付け基準クロック信号VSCLKを受け取り、その
出力端からは、基準信号V0 が遅延回路16の入力端に
出力される。遅延回路16の出力端は、図6に示したn
個のラッチ31 〜3n に接続されており、CPU11が
出力する遅延信号VDLY (遅延時間を指令する信号)を
受けて、基準信号V0 を遅延した焼き付けクロック信号
VCLK を出力する。
〜9が接続されている。CPU11は、I/Oポート1
4を介して、各モータ6〜9に対して制御信号VCONT1
〜VCONT4 を出力する。又、CPU11は、焼き付け基
準クロック信号VSCLKをカウントして、トリミング・マ
スク信号VTMを生成し、ANDゲート回路15の一方の
入力端へ出力する。ここで、トリミング・マスク信号V
TMは、トリミング範囲のスタート位置及びエンド位置を
与える信号である。このANDゲート回路15の他方の
入力端はロータリーエンコーダ18に接続されている結
果、焼き付け基準クロック信号VSCLKを受け取り、その
出力端からは、基準信号V0 が遅延回路16の入力端に
出力される。遅延回路16の出力端は、図6に示したn
個のラッチ31 〜3n に接続されており、CPU11が
出力する遅延信号VDLY (遅延時間を指令する信号)を
受けて、基準信号V0 を遅延した焼き付けクロック信号
VCLK を出力する。
【0050】(2) 傾斜角度θとスキャンラインエリ
アのずれ補正方法
アのずれ補正方法
【0051】以下では、記録線密度(インターレース走
査された光ビームLBの結像の配列方向に於ける、単位
長さ当りの走査線ないし露光ピクセルの数に該当)と傾
斜角度θとの関係、及び記録線密度とスキャンラインエ
リアのずれ補正量との関係について検討する。なお、こ
こでは、記録線密度をM(本/mm)、発光ダイオード
の数をn(個)、シリンダ36の半径をR(mm)、ス
キャンラインエリアの数をm(個)、ブロックラインの
数をk(k=m+1)(個)、ビーム間ピッチをd(m
m/本)、ブロックラインの幅をL(mm)、シリンダ
36(図1)の回転周期をT(秒/回転)と定義した場
合について、説明する。但し、nは3以上の奇数であ
る。又、上記ブロックラインとは、図4に示したn個の
発光ダイオードLED1〜LEDnより放出されたn本
の光ビームを主走査方向Yに走査して得られるn本の走
査線を含む走査領域に該当する。そして、走査線とは、
各光ビームの結像ないし露光ピクセルを走査して得られ
る露光領域である。又、スキャンラインエリアとは、仮
にn本の光ビームを丁度記録線密度Mの逆数に当たるビ
ーム間ピッチで以てフィルム35(図1)上に結像した
ものとして、これらのn個の結像を同時に主走査方向Y
に走査して得られるべきn本の走査線を含む走査領域に
該当している。ところで、この画像記録装置100(図
1)はインターレース走査方式を採用しているため、d
=2/Mの関係式が成立する。従って、隣り合う2つの
スキャンラインエリアを含むエリアが、丁度、ブロック
ラインに該当していることとなる。以下では、ブロック
ラインの総称としてブロックラインBLを、スキャンラ
インエリアの総称としてスキャンラインエリアSLを適
宜用いる。
査された光ビームLBの結像の配列方向に於ける、単位
長さ当りの走査線ないし露光ピクセルの数に該当)と傾
斜角度θとの関係、及び記録線密度とスキャンラインエ
リアのずれ補正量との関係について検討する。なお、こ
こでは、記録線密度をM(本/mm)、発光ダイオード
の数をn(個)、シリンダ36の半径をR(mm)、ス
キャンラインエリアの数をm(個)、ブロックラインの
数をk(k=m+1)(個)、ビーム間ピッチをd(m
m/本)、ブロックラインの幅をL(mm)、シリンダ
36(図1)の回転周期をT(秒/回転)と定義した場
合について、説明する。但し、nは3以上の奇数であ
る。又、上記ブロックラインとは、図4に示したn個の
発光ダイオードLED1〜LEDnより放出されたn本
の光ビームを主走査方向Yに走査して得られるn本の走
査線を含む走査領域に該当する。そして、走査線とは、
各光ビームの結像ないし露光ピクセルを走査して得られ
る露光領域である。又、スキャンラインエリアとは、仮
にn本の光ビームを丁度記録線密度Mの逆数に当たるビ
ーム間ピッチで以てフィルム35(図1)上に結像した
ものとして、これらのn個の結像を同時に主走査方向Y
に走査して得られるべきn本の走査線を含む走査領域に
該当している。ところで、この画像記録装置100(図
1)はインターレース走査方式を採用しているため、d
=2/Mの関係式が成立する。従って、隣り合う2つの
スキャンラインエリアを含むエリアが、丁度、ブロック
ラインに該当していることとなる。以下では、ブロック
ラインの総称としてブロックラインBLを、スキャンラ
インエリアの総称としてスキャンラインエリアSLを適
宜用いる。
【0052】 傾斜角度θについて
【0053】図10は、ブロックラインBLの数kを5
とした場合における、シリンダ36に固定されたフィル
ム35に形成される画像形成領域34を示している。n
本の光ビームLB(図1)は傾斜角度θで以て螺旋状に
走査されるので、ブロックラインBL及びスキャンライ
ンエリアSLも又、主走査方向Yないし副走査方向Xに
対して傾斜角度θで傾く。この図は、シリンダ36を仮
想的に展開した図である。また、図中の点線Ej(j=
1、2、・・・、k+2)は、隣り合うスキャンライン
エリアSL同士の境界線を示している。但し、点線E1
は、対応するスキャンラインエリアSLが実在しないた
め、仮想的な境界線に該当しているが、ブロックライン
BL1の一端(スタートライン)を画するものである。
とした場合における、シリンダ36に固定されたフィル
ム35に形成される画像形成領域34を示している。n
本の光ビームLB(図1)は傾斜角度θで以て螺旋状に
走査されるので、ブロックラインBL及びスキャンライ
ンエリアSLも又、主走査方向Yないし副走査方向Xに
対して傾斜角度θで傾く。この図は、シリンダ36を仮
想的に展開した図である。また、図中の点線Ej(j=
1、2、・・・、k+2)は、隣り合うスキャンライン
エリアSL同士の境界線を示している。但し、点線E1
は、対応するスキャンラインエリアSLが実在しないた
め、仮想的な境界線に該当しているが、ブロックライン
BL1の一端(スタートライン)を画するものである。
【0054】本画像記録装置100は、螺旋状走査型で
且つインターレース走査方式(先に走査・露光されるブ
ロックラインBL内の後半分の各走査線間に該当する未
露光部分を、次のブロックラインの走査において走査す
る方式)を採用した記録装置である。従って、点線E1
の終了点Aと点線E2の開始点Bは一致しなければなら
ないし、また第i番目のブロックラインBLi(1≦i
≦k)においては、第1番目から第{(n−1)/2}
番目までの発光ダイオードLD1〜LD{(n−1)/
2}のそれぞれの放出した{(n−1)/2}本の光ビ
ームによって、当該ブロックラインBLiに属する一方
のスキャンラインエリアSL(i−1)を走査すると共
に、第{(n+1)/2}番目から第n番目までの発光
ダイオードLED{(n+1)/2}〜LEDnの各々
から放出された{(n+1)/2}本の光ビームによっ
て、他方のスキャンラインエリアSLiを走査し、この
走査を各ブロックラインBL毎に繰り返すことになる。
また、線分ABは、主走査方向Yと平行でかつ2πRの
長さを有している。さらに、点Aから点線E2に垂線を
下ろした際の交点を点Cとすると、線分ACの長さは、
L/2(=(n・d)/2=n/M)となる。ただし、
d=2/Mである。従って、三角形ABCに注目すれ
ば、傾斜角度θは数1によって表されることがわかる。
且つインターレース走査方式(先に走査・露光されるブ
ロックラインBL内の後半分の各走査線間に該当する未
露光部分を、次のブロックラインの走査において走査す
る方式)を採用した記録装置である。従って、点線E1
の終了点Aと点線E2の開始点Bは一致しなければなら
ないし、また第i番目のブロックラインBLi(1≦i
≦k)においては、第1番目から第{(n−1)/2}
番目までの発光ダイオードLD1〜LD{(n−1)/
2}のそれぞれの放出した{(n−1)/2}本の光ビ
ームによって、当該ブロックラインBLiに属する一方
のスキャンラインエリアSL(i−1)を走査すると共
に、第{(n+1)/2}番目から第n番目までの発光
ダイオードLED{(n+1)/2}〜LEDnの各々
から放出された{(n+1)/2}本の光ビームによっ
て、他方のスキャンラインエリアSLiを走査し、この
走査を各ブロックラインBL毎に繰り返すことになる。
また、線分ABは、主走査方向Yと平行でかつ2πRの
長さを有している。さらに、点Aから点線E2に垂線を
下ろした際の交点を点Cとすると、線分ACの長さは、
L/2(=(n・d)/2=n/M)となる。ただし、
d=2/Mである。従って、三角形ABCに注目すれ
ば、傾斜角度θは数1によって表されることがわかる。
【0055】
【数1】
【0056】このように、傾斜角度θは、ブロックライ
ンBLの幅Lに、すなわち、記録線密度M(またはビー
ム間ピッチd)および発光ダイオードの数nに依存して
いる。なお、一般的には発光ダイオードの数nを変更し
ないことが多く、この場合には、記録線密度M(または
ビーム間ピッチd)のみに依存することとなる。
ンBLの幅Lに、すなわち、記録線密度M(またはビー
ム間ピッチd)および発光ダイオードの数nに依存して
いる。なお、一般的には発光ダイオードの数nを変更し
ないことが多く、この場合には、記録線密度M(または
ビーム間ピッチd)のみに依存することとなる。
【0057】スキャンラインエリアSL1、スキャンラ
インエリアSL2、スキャンラインエリアSL3、スキ
ャンラインエリアSL4は、それぞれブロックラインB
L1とBL2,ブロックラインBL2とBL3,ブロッ
クラインBL3とBL4,ブロックラインBL4とBL
5に関する2回の走査により露光される。但し、仮想的
なスキャンラインエリアSL0は、ブロックラインBL
1に関する1回の走査により、白画像が形成される領域
である。
インエリアSL2、スキャンラインエリアSL3、スキ
ャンラインエリアSL4は、それぞれブロックラインB
L1とBL2,ブロックラインBL2とBL3,ブロッ
クラインBL3とBL4,ブロックラインBL4とBL
5に関する2回の走査により露光される。但し、仮想的
なスキャンラインエリアSL0は、ブロックラインBL
1に関する1回の走査により、白画像が形成される領域
である。
【0058】 スキャンラインエリアのずれ補正量に
ついて
ついて
【0059】以下、図11に基づいて、ずれ補正量を導
出する。ここで、図11は、主走査方向Yに対する露光
ピクセル50の配列方向の角度を傾斜角度θと定義した
場合における各ブロックラインBLと各スキャンライン
エリアSLとの関係を示したものであり、説明を容易に
するために、光ビームの本数(n)を5本とした場合の
例である。そして、図中に示した記号N1〜N17の各
々は、走査線の番号を意味している。又、記号Wは仮想
的な走査線を示すものであって、実際上は白画像を描画
する部分である。以下では、各走査線を走査線W、走査
線N1、…、走査線N17と称することにする。
出する。ここで、図11は、主走査方向Yに対する露光
ピクセル50の配列方向の角度を傾斜角度θと定義した
場合における各ブロックラインBLと各スキャンライン
エリアSLとの関係を示したものであり、説明を容易に
するために、光ビームの本数(n)を5本とした場合の
例である。そして、図中に示した記号N1〜N17の各
々は、走査線の番号を意味している。又、記号Wは仮想
的な走査線を示すものであって、実際上は白画像を描画
する部分である。以下では、各走査線を走査線W、走査
線N1、…、走査線N17と称することにする。
【0060】更に図11においては、理解を容易にする
観点から、各露光ピクセル50に数字1〜5を付記して
いる。これは、各走査線W、W、N1〜N17に属する
露光ピクセル50が何番目のブロックラインBLに関す
る走査によって形成されているかを示すものである。そ
して、特に丸印で囲んだ数字は、第i番目(1≦i≦
k)のブロックラインBLiの走査に於いて、第(n+
1)/2番目〜第n番目の発光ダイオードLED{(n
+1)/2}〜LEDnが放出した光ビームの結像によ
って各露光ピクセル50が形成されることを示してい
る。
観点から、各露光ピクセル50に数字1〜5を付記して
いる。これは、各走査線W、W、N1〜N17に属する
露光ピクセル50が何番目のブロックラインBLに関す
る走査によって形成されているかを示すものである。そ
して、特に丸印で囲んだ数字は、第i番目(1≦i≦
k)のブロックラインBLiの走査に於いて、第(n+
1)/2番目〜第n番目の発光ダイオードLED{(n
+1)/2}〜LEDnが放出した光ビームの結像によ
って各露光ピクセル50が形成されることを示してい
る。
【0061】本実施例(n=5)に則してより具体的に
言えば、第3〜第5番目の発光ダイオードLED3〜L
ED5より放出した各光ビームLB(図1)はそれぞ
れ、第1番目のブロックラインBL1の走査時において
は、走査線N1、N3及びN5上の露光ピクセル50を
形成し、ブロックラインBL2の走査時においては、走
査線N6、N8及びN10上の露光ピクセル50を形成
し、ブロックラインBL3の走査時においては、走査線
N11、N13及びN15上の露光ピクセル50を形成
する。その他面において、第1及び第2番目の発光ダイ
オードLED1及びLED2はそれぞれ、ブロックライ
ンBL1の走査時には、両走査線W上に白画像を描画
し、ブロックラインBL2の走査時には、未露光である
走査線N2、N4上に露光ピクセル50を形成し、ブロ
ックラインBL3の走査時には、未露光である走査線N
7、N9上に露光ピクセル50を形成すると共に、ブロ
ックラインBL4の走査時には、同じく未露光である走
査線N12、N14上に露光ピクセル50を形成する。
尚、図11では図示していないが、最後のブロックライ
ンBLkの走査時においては、第3〜第5番目の発光ダ
イオードLED3〜LED5より放出された光ビーム
は、ブロックラインBL1の走査時に第1及び第2番目
の発光ダイオードLED1、LED2より放出された光
ビームと同様に、仮想的なスキャンラインエリアSL
(m+1)内に白画像を形成する。
言えば、第3〜第5番目の発光ダイオードLED3〜L
ED5より放出した各光ビームLB(図1)はそれぞ
れ、第1番目のブロックラインBL1の走査時において
は、走査線N1、N3及びN5上の露光ピクセル50を
形成し、ブロックラインBL2の走査時においては、走
査線N6、N8及びN10上の露光ピクセル50を形成
し、ブロックラインBL3の走査時においては、走査線
N11、N13及びN15上の露光ピクセル50を形成
する。その他面において、第1及び第2番目の発光ダイ
オードLED1及びLED2はそれぞれ、ブロックライ
ンBL1の走査時には、両走査線W上に白画像を描画
し、ブロックラインBL2の走査時には、未露光である
走査線N2、N4上に露光ピクセル50を形成し、ブロ
ックラインBL3の走査時には、未露光である走査線N
7、N9上に露光ピクセル50を形成すると共に、ブロ
ックラインBL4の走査時には、同じく未露光である走
査線N12、N14上に露光ピクセル50を形成する。
尚、図11では図示していないが、最後のブロックライ
ンBLkの走査時においては、第3〜第5番目の発光ダ
イオードLED3〜LED5より放出された光ビーム
は、ブロックラインBL1の走査時に第1及び第2番目
の発光ダイオードLED1、LED2より放出された光
ビームと同様に、仮想的なスキャンラインエリアSL
(m+1)内に白画像を形成する。
【0062】図11より明らかなように、各光ビームを
出力する時間間隔(焼き付け基準クロック信号V
SCLK(図9)の周期)tCLK は、一走査線に属する隣り
合う2つの露光ピクセル50の中心間距離の主走査方向
Yへの成分ΔyCLKに対応付けられる量であるから、次
の数2によって表される。
出力する時間間隔(焼き付け基準クロック信号V
SCLK(図9)の周期)tCLK は、一走査線に属する隣り
合う2つの露光ピクセル50の中心間距離の主走査方向
Yへの成分ΔyCLKに対応付けられる量であるから、次
の数2によって表される。
【0063】
【数2】
【0064】又、隣り合うブロックラインBL間の主走
査方向Yへのずれ量Δyは、数3によって表される。
査方向Yへのずれ量Δyは、数3によって表される。
【0065】
【数3】
【0066】従って、上記ずれ量Δy分だけシリンダ3
6(図1)を回転するのに要する時間Δt(遅延タイミ
ングのずれ時間とも称す)は、数4によって、記録線密
度Mと関係づけられる。
6(図1)を回転するのに要する時間Δt(遅延タイミ
ングのずれ時間とも称す)は、数4によって、記録線密
度Mと関係づけられる。
【0067】
【数4】
【0068】そこで、上記時間Δtずつ、各ブロックラ
インBLの主走査方向Yにおける露光開始時間を遅延さ
せていけば良いこととなる。又、その時の露光ヘッド2
0(図1)の副走査方向Xの移動速度Vx は、数5によ
って記録線密度Mと関係づけられる。但し、移動速度V
xは、既述した通り、実際には微小変動しているので
(図3参照)、数5で与えられる移動速度Vxは、平均
値としての意味を有している。
インBLの主走査方向Yにおける露光開始時間を遅延さ
せていけば良いこととなる。又、その時の露光ヘッド2
0(図1)の副走査方向Xの移動速度Vx は、数5によ
って記録線密度Mと関係づけられる。但し、移動速度V
xは、既述した通り、実際には微小変動しているので
(図3参照)、数5で与えられる移動速度Vxは、平均
値としての意味を有している。
【0069】
【数5】
【0070】従って、図1に示すズームレンズ24の倍
率を変更する毎に、傾斜角度θ、主走査方向Yの遅延タ
イミングのずれ時間Δt及び露光ヘッド20の移動速度
Vxを適切に調整しなければならないこととなる。この
調整によって、隣接するブロックラインBL間にずれが
生じない画像を、所定の画像形成領域34(図10)へ
記録することが可能となる。
率を変更する毎に、傾斜角度θ、主走査方向Yの遅延タ
イミングのずれ時間Δt及び露光ヘッド20の移動速度
Vxを適切に調整しなければならないこととなる。この
調整によって、隣接するブロックラインBL間にずれが
生じない画像を、所定の画像形成領域34(図10)へ
記録することが可能となる。
【0071】 Δy補正方法
【0072】ずれ量Δyの補正方法を、図12に基づき
説明する。ここで、図12は、各ブロックラインBL毎
の焼き付けクロック信号VCLK の相対的関係を表したタ
イミングチャートである。
説明する。ここで、図12は、各ブロックラインBL毎
の焼き付けクロック信号VCLK の相対的関係を表したタ
イミングチャートである。
【0073】ずれ量Δyを補正するには、露光ピクセル
を焼き付けるために必要な画像信号V1 〜Vn の出力
を、各ブロックラインBL毎に、つまりシリンダ36
(図1)の一回転毎に順次時間Δtずつ早めていけばよ
い。そこで、第1番目のブロックラインBL1を基準に
すると、第2番目のブロックラインBL2における画像
信号の出力タイミングを、ブロックラインBL1におけ
る画像信号の出力タイミングよりも時間Δtだけ早めさ
せ、更に第3番目のブロックラインBL3に関しては時
間(2・Δt)だけ早めさせ、同様にブロックラインB
L4以後の各ブロックラインBLに関しても、出力タイ
ミングをその直前のブロックラインBLのそれよりも時
間Δtずつ早めさせてゆけばよいこととなる。その結
果、最後のブロックラインBLk(=BL(m+1))
については、ブロックラインBL1と比較して、時間Δ
t・(k−1)〔=Δt・m〕だけ出力タイミングを早
めさせる必要がある。
を焼き付けるために必要な画像信号V1 〜Vn の出力
を、各ブロックラインBL毎に、つまりシリンダ36
(図1)の一回転毎に順次時間Δtずつ早めていけばよ
い。そこで、第1番目のブロックラインBL1を基準に
すると、第2番目のブロックラインBL2における画像
信号の出力タイミングを、ブロックラインBL1におけ
る画像信号の出力タイミングよりも時間Δtだけ早めさ
せ、更に第3番目のブロックラインBL3に関しては時
間(2・Δt)だけ早めさせ、同様にブロックラインB
L4以後の各ブロックラインBLに関しても、出力タイ
ミングをその直前のブロックラインBLのそれよりも時
間Δtずつ早めさせてゆけばよいこととなる。その結
果、最後のブロックラインBLk(=BL(m+1))
については、ブロックラインBL1と比較して、時間Δ
t・(k−1)〔=Δt・m〕だけ出力タイミングを早
めさせる必要がある。
【0074】これらの関係を明示しているのが図12で
あり、同図中、(a)がゼロパルス信号VZPを、(b)
が焼き付け基準クロック信号VSCLKを、(c)がトリミ
ング・マスク信号VTMを、(d)が基準信号VO を、そ
れぞれ示している。トリミング・マスク信号VTMは、ブ
ロックラインBLにかかわらず一定区間で”H”となる
信号である。又、同図(e)、(g)、(i)及び
(k)は、それぞれ、ブロックラインBL1、ブロック
ラインBL2、ブロックラインBL3及びブロックライ
ンBLkにおける焼き付けクロック信号VCLK を、それ
ぞれ示している。又、同図(f)、(h)、(j)、
(l)は、それぞれブロックラインBL1、BL2、B
L3及びBLkに関する画像信号のデータを示してい
る。
あり、同図中、(a)がゼロパルス信号VZPを、(b)
が焼き付け基準クロック信号VSCLKを、(c)がトリミ
ング・マスク信号VTMを、(d)が基準信号VO を、そ
れぞれ示している。トリミング・マスク信号VTMは、ブ
ロックラインBLにかかわらず一定区間で”H”となる
信号である。又、同図(e)、(g)、(i)及び
(k)は、それぞれ、ブロックラインBL1、ブロック
ラインBL2、ブロックラインBL3及びブロックライ
ンBLkにおける焼き付けクロック信号VCLK を、それ
ぞれ示している。又、同図(f)、(h)、(j)、
(l)は、それぞれブロックラインBL1、BL2、B
L3及びBLkに関する画像信号のデータを示してい
る。
【0075】上記焼き付けクロック信号VCLK の遅延時
間設定については、図9に示すように、トリミング・マ
スク信号VTMと焼き付け基準クロック信号VSCLKとを入
力信号とするANDゲート回路15と、遅延時間を指令
する遅延信号VDLY とを用いて実現することができる。
ここで遅延信号VDLY は、ブロックライン(BL1、・
・・、BL(k−2)、BL(k−1)、BLk毎に、
数4に基づく遅延時間Δtdi(Δtd1、・・・、Δt
dk-2、Δtdk-1、Δtdk)を与える信号である。
間設定については、図9に示すように、トリミング・マ
スク信号VTMと焼き付け基準クロック信号VSCLKとを入
力信号とするANDゲート回路15と、遅延時間を指令
する遅延信号VDLY とを用いて実現することができる。
ここで遅延信号VDLY は、ブロックライン(BL1、・
・・、BL(k−2)、BL(k−1)、BLk毎に、
数4に基づく遅延時間Δtdi(Δtd1、・・・、Δt
dk-2、Δtdk-1、Δtdk)を与える信号である。
【0076】本実施例では、上記検討、、の結果
に基づき、画像記録装置を適切に構成すると共に、適切
な動作を行わしめている。
に基づき、画像記録装置を適切に構成すると共に、適切
な動作を行わしめている。
【0077】(3) 画像記録装置100の動作
【0078】以下、画像記録装置100(図1)の動作
手順を、図1、図6〜図9を参照しつつ、図13ないし
図14に示すフローチャートに基づき説明する。
手順を、図1、図6〜図9を参照しつつ、図13ないし
図14に示すフローチャートに基づき説明する。
【0079】A. 準備ステップ
【0080】ステップS1ないしステップS10は、画
像記録走査のための準備段階を示すステップである。
像記録走査のための準備段階を示すステップである。
【0081】先ず、ステップS1では、画像記録に必要
な各種のデータを、入力信号VIN1として、CPU11
へ入力する。即ち、シリンダ36の半径R、ビーム本数
n(発光ダイオードの数に相当)、シリンダ36の回転
周期T及び基準遅延時間Dtを、入力信号VIN1 として
操作部17より入力し、CPU11を介してメモリ12
へ格納する。ここで、基準遅延時間Dt とは、ブロック
ラインBL1の走査開始位置を示すもので、最後のブロ
ックラインkの遅延時間Δtdkが”0”または正の値と
なるよう設定される。これらのデータは、後述する演算
処理において必要なデータである。
な各種のデータを、入力信号VIN1として、CPU11
へ入力する。即ち、シリンダ36の半径R、ビーム本数
n(発光ダイオードの数に相当)、シリンダ36の回転
周期T及び基準遅延時間Dtを、入力信号VIN1 として
操作部17より入力し、CPU11を介してメモリ12
へ格納する。ここで、基準遅延時間Dt とは、ブロック
ラインBL1の走査開始位置を示すもので、最後のブロ
ックラインkの遅延時間Δtdkが”0”または正の値と
なるよう設定される。これらのデータは、後述する演算
処理において必要なデータである。
【0082】次に、ステップS2では、記録すべき画像
信号VIMA を、画像メモリ1へ格納する。この格納動作
は、ワークステーション60内で処理される。
信号VIMA を、画像メモリ1へ格納する。この格納動作
は、ワークステーション60内で処理される。
【0083】ステップS3では、操作部17により、記
録線密度Mを示す入力信号VIN2 を入力し、CPU11
は、当該記録線密度Mをメモリ12へ格納する。この記
録線密度Mは、既述したように、ビーム間ピッチdの逆
数の2倍に相当しており、ズームレンズ24の倍率を決
定する値である。
録線密度Mを示す入力信号VIN2 を入力し、CPU11
は、当該記録線密度Mをメモリ12へ格納する。この記
録線密度Mは、既述したように、ビーム間ピッチdの逆
数の2倍に相当しており、ズームレンズ24の倍率を決
定する値である。
【0084】次にステップS4において操作部17の走
査開始スイッチ(図示せず)をオペレータが操作する
と、CPU11は上記記録線密度Mに対応した倍率を与
える制御信号VCONT3 を決定し、当該制御信号VCONT3
をモータ8へ出力する。この制御信号VCONT3 に応じて
モータ8は駆動され、ズームレンズ24は所定の倍率に
調整される。
査開始スイッチ(図示せず)をオペレータが操作する
と、CPU11は上記記録線密度Mに対応した倍率を与
える制御信号VCONT3 を決定し、当該制御信号VCONT3
をモータ8へ出力する。この制御信号VCONT3 に応じて
モータ8は駆動され、ズームレンズ24は所定の倍率に
調整される。
【0085】次にステップS5では、CPU11は数1
に基づいて傾斜角度θを算出する。更に、CPU11
は、数5より副走査方向Xの移動速度Vx を算出すると
共に(ステップS6)、数4に基づき主走査方向Yの遅
延タイミングのずれ時間Δtを算出する(ステップS
7)。
に基づいて傾斜角度θを算出する。更に、CPU11
は、数5より副走査方向Xの移動速度Vx を算出すると
共に(ステップS6)、数4に基づき主走査方向Yの遅
延タイミングのずれ時間Δtを算出する(ステップS
7)。
【0086】また、ステップS8では、CPU11は、
メモリ12内に格納された基準遅延時間Dt 、遅延タイ
ミングのずれ時間Δt、ブロックライン数kに基づい
て、当該ブロックラインBLi(1≦i≦k)の遅延時
間Δtdiを算出する。この遅延時間Δtdiの算出は、数
6によって行われる。
メモリ12内に格納された基準遅延時間Dt 、遅延タイ
ミングのずれ時間Δt、ブロックライン数kに基づい
て、当該ブロックラインBLi(1≦i≦k)の遅延時
間Δtdiを算出する。この遅延時間Δtdiの算出は、数
6によって行われる。
【0087】
【数6】
【0088】続いて、ステップS9では、CPU11
は、算出された傾斜角度θを与える制御信号VCONT4 を
生成し、当該制御信号VCONT4 をモータ9へ出力する。
これにより、LEDホルダー30は中心軸37に対して
傾斜角度θだけ傾斜することとなる。
は、算出された傾斜角度θを与える制御信号VCONT4 を
生成し、当該制御信号VCONT4 をモータ9へ出力する。
これにより、LEDホルダー30は中心軸37に対して
傾斜角度θだけ傾斜することとなる。
【0089】更に、ステップS10において、CPU1
1は入力された回転周期Tを与える制御信号VCONT1 を
生成し、当該制御信号VCONT1 をモータ6へ出力する。
これにより、シリンダ36は回転周期Tで主走査方向Y
へ回転することとなる。
1は入力された回転周期Tを与える制御信号VCONT1 を
生成し、当該制御信号VCONT1 をモータ6へ出力する。
これにより、シリンダ36は回転周期Tで主走査方向Y
へ回転することとなる。
【0090】更に、CPU11は、算出された移動速度
Vx を与える制御信号VCONT2 を生成し、当該制御信号
VCONT2 をモータ7へ出力する。これにより、露光ヘッ
ド20は移動速度Vx で副走査方向Xへ移動する(ステ
ップS11)。その後、シリンダ36の回転速度が安定
すると共に、露光ヘッド20の副走査方向Xの位置が露
光開始位置に到達することとなる。この到達検知は、前
述したロータリーエンコーダ33によって行われる。以
上の各ステップを通じて、準備段階は終了する。
Vx を与える制御信号VCONT2 を生成し、当該制御信号
VCONT2 をモータ7へ出力する。これにより、露光ヘッ
ド20は移動速度Vx で副走査方向Xへ移動する(ステ
ップS11)。その後、シリンダ36の回転速度が安定
すると共に、露光ヘッド20の副走査方向Xの位置が露
光開始位置に到達することとなる。この到達検知は、前
述したロータリーエンコーダ33によって行われる。以
上の各ステップを通じて、準備段階は終了する。
【0091】B. 走査手順
【0092】以下では、説明の一般化を図るため、走査
すべきブロックラインBLが第i番目(i=1、2・・
・、k)にあるものとして、説明を進めることにする
(ステップS12)。従って、まず第1番目のブロック
ラインBL1を、ブロックラインBLiと定める。しか
も、以下のステップS13からステップS16までは、
ブロックラインBLiに関する走査手順のみを示してい
る。実際には、ステップS13〜ステップS16までの
各ステップを実行している間に、CPU11は、並行し
て次の3つの手順を行っている。その一つは、ブロック
ラインBL(i+2)に関する画像信号の残りを、トグ
ルラインメモリ2中の3つのラインメモリ2A〜2Cの
内で対応する一つのラインメモリへ書込む作業であり、
その第二は、ブロックラインBL(i+3)に関する画
像信号の一部を残る2つのラインメモリの内の一方に書
込む作業であり、その第三は、ブロックラインBL(i
+1)に関する画像信号VIMA1〜VIMAnを、当該画像信
号を格納している、残る1つのラインメモリより読出し
て、対応するラッチ回路31〜3nへ格納する作業であ
る。これら3つの作業については、ここでは説明しない
こととし、後述する図15及び図16のタイミングチャ
ートの説明の際に併せて説明することとする。
すべきブロックラインBLが第i番目(i=1、2・・
・、k)にあるものとして、説明を進めることにする
(ステップS12)。従って、まず第1番目のブロック
ラインBL1を、ブロックラインBLiと定める。しか
も、以下のステップS13からステップS16までは、
ブロックラインBLiに関する走査手順のみを示してい
る。実際には、ステップS13〜ステップS16までの
各ステップを実行している間に、CPU11は、並行し
て次の3つの手順を行っている。その一つは、ブロック
ラインBL(i+2)に関する画像信号の残りを、トグ
ルラインメモリ2中の3つのラインメモリ2A〜2Cの
内で対応する一つのラインメモリへ書込む作業であり、
その第二は、ブロックラインBL(i+3)に関する画
像信号の一部を残る2つのラインメモリの内の一方に書
込む作業であり、その第三は、ブロックラインBL(i
+1)に関する画像信号VIMA1〜VIMAnを、当該画像信
号を格納している、残る1つのラインメモリより読出し
て、対応するラッチ回路31〜3nへ格納する作業であ
る。これら3つの作業については、ここでは説明しない
こととし、後述する図15及び図16のタイミングチャ
ートの説明の際に併せて説明することとする。
【0093】先ず、CPU11がロータリーエンコーダ
18から出力されるゼロパルス信号VZPを検出すると、
ステップS14に進む(ステップS13)。
18から出力されるゼロパルス信号VZPを検出すると、
ステップS14に進む(ステップS13)。
【0094】ステップS14で、CPU11は遅延時間
Δtdiを与える遅延信号VDLY を生成し、当該信号V
DLY を遅延回路16へ出力し、遅延時間Δtdiを設定す
る。
Δtdiを与える遅延信号VDLY を生成し、当該信号V
DLY を遅延回路16へ出力し、遅延時間Δtdiを設定す
る。
【0095】その後、ステップS15において、シリン
ダ36がトリミング領域のスタート位置に達したのを、
CPU11は焼き付け基準クロック信号VSCLKのカウン
ト結果から検出し、その検出結果をトリミング・マスク
信号VTMとして出力する。この場合、トリミング・マス
ク信号VTMがLレベルからHレベルへ立ち上がるのに同
期して、焼き付け基準クロック信号VSCLKもまたLレベ
ルからHレベルへ立ち上がると共に、数2で与えられる
時間間隔tCLK で当該立ち上がりを繰り返しているた
め、ANDゲート回路15からの基準信号V0 、即ち、
遅延前の焼き付けクロック信号は、ゼロパルス信号VZP
が立ち上がった後、トリミング・マスク信号VTMが立ち
上がる迄の時間内ではLレベルにあり、それ以降は、焼
き付け基準クロック信号VSCLKに同期した、周期tCLK
を有する信号となる。
ダ36がトリミング領域のスタート位置に達したのを、
CPU11は焼き付け基準クロック信号VSCLKのカウン
ト結果から検出し、その検出結果をトリミング・マスク
信号VTMとして出力する。この場合、トリミング・マス
ク信号VTMがLレベルからHレベルへ立ち上がるのに同
期して、焼き付け基準クロック信号VSCLKもまたLレベ
ルからHレベルへ立ち上がると共に、数2で与えられる
時間間隔tCLK で当該立ち上がりを繰り返しているた
め、ANDゲート回路15からの基準信号V0 、即ち、
遅延前の焼き付けクロック信号は、ゼロパルス信号VZP
が立ち上がった後、トリミング・マスク信号VTMが立ち
上がる迄の時間内ではLレベルにあり、それ以降は、焼
き付け基準クロック信号VSCLKに同期した、周期tCLK
を有する信号となる。
【0096】尚、CPU11は、トリミング範囲のエン
ド位置をも検出して、その結果をトリミング・マスク信
号VTMとして同じく出力する(HレベルからLレベルへ
の立ち下がりに該当)。
ド位置をも検出して、その結果をトリミング・マスク信
号VTMとして同じく出力する(HレベルからLレベルへ
の立ち下がりに該当)。
【0097】ここで、遅延回路16は、基準信号V0 及
び遅延信号VDLY を受けて、基準信号V0 に対して遅延
時間Δtdiだけ遅延した信号を作成し、当該信号を焼き
付けクロック信号VCLK として出力する。
び遅延信号VDLY を受けて、基準信号V0 に対して遅延
時間Δtdiだけ遅延した信号を作成し、当該信号を焼き
付けクロック信号VCLK として出力する。
【0098】焼き付けクロック信号VCLK は、各ラッチ
回路31 〜3n 及びP/S変換器41 〜4n へ入力され
る。ここで、各ラッチ回路31 〜3n は、前述した通
り、8ビット(8画素分)単位で対応する画像信号V
IMA1〜VIMAnを保持しており、各ラッチ回路31 〜3n
は、焼き付けクロック信号VCLK を8分の1分周したク
ロック信号VDCLKのタイミングに応じて、8ビットの画
像信号を出力する。
回路31 〜3n 及びP/S変換器41 〜4n へ入力され
る。ここで、各ラッチ回路31 〜3n は、前述した通
り、8ビット(8画素分)単位で対応する画像信号V
IMA1〜VIMAnを保持しており、各ラッチ回路31 〜3n
は、焼き付けクロック信号VCLK を8分の1分周したク
ロック信号VDCLKのタイミングに応じて、8ビットの画
像信号を出力する。
【0099】これに対して、各P/S変換器41 〜4n
は、焼き付けクロック信号VCLKに応じて、送られてき
た8画素分の画像信号を1ビット(1画素分)の画像信
号V1 〜Vn (シリアル信号)へ変換する。そして、各
シリアル変換された画像信号V1 〜Vn (1ビット信
号)は、ドライバ5を介して、それぞれ発光ダイオード
LED1〜LEDnへ印加される。その結果、各発光ダ
イオードLED1〜LEDnは、駆動信号VDR1 〜V
DRn のレベルに応じて光ビームを放出し、ブロックライ
ンBLiに属する各走査線の露光が実行される。その
際、露光ヘッド20は移動速度Vxで副走査方向Xに移
動しているので、ブロックラインBLiに属する各走査
線は螺旋状となる(ステップS17)。
は、焼き付けクロック信号VCLKに応じて、送られてき
た8画素分の画像信号を1ビット(1画素分)の画像信
号V1 〜Vn (シリアル信号)へ変換する。そして、各
シリアル変換された画像信号V1 〜Vn (1ビット信
号)は、ドライバ5を介して、それぞれ発光ダイオード
LED1〜LEDnへ印加される。その結果、各発光ダ
イオードLED1〜LEDnは、駆動信号VDR1 〜V
DRn のレベルに応じて光ビームを放出し、ブロックライ
ンBLiに属する各走査線の露光が実行される。その
際、露光ヘッド20は移動速度Vxで副走査方向Xに移
動しているので、ブロックラインBLiに属する各走査
線は螺旋状となる(ステップS17)。
【0100】以上の各ステップを通じてブロックライン
BLiにおける走査が終了すると、ステップS17で変
数iに”1”を加算して、i≦kならばステップS13
に戻り(ステップS18)、次のブロックラインBL
(i+1)における走査を行うこととなる。次のブロッ
クラインBL(i+1)における走査手順もまた、ステ
ップS13〜ステップS16と同一のステップとなる。
そして、最後のブロックラインBLk(k=m+1)の
走査が終了すると、本画像記録装置100の動作が終了
する(ステップS18)。
BLiにおける走査が終了すると、ステップS17で変
数iに”1”を加算して、i≦kならばステップS13
に戻り(ステップS18)、次のブロックラインBL
(i+1)における走査を行うこととなる。次のブロッ
クラインBL(i+1)における走査手順もまた、ステ
ップS13〜ステップS16と同一のステップとなる。
そして、最後のブロックラインBLk(k=m+1)の
走査が終了すると、本画像記録装置100の動作が終了
する(ステップS18)。
【0101】以上説明した動作手順をより明確化するた
め、図15及び図16に示したタイミングチャートに基
づいて説明する。但し、両図は、発光ダイオードの数n
を5とした場合の一例である。両図(a)は、メモリ2
Aに入力される画像信号VIMAを示しており、図中に示
した「W、1、3、5」は前述の走査線の番号を表わし
ている。この点は、両図(b)、(c)及び(f)でも
同様である。以下、両図の(b)及び(c)は、それぞ
れメモリ2B、2Cへ入力される画像信号VIMAを示し
ており、(d)及び(e)は、それぞれセレクタ信号V
S1及びVS2を示しており、(f)はトグルラインメモリ
2から順次に出力される画像信号VIM1〜VIM5を示して
いる。又、両図の(g)はゼロパルス信号VZPを、
(h)はトリミング・マスク信号VTMを、(i)は特に
ラッチ31 より出力される画像信号VIMA1を、(j)は
焼き付けクロック信号VCLK を、(k)は時間軸を、そ
れぞれ示している。
め、図15及び図16に示したタイミングチャートに基
づいて説明する。但し、両図は、発光ダイオードの数n
を5とした場合の一例である。両図(a)は、メモリ2
Aに入力される画像信号VIMAを示しており、図中に示
した「W、1、3、5」は前述の走査線の番号を表わし
ている。この点は、両図(b)、(c)及び(f)でも
同様である。以下、両図の(b)及び(c)は、それぞ
れメモリ2B、2Cへ入力される画像信号VIMAを示し
ており、(d)及び(e)は、それぞれセレクタ信号V
S1及びVS2を示しており、(f)はトグルラインメモリ
2から順次に出力される画像信号VIM1〜VIM5を示して
いる。又、両図の(g)はゼロパルス信号VZPを、
(h)はトリミング・マスク信号VTMを、(i)は特に
ラッチ31 より出力される画像信号VIMA1を、(j)は
焼き付けクロック信号VCLK を、(k)は時間軸を、そ
れぞれ示している。
【0102】先ず時刻t0においてロータリーエンコー
ダ18(図1)が基準位置を検出して、ゼロパルス信号
VZPがLレベルからHレベルへ立ち上がるものとする。
この立ち上がりに同期して、CPU11(図5)は、ア
ドレス信号VADR1及びVADR2をそれぞれ画像メモリ1及
びトグルラインメモリ2へ出力する。そして、セレクタ
信号VS1がLレベルからHレベルへ立上がる。このセレ
クタ信号VS1の立上がりに同期して、図7に示したスイ
ッチ回路S1は入力端T1と端子T2とを接続し、他
方、スイッチ回路S2は、端子T14と出力端T16と
を接続する。このとき、スイッチ回路S3内では、端子
T5とT6、T8とT9、及びT11とT10とが、そ
れぞれ接続された状態にある。その結果、画像メモリ1
(図6)から送信されてきた走査線W、W及びN1に関
する画像信号VIMA(図7)が、時刻t0〜t01までの時
間内に、ラインメモリ2Aに順次に書込まれる。
ダ18(図1)が基準位置を検出して、ゼロパルス信号
VZPがLレベルからHレベルへ立ち上がるものとする。
この立ち上がりに同期して、CPU11(図5)は、ア
ドレス信号VADR1及びVADR2をそれぞれ画像メモリ1及
びトグルラインメモリ2へ出力する。そして、セレクタ
信号VS1がLレベルからHレベルへ立上がる。このセレ
クタ信号VS1の立上がりに同期して、図7に示したスイ
ッチ回路S1は入力端T1と端子T2とを接続し、他
方、スイッチ回路S2は、端子T14と出力端T16と
を接続する。このとき、スイッチ回路S3内では、端子
T5とT6、T8とT9、及びT11とT10とが、そ
れぞれ接続された状態にある。その結果、画像メモリ1
(図6)から送信されてきた走査線W、W及びN1に関
する画像信号VIMA(図7)が、時刻t0〜t01までの時
間内に、ラインメモリ2Aに順次に書込まれる。
【0103】次に時刻t01においてセレクタ信号VS2が
LレベルからHレベルへと立上がると、その立上がりに
同期して、図7の各スイッチ回路S4、S5、S6が、
それぞれ端子T7、T10、T12側へと切替わる。
LレベルからHレベルへと立上がると、その立上がりに
同期して、図7の各スイッチ回路S4、S5、S6が、
それぞれ端子T7、T10、T12側へと切替わる。
【0104】シリンダ36(図1)が一回転した直後の
時刻t1で再びゼロパルス信号VZPがHレベルへ立上が
り、これに応じて再びセレクタ信号VS1も立上がる。そ
の結果、図7のスイッチ回路S1及びS2はそれぞれ端
子T3、T15側へと切替わり、走査線N2に関する画
像信号VIMAがラインメモリ2Bへ格納される。その
後、セレクタ信号VS2が時刻t11、t12、t13、t14に
おいてHレベルへの立上がりを繰返す結果、その立上が
りに同期して、図7のスイッチ回路S3、S4、S5が
スイッチング動作を行うこととなる。その結果、時刻t
11〜t12及びt13〜t14の各時間内に、それぞれ走査線
N3及びN5に関する画像信号VIMAがラインメモリ2
Aに書込まれる。一方、時刻t12〜t13及びt14〜t15
の各時間内に、それぞれ走査線N4及びN6に関する画
像信号VIMAが書込まれることとなる。即ち、時刻t0〜
t14までの時間をかけて、第1番目のブロックラインB
L1に関する画像信号VIMAの全てが、走査線W、W、
N1、N3、N5の順序でラインメモリ2A(図7)に
書込まれたわけである。
時刻t1で再びゼロパルス信号VZPがHレベルへ立上が
り、これに応じて再びセレクタ信号VS1も立上がる。そ
の結果、図7のスイッチ回路S1及びS2はそれぞれ端
子T3、T15側へと切替わり、走査線N2に関する画
像信号VIMAがラインメモリ2Bへ格納される。その
後、セレクタ信号VS2が時刻t11、t12、t13、t14に
おいてHレベルへの立上がりを繰返す結果、その立上が
りに同期して、図7のスイッチ回路S3、S4、S5が
スイッチング動作を行うこととなる。その結果、時刻t
11〜t12及びt13〜t14の各時間内に、それぞれ走査線
N3及びN5に関する画像信号VIMAがラインメモリ2
Aに書込まれる。一方、時刻t12〜t13及びt14〜t15
の各時間内に、それぞれ走査線N4及びN6に関する画
像信号VIMAが書込まれることとなる。即ち、時刻t0〜
t14までの時間をかけて、第1番目のブロックラインB
L1に関する画像信号VIMAの全てが、走査線W、W、
N1、N3、N5の順序でラインメモリ2A(図7)に
書込まれたわけである。
【0105】シリンダ36(図1)が再び一回転し終え
た時刻t2において、再びゼロパルス信号VZPがHレベ
ルへと立上がると、それに同期してセレクタ信号VS1も
立上がり、図7のスイッチ回路S1及びS2がそれぞれ
端子T4及びT13側へとスイッチングする。これによ
り、ラインメモリ2Aの出力端が出力端T16と接続さ
れたこととなり、ラインメモリ2Aからのブロックライ
ンBL1に関する画像信号VIMAの読出しが可能とな
る。即ち、時刻t2〜t25までの時間内に、走査線W、
W、N1、N3、N5に関する各画像信号VIMAが順次
に読出されて、トグルラインメモリ2より対応する各ラ
ッチ回路31〜35(図6)へ出力される。そして、ラッ
チ回路31〜35は、アドレス信号VADR2のタイミングで
対応する画像信号VIMAをラッチしてゆく。これに対し
て、時刻t2〜t25の時間内にセレクタ信号VS2がHレ
ベルへの立上がりを繰り返す結果、図7のラインメモリ
2Bは走査線N8、N10に関する画像信号VIMAを、
ラインメモリ2Cは走査線N7、N9、N11に関する
画像信号VIMAを、それぞれ格納することとなる。従っ
て、時刻t1〜t24までの時間をかけて、ブロックライ
ンBL2に関する画像信号VIMAが、全てラインメモリ
2Bに書込まれたわけである。
た時刻t2において、再びゼロパルス信号VZPがHレベ
ルへと立上がると、それに同期してセレクタ信号VS1も
立上がり、図7のスイッチ回路S1及びS2がそれぞれ
端子T4及びT13側へとスイッチングする。これによ
り、ラインメモリ2Aの出力端が出力端T16と接続さ
れたこととなり、ラインメモリ2Aからのブロックライ
ンBL1に関する画像信号VIMAの読出しが可能とな
る。即ち、時刻t2〜t25までの時間内に、走査線W、
W、N1、N3、N5に関する各画像信号VIMAが順次
に読出されて、トグルラインメモリ2より対応する各ラ
ッチ回路31〜35(図6)へ出力される。そして、ラッ
チ回路31〜35は、アドレス信号VADR2のタイミングで
対応する画像信号VIMAをラッチしてゆく。これに対し
て、時刻t2〜t25の時間内にセレクタ信号VS2がHレ
ベルへの立上がりを繰り返す結果、図7のラインメモリ
2Bは走査線N8、N10に関する画像信号VIMAを、
ラインメモリ2Cは走査線N7、N9、N11に関する
画像信号VIMAを、それぞれ格納することとなる。従っ
て、時刻t1〜t24までの時間をかけて、ブロックライ
ンBL2に関する画像信号VIMAが、全てラインメモリ
2Bに書込まれたわけである。
【0106】シリンダ36(図1)の第4回転目のスタ
ート時刻に当たる時刻t3以降の各ブロックラインBL
に関する画像信号VIMAの書込み及び読出しについて
は、時刻t1〜t3までの時間内について上述した動作と
同一である。従って、時刻t3以降の書込み・読出しの
説明については割愛する。
ート時刻に当たる時刻t3以降の各ブロックラインBL
に関する画像信号VIMAの書込み及び読出しについて
は、時刻t1〜t3までの時間内について上述した動作と
同一である。従って、時刻t3以降の書込み・読出しの
説明については割愛する。
【0107】時刻t3においてロータリーエンコーダ1
8(図1)が基準位置を検出し、ゼロパルス信号VZPが
LレベルからHレベルへ立ち上がる。その後、時刻t
TM1 において、トリミング・マスク信号VTMがLレベル
からHレベルへ立ち上がる。ここでブロックラインBL
1における遅延時間Δtd1は、Δtd1=Dt によって与
えられ、時刻tTM1 より上記遅延時間Δtd1だけ遅延し
た時刻、即ち時刻t1Sにおいて、焼き付けクロック信号
VCLK が出力される。これにより、各ラッチ回路31〜
35から、それぞれ走査線W、W、N1、N3、N5に
関する画像信号が読出されてシリアル信号へと変換され
た上で、ドライバ5(図6)を介して、各発光ダイオー
ドLED1〜LED5に印加される。その結果、時刻t
ISよりブロックラインBL1における走査露光が開始さ
れ、時刻t1Eにおいて当該走査露光が終了する。
8(図1)が基準位置を検出し、ゼロパルス信号VZPが
LレベルからHレベルへ立ち上がる。その後、時刻t
TM1 において、トリミング・マスク信号VTMがLレベル
からHレベルへ立ち上がる。ここでブロックラインBL
1における遅延時間Δtd1は、Δtd1=Dt によって与
えられ、時刻tTM1 より上記遅延時間Δtd1だけ遅延し
た時刻、即ち時刻t1Sにおいて、焼き付けクロック信号
VCLK が出力される。これにより、各ラッチ回路31〜
35から、それぞれ走査線W、W、N1、N3、N5に
関する画像信号が読出されてシリアル信号へと変換され
た上で、ドライバ5(図6)を介して、各発光ダイオー
ドLED1〜LED5に印加される。その結果、時刻t
ISよりブロックラインBL1における走査露光が開始さ
れ、時刻t1Eにおいて当該走査露光が終了する。
【0108】次に、シリンダ36(図1)が1回転した
時刻t4において、再びゼロパルス信号VZPがLレベル
からHレベルへ立ち上がり、時刻tTM2 において再びト
リミング・マスク信号VTMがLレベルからHレベルへ立
ち上がると、当該時刻tTM2から遅延時間Δtd2(Δt
d2<Δtd1)だけ遅延した時刻t2Sにおいて、焼き付け
クロック信号VCLK がHレベルへ立ち上がり、周期t
CLK でHレベルとLレベルとを繰り返すこととなる。ブ
ロックラインBL2の走査は、時刻t2Sから時刻t2Eま
で行われる。ここで、遅延時間Δtd2は、Δtd2=Dt
−Δtによって与えられる。ブロックラインBL3以降
の各ブロックラインBLの走査に関しても、同様とな
る。この場合、各遅延時間Δtd3〜Δtdk-1は、Δtd3
>Δtd4>…>Δtdk-1の関係を満たしており、最後の
ブロックラインkの遅延時間Δtdkは、Δtdk=Dt −
Δt・(k−1)=Dt−Δt・mとなる。
時刻t4において、再びゼロパルス信号VZPがLレベル
からHレベルへ立ち上がり、時刻tTM2 において再びト
リミング・マスク信号VTMがLレベルからHレベルへ立
ち上がると、当該時刻tTM2から遅延時間Δtd2(Δt
d2<Δtd1)だけ遅延した時刻t2Sにおいて、焼き付け
クロック信号VCLK がHレベルへ立ち上がり、周期t
CLK でHレベルとLレベルとを繰り返すこととなる。ブ
ロックラインBL2の走査は、時刻t2Sから時刻t2Eま
で行われる。ここで、遅延時間Δtd2は、Δtd2=Dt
−Δtによって与えられる。ブロックラインBL3以降
の各ブロックラインBLの走査に関しても、同様とな
る。この場合、各遅延時間Δtd3〜Δtdk-1は、Δtd3
>Δtd4>…>Δtdk-1の関係を満たしており、最後の
ブロックラインkの遅延時間Δtdkは、Δtdk=Dt −
Δt・(k−1)=Dt−Δt・mとなる。
【0109】尚、基準遅延時間、即ち、ブロックライン
BL1の遅延時間Dt は、Δt・(k−1)以上の値に
設定しておく必要がある。又、ブロックラインの数k及
び遅延タイミングのずれ時間Δtは画像形成領域の副走
査方向Xのサイズと傾斜角度θ等によって変化するの
で、これらの点をも考慮して基準遅延時間Dt を設定す
るか、又は、それらの変化に応じて可変する様にしても
よい。
BL1の遅延時間Dt は、Δt・(k−1)以上の値に
設定しておく必要がある。又、ブロックラインの数k及
び遅延タイミングのずれ時間Δtは画像形成領域の副走
査方向Xのサイズと傾斜角度θ等によって変化するの
で、これらの点をも考慮して基準遅延時間Dt を設定す
るか、又は、それらの変化に応じて可変する様にしても
よい。
【0110】以上の構成及び手順によって、本画像記録
装置では、走査線数(m×n)本の主走査方向の走査を
行うことができ、その際、倍率の変更にも対応可能とな
る様に移動速度Vxやずれ量Δyを適切に制御可能とし
たので、隣接する両スキャンラインエリアSLの境界に
ずれを生じさせることなく画像を記録することができ
る。そして、螺旋状マルチビーム走査にいわゆるインタ
ーレース走査方式を適用したので、各スキャンラインエ
リアSLについて、その内の奇数番目の走査線が先ず露
光されると、次のブロックラインBLの走査により偶数
番目の走査線が露光され、逆に、先ず偶数番目の走査線
が露光されると、次のブロックラインBLの走査により
奇数番目の走査線が露光されることとなる。従って、あ
るスキャンラインエリアSLに属する全ての走査線に沿
って当該スキャンラインエリアSLが同時に露光される
こととはならない。そのため、走査中に回転周期Tや移
動速度Vxが微動したとしても、画像ムラが不規則的に
生じることとなり、しかも、時には画像ムラ同士が相殺
しあう態様となる結果、画像形成領域内に記録される画
像を全体として見た場合には、上記画像ムラが目立たな
くなり、記録画像の品質劣化を防止することが可能とな
る。得られた画像形成領域34は、図17に示すよう
に、シリンダ36の中心軸37(図1)に対して傾斜角
度θだけ傾斜した領域となる。この場合、画像形成領域
34は傾斜しているけれども、当該領域34内に形成さ
れている画像には歪みが生じていない。
装置では、走査線数(m×n)本の主走査方向の走査を
行うことができ、その際、倍率の変更にも対応可能とな
る様に移動速度Vxやずれ量Δyを適切に制御可能とし
たので、隣接する両スキャンラインエリアSLの境界に
ずれを生じさせることなく画像を記録することができ
る。そして、螺旋状マルチビーム走査にいわゆるインタ
ーレース走査方式を適用したので、各スキャンラインエ
リアSLについて、その内の奇数番目の走査線が先ず露
光されると、次のブロックラインBLの走査により偶数
番目の走査線が露光され、逆に、先ず偶数番目の走査線
が露光されると、次のブロックラインBLの走査により
奇数番目の走査線が露光されることとなる。従って、あ
るスキャンラインエリアSLに属する全ての走査線に沿
って当該スキャンラインエリアSLが同時に露光される
こととはならない。そのため、走査中に回転周期Tや移
動速度Vxが微動したとしても、画像ムラが不規則的に
生じることとなり、しかも、時には画像ムラ同士が相殺
しあう態様となる結果、画像形成領域内に記録される画
像を全体として見た場合には、上記画像ムラが目立たな
くなり、記録画像の品質劣化を防止することが可能とな
る。得られた画像形成領域34は、図17に示すよう
に、シリンダ36の中心軸37(図1)に対して傾斜角
度θだけ傾斜した領域となる。この場合、画像形成領域
34は傾斜しているけれども、当該領域34内に形成さ
れている画像には歪みが生じていない。
【0111】(4) 変形例
【0112】 前実施例では、シリンダ36の回転周
期Tが一定値(回転速度が一定:但し、その一定値を中
心として微動はしている。)であることを前提に、記録
線密度Mの値に応じて移動速度Vx 等を調整していた。
これに対して本発明では、シリンダ36の回転速度に対
する露光ヘッド20(図1)の移動速度を調整すればよ
いので、シリンダの回転周期Tを制御する方法も可能で
ある。即ち、移動速度Vx は一定で記録線密度Mの変化
に応じて回転周期Tを変化させることもできる(数5参
照)。この場合、回転周期Tを記録線密度Mに応じて変
更することとなるので、数2及び数4より明らかなよう
に、時間間隔tCLK 及び遅延タイミングのずれ時間Δt
をも変更する必要が生じる。
期Tが一定値(回転速度が一定:但し、その一定値を中
心として微動はしている。)であることを前提に、記録
線密度Mの値に応じて移動速度Vx 等を調整していた。
これに対して本発明では、シリンダ36の回転速度に対
する露光ヘッド20(図1)の移動速度を調整すればよ
いので、シリンダの回転周期Tを制御する方法も可能で
ある。即ち、移動速度Vx は一定で記録線密度Mの変化
に応じて回転周期Tを変化させることもできる(数5参
照)。この場合、回転周期Tを記録線密度Mに応じて変
更することとなるので、数2及び数4より明らかなよう
に、時間間隔tCLK 及び遅延タイミングのずれ時間Δt
をも変更する必要が生じる。
【0113】 前実施例では、焼き付けクロック信号
VCLK の作成に当り、トリミング・マスク信号VTMが示
すスタート値から遅延時間Δtdi分だけ、遅延回路16
(図8)で基準信号V0 を遅延させていたが、これに限
定されるものではない。例えば、次のような遅延方法を
用いることもできる。ブロックラインBLiにおける遅
延時間Δtdiを焼き付けクロック信号VCLK の周期t
CLK で割った値をk、その時の余りをtEXT とする。そ
して、トリミング・マスク信号VTMがLレベルからHレ
ベルへ立ち上がる時刻(スタート位置を検出する時刻)
から前述の割り算値kに相当する時間が経過する時刻を
焼き付け基準クロックVSCLKのパルス数をカウントする
ことにより測定し、カウント後にトリミング・マスク信
号VTMをANDゲート回路へ出力するとともに、上記余
りに相当する時間tEXT を示す遅延信号を図9の遅延回
路16に出力して、遅延回路16から焼き付けクロック
信号VCLK を出力するようにしてもよい。この場合に
は、遅延回路16は最大遅延時間が時間tCLK のもので
あればよく、安価な回路で実現できるという利点があ
る。
VCLK の作成に当り、トリミング・マスク信号VTMが示
すスタート値から遅延時間Δtdi分だけ、遅延回路16
(図8)で基準信号V0 を遅延させていたが、これに限
定されるものではない。例えば、次のような遅延方法を
用いることもできる。ブロックラインBLiにおける遅
延時間Δtdiを焼き付けクロック信号VCLK の周期t
CLK で割った値をk、その時の余りをtEXT とする。そ
して、トリミング・マスク信号VTMがLレベルからHレ
ベルへ立ち上がる時刻(スタート位置を検出する時刻)
から前述の割り算値kに相当する時間が経過する時刻を
焼き付け基準クロックVSCLKのパルス数をカウントする
ことにより測定し、カウント後にトリミング・マスク信
号VTMをANDゲート回路へ出力するとともに、上記余
りに相当する時間tEXT を示す遅延信号を図9の遅延回
路16に出力して、遅延回路16から焼き付けクロック
信号VCLK を出力するようにしてもよい。この場合に
は、遅延回路16は最大遅延時間が時間tCLK のもので
あればよく、安価な回路で実現できるという利点があ
る。
【0114】 前実施例では、図4に例示したよう
に、発光ダイオードLED1〜LEDnを一列に配列し
た場合であったが、発光素子としてはこのような配列の
ものに限定されるものでもない。例えば、図18に示す
ように、千鳥状にn1 ×n2 個の発光ダイオードを配列
したものを用いてもよい。即ち、図1に示したLEDホ
ルダー30の中心部31Aには、間隔d1 で一列に配列
されたn1 個の発光ダイオードをシリンダ36の中心軸
37(図1)に沿ってn2 列だけ間隔d2 ずつ順次にず
らして配列した発光ダイオードアレイが備えつけられて
いる。ただし、名列の間隔はd3 とする。この場合、図
1のフィルム35上に結像されるときにはn1 ×n2 個
の露光ピクセルが一列に配列されていなければならない
ため、間隔d3 に基づいて各列の発光タイミングを相対
的にシフトさせる必要が生じる。この点は、ラッチと遅
延回路とを更に設けることによって実現可能である。
に、発光ダイオードLED1〜LEDnを一列に配列し
た場合であったが、発光素子としてはこのような配列の
ものに限定されるものでもない。例えば、図18に示す
ように、千鳥状にn1 ×n2 個の発光ダイオードを配列
したものを用いてもよい。即ち、図1に示したLEDホ
ルダー30の中心部31Aには、間隔d1 で一列に配列
されたn1 個の発光ダイオードをシリンダ36の中心軸
37(図1)に沿ってn2 列だけ間隔d2 ずつ順次にず
らして配列した発光ダイオードアレイが備えつけられて
いる。ただし、名列の間隔はd3 とする。この場合、図
1のフィルム35上に結像されるときにはn1 ×n2 個
の露光ピクセルが一列に配列されていなければならない
ため、間隔d3 に基づいて各列の発光タイミングを相対
的にシフトさせる必要が生じる。この点は、ラッチと遅
延回路とを更に設けることによって実現可能である。
【0115】 前実施例では、露光ピクセルの配列方
向を傾斜角度θだけ傾斜させるために、図1に示したよ
うに、LEDホルダー30を機械的に回動させる方法を
採用していた。しかし、本発明はこのように機械的方法
のみならず、次に示すように光学的方法によっても実現
可能である。
向を傾斜角度θだけ傾斜させるために、図1に示したよ
うに、LEDホルダー30を機械的に回動させる方法を
採用していた。しかし、本発明はこのように機械的方法
のみならず、次に示すように光学的方法によっても実現
可能である。
【0116】ここで、図19は、そのような光学的方法
の一例を示した斜視図である。本変形例における露光ヘ
ッド20Aは、中心軸37に平行となるように配列され
たn個の発光ダイオードを有するLEDホルダー30A
と、当該LEDホルダー30Aとズームレンズ24との
間に配置された像回転プリズム43(イメージローテー
タ)を備えている。当該像回転プリズム43は、CPU
11が出力する制御信号VCONT4 に応じて回転する。例
えば、像回転プリズム43を角度αだけ回転させると、
当該像回転プリズム43及びズームレンズ24を介して
フィルム35上に結像される露光ピクセルの配列方向
は、中心軸37に対して角度2αだけ傾いた方向とな
る。従って、露光ピクセルの配列方向(スキャンライン
エリアの傾斜方向)を中心軸37に対して角度θだけ傾
いた方向とするためには、像回転プリズム43を角度θ
/2だけ回転させるように制御すればよいこととなる。
の一例を示した斜視図である。本変形例における露光ヘ
ッド20Aは、中心軸37に平行となるように配列され
たn個の発光ダイオードを有するLEDホルダー30A
と、当該LEDホルダー30Aとズームレンズ24との
間に配置された像回転プリズム43(イメージローテー
タ)を備えている。当該像回転プリズム43は、CPU
11が出力する制御信号VCONT4 に応じて回転する。例
えば、像回転プリズム43を角度αだけ回転させると、
当該像回転プリズム43及びズームレンズ24を介して
フィルム35上に結像される露光ピクセルの配列方向
は、中心軸37に対して角度2αだけ傾いた方向とな
る。従って、露光ピクセルの配列方向(スキャンライン
エリアの傾斜方向)を中心軸37に対して角度θだけ傾
いた方向とするためには、像回転プリズム43を角度θ
/2だけ回転させるように制御すればよいこととなる。
【0117】尚、ブロックラインの傾斜角度を角度θと
するには、上記以外に、図1に示したシリンダ36の中
心軸37自身を傾けることによっても実現できる。
するには、上記以外に、図1に示したシリンダ36の中
心軸37自身を傾けることによっても実現できる。
【0118】 前実施例では、発光素子として発光ダ
イオードを用いていたが、発光ダイオードに替えて、例
えばレーザーダイオードを用いることもできる。この場
合には、各レーザーダイオードの出射面側にアパーチャ
を設けて、各レーザーダイオードより放出される光ビー
ムの径を調整することが好ましい。
イオードを用いていたが、発光ダイオードに替えて、例
えばレーザーダイオードを用いることもできる。この場
合には、各レーザーダイオードの出射面側にアパーチャ
を設けて、各レーザーダイオードより放出される光ビー
ムの径を調整することが好ましい。
【0119】 前実施例のように、傾斜角度θ、移動
速度Vx、遅延時間Δtは、記録線密度M、光ビーム本
数n、回転周期T、回転体の半径Rにより決定されるも
のなので、各記録線密度Mに対する傾斜角度θ、移動速
度Vx、遅延時間Δtのデータを事前にメモリに格納し
ておいて、記録線密度Mの変更毎にそのメモリから傾斜
角度θ等のデータを読み出し、光ビームの結像の配列方
向の傾斜角度等を制御してもよい。
速度Vx、遅延時間Δtは、記録線密度M、光ビーム本
数n、回転周期T、回転体の半径Rにより決定されるも
のなので、各記録線密度Mに対する傾斜角度θ、移動速
度Vx、遅延時間Δtのデータを事前にメモリに格納し
ておいて、記録線密度Mの変更毎にそのメモリから傾斜
角度θ等のデータを読み出し、光ビームの結像の配列方
向の傾斜角度等を制御してもよい。
【0120】
【発明の効果】請求項1〜6に係る発明では、回転体の
回転周期や発光手段の副走査方向への移動速度に変動が
生じたとしても、それらの変動に起因して隣合うスキャ
ンラインエリアの境界に生じる画像ムラを十分に低減す
ることができ、画質劣化の無い画像を記録することが出
来る。
回転周期や発光手段の副走査方向への移動速度に変動が
生じたとしても、それらの変動に起因して隣合うスキャ
ンラインエリアの境界に生じる画像ムラを十分に低減す
ることができ、画質劣化の無い画像を記録することが出
来る。
【0121】特に請求項2に係る発明では、記録線密度
に基づき傾斜角度θを決定しているので、記録線密度を
変更したとしても、新たな記録線密度に対応した適切な
傾斜角度θで以てn本の光ビームの結像を副走査方向に
対して正確に傾斜させることが出来るという効果もあ
る。
に基づき傾斜角度θを決定しているので、記録線密度を
変更したとしても、新たな記録線密度に対応した適切な
傾斜角度θで以てn本の光ビームの結像を副走査方向に
対して正確に傾斜させることが出来るという効果もあ
る。
【0122】更に請求項3に係る発明では、記録線密度
に基づき移動速度Vx を決定しているので、記録線密度
を変更したとしても、常に新たな記録線密度に対応した
適切な移動速度Vx で以て発光手段を副走査方向へ移動
させることが出来るという効果もある。
に基づき移動速度Vx を決定しているので、記録線密度
を変更したとしても、常に新たな記録線密度に対応した
適切な移動速度Vx で以て発光手段を副走査方向へ移動
させることが出来るという効果もある。
【0123】更に請求項4に係る発明では、記録線密度
に基づき時間Δtを決定しているので、記録線密度を変
更したとしても、常に新たな記録線密度に対応した適切
な時間Δtずつ画像信号の印加時間を早めていくことが
でき、隣合うスキャンラインエリア間にずれを発生させ
なくすることが出来るという効果もある。
に基づき時間Δtを決定しているので、記録線密度を変
更したとしても、常に新たな記録線密度に対応した適切
な時間Δtずつ画像信号の印加時間を早めていくことが
でき、隣合うスキャンラインエリア間にずれを発生させ
なくすることが出来るという効果もある。
【0124】更に請求項5に係る発明では、発光手段自
体を機械的に回動させるだけで、n本の光ビームの結像
の配列方向を副走査方向に対して傾斜角度θで傾斜させ
ることが出来るという効果もある。
体を機械的に回動させるだけで、n本の光ビームの結像
の配列方向を副走査方向に対して傾斜角度θで傾斜させ
ることが出来るという効果もある。
【0125】更に請求項6に係る発明では、像回転手段
を用いることにより光学的にn本の光ビームの結像の配
列方向を副走査方向に対して傾斜角度θで以て傾斜させ
ることが出来るという効果もある。
を用いることにより光学的にn本の光ビームの結像の配
列方向を副走査方向に対して傾斜角度θで以て傾斜させ
ることが出来るという効果もある。
【0126】
【図1】この発明の一実施例である画像記録装置におけ
る露光ヘッドとシリンダとの関係を示した構成図であ
る。
る露光ヘッドとシリンダとの関係を示した構成図であ
る。
【図2】シリンダの回転周期の微動を示す説明図であ
る。
る。
【図3】露光ヘッドの移動速度の微動を示す説明図であ
る。
る。
【図4】n個の発光ダイオードの配列の一例を示した説
明図である。
明図である。
【図5】露光ピクセルの配列を示した説明図である。
【図6】画像記録装置における電気的構成を示したブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】トグルラインメモリの構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図8】ラッチ回路の構成を示すブロック図である。
【図9】制御部の電気的構成を示したブロック図であ
る。
る。
【図10】ブロックラインの数を5とした場合の画像形
成領域を示した説明図である。
成領域を示した説明図である。
【図11】ブロックラインとスキャンラインエリアとの
関係を示した説明図である。
関係を示した説明図である。
【図12】各ブロックラインに対する焼付けクロック信
号の遅延時間の相対的関係を示したタイミングチャート
である。
号の遅延時間の相対的関係を示したタイミングチャート
である。
【図13】画像記録装置における動作を示したフローチ
ャートである。
ャートである。
【図14】画像記録装置における動作を示したフローチ
ャートである。
ャートである。
【図15】画像記録装置における動作を示したタイミン
グチャートである。
グチャートである。
【図16】画像記録装置における動作を示したタイミン
グチャートである。
グチャートである。
【図17】得られた画像形成領域を示した説明図であ
る。
る。
【図18】LEDホルダの他の構成例を示した説明図で
ある。
ある。
【図19】露光ピクセルの配列方向を傾斜させるための
光学的方法を示した説明図である。
光学的方法を示した説明図である。
【図20】従来技術の一例を示した斜視図である。
【図21】従来技術における問題点を示した説明図であ
る。
る。
【図22】従来技術の一例を示した説明図である。
1 画像メモリ 2 トグルラインメモリ 31 ラッチ回路 41 パラレル/シリアル変換器 6 シリンダ回転用モータ 7 副走査送り用モータ 8 倍率変換用モータ 9 LED回転用モータ 11 CPU 12 メモリ 16 遅延回路 17 操作部 18 ロータリーエンコーダ 20 露光ヘッド 24 ズームレンズ 30 LEDホルダー 35 フィルム 36 シリンダ 37 中心軸 38 像回転プリズム 50 露光ピクセル BL ブロックライン SL スキャンラインエリア
Claims (6)
- 【請求項1】 主走査方向へ回転する回転体上に配置さ
れた感光材に対して、n本(nは3以上の奇数)の光ビ
ームを前記主走査方向と直交する副走査方向へ移動させ
つつ螺旋状に走査することにより画像を記録する画像記
録装置であって、 画像信号に応じて前記n本の光ビームをそれぞれ発光す
るn個の発光素子が等間隔で配列されている発光手段
と、 隣合う結像の中心間ピッチが、当該結像の配列方向に於
ける単位長さ当たりの走査線の数に該当する記録線密度
の逆数の2倍となる様に、前記n本の光ビームを前記感
光材上へ結像する結像手段と、 前記n本の光ビームの結像を前記副走査方向に対して前
記記録線密度に応じた傾斜角度θで傾斜させる結像配列
方向制御手段と、 前記回転体の一回転内に、前記記録線密度の逆数のピッ
チで露光されるn本の前記走査線を含む走査領域である
スキャンラインエリアの幅の前記副走査方向への長さ分
だけ、前記発光手段を前記結像手段及び結像配列方向制
御手段と共に前記副走査方向へ移動させる移動制御手段
と、 前記回転体の一回転毎に、前記スキャンラインエリアの
幅の前記主走査方向への長さ分だけ前記回転体を回転さ
せるのに要する時間Δtずつ前記画像信号の印加時間を
早めながら、前記n個の発光素子に前記画像信号を印加
する画像信号印加手段とを、備えたことを特徴とする画
像記録装置。 - 【請求項2】 前記回転体の半径をR、前記記録線密度
をMとして表すと、前記結像配列方向制御手段は関係式
θ=sin-1〔n/(2πR×M)〕に基づき前記傾斜
角度θを決定することを特徴とする、請求項1記載の画
像記録装置。 - 【請求項3】 前記回転体の回転周期をTとして表す
と、前記移動制御手段は、関係式Vx =n/(M×T×
cosθ)に基づき前記発光手段の移動速度Vxを決定
することを特徴とする、請求項2記載の画像記録装置。 - 【請求項4】 前記時間Δtは関係式Δt=T×n×s
inθ/(M×2πR)に基づき決定されることを特徴
とする、請求項3記載の画像記録装置。 - 【請求項5】 前記結像配列方向制御手段は、前記結像
手段の光軸と平行な軸の周りに前記発光手段を前記傾斜
角度θだけ回動させることにより、前記結像の配列方向
を制御することを特徴とする、請求項4記載の画像記録
装置。 - 【請求項6】 前記結像配列方向制御手段は、前記傾斜
角度θの半分の回転角度を与える制御信号に応じて、前
記発光手段より放出されたn本の光ビームを前記結像手
段の光軸と平行な軸の周りに前記傾斜角度θだけ回転さ
せる像回転手段であることを特徴とする、請求項4記載
の画像記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6041473A JPH07246729A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 画像記録装置 |
US08/220,010 US5668588A (en) | 1993-04-01 | 1994-03-30 | Spiral scanning image recording apparatus and image recording method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6041473A JPH07246729A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07246729A true JPH07246729A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12609337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6041473A Pending JPH07246729A (ja) | 1993-04-01 | 1994-03-11 | 画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07246729A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007253520A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 画像記録装置 |
WO2016136974A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | 株式会社ニコン | 基板処理装置、デバイス製造システム及びデバイス製造方法 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6041473A patent/JPH07246729A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007253520A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 画像記録装置 |
WO2016136974A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | 株式会社ニコン | 基板処理装置、デバイス製造システム及びデバイス製造方法 |
JPWO2016136974A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2017-12-07 | 株式会社ニコン | 基板処理装置、デバイス製造システム及びデバイス製造方法 |
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