JPH06315719A - 連続熱間圧延における帯鋼の巻き取り方法 - Google Patents

連続熱間圧延における帯鋼の巻き取り方法

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JPH06315719A
JPH06315719A JP10705593A JP10705593A JPH06315719A JP H06315719 A JPH06315719 A JP H06315719A JP 10705593 A JP10705593 A JP 10705593A JP 10705593 A JP10705593 A JP 10705593A JP H06315719 A JPH06315719 A JP H06315719A
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JP
Japan
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mandrel
steel strip
segment
looseness
strip
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10705593A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Kondo
義孝 近藤
Yasuhiro Chihara
康弘 千原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH06315719A publication Critical patent/JPH06315719A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラッパーロールエプロンとマンドレル間の隙
間に発生する帯鋼の弛みをセグメントの拡大縮小機能に
より吸収する上で、マンドレル本体の内部ガタ及びセグ
メント表面の摩耗及びエプロンの摩耗が経時的に進行し
た状態においても弛みの吸収が可能なよう、セグメント
の拡大縮小量の決定方法を提示することを目的とする。 【構成】 セグメントの拡大縮小量を決定する際、マン
ドレル及びセグメント及びエプロンの各々について、交
換周期間にて発生するマンドレルの内部ガタ量及びセグ
メントの摩耗量及びエプロンの摩耗量を加味して決定す
る方法。 【効果】 マンドレル及びセグメント及びエプロン各々
の交換周期内においてガタ及び摩耗が経時的に進行して
も、エプロンとマンドレル間に発生する弛みを吸収する
ことが可能になり、この弛み起因の表面疵の大幅な低減
が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延された帯鋼の
表面に疵が発生しないように巻き取る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続熱間圧延における帯鋼の製造におい
て、連続熱間圧延の最終端には巻き取り機が配置されて
おり、その役割は圧延機にて圧延された帯鋼を高速にて
タイトに、しかも表面疵の発生なく良好なコイル形状に
て巻き取ることにある。特に、表面疵の発生は製品価値
を損なうために極力抑える必要がある。
【0003】この目的を達成するため一般にマンドレル
の周囲の2〜4本のラッパーロールが配備されており、
鋼帯先端をマンドレル周囲に沿って確実に送り込み適正
な圧力で鋼帯を押し付け、巻き付き性を向上させてい
る。しかしながら、鋼帯がマンドレルに完全に密着して
いるのは、ラッパーロールによる押し付け部位の2〜4
箇所のみであり、その他の部位は高速巻き取りによって
生じる遠心力によりマンドレルから離れており、特に鋼
帯最先端では拘束がないために周囲へ飛び出すおそれす
らある。
【0004】このためラッパーロールにはエプロンとよ
ばれる鋼帯の送り込み用のガイドが付帯されており、マ
ンドレル周囲に沿った送り込みを補助しているが、機構
上完全に鋼帯をマンドレルに押し付けることは不可能で
あり、数十ミリの隙間を保持したまま巻き付けられてい
る。
【0005】従って、帯鋼はこのエプロンとマンドレル
の間に存在する隙間において、遠心力により弛みを発生
させながらマンドレルに巻き取られる現状のセグメント
の拡大縮小機能を有するマンドレルにおいては、マンド
レルを構成する上で回避できない最小限の内部ガタを吸
収する能力しか有せず、この弛みを吸収する能力は有し
ない。このため実際の連続熱間圧延鋼帯には上述のラッ
パーロール、ラッパーロールエプロンを装備した設備に
おいても鋼帯の先端部数巻き相当長さ部には、表面疵が
入っており、この表面疵の防止もしくは低減方法が要望
されていた。
【0006】従来、かかる表面疵対策として種々の方策
が提案されている。即ち鋼帯巻き取り時の最初の数巻
きに、シート状の紙を介在させる方法。鋼帯巻き取り
時の最初の数巻きに、潤滑油や潤滑剤を塗布する方法
(特開昭51−48742号公報)。ステンレス鋼帯
の巻き取り時に同様に軟質鋼帯を介在させる方法(特開
昭54−31066号公報)等の開示がある。然しなが
ら、いずれの方法も冷却水による皺発生や後処理が必要
となり、表面疵解消がいま一つ等いずれかの問題を伴っ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの従来
の対策がいずれも鋼帯にスリップが発生した後の対応で
ある点に着目し、マンドレルに対する鋼帯の巻き付き性
を向上させることで、表面疵の原因となるスリップの発
生の原因そのものを抑制する鋼帯の巻き取り方法を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、マンドレル周
囲に帯鋼のガイド用に設置されたエプロンとマンドレル
の間に存在する隙間に発生する帯鋼の弛みを吸収する手
段として、セグメントの拡大縮小機能を活用することに
着目し、一巻き目以降においてこのセグメントの拡大を
適用すること、及びこの機能が、マンドレル本体の内部
ガタ及びセグメント表面の摩耗及びエプロンの摩耗の経
時的な進行においても、この弛みを吸収する能力を有
し、この弛みに起因する表面疵の発生なしに、マンドレ
ルに帯鋼を巻き取るようにしたものである。
【0009】本発明者らは、巻き取り時の鋼帯の状態を
高速ビデオカメラで撮影、解析した結果、鋼帯巻き始め
には、マンドレル2とその外周に配置されるエプロン3
との間の間隔に相当する鋼帯1の弛み部aがある(図
2)。ところがこの弛みは数巻き目まで残っており、以
後巻き付け張力による巻き締まり、即ち鋼帯間のスリッ
プにより、この弛みは消滅することを始めて確認した。
この鋼帯間のスリップは鋼帯表面に疵を生じる原因であ
り、実際の表面疵の発生長さ、位置に対応している。
【0010】従って、巻き取り初期の鋼帯間のスリップ
による表面疵を防止・低減させるには、前記の弛みを除
去すればよいことが判った。しかし、ラッパーロール3
の配備数の増加は、設備スペースや費用の面から困難で
あり、またエプロン4の位置改善によるマンドレルとの
間隔狭小化にも限界がある。さらに、実操業中にはセグ
メント表面やエプロン等の摩耗、マンドレル本体の内部
ガタによって、この間隔は経時的に変化し且つ表面疵長
さが長くなってしまう。
【0011】そこで、本発明は、前述したマンドレルの
セグメント拡縮機能に、前記帯鋼の弛み吸収する機能を
付加することで、これらの問題を解決し得た。図2は、
マンドレルへの一巻き目の状態であり、マンドレルセグ
メントは通常の直径である。この一巻き目以降即ち、鋼
帯がマンドレルに対する充分な巻き懸かりが得られた状
態、実用的には二巻き目程度の段階でセグメントの径を
拡大する。この状態は図1に示す通りであり、α=D/
2が拡大しこれによって前記鋼帯の先端部の弛みが消滅
する。
【0012】このセグメント拡大は、数巻き例えば3〜
5巻程度までの間に完了させることが好ましい。また実
際上、この拡大は機器の摩耗等が生じるので、経時的に
その量を調整する必要がある。即ち、経時的に発生する
マンドレル本体の内部ガタ量及びセグメント表面の摩耗
量及びエプロンの摩耗量と、エプロンとマンドレルの間
に存在する隙間に発生する帯鋼の弛みを吸収するために
必要なセグメントの拡大縮小量の関係は次式に示され
る。
【0013】 D=aX+bY+cmZ …………………………………(1)式 D:帯鋼の弛みを防止するために必要なセグメントの拡
大縮小量 a:マンドレルの最大使用月数(=交換周期) b:セグメントの最大使用月数(=交換周期) (通常マンドレルとセグメント同時交換のためa=b) c:エプロンの最大使用月数(=交換周期) m:エプロン摩耗がセグメントの拡大縮小量に与える影
響係数 X:1ケ月あたりのマンドレル本体の内部ガタ量 Y:1ケ月あたりのセグメント表面の摩耗量 Z:1ケ月あたりのエプロンの摩耗量
【0014】
【実施例】従来のセグメントの拡大縮小量8mmに(1)
式にて算出した帯鋼の弛みを防止するために必要なセグ
メントの拡大縮小量D=10mmを加えた、セグメントの
拡大縮小量18mmを有するマンドレルを使用した結果、
マンドレルの交換周期3ケ月内においても、エプロンと
マンドレルの間に存在する隙間に発生する帯鋼の弛みを
吸収することが可能となり、この結果、この弛みに起因
した表面疵を大幅に軽減することが実現できた。
【0015】
【発明の効果】マンドレルの真円状態におけるマンドレ
ル径に対し、この帯鋼の弛みを吸収するために必要なセ
グメントの拡大縮小量D分だけさらに拡大縮小できるよ
う、セグメントの拡大縮小量を確保することにより、マ
ンドレル本体の内部ガタ量及びセグメント表面の摩耗量
及びエプロンの摩耗量が経時的に発生し進行しても、マ
ンドレル及びセグメント及びエプロンの交換周期内にお
いて、エプロンとマンドレルの間に存在する隙間に発生
する帯鋼の弛みを吸収することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続熱間圧延の巻き取り初期の鋼帯の状態の概
念図である。
【図2】セグメントの拡大によりエプロンとマンドレル
の間に存在する隙間に発生する帯鋼の弛みを吸収する状
態の概念図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 マンドレル 3 ラッパーロール 4 ラッパーロールエプロン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延された帯鋼をマンドレルにて巻
    き取るにあたり、最初の一巻き以上の段階で、マンドレ
    ルの外周に存在する帯鋼の弛みを吸収するように、マン
    ドレルのセグメントを拡大することを特徴とする連続熱
    間圧延における帯鋼の巻き取り方法。
  2. 【請求項2】 熱間圧延された帯鋼をマンドレルにて巻
    き取るにあたり、最初の一巻き以上の段階で、マンドレ
    ルの外周に存在する帯鋼の弛みを吸収するように、マン
    ドレル本体の内部ガタ、マンドレルセグメント及びエプ
    ロンの摩耗を考慮して、マンドレルの外周に存在する帯
    鋼の弛みを吸収すべく、マンドレルのセグメントを拡大
    することを特徴とする連続熱間圧延における帯鋼の巻き
    取り方法。
JP10705593A 1993-05-07 1993-05-07 連続熱間圧延における帯鋼の巻き取り方法 Withdrawn JPH06315719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10705593A JPH06315719A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 連続熱間圧延における帯鋼の巻き取り方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP10705593A JPH06315719A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 連続熱間圧延における帯鋼の巻き取り方法

Publications (1)

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JPH06315719A true JPH06315719A (ja) 1994-11-15

Family

ID=14449366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10705593A Withdrawn JPH06315719A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 連続熱間圧延における帯鋼の巻き取り方法

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JP (1) JPH06315719A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100662128B1 (ko) * 2005-04-01 2006-12-27 엘에스전선 주식회사 동박의 재권취 장치 및 방법

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