JPH1015613A - 熱間圧延ストリップの巻取り方法 - Google Patents

熱間圧延ストリップの巻取り方法

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Publication number
JPH1015613A
JPH1015613A JP17131096A JP17131096A JPH1015613A JP H1015613 A JPH1015613 A JP H1015613A JP 17131096 A JP17131096 A JP 17131096A JP 17131096 A JP17131096 A JP 17131096A JP H1015613 A JPH1015613 A JP H1015613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip
pinch roll
peripheral speed
seizure
speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP17131096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Masuda
健一 増田
Shuichi Usuda
秀一 臼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP17131096A priority Critical patent/JPH1015613A/ja
Publication of JPH1015613A publication Critical patent/JPH1015613A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピンチロールの表面への圧延材の焼付きを抑
制し、ストリップの表面の疵の発生を防止する。 【解決手段】 熱間圧延ストリップの巻取り方法におい
て、熱間圧延されたストリップの先端部が巻取り機のピ
ンチロールに進入する際に、上ピンチロールを下ピンチ
ロールの周速度より速い周速度で回転させることを特徴
とする熱間圧延ストリップの巻取り方法。 【効果】 上下のピンチロールの周速度の差(下ピンチ
ロールの周速度に対する比率:周速度比r)の増加に伴
い焼付き発生率(焼付きが発生したコイルの比率)pが
急減し、特にr=10〜20%でpを十分低く抑制でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱間圧延機によ
り圧延されたストリップを巻取り機により巻き取る際の
巻取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延においては、通常、圧延された
ストリップは巻取り機により巻き取られる。
【0003】図2は、典型的な巻取り機の概略の構造を
示す外観図である。図中、1はストリップ、2a,2b
は(上、下)ピンチロール、3a,3bは(上、下)ガ
イドプレート、4はラッパーロール、5はマンドレルガ
イド、6はマンドレルをそれぞれ示す。
【0004】熱間圧延されたストリップ1は、上下1組
のピンチロール2a,2bにより下方に曲げられ、上下
のガイドプレート3a,3bの間を通過する。ストリッ
プ1の先端がマンドレル6に到達すると、ストリップ1
の先端は交互に配置された複数のラッパーロール4とマ
ンドレルガイド5により順次誘導されて、マンドレル6
の表面に巻き付いていく。
【0005】この巻取り機の操作については、ストリッ
プのたるみの吸収等を考慮して、巻取りの初期段階にお
いて、ピンチロール2a,2bの周速度をストリップの
進入速度より多少速めに設定している。ここで、ピンチ
ロールの周速度をストリップの進入速度より速める比率
(リード率)は、通常5〜20%がよいとされている。
その後、巻取りが開始されると、ピンチロールの周速度
はストリップの進入速度に等しく制御される。熱間圧延
ストリップの巻取り方法は、従来、このようにして行わ
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱間圧
延ストリップの巻取り方法では、ストリップの先端部が
ピンチロールに進入する際、ピンチロールの表面に焼付
きが発生することがあった。焼付きというのは熱により
異物が付着することであり、この場合、ストリップの先
端部の材料の一部が、ピンチロールの表面に圧着される
ことをいう。
【0007】ピンチロール表面に焼付きが発生すると、
ストリップの表面に凹状の疵を発生させストリップの表
面品質を損なう。この現象は、特にステンレス等の材料
で発生し易い。これらの材料は高度な表面品質を必要と
するので、疵の発生したストリップは製品にならず、ス
クラップとせざるを得ない場合が多い。その結果、製品
の歩留りが低下し、製造コストの上昇が避けられなかっ
た。
【0008】ピンチロール表面の焼付きは、図2にも示
したように、ピンチロールでストリップの先端部を下方
に曲げることから、上ピンチロール2aに発生し易い。
なお、ストリップの凹状の疵の原因の特定は、一般に疵
が一定のピッチを有しておりそのピッチがピンチロール
の周長に等しいことをもって、ピンチロール表面の異
物、即ち焼付きが原因であるとしている。
【0009】この発明は、従来の巻取り方法における上
記の問題点を解決し、ピンチロールの表面への圧延材の
焼付きを抑制し、ストリップの表面の疵の発生を防止す
ることが可能な熱間圧延ストリップの巻取り方法を提供
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、熱間
圧延ストリップの巻取り方法において、熱間圧延された
ストリップの先端部が巻取り機のピンチロールに進入す
る際に、上ピンチロールを下ピンチロールの周速度より
速い周速度で回転させることを特徴とする熱間圧延スト
リップの巻取り方法である。
【0011】この発明では、巻取り機の上下ピンチロー
ルを異なる周速度で回転させることにより、ピンチロー
ル表面への焼付きを防止することに成功した。そのメカ
ニズムについてはまだ十分解明されていないが、後述の
ように実験により確認されている。
【0012】図1は、上下のピンチロールの周速度と焼
付き発生の関係を示す図である。図において、横軸は周
速度比r、縦軸は焼付き発生率pをそれぞれ示す。ここ
で、周速度比rは、上下のピンチロールの周速度Va,
Vbにより、 r=(Va−Vb)/Vb と表し、焼付き発生率pは、 p=(焼付きが発生したストリップの数)/(巻き取っ
たストリップの数) と表す。
【0013】図1より、周速度比rの増加に伴い、焼付
き発生率pが急減することがわかる。このように、上ピ
ンチロールを下ピンチロールの周速度より速い周速度で
回転させることにより、ピンチロール表面への焼付きを
防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】実施にあたっては、上下のピンチ
ロールの周速度を次のように設定する。まず、下ピンチ
ロールについては、従来の方法どおり周速度をストリッ
プの先端部の進入速度より5〜25%速めに設定する。
次に、上ピンチロールの周速度については、下ピンチロ
ールより更に速く設定することにより、従来の方法より
焼付きを発生しにくくすることができる。なお、ストリ
ップが巻取り機(マンドレル)に巻き付いた後は、上下
のピンチロールの周速度をストリップ速度と同一にする
ことは言うまでもない。
【0015】更に、上ピンチロールの周速度を一定範囲
に限定することで、発明をより効果的とすることができ
る。後述のように、上ピンチロールの周速度を下ピンチ
ロールより、10〜20%速く設定することにより、焼
付きの発生を激減させることができる。
【0016】
【実施例】材料として、JIS規格のSUS304を用
い、熱間圧延機でストリップ厚さ(仕上げ厚さ)2.0
mmに圧延して巻き取った。このようにして、前述のピ
ンチロールの周速度と焼付き発生の関係(図1)が得ら
れた。
【0017】前述の周速度比rと焼付き発生率pの関係
では、周速度比r=0(従来の方法)では焼付き発生率
pが30%もあったのが、周速度比rの増加に伴い焼付
き発生率pが抑制されている。特に、周速度比r=10
%になると、焼付き発生率pが2%にまで大幅に低減さ
れている。この焼付き発生率pは周速度比r=20%で
も低いままで変わらず、その後緩やかに増加している。
【0018】従って、焼付き発生率pを低く抑えるに
は、周速度比r=10〜20%とすること、つまり、上
ピンチロールの周速度を下ピンチロールより10〜20
%速く設定することが望ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明により、ピンチロールの表面への
圧延材の焼付きを抑制し、ストリップの表面の疵の発生
を大幅に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上下のピンチロールの周速度と焼付き発生の関
係を示す図である。
【図2】巻取り機の概略を示す外観図である。
【符号の説明】
1 ストリップ 2a,2b ピンチロール 3a,3b ガイドプレート 4 ラッパーロール 5 マンドレルガイド 6 マンドレル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延ストリップの巻取り方法におい
    て、熱間圧延されたストリップの先端部が巻取り機のピ
    ンチロールに進入する際に、上ピンチロールを下ピンチ
    ロールの周速度より速い周速度で回転させることを特徴
    とする熱間圧延ストリップの巻取り方法。
JP17131096A 1996-07-01 1996-07-01 熱間圧延ストリップの巻取り方法 Pending JPH1015613A (ja)

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JP17131096A JPH1015613A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 熱間圧延ストリップの巻取り方法

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JP17131096A JPH1015613A (ja) 1996-07-01 1996-07-01 熱間圧延ストリップの巻取り方法

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JPH1015613A true JPH1015613A (ja) 1998-01-20

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ID=15920903

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103551421A (zh) * 2013-11-11 2014-02-05 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 一种热连轧自由板的卷取方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103551421A (zh) * 2013-11-11 2014-02-05 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 一种热连轧自由板的卷取方法
CN103551421B (zh) * 2013-11-11 2015-11-18 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 一种热连轧自由板的卷取方法

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